JP2637648B2 - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

Info

Publication number
JP2637648B2
JP2637648B2 JP3257923A JP25792391A JP2637648B2 JP 2637648 B2 JP2637648 B2 JP 2637648B2 JP 3257923 A JP3257923 A JP 3257923A JP 25792391 A JP25792391 A JP 25792391A JP 2637648 B2 JP2637648 B2 JP 2637648B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
vibration
swing
polishing
polished
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3257923A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0596465A (ja
Inventor
勝次 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TSUTSUMI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
TSUTSUMI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TSUTSUMI SEISAKUSHO KK filed Critical TSUTSUMI SEISAKUSHO KK
Priority to JP3257923A priority Critical patent/JP2637648B2/ja
Publication of JPH0596465A publication Critical patent/JPH0596465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2637648B2 publication Critical patent/JP2637648B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、槽内で被研磨物を研磨
剤と共に攪拌して研磨を行う研磨装置に関し、更に詳し
くは、槽を揺動させるとともに振動させて研磨を行う、
謂わば揺動・振動併用式研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】槽内で被研磨物を研磨剤とともに攪拌し
て研磨を行う研磨装置としては、回転式、振動式、遠心
式等の各種方式の研磨装置が良く知られている。
【0003】各方式における研磨原理を説明すると、回
転式研磨装置は最も一般的で回転式バレルとも呼ばれて
おり、水平軸芯回りに回転自在に支持された円又は多角
筒状の槽内に研磨剤とともに被研磨物を収容し、槽を軸
芯回りに回転させて槽内の研磨剤と被研磨物を攪拌する
ことにより、被研磨物の研磨を行っている。
【0004】又、振動式研磨装置は上部が開放された槽
を振動させることにより、槽内で被研磨物に研磨剤を接
触させて被研磨物の研磨を行っている。
【0005】又、遠心式の研磨装置については、複数の
槽を自転させながら公転させる構成になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、回転式の研
磨装置では槽内の材料の上部流動層のみにて研磨される
ために、研磨効率が低いという問題があり、その上密閉
した槽を用いるので、材料の投入、排出が容易でなく、
また材料を目視しながらの運転操作ができず、さらに水
を用いた湿式研磨が前提になるが、湿式研磨ではスラジ
状の排出物が生じ、排出物の廃棄処分が困難である等の
問題がある。
【0007】一方、振動式の研磨装置では、材料振動と
その振動に伴う材料流動とによって研磨が行われるので
研磨効率は回転方式より高く、また上部が開放された槽
を用いるので槽内への材料投入及び槽からの材料排出が
容易で、かつ槽内の材料を目視しながら運転操作を行う
ことができ、さらに集塵機を用いることにより乾式研磨
も可能であるが、振動に伴う騒音が大きいという問題が
ある。
【0008】また、遠心式の研磨装置では、振動式の研
磨装置よりもさらに高い研磨効率が得られるが、密閉槽
を使用しなければならないことによる上記問題点を有す
るとともに、装置構造が複雑でコスト高になるという問
題があった。
