JP3247359B2 - トンネルの施工方法 - Google Patents

トンネルの施工方法

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JP3247359B2 JP36451799A JP36451799A JP3247359B2 JP 3247359 B2 JP3247359 B2 JP 3247359B2 JP 36451799 A JP36451799 A JP 36451799A JP 36451799 A JP36451799 A JP 36451799A JP 3247359 B2 JP3247359 B2 JP 3247359B2
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は岩盤中にトンネルを
掘削するトンネル掘削機によってトンネル支保体 を組立
てるトンネルの施工方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、亀裂や破砕帯などの脆弱な岩
質部を多く含む崩壊性岩盤にトンネルを掘削するための
掘削機は図12に示すように、筒状フード21の前端隔壁部
22の前面にカッタヘッド23を回転自在に支持した支持部
24を一体に設けると共に、前端を上記筒状フード21の隔
壁部22の後面中央部に固着したビーム体25を設け、上記
支持部24の外周部に複数のフロンドグリッパ26を配設す
る一方、上記筒状フード21の後端から後方に突出してい
るビーム体25の後部にリアグリッパ27をビーム体25の長
さ方向に摺動自在に配設し、さらに、前端が筒状フード
21側に連結し後端がリアグリッパ側に連結している推進
ジャッキ28を設けてなる構造を有し、筒状フード21の後
部内をトンネル支保体Aの組立部29に形成している。
【0003】そして、組立部29内でトンネル支保体Aを
リング状に組み立てたのち、リアグリッパ27を掘削壁面
に圧着させてトンネル壁面に推進反力を取り、この状態
にして推進ジャッキ28を伸長させることにより筒状フー
ド21を前進させてカッタヘッド23により一定長のトンネ
ルを掘進する一方、筒状フード21の後方に露出する掘削
壁面Tに上記組立部29内で組み立てたトンネル支保体A
を送り出して拡張させ、掘削壁面Tを支持したのち、フ
ロンドグリッパ26を掘削壁面に圧着させる一方リアグリ
ッパ27の圧着を解き、推進ジャッキ28を収縮させること
によりリアグリッパ27を筒状フード21側に引き寄せ、再
び、上記同様にして組立部29内でトンネル支保体Aの組
立作業を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなトンネル掘削機によれば、筒状フード21の後部内
でトンネル支保体Aの組み立てを行うものであるから、
トンネルの掘進中には支保体Aの組立作業が行えないと
いう問題点がある。その理由は、トンネルの掘進中に筒
状フード21の後部内でトンネル支保体Aを組み立てる
と、筒状フード21はトンネル掘進に伴って前方に移動す
るので、その後方側に露出する掘削壁面Tを該トンネル
支保体Aで支持することができず、露出した掘削壁面か
ら岩石が崩落して作業の安全性を阻害するからである。
【0005】従って、筒状フード21の後部内でトンネル
支保体Aを組み立てる場合には、トンネル掘削機の停止
中に行わなければならず、作業能率が低下して長期のト
ンネル施工期間を必要とするという問題点があった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、トンネルの掘進中
においても掘削壁面からの岩石等の崩落を確実に防止し
ながらトンネル支保体の組み立てが円滑且つ能率よく行
えるトンネルの施工方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は請求項1に記載したように、前端にカッタ
ヘッドを回転自在に設けているメインフード内に前端を
該メインフードの前端側に一体に連結してなるビーム体
を設けると共にこのビーム体におけるメインフードから
後方に突出している後部にリアグリッパをビーム体の長
さ方向に摺動自在に配設し、さらに、前端がメインフー
ド側に連結し後端がリアグリッパ側に連結している推進
ジャッキを設けていると共に上記メインフードの後端部
内にその長さがトンネル支保体の1リング分の長さより
も長い短筒形状の支保体組立用フードを出没可能に配設
してなるトンネル掘削機によってトンネルを掘削しなが
ら複数の支保ピースをトンネル周方向に連結することに
よりリング状のトンネル支保体を組立てるトンネルの施
工方法であって、トンネル掘削開始前においては、リア
