JP2637253B2 - 生体識別装置 - Google Patents

生体識別装置

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【発明の詳細な説明】 〔目 次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 I.実施例と第1図との対応関係 II.第1実施例 III.第2実施例 発明の効果 〔概 要〕 指紋照合システムにおける生体識別装置に関し、 高い精度で生体を識別することを目的とし、 導光板に圧接された物体の導光板との接触部分からの
反射光に基づいて、接触部分の表面の色を感知する第1
色感知手段と、物体の導光板と接触していない部分から
の反射光に基づいて、この非接触部分の表面の色を感知
する第2色感知手段と、第1色感知手段によって感知さ
れた色と第2色感知手段によって感知された色とが、そ
れぞれ所定の条件を満たしているか否かに基づいて、物
体が生体であるか否かを識別する識別手段とを備えるよ
うに構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、指紋照合システムにおける生体識別装置に
関するものである。
近年、電子計算機が社会全般に普及するのに伴って、
電子計算機に蓄積された情報を如何にして保護し、安全
性を確保するかということが注目されている。
このような安全性を確保するためのシステムとして
は、特定の者に電算機室などへの入室を許可し、入室時
にIDカードや暗証番号などによって、許可された者であ
るか否かを判断するようにした個人照合システムが設置
されている場合が多い。しかしながら、上述した個人照
合システムは、IDカードや暗証番号が正しいものである
か否かを判別するものであるので、これらが不正に使用
された場合に対処することができず、安全確保の面で多
くの問題点がある。このため、個人に固有の特徴に基づ
いて、本人を確認する手段が求められている。
指紋は、『万人不同』であり、且つ、『終生不変』の
個人に固有の特徴であるので、本人確認の手段として最
も有効であると考えられ、指紋を照合することによって
本人であるか否かを判断する指紋照合システムに関する
研究開発が進められている。
このような指紋照合システムにおいては、画像入力装
置によって指紋の濃淡画像を読み取る際に、読み取った
濃淡画像が生体の指紋であるか、指紋の複製物であるか
を判定する必要がある。
〔従来の技術〕
第6図に、指紋照合システムに用いられる画像入力装
置の構成を示す。
図において、610はガラスなどの導光板を、611は導光
板610の上面に設けられた検査面を示しており、指紋の
画像を入力する際には、この検査面611に指を押しつけ
るようになっている。
この導光板610は、発光素子621によって照明されてお
り、指が押しつけられた際には、指からの反射光が導光
板610内を伝搬し、レンズ631によってCCDなどのイメー
ジセンサ632上に結像され、このイメージセンサ632によ
り、指紋の濃淡画像の読み取りが行なわれる。
このような指紋の濃淡画像の読取動作と並行して、上
述した検査面611に押しつけられたものが、生体の指で
あるか否かを判定する処理が行なわれる。
このような判別方法としては、生体の指が有する特性
を利用して、生体の指を識別する様々な方法が提案され
ている。
例えば、本出願人は、特願昭63−298922『生体識別装
置』として、指に所定の圧力を加えたときと加えていな
いときとでは、指の表面の色が異なることを利用して、
検査面に押しつけられたものが、生体の指であるか否か
を識別する技法を既に出願している。
以下、この技法によって生体を識別する方法を説明す
る。
第7図(a)に示すように、指を上述した検査面611
に軽く接触させた状態(以下、無圧状態と称する)にお
いては、指の表面には圧力が加わっていないので、指の
表面の色は赤色を帯びた色となっている。この場合に、
上述した発光素子621として白色光を放射する素子を用
いて指を照明すると、この指の分光反射率特性は、第3
図に実線で示すようになる。
一方、第7図(b)に示すように、指を検査面611に
押しつけた状態(以下、押圧状態と称する)において
は、指に加わる圧力によって、検査面611に押しつけら
れた指の中央部の色は白色に近い色となる。この場合の
指の中央部の分光反射率特性を第3図に点線で示す。
第3図からわかるように、無圧状態における赤色に対
応する波長λの反射率RR0と緑色(あるいは青色)に
対応する波長λGBの反射率RG0との差D0は、押圧状態に
おける波長λの反射率RR1と波長λGBの反射率RG1との
差DA1よりも大きくなっている。
ここで、第6図において、センサ642rは波長λ付近
に感度を有し、センサ642gは波長λGB付近に感度を有し