【0009】このような従来方式の研磨装置の問題点を
解消するものとして、本出願人は先に上部が開放された
槽を揺動させることによって槽内の材料を鉛直面内で8
の字状の軌跡を描いて流動させるようにした揺動方式の
研磨装置を提案した。しかし、単なる揺動だけでは材料
の投入量や研磨剤の種類に応じて最適な揺動条件を設定
するのに熟練及び手間を有するとともに凹部などのある
複雑形状や非対称形のワークの場合全表面を均一に研磨
できない場合があるという課題があった。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、研磨
効率がより高くかつ運転条件の設定が容易であり、また
ワーク形状に関わらずワーク全面の均一研磨が可能な研
磨装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨装置は、上
部が開放され、内部に研磨剤とともに被研磨物が収容さ
れる槽と、この槽を水平軸芯回りに揺動可能にかつ振動
可能に支持する支持手段と、槽を往復揺動させる揺動駆
動手段と、槽を振動させる振動手段とを備え、前記揺動
駆動手段が槽を揺動端近傍を除いてほぼ等速で揺動させ
るように構成されていることを特徴とする。
【0012】好適には、水平軸芯回りに往復回転可能な
支持軸にて防振ゴムを介して支持された揺動枠を設け、
この揺動枠にて弾性体を介して槽を支持するとともに槽
に振動手段が取付けられる。
【0013】
【作用】本発明の研磨装置によれば、槽を揺動端近傍を
除いてほぼ等速で往復揺動させることにより槽内の材料
が鉛直面内で8の字状に流動し、すべての材料が均一に
かつ強力に流動することによって優れた研磨効率が得ら
れ、さらに振動手段にて材料の全体に振動が付加される
ことによる複合効果によって一層研磨効率が向上しかつ
運転条件の設定も容易となる。それだけでなく、被研磨
物が穴や凹部を有する複雑な形状の場合にも穴や凹部の
表面までその内部に侵入・脱出する研磨剤の振動によっ
て確実に研磨することができ、複雑な形状の被研磨物で
あっても全表面の研磨が可能となる。さらに、非対称形
の被研磨物の場合揺動に伴って被研磨物が流動する際に
その姿勢が一定になり勝ちで、不均一に研磨される恐れ
があるが、振動手段による振動方向を適宜変化させるこ
とによりその姿勢を強制的に変化させることができ、非
対称形の被研磨物であってもその全面を均一に研磨する
ことができる。又、振動手段により槽内に投入された被
研磨物を所望位置まで移動させたり、被研磨物を取り出
し易い位置まで搬送したりすることもできる。また、振
動手段は付加するだけであるので振動手段だけの場合に
比して振動強度が低くても所期の効果が発揮され、振動
による騒音発生も少なくて済む。
【0014】又、防振ゴムを介して支持軸にて支持され
た揺動枠を設け、これに振動手段を取付けた槽を弾性体
を介して支持すると、揺動枠に対して槽を効率的に振動
させることができるとともに揺動枠の揺動に伴って槽を
揺動させることができ、しかも揺動枠を防振ゴムを介し
て支持軸にて支持しているので、揺動駆動手段や外部に
対して振動が伝達されるのを効果的に防止することがで
きる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の研磨装置の一実施例を図1〜
図6を参照して説明する。
【0016】図1、図2において、1はフレーム兼外容
器であり、両側壁に同一水平軸芯の一対の支持軸2a、
2bが回転自在に配設されている。支持軸2a、2bの
互いに対向する一端にはそれぞれ水平方向両側に伸びる
揺動腕3a、3bが固定されている。揺動腕3a、3b
間には、各揺動腕3a、3bの両端に装着された防振ゴ
ム4を介して平面視方形状の揺動枠5が装着されてい
る。一方の支持軸2aの他端には後で詳細に説明する揺
動駆動手段6が連結されている。
【0017】揺動枠5の両側部材の上面にはそれぞれ適
当間隔設けて一対づつばね7が取付けられている。揺動
枠5内には上面が開口した槽8がその高さ方向の中間部
まで挿入され、かつこの槽8の両側壁に取付けられたブ
ラケット9を介して揺動枠5上のばね7にて弾性的に支
持されている。槽8は、その両側壁が上面の開口に向け
て倒立ハの字状に開いた断面形状に形成されており、底
面の中央部には振動モータ10が取付けられている。こ
の槽8は、その底部が研磨剤はある程度通過し、被研磨
物(以下、ワークと称することもある。)は通過しない
多孔板にて構成されている。
【0018】フレーム兼外容器1の底壁1aは支持軸2
a、2bの軸芯を中心とするほぼ部分円筒状に形成さ
れ、この底壁1aの一側に偏った位置に研磨剤排出用の
