JP2634652B2 - メッセルシールド掘進機 - Google Patents

メッセルシールド掘進機

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JP2634652B2 JP30004288A JP30004288A JP2634652B2 JP 2634652 B2 JP2634652 B2 JP 2634652B2 JP 30004288 A JP30004288 A JP 30004288A JP 30004288 A JP30004288 A JP 30004288A JP 2634652 B2 JP2634652 B2 JP 2634652B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、トンネルの機械掘削に使用されるメッセル
シールド掘進機に改良に関する。
(従来の技術) 山岳トンネルの掘削機械として第6図及び第7図に示
すような自走式のメッセルシールド掘進機が知られてい
る。
これは、トンネルの掘削断面と相似形に形成したフレ
ーム1の内側に基台12と13を介してブームカッター10と
アームデッカー11を取り付けるとともに、フレーム1の
外周に前後方向に駆動されるメッセル2を配設した掘進
機であり、ブームカッター10が切羽の掘削を行い、アー
ムデッカー11が掘削されたずりを回収するようになって
いる。また、回収したずりはベルトコンベア14により後
方の坑口へ搬送される。
メッセル2はフレーム1の外側及びフレーム1の前方
の山留を行うフロント部2Aと、これに連続してフレーム
1の後方の山留を行うテール部2Bからなり、これらがフ
レーム1との間に介装した油圧式のメッセルジャッキ4
の伸縮により、フレーム1に固設したメッセルガイド3
に案内されて前後方向に一体に移動する。
フレーム1の外周にはこのようなメッセル2が全周を
覆うように並列に数多く配設され、ブームカッター10に
よる掘削の進捗に応じて、メッセルジャッキ4を伸張駆
動することにより順次切羽に貫入し、フレーム1の前方
の掘削面を保護するようになっている。
また、すべてのメッセル2が前方へ進出したところ
で、全メッセルジャッキ4を収縮させることにより、フ
レーム1をジャッキストローク分だけ前進させる。な
お、これに対する反力はメッセル2と周囲と地山との間
の摩擦抵抗により支持される。このようにして、掘進作
業はメッセルジャッキ4の伸縮を繰り返しながら行なわ
れる。
(発明の課題) ところで、地山が軟弱土質の場合には第6図に示すよ
うにブームカッター10がメッセル2の先端より前方を掘
削すると切羽上部の地山15が崩落しやすいので、掘削に
当たってはメッセル2を切羽の奥深くへと貫入して切羽
上部を保護する必要がある。しかしながら、このために
メッセルジャッキ4のストロークを大きく設定してフレ
ーム1の上部に備えたメッセル2をより前方へ進出させ
ようとすると、これらのメッセル2においてはテール部
2Bが前方へ行き過ぎるために、フレーム1の後方の地山
16が崩落しやすくなる。また、これを防止すべくテール
部2Bを後方へ延長すると、フレーム1の後方で行なわれ
る支保工17の設置作業に支障が生じる。このため、軟弱
土質においてはメッセル2のみで切羽上部の地山15の崩
落を十分に阻止することは困難であった。
そこで、このような場合にはフレーム1内に別に備え
たフェースジャッキ7を伸張させて角材を切羽面に押し
合て、切羽面を押さえながら掘削を行う方法が取られて
いる。しかし、このような方法では不意の崩落に瞬時に
対応することができず、作業に危険が伴う上に、作業効
率も悪いという問題があった。
本発明は、以上の問題点を解決すべくなされたもの
で、後方の地山の保護や支保の組み立てに支障を生じる
ことなく、前方へ大きく進出可能なメッセルを備えたメ
ッセルシールド掘削機を提供することを目的とする (課題を解決するための手段) 本発明は、個別に備えたメッセルジャッキの駆動によ
り前後に駆動される複数のメッセルをフレームの外周に
並列に備えたメッセルシールド掘進機において、フレー
ムの上部に配設されるメッセルを、前記メッセルジャッ
キに駆動されるメッセル本体と、このメッセル本体との
間に介装した別のメッセルジャッキを介して更に前方へ
進出可能な延長部とで構成している。
(作用) 軟弱土質の掘削時にはメッセルジャッキの伸張駆動に
よりメッセル本体を延長部とともに前進させた後、別の
メッセルジャッキを介して延長部を更に前進させる。こ
れにより延長部は前方の切羽上部の地山に深く貫入し、
メッセル本体を他のメッセル以上に前進させることなく
切羽上部の地山の崩落を予防できる。
なお、フレームの前進は、メッセル本体を駆動するメ
ッセルジャッキを他のメッセルを駆動するメッセルジャ
ッキとともに一斉に収縮させることにより行う。
(実施例) 第1図〜第5図に本発明の実施例を示す。
第1図において、1はトンネルの掘削断面に近似した
外形に組み立てられたシールド掘進機のフレームであ
り、内側には第5図に示すブームカッター10と図示され
ないアームデッカーとが据え付けられている。
フレーム1の外周には第2図に示すように数多くのメ
ッセルガイド3が並んで固着し、各メッセルガイド3に
はフロント部2Aとテール部2Bからなるメッセル2が前後
方向に滑動自由にそれぞれ係合する。そして、これらの
メッセル2を前後に駆動するためのメッセルジャッキ4
がメッセル2とフレーム1の間に介装される。メッセル
ジャッキ4はフレーム1に係止されたシリンダ4Aと、シ
リンダ4Aから突出してメッセル2に固設したブラケット
5に係止されるピストンロッド4Bからなり、図示されな
い配管を通じてシリンダ4A内に供給される油圧に応じて
ピストンロッド4Bを伸縮する。
メッセル2はフレーム1の全周に渡って並列に数多く
配設されるが、このうちフレーム1の上部に設けられる