ている。また、レンズ641は、これらのセンサ642r,642g
の受光面に、検査面611に押しつけられた指の中央部か
らの反射光を集光するようになっている。
これらのセンサ642r,642gの出力は、信号処理部650に
導入され、この信号処理部650によって、これらのセン
サ642rおよびセンサ642gの出力に基づいて、上述した反
射率RR1と反射率RG1との差DA1が求められ、無圧状態に
おける反射率の差D0との比較が行なわれる。この信号処
理部650においては、上述した差DA1が差D0よりも小さい
と判定されたときに、検査面611に押しつけられたもの
が、生体の指であると判断するようになっている。
また、その他の生体を識別する方法としては、指先の
血管の動脈に基づいて識別する方法、皮膚の電気抵抗に
基づいて識別する方法などが提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述したように、様々な識別方法が提案さ
れているが、複製物による不正行為を排除して、指紋照
合システムを有効に機能させるために、より精度の高い
生体識別装置が求められている。
本発明は、このような点にかんがみて創作されたもの
であり、高い精度で生体を識別するようにした生体識別
装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は、本発明の生体識別装置の原理ブロック図で
ある。
請求項1の発明 第1図(A)において、第1色感知手段111は、導光
板101に圧接された物体102の導光板101との接触部分か
らの反射光に基づいて、接触部分の表面の色を感知す
る。
第2色感知手段112は、物体102の導光板101と接触し
ていない部分からの反射光に基づいて、この非接触部分
の表面の色を感知する。
識別手段121は、第1色感知手段111によって感知され
た色と第2色感知手段112によって感知された色とが、
それぞれ所定の条件を満たしているか否かに基づいて、
物体102が生体であるか否かを識別する。
請求項2の発明 第1図(B)において、第1検出手段131は、第1色
感知手段111の出力に基づいて、物体102の接触部分の表
面の色の時間変化を検出する。
第2検出手段132は、第2色感知手段112の出力に基づ
いて、非接触部分の表面の色の時間変化を検出する。
全体として、請求項1記載の生体識別装置において、
識別手段121により、第1検出手段131と第2検出手段13
2とのそれぞれによって検出された色の時間変化とが、
それぞれ所定の条件を満たしているか否かに基づいて、
物体102が生体であるか否かを識別するように構成され
ている。
〔作 用〕
請求項1の発明 請求項1の生体識別装置において、導光板101に圧接
された物体102の導光板101との接触部分からの反射光に
基づいて、第1色感知手段111により、上述した接触部
分の表面の色が感知される。また、物体102の導光板101
と接触していない部分からの反射光に基づいて、第2色
感知手段112により、非接触部分の表面の色が感知され
る。
ここで、生体の指を導光板101に圧接した場合は、指
に加えられる圧力によって血液が押し退けられるため、
導光板101との接触部分の表面の色は、圧力が加えられ
ていない状態における指の表面の色に比べて赤の成分の
少ない色となる。このとき、押し退けられた血液が、導
光板101に接触していない非接触部分(例えば、指の先
端部分)に流入するため、この非接触部分の表面の色
は、逆に赤の成分の多い色となる。
従って、識別手段121により、第1色感知手段111によ
って感知された色が、圧力が加えられていない状態にお
ける指の表面の色に比べて赤の成分の少ない色となって
おり、かつ、第2色感知手段112によって感知された色
が、逆に赤の成分の多い色となっているときに、導光板
101に圧接された物体102が生体であると判定すればよ
い。
請求項1の発明にあっては、物体102の接触部分の表
面の色とともに、物体102の非接触部分の表面の色が感
知され、これらの色がそれぞれ所定の条件を満たしてい
るときに、物体102が生体であるとされる。
これにより、高い精度で生体を識別することができ
る。
請求項2の発明 請求項2の生体識別装置において、第1検出手段131
は、第1色感知手段111の出力に基づいて、物体102の接
触部分の表面の色の時間変化を検出し、第2検出手段13
2は、第2色感知手段112の出力に基づいて、物体102の
非接触部分の表面の色の時間変化を検出する。
ここで、導光板101に生体の指が圧接された場合は、
指に加えられる圧力によって血液が押し退けられること
により、接触部分の表面の色は、時間の経過とともに赤
の成分が減少するように変化する。このときの血液の流
入により、非接触部分の表面の色は、逆に、時間の経過
とともに赤の成分が増加するように変化する。