細長い開口11が形成されている。この底壁1aの開口
11位置にはスクリューコンベア12のケーシング13
が接続され、開口11から排出された研磨剤をスクリュ
ーコンベア12にてその一端に向けて搬送するように構
成されている。槽8の底面からフレーム兼外容器1の底
壁1aに向けて延出された一対のブラケット14、14
の先端に、底壁1aに沿って摺動する弾性材から成るス
クレーパ15が取付けられ、このスクレーパ15にて槽
8の底部から落下した研磨剤を槽8の揺動によって開口
11に向けて排出するように構成されている。
【0019】スクリューコンベア12は、ケーシング1
3の内部に搬送スクリュー16を回転自在に配設し、こ
の搬送スクリュー16をケーシング13の他端外部に配
設された駆動モータ17にて連動ギア18を介して回転
駆動するように構成されている。スクリューコンベア1
2の一端はバケットエレベータ19の下端供給部19a
に接続されている。バケットエレベータ19は、その下
端供給部19aに供給された研磨剤を上端排出部19b
まで上昇搬送し、シュート20を介してショット装置2
1に供給する。
【0020】フレーム兼外容器1の上壁には、槽8の上
面開口に対向するように上記ショット装置21が配設さ
れている。詳しくは、揺動枠5及び槽8の揺動軸芯の直
上位置でかつ槽8に対して揺動軸芯方向一端側に偏った
位置に配設され、このショット装置21から揺動する槽
8内に向けて揺動軸芯を通る鉛直面と平行にかつ揺動軸
芯方向に斜め方向から均一に研磨剤を投射するように構
成されている。このショット装置21は内部に回転自在
に配設されたインペラ(図示せず)を駆動モータ22に
て高速回転してインペラの中央部に供給された研磨剤を
羽根で加速して投射するように構成されている。尚、図
2において、23はバケットエレベータ19の駆動モー
タである。また、図1において、24はフレーム兼外容
器1の上部一側壁に形成されたワークや研磨剤などの材
料の投入排出開口であり、開閉蓋25にて開閉される。
【0021】次に、揺動駆動手段6の詳細構成を図3〜
図6を参照して説明する。図3、図4において、一方の
支持軸2aの先端部に揺動レバー28が固定されてい
る。揺動レバー28にはその長手方向に沿って長孔29
が形成されている。モータベース30上に軸芯が支持軸
2a、2bの軸芯方向と直交するように駆動モータ31
が設置されている。この駆動モータ31の上方位置には
一対の取付ブラケット32にて支持された支軸33が配
設され、この支軸33に軸受34を介して円筒カム35
が回転自在に支持されている。この円筒カム35の一端
には歯付きプーリ36が固定され、駆動モータ31の出
力軸に装着された歯付きプーリ37との間にタイミング
ベルト38が巻回され、駆動モータ31にて円筒カム3
5を回転駆動するように構成されている。
【0022】円筒カム35のカム溝35aは、回転角と
軸芯方向の移動距離が比例し、回転カム35を等速回転
するとカム溝35aに係合した部材が両端部を除いて等
速で往復移動するように形成されている。尚、移動端近
傍の溝形状は、過大な衝撃を受けずに円滑に折り返すよ
うに比較的小さな円弧状カーブにしてある。
【0023】円筒カム35の上方位置には、図5に詳細
に示すように、取付部材39にてスライドガイド40が
支持されている。このスライドガイド40は円筒カム3
5の軸芯と平行に配置され、このスライドガイド40に
沿って移動自在な往復移動部材41に、図6に示すよう
に、円筒カム35の上端部位置でそのカム溝35aに係
合するカムフォロア42が取付けられている。又、往復
移動部材41から下方に向けて腕43が垂下され、その
長手方向に沿って適当間隔おきに複数のボルト穴44が
設けられている。ボルト穴44には、揺動レバー28の
長穴29に係合する係合ローラ45の取付ボルト46が
螺合されている。係合ローラ45は、取付リング45a
と、玉軸受45bと座金45cにて構成され、玉軸受4
5bが長穴29に係合している。
【0024】以上の構成において、湿式研磨の場合は、
槽8に研磨剤(研磨石)、水及びワークが投入され、乾
式研磨の場合は、槽8に研磨剤(研磨石、研磨媒剤)及
びワークが投入される。この材料投入時に 槽8は上面
が開放されているので、槽8については蓋を開閉する必
要がなく、作業が極めて容易である。なお、本実施例で
はショット装置21から槽8内に研磨剤を投射するよう
にしているので、フレーム兼外容器1の開閉蓋25を開
閉して材料を投入する。
【0025】材料投入後、揺動駆動手段6の駆動モータ
31を駆動すると、円筒カム35が回転し、それに伴っ
て往復移動部材41がスライドガイド40に沿って往復
移動し、往復移動部材41から垂下された腕43の任意
