JP2635912B2 - 磁気ヘッドの位置検出方法及び磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ヘッドの位置検出方法及び磁気ディスク装置

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JP2635912B2
JP2635912B2 JP5178099A JP17809993A JP2635912B2 JP 2635912 B2 JP2635912 B2 JP 2635912B2 JP 5178099 A JP5178099 A JP 5178099A JP 17809993 A JP17809993 A JP 17809993A JP 2635912 B2 JP2635912 B2 JP 2635912B2
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    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/596Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on disks
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ヘッドの位置検出方
法及び磁気ディスク装置に係り、特に、磁気ディスクに
バーストパターンを記録して磁気ヘッドの位置を検出す
る磁気ヘッドの位置検出方法及び前記磁気ヘッドの位置
検出方法を適用可能な磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ハード
ディスク、フレキシブルディスク等の磁気ディスクには
同心円状に複数のデータトラックが形成されている。磁
気ディスクに対し情報の読取り又は書込みを行う場合に
は、磁気ヘッドを磁気ディスクの半径方向に沿って移動
させて特定のデータトラックに対応させた後に(所謂シ
ーク動作)、前記特定のデータトラックに対して情報の
読取り又は情報の書込みが行われる。磁気ヘッドを特定
のデータトラックに対応させるための磁気ヘッドの位置
決めは、次に説明するように磁気ディスクに半径方向に
沿って連続して記録されたバーストパターンを読み取る
ことによって行われる。
【0003】図10(A)に磁気ディスク上に記録され
る一般的なバーストパターンの例(一部分)を示す。図
10(A)において、磁気ディスクは円周方向(図10
矢印C方向)に沿って回転し、図示しない磁気ヘッドは
磁気ディスクの半径方向(図10矢印D方向)に沿って
移動する。磁気ディスクには、データが記録される複数
のデータトラック200A、200B、200C、20
0D、…が同心円状に形成されており、更に磁気ディス
クの半径方向に沿ってバーストパターン202が記録さ
れている。バーストパターン202は、信号が記録され
た領域204A、204B、204C、…が半径方向に
沿って配列されて成るバーストパターン列Aと、同様に
信号が記録された領域206A、206B、…が半径方
向に沿って配列されて成るバーストパターン列Bと、の
2本のバーストパターン列で構成されている。
【0004】バーストパターン列を構成する各領域は磁
気ディスクの半径方向に沿った寸法がデータトラックの
ピッチPに等しい長さとされており、半径方向に沿った
両端部が各々データトラックの中心位置に一致するよう
に、磁気ディスクの半径方向に沿って千鳥状に配置され
ている。ここで、磁気ヘッドを磁気ディスクの半径方向
に沿って移動させながらバーストパターンの読取りを行
うと、図10(B)に示すように変化する位置検出信号
が得られる。この位置検出信号は、バーストパターン列
Aを読み取ることによって得られる信号(以下信号Aと
いう)を、該信号Aにバーストパターン列Bを読み取る
ことによって得られる信号(以下、信号Bという)を加
えた信号によって除した信号A/(A+B) である。なお図1
0(B)において横軸は磁気ヘッドの位置、より詳しく
は磁気ヘッドに形成されたギャップの長手方向中心位置
(センタ)を表している。
【0005】図10(B)に示すように、位置検出信号
は、ギャップのセンタがデータトラック200Bの幅方
向(図10矢印D方向)中心部付近を通過する際に直線
的に変化している。これは他のデータトラックの幅方向
中心部を通過するときにも同様である。従って、位置検
出信号のレベルに基づいてギャップの位置、すなわち磁
気ヘッドの位置を判断することができ、位置信号のレベ
ルに基づいてギャップのセンタがデータトラックの幅方
向中心部に位置するように磁気ヘッドを位置決めするこ
とができる。
【0006】なお、図10(B)に示す位置検出信号で
は、ギャップのセンタがデータトラックの境界付近に位
置しているときにレベルが一定の期間がある。これはギ
ャップの長手方向寸法がデータトラックの幅寸法よりも
小さいために生じる。前記期間では磁気ヘッドの位置を
特定することができないので不感帯と呼ばれている。ま
た、ギャップのセンタがデータトラック200Aと20
0Bとの間のデータトラックの境界に位置しているとき
には、ギャップがバーストパターン列Aの信号記録領域
に対応しないにも拘わらず、位置検出信号のレベルが
「0」となっていない。これはオフセットと呼ばれてい
る。
【0007】ところで、近年、磁気抵抗素子(以下、M
R素子という)を用いて情報の読取りを行う磁気ヘッド
が提案されている。磁気抵抗素子は、半導体を磁界内に
配置すると半導体の中の電子や正孔の進行方向が磁界に
よって変化して走行経路が長くなり、抵抗値が増加する
という磁気抵抗効果を利用した素子である。このMR素
子を用いて情報の読取りを行いコイルによって情報の書
込みを行う磁気ヘッドでは、読取り用のギャップと書込
み用のギャップとが別々に設けられており、エラーレー
トを向上させるために読取り用のギャップの長手方向寸
法が短くされている。また、物理的な配置の都合上、読
