JP3881212B2 - 開放型トンネル掘進機の推進方法及び開放型トンネル掘進機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開放型トンネル掘進機の推進方法及び開放型トンネル掘進機に関する。
【0002】
【従来の技術】
トンネル掘削機として、本体フレームの前部に切羽を掘削すべく回転駆動されるカッタを設け、本体フレームの側部に側部地山を押圧・解放するフロントグリッパを設け、本体フレームの後方の掘孔内に掘孔内面を押圧・解放するリヤグリッパを配置し、リヤグリッパと本体フレームとの間に推進ジャッキを介設したものが知られている(特開昭62-273394号公報等)。
【0003】
この種のトンネル掘削機は、リヤグリッパを掘孔内面に押圧させた状態で推進ジャッキを伸長させることで、リヤグリッパに反力を取って本体フレームを前進させ、この間、カッタを回転させて切羽を掘削する。その後、フロントグリッパを側部地山に押圧させると共にリヤグリッパの掘孔内面への押圧を解放し、かかる状態で推進ジャッキを収縮させることで、リヤグリッパを本体フレーム側に引き寄せる。
【0004】
このように、フロントグリッパとリヤグリッパとを交互に作動させ、これと同期して推進ジャッキを伸縮させることで、本体フレームの前進とリヤグリッパの引き寄せとを交互に行い、地山を尺取虫のように掘進する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記トンネル掘削機は、切羽の土圧がカッタを介して本体フレームに加わるタイプ(本体フレームの切羽側が密閉された密閉型トンネル掘進機)であるため、推進にはリヤグリッパのみならずフロントグリッパが必要となる。
【0006】
すなわち、密閉型トンネル掘進機では、切羽土圧が常にカッタを介して本体フレームを後退させる方向に働いているため、仮にフロントグリッパが無いとすると、リヤグリッパによる掘孔内面への押圧を解放したときに、本体フレームが切羽土圧によって後退してしまう可能性がある。
【0007】
このため、フロントグリッパが必須となり、装置の高コスト化を招くと共に、フロントグリッパの押圧・解放と推進ジャッキの伸長・収縮とを連動させる操作が必要となり、推進操作の煩雑化を招いていた。
また、掘進ルート上に出水しない硬岩地盤と出水する軟岩地盤とが混在する場合、軟岩地盤ではフロントグリッパ、リヤグリッパでは反力を取ることができず、掘進できないという問題もあった。
【0008】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、フロントグリッパを省略でき、且つグリッパで反力を取ることができる硬岩地盤(出水しない地盤)のみならず、グリッパでは反力を取れない軟岩地盤(出水する地盤)をも掘進できる開放型トンネル掘進機の推進方法及び開放型トンネル掘進機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は、掘進ルート上に出水する区間と出水しない区間とが混在する地山を掘進する開放型トンネル掘進機の推進方法であって、出水する区間では、切羽側が開放された本体フレームの内部にて、エレクタによりセグメントをリング状に組み立て、その既設のセグメントに反力を取って上記本体フレームの内部に設けられた推進ジャッキによって上記本体フレームを前進させ、出水しない区間では、上記推進ジャッキのジャッキシューに後方に延出された力伝達部材を取り付け、該力伝達部材に上記本体フレームの後方の堀孔内面を押圧・解放するグリッパを連結し、そのグリッパに反力を取って上記推進ジャッキによって上記本体フレームを前進させるようにし、再び出水する区間に至ったときには、上記力伝達部材及びグリッパを取り外し、上記エレクタにより組み立てられた既設のセグメントに反力を取って上記推進ジャッキによって上記本体フレームを前進させるようにしたものである。
【0014】