のボルト穴44に取付けられた係合ローラ45が揺動レ
バー28の長穴29に係合しているため、往復移動部材
41の往復移動に伴って揺動レバー28が揺動し、支持
軸2a、揺動腕3a、防振ゴム4を介して揺動枠5が往
復揺動し、さらにばね7を介して槽8が往復揺動する。
槽8の揺動範囲は、円筒カム35を変更することなく、
腕43に対する係合ローラ45の取付位置を変更するこ
とによって選択することができる。又、揺動速度は駆動
モータ31の回転速度を変化させることによって任意に
選択できる。それらの選択は、材料の投入量、研磨剤及
びワークの種類、研磨面の仕上げ状態に応じて適宜にな
される。
【0026】この槽8の往復揺動に際して、円筒カム3
5のカム溝35aが、往復移動部材41を移動端近傍を
除いて等速移動させるように構成されているので、槽8
も揺動端近傍を除いてほぼ等速で揺動し、揺動端では過
大にならない範囲で大きな加速度で揺動方向の反転が行
われる。そのため、槽8内の材料の全体を確実に鉛直面
内で8の字状の軌跡を描くように流動させることができ
る。
【0027】それと同時に振動モータ10を動作させる
と槽8はばね7を介して弾性支持されているので、槽8
は上記のように支持軸2a、2b回りに往復揺動しなが
ら適当な方向に振動する。
【0028】かくして、槽8の往復揺動に伴って槽8内
の材料が鉛直面内でより適切な8の字状の軌跡を描いて
流動するため、全ての材料が均一にかつ強力に運動し、
極めて優れた研磨効率が得られ、さらに振動モータ10
にて槽8及びその内部の材料の全体に振動が付加される
ため、それらの複合効果によって一層研磨効率が向上す
る。それだけでなく、ワークが穴や凹部を有する複雑な
形状の場合にも穴や凹部の表面までその内部に侵入・脱
出する研磨剤の振動によって確実に研磨され、複雑な形
状のワークであっても全表面の研磨が可能となる。さら
に、非対称形のワークの場合揺動に伴ってワークが流動
する際にその姿勢が一定になり勝ちで、不均一に研磨さ
れる恐れがあるが、振動モータ10の振動状態やばね7
の圧縮状態の変更によって振動方向を適宜変化させるこ
とによりその姿勢を強制的に変化させることができ、非
対称形のワークであってもその全面を均一に研磨するこ
とができる。又、振動モータ10により槽8内に投入さ
れたワークを所望位置まで移動させたり、ワークを取り
出し易い位置まで搬送したりすることもできる。
【0029】一方、振動モータ10による振動だけで研
磨するものでなく、振動は付加するだけであるので、振
動強度は低くても所期の効果が発揮されるため、振動に
よる騒音発生も少なくて済む。さらに、槽8はばね7を
介して振動可能に揺動枠5に支持されているので、槽8
を効率的に振動させることができるとともに、揺動枠5
には槽8の振動が大きく減衰して伝達され、この揺動枠
5が防振ゴム4を介して支持軸2a、2bにて支持され
ているので、揺動駆動手段6やフレーム兼外容器1及び
外部環境に対する振動伝達はほぼ完璧に絶縁され、振動
による機械的なトラブルの発生や公害の発生を防止でき
る。
【0030】さらに、本実施例では、槽8の往復揺動に
よって上記の如く8の字状に確実に流動している槽8内
のワークに向かってショット装置21から研磨剤を投射
することによって槽8内のすべてのワークに対して効率
的にかつ均一に研磨剤が衝突し、研磨効率が著しく向上
する。従来の振動バレル内のワークに対して研磨剤を投
射する方式の場合には、全てのワークに対して研磨剤を
効率的にかつ均一に衝突させることが困難であるのに対
して著しい効果上の差異を発揮する。
【0031】なお、本発明においてはショット装置21
を省略することもできる。その場合、フレーム兼外容器
1はフレームだけの機能にして槽8の上方空間を開放で
きるので、槽8内の材料の運動状態を直接目視しながら
槽8を運転操作することができる。
【0032】なお、例えばスプーンやホークなどの小型
のワークを研磨する場合には、これらのワークをかご型
内容器に入れて槽8内に配置すると、槽8内からワーク
だけを簡単に取り出すことができ、作業性が良くなる。
【0033】また、槽8又はその内部のかご型内容器に
ついて揺動軸芯方向に複数の仕切りを設け、複数種類の
ワークを分けて同時に研磨するようにすることもでき
る。
【0034】更に、このかご型内容器に小さく区画され
た多数のワーク収納空間を形成し、各ワーク収納空間に
1又は少数のワークを収納して研磨作業を行うと、研磨
作業中にワーク自体は大きく移動せず、互いに衝突する
のを防止した状態で研磨剤だけがかご型内容器の網目を
通過してワークの研磨を行うため、ワーク同士の衝突に