取り用のギャップの長手方向中心位置(センタ)と書込
み用のギャップのセンタとがずれている。
【0008】従って、情報の書込みを行う場合には、書
込み用のギャップのセンタがデータトラックの幅方向中
心部に一致した位置、すなわち読取り用のギャップのセ
ンタがデータトラックの幅方向中心部からずれた位置に
磁気ヘッドを位置決めする必要があるが、前述のように
読取り用のギャップの長手方向寸法が短くされているた
め、前記不感帯となっている期間が長くなり、磁気ヘッ
ドの移動に対して位置検出信号が直線的に変化する線型
領域が不足する、すなわち磁気ヘッドの位置を検出でき
る範囲が非常に狭いという問題があった。
【0009】上記問題を解決するため特開平4-353679号
公報には、各領域の磁気ディスクの半径方向に沿った長
さをデータトラックのピッチよりも短くした4本の特殊
なバーストパターン列から成るバーストパターンを磁気
ディスクに記録しておき、前記バーストパターンから得
られた4種類の信号を用いて演算することによって求め
た合計8種類の信号の中から位置検出信号として用いる
信号を磁気ヘッドの位置に応じて切り替えて、磁気ヘッ
ドの移動に対して広い範囲に亘って直線的に変化する位
置検出信号を得ることが提案されている。
【0010】しかしながら、上記では位置検出信号を得
るための信号切り替えの判断や演算等の処理が煩雑であ
る。また上記では、磁気ディスクに、各領域の磁気ディ
スクの半径方向に沿った長さをデータトラックのピッチ
よりも短くした特殊なバーストパターンを記録する必要
があるので、バーストパターンの記録に手間及び時間が
かかるという問題がある。更に上記公報には、得られた
信号に所定のバイアス値を加算又は減算することによっ
て、各信号のオフセットを除去した磁気ヘッドの移動に
対して直線的に変化する位置検出信号を得られるとして
いるが、オフセットは磁気ヘッドに供給される電圧や周
囲温度によって変化するので、前記バイアス値として固
定的な値を与えても位置検出信号として用いる信号を切
り替える点で位置検出信号に不自然に変化する部分、所
謂変曲点が生ずる。
【0011】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、磁気ヘッドの位置を広範囲に亘って簡単な処理で検
出することができる磁気ヘッドの位置検出方法を得るこ
とが目的である。
【0012】また本発明は、製造が容易でかつ磁気ヘッ
ドの位置を広範囲に亘って簡単な処理で検出できる磁気
ディスク装置を得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、所定方向に沿って複数のデー
タトラックが形成され、かつ前記所定方向に沿ったデー
タトラックの中心部付近に対応するように配置された第
1の辺と該第1の辺と対向しかつ前記データトラックに
隣接するデータトラックの前記所定方向に沿った中心部
付近に対応するように配置された第2の辺とによって区
画された領域に信号が記録されて形成される記録部を前
記所定方向に沿って複数配列して形成した第1のバース
トパターンと、前記第1のバーストパターンの記録部に
対し前記所定方向に沿って所定量位置がずれた記録部を
前記所定方向に沿って複数配列して形成した第2のバー
ストパターンと、が記録された磁気ディスクと、少なく
とも磁気ディスクのデータトラックに記録された信号を
読み取る機能を備えた磁気ヘッドと、を前記所定方向に
沿って相対移動させ、前記第1のバーストパターンに対
応して磁気ヘッドから出力される第1の信号のうち前記
相対移動に対して直線的に変化する部分と、前記第1の
信号と前記第2のバーストパターンに対応して磁気ヘッ
ドから出力される第2の信号とを加えた信号のうち前記
相対移動に対して直線的に変化する部分と、第1の信号
から第2の信号を減じた信号のうち前記相対移動に対し
て直線的に変化する部分と、を用いて磁気ヘッドの位置
を検出する。
【0014】また請求項1記載の発明において、前記磁
気ディスクと前記磁気ヘッドとの相対移動に伴ってレベ
ルが変化する前記第1の信号及び前記第2の信号の少な
くとも一方のレベルの最小値をオフセットとして検出
し、前記第1の信号に第2の信号を加えた信号について
は前記検出したオフセットを減じ、前記第1の信号から
第2の信号を減じた信号については前記検出したオフセ
ットを加えることが好ましい。
【0015】請求項3記載の発明は、所定方向に沿って
複数のデータトラックが形成され、かつ前記所定方向に
沿ったデータトラックの中心部付近に対応するように配
置された第1の辺と該第1の辺と対向しかつ前記データ
トラックに隣接するデータトラックの前記所定方向に沿
った中心部付近に対応するように配置された第2の辺と
によって区画された領域に信号が記録されて形成される
記録部を前記所定方向に沿って複数配列して形成した第
1のバーストパターンと、前記第1のバーストパターン
の記録部に対し前記所定方向に沿って所定量位置がずれ
た記録部を前記所定方向に沿って複数配列して形成した
第2のバーストパターンと、が記録された磁気ディスク
と、少なくとも磁気ディスクのデータトラックに記録さ
れた信号を読み取る機能を備えた磁気ヘッドと、前記磁
気ディスクと前記磁気ヘッドとを前記所定方向に沿って
相対移動させ、前記第1のバーストパターンに対応して
磁気ヘッドから出力される第1の信号のうち前記相対移
動に対して直線的に変化する部分と、前記第1の信号と
前記第2のバーストパターンに対応して磁気ヘッドから
出力される第2の信号とを加えた信号のうち前記相対移
動に対して直線的に変化する部分と、第1の信号から第
2の信号を減じた信号のうち前記相対移動に対して直線
的に変化する部分と、を用いて磁気ヘッドの位置を検出
する位置検出手段と、を含んで構成している。
【0016】また請求項3記載の発明において、前記磁
気ディスクと前記磁気ヘッドとの相対移動に伴ってレベ
ルが変化する前記第1の信号及び前記第2の信号の少な
くとも一方のレベルの最小値をオフセットとして検出す