グリッパをビーム体に沿って前方に移動させてその位置
で掘削地盤に圧着させると共に上記支保体組立用フード
における少なくともトンネル掘削機によって掘削される
一定長のトンネルの長さに相当する前半部をメインフー
ドの後部内に収納した状態にしたのち、この支保体組立
用フード内でトンネル支保体の組立てを開始すると共に
カッターヘッドを回転させながら推進ジャッキを伸長さ
せることによりトンネルを掘削し、且つ、この推進ジャ
ッキの伸長速度に同調して上記 支保体組立用フードをメ
インフードの後方に相対的に移動させて露出する掘削壁
面を被覆させ、上記一定長の掘削が終了すると、掘削壁
面からのリアグリッパの圧着を解いたのち、推進ジャッ
キを収縮させてリアグリッパを次の掘削開始位置まで前
進させると共に支保体組立用フードをメインフード側に
移動させながらその移動量に応じて該支保体組立用フー
ド内で組立てた上記トンネル支保体を相対的に後方の露
出する掘削壁面側に送り出すことを特徴とする
【0008】
【作用】トンネルの掘削開始前においては、推進ジャッ
キを収縮させてリアグリッパをビーム体に沿って前方に
移動させ、その位置で掘削地盤に圧着させると共に支保
体組立用フードをリアグリッパよりも前方に引き寄せ
て、少なくともトンネル掘削機によって掘削される一定
長のトンネルの長さに相当する前半部をメインフードの
後部内に摺動自在に収納した状態にする。
【0009】この状態にして支保体組立用フード内で先
に組立てたトンネル支保体の前端面にその後端面を接合
させながら次のトンネル支保体の組立てを開始すると共
に推進ジャッキを伸長させることにより掘削壁面に圧着
させている上記リアグリッパに反力をとってメインフー
ドを前進させ、カッタヘッドによってトンネルを掘進す
る。この際、推進ジャッキの伸長、即ち、トンネルの掘
進速度に同調して上記支保体組立用フードを後方に移動
させ、掘進に伴ってメインフードの後方に露出する掘削
壁面の内周面を被覆する。この支保体組立用フードの後
方への移動は、前端をメインフード側に後端を支保体組
立用フード側に連結している推進補助ジャッキを推進ジ
ャッキの伸長速度と同調して伸長させることにより円滑
且つ確実に行うことができる。
【0010】こうして、一定長のトンネルの掘削後、フ
ロントグリッパを掘削壁面に圧着させる一方、リアグリ
ッパを掘削壁面からの圧着を解いたのち、推進ジャッキ
を収縮させてリアグリッパを次の掘削開始位置まで前進
させると共に支保体組立用フードをメインフード側に移
動させながらその移動量に応じて該支保体組立用フード
内で組立てた上記トンネル支保体を相対的に後方に送り
出し、それまでこの支保体組立用フードによって覆って
いた上記掘削壁面の露出面を該トンネル支保体によって
直接、被覆させ、該トンネル支保体を拡張させて掘削壁
面を支持させる。しかるのち、再び、上記同様にして支
保体組立用フード内でトンネル支保体の組立てを行いな
がらトンネル掘削機を掘進させるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施の形
態を図面について説明すると、図1はトンネル掘削機の
断面図であって、一定長さを有する円筒形状のメインフ
ード1の前端に隔壁部2を一体に設け、該隔壁部2の前
面にカッタヘッド3を回転自在に支持した支持部4を固
着していると共にこの支持部4の後面中央部にトンネル
長さ方向に上記メインフード1よりも長い角柱形状のビ
ーム体5の前端を固着し、上記支持部4の外周四方にト
ンネル周方向に円弧状に湾曲したフロントグリッパ6を
配設している。さらに、上記メインフード1の後端から
後方に突出しているビーム体5の後半部にリアグリッパ
7をビーム体5の長さ方向に移動自在に配設すると共に
メインフード1とこのリアグリッパ7間を推進ジャッキ
8によって連結した構造を有している。
【0012】そして、このように構成しているトンネル
掘削機において、上記メインフード1の後端部にこのメ
インフード1内から上記リアグリッパ7側に向かって外
径がメインフード1の内径に略等しく形成したトンネル
支保体組立用フード9を移動自在に配設している。この
支保体組立用フード9はその長さが1リング分のトンネ
ル支保体Aのトンネル方向の長さよりも長い短筒形状に
形成され、リアグリッパ7の前方側に配されて上記メイ
ンフード1の後端部内に後方に向かって出没可能に収納
してあり、メインフード1の上記隔壁部2の後面とこの
支保体組立用フード9の前端面間を周方向に所定間隔毎
に配設した複数本の推進補助ジャッキ10によって連結し
ている。また、この支保体組立用フード9の前端部内に
はエレクタ11が設されている。
【0013】このエレクタ11は、図2に示すように支保
