JP2638074B2 - 交点位置検出装置 - Google Patents

交点位置検出装置

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JP2638074B2 JP63130593A JP13059388A JP2638074B2 JP 2638074 B2 JP2638074 B2 JP 2638074B2 JP 63130593 A JP63130593 A JP 63130593A JP 13059388 A JP13059388 A JP 13059388A JP 2638074 B2 JP2638074 B2 JP 2638074B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、例えば多角形状をなす物体画像の2辺に
つきその交点位置を検出するのに用いられる交点位置検
出装置に関する。
<従来の技術> 従来この種の交点位置検出装置は、カメラで得た物体
画像につき、所定の画像処理を行ってその物体部分の輪
郭を求めたり、或いは直目した2辺上の任意の点検出し
た後、これら輪郭線や検出点から着目した2辺の交点位
置を検出している。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら輪郭線による方式では、画像処理が複雑
となって処理時間が長くかかり、また検出点による方式
では、各辺上の任意の点の検出が容易でなく、しかもノ
イズや画像の歪などの影響を受けて、検出誤差が大きく
なるなどの問題がある。
この発明は、上記問題に着目してなされたもので、物
体画像における着目した2辺に対してウィンドウ設定を
行った後、各ウィンドウ内の画像につき積分的な処理を
実行することにより、高速かつ安定して2辺の交点位置
を検出し得る交点位置検出装置を提供することを目的と
する。
<問題点を解決するための手段> 上記目的を達成するため、この発明の交点位置検出装
置では、物体を撮像して物体画像を生成する手段と、物
体画像における着目した2辺に対し第1,第2のウィンド
ウを設定する手段と、第1,第2の各ウィンドウ内の領域
を分割する手段と、分割された各領域に含まれる物体部
分の面積を第1,第2の各ウィンドウにつき計測する手段
と、各領域内の物体部分の面積に基づき着目した2辺の
交点の座標を算出する手段とを具備させることにした。
<作用> 交点位置の検出に際して、まず物体を撮像して得た物
体画像につき交点をはさむ2辺に着目して、各辺に対し
第1,第2のウィンドウを設定する。しかる後、各ウィン
ドウ内の領域を分割して各分割領域内の物体部分の面積
を計測し、その計測結果より着目した2辺の交点の座標
を算出する。このように交点位置の検出対象となる2辺
について、それぞれ単一のウィンドウを指定するだけで
よいから、操作性に優れ、しかも積分的処理によるか
ら、ノイズや画像の歪による計測誤差が小さくなり、安
定した計測が可能である。
<実施例> 第1図は、この発明の一実施例にかかる交点位置検出
装置の回路構成例を示し、第2図および第3図はこの装
置の原理を示している。
第2図および第3図は、XY座標系で示される物体画像
1を示すもので、この画像中に多角形状の物体部分2が
含まれている。この物体画像1は、具体的には物体を撮
像して得たビデオ信号を2値化処理して求められた2値
画像であって、前記物体部分2が例えば黒画素、背景部
分2′が白画素により構成される。
図示例では、交点Hをはさむ2辺3,4に着目し、水平
に近い傾きをもつ辺3に対しては、第2図に示す如く、
2個の点P(X1,Y1)およびQ(X2,Y2)を指定すること
により、横長形状の第1のウィンドウ5を設定し、また
垂直に近い傾きをもつ辺4に対しては、第3図に示す如
く、2個の点R(X3,Y3)およびT(X4,Y4)を指定する
ことにより、縦長形状の第2のウィンドウ6を設定して
いる。
第2図において、第1のウィンドウ5内の領域を中央
の垂直線7より左右均等に分割すると、ウィンドウ5の
X方向の長さはX2−X1で与えられるから、矩形状をなす
各分割領域a,bのX方向の長さlは(X2−X1)/2とな
る。
いま垂直線7を挟んで左右の各分割領域a,bに含まれ
る物体部分2の面積(具体的には黒画素の数)をSa,Sb
とし、各分解領域a,bの中心線8,9と辺3との交点をA,B
とすると、交点A,Bの座標(XA,YA)(XB,YB)は次式で
与えられる。
よって2点A,Bを通る直線の方程式は、つぎの式で
与えられる。
Y−YA=m(X−XA) ‥‥ ただし である。
