JP2637716B2 - 高圧処理装置 - Google Patents

高圧処理装置

Info

Publication number
JP2637716B2
JP2637716B2 JP7327362A JP32736295A JP2637716B2 JP 2637716 B2 JP2637716 B2 JP 2637716B2 JP 7327362 A JP7327362 A JP 7327362A JP 32736295 A JP32736295 A JP 32736295A JP 2637716 B2 JP2637716 B2 JP 2637716B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
opening
upper lid
medium
flexible wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7327362A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08238063A (ja
Inventor
由彦 坂下
郁二 高木
康彦 井上
神田  剛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP7327362A priority Critical patent/JP2637716B2/ja
Publication of JPH08238063A publication Critical patent/JPH08238063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2637716B2 publication Critical patent/JP2637716B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧下で食品素材
の殺菌、変性、酵素反応制御等の処理を行う高圧処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品の処理は、主に熱を利用する
ことによって行われてきたが、近年、圧力と言う熱力学
的変数を積極的に利用する動きが出てきた。食品加工へ
の圧力利用の一例として二軸エクストルーダが挙げられ
る。しかし、これは、あくまでも温度とねり、剪断等の
機械的作用によって食品の変性、組織化を行おうとする
ものであって、圧力は意図的に制御されるものではな
く、食品の物性によって変化し、また例えば1000k
gf/cm2 と言ったような高圧を作用させることもで
きない。
【0003】そこで、冷間静水圧加圧装置を用い、高圧
容器の加圧室に圧媒を供給して加圧することにより、処
理室内の被処理物に圧力を付与して処理する技術が提案
されている。この場合、被処理物と圧媒とを隔絶する必
要があり、ゴム膜を用いる方法、真空パックのような袋
体を用いる方法等がある。
【0004】食品素材の殺菌等のための高圧処理ではな
いけれども、筒状のゴム型(可撓性壁体)の上端開口部
に上側閉塞部(上蓋)を嵌合した圧力容器装置におい
て、前記上側閉塞部を環状の封じ(パッキン)によって
シールする技術が提案されている(特公昭52−212
03号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述公報で開示の環状
の封じは、圧媒が外部に逃げる(漏れる)のをシールす
るものであって、上側閉塞部とゴム型との界面をシール
するものではないため、この技術を食品素材の殺菌等の
ための高圧処理に適用しようとしても、圧媒と被処理物
との混合を防止することはできないものであった。
【0006】そこで本発明は、圧媒と被処理物との混合
を確実に防止でき、しかも、圧力が高くなればなる程、
シール機能を向上させ得るようにした高圧処理装置を提
供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧媒により圧
力を付与することが可能な加圧室7を有する高圧容器2
と、加圧室7内で圧媒と被処理物とを隔絶する可撓性壁
体10を具備した高圧処理装置において、前述の目的を
達成するために、次の技術的手段を講じている。
【0008】すなわち、本発明では、前記高圧容器2に
挿脱自在な上蓋5を備え、前記可撓性壁体10上端の開
口部12を前記上蓋5に取付け、該開口部12と上蓋5
との界面において圧媒と被処理物との混合を防止するた
めのシールリング14を介在していることを特徴とする
ものであり、このような構成を採用したことによって、
可撓性壁体10内の被処理物を処理するため、高圧容器
2の加圧室7に圧媒を供給し、圧媒によって被処理物を
等方加圧する時、開口部12がシールリング14を介し
て上蓋5に押圧されるため、可撓性壁体10が上蓋5に
密着して開口部12と上蓋5との界面がシールされ、こ
こに、圧媒と被処理物との混合を防止する(請求項
1)。
【0009】また、前記可撓性壁体10上端の開口部1
2に外向フランジを形成し、この外向フランジと上蓋5
との界面に前記シールリング14が介在されていること
から、加圧室7における圧媒の圧力が高くなる程外向フ
ランジは押付けられてシール機能が向上、すなわち、
方加圧力が高くなればなる程開口部12と上蓋5との界
面のシール性は向上し、圧媒と被処理物との混入(混
合)を確実に防止することになる(請求項2)。更に、
前記シールリング14は、それぞれ単独している複数の
リングとされ、隣り合うシールリング14間でかつ前記
開口部12と上蓋5との界面と外部とを連通するリーク
検出通路41を前記上蓋5に備えていることにより、シ
ールは複数となるし、万が一シール不良に伴うリークが
発生してもこれを検出して圧媒と被処理物との混合を防
止し、これによって食品処理として有益となる(請求項
3)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施例について本発
明を詳述すると、図1は冷間静水圧加圧装置を利用した
高圧処理装置を例示する。図1において、1はプレス枠
で、これによって軸力を受けるように高圧容器2が設け
られている。高圧容器2にはシールリング3,4を介し
て上蓋5及び下蓋6が設けられており、また内部の加圧
室7内には圧媒槽8からポンプ9とその供給経路9Aを
介して圧媒が供給されるようになっていて、加圧室7に
供給された圧媒の漏れは、前記シールリング3,4によ
って防止されている。
【0011】10は処理室11内の被処理物と圧媒とを
隔絶する可撓性壁体であって、上方が開口する袋状に構
成されており、図示の例ではこの可撓性壁体10の開口
部12はフランジ形状とされてそのフランジが押えリン
グ13により上蓋5に下側から固定され、その開口部1
2と上蓋5との間の界面において圧媒と被処理物との混
合を防止するためのシールリング14が介在されてい
る。従って、加圧室7内に圧媒を供給して被処理物に等
方圧力を付与する場合、加圧室7の圧力が高くなればな
る程、開口部12がシールリング14を介して上蓋5に
押圧されるため、上蓋5と可撓性壁体10とが密着して
シール性が良くなり、被処理物に圧媒が混入することは
ない。
【0012】なお、この場合、上蓋5は高圧容器2に対
して挿脱自在であり、被処理物を高圧容器2外で可撓性
壁体10内に充填した後、可撓性壁体10を上蓋5に固
定し、それを高圧容器2内に収めてから圧媒を供給し