よる傷付きを防止して高精度の研磨が可能であり、その
際にほぼ等速での往復揺動による研磨剤の流動状態の向
上と振動モータ10による振動を付加することにより確
実に精度の高い研磨ができ、凹部や穴のある複雑な形状
のワークについても鏡面仕上げをすることができる。
【0035】また、乾式研磨を行うと、研磨によって生
じる粉状の排出物を集塵機で吸引することにより、クリ
ーンな作業環境を維持でき、湿式研磨における公害の問
題が解決される。
【0036】なお、上記実施例では揺動駆動手段の揺動
機構として、円筒カムによって直線往復移動される往復
移動部材と揺動レバーを用いた例を示したが、ハートカ
ムを用いた等速往復移動部材と揺動レバーの組み合わせ
からなる揺動機構等を用いてもよく、また揺動駆動手段
としてロータリーアクチュエータを用いてほぼ等速で揺
動駆動するようにしてもよい。
【0037】さらには本発明では振動モータ10を併用
しているので、槽8の往復揺動条件は必ずしも最適条件
でなくても効率的に研磨することができ、そのため揺動
駆動手段としてクランク機構等を用いることもでき、ま
た運転条件の設定も厳しくなく、運転が容易である。
【0038】
【発明の効果】本発明の研磨装置によれば、槽を揺動端
近傍を除いてほぼ等速で往復揺動させることにより槽内
の材料が鉛直面内で8の字状に流動し、すべての材料が
均一にかつ強力に流動することによって優れた研磨効率
が得られ、さらに振動手段にて材料の全体に振動が付加
されてそれらの複合効果によって一層研磨効率が向上す
る。それだけでなく、被研磨物が穴や凹部を有する複雑
な形状の場合にも穴や凹部の表面までその内部に侵入・
脱出する研磨剤の振動によって確実に研磨することがで
き、複雑な形状の被研磨物であっても全表面の研磨が可
能となる。さらに、非対称形の被研磨物の場合揺動に伴
って被研磨物が流動する際にその姿勢が一定になり勝ち
で、不均一に研磨される恐れがあるが、振動手段による
振動方向を適宜変化させることによりその姿勢を強制的
に変化させることができ、非対称形の被研磨物であって
もその全面を均一に研磨することができる。又、振動手
段により槽内に投入された被研磨物を所望位置まで移動
させたり、被研磨物を取り出し易い位置まで搬送したり
することもできる。又、往復揺動と振動の併用により著
しく研磨効率が向上するので、運転条件の設定を緩やか
に設定しても効率的に研磨でき、運転が容易となる。
【0039】また、振動手段は付加するだけであるので
単一手段の場合に比して振動強度は低くても所期の効果
が発揮され、振動による騒音発生も少なくて済む。
【0040】又、防振ゴムを介して支持軸にて支持され
た揺動枠を設け、これに振動手段を取付けた槽を弾性体
を介して支持すると、揺動枠に対して槽を効率的に振動
させることができるとともに揺動枠の揺動に伴って槽を
揺動させることができ、しかも揺動枠を防振ゴムを介し
て支持軸にて支持しているので、揺動駆動手段や外部に
対して振動が伝達されるのを効果的に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の研磨装置の部分断面側面図
である。
【図2】同研磨装置の部分断面正面図である。
【図3】同研磨装置の揺動駆動手段の部分断面正面図で
ある。
【図4】同研磨装置の揺動駆動手段の部分断面側面図で
ある。
【図5】図3のA部の拡大詳細図である。
【図6】図3のB部の拡大詳細図である。
【符号の説明】
2a 支持軸 2b 支持軸 4 防振ゴム 5 揺動枠 6 揺動駆動手段 7 ばね 8 槽 10 振動モータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開放され、内部に研磨剤とともに
    被研磨物が収容される槽と、この槽を水平軸芯回りに揺
    動可能にかつ振動可能に支持する支持手段と、槽を往復
    揺動させる揺動駆動手段と、槽を振動させる振動手段と
    を備え、前記揺動駆動手段が槽を揺動端近傍を除いてほ
    ぼ等速で揺動させるように構成されていることを特徴と
    する研磨装置。
  2. 【請求項2】 水平軸芯回りに往復回転可能な支持軸に
    て防振ゴムを介して支持された揺動枠を設け、この揺動
    枠に弾性体を介して槽を支持するとともに槽に振動手段
    を取付けたことを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