体組立用フード9の前端部内周面に旋回自在に支持され
且つ内周面にラック11b を形成しているエレクタリング
11aと、支保体組立用フード9の適所に設置されてその
回転軸上に固着しているピニオン11c を上記ラック11b
に噛合させている駆動モータ11d と、エレクタリング11
a に装着されて後述する支保ピースA1、A2、A3に係脱自
在なエレクタヘッド11e と、エレクタリング11a の外周
面に立設された複数個の支保ピース支持金具11f とから
構成されている。
【0014】また、上記カッタヘッド3は公知のように
支持部4側に配設した回転駆動モータ(図示せず)によ
って回転し、支持部4の外周四方に配設している上記フ
ロントグリッパ6とビーム体5側に配設している上記リ
アグリッパ7とはトンネル掘削壁面Tに向かって伸縮自
在に構成されている。さらに、上記ビーム体5に対して
リアグリッパ7を長さ方向に移動自在に配設している具
体的な構造は、図に示すように、ビーム体5の後部に
断面U字状に形成したビーム受け12を配設してこのビー
ム受け12の中央凹部12a によってビーム体5を支持させ
ると共にこのビーム受け12の下面両側部にリアグリッパ
7、7の伸縮用ジャッキ13、13を装着し、リアグリッパ
7、7の基端部に、前端を上記メインフード1の隔壁部
2の後面両側部に連結した上記推進ジャッキ8、8の後
端を連結している。
【0015】14、14はビーム受け11の両側部と伸縮用ジ
ャッキ12、12間を連結しているジャッキで、ビーム受け
11に対してビーム体5を上下方向に移動させてトンネル
掘削機の上下方向の方向修正とローリング修正とを行う
ものである。20はビーム体5の後端部下面に装着してい
るサポートジッャキである。
【0016】このように構成したトンネル掘削機によっ
て岩盤地盤にトンネルを掘削し、掘削壁面Tをトンネル
支保体Aによって支持させるには、まず、図1に示すよ
うに掘削開始直前においてはフロントグリッパ6を伸長
させて掘削壁面Tに圧着させた状態にしたのち、推進ジ
ャッキ8、8を収縮させてリアグリッパ7、7を設けて
いるビーム受け12をビーム体5に沿って該ビーム体5の
中央部分にまで引き寄せると共に推進補助ジャッキ10を
収縮させて支保体組立用フード9をメインフード1の後
端部内に収納した状態にする。
【0017】しかるのち、リアグリッパ7、7を掘削壁
面Tに圧着する一方、フロントグリッパ6をトンネル掘
削機の内径方向に収縮させて掘削壁面Tに対する圧着を
解き、この状態にしてカッタヘッド3を回転させながら
推進ジャッキ8、8を伸長させ、リアグリッパ7、7に
よって掘削壁面Tに推進反力を受止させながらメインフ
ード1を前進させてトンネルを掘進する。
【0018】さらに、推進ジャッキ8、8の伸長に同調
して推進補助ジャッキ10を同一伸長速度で伸長させるこ
とにより支保体組立用フード9を図4に示すようにメイ
ンフード1の後方に送り出し、トンネル掘削機の掘進に
従ってメインフード1の後端から後方に露出する掘削壁
面Tの内周面を被覆して該掘削壁面Tの岩盤の肌落ちや
崩落が生じてもトンネル内に落下するのを防止する。一
方、この支保体組立用フード9内においてはトンネルの
掘進開始と同時に支保体Aの組立作業を行う。なお、推
進ジッャキ8の伸長量は、図1に示すように、ストロー
ク計21によって検出し、制御手段22によって推進補助ジ
ャッキ10の油圧ポンプ23を作動させてこの推進補助ジャ
ッキ10を推進ジャッキ8と同一量、伸長させるように構
成している。
【0019】トンネル支保体Aは、図2に示すように、
掘削壁面Tに沿って円弧状に湾曲しり一定の円弧長を有
する複数個の支保ピースA1、A2、A3をトンネル周方向に
連結することによって円形リング状に組立てられるもの
で、これらの支保ピースA1、A2、A3は、図6〜図8に示
すように掘削壁面Tに沿って円弧状に湾曲した前後主桁
14、15の長さ方向の両端間を平板形状の継手板16、17に
よって一体に固着してなる鋼製矩形枠からなり、支保ピ
ースA1は掘削壁面Tの天端面に沿って配設されるもの
で、図6に示すように、その矩形枠の外周面全面に金網
からなる岩盤崩落防止部材18を張設している。また、支
保ピースA2は掘削壁面Tの両側部に沿って配設されるも
ので、図7に示すように、その矩形枠の外周面上半部に
金網からなる岩盤崩落防止部材18を張設している。さら
に、支保ピースA3は掘削壁面Tの底面に沿って配設され
るもので、図8に示すように、金網は全く張設されてい
ない矩形枠のみからなる。なお、これらの支保ピースA
1、A2、A3の少なくとも継手板16、17には所定間隔を存
して複数個のボルト連結用孔19を穿設している。