従って、第1検出手段131により、赤の成分が減少す
るような色の時間変化が検出され、第2検出手段132に
より、赤の成分が増加するような色の時間変化が検出さ
れたときに、識別手段121によって、物体102が生体であ
ると判定すればよい。
請求項2の発明にあっては、物体102の接触部分の表
面の色の時間変化とともに、物体102の非接触部分の表
面の色の時間変化が検出され、これらの色の時間変化が
それぞれ所定の条件を満たしているときに、物体102が
生体であるとされる。
これにより、高い精度で生体を識別することができ
る。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて本発明の実施例について詳細に
説明する。
第2図は、本発明の第1実施例における生体識別装置
を適用した指紋画像入力装置の構成を示す。
第4図は、本発明の第2実施例における生体識別装置
を適用した指紋画像入力装置の構成を示す。
I.実施例と第1図との対応関係 ここで、本発明の実施例と第1図との対応関係を示し
ておく。
導光板101は、導光板201に相当する。
物体102は、物体204に相当する。
第1色感知手段111は、センサ222A,223Aに相当する。
第2色感知手段112は、センサ222B,223Bに相当する。
識別手段121は、判定回路230,430に相当する。
第1検出手段131は、遅延回路434aに相当する。
第2検出手段132は、遅延回路434bに相当する。
以上のような対応関係があるものとして、以下本発明
の実施例について説明する。
II.第1実施例 第2図において、指紋画像入力装置は、指紋の画像を
濃淡画像として読み取る画像読取部210と、この画像読
取部210によって読み取られた画像が生体の指の指紋の
画像であるか否かを識別する生体識別部220とを備えて
構成されている。
図において、201はガラスなどで形成された導光板で
あり、例えば、指紋画像入力装置本体の上面などに設け
られた窓に取り付けられている。この導光板201の周囲
に、指の外形に沿うような指ガイド202(図において点
線で示す)が設けられており、この指ガイド202に沿っ
て例えば人差し指を挿入することにより、導光板201の
上面に指の腹の部分が押しつけられるようになってい
る。以下、指ガイド202に沿って挿入された物体204の表
面のうち導光板201の表面と接触している部分をA部と
称する。
指紋画像入力装置本体の内部には、白色光を放射する
発光素子203が設けられており、上述した導光板201を介
して、指ガイド202によって導かれた物体204のA部を照
明するようになっている。
この物体204のA部からの反射光は、導光板201内部を
伝搬し、レンズ213によってイメージセンサ214上に結像
されるようになっており、このイメージセンサ214によ
り、指紋の濃淡画像の読み取りが行なわれる。
指紋照合システムにおいては、このようにして読み取
られた指紋の濃淡画像がパターン登録/照合処理部(図
示せず)に入力され、指紋のパターンの特徴の登録処理
および照合処理が行なわれるようになっている。
以下、生体識別部220の構成および識別動作について
説明する。
上述したA部からの反射光の一部は、導光板201を透
過して指紋画像入力装置内部に導入され、レンズ221A
よって、2つのセンサ222A,223Aの受光面上に集光され
るようになっている。
これらのセンサ222A,223Aは、それぞれ異なる波長領
域において高い感度を有するセンサであり、例えば、赤
色に対応する波長640nm〜770nmの領域において高い感度
を有するセンサをセンサ222Aとし、緑色に対応する波長
500nm〜580nmの領域において高い感度を有するセンサを
センサ223Aとすればよい。この場合は、センサ222Aによ
り、上述した指のA部からの反射光の中に含まれる赤色
に対応する波長領域の光の強度に対応する検出信号SRA
が出力され、センサ223Aにより、緑色に対応する波長領
域の光の強度に対応する検出信号SGAが出力される。こ
れらのセンサ222A,223Aからの検出信号SRA,SGAは、判定
回路230に供給されている。
また、上述した指ガイド202には、例えば、指ガイド2
02に沿って指が挿入されたときに指先がつきあたる側に
窓が設けられている。物体204のこの窓に対向している
部分(以下、B部と称する)は、物体204の導光板201と
接触していない非接触部分の一部となっており、このB
部からの反射光は、この窓を介して入射し、指ガイド20
2内部に設けられたミラー224によって折り曲げられ、レ
ンズ221Bによって、2つのセンサ222B,223Bの受光面上
に集光されるようになっている。
これら2つのセンサ222B,223Bとしては、上述したセ
ンサ222A,223Aと同様の特性を有するものを用いればよ
い。
これらのセンサ222B,223Bのそれぞれは、入射光の中