つぎに第3図において、第2のウィンドウ6内の領域
を中央の水平線10により上下均等に分割し、この水平線
10を挟んで上下の各分割領域c,dに含まれる物体部分2
の面積(具体的には黒画素の数)をSc,Sdとし、各分割
領域c,dの各中心線11,12と辺4との交点をC,Dとする
と、交点C,Dの座標(XC,XC)(XD,XD)はつぎの〜
式で与えられ、さらに2C,Dを通る直線の方程式はつぎの
で与えられる。
Y−YC=n(X−XC) ‥‥ ただし である。
かくして2点A,Bを通る直線と2点C,Dを通る直線との
を交点をHとすると、この交点Hの座標(XH,XH)は、
式より、 YH=m(XH−XA)+YA =n(XH−XC)+YC ‥‥ となり、 を得る。
ただしmは、式に〜式を代入して、 であり、またnは、式に〜式を代入して、 である。
この実施例の場合、式により交点Hの座標(XH,Y
H)を求めるのに、下表に示す各パラメータを設定し、
第1群に属する各パラメータの算出をウィンドウ5,6の
設定時に、第2群に属する各パラメータの算出をビデオ
信号の1フィールド目の垂直帰線期間に、第3群に属す
る各パラメータの算出並びに交点Hの座標(XH,YH)の
算出を2フィールド目の垂直帰線期間に、それぞれ行う
ようにしている。
上表の第2群や第3群の各パラメータを垂直帰線期間
に算出するに際し、1フィールド目の各水平走査ライン
毎に、まず第1のウィンドウ5につき、ウィンドウ5や
各分割領域a,bに含まれる物体部分の面積(黒画素数)
を求めると共に、有効垂直走査期間にわたる面積(黒画
素数)の累積加算値を求め、ついで2フィールド目の各
水平走査ライン毎に、第2のウィンドウ6につき、ウィ
ンドウ6や各分割領域c,dに含まれる物体部分の面積
(黒画素数)を求めると共に、有効垂直走査期間にわた
る面積(黒画素数)の累積加算値を求めることになる。
第4図は、この実施例におけるビデオ信号VDiのタイ
ムチャートを示す。同図において、上半分の図は、垂直
走査期間にかかるビデオ信号VDiを、それぞれ示してい
る。
図中、VDは垂直同期信号、HDは水平同期信号を示し、
1垂直走査期間(16.7ミリ秒)は20H(ただし1Hは1水
平走査期間を意味し63.5マイクロ秒である)の垂直帰線
期間と、残りの有効垂直走査期間とから構成されてい
る。この有効垂直走査期間には、242本の水平走査ライ
ンを含み、また各水平走査ラインには、256個の画素デ
ータを含んでいる。
第1図は、上記原理に基づく交点位置検出装置の具体
例を示している。
第1図において、テレビカメラ20は、物体21を例えば
上方より撮像して濃淡画像を生成する。この濃淡画像の
ビデオ信号VDiは同期分離回路22へ出力され、ここで水
平同期信号HD,垂直同期信号VD,クロック信号CKなどが分
離される。2値化回路23はビデオ信号VDiに対し一定の
スレシュホールドレベルを設定することにより、濃淡画
像を白黒2値化して2値画像を生成する。ウィンドウ制
御回路24は、ウィンドウ設定部40により2個の点P,Qや
R,Tが指定されて、ウィンドウ5,6の設定が行われたと
き、このウィンドウ5,6のX方向領域X1〜X2やX3〜X4
対応してオンするウィンドウ信号WDを出力し、ゲート回
路25,26を開閉制御する。
これらゲート回路25,6には2値化回路23より2値デー
タが与えられ、一方のゲート回路25はウィンドウ信号WD
がオンのとき、2値データを第1の画素カウンタ27へ与
え、他方のゲート回路26はウィンドウ信号WDおよび後記
の分割信号DVがオンのとき、2値データを第2の画素カ
ウンタ28へ与える。
第1の画素カウンタ27は、ビデオ信号VDiの1水平走
査ライン毎に、ウィンドウ5,6に含まれる物体部分2を
構成する画素(この実施例では黒画素)の数を計数する
ためのものであり、また第2の画素カウンタ28は、横長
形状のウィンドウ5内の一方の分割領域bに含まれる黒
画素の数を計数するためのものであって、各画素カウン
タ27,28による計数値Nj,Nj2はI/Oポート29を介してマイ
クロコンピュータにおけるCPU30に取り込まれる。この
場合にCPU30は、ウィンドウ5,6のY方向領域Y1〜Y2やY3
〜Y4に対応して計数値の取込みを行うことになる。
水平カウンタ31は、2値画像の水平座標アドレス(第
2,3図ではX座標)を与えるためのもの、ラッチ回路34
は横長形状のウィンドウ5を左右均等に分割する垂直線
6の水平座標位置(第2図では(X1+X2)/2)をラッチ
するためのもの、コンパレータ33は前記水平カウンタ31
の計数値とラッチ回路34のラッチデータとを比較して両