るオフセット検出手段を更に備え、前記位置検出手段
は、前記第1の信号に第2の信号を加えた信号について
は前記検出手段によって検出されたオフセットを減じ、
前記第1の信号から第2の信号を減じた信号については
前記検出されたオフセットを加えて磁気ヘッドの位置検
出を行うことが好ましい。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明では、所定方向に沿って複
数のデータトラックが形成されかつ第1のバーストパタ
ーン及び第2のバーストパターンが記録された磁気ディ
スクと、磁気ヘッドと、を前記所定方向に沿って相対移
動させる。これにより、磁気ヘッドからは各バーストパ
ターンに対応して信号が出力される。第1のバーストパ
ターンの記録部は、第1の辺及び第2の辺が前記所定方
向に沿ったデータトラックの中心部付近に各々対応して
いるので、前記相対移動により磁気ヘッドから出力され
る第1のバーストパターンに対応する第1の信号は、磁
気ヘッドがデータトラックの中心部やその近傍を通過す
るときに前記相対移動に対して直線的に変化し、磁気ヘ
ッドが隣接するデータトラックの境界部付近を通過する
ときに一定となる(所謂不感帯)。
【0018】また、第2のバーストパターンの記録部
は、第1のバーストパターンの記録部に対し前記所定方
向に沿って所定量位置がずれているので、例えば磁気ヘ
ッドが隣接するデータトラックの境界部やその近傍を通
過するときに前記相対移動に対して直線的に変化し、磁
気ヘッドがデータトラックの中心部付近を通過するとき
に一定となる(不感帯)。このように、第1の信号と第
2の信号とは、磁気ディスクと磁気ヘッドとの相対移動
に対して直線的に変化する期間が異なっており、一方の
信号のレベルが一定となっているときに、他方の信号の
レベルは相対移動に対して直線的に変化する。
【0019】このため、本発明では第1の信号のうち前
記相対移動に対して直線的に変化する部分と、第1の信
号に第2の信号を加えた信号のうち前記相対移動に対し
て直線的に変化する部分と、第1の信号から第2の信号
を減じた信号のうち前記相対移動に対して直線的に変化
する部分と、を用いて磁気ヘッドの位置を検出する。上
記第1の信号、第1の信号に第2の信号を加えた信号、
及び第1の信号から第2の信号を減じた信号は、磁気デ
ィスクと磁気ヘッドとが相対移動したときに直線的に変
化する部分が各々異なっているので、前記3つの信号の
各々の直線的に変化する部分に基づいて広範囲に亘って
磁気ヘッドの位置を検出することができる。
【0020】また、磁気ヘッドの位置検出を行いながら
磁気ヘッドを移動させて位置決めする際に、例えば磁気
ヘッドの移動目標位置が前記3つの信号のいずれかの直
線部分に対応する場合には、対応する信号をモニタしな
がら移動させることにより磁気ヘッドを目標位置に位置
決めすることができる。
【0021】また、本発明では磁気ヘッドから得る信号
が第1の信号と第2の信号の2つのみであり、この2つ
の信号を加算及び減算して得た2つの信号と第1の信号
の合計3つの信号を用いて磁気ヘッドの位置検出を行う
ので、特開平4-353679号公報のような煩雑な処理を行う
必要はなく、磁気ヘッドの位置を簡単な処理で検出する
ことができる。更に、本発明では特開平4-353679号公報
のような特殊なバーストパターンが記録された磁気ディ
スクを用いる必要がなく、本発明を適用するための磁気
ディスクへのバーストパターンの記録を容易に行うこと
ができる。
【0022】なお、請求項1記載の発明において、第1
の信号及び第2の信号の少なくとも一方のレベルの最小
値をオフセットとして検出し、第1の信号に第2の信号
を加えた信号については前記検出したオフセットを減
じ、第1の信号から第2の信号を減じた信号については
前記検出したオフセットを加えることが好ましい。第1
の信号及び第2の信号には各々オフセットが生じてお
り、前記第1の信号に第2の信号を加えた信号には第1
の信号のオフセット及び第2の信号のオフセットが加わ
り、前記第1の信号から第2の信号を減じた信号では第
1の信号のオフセットが第2の信号のオフセットによっ
て相殺される。
【0023】従って、磁気ヘッドが所定位置に位置して
いるときの前記3つの信号のレベルは、第1の信号と、
第1の信号に第2の信号を加えた信号と、に第1の信号
又は第2の信号に生じたオフセット分のずれがあり、第
1の信号と、第1の信号から第2の信号を減じた信号
と、についても、前記第1の信号又は第2の信号に生じ
たオフセット分のずれがある。このため、前述のように
オフセットを検出し第1の信号に第2の信号を加えた信
号については前記オフセットを減じ、第1の信号から第
2の信号を減じた信号については前記オフセットを加え
ることによって前記レベルのずれを補正することがで
き、前記3つの信号により変曲点の無い位置検出信号を
得ることができる。
【0024】なお、第1の信号及び第2の信号に生ずる
オフセットの大きさは、磁気ヘッドに及び増幅器に供給
される電圧の変化や、周囲温度の変化によって変動する
ので、前記オフセットの検出は周期的に、或いは所定の
タイミング毎(例えば電源投入時等)に行うことが好ま
しい。
【0025】請求項3記載の発明では、所定方向に沿っ
て複数のデータトラックが形成され、かつ前記所定方向
に沿ったデータトラックの中心部付近に対応するように
配置された第1の辺と該第1の辺と対向しかつ前記デー
タトラックに隣接するデータトラックの前記所定方向に
沿った中心部付近に対応するように配置された第2の辺
とによって区画された領域に信号が記録されて形成され
る記録部を前記所定方向に沿って複数配列して形成した
第1のバーストパターンと、前記第1のバーストパター
ンの記録部に対し所定方向に沿って所定量位置がずれた
記録部を記所定方向に沿って複数配列して形成した第2
のバーストパターンと、が記録された磁気ディスクを用
い、位置検出手段によって磁気ディスクと磁気ヘッドと
を所定方向に沿って相対移動させ、第1のバーストパタ