の対応する波長領域の光の強度に応じた検出信号SRB,S
GBを出力して、判定回路230に供給するようになってい
る。
ここで、第7図に示したように、指を導光板201に押
しつけた状態(押圧状態)においては、指と導光板201
との接触部分であるA部は圧迫されるために血液が押し
退けられ、押しつける力がない状態(無圧状態)に比べ
て、このA部の色は白に近い色となる。
一方、非接触部分である指のB部は、上述したA部か
ら押し出された血液により、逆に、無圧状態に比べて赤
味の強い色となる。
第3図に、上述したA部およびB部の分光反射率特性
を示す。図において、A部およびB部の無圧状態におけ
る分光反射率特性を実線で示す。また、押圧状態におけ
るA部の無圧状態の分光反射率特性を点線で、B部の分
光反射率特性を一点鎖線で示す。
上述したように、指のA部においては、押圧状態にお
ける分光反射率特性は平坦に(つまり白っぽく)なって
おり、赤色に対応する波長領域(例えば、640nm〜770n
m)に含まれる波長λの反射率と緑色に対応する波長
領域(例えば、500nm〜580nm)に含まれる波長λの反
射率との差DA1は、無圧状態における反射率の差D0に比
べて小さくなっている(第3図参照)。
一方、B部においては、押圧状態における分光反射率
特性の赤色の成分が相対的に高くなり、全体として赤味
を帯びた色となる。このため、波長λの反射率と波長
λの反射率との差DB1は、無圧状態における反射率の
差D0よりも大きくなっている。
このように、物体204の表面における波長λの反射
率と波長λの反射率との差の大小によって、この物体
204の表面の色を判別することができる。
ここで、第2図に示したセンサ222A,223Aのそれぞれ
によって感知される光の強度は、物体204のA部におけ
る波長λRの反射率に応じて変化する。従って、セ
ンサ222A,223Aのそれぞれからの検出信号SRA,SGAの大き
さは、物体204のA部における上述した波長λR
反射率の大きさに対応している。
従って、判定回路230の減算器231aにより、導入され
た検出信号SRAから検出信号SGAを差し引くことにより、
物体204のA部における反射率の差DXAに対応する値を求
めることができる。以下、この減算器231aの出力を反射
率の差DXAと称する。
同様に、センサ222B,223Bのそれぞれから出力される
検出信号SRB,SGBの値は、物体204のB部における上述し
た波長λRの反射率の大きさに対応しており、上述
したようにして、減算器231bによって、物体204のB部
における反射率の差DXBが求められる。
このようにして求められたA部およびB部における反
射率の差DXA,DXBのそれぞれと、無圧状態における生体
の指の分光反射率特性に対応する閾値ThA,ThBとを比較
し、それぞれが上述した条件を満たすときに、物体204
が生体であると判定すればよい。
減算器231aの出力は、比較器232aの入力端子の一方に
導入されており、この比較器232aの入力端子の他方に
は、上述した閾値ThAが供給されている。この比較器232
aは、減算器231aから供給された反射率の差DXAが閾値Th
Aよりも小さいときに、識別信号SDAとして論理“1"を出
力するようになっている。
また、減算器231bの出力は、比較器232bの入力端子の
一方に導入されており、この比較器232bの入力端子の他
方には、上述した閾値ThBが供給されている。この比較
器232bは、減算器231bから供給された反射率の差DXB
閾値ThBよりも大きいときに、識別信号SDBとして論理
“1"を出力するようになっている。
このようにして、比較器232a,232bにより、物体204の
A部,B部のそれぞれの色が、それぞれ上述した条件(即
ち、A部が白っぽく、且つ、B部が赤味を帯びている)
を満たしているか否かが判定される。
上述した閾値ThA,ThBとしては、導光板201に指を軽く
接触させた状態で、センサ222A,223Aあるいはセンサ222
B,223Bによる測定を数回行なって得られた演算器231a
(あるいは減算器231b)の出力の平均値などを用いれば
よい。
これらの比較器231a,231bから出力された識別信号
SDA,SDBのそれぞれは、アンドゲート233の2つの入力端
子に供給されている。
従って、このアンドゲート233の出力は、物体204のA
部が白っぽい色となっており、かつ、物体204のB部の
色が赤味を帯びているときに論理“1"となり、生体識別
信号として、パターン登録/照合処理部に供給される。
パターン登録/照合処理部は、この生体識別信号とし
て論理“1"が供給されたときに、入力された濃淡画像が
生体の指の指紋に対応する画像であると判断して、パタ
ーンの登録処理あるいは照合処理を行なうようにすれば
よい。
上述したようにして、A部に対応するセンサ222A,223