者の一致・不一致を判定するためのものであって、フリ
ップフロップ35はコンパレータ33の一致出力および水平
同期信号HDを入力して分割領域bに対応してオンする分
割信号DVを出力する。
また垂直カウンタ36は、2値画像の垂直座標アドレス
(第2図ではY座標)を与えるためのもので、垂直同期
信号VDの立下がりより20Hに相当する時間経過後より水
平同期信号HDの計数を開始し、その計数値YjはI/Oポー
ト29を介して前記CPU30に取り込まれる。
CPU30は、第2図に示す原理によるときは、CPU30に対
し水平同期信号HDによる割込みINTがある毎に、第5図
に示す制御手順を実行し、また第3図に示す原理による
ときは、同様に水平同期信号HDによる割込みINTがある
毎に、第6図に示す制御手順を実行する。
なお第1図中、PROM37は交点位置の検出にかかる一連
のプログラムを格納し、またRAM38は各種データを格納
する他、ワークエリアとして用いられる。また通信制御
部39はCPU30の演算結果を上位の制御機を送信する。
つぎに第1図の回路動作を第5図および第6図に基づ
き詳細に説明する。
まずテレビカメラ20により物体21を撮像すると、同期
分離回路22で垂直同期信号VD,水平同期信号HD,クロック
信号CKが分離され、さらに2値化回路23でビデオ信号VD
iの2値化処理が実行されて、2値画像が生成される。
この段階で2値画像をモニタし、ウィンドウ設定部40に
より2点P,Qを指定して第1のウィンドウ5を設定し、
また他の2点R,Tを指定して第2のウィンドウ6を設定
すると、CPU30はこの入力データより前表の第1群に属
する各パラメータを算出して、RAM38に格納する。
前記2値画像出力は、ゲート回路25,26を介して第1,
第2の各画素カウンタ27,28へ送られ、第1の画素カウ
ンタ27では、各水平走査ラインにつき、まず第1のウィ
ンドウ5にかかるウィンドウ信号WDによりゲート回路25
がオンのとき、ウィンドウ5に含まれる黒画素数を計数
し、また第2の画素カウンタ28では、ウィンドウ信号WD
および分割信号DVによりゲート回路26がオンのとき、分
割領域bに含まれる黒画素数を計数する。
そして各水平走査期間毎に、CPU30に対し水平同期信
号HDによる割込みINTが発生すると、まずCPU30は、第5
図のステップ1(図中「ST1」で示す)において第1の
画素カウンタ27の計数値Njを読み取り、続くステップ2
でその累積加算値Nを演算して、これをRAM38に格納す
る。さらにCPU30はつぎのステップ3において第2の画
素カウンタ28の計数値Nj2を読み取り、続くステップ4
でその累積加算値N2を演算して、これをRAM38に格納す
る。
つぎにCPU30は、ステップ5で垂直カウンタ36の計数
値Yjを読み取ると、続くステップ6でその値Yjが242に
達したか否か、すなわち最終の水平走査ラインについて
のステップ1〜5の処理が完了したか否かを判定し、も
しその判定が“NO"であれば、つぎの割込みINTに待機
し、以下の水平走査ラインについての上記の各処理が繰
り返し実行される。
かくして最終の水平走査ラインについの処理が終了す
ると、ステップ6が“YES"となってステップ7へ進み、
CPU30は第1の画素カウンタ27の計数値の累積加算値N
(ウィンドウ5内に含まれる物体部分2の面積に相当す
る)より第2の画素カウンタ28の計数値の累積加算値N2
(分割領域bに含まれる物体部分2の面積Sbに相当す
る)を差し引くことにより、分割領域aに含まれる物体
部分2の面積Saに相当する値N1を算出して、これをRAM3
8に格納する。
つぎにステップ8において、CPU30は各分割領域a,bの
面積Sa,Sbや前表第1群のパラメータを用いて前表の第
2群のパラメータを算出してRAM38に格納する。
つぎのステップ9は、1フィールド目についての処理
か否かを判定しており、この場合、その判定は“YES"で
あるから、つぎに2フィールド目についての処理へ移る
ことになる。なお上記のステップ1からステップ8に至
る手順が2フィールド目についての処理であれば、ステ
ップ9が“NO"となり、ステップ10で交点Hの座標(XH,
YH)の算出を行って、最後にRAM38の格納データをクリ
アすることになる(ステップ11)。
つぎに2フィールド目の処理へ移って、各水平走査期
間毎に、CPU30に対し水平同期信号HDによる割込みINTが
発生すると、CPU30は、第6図のステップ1′において
第1の画素カウンタ27の計数値Njを読み取り、続くステ
ップ2′で垂直カウンタ36の計数値Yjを読み取る。この