また、第2の発明は、出水する区間では、切羽側が開放された本体フレームの内部にて、エレクタによりセグメントをリング状に組み立て、その既設のセグメントに反力を取って上記本体フレームの内部に設けられた推進ジャッキによって上記本体フレームを前進させ、出水しない区間では、上記推進ジャッキのジャッキシューに後方に延出された力伝達部材を取り付け、該力伝達部材に上記本体フレームの後方の堀孔内面を押圧・解放するグリッパを連結し、そのグリッパに反力を取って上記推進ジャッキによって上記本体フレームを前進させるようにした開放型トンネル掘進機であって、上記力伝達部材が、上記本体フレームのテール部の内周面に該内周面と上記既設のセグメントとの間を止水するために設けられたテールシールを避けて、屈曲形成されたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を添付図面に基いて説明する。
【0016】
図1に示すように、本発明に係るトンネル掘進機の推進装置は、切羽1側が開放された筒状の本体フレーム2(シールドフレーム)を有するタイプに、すなわち所謂、開放型トンネル掘進機に適用される。切羽1側が開放された筒状のシールドフレーム2の内部には、切羽1を掘削する掘削機としてロードヘッダ3が設けられている。
【0017】
ロードヘッダ3は、図4にも示すように、回転駆動される切削ドラム4とスクリュードラムとを有する。切削ドラム4は、スクリュードラム5の先端に取り付けられた弾頭部6と、弾頭部6に螺旋状に取り付けられたリボン体7と、リボン体7に所定間隔を隔てて設けられ実質的に切羽1を掘削する掘削ピック8とを有する。スクリュードラム5は、支持部9に対して回転駆動される回転軸10と、回転軸10の側部に螺旋状に取り付けられ掘削土砂を後方へ送るフライト11とを有する。
【0018】
図1に示すように、切削ドラム4およびスクリュードラム5は、その支持部9が本体12にピン13を介して傾動自在に取り付けられており、傾動シリンダ14の伸縮によって傾動するようになっている。本体12は、その軸周りに回動可能に、ベース部15に取り付けられており、ベース部15は、接続部材16を介して基盤17に取り付けられている。基盤17は、シールドフレーム2の支持リブ18に設けられたガイドロッド19に、軸方向に移動自在に挿通されており、移動シリンダ20の伸縮によって前進後退するようになっている。
【0019】
かかるロードヘッダ3は、移動シリンダ20の伸縮によって全体が軸方向に移動し、傾動シリンダ14の伸縮によって切削ドラム4およびスクリュードラム5が傾動し、本体12をベース部15に対して回動させることで傾動方向を変更(上下方向、左右方向、斜め方向)できる。これにより、切羽1の前面を掘削することができる。
【0020】
ロードヘッダ3によって掘削された切羽の土砂は、図1に示すように、シールドフレーム2の底部に設けられたコンベヤ21によって後方に搬送される。また、シールドフレーム2の上部には、掘削時に切羽1の天盤の崩落を防止すべく、シリンダ22によって軸方向前方に突出するフード23が、出没自在に設けられている。
【0021】
シールドフレーム2の後方の掘孔24内には、掘孔24の内面を押圧・解放するグリッパ25が配置されている。グリッパ25は、シールドフレーム2内に設けられた推進ジャッキ26を伸長させてシールドフレーム2を前進させる際に反力受けとなるものであり、図5(a),(b)にも示すように、掘孔24の底面に載置された下部シュー27と、下部シュー27に立設された支柱28と、支柱28に係合して上下方向に移動自在な上部シュー支持部29と、その支持部29に取り付けられた上部シュー30と、支柱28と上部シュー30との間に介設され、上部シュー30を支柱29に対して昇降させ、掘孔24の天井面に押圧・解放する押付シリンダ31とを有する。
【0022】
シールドフレーム2の内部には、図1に示すように、グリッパ25に反力をとってシールドフレーム2を前進させる推進ジャッキ26が、周方向に所定間隔を隔てて複数設けられている。推進ジャッキ26は、シールドフレーム2に取り付けられたヘッド部32と、ヘッド部31から後方に出没するロッド部32と、ロッド部32の後端に設けられたジャッキシュー33とを有する。シュー33とグリッパ25との間には、推進ジャッキ31の力をグリッパ25に伝える力伝達部材34が、着脱自在に取り付けられている。