Aのそれぞれの出力とB部に対応するセンサ222B,223B
それぞれの出力とに基づいて、判定回路230の減算器23
1,比較器232,アンドゲート233により、物体204のA部お
よびB部の色が、生体の指と同様に変化しているか否か
を判定することが可能となる。
この場合は、物体204のA部が白っぽい色となってお
り、且つ、物体204のB部が赤味を帯びた色となってい
る場合に、この物体204は生体の指であると判断される
ので、A部の色によって判定する場合に比べて、より正
確に生体を識別することができる。
また、指紋を写し取ってつくられた複製物を導光板20
1に押し付けた場合は、この複製物のA部およびB部の
色が、上述した条件を満たさないので、このような複製
物を生体であると判定することはなく、複製物などを用
いた不正行為を排除することができ、指紋照合システム
を有効に機能させることができる。
なお、上述したセンサ223A,223Bとして、青色に対応
する波長430nm〜500nmの領域において高い感度を有する
センサを用いてもよい。また、発光素子203は、白色光
源に限らず、センサ222A,222Bが高い感度を有する波長
領域とセンサ223A,223Bが高い感度を有する波長領域と
の光を含む光を放射するものであればよく、例えば、赤
色の光を放射するLEDと緑色の光を放射するLEDとを用い
るようにしてもよい。
また、A部およびB部の色を感知する手段として、そ
れぞれ異なる波長領域において高い感度を有するセンサ
を用いたが、これに限らず、A部およびB部からの反射
光それぞれを分光した後に、例えば、波長λR(あ
るいはλ)の光の強度をそれぞれ測定するようにして
もよい。
要は、物体204と導光板201との接触部分であるA部と
その周辺に位置する非接触部分であるB部とについて、
センサなどの色感知手段によって感知した色に基づい
て、生体を識別するものであれば適用できる。
III.第2実施例 第4図に、押圧状態における指のA部とB部との色の
時間変化に基づいて、生体を識別するようにした生体識
別部420を適用した指紋画像入力装置の構成を示す。
図において、第2実施例による生体識別部420の判定
回路430は、第1実施例による生体識別部220の判定回路
230に、減算器231a,231bのそれぞれの出力を所定の時間
τだけ遅れさせる遅延回路434a,434bを付加して構成さ
れている。この遅延回路434aの出力は、上述した閾値Th
Aの代わりに比較器232aの一方の入力端子に供給され、
遅延回路434bの出力は、閾値ThBの代わりに比較器232b
の一方の入力端子に供給されている。
ここで、押圧状態においては、継続的に加えられる圧
力によって、指のA部からは更に血液が押し退けられ
る。このため、A部の色は時間の経過とともに次第に白
っぽい色となり、これに対応して、A部における波長λ
の反射率と波長λの反射率との差DAは、第5図に実
線で示すように、時間の経過とともに減少する。
一方、指のB部には、A部から押し退けられた血液が
流入するため、B部の色は時間の経過とともに赤味を増
し、これに対応して、B部における波長λの反射率と
波長λの反射率との差DBは、第5図に点線で示すよう
に、時間の経過とともに増大する。
従って、上述した反射率の差DAに対応する減算器231a
の出力が、時間の経過とともに減少し、かつ、反射率の
差DBに対応する減算器231bの出力が、時間の経過ととも
に増加したときに、物体204が生体の指であると判定す
るようにすればよい。
ここで、時刻Tにおける反射率の差DXAに対応する減
算器231aの出力が比較器232aに供給されるときに、遅延
回路434aの出力は、時刻T−τにおける反射率の差DXA
τに対応する値となる。従って、比較器232aによって、
減算器231aの出力と、遅延回路434aの出力とを比較する
ことにより、時刻Tにおける反射率の差DXAが時刻T−
τにおける反射率の差DXAτよりも小さくなっているか
否かを判定することができる。
同様に、比較器232bによって、時刻Tにおける反射率
の差DXBが時刻T−τにおける反射率の差DXBτよりも大
きくなっているか否かが判定される。
このようにして、減算器231a,231bの出力と遅延回路4
34a,434bの出力とに基づいて、比較器232a,232bによ
り、反射率の差DA,DBの時間変化を調べることができ
る。
上述したように、比較器232aは、減算器231aの出力が
閾値ThAの代わりに入力された遅延回路434aの出力より
も小さいときに、比較器232aが識別信号SAとして論理
“1"を出力するように構成されている。同様に、比較器
232bは、減算器231bの出力が遅延回路434bの出力よりも
大きいときに、比較器232bが識別信号SBとして論理“1"
を出力するように構成されている。