ーンに対応して磁気ヘッドから出力される第1の信号の
うち前記相対移動に対して直線的に変化する部分と、第
1の信号と第2のバーストパターンに対応して磁気ヘッ
ドから出力される第2の信号とを加えた信号のうち前記
相対移動に対して直線的に変化する部分と、第1の信号
から第2の信号を減じた信号のうち前記相対移動に対し
て直線的に変化する部分と、を用いて磁気ヘッドの位置
を検出するようにしたので、請求項1の発明と同様に、
磁気ヘッドの位置を広範囲に亘って簡単な処理で検出す
ることができる。また本発明を適用するために磁気ディ
スクに第1のバーストパターン及び第2のバーストパタ
ーンを容易に記録することができるので、製造が容易と
なり、装置のコストを低減することができる。
【0026】また、請求項3記載の発明において、磁気
ディスクと磁気ヘッドとの相対移動に伴ってレベルが変
化する第1の信号及び第2の信号の少なくとも一方のレ
ベルの最小値をオフセットとして検出するオフセット検
出手段を更に設け、第1の信号に第2の信号を加えた信
号についてはオフセット検出手段によって検出されたオ
フセットを減じ、第1の信号から第2の信号を減じた信
号については検出されたオフセットを加えて磁気ヘッド
の位置検出を行うようにすれば、前記と同様に第1の信
号、第1の信号と第2の信号とを加えた信号、及び第1
の信号から第2の信号を減じた信号に生じるレベルのず
れを補正することができ、前記3つの信号により変曲点
の無い位置検出信号を得ることができる。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1には本実施例に係るハードディスク装
置10が示されている。ハードディスク装置10はシャ
フト12を高速で回転させる駆動装置14を備えてい
る。シャフト12には、互いの軸線が一致するように円
筒状の支持体16が取付けられており、支持体16の外
周面には複数枚(図1では4枚)のディスク18A、1
8B、18C、18Dが各々所定間隔隔てて取付けられ
ている。
【0028】ディスク18A〜18Dは所定の厚み寸法
の円盤状とされており、各々硬質の材料で製作されかつ
両面に磁性材料が塗布されており、両面が記録面とされ
ている。ディスク18A〜18Dの中心部には支持体1
6の外径寸法とほぼ同径の孔が穿設されている。孔には
支持体16が挿入されており、ディスク18A〜18D
は支持体16の外周面に固定されている。従って、駆動
装置14によってシャフト12が回転されると、ディス
ク18A〜18Dは支持体16と一体的に回転される。
【0029】ディスク18A〜18Dの各々の記録面に
は、図2に示すようにディスク18の半径方向に沿って
複数のバーストパターン記録領域50が放射状に形成さ
れ、残りの領域がデータトラック領域52とされてい
る。バーストパターン記録領域50には、信号が所定の
パターンで記録されることによってバーストパターンが
形成されている。図3にはバーストパターン記録領域5
0に形成されるバーストパターン及びデータトラック領
域52の一部を示す。データトラック領域52には複数
のデータトラックが半径方向に沿って同心円状にピッチ
Pで形成されており、図3にはその一部であるデータト
ラック54A、54B、54C、54Dを示す。各デー
タトラックは、後述する磁気ヘッドによってディスク1
8の回転方向(図3矢印A方向)に沿って情報が書き込
まれる。
【0030】バーストパターン記録領域50に形成され
ているバーストパターンは、図3に示すように、各々信
号が記録された領域(図3にハッチングで示す部分)が
データトラックの配列方向、すなわちディスク18の半
径方向に沿って配列された4本のバーストパターン列
(バーストパターン列A乃至D)から成る。各バースト
パターン列を構成する各信号記録領域は、磁気ディスク
18の半径方向に沿った寸法及び隣り合う領域との間隔
が各々データトラック54のピッチPに等しい長さとさ
れている。
【0031】バーストパターン列A及びBは本発明の第
1のバーストパターンを構成している。バーストパター
ン列Aの信号記録領域50a及びバーストパターン列B
の信号記録領域50bは、ディスク18の半径方向に沿
って千鳥状に配置され、かつ各領域のディスクの半径方
向に沿った両端部の辺(本発明の第1の辺及び第2の
辺)がデータトラック54の幅方向中心部に対応してお
り、各領域に信号が記録されることによってバーストパ
ターン列A及びBが形成される。
【0032】また、バーストパターン列C及びDは本発
明の第2のバーストパターンに対応している。バースト
パターン列Cの信号記録領域50c及びバーストパター
ン列Dの信号記録領域50dは、ディスク18の半径方
向に沿って千鳥状に配置され、かつ各領域のディスクの
半径方向に沿った両端部の辺が隣接するデータトラック
間の境界に対応しており、各領域に信号が記録されるこ
とによってバーストパターン列C及びDが形成される。
なお、バーストパターン記録領域50に含まれる領域5
0Aには、パターンの開始を示す特殊コード(1μsec
程度の無信号領域等)及び各データトラックのアドレス
等を表すグレイコード(巡回2進符号)が、データトラ
ックに対応されて記録されている。
【0033】またハードディスク装置10は、ディスク
18A〜18Dの各々の記録面に対応して設けられた磁
気ヘッド20A〜20Hを備えている。磁気ヘッド20
A〜20Hには、図4に示すように、各々データトラッ
クの幅方向に沿って延びる、情報読取り用のリードギャ
ップ20Aと情報書込み用のライトギャップ20Bとが
形成されている。リードギャップ20Aはライトギャッ
プ20Bと比較して長手方向寸法が短くされており、か
つ長手方向中心位置(センタ)がライトギャップ20B
のセンタに対してずれている(ずれ量を図4に「a」で
示す)。
【0034】各磁気ヘッド20は、リードギャップ20
Aに対応して設けられMR素子を利用して情報の読取り
を行う図示しないリードエレメントと、ライトギャップ