場合、画素カウンタ27に与えられる2値データは第2の
ウィンドウ6にかかるウィンドウ信号WDによりその範囲
が規制されている。
つぎにCPU30は、ステップ3′で垂直カウンタ36の計
数値Yjが分割領域c,dの境界位置(Y3+Y4)/2に達した
か否かを判定しており、もしその判定が“NO"であれ
ば、ステップ4′へ進み、CPU30は計数値Njの累積演算
を実行し、その算出値を分割領域cの面積相当値N1とし
てRAM38の所定エリアに格納する。
もしステップ3′の判定が“YES"となれば、分割領域
cの面積の計測が終了したものと判断してステップ5′
へ進み、CPU30は同様に計数値Njの累積演算を実行し、
その算出値を分割領域dの面積相当値N2としてRAM38の
他のエリアに格納する。
つぎにステップ6′では、CPU30は、垂直カウンタ36
の計数値Yjが242に達したか否か、すなわち最終の水平
走査ラインについてのステップ1′〜5′の処理が完了
したか否かを判定しており、もしその判定が“NO"であ
れば、つぎの割込みINTに待機し、以下の水平走査ライ
ンについての上記の処理が繰り返し実行される。
かくして最終の水平走査ラインについての処理が終了
すると、ステップ6′が“YES"となってステップ7′へ
進み、CPU30は2個の累積加算値N1(分割領域cに含ま
れる物体部分2の面積SCに相当する)およびN2(分割領
域dに含まれる物体部分2の面積Sdに相当する)と前表
の第1群のパラメータとを用いて前表の第3群のパラメ
ータを算出してRAM38に格納する。そしてこのステップ
1′からステップ7′に至る手順は2フィールド目につ
いての処理であるから、ステップ8′の判定は“NO"で
あり、ステップ9′で交点Hの座標(XH,XH)の算出を
行って、最後にRAM38の格納データをクリアする(ステ
ップ10′)。
なお上記実施例は、交点Hをはさむ一方の辺3に対し
ては横長形状の第1のウィンドウ5を、他方の辺4に対
しては縦長方形状の第2のウィンドウ6を、それぞれ設
定し、各辺3,4についてのパラメータを順次算出して交
点Hの座標(XH,XH)を算出しているが、この発明はこ
れに限らず、着目した2辺がそれぞれ水平に近い傾きを
もつか、垂直に近い傾きをもつかに応じていずれか形状
ののウィンドウ5,6を適宜選択して用い、同様のパラメ
ータを算出演算の後、交点Hの座標を求めることは勿論
である。
またこの実施例では、パラメータをその都度算出して
いるが、これをテーブル化して必要に応じて所望のパラ
メータをメモリ(ROM)より読み出すようにしてもよ
い。
<発明の効果> この発明は上記の如く、物体画像の2辺に対して個別
のウィンドウ設定し、各ウィンドウ内の領域を分割して
各分割領域内の物体部分の面積を計測し、その計測結果
より着目した2辺の交点の座標を算出するよう構成した
から、交点位置の検出対象となる2辺について、それぞ
れ単一のウィンドウを設定すれば足り、操作性が大幅に
向上する。しかも、積分的処理によるから、ノイズや画
像の歪による計測誤差が小さくなり、安定した計測が可
能であるなど,発明目的を達成した顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例にかかる交点位置検出装置
の回路ブロック図、第2図および第3図はこの発明の原
理を示す説明図、第4図はビデオ信号のタイムチャー
ト、第5図および第6図はCPUの割込み制御の手順を示
すフローチャートである。 5,6……ウィンドウ 20……テレビカメラ 24……ウィンドウ制御回路 25,26……ゲート回路 27,28……画素カウンタ 30……CPU、31……水平カウンタ 33……コンパレータ、34……ラッチ回路 36……垂直カウンタ 40……ウィンドウ設定部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体画像の2辺が交わる交点の位置を検出
    するための交点位置検出装置であって、 物体を撮像して物体画像を生成する手段と、 物体画像における着目した2辺に対し第1,第2のウィン
    ドウを設定する手段と、 第1,第2の各ウィンドウ内の領域を分割する手段と、 分割された各領域に含まれる物体部分の面積を第1,第2
    の各ウィンドウにつき計測する手段と、 各領域内の物体部分の面積に基づき着目した2辺の交点
    の座標を算出する手段とを具備して成る交点位置検出装
    置。
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