て、目的とする加圧処理を行うことが可能である。また
処理室11内の気泡及び圧媒中の気泡は、加圧前に除去
することが望ましく、このために、上蓋5にはエア抜き
通路15,16、処理室用エア抜き弁17及び圧媒用エ
ア抜き弁18が設けられている。
【0013】なお、図示では開口部12を外向フランジ
と形成しているがフランジを形成することは必須ではな
く、上蓋5の段部に開口部12を嵌合して止めリングに
て取付け、段部と開口部12との界面にシールリング1
4を介在させても等方圧であることからシール性は同等
になる。図2は、可撓性壁体10を高圧容器2内に設置
しておき、上蓋5に被処理物の供給通路19、供給弁2
0、取出し通路21及び取出し弁22を設け、バッチ連
続して加圧処理できるようにしたものを示す。即ち、被
処理物は、被処理物槽23からポンプ24により供給通
路19を経て可撓性壁体10内に供給する。そして処理
済みの被処理物は、ガスボンベ25から調圧弁26、供
給弁27を経て可撓性壁体10内にガスを圧送し、その
ガス圧によって取出し通路21から外部に取出す。従っ
て、取出し通路21の開口位置は、可撓性壁体10内の
下部に設けられている。
【0014】図3は、取出し通路21を上蓋5に設け、
取出し弁22を開いて、ポンプ9により加圧室7内に圧
媒を供給し、その圧媒の加圧力を利用して取出し通路2
1から被処理物を押出すようにしたものを示す。なお、
この場合には、処理室11内のエア抜きは、取出し通路
21及び取出し弁22を利用して行えば良い。図4は上
蓋5を二分割したものを例示する。即ち、上蓋5は上上
蓋28と下上蓋29とに二分割され、その両者間にシー
ルリング30が介在されている。そして、下上蓋29に
可撓性壁体10の開口部12が取付けられている。な
お、この場合の被処理物の取出しは上上蓋28を開放し
た後、ポンプ等を利用して汲出すのが最も簡単な方法で
あるが、前述のような各方式を採用することも可能であ
る。
【0015】なお、図1〜図4においては、可撓性壁体
10の開口部12と上蓋5との間の界面にシールリング
1個のみの例を示したが、図5の如く複数個、図示では
2個設け、且つその隣接間に外部に連通するリーク検出
通路41を上蓋5、図示では下上蓋29に設ける構成と
することは、シール不良に伴うリークを検出し、しかも
圧媒と被処理物との混合(被処理物への圧媒混入)を防
止しうるという点で、食品処理用装置としては好ましい
ものである。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、可撓性壁体10上端の
開口部12を高圧容器2の上蓋5に取付け、この開口部
12と上蓋5との界面に圧媒と被処理物との混合を防止
するシールリング14を介在しているので、加圧室7内
の圧力が高圧になればなる程、可撓性壁体10の開口部
12がシールリング14を介して上蓋5に密着し、従っ
て、可撓性壁体10の固定及びシールが確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の断面図である。
【図4】本発明の第4実施例の断面図である。
【図5】本発明の第5実施例の断面図である。
【符号の説明】
2 高圧容器 5 上蓋 7 加圧室 10 可撓性壁体 12 開口部 14 シールリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神田 剛 兵庫県西宮市老松町14の15の507 (56)参考文献 特公 昭52−21203(JP,B1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧媒により圧力を付与することが可能な
    加圧室(7)を有する高圧容器(2)と、加圧室(7)
    内で圧媒と被処理物とを隔絶する可撓性壁体(10)を
    具備した高圧処理装置において、 前記高圧容器(2)に挿脱自在な上蓋(5)を備え、前
    記可撓性壁体(10)上端の開口部(12)を前記上蓋
    (5)に取付け、該開口部(12)と上蓋(5)との界
    面において圧媒と被処理物との混合を防止するためのシ
    ールリング(14)を介在していることを特徴とする高
    圧処理装置。
  2. 【請求項2】 前記可撓性壁体(10)上端の開口部
    (12)に外向フランジを形成し、この外向フランジと
    上蓋(5)との界面に前記シールリング(14)が介在
    されていることを特徴とする請求項1記載の高圧処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記シールリング(14)は、それぞれ
    単独している複数のリングとされ、隣り合うシールリン
    グ(14)間でかつ前記開口部(12)と上蓋(5)と
    の界面と外部とを連通するリーク検出通路(41)を前
    記上蓋(5)に備えていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の高圧処理装置。
JP7327362A 1995-12-15 1995-12-15 高圧処理装置 Expired - Fee Related JP2637716B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7327362A JP2637716B2 (ja) 1995-12-15 1995-12-15 高圧処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7327362A JP2637716B2 (ja) 1995-12-15 1995-12-15 高圧処理装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63243514A Division JP2523822B2 (ja) 1988-09-27 1988-09-27 高圧処理装置及び高圧処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08238063A JPH08238063A (ja) 1996-09-17
JP2637716B2 true JP2637716B2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=18198304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7327362A Expired - Fee Related JP2637716B2 (ja) 1995-12-15 1995-12-15 高圧処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2637716B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5467766B2 (ja) * 2008-12-24 2014-04-09 株式会社神戸製鋼所 高圧処理装置
CN107310015A (zh) * 2017-08-15 2017-11-03 中国工程物理研究院化工材料研究所 用于等静压的内腔体排气装置
US11608892B2 (en) * 2017-09-07 2023-03-21 Hiperbaric, S.A. Plug, machine and processing method under high pressure