【0023】
力伝達部材34は、ジャッキシュー33にボルトナット等によって着脱自在に取り付けられたプレスリング35(セグメント)と、プレスリング35の内周面に設けられシールドフレーム2の後端に設けたテールシール36との干渉を避けるべく屈曲形成された断面L字型部材37と、断面L字型部材37の後端に設けられた枠体38と、枠体38の上部に設けられその後端が上部シュー30に摺接する上桁39と、枠体38の下部に設けられその後端が下部シュー27に固定された下桁40とを有する。
【0024】
枠体38と上部シュー支持部29との間には、枠体38に対する上部シュー支持部29の昇降を許容するスライド機構41が介設されている。スライド機構41は、枠体38に設けられ、水平方向にピン42が装着された第1ブラケット43と、上部シュー支持部29に設けられ、上記ピン42が挿通される上下長穴44が開けられた第2ブラケット45とからなる。この構成によれば、推進ジャッキ26の伸長力は上桁39および下桁40を介してグリッパ25に伝達され、推進ジャッキ26の収縮力は第1ブラケット43のピン42および第2ブラケット45の長穴44を介してグリッパ25に伝達される。
【0025】
ところで、上記ロードヘッダ3によって切羽1を掘削するときには、図1に示すグリッパ25の押付シリンダ31を伸長させて図5(B)に示すように上部シュー30を掘孔24の天井面に押し付けた状態とする。そして、切削ドラム4およびスクリュードラム5を回転・傾動させつつ移動シリンダ20を収縮させて、切羽1を掘削する。このとき、切羽1を天盤の崩落を抑えるため、フード23をシリンダ22によって軸方向前方に突出させる。
【0026】
そして、ロードヘッダ3が所定ストローク前進したならば、図2に示すように推進ジャッキ26を伸長させてシールドフレーム2を前進させると共にこれと同期させて移動シリンダ20を伸長させ(またはロードヘッダ3を切羽1に当てた状態で移動シリンダ20を油圧フリーとして伸長させてもよい)、切羽1に対するロードヘッダ3の位置を保持しつつシールドフレーム2のみを前進させる。
【0027】
その後、図3に示すように、グリッパ25の押付シリンダ31を収縮させて上部シュー30を掘孔24の天井面から離間させ、次いで、推進ジャッキ26を収縮させてグリッパ25をシールドフレーム2側に引き寄せる。これにより、初期状態に戻り、以降、ロードヘッダ3を駆動・前進させる工程を行い、以上の工程を繰り返し、切羽1の掘削および掘進を行う。
【0028】
本実施形態の作用を述べる。
【0029】
上記開放型トンネル掘進機は、ロードヘッダ3によって切羽1を掘削するときには、既述のように図1に示すグリッパ25の押付シリンダ31を伸長させて上部シュー30を掘孔24の天井面に押し付けた状態とする。このようにグリッパ25を掘孔内面24に押圧することにより、ロードヘッダ3の掘削反力がグリッパ25を介して掘孔24の内面に支持されるため、掘削反力によるシールドフレーム2の後退が防止される。
【0030】
また、シールドフレーム2の切羽1側が開放された開放型トンネル掘進機であるため、切羽1の土圧がシールドフレーム2の前面に加わることはなく、掘進時にグリッパ25を掘孔24の内面から離間させたとき、シールドフレーム2が切羽1の土圧に押されて後退することはない。よって、シールドフレーム2に、切羽1の土圧に基づく後退を防止するためのフロントグリッパ(切羽土圧対抗用)を装備する必要はない。
【0031】
但し、このように切羽土圧対抗用のフロントグリッパが不要だとしても、グリッパ25をシールドフレーム2側へ引き寄せるべく、図2に示すように一旦伸長した推進ジャッキ26を図3に示すように収縮させたとき、グリッパ25がシールドフレーム2側に引き寄せられるのではなく、逆にシールドフレーム2がグリッパ25側に引き寄せられてしまうことが考えれるため、シールドフレーム2に、グリッパ25の引き寄せ力を支持するためのフロントグリッパ(引寄力保持用)が必要とも考えられる。