JP3257923A 1991-10-04 1991-10-04 研磨装置 Expired - Lifetime JP2637648B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3257923A JP2637648B2 (ja) 1991-10-04 1991-10-04 研磨装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3257923A JP2637648B2 (ja) 1991-10-04 1991-10-04 研磨装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0596465A JPH0596465A (ja) 1993-04-20
JP2637648B2 true JP2637648B2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=17313071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3257923A Expired - Lifetime JP2637648B2 (ja) 1991-10-04 1991-10-04 研磨装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2637648B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114633211B (zh) * 2022-02-28 2023-04-28 蚌埠学院 一种玻璃磨边用磨轮及快速玻璃磨边机

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4119193Y1 (ja) * 1964-02-18 1966-09-07
JPH0659947B2 (ja) * 1986-12-09 1994-08-10 東洋食品機械株式会社 積載した袋の取出し装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0596465A (ja) 1993-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6344577B2 (ja) 工作物を表面加工するための方法及び装置
JP4796978B2 (ja) 振動撹拌式研掃機、および振動撹拌式研掃方法
US3611638A (en) Finishing machine
US3464674A (en) Vibrator
JP2637648B2 (ja) 研磨装置
US4363194A (en) Vertical self-separating centrifugal finishing apparatus with automatic media return
JPH05111874A (ja) 研磨装置
US3774888A (en) Vibratory apparatus
US4380137A (en) Self-separating finishing machine having variable degrees of rotation and vibration, and method
JP4796856B2 (ja) 振動撹拌式研掃機、および振動撹拌式研掃方法
JPH0557596A (ja) 揺動式研磨装置
JP2607323B2 (ja) 揺動式研磨装置
JPH05220657A (ja) 揺動式研磨装置
CN207606059U (zh) 一种震动式洗料机
RU2226147C2 (ru) Способ и устройства для лаппингования деталей
RU2069618C1 (ru) Устройство для поверхностной обработки деталей
JPH039977Y2 (ja)
CN220516518U (zh) 一种甩砂抛光设备
JPH05245453A (ja) 洗浄方法及び洗浄装置
CN117718864A (zh) 一种螺栓表面除锈抛光处理装置及其方法
US2501129A (en) Apparatus for cleaning internal surfaces of hollow castings
JPH0691517A (ja) ワークの研削装置
RU2002111681A (ru) Метод и устройства для лапингования деталей
US4413448A (en) Self-separating finishing machine having variable degrees of rotation and vibration, and method
JPH04210864A (ja) 振動ドラム