20Bに対応して設けられコイルによって情報の書込み
を行う図示しないライトエレメントと、を含んで構成さ
れている。磁気ヘッド20A〜20Hは各々アクセスア
ーム22A〜22Hの先端部に取付けられており、ディ
スク18A〜18Dの対応する記録面から若干(例えば
0.1〜 0.2ミクロン程度)離れた位置に保持されてい
る。アクセスアーム22A〜22Hの磁気ヘッド20が
取付けられた側と反対側の端部は駆動装置24に取付け
られている。
【0035】駆動装置24は、アクセスアーム22A〜
22Hに対応して設けられ各アクセスアームを移動させ
るボイスコイルモータ26(図5参照)を備えており、
後述するマイクロプロセッシングユニットによってボイ
スコイルモータ26が駆動されると、磁気ヘッド20A
〜20Hがディスク18A〜18Dの半径方向に沿って
移動するようにアクセスアームを移動させる。これによ
り、磁気ヘッド20A〜20Hはディスク18A〜18
Dの記録面上の所定部位に対応される。
【0036】各磁気ヘッド20は、各々図5に示すよう
な回路に接続されている。すなわち磁気ヘッド20の信
号出力端は増幅器28の入力端に接続されており、磁気
ヘッド20のリードエレメントから出力された信号は増
幅器28で増幅される。増幅器28の出力端にはスイッ
チング回路30A、30B、30C、30Dの一端が並
列に接続されている。また、増幅器28の出力端はパタ
ーン検出回路46を介してゲートパルス発生器48に接
続されている。ゲートパルス発生器48はスイッチング
回路30A〜30B及びマイクロプロセッシングユニッ
ト(以下MPUという)32に接続されている。
【0037】図5ではスイッチング回路30A〜30D
を模式的にスイッチとして示しているが、実際にはトラ
ンジスタ等のスイッチング素子を含んで構成されてい
る。パターン検出回路46によってパターンの開始を示
すコードが検出された後、ゲートパルス発生器48は、
磁気ヘッド20がバーストパターン列Aに対応したとき
にスイッチング回路30Aのみをオンさせ、スイッチン
グ回路30Aからバーストパターン列Aに対応する信号
(以下、信号Aという)を出力させる。また、磁気ヘッ
ド20がバーストパターン列Bに対応したときにスイッ
チング回路30Bのみをオンさせ、スイッチング回路3
0Bからバーストパターン列Bに対応する信号(以下信
号Bという)を出力させる。
【0038】同様に、磁気ヘッド20がバーストパター
ン列Cに対応したときにスイッチング回路30Cのみを
オンさせ、スイッチング回路30Cからバーストパター
ン列Cに対応する信号(以下信号Cという)を出力させ
ると共に、磁気ヘッド20がバーストパターン列Dに対
応したときにスイッチング回路30Dのみをオンさせス
イッチング回路30Dからバーストパターン列Dに対応
する信号(以下信号Dという)を出力させる。
【0039】スイッチング回路30Aの他端は2つに分
岐され、一方はアナログデジタル変換器(以下、A/D
変換器という)34の信号入力端に、他方は加算器36
の2個の入力端の一方に接続されている。スイッチング
回路30Bの他端は加算器36の2個の入力端の他方に
接続されている。加算器36の信号出力端はA/D変換
器34の基準信号入力端に接続されている。従って、A
/D変換器34はスイッチング回路30Aから出力され
た信号Aとスイッチング回路30Bから出力された信号
Bとを加算した信号A+B を基準信号として作動し、入力
された信号Aをデジタルデータに変換して出力する。従
ってA/D変換器34からは、本発明の第1の信号に対
応する信号A/(A+B) のデータが出力される。
【0040】また、スイッチング回路30Cの他端も2
つに分岐されており、一方はA/D変換器38の信号入
力端に、他方は加算器40の2個の入力端の一方に接続
されている。スイッチング回路30Dの他端は加算器4
0の2個の入力端の他方に接続されている。加算器40
の信号出力端はA/D変換器38の基準信号入力端に接
続されている。従って、A/D変換器38はスイッチン
グ回路30Cから出力された信号Cとスイッチング回路
30Dから出力された信号Dとを加算した信号C+D を基
準信号として作動し、入力された信号Cをデジタルデー
タに変換して出力する。従ってA/D変換器38から
は、本発明の第2の信号に対応する信号C/(C+D) のデー
タが出力される。A/D変換器34、38の出力端はM
PU32に接続されている。
【0041】MPU32はA/D変換器34、38から
入力されたデータに基づいて磁気ヘッド20の位置を判
断する。そして磁気ヘッド20を所定位置へ移動させる
場合には、ボイスコイルモータ26を駆動するためのデ
ータを出力する。このデータは、MPU32に接続され
たデジタルアナログ変換器(以下、D/A変換器とい
う)42でアナログ信号に変換され、D/A変換器42
に接続された増幅器44で増幅されてボイスコイルモー
タ26に供給される。これによりボイスコイルモータ2
6が駆動され、磁気ヘッド20が所定位置へ移動され
る。
【0042】次に本実施例の作用を説明する。まず、磁
気ヘッド20のシーク動作又はトラックフォロー動作、
及び前記動作を行う際の磁気ヘッド20の位置検出の説
明に先立って、図8のフローチャートを参照しタイマ割
込みによってMPU32で所定時間(例えば87msec)毎
に実行される、offset調整割込みルーチンについて説明
する。
【0043】ステップ146ではA/D変換器34を介
して入力された信号A/(A+B) のデータをデータSAと定
義し、ステップ148ではA/D変換器38を介して入
力された信号C/(C+D) のデータをデータSCと定義す
る。ステップ150では、データSAから0.5 を減算し
た値の絶対値が所定値U(例えば「0.2 」程度の値)よ
りも小さいか否か判定する。バーストパターン列Aは、
図3に示すように信号記録領域の両端部がデータトラッ
クの幅方向中心部に対応しているので、信号A/(A+B) は
データトラックの幅方向中心部付近で直線的に変化し、