【0032】
この点、本実施形態では、シールドフレーム2の側面積およびシールドフレーム2とロードヘッダ3との合計重量を、引き寄せ時におけるグリッパ25の下部シュー27と掘孔24底面との摩擦抵抗力よりもシールドフレーム2と側部地山53との摩擦保持力が大きくなるように、設定しているので、シールドフレーム2に引寄力保持用のフロントグリッパを装備しなくとも、推進ジャッキ26の収縮時にグリッパ25を確実にシールドフレーム2側に引き寄せられる。
【0033】
すなわち、推進ジャッキ26の収縮時にシールドフレーム2に加わるグリッパ25の引寄力(摩擦抵抗力)は、シールドフレーム2の側面を介して摩擦保持力として側部地山53に支持されるが、この摩擦保持力は、シールドフレーム2の側面積およびシールドフレーム2とロードヘッダ3との合計重量に、相関がある。よって、これらの側面積および合計重量を前述のように設定することで、フロントグリッパを省略でき、装置の低コスト化及び掘進操作の簡素化を図ることができる。
【0034】
また、図2および図3に示すように、グリッパ25の引き寄せ時に、ロードヘッダ3の切削ドラム4を切羽1に貫入係合させ(スクリュードラム5まで切羽1に貫入係合させてもよい)、そのロードヘッダ3に、推進ジャッキ26の収縮による引寄力の一部を受け持つアンカー機能を持たせることが望ましい。ロードヘッダ3を切羽1のアンカーとすることで、その分、シールドフレーム2と側部地山との摩擦保持力を小さく設定でき、シールドフレーム2の側面積およびシールドフレーム2とロードヘッダ3との合計重量をより小さくして、装置の小型化(機長短縮化)・軽量化を推進できるからである。
【0035】
なお、図例のように切削ドラム4を切羽1に貫入したときには図4に示す螺旋状のリボン体7およびピック8が切羽1に食い込んでアンカー機能を発揮し、スクリュードラム5まで切羽1に貫入したときには螺旋状のフライト11が切羽1に食い込んでアンカー機能を発揮することになる。
【0036】
また、切削ドラム4・スクリュードラム5は、図1乃至図3とは異なり切羽1の正面に垂直に貫入させてもよいが、図例のように切羽1の下部(または上部)に斜めに貫入させることが好ましい。グリッパ25を図2から図3のように引き寄せるとき、切削ドラム4の下方(または上方)の未掘削の切羽46が強固な引っ掛かり部材となってより大きなアンカー機能を発揮できるからである。
【0037】
また、地山の土質が変化して掘孔24の内面にセグメントの張設が必要となったときには、図1および図6に示すように、推進ジャッキ26のジャッキシュー33からプレスリング35以降の部材を取り外して後方に搬出し、代わりにシールドフレーム2の内面に、セグメント47を組み立てる公知のエレクタ48を取り付ける。そして、エレクタ48によってシールドフレーム2内にてセグメント47を組み立て、その組み立てたセグメント47の端部にジャッキシュー33を押し付け、既設セグメント47に反力を取って掘進するようにする。
【0038】
こうすれば、掘進ルート上に、硬岩地盤(出水しない)と軟岩地盤(出水する)とが混在する場合、軟岩地盤の区間のみにセグメント47を設置すればよく、全区間にセグメント47を設置する必要はないため、システム(トンネル)全体のコストダウンを推進できる。また、軟岩地盤においても、既述したようにフロントグリッパが不要なので、装置に関するコストダウンとなる。
【0039】
変形例を図7乃至図9に示す。
【0040】
図示するように、この実施形態は、本発明の構成要素である掘削機を前実施形態のロードヘッダ3からショベル機構3aに変更した点のみが前実施形態と異なり、その他は同様の構成となっているため、共通の部材には同一の符号を付して説明を省略し、主としてショベル機構3aを説明する。
【0041】
ショベル機構3aをアンカーとして使用するときには、図7に示すように、ショベル機構3aによって切羽1にショベル49を引っ掛けるための窪み穴50を形成し、その窪み穴50にショベル49を角度固定した状態で引っ掛ける。そして、図8に示すように、グリッパ25によって掘孔24内面を押圧し、推進ジャッキ26を伸長させると共に移動シリンダ20を伸長させ、切羽1に対するショベル機構3aの位置を保持しつつシールドフレーム2のみを前進させる。
