JP2635483B2 - エンジンのアイドル回転数制御装置 - Google Patents

エンジンのアイドル回転数制御装置

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JP2635483B2 JP4178506A JP17850692A JP2635483B2 JP 2635483 B2 JP2635483 B2 JP 2635483B2 JP 4178506 A JP4178506 A JP 4178506A JP 17850692 A JP17850692 A JP 17850692A JP 2635483 B2 JP2635483 B2 JP 2635483B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンのアイドル回転
数制御装置に関し、特にエンジンにより駆動されるオル
タネータに、車両用のライト、熱線、パワーウィンドウ
などの電気負荷がかけられる場合のアイドル回転数制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアイドル回転数制御装置
においては、該オルタネータにかけられている電気負荷
を、該オルタネータからの信号(例えば発電電圧)、あ
るいは各電気負荷スイッチのオン・オフ信号から読みと
り、そのときの負荷状態に応じてエンジンのアイドル回
転数制御弁(以下ISC弁という)の開度を補正するよ
うに構成されている。
【0003】しかし仮に該オルタネータにかけられる電
気負荷が増加して該ISC弁の開度を増加するような制
御がなされても、現実に該ISC弁開度が増加して該I
SC弁に流入する空気量が増量するようになるまでには
ある時間おくれが生ずるため、実際には該オルタネータ
の負荷がエンジンにかかった後に(そのときかかってい
る電気負荷に応じて該オルタネータのフィールドコイル
に供給されるフィールド電流を増加させて該オルタネー
タの発電量が増加させられるため、該オルタネータを駆
動するエンジンにそれに応じた負荷(トルク)がかかる
ことになり、このような負荷がかかった後に)、該IS
C弁に上記したようなアイドルアップのための空気が流
入するようになる。すなわち該電気負荷が入ったときに
はすでに該オルタネータはそれに応じた発電を始めてエ
ンジンに負荷を与えており、該ISC弁開度の増加がそ
れに間に合わなくなる。したがって該電気負荷が入った
瞬間には空気量が不足して、該エンジンの回転数が低下
してしまうという問題点がある。また逆に該電気負荷が
切れたときには、上記と同様の時間おくれが原因して、
エンジン回転数が上がりすぎるとともに、燃費にも悪影
響を及ぼすという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる課題を
解決するためになされたもので、エンジンのアイドル運
転時に上記した車両用ライトなどの電気負荷がオン又は
オフとされたときにおけるエンジン回転数の低下や異常
上昇をなくし、これによって耐エンスト性や燃費性能を
も向上させるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明によれば、エンジンにより駆動されるオルタ
ネータに車両用バッテリとともに接続される電気負荷
状態に応じて該オルタネータに対する発電要求信号を出
力する出力手段、該発電要求信号に応じてアイドル回
転数制御弁の開度を制御する制御手段と、前記エンジン
の状態に応じて前記オルタネータのフィールドコイルに
供給するフィールド電流の基準値を算出する算出手段
と、前記発電要求信号の変化により前記負荷の状態変化
が検出された時点から所定のディレイ時間を設定する
ィレイ時間設定手段該ディレイ時間設定手段により
設定されたディレイ時間中は、前記算出手段により算出
された前記基準値に基づいて前記フィールド電流を前記
フィールドコイルに供給し、前記ディレイ時間設定手段
により設定されたディレイ時間経過後は前記基準値を前
発電要求信号に応じて補正た値のフィールド電流を
前記フィールドコイルに供給する供給手段えるこ
とを特徴とする、エンジンのアイドル回転数制御装置が
提供される。
【0006】ここで、該発電要求信号(例えば後述する
ように該オルタネータの出力側に接続されているレギュ
レータ部から、該ISC弁開度を制御するコンピュータ
に、可変デューティ値のパルス信号としてとり込まれ
る)が所定値以上変化したとき、該ISC弁開度を所定
値だけ補正するように制御することができる。また、
記発電要求信号は電気負荷の状態により変化する前記車
両用バッテリの電圧変化に応じて変化し、前記アイドル
回転数制御弁の開度が前記エンジン回転数と前記発電
要求信号の値とに応じて可変的に制御され、これにより
前記電気負荷に見合った前記アイドル回転数制御弁の
度補正がなされるうにすることもできる。
【0007】
【作用】上記構成によれば、エンジンのアイドル運転時
において上記した電気負荷がオン又はオフとされたと
き、該エンジンの回転数がそのときの目標回転数となる
ように予め該ISC弁開度をフィードバック制御し、該
ISC弁開度の制御によってそのときの電気負荷分に応
じた空気量が流入して燃焼に使用されうるようになった
所定のディレイ時間経過後に、該オルタネータに対する
発電制御(上記発電要求信号にもとづいて、該オルタネ
ータのフィールドコイルに供給されるフィード電流(可
変デューティ値のパルス信号)の値を補正することによ
りなされる)が開始されるようになる。このようにして
エンジンに負荷がかかる前に該ISC弁開度の見込み制
御がなされるので、かかる電気負荷のオン又はオフ時に
おいても、該エンジンの回転数の変動やエンストなどを
防止することができる。しかも、所定のディレイ時間中
には、エンジンの状態に応じて算出されたオルタネータ
のフィールドコイルに供給するフィールド電流の基準値
に基づいたフィールド電流がフィールドコイルに供給さ
れるため、所定のディレイ時間中もエンジンに無理な負
荷をかけない範囲での発電は行われる。
【0008】またこの場合、前記発電要求信号は電気負
荷の状態により変化する前記車両用バッテリの電圧変化
に応じて変化させ、該ISC弁の開度を、エンジン回転
数と該オルタネータに対する発電要求信号の値とに応じ
て可変的に制御することによって、該電気負荷にもとづ
く該ISC弁開度の補正と無負荷時における基本的な該
ISC弁開度の補正とを完全に分離することができる。
したがってそのときの電気負荷状態が種々に変更されて
も、そのときの電気負荷(オルタネータ負荷)に見合っ
た該ISC弁開度の補正を行うことができ、したがって
耐エンスト性やエンジン回転数の安定性をより一層向上
させることができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の1実施例としてのアイドル回
転数制御装置の全体構成を示すもので、図2は該装置の
動作を説明するタイミング図である。該図1中、ALT
はエンジンによって駆動されるオルタネータであって、
ACはその発電子コイル、FCはバッテリBによって励
磁される(後述するようにレギュレータ部RGおよびエ
ンジン制御コンピュータCNTを介して、その励磁の強
さが負荷状態に応じて制御される)フィードコイルであ
る。そして該発電子コイルACで発生した三相交流電圧
はダイオードD1〜D8で整流され、更にレギュレータ
部RGを介して該整流電圧により該バッテリBが充電さ
れる。また該バッテリBと並列的に、負荷L(後述する
エアコンのほか、上記した車両用ライトなどの各種の電
気負荷を含む)が接続される。なお該レギュレータ部R
Gは図示するICレギュレータのほか、該ICレギュレ
ータに外付けされるトランジスタT1,T2、コンデン
サCおよびダイオードDなどにより構成される。またS
W1は負荷スイッチ(実際には例えば互いに並列接続さ
れている各負荷毎に設けられる)、SW2はイグニショ
ンスイッチ、LPは表示ランプを示す。
【0010】またエンジンのアイドル回転数制御弁(I
SC弁)の開度を制御するエンジン制御コンピュータC
NTには、エンジン回転数、ニュートラルスイッチから
のオン・オフ信号、エアコンからのオン・オフ信号、エ
ンジン水温信号などがとり込まれ、該ニュートラルスイ
ッチおよびエアコンのオン・オフ信号およびエンジン水
温などのエンジン状態に応じて決められるアイドル時の
目標回転数を該コンピュータCNTに記憶させておき、
該エンジン回転数がそのときの目標回転数になるように
該ISC弁開度が制御される。
【0011】ここで該オルタネータのレギュレータ部R
Gは、該バッテリBと並列的に接続される負荷の状態に
応じて変化する該バッテリの電圧変化に応じて該レギュ
レータ部RGのF端子から、該エンジン制御コンピュー
タCNTに、図1におけるのルートを通して、可変デ
ューティ値(例えば図2の(1) に示されるように上記負
荷の増加に応じてそのデューティ値が増加する)の発電
要求信号(パルス信号)が出力される。そして該エンジ
ン制御コンピュータCNTでは、該F端子からの出力デ
ューティ値によってそのときの電気負荷の大きさを求
め、例えば該電気負荷が増加したことにより、該出力デ
ューティ値がある値(上記図2の(1) ではa(%) として
示される)以上大きくなったときには、図2の(2) に示
されるように、電気負荷判定フラグをオフからオンに切
換えて、図2の(3) に示されるように先ず該ISC弁の
開度をその電気負荷に合った分だけ大きくするような制
御がなされる(図2の(3) では、該ISC弁への出力デ
ューティ値をb(%) だけ増加させた場合が示されてい
る)。そして上記制御により該開度が増加されたISC
弁を通して増量された空気が燃焼室に流入したタイミン
グで(図2に示されるように上記ISC弁への出力デュ
ーティ値の制御がなされてからdミリ秒だけ遅らせたタ
イミングで)、図2の(4) に示されるように該エンジン
制御コンピュータCNTから該オルタネータのフィード
コイルFCに、上記図1におけるのルートを通して、
上記F端子からの出力デューティ値に応じてそのオン時
間(デューティ値)が増加側に補正されたフィールド電
流が供給され、これによって該オルタネータの発電量が
増加される。また逆に上記電気負荷がオフとされたとき
には、先ず上記ISC弁の開度を該オフとされた電気負
荷分だけ小さくするように制御し、その後(上述したよ
うなディレイ時間経過後に)、該オルタネータに通常の
(すなわちデューティ値が減少側に補正された)フィー
ルド電流が供給される。
【0012】図3は、上記オルタネータにかけられる電
気負荷が増加した場合において、後述する図7に示され
るISC弁開度の電気負荷補正値DBを決定するために
上記エンジン制御コンピュータCNTでなされる処理手
順をフローチャートで例示するもので、ステップ1では
上記レギュレータ部RGのF端子から出力される発電要
求信号の出力デューティ値が、上記図2(1) に示され
るように該電気負荷が入ったとする所定のしきい値a
(%) 以上増加したか否かが判定され、ノウであればステ
ップ2に進んでディレイカウンタCDUがクリヤされる
とともにステップ3で該電気負荷補正値DBが0とされ
るが、イエスの場合にはステップ4に進んで該電気負荷
補正値DBとして、所定の電気負荷増量分(ISC弁開
度増量分に相当する)bが設定される。なお上記ステッ
プ4に進んだ場合は該ディレイカウンタCDUはオンの
ままとされる。
【0013】次に図4は上記図1に示されるフィールド
コイルへのオン出力を決定するために上記エンジン制
御コンピュータCNTでなされる処理手順をフローチャ
ートで例示するもので、先ず図4(A) のメインルーチン
ではステップ11でそのときのエンジン回転数より、無
負荷時において該フィールドコイルに供給されるフィー
ルド電流の基準デューティ値DUBが算出され、次いで
ステップ12で上記レギュレータ部のF端子から上記図
1ののルートを通してとり込まれる上記発電要求信号
の出力デューティ値をもとにして該出力デューティ値に
比例した補正デューティ値(そのときかけられている負
荷に応じて増加する)DUHが算出される。次いでステ
ップ13で該ディレイカウンタCDUのカウント値が上
記ディレイ時間であるdミリ秒に達したか否かが判別さ
れ、ノウである間はステップ14に進んで該フィールド
電流の最終デューティ値が上記基準デューティ値DUB
のままとされるが、イエスとなれば(上記ディレイ時間
であるdミリ秒に達した時には)、ステップ15に進ん
で該フィールド電流の最終デューティ値が(DUB+D
UH)に増加される。
【0014】次に図4(B) に示される4ミリ秒毎に実行
されるルーチンでは、ステップ16で上記ステップ14
又はステップ15で設定された最終デューティ値をもと
にして該フィールド電流(パルス電流)をオンとさせて
おく時間が算出され、ステップ17で上記図1ののル
ートを通して該フィールドコイルに供給されるフィール
ド電流(パルス電流)を直ちにオンとする。次いでステ
ップ18で、該オンとされた時間(現時間)から上記ス
テップ16で算出されたオン時間だけ経過した後の時刻
を該コンピュータCNT内に設けられているコンペアレ
ジスタにセットするとともにステップ19で該コンペア
レジスタに該フィールド電流のオフをもセットする。こ
れによって該コンペアレジスタにセットされた時刻と該
コンピュータCNT内に設けられたタイマの経過時間と
が一致した時点で該フィールド電流がオフとされる。
【0015】図5乃至図8は、上記図1に示されるIS
C弁の開度を制御するために上記エンジン制御コンピュ
ータCNTでなされる処理手順をフローチャートで例示
するもので、先ず図5中、ステップ21ではエンジンが
停止しているか否かが判別され、イエスであればステッ
プ22で該ISC弁開度が0%とされる。そしてノウで
あればステップ23に進みテストモード(製造時等にI
SC弁の作動チェックを行う)と判別された時は、ステ
ップ24で該ISC弁開度が50%とされる。またステ
ップ23の判定がノウであればステップ25に進み、I
SC弁開度計算タイミング(ISC弁開度をそのときの
負荷状態に応じて計算するタイミングは例えば180°
CAであるとする)であるか否かが判別され、イエスで
あればステップ26に進む。
【0016】そしてステップ26ではエンジン始動時の
場合における始動直後の開度補正値(始動時補正量)D
STAが算出され、ステップ27では、冷間時の暖機運
転の際にエンジン回転数を上げるための開度補正値(水
温補正量)DTHWが算出され、ステップ28ではレー
シングあるいは減速時などにおけるエンジン回転数の落
ち込みを防ぐための開度補正値(エンスト防止補正量)
DDNが算出され、ステップ29では加速時のドライバ
ビリティ向上のための開度補正値(ダッシュポット補正
量)DDPが算出され、更にステップ30ではNレンジ
からDレンジにシフトした時のエンジン回転数の落ち込
みやDレンジ負荷(トランスミッションのトルクによ
る)を補償するための開度補正値(NDシフト時補正
量)DEが算出される。
【0017】次いで図6のステップ31に進み、各負荷
に見合ったアイドル時の目標回転数が算出され、該目標
回転数とそのときのエンジン回転数との差に応じて該目
標回転数となるように該ISC弁開度がフィードバック
制御される。次にステップ32でエアコンがオンとなっ
ているか否かが判別され、イエスであればステップ33
でエアコン・オン時の目標回転数となるようなフィード
バック制御がなされ、ステップ34で該目標回転数とす
るための該ISC弁開度X(%) が(DAC+DG)(ここ
でDGは該目標回転数に早く達するための学習値から求
められる)に設定される。一方、ステップ32の判定が
ノウであれば、ステップ35でエアコン・オフ時の目標
回転数となるようなフィードバック制御がなされ、更に
ステップ36で所定の学習制御がなされてから、ステッ
プ37で該エアコン・オフ時の目標回転数とするための
該ISC弁開度X(%) がDIに設定される。
【0018】次いで図7のステップ38に進み、該IS
C弁開度X(%) として、上記ステップ34(エアコン・
オン時)又はステップ37(エアコン・オフ時)で設定
されたXに上記ステップ26乃至ステップ30で算出さ
れた各補正値を加算した値(X+DSTA+DTHW+
DDN+DDP+DE)が設定される。更にステップ3
9で上記図3のステップ3(上記した車両用ライトなど
の電気負荷がそれ程かかっていないとき)又はステップ
4(該電気負荷がかかっていることにより上記F端子か
ら出力される出力デューティ値がa(%) 以上増加したと
き)で設定される電気負荷補正値DBが算出され(上記
図3に示される例では該DBの値が0(ステップ3)又
はb(ステップ4)とされ)、ステップ40で該ISC
弁開度X(%) として、上記ステップ38で設定されたX
に該ステップ39で算出されたDBを加算した値(X+
DB)が設定される。なおステップ41で燃料カット制
御中と判定された場合には、ステップ42で該ISC弁
開度XがDFC(燃料カットからの復帰時のエンスト防
止やドライバビリティ向上のために必要な値)とされる
が、該ステップ41の判定がノウである限り上記ステッ
プ40で設定されたISC弁開度とされる。
【0019】そして図8に示される4ミリ秒毎に実行さ
れるルーチンでは、ステップ46において、上記ステッ
プ40又は42で設定されたISC弁開度X(%) をもと
にして該ISC弁への制御パルス信号をオンとさせてお
く時間が算出され、ステップ47で該ISC弁に出力さ
れる制御パルス信号を直ちにオンとする。次いでステッ
プ48で該オンとされた時間(現時間)から上記ステッ
プ46で算出されたオン時間だけ経過した後の時刻を上
記したコンペアレジスタにセットするとともにステップ
49で該コンペアレジスタに該ISC弁制御出力のオフ
をもセットする。これによって該コンペアレジスタにセ
ットされた時刻と該コンピュータCNT内に設けられた
タイマの経過時間とが一致した時点で該ISC弁制御出
力がオフとされる。
【0020】上記実施例では、該ISC弁開度の電気負
荷補正値DBが、上記レギュレータ部のF端子から出力
される発電要求信号(上記した電気負荷の増加に応じて
そのデューティ値が増加する)が所定値以上(例えばa
(%) 以上)増加したときに所定値bとなるように設定さ
れているが、本発明では、また上記ISC弁開度の電気
負荷補正値DBが、エンジン回転数と該発電要求信号の
値(上記F端子からの出力デューティ値)とに応じて可
変的に設定されるようにすることもできる。
【0021】図9は上記したように該ISC弁開度の電
気負荷補正値DBを、エンジン回転数と上記F端子から
の出力デューティ値(上記図1に示されるのルートを
通して該コンピュータCNTにとり込まれるパルス信号
のデューティ値)とに応じて、可変的に決定するための
2次元マップを示すもので、該図9には該F端子からの
出力デューティ値が100%,75%,50%,および
25%となっている場合における、該エンジン回転数と
該補正値DB(%) との関係が、4つの曲線(この曲線は
エンジンにかかるトルクの値に対応する)で示されてい
る。
【0022】このように該オルタネータの発電デューテ
ィ(上記F端子からの出力デューティ値)を読みとるこ
とによって、そのときのオルタネータの発電による負荷
特性がわかり、またエンジン回転数による負荷特性もわ
かるため、これらを該エンジンにかかるトルクに対応す
るようなマップ値とすることによって、該オルタネータ
にかかっている電気負荷(したがってそれに見合ったI
SC弁開度補正量)を算出することができる。
【0023】したがってかかるマップをもとにした可変
的な制御を行うことによって、該電気負荷にもとづく該
ISC弁開度の補正量と無負荷時における基本的な該I
SC弁開度の補正量とを完全に分離でき、該電気負荷に
もとづく該ISC弁開度の補正量を正確に予測して、そ
のときの電気負荷に見合った開度補正を確実に行うこと
ができる。このようにして該無負荷状態での基本的なI
SC弁開度を一定値に確保しうるようなフィードバック
制御を行うことができるので、該電気負荷がオン又はオ
フしたときにおけるエンジン回転数の安定性や耐エンス
ト性をより一層向上させることができ、またオプション
による電気負荷増加に対する配慮の必要もなくなる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンのアイドル運
転時において車両用ライトなどの電気負荷がオン又はオ
フとされたときにも、オルタネータのフィールドコイル
への電流供給が遮断されることなく行われるためエンジ
ンの負荷変動が小さく、エンジン回転数の変動を確実に
防止して、耐エンスト性や燃費性能などをも向上させる
ことができる。更に、元々オルタネータの制御に使用し
ている検出手段を利用して電気負荷の変化を検出してい
るため、簡単な構成で各負荷の状態変化に応じた精密な
制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例としてのアイドル回転数制御
装置の全体構成図である。
【図2】図1に示される装置の動作を説明するタイミン
グ図である。
【図3】図7に示されるISC弁開度の電気負荷補正値
DBを決定するための処理手順をフローチャートで例示
する図である。
【図4】図1に示されるフィールドコイルへの出力を
決定するための処理手順をフローチャートで例示する図
である。
【図5】図1に示されるISC弁の開度を決定するため
の処理手順をフローチャートで例示する図である。
【図6】図1に示されるISC弁の開度を決定するため
の処理手順をフローチャートで例示する図である。
【図7】図1に示されるISC弁の開度を決定するため
の処理手順をフローチャートで例示する図である。
【図8】図1に示されるISC弁の開度を決定するため
の処理手順をフローチャートで例示する図である。
【図9】図7に示されるISC弁開度の電気負荷補正値
DBを決定するためのマップを例示する図である。
【符号の説明】
ALT…オルタネータ FC…オルタネータのフィールドコイル RG…レギュレータ部 B…車両用バッテリ L…負荷 CNT…エンジン制御コンピュータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより駆動されるオルタネータ
    に車両用バッテリとともに接続される電気負荷の状態に
    より変化する前記バッテリの電圧変化に応じた発電要求
    信号を前記オルタネータに対して出力する出力手段と、 該発電要求信号に応じてアイドル回転数制御弁の開度を
    制御する制御手段と、 前記エンジンの状態に応じて前記オルタネータのフィー
    ルドコイルに供給するフィールド電流の基準値を算出す
    る算出手段と、 前記発電要求信号の変化により前記バッテリの電圧変化
    が検出された時点から所定のディレイ時間を設定するデ
    ィレイ時間設定手段と、 該ディレイ時間設定手段により設定されたディレイ時間
    中は、前記算出手段により算出された前記基準値に基づ
    いて前記フィールド電流を前記フィールドコイルに供給
    し、前記ディレイ時間設定手段により設定されたディレ
    イ時間経過後は前記基準値を前記発電要求信号に応じて
    補正した値のフィールド電流を前記フィールドコイルに
    供給する供給手段とを有し、 前記アイドル回転数制御弁の開度を前記エンジンの回転
    数と前記発電要求信号の値とに応じて変化させる ことを
    特徴とするエンジンのアイドル回転数制御装置。
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