メッセル2は、フロント部2Aとテール部2Bからなるメッ
セル本体に加えて、フロント部2Aの外側に前後方向に摺
動自由に嵌合する延長部2Cを備える。
この延長部2Cはブレード状の先端を備え、フロント部
2Aにメッセルジャッキ6を介して支持される。メッセル
ジャッキ6はメッセルジャッキ4と同様に構成された油
圧式ジャッキであり、メッセル2の外側に露出せず、か
つフレーム1の外周部とも干渉しないようメッセル2の
内側、すなわち延長部2Cの外周部とフロント部2Aの内周
部の間に配設される。
なお、フレーム1の他の位置に設けられたメッセル2
においては、前記従来例と同様に切羽に貫入するフロン
ト部2Aの先端をブレード状に形成する。7は切羽前面の
支保を行うフェースジャッキである。
次に作用を説明する。
第4図はフレーム1の上部に備えたメッセル2が最も
後退した状態を示し、第3図は延長部2Cを収縮させたま
ま、メッセルジャッキ4の伸張によりフロント部2Aとテ
ール部2Bを前進させた状態を示し、第1図はメッセルジ
ャッキ6の伸張により延長部2Cを更に前進させた状態を
示す。
第4図の状態からブームカッター10が切羽を掘削する
場合には、掘削の進捗に応じて各メッセル2のメッセル
ジャッキ4を順次伸張し、フロント部2Aとテール部2Bを
前方へ駆動する。これにより、上部のメッセル2におい
ては第3図に示すように収縮状態のメッセルジャッキ6
を介してフロント部2Aに支持された延長部2Cが、またそ
れ以外のメッセル2においてはフロント部2Aがそれぞれ
ブレード状の先端を切羽に貫入する。
こうして、すべてのメッセル2を前進させたところ
で、メッセルジャッキ4を一斉に収縮駆動してフレーム
1をブームカッター10とともに前方へ移動させる。岩盤
等の崩落しにくい地質条件での掘進作業は以上のように
して前記従来例と同様の手順で行われる。
ところで、ブームカッター10による掘削中は、負荷の
状態で軟弱土質を容易に感知することができる。そこ
で、軟弱土質に行き当たった場合には、フレーム1の上
部のメッセル2をメッセルジャッキ4の伸張駆動により
前進させた後、引き続きメッセルジャッキ6を伸張駆動
して、メッセル2の延長部2Cを第1図に示すように前進
させる。この結果、延長部2Cは第5図の破線に示される
通常の前進位置からさらに深く切羽に貫入し、実線に示
すようにブームカッター10の先端付近に達する。なお、
軟弱土質のため延長部2Cは容易に地山内へ貫入する。
このようにして、延長部2Cを地山に深く貫入させた上
でブームカッター10が掘削作業を行うことにより、軟弱
土質であっても切羽上部の崩落をほぼ完全に予防するこ
とができる。また、延長部2Cのみが前進するため、フロ
ント部2A及びテール部2Bの位置は他の位置に設けられた
メッセル2と全く変わらず、したがってテール部2Bによ
る後方の地山の崩落防止や支保の組み立てには何等の支
障を生じない。また、メッセルジャッキ4の一斉収縮に
よるフレーム1の前進動作にも全く影響を与えない。
(発明の効果) 以上のように、本発明はメッセルシールド掘進機のフ
レーム上部のメッセルに、更に前方へ進出可能な延長部
を備えたため、軟弱土質においてはこの延長部を地山に
貫入させつつ切羽を掘削することにより、切羽上部の崩
落を予防することができる。一方、メッセル本体を余計
に前進させる必要がないので、メッセルのテール部によ
る後方の地山の崩落防止機能やその後方で行なわれる支
保の組み立て作業に全く影響を及ぼさない。したがっ
て、トンネル掘進作業の安全性と作業効率を著しく向上
させる効果がある。
また、フレーム上部のメッセルを変えるのみで、他の
メッセルやフレーム等の寸法や構造の変更を必要としな
いので実施も容易であり、僅かな改造を施すことで既製
の掘進機にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すメッセルシールド掘進機
の要部縦断面図、第2図は同じく要部横断面図、第3図
及び第4図はそれぞれメッセルとフレームとの相対位置
を説明するメッセルシールド掘進機の要部縦断面図、第
5図はメッセルの延長部を使用した掘進作業を示すトン
ネル要部の縦断面図である。 また、第6図は従来例を示す掘削作業中のメッセルシー
ルド掘進機の縦断面図、第7図は同じく横断面図であ
る。 1……フレーム、2……メッセル、2A……フロント部、
2B……テール部、2C……延長部、3……メッセルガイ
ド、4,6……メッセルジャッキ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】個別に備えたメッセルジャッキの駆動によ
    り前後に駆動される複数のメッセルをフレームの外周に
    並列に備えたメッセルシールドを掘進機において、フレ
    ームの上部に配設されるメッセルを、前記メッセルジャ
    ッキに駆動されるメッセル本体と、このメッセル本体と
    の間に介装した別のメッセルジャッキを介して更に前方
    へ進出可能な延長部とで構成したことを特徴とするメッ
    セルシールド掘進機。
JP30004288A 1988-11-28 1988-11-28 メッセルシールド掘進機 Expired - Fee Related JP2634652B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101806766B1 (ko) * 2017-04-06 2017-12-07 박지영 잭업 시스템을 이용한 토사터널 구축 메사공법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101806766B1 (ko) * 2017-04-06 2017-12-07 박지영 잭업 시스템을 이용한 토사터널 구축 메사공법

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