【0042】
その後、図9に示すように、グリッパ25による掘孔24内面の押圧を解放し、次いで、推進ジャッキ26を収縮させてグリッパ25をシールドフレーム2側に引き寄せる。このとき、ショベル49が窪み穴50の手前側壁51に反力をとって引き寄せ力の一部を負担する。すなわち、窪み穴50の手前側壁51とシールドフレーム2との間の未掘削の切羽52が、強固な引っ掛かり部材となるため、ショベル機構3aは大きなアンカー機能を発揮できる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、本体フレームの後方のグリッパのみで地山を掘進でき、フロントグリッパを省略できるため、低コスト化及び掘進操作の簡素化を図ることができる。また、グリッパで反力を取ることができる硬岩地盤(出水しない地盤)のみならず、グリッパでは反力を取れない軟岩地盤(出水する地盤)をも掘進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る開放型トンネル掘進機を示す側断面図である。
【図2】 図1の開放型トンネル掘進機の作動すなわち推進方法を示す側断面図である。
【図3】 図2の作動の続きを示す側断面図である。
【図4】 掘削機としてのロードヘッダをの一部を示す斜視図である。
【図5】 グリッパの作動を示す断面図であり、図5(A)は解放状態、図5(B)は押圧状態を示す図である。
【図6】 グリッパに反力をとる掘進からセグメントに反力をとる掘進に切り替えたときの側断面図である。
【図7】 掘削機にショベル機構を用いた変形例を示す側断面図である。
【図8】 図7の続きの作動を示す側断面図である。
【図9】 図8の続きの作動を示す側断面図である。
【符号の説明】
2 本体フレームとしてのシールドフレーム
24 掘孔
25 グリッパ
26 推進ジャッキ
33 ジャッキシュー
34 力伝達部材
36 テールシール
47 セグメント
48 エレクタ
Claims (2)
- 掘進ルート上に出水する区間と出水しない区間とが混在する地山を掘進する開放型トンネル掘進機の推進方法であって、
出水する区間では、切羽側が開放された本体フレームの内部にて、エレクタによりセグメントをリング状に組み立て、その既設のセグメントに反力を取って上記本体フレームの内部に設けられた推進ジャッキによって上記本体フレームを前進させ、
出水しない区間では、上記推進ジャッキのジャッキシューに後方に延出された力伝達部材を取り付け、該力伝達部材に上記本体フレームの後方の堀孔内面を押圧・解放するグリッパを連結し、そのグリッパに反力を取って上記推進ジャッキによって上記本体フレームを前進させるようにし、
再び出水する区間に至ったときには、上記力伝達部材及びグリッパを取り外し、上記エレクタにより組み立てられた既設のセグメントに反力を取って上記推進ジャッキによって上記本体フレームを前進させるようにしたことを特徴とする開放型トンネル掘進機の推進方法。 - 出水する区間では、切羽側が開放された本体フレームの内部にて、エレクタによりセグメントをリング状に組み立て、その既設のセグメントに反力を取って上記本体フレームの内部に設けられた推進ジャッキによって上記本体フレームを前進させ、
出水しない区間では、上記推進ジャッキのジャッキシューに後方に延出された力伝達部材を取り付け、該力伝達部材に上記本体フレームの後方の堀孔内面を押圧・解放するグリッパを連結し、そのグリッパに反力を取って上記推進ジャッキによって上記本体フレームを前進させるようにした開放型トンネル掘進機であって、
上記力伝達部材が、上記本体フレームのテール部の内周面に該内周面と上記既設のセグメントとの間を止水するために設けられたテールシールを避けて、屈曲形成されたことを特徴とする開放型トンネル掘進機。
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