データSAの値は磁気ヘッド20のリードギャップ20
Aがデータトラックの幅方向中心部に一致したときに
「0.5 」となる。従って、前述のステップ150は、磁
気ヘッド20のリードギャップ20Aがデータトラック
の幅方向中心部付近に位置しているときに肯定される。
【0044】ステップ150の判定が否定された場合に
は何ら処理を行うことなく割込みを終了するが、ステッ
プ150の判定が肯定された場合には磁気ヘッド20の
リードギャップ20Aがデータトラックの幅方向中心部
付近に位置しており、このときデータSC(すなわち信
号C/(C+D))は図6(A)にも示すように最小値(又は最
大値)で一定となる。この最小値はデータSC、更には
データSAのオフセットに等しい。このため、ステップ
152でデータSCの値が「0.5 」よりも大きいか否
か、すなわちデータSCが最大値で一定となっているか
否か判定する。ステップ152の判定が否定された場合
は、ステップ154で「1」からデータSCを減算した
値をデータSCとする。これはデータSCの値を「0.5
」を境界として反転させることに相当し、データSC
の最小値が求まる。
【0045】ステップ156では次の(1)式によって
データIを求める。 I=I+SC−offset …(1) なお、データI及びデータoffsetには予め初期値が与え
られており、最初に本割込みルーチンが実行される際に
は前記初期値を用いて演算が行われる。ステップ158
では次の(2)式によってデータoffsetを更新し、本割
込み処理を一旦終了する。
【0046】 offset=K×I …(2) 但し、K:定数であり、1/16(=0.0625)程度の値が設定
される 上記ステップ156、158では、データoffsetがデー
タSCよりも小さい場合はデータIが大きくなり、デー
タoffsetの値を大きくする。またデータoffsetがデータ
SCよりも大きい場合はデータIが小さくなり、データ
offsetの値を小さくする。従って、上記割込みルーチン
が繰り返し実行されることにより、データoffsetの値が
データSC(の最小値)に一致し、データIが一定値と
なるように自動的に調整されることになる。
【0047】次に図7のフローチャートを参照し、ディ
スク18からの情報の読取り又はディスク18への情報
の書込みを行う際の磁気ヘッド20のシーク動作又はト
ラックフォロー動作、及び前記動作を行う際の磁気ヘッ
ド20の位置検出について説明する。なお、図7のフロ
ーチャートは、パターン検出回路46がパターンの開始
を検出することにより起動される。外部(例えばハード
ディスク装置10に接続されたコンピュータのCPU
等)からMPU32に、ディスク18の所定のデータト
ラックからの情報の読取り、又は所定のデータトラック
への情報の書込みを行う指示が入力されると、MPU3
2では以下で説明するようにシーク用制御を行い、所定
の目標位置に到達するとシーク動作を終了する。
【0048】ステップ100ではグレイコードの読取り
を実行し、ステップ102及びステップ104ではA/
D変換器34、38から入力された信号A/(A+B) のデー
タ、信号C/(C+D) を、各々データSA、データSCと定
義する。ステップ106ではグレイコードから得られる
トラックIDにより、磁気ヘッド20が矢印B方向に移
動した場合にデータSAの値が増加するか否かを判定す
る。このデータSAの値が増加するトラックは、図3で
はトラック54B、54Dである。ステップ106の判
定が肯定された場合はステップ110へ移行する。
【0049】一方、トラックIDにより磁気ヘッド20
の位置がトラック54A又はトラック54Cにあると判
定された場合には、矢印B方向に磁気ヘッドが移動する
とデータSAの値が減少する。このような場合には、ス
テップ106の判定が否定され、ステップ108へ移行
する。
【0050】ステップ108では、「1」からデータS
Aを減算した値をデータSAとし、「1」からデータS
Cを減算した値をデータSCとする。これはデータS
A、SCの値を「0.5 」を境界として反転させることに
相当し、これにより次のステップ110以降で磁気ヘッ
ド20の矢印B方向への移動に伴ってデータSAが増加
するものとしてデータSA、SCが取り扱われる。ステ
ップ110では、磁気ヘッド20の目標位置におけるデ
ータSAが、所定値S(但し所定値S>0.5 であり、例
えば0.7 程度の値(図6参照)が設定される)よりも大
きいか否か判定する。ステップ110の判定が判定され
た場合には、ステップ112で磁気ヘッド20の位置を
表すデータPositionを次の(3)式によって求め、ステ
ップ120へ移行する。
【0051】 Position=SA+SC−offset …(3) データSA+SCは、図6(A)に示すように磁気ヘッ
ド20の移動に対して直線的に変化する領域がデータS
Aと異なっており、このデータを用いることで広い範囲
で磁気ヘッド20の位置を検出することができる。但
し、データSAとデータSA+SCとには、値のずれa
1 が生じており、このずれa1 はデータSA、SCのオ
フセットと等しい。このため(3)式のようにデータS
A+SCから図8で示した割込みルーチンによって求め
られたデータoffsetを減じたデータを用いることによ
り、図6(B)に示すようにデータSAとの間で不連続
点のない位置検出信号が得られる。
【0052】また、ステップ110の判定が否定された
場合には、ステップ114で磁気ヘッド20の目標位置
におけるデータSAが、所定値R(但し所定値R<0.5
であり、例えば0.3 程度の値(図6参照)が設定され
る)よりも小さいか否か判定する。ステップ114の判
定が肯定された場合には、ステップ116でデータPosi
tionを次の(4)式によって求め、ステップ120へ移
行する。
【0053】 Position=SA−SC+offset …(4) データSA−SCは、図6(A)に示すように磁気ヘッ
