JP2637432B2 - レーザ光反射フィルタレンズ - Google Patents

レーザ光反射フィルタレンズ

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、各種レーザ装置を取り扱う際に眼に有害な
レーザ光線を反射して眼を保護するためのレーザ光反射
フィルタ、特にレーザ光のフィルタ面への入射角度に対
して反射能力が低下しないレーザ光反射フィルタレンズ
に関する。
[従来の技術] 1960年に初めてルービーレーザが開発されて以来、す
でにレーザの歴史は25年を経過し、現在ヘリウム−ネオ
ン(He−Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、ヘ
リウム−カドミニウム(He−Cd)、炭酸ガス(CO2)、
エキシマなどのガスレーザ、またヤグ(YAG)、ルビ
ー、ガラスなどの固体レーザ、さらに半導体レーザなど
種々のレーザが幅広い応用分野を得て、その普及度を高
めている。
しかし一方においてレーザが眼球組織に照射された場
合には危険なことが知られており、眼の保護として、レ
ーザを遮光し、レーザ光が眼に入らないような保護眼鏡
の装用が必要となっている。
従来のレーザ保護眼鏡は大別すると色ガラスと着色プ
ラスチックレンズの2種類からなるフィルタにより作ら
れ、色ガラスは通常、青板、白板ガラスの素材、Br−7
等の光学レンズ素材に着色性を有する有色イオン(例え
ば、クロム、コバルト)、非金属元素、金属元素(例え
ば鉄)等を溶融前に含有させ選択吸収特性を持たせた広
域フィルタであり、例えば、特開昭54−27451号公報で
は、色ガラスをフィルタとして用いたレーザ保護眼鏡が
示されている。
また、着色プラスチックレンズは、透明性を有するプ
ラスチック樹脂例えばポリカーボネート、アクリル系樹
脂に、ピグメントオレンヂ系とかピグメントブルー系有
機あるいは無機顔料等を成形前に前記樹脂ベースに混入
させ射出整形したものである。色ガラス及び着色プラス
チックレーザ保護眼鏡共レーザ光の遮光方式は吸収現象
を利用するものであり、そのレーザ光の遮光性能は、含
有する着色剤の吸収率によって決まるものである。
一方その他のレーザ光の遮光方法としてレーザ反射鏡
が挙げられる。即ち、レーザ用反射鏡として透明な高屈
折物質層と低屈折率物質層を光学的厚さがλ/4(2m+
1)(但し、mは零又は1、λレーザの発振波長であ
る)となるように交互に積層させたものである。
[発明が解決しようとする問題点] 前述したように従来のレーザ保護眼鏡は光の吸収現象
を利用するものであるから、レーザ波長域が可視域内に
ある場合には、十分な可視光透過率を得ようとすると、
対象レーザ光に対して眼を保護するに十分な光学濃度が
得られず、他方対象レーザ光に対して十分な光学濃度を
得ようとすると、観察するために十分な可視光透過率が
得られなかった。すなわちレーザ光に対し十分な遮光を
しようとすると、レーザ保護眼鏡を通して観察しようと
する物体、例えばレーザ光線で加工中の被加工物までも
が観察され得なくなってしまうという問題点が存在し
た。
また、レーザ波長域が近赤外域などの可視域外にある
場合にも着色剤の固有吸収特性によりその特性がレーザ
波長域だけでなく、可視域内にも吸収が現われてしま
い、被加工物が見えなくなってしまうという同様の問題
点が存していた。
また、前述の反射鏡はその反射特性が入射角度によっ
て変化するという特性を持っているので、反射鏡がレー
ザ光に対して斜めになると、反射鏡の反射中心波長が垂
直入射の反射中心波長よりも短い方へ移動し、かつ反射
率も減少するために斜め方向から入射するレーザ光は反
射される量も減少し、従って不都合にも透過量が増加す
ることになる。
従って上記レーザ光反射鏡を保護眼鏡用フィルタとし
て使用するとフィルタ面へのレーザ光の入射角度によっ
て遮光率が変化し、大きい角度で入射するレーザ光はレ
ンズで十分に遮光されないまま眼に入り、眼に損傷を与
える危険性があった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、前述従来技術の問題点を解決するものであ
って、レーザ光波長以外の可視域に大きな吸収がなく、