従って、アンドゲート233の出力は、時刻Tにおける
反射率の差DXAが時刻T−τにおける反射率の差DXAτよ
りも小さく、かつ、時刻Tにおける反射率の差DXBが時
刻T−τにおける反射率の差DXBτよりも大きいとき
に、論理“1"となる。
上述したようにして、A部およびB部に対応して設け
られたセンサ222A,223Aおよびセンサ222B,223Bの出力に
基づいて、A部およびB部の色の時間変化を調べ、この
時間変化に基づいて、物体204が生体の指であるか否か
を判定することが可能となる。
このように、A部とB部との色の時間変化に基づいて
生体であるか否かを判定することによって、より正確に
生体を識別することができ、複製物などを用いた不正行
為を排除して、指紋照合システムを有効に機能させるこ
とができる。
なお、上述した第2実施例にあっては、A部およびB
部の色の時間変化をセンサ222Aの出力とセンサ223Aの出
力の差およびセンサ222Bの出力とセンサ223Bの出力の差
の時間変化として検出することを考えたが、これに限ら
ず、物体204と導光板201との接触部分であるA部と非接
触部分であるB部とにおける物体204の表面の色の時間
変化を検出するものであれば適用できる。
〔発明の効果〕
上述したように、請求項1の発明によれば、導光板に
圧接された物体の接触部分の表面の色と非接触部分の表
面の色とが、それぞれ所定の条件を満たしているか否か
に基づいて、物体が生体であるか否かが識別されるの
で、高い精度で生体を識別することができ、指紋照合シ
ステムを有効に機能させることができる。
また、請求項2の発明によれば、導光板に圧接された
物体の接触部分の表面の色の時間変化と非接触部分の表
面の色の時間変化とが、それぞれ所定の条件を満たして
いるか否かに基づいて、物体が生体であるか否かが識別
されるので、高い精度で生体を識別することができ、指
紋照合システムを有効に機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の生体識別装置の原理ブロック図、 第2図は本発明の第1実施例による生体識別装置を適用
した指紋画像入力装置の構成図、 第3図は指の表面の分光反射率特性を示す図、 第4図は第2実施例による生体識別装置を適用した指紋
画像入力装置の構成図、 第5図は反射率の時間変化を示す図、 第6図は従来の生体識別装置の構成図、 第7図は押圧状態と無圧状態の説明図である。 図において、 101は導光板、 102は物体、 111は第1色感知手段、 112は第2色感知手段、 121は識別手段、 131は第1検出手段、 132は第2検出手段、 201,610は導光板、 202は指ガイド、 203,621は発光素子、 204は物体、 210は画像読取部、 213,221,631,641はレンズ、 214,632はイメージセンサ、 220,420は生体識別部、 222,223,642はセンサ、 224はミラー、 230,430は判定回路、 231は減算器、 232は比較器、 233はアンドゲート、 434は遅延回路、 611は検査面、 650は信号処理部である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導光板(101)に圧接された物体(102)の
    導光板(101)との接触部分からの反射光に基づいて、
    前記接触部分の表面の色を感知する第1色感知手段(11
    1)と、 前記物体(102)の導光板(101)と接触していない部分
    からの反射光に基づいて、この非接触部分の表面の色を
    感知する第2色感知手段(112)と、 前記第1色感知手段(111)によって感知された色と前
    記第2色感知手段(112)によって感知された色とが、
    それぞれ所定の条件を満たしているか否かに基づいて、
    前記物体(102)が生体であるか否かを識別する識別手
    段(121)と、 を備えるように構成したことを特徴とする生体識別装
    置。
  2. 【請求項2】前記第1色感知手段(111)の出力に基づ
    いて、前記物体(102)の接触部分の表面の色の時間変
    化を検出する第1検出手段(131)と、 前記第2色感知手段(112)の出力に基づいて、前記非
    接触部分の表面の色の時間変化を検出する第2検出手段
    (132)と、 を備え、前記識別手段(121)により、前記第1検出手
    段(131)と前記第2検出手段(132)とのそれぞれによ
    って検出された色の時間変化とが、それぞれ所定の条件
    を満たしているか否かに基づいて、前記物体(102)が
    生体であるか否かを識別するように構成したことを特徴
    とする請求項1記載の生体識別装置。
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