ド20の移動に対して直線的に変化する領域がデータS
A及びSA+SCと異なっており、このデータを用いる
ことで更に広い範囲で磁気ヘッド20の位置を検出する
ことができる。但し、データSAとデータSA−SCと
には、値のずれa2 が生じており、このずれa2 はデー
タSA、SCのオフセットと等しい。このため(4)式
のようにデータSA−SCにデータoffsetを加えたデー
タを用いることにより、図6(B)に示すようにデータ
SAとの間で不連続点がなく、かつ広い範囲に亘って直
線的に変化する位置検出信号が得られる。
【0054】また、ステップ114の判定が否定された
場合には、データPositionを(5)式によって求め、ス
テップ120へ移行する。
【0055】 Position=SA …(5) ステップ120ではシーク動作中か否か判定する。磁気
ヘッド20が特定のデータトラックに対応させるトラッ
クフォロー動作中である場合にはステップ120の判定
が否定され、ステップ122でデータPositionに基づい
て磁気ヘッド20が特定のデータトラックに対応した状
態を維持するように制御する、トラックフォロー用制御
を行う。
【0056】また、シーク動作中である場合にはステッ
プ120の判定が肯定され、ステップ126でデータPo
sitionに基づいて磁気ヘッド20が目標位置に到達した
か否か判定する。なお、この目標位置は情報を読取る場
合と情報を書込む場合とで異なっており、情報を読取る
場合には磁気ヘッド20のリードギャップ20Aのセン
タが移動目標としてのデータトラックの幅方向中心部に
一致する位置が磁気ヘッド20の目標位置とされ、情報
を書き込む場合には磁気ヘッド20のライトギャップ2
0Bのセンタが移動目標としてのデータトラックの幅方
向中心部に一致する位置が目標位置とされる。ステップ
126の判定が否定された場合にはシーク動作を継続す
る。
【0057】ステップ126の判定が肯定された場合に
は、ステップ128でシーク終了処理として、磁気ヘッ
ド20の移動を停止すると共に図示を省略した読込み用
又は書込み用ルーチンを起動する。これにより、磁気ヘ
ッド20のリードギャップ20A又はライトギャップ2
0Bのセンタが、移動目標としてのデータトラックの幅
方向中心部に一致された後に、前記データトラックに対
して情報の読取り、又は情報の書込みが行われることに
なる。
【0058】なお、上記実施例では第1のバーストパタ
ーンとしてディスク18にバーストパターン列A、Bを
記録して信号A/(A+B) を生成し、第2のバーストパター
ンとしてディスク18にバーストパターン列C、Dを記
録して信号C/(C+D) を生成していたが、本発明は上記に
限定されるものではない。第1及び第2のバーストパタ
ーンとして各々2本のバーストパータン列を用いるのは
第1の信号及び第2の信号のレベルを正規化するためで
あるので、ディスク18にバーストパターン列A、Bの
何れか一方及びバーストパターン列C、Dの何れか一方
のみを記録してもよい。図9にはバーストパターン列
A、Cのみをディスクに記録した場合を示す。この例で
は第1の信号として信号Aを用いると共に第2の信号と
して信号Cを用い、磁気ディスクの半径方向に沿って記
録されたゲイン調整用のパターンを読み取って正規化を
行い、上記と同様にして磁気ヘッド20の位置検出が行
われる。
【0059】また、磁気ヘッド20の位置を表すデータ
Positionは、上記(3)〜(5)式に代えて以下の
(6)〜(8)式を用いても直線的に変化する位置検出
信号を得ることができる。
【0060】 Position=SA+SC−(2×offset) …(6) Position=SA−SC …(7) Position=SA−offset …(8) すなわち、各式においてデータSA、データSA+S
C、データSA−SCがオフセット分だけ相対的に値が
変化するように演算すれば、広い範囲に亘って直線的に
変化する位置検出信号を得ることができる。
【0061】更に、上記ではoffset調整割込みルーチン
において、データSCの最小値と等しくなるようにデー
タoffsetを求めていたが、これに限定されるものではな
く、データSAの最小値と等しくなるようにデータoffs
etを求めてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、所定方
向に沿って複数のデータトラックが形成され、所定方向
に沿ったデータトラックの中心部付近に対応するように
配置された第1の辺と該第1の辺と対向しかつ前記デー
タトラックに隣接するデータトラックの所定方向に沿っ
た中心部付近に対応するように配置された第2の辺とに
よって区画された領域に信号が記録されて形成される記
録部を所定方向に沿って複数配列して形成した第1のバ
ーストパターンと、第1のバーストパターンの記録部に
対し所定方向に沿って所定量、例えばデータトラックの
ピッチの半分だけ位置がずれた記録部を所定方向に沿っ
て複数配列して形成した第2のバーストパターンと、が
記録された磁気ディスクと、磁気ヘッドを所定方向に沿
って相対移動させ、第1のバーストパターンに対応して
磁気ヘッドから出力される第1の信号のうち前記相対移
動に対して直線的に変化する部分と、第1の信号と第2
のバーストパターンに対応して磁気ヘッドから出力され
る第2の信号とを加えた信号のうち前記相対移動に対し
て直線的に変化する部分と、第1の信号から第2の信号
を減じた信号のうち前記相対移動に対して直線的に変化
する部分と、を用いて磁気ヘッドの位置を検出するよう
にしたので、磁気ヘッドの位置を広範囲に亘って簡単な
処理で検出できる、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るハードディスク装置の概略図で
ある。
【図2】バーストパターン記録領域を示すディスクの平
面図である。
【図3】データトラック及びバーストパターン記録領域
に記録されるバーストパターンを示す平面図である。
【図4】磁気ヘッドに形成されたリードギャップ及びラ