被観察物体の視認性が高く、かつレーザ光のフィルタ面
への入射角度の変化に対して反射(遮光)能力が低下し
ないレーザ光反射フィルタガラスを提供することを目的
とする。その目的を達成するために、レーザ光反射フィ
ルタとして基板の一方の面に後述するような層構成から
なる第1反射膜を、そして他方の面に後述するような層
構成からなる第2反射膜を設けて眼にとって有害なレー
ザ光線を遮光するフィルタを提供するものである。
前記第1反射膜によって所定入射角範囲(例えば0゜
〜50゜)でフィルタに入射した光線は透過することなく
反射され、一方上記所定入射角範囲を超えて入射する光
線は一旦は透明基板内を透過するが、前記第2反射膜に
よって所定入射角範囲(例えば50゜〜60゜)の入射光線
が透明基板と第2反射膜との界面又は他の積層界面で反
射させられることによって、結果としてフィルタの表面
に相当に大きな入射角で入射するレーザ光線も第1およ
び第2反射膜で有効に反射せしめられ、前記問題点が解
決される。
以下図面に基づき本発明を更に詳説する。
第1図(a),(b)及び(c)は本発明のレーザ光
反射フィルタガラスの一例を示すものであり、レーザ光
反射フィルタ1は、透明基板2の一方の面(表面)及び
他方の面(裏面)にそれぞれ第1及び第2反射膜3,4が
コーティングされている。
ここで夫々の反射膜は第1図(b)及び(c)に拡大
して示すように高屈折率物質5と低屈折率物質6との交
互積層体で構成されており、表面の第1反射膜3では高
屈折率物質5と低屈折率物質6が、その光学的厚さがλ
1/4(2m+1)(mは零又は1、λはレーザの発振波
長をλとした場合、λ=λ+x、0≦x≦100nmであ
る)となるように交互に積層されている。また裏面の第
2反射膜4では、同様に、高屈折率物質5と低屈折率物
質6がその光学的厚さがλ2/4(2m+1)(mは零又は
1、λは前記λよりも約60〜250nm長い波長であ
る)となるように交互に積層されている。
このような構成のレーザ反射フィルタ1によれば、入
射角0゜〜50゜の範囲で表面に入射する光線(第1図
(a))は第1反射膜で反射され、上記範囲以上の例え
ば入射角60゜で入射する光線は第1反射膜3を屈折し
ながら透過し透明基板1内をも透過するが、第2反射膜
4と透明基板2との界面又は第2反射膜4の中のいずれ
かの積層界面で反射される。従って、フィルタ表面に相
当に大きな入射角で入射するレーザ光線も本発明のレー
ザ光反射フィルタガラスで有効に反射せしめられる。
以上述べた本発明の作用を更に詳説する。
レーザ光が反射膜に対して斜めに入射すると、反射特
性の反射中心波長が垂直入射の場合の反射中心波長λ
よりも短波長側へずれる現象が存在することから、あら
かじめ反射中心波長λをレーザ発振波長λよりも長波
長側に設定することで反射特性がずれても反射率は減少
しないようにすることができる。
しかし表面に積層された第1反射膜3の反射特性はレ
ーザ発振波長λに対してレーザ光の入射角が0゜〜50゜
の範囲で有効であり、50゜以上になると、反射率は急激
に減少してしまう。
そこで裏面に表面と同様に高屈折率物質5と低屈折率
物質6とをそれぞれの物質の光学的厚さが前に述べたよ
うにλ2/4(2m+1)となるように交互に積層させ、こ
れによって表面での入射角が50゜〜60゜の範囲では裏面
側の第2反射膜4の特性がレーザ発振波長λ付近まで移
動してくるのでレーザ光の有効な反射が可能となる。
以上の方法によればレーザ光の反射フィルタ1への入
射角が0゜〜60゜の範囲でレーザ光の反射が可能とな
る。
ここで上記高屈折率物質5として酸化チタン(Ti
O2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化タンタル(Ta2O
5)及び一酸化硅素(SiO)から選ばれた1種類以上の物
質を使用し、低屈折率物質6として二酸化硅素(SiO2
及びフッ化マグネシウム(MgF2)から選ばれた1種類以
上の物質を使用することができる。ここで高、低屈折率
物質5,6を交互に基板に蒸着してゆく順序はどちらが最
初に基板に蒸着されてもよい。ただ、基板に最初に蒸着
される第1層としては密着性の良い低屈折率物質を用い
る方が望ましい。第1、第2反射膜の層数はレーザ光の
種類、反射フィルタの用途に応じて適宜選択可能であ
る。また基板として分散染料等で染色処理したものも使
用できる。
ここで本発明レーザ光反射フィルタの原理につき第2
図(a)〜(d)を参照して述べる。
第2図(a)はレーザ光入射角が0゜の場合のフィル
タ各面の分光透過率特性曲線であり、レーザ発振波長λ
はλを中心とする分光透過率特性曲線により透過率が
低くなっている。実線及び点線で示す曲線は夫々第1及
び第2反射膜の分光透過率特性を示す。第2図(b)は
入射角50゜の場合である。それぞれλ1を反射中心
波長とする分光特性曲線は短波長側へ移動し、レーザ発
振波長λはλを中心とする分光透過率特性曲線により
透過率は低くなっている。また第2図(c)は入射角が
約55゜の場合であり、第2図(d)は入射角が60゜の場
合である。これらは共にλを反射中心波長とする分光
透過率特性曲線によってレーザ発振波長λの透過率を低
くしている。
以上要約すると、本発明のレーザ光反射フィルタは、
第1反射膜の各層がλ1/4又は3/4λ(レーザ発振波長
をλとして、λはλ+x、0≦x≦100nmである)の
光学的厚さの高屈折率、低屈折率交互層を持つことか
ら、λの中心波長で高反射することとなり、波長λの
レーザ光はこの層で反射される。
また、第2反射膜は各層がλ2/4又は3/4λ(λ
λ+60〜250nm)の光学的厚さの高屈折率、低屈折率交
互層から成ることから、フィルタ面へのレーザ光の入射
角が変化してもレーザ光の反射率は減少しない。
[実施例] 以下、実施例により本発明を更に説明する。
実施例1 合成樹脂レンズ用モノマーとしてのジエチレングリコ
ールビスアリルカーボネイトを主成分とするモノマー混
合物を重合して合成樹脂レンズを得た。
上で得られた合成樹脂レンズの凸面(表面)側に真空
槽内にて、酸化ジルコニウム(ZrO2)及び二酸化硅素
(SiO2)を交互に、膜の反射中心波長である880nmをλ
とした場合にそれぞれの光学的膜厚がλ1/4となる合
計36層からなる膜を積層させ、さらにこの合成樹脂レン
ズの凹面(裏面)側に酸化ジルコニウム(ZrO2)及び二
酸化珪素(SiO2)を同様に、第2反射膜の反射中心波長
である1030nmをλとした場合にそれぞれの光学的膜厚
がλ2/4となる合計40層からなる膜を積層させ本発明の
実施例1のレーザ光反射フィルタレンズを得た。
このレーザ光反射フィルタレンズの垂直入射光による
分光透過率特性を第3図(a)に示す。図から明らかな
とおり波長780〜830nmのレーザ光が充分に反射されてい
ることが判る。
また、このフィルタレンズの入射角の変化(0゜,40
゜,50゜,60゜,70゜)による分光透過率特性の詳細をそ
れぞれ第3図(b),(c),(d),(e)及び
(f)に示す。
これら第3図(b)〜(f)から明らかなとおりこの
フィルタレンズは入射角が0゜〜60゜の範囲でレーザ光
発振波長780〜830nmの範囲の透過率が0.7%以下になっ
ている。またレーザ光の発振波長を780nmに限定すれば
入射角0゜〜70゜の範囲で透過率は0.7%以下であるこ
とが明らかである。
実施例2 実施例1と同様のモノマー混合物を重合して得られた
合成樹脂レンズの凸面(表面)側に真空槽内にて酸化ジ
ルコニウム及び二酸化硅素を交互に膜の反射中心波長で
ある880nmをλとした場合に、それぞれの光学的膜膜
がλ1/4となる合計36層からなる第1反射膜を積層さ
せ、さらにこの合成樹脂レンズの凹面(裏面)側に凸面
(表面)と同様に膜の反射中心波長である930nmをλ
とした場合にそれぞれの光学的膜厚がλ2/4となる合計3
6層からなる第2反射膜を積層させ、本発明の実施例2
のフィルタレンズを得た。このフィルタレンズの入射角
の変化(0゜,60゜,70゜)による分光透過率特性を夫々
第4図(a),(b),(c)に示す。これらの図から
明らかなとおり、波長780nmのレーザ光は入射角0゜〜6
0゜の範囲でフィルタ透過率が0.7%以下となっている。
実施例3 実施例1と同様のモノマー混合物を重合して得られた
合成樹脂レンズの凸面(表面)側に真空槽内にて酸化ジ
ルコニウム及び二酸化硅素を交互に合計36層となるよう
に積層させて第1反射膜を形成させた。それぞれの光学
膜厚は、ヘリウム−ネオンレーザの発振波長である632.
8nmを反射特性に含む第1反射膜の反射中心波長である6
80nmをλとした場合に、λ1/4となるようにした。さ
らにこの合成樹脂フィルタレンズの凹面(裏面)側に酸
化ジルコニウム及び二酸化硅素を交互に合計40層となる
ように積層させて第2反射膜を形成させた。それぞれの
光学的膜厚は、第2反射膜の反射中心波長である880nm
をλとした場合にλ2/4となるようにした。このよう
にして得られた実施例3のフィルタレンズはヘリウムネ
オンレーザの発振波長である632.8nmに対する透過率が
入射角が0゜〜70゜の範囲で0.7%以下となっている。
比較例1 実施例1と同様のモノマー混合物を重合して得られた
合成樹脂レンズの凸面(表面)側に真空槽内にて酸化ジ
ルコニウム及び二酸化硅素を交互に積層させ、膜の反射
中心波長である880nmをλとした場合に、それぞれの
光学的膜厚がλ1/4となる合計36層からなる第1反射膜
のみを形成させ、第2反射膜を形成することなく本比較
例1のフィルタレンズを得た。このフィルタレンズの入
射角の変化(0゜,40゜,50゜,60゜)による分光透過率
特性を第5図(a),(b),(c)及び(d)図に示
す。これらの図より、このフィルタレンズは入射角が50
゜付近になるとレーザ光発振波長である780nmの透過率
が不都合にも高くなることがわかる。
これは実施例1の場合と比較すると遮光できる範囲が
入射角0゜〜50゜までと狭く前に述べたようにレーザ光
保護眼鏡として使用するには危険であり、不適当であ
る。
比較例2 実施例1と同様のモノマー混合物を重合して得られた
合成樹脂フィルタレンズの凸面(表面)側に真空槽内に
て酸化ジルコニウム及び二酸化硅素を交互に積層させ、
第1反射膜の反射中心波長である880nmをλとした場
合に、それぞれの光学的膜厚がλ1/4となる合計36層か
らなる第1反射膜を形成させ、さらにこの合計樹脂レン
ズの凹面(裏面)側に凸面(表面)側と全く同じ反射特
性を持つ膜(光学的膜厚λ1/4で36層)を積層させ、本
比較例2のフィルタレンズを得た。
このフィルタレンズは入射角が0゜〜50゜の範囲でレ
ーザ光発振波長780nmを反射し、透過率は0.7%以下であ
るが実施例1と比較すると遮光できる入射角の範囲が狭
く、前述比較例1と同様保護眼鏡として使用することに
は不適当である。
[発明の効果] 本発明のレーザ光反射フィルタによれば、レーザ光の
フィルタ面への入射角度が広角度に変動しても反射(遮
光)能力は低下しないことから特にレーザ用保護眼鏡フ
ィルタレンズとして有効に使用できる。
特にレーザ光の波長が可視域外にある場合、レーザ光
反射層の特性が可視域に大きな反射特性をもたないこと
から、可視部の透過率も高く、従って視認性にも優れて
いる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明のレーザ光反射フィルタの構成を
示す光学的構成図、第1図(b)および(c)は夫々第
1図(a)の第1及び第2反射膜の一部を拡大して示す
部分拡大構成図、第2図(a)〜(d)は本発明の原理
を説明するための分光透過率特性曲線図、第3図(a)
〜(f)及び第4図(a)〜(c)は夫々本発明レーザ
光反射フィルタの実施例1及び2の分光透過率特性を示
す曲線図、及び第5図(a)〜(d)は比較例1の分光
透過率特性を示す曲線図である。 1……レーザ光反射フィルタ、2……透明基板、 3……第1反射膜、4……第2反射膜、 5……高屈折率物質、6……低屈折率物質。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、高屈折率物質と低屈折率物質と
    を交互に蒸着してなる反射膜を形成したレーザ光反射フ
    ィルタにおいて、前記基板の一方の面には高屈折率物質
    と低屈折率物質とを夫々の光学的厚さがλ1/4(2m+
    1)(但し、mは零または1、λは、レーザの発振波
    長をλとするときλ=λ+x、0≦x≦100nmであ
    る)となるように交互に積層してなる第1反射層を形成
    し、一方前記基板の他方の面には高屈折率物質と低屈折
    率物質を夫々の光学的厚さがλ2/4(2m+1)(但し、
    mは零または1、λは前記λよりも約60〜250nm長
    い波長である)となるように交互に積層してなる第2反
    射層を形成したことを特徴とするレーザ光反射フィルタ
    レンズ。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項のフィルタレンズに
    おいて、前記第1及び第2反射層の高屈折率物質として
    酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化タンタル及び酸化
    硅素のうちの少なくとも1つを、また低屈折率物質とし
    てフッ化マグネシウム及び二酸化硅素のうちの少なくと
    も1つを用いることを特徴とするレーザ光反射フィルタ
    レンズ。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項又は第2項のフィル
    タレンズにおいて、基板が合成樹脂基板であり、低屈折
    率物質が二酸化硅素であることを特徴とするレーザ光反
    射フィルタレンズ。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1〜3項のいずれかのフ
    ィルタレンズにおいて、入射角度60゜における透過率が
    0.7%以下であることを特徴とするレーザ光反射フィル
    タレンズ。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第3項のフィルタレンズに
    おいて、前記合成樹脂基板がレーザ用保護眼鏡のレンズ
    であることを特徴とするレーザ光反射フィルタレンズ。
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