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5221203A (en) * 1975-08-12 1977-02-17 Sumitomo Chem Co Ltd Carbon-contained iron-base sintered alloy

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08238063A (ja) 1996-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4424659A (en) Method and apparatus for producing a sterilizable package of a product, and the packaged product
US5932167A (en) Method for blow down hydroforming sheet material
CN101230247B (zh) 橡胶/树脂复合密封材料
US6513366B1 (en) Method and apparatus for package leak testing
US5373729A (en) Leak-detection installation for testing the gastightness of sealed packages
US5439703A (en) Pressure Processing method for food materials
CA2543176A1 (en) Reclosable rigid container assembly
WO2004033954A3 (en) Method for filling a container having at least one flexible component
US5170660A (en) Process and apparatus for volume-testing a hollow body
JP2637716B2 (ja) 高圧処理装置
JP2523822B2 (ja) 高圧処理装置及び高圧処理方法
JP3843416B2 (ja) 熱媒の飽和蒸気による加熱装置に用いる圧力逃し装置
JP3319671B2 (ja) 気密性収容器のシール構造
JPH08210505A (ja) 蒸気殺菌装置等に用いるシール装置
WO2020123298A2 (en) Preform of screen protector adhesive for bubble free application of screen protectors
JP2774683B2 (ja) 高圧処理装置
JPH1085996A (ja) 加圧成形装置
JP2000005060A (ja) 蒸煮釜等に用いる蓋シール装置及びこの装置を備えた圧力又は真空容器
JP3190936B2 (ja) 高圧処理装置
CN100434154C (zh) 用于压力容器的速闭门
JPH07123960A (ja) フリーピストン式加圧処理装置
CA2195904A1 (en) Method of high pressure processing and apparatus therefor
JPH0613425Y2 (ja) 圧力容器蓋のシール構造
JP3615380B2 (ja) 密閉容器
JPH06213147A (ja) 液体の加圧処理方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees