JP2634674B2 - セラミックス管の静水圧加圧成形用成形型 - Google Patents

セラミックス管の静水圧加圧成形用成形型

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はセラミックス管の静水圧加圧成形用成形型に
係り、更に詳しくは、例えばナトリウム−硫黄電池用に
用いられるベータアルミナ管を静水圧加圧成形するに際
して特に好適な成形型に関する。
[従来の技術] セラミックス管を用いる、例えばナトリウム−硫黄電
池は、一方に陰極活物質である溶融金属ナトリウム、他
方には陽極活物質である溶融硫黄を配し、両者をナトリ
ウムイオンに対して選択的な透過性を有するセラミック
ス管であるベータアルミナ固体電解質で隔離し、300〜3
50℃で作動させる高温二次電池である。
このようなセラミックス管を用いるナトリウム−硫黄
電池の構成は、例えば第2図に示すように、陽極活物質
である溶融硫黄Sを含浸したカーボンフェルト等の陽極
用導電材1を収容する円筒状の陽極容器2と、該陽極容
器2の上端部と例えばアルファアルミナ製の絶縁体リン
グ3を介して連結され、且つ溶融金属ナトリウムNaを貯
留する陰極容器4と、前記絶縁体リング3の内周部に接
合され、且ナトリウムイオンNa+を選択的に透過させる
機能を有する有底円筒状のセラミックス管であるベータ
アルミナ管5とからなっている。また、前記陰極容器4
の上蓋6の中央部には、陰極容器4を通して下方向にベ
ータアルミナ管5の底部付近まで延びた陰極管7が貫通
支持されている。
以上のような構成を有するセラミックス管を用いるナ
トリウム−硫黄電池において、放電時には溶融金属ナト
リウムは電子を放出してナトリウムイオンとなり、これ
がベータアルミナ固体電解質中を透過して陽極側に移動
し、陽極の硫黄と外部回路を通ってきた電子と反応して
多硫化ナトリウムを生成し、2V程度の電圧を発生する。
充電時には放電とは逆にナトリウム及び硫黄の生成反応
が起こる。
このように、ナトリウム−硫黄電池の性能は、セラミ
ックス管であるベータアルミナ固体電解質管中における
ナトリウムイオンの透過能、いわゆるイオン伝導性(電
気伝導度)に依存するものである。
ここで、ベータアルミナはその理論組成Na2O・5.5Al2
O3からわかる通りNa2Oを含み、これがベータアルミナの
結晶格子中でNa+となっており、イオン伝導性に寄与し
ている。従ってベータアルミナ管が雰囲気に露出された
場合、Na+が雰囲気中にヒドロニウムイオンH3O+と容易
にイオン交換することにより、極めて短期間にベータア
ルミナの表面が変質する。しかも、イオン交換したNa+
が雰囲気中のCO2及びH+と反応し、ベータアルミナ管表
面においてNaHCO3やNa2CO3が析出し、ベータアルミナ管
の機械的強度が著しく低下する。このことは例えば、So
lid State Ionic9&10(1983)231−236頁、およびMate
rials Science.Vol.XI No.2(1985)57−62頁などに記
載されている。
また、ナトリウム−硫黄電池の内部抵抗のうち、ベー
タアルミナ管の抵抗が占める割合は約50%と高く、水分
の吸着、イオン交換によるベータアルミナ管の高抵抗化
は直接電池特性に影響する。
このような有底円筒状のベータアルミナ管のようなセ
ラミックス管の製造方法としては、従来より一般に、微
粉砕原料によりスラリーを調製し、スプレードライヤー
等で造粒物を作り、その造粒物を、ゴム型を用いて静水
圧加圧成形(CIP)、いわゆるラバープレス成形により
所定形状に成形し、次いでこれを焼成することによりセ
ラミックス管を製造している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来、有底円筒状のセラミックス管を
静水圧加圧成形するに際して用いるゴム型としては管壁
部分と管底部分とが一体化したものが用いられており、
これによれば、ベータアルミナ管成形後におけるスプリ
ングバックによりしばしばベータアルミナ管成形体の円
筒部と底部との境界部分に破損が生じ、成形歩留が低下
することが判明した。
[課題を解決するための手段] そこで、本発明者は、上記の問題に鑑みて種々検討を
行ない、成形工程における成形歩留を向上させるため
に、ゴム型を分割し、かつゴム型と中心金型との間のク
リアランスを所定とすることが効果的なことを見出し、
本発明に到達したものである。
すなわち、本発明によれば、セラミックス管を静水圧
加圧成形するに際して用いる成形型であって、管壁成形
用ゴム型と管底成形用ゴム型からなり、該管底成形用ゴ
ム型は中実に形成され、該管壁成形用ゴム型の硬度が該
管底成形用ゴム型の硬度と同一かそれより大きく、かつ
該管底成形用ゴム型と中心金型間のクリアランスが、該
管壁成形用ゴム型と中心金型間のクリアランスと同一か
それより大きいことを特徴とする静水圧加圧成形用成形
型、が提供される。
[作用] 本発明においては、セラミックス管を静水圧加圧成形
するに際し、管壁成形用ゴム型と管底成形用ゴム型の二
つのゴム型からなる成形型を用い、管底成形用ゴム型を
中実に形成し、管壁成形用ゴム型の硬度が管底成形用ゴ
ム型の硬度と同一かそれより大きく、かつ管底成形用ゴ
ム型と中心金型間のクリアランスが、管壁成形用ゴム型
と中心金型間のクリアランスと同一かそれより大きいこ
とを特徴とする。
このような成形型を使用して静水圧加圧成形すると、
高い成形歩留を維持しつつ品質の安定したセラミックス
管成形体を作製することができる。
ここで、ゴム型と中心金型間のクリアランスの関係を
図面で示すと、第1図に示すように、管底成形用ゴム型
11と中心金型(マンドレル)12との間のクリアランスa
を、管壁成形用ゴム型13と中心金型12の間のクリアラン
スbと同一かそれより大きく形成するのである。
本発明では、第1図の如く、セラミックス管の管底部
14が上方に、管の開口部15が下向きとなるように成形す
ることが成形体の破損を防止するため、好ましい。従来
においては、管底部14が下向きで成形しているため、成
形後のスプリングバックにより、特に成形体に軸方向の
圧縮が生じ、成形体の破損が発生し易かったのである。
本発明で使用するゴム型の硬度は、ショア硬度で40〜
90゜、好ましくは45〜60゜である。ゴム型の硬度がショ
ア硬度40゜未満では、ゴム型に接する造粒粉体の層が充
分に潰れずに造粒粒子の形骸が残り、得られるセラミッ
クス管成形体が平滑化しにくい。セラミックス管であ
る、例えばベータアルミナ管成形体が平滑化しないと、
表面の水分吸着性が上昇し、ベータアルミナ管が高抵抗
化するほか機械的強度が低下する。ゴム型の硬度がショ
ア硬度90゜を超えると、セラミックス管成形体が破壊さ
れ易くなり成形歩留が低下する。
更に、管底成形用ゴム型11と中心金型12と間のクリア
ランスaを、セラミックス管の管底部14の厚さcに対し
て1〜4倍、好ましくは2〜3倍とする。このことによ
り、成形体管底部14が緻密に形成され、特に破損のおそ
れの高い管底部14と管壁部16の接合部分の破損が防止さ
れる。
なお、このような二つのゴム型からなる成形型を用い
て行なう静水圧加圧成形は、本発明では最高加圧成形圧
力を2000kgf/cm2程度として行なう。
本発明で使用するゴム型の材質としては、特にその種
類は限定されず、例えば天然ゴム、ネオプレン、ウレタ
ン等が用いられる。
なお、本発明の静水圧加圧成形用成形型は、特にナト
リウム−硫黄電池に用いられるベータアルミナ管を静水
圧加圧成形するのに適したものであるが、これに限られ
ず、その他アルミナ、ムライト、ジルコニア、シリコン
ナイトライド(窒化珪素)等の分野にも適用できるもの
である。
[実施例] 次に、本発明を実施例に基き更に詳しく説明するが、
本発明はこれらの実施例に限られるものではない。
(実施例) スプレードライヤーにより、水分2.4wt%、平均粒径7
5μmのベータアルミナ造粒粉体を得、これを第1図に
示す型式の静水圧加圧成形機により、下記表1のように
ゴム型硬度および管底成形用ゴム型とマンドレルのクリ
アランスを種々変えて、最高成形圧力2000kgf/cm2にて
ラバープレス成形を行ない、有底円筒状であって、外径
が33mmφ、長さが300mm、管底肉厚が2.0mm、管壁肉厚が
2.0mmのベータアルミナ管成形体を得た。
なお、管壁成形用ゴム型とマンドレルのクリアランス
は4.6mmとした。
得られたベータアルミナ管成形体の成形歩留を表1に
示す。
表1から明らかなように、管壁成形用ゴム型の硬度が
管底成形用ゴム型の硬度と同一かそれより大きく、管底
成形用ゴム型とマンドレル間のクリアランスを管壁成形
用ゴム型とマンドレルのクリアランスと同一かそれより
大きく形成すると、成形体の破損が防止され、成形歩留
が高くなることがわかる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、セラミックス
管を静水圧加圧成形するに際し、管壁成形用ゴム型と管
底成形用ゴム型の二つのゴム管からなる成形型を用い、
管底成形用ゴム型を中実に形成し、管壁成形用ゴム型の
硬度を管底成形用ゴム型の硬度と同一かそれより大き
く、かつ管底成形用ゴム型と中心金型間のクリアランス
を管壁成形用ゴム型と中心金型間のクリアランスと同一
かそれより大きくしたので、成形後のスプリングバック
によってもセラミックス管成形体が破損しないで高い成
形歩留を維持され、しかも品質の安定したセラミックス
管成形体を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の成形型を用いた静水圧加圧成形の一例
を示す断面図、第2図はナトリウム−硫黄電池の断面構
成図である。 11……管底成形用ゴム型、12……中心金型、13……管壁
成形用ゴム型、14……ベータアルミナ管の管底部、15…
…ベータアルミナ管の開口部、16……ベータアルミナ管
の管壁部、17……中心金型固定治具。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックス管を静水圧加圧成形するに際
    して用いる成形型であって、管壁成形用ゴム型と管底成
    形用ゴム型からなり、該管底成形用ゴム型は中実に形成
    され、該管壁成形用ゴム型の硬度が該管底成形用ゴム型
    の硬度と同一かそれより大きく、かつ該管底成形用ゴム
    型と中心金型間のクリアランスが、該管壁成形用ゴム型
    と中心金型間のクリアランスと同一かそれより大きいこ
    とを特徴とする静水圧加圧成形用成形型。
JP1265390A 1989-10-12 1989-10-12 セラミックス管の静水圧加圧成形用成形型 Expired - Lifetime JP2634674B2 (ja)

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