イトギャップを示す平面図である。
【図5】ハードディスク装置のMPU、磁気ヘッド及び
その周辺の接続関係を示す概略ブロック図である。
【図6】(A)は磁気ヘッドの移動に伴うデータSA、
SCの値の変化を示す線図、(B)は演算によって求め
られる位置検出信号を示す線図である。
【図7】本実施例における磁気ヘッドの移動処理を説明
するフローチャートである。
【図8】offset調整割込み処理を説明するフローチャー
トである。
【図9】バーストパターンの他の例を示す平面図であ
る。
【図10】(A)は磁気ディスクに記録される従来の2
本のバーストパターン列から成るバーストパターンを示
す平面図、(B)は(A)の磁気ヘッドを移動させなが
らバーストパターンを読み取ったときに磁気ヘッドから
出力される信号を示す線図である。
【符号の説明】
10 ハードディスク装置 18 ディスク 20 磁気ヘッド 26 ボイスコイルモータ 32 MPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−146058(JP,A) 特開 平3−242882(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に沿って複数のデータトラック
    が形成され、かつ前記所定方向に沿ったデータトラック
    の中心部付近に対応するように配置された第1の辺と該
    第1の辺と対向しかつ前記データトラックに隣接するデ
    ータトラックの前記所定方向に沿った中心部付近に対応
    するように配置された第2の辺とによって区画された領
    域に信号が記録されて形成される記録部を前記所定方向
    に沿って複数配列して形成した第1のバーストパターン
    と、前記第1のバーストパターンの記録部に対し前記第
    1のバーストパターンの記録部の幅より小さい量だけ
    記所定方向に沿って位置がずれた記録部を前記所定方向
    に沿って複数配列して形成した第2のバーストパターン
    と、が記録された磁気ディスクと、少なくとも磁気ディ
    スクのデータトラックに記録された信号を読み取る機能
    を備えた磁気ヘッドと、を前記所定方向に沿って相対移
    動させ、 前記第1のバーストパターンに対応して磁気ヘッドから
    出力される第1の信号のうち前記相対移動に対して直線
    的に変化する部分と、前記第1の信号と前記第2のバー
    ストパターンに対応して磁気ヘッドから出力される第2
    の信号とを加えた信号のうち前記相対移動に対して直線
    的に変化する部分と、第1の信号から第2の信号を減じ
    た信号のうち前記相対移動に対して直線的に変化する部
    分と、を用いて磁気ヘッドの位置を検出する、 磁気ヘッドの位置検出方法。
  2. 【請求項2】 前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドとの
    相対移動に伴ってレベルが変化する前記第1の信号及び
    前記第2の信号の少なくとも一方のレベルの最小値をオ
    フセットとして検出し、前記第1の信号に第2の信号を
    加えた信号については前記検出したオフセットを減じ、
    前記第1の信号から第2の信号を減じた信号については
    前記検出したオフセットを加えることを特徴とする請求
    項1記載の磁気ヘッドの位置検出方法。
  3. 【請求項3】 所定方向に沿って複数のデータトラック
    が形成され、かつ前記所定方向に沿ったデータトラック
    の中心部付近に対応するように配置された第1の辺と該
    第1の辺と対向しかつ前記データトラックに隣接するデ
    ータトラックの前記所定方向に沿った中心部付近に対応
    するように配置された第2の辺とによって区画された領
    域に信号が記録されて形成される記録部を前記所定方向
    に沿って複数配列して形成した第1のバーストパターン
    と、前記第1のバーストパターンの記録部に対し前記第
    1のバーストパターンの記録部の幅より小さい量だけ
    記所定方向に沿って位置がずれた記録部を前記所定方向
    に沿って複数配列して形成した第2のバーストパターン
    と、が記録された磁気ディスクと、 少なくとも磁気ディスクのデータトラックに記録された
    信号を読み取る機能を備えた磁気ヘッドと、 前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドとを前記所定方向に
    沿って相対移動させ、前記第1のバーストパターンに対
    応して磁気ヘッドから出力される第1の信号のうち前記
    相対移動に対して直線的に変化する部分と、前記第1の
    信号と前記第2のバーストパターンに対応して磁気ヘッ
    ドから出力される第2の信号とを加えた信号のうち前記
    相対移動に対して直線的に変化する部分と、第1の信号
    から第2の信号を減じた信号のうち前記相対移動に対し
    て直線的に変化する部分と、を用いて磁気ヘッドの位置
    を検出する位置検出手段と、 を含む磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドとの
    相対移動に伴ってレベルが変化する前記第1の信号及び
    前記第2の信号の少なくとも一方のレベルの最小値をオ
    フセットとして検出するオフセット検出手段を更に備
    え、前記位置検出手段は、前記第1の信号に第2の信号
    を加えた信号については前記検出手段によって検出され
    たオフセットを減じ、前記第1の信号から第2の信号を
    減じた信号については前記検出されたオフセットを加え
    て磁気ヘッドの位置検出を行うことを特徴とする請求項
    3記載の磁気ディスク装置。
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