【0020】これらの支保ピースA1、A2、A3を組立用フ
ード9内において上記エレクタ11により円形リング状の
支保体Aに組み立て、この支保体Aを掘削壁面Tを支保
している先に組み立てた支保体Aの前端面にその後端面
を接合させ、必要に応じてボルト或いは適宜な連結金具
により仮止めして連結しておく。
【0021】上述したように、メインフード1を前進さ
せてその前面側に設けたカッタヘッド3によりトンネル
を掘進しながらその掘進に従ってメインフード1の後端
から後方に送り出される支保体組立用フード9内で支保
体Aの組み立てを行い、一定長のトンネルが掘削される
と、フロントグリッパ6を掘削壁面Tに圧着させたの
ち、リアグリッパ7を掘削壁面Tからの圧着を解き、し
かるのち、推進ジャッキ8を収縮させてリアグリッパ7
をビーム受け12と共に次の掘削開始位置まで前進させ
る。
【0022】一方、推進補助ジャッキ10を収縮させるこ
とにより上記支保体組立用フード9を前進移動させてメ
インフード1の後端部内に収納すると共に、この支保体
組立用フード9の前進移動量に応じて該支保体組立用フ
ード9内に組立てられた上記支保体Aを相対的に後方に
送り出し、それまで支保体組立用フード9によって被覆
されていたメインフード1の後方部の掘削壁面Tの露出
面を該支保体Aによって被覆させる。なお、支保体組立
用フード9内の支保体Aを先に組立てた支保体Aに連結
しておくことによって該支保体Aを自動的に後方に送り
出すことができる。
【0023】こうして、掘削壁面T側に送り出した支保
体Aは、図5に示すようにジャッキ等を使用してその径
を拡張させることにより外周面を掘削壁面Tに密接させ
て該掘削壁面Tを支保するものである。しかるのち、再
び、この支保体Aの前端面に次の支保体Aが接合するよ
うに上記同様にして支保体組立用フード9内で支保ピー
スA1、A2、A3をリング状に組立てながらトンネルを掘進
し、その掘進量に応じて支保体組立用フード9をメイン
フード1から後方に移動させてメインフード1後方部の
掘削壁面Tを被覆させるものである。
【0024】以上の実施例においては支保体組立用フー
ド9をメインフード1内に略全面的に収納した状態から
トンネル掘進量に応じて後方に送り出すように構成して
いるが、少なくとも一定長のトンネルの掘進量に略等し
い前半部をメインフード1の後端部内に該後端部に対し
て出没自在に挿嵌し、後半部内で支保体Aを組立てるよ
うに組立用フード9を構成しておいてもよく、要する
に、メインフード1の後端部に該メインフード1内から
上記リアグリッパ7側に向かって組立用フード9を移動
自在に配設しておけばよい。
【0025】図9は、前半部9Aをメインフード1内に該
メインフード1から出没自在に挿嵌し、後半部9Bを常
時、メインフード1から後方に突出させている組立用フ
ード9'の一例を示すもので、その前半部9Aを外周面がメ
インフード1の内周面に摺接する小径部に形成している
一方、後半部9Bをメインフード1の内外径と略同一内外
径の大径部に形成している。そして、前半部9Aの後端側
に上記エレクタ11を配設している一方、後半部9B内で支
保体Aの組立作業を行うように構成している。その他の
構成については上記実施例と同一であるので、同一部分
には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0026】このように構成した支保体組立用フード9'
は、トンネル掘削機を掘削壁面Tに圧着したリアグリッ
パ7によって推進反力を支持させた状態で推進ジャッキ
8を伸長させることによりメインフード1を前進させて
掘進する際に、その掘進中において後半部9B内で支保ピ
ースA1、A2、A3をリング状に組立てて支保体Aを形成す
ると共に掘進量に応じて推進補助ジャッキ10を伸長させ
ることにより前半部9Aをメインフード1の後方の掘削壁
面T側に押し出されるものである。そして、一定長のト
ンネルの掘削後に推進補助ジャッキ10を収縮させること
により後半部9B内で組立てられた支保体Aを掘削壁面T
側に相対的に送り出したのち、拡張させることによって
該掘削壁面Tを支保するものである。
【0027】この時、この支保体組立用フード9'の後半
部9Bは、組立用フード全体をメインフード1の後端部内
に収納するようにした上記実施例の組立用フード9より
も大径に形成しているので、該組立用フード9内でリン
グ状に組立てられる支保体Aよりも大径の支保体Aの組
立てが可能となり、そのため、この支保体Aを掘削壁面
T側に送り出したのちに拡張させて該掘削壁面Tに密接
させる作業時間を短くすることができ、従って、無支保
時間が短くなって掘削壁面の支保作業が一層能率良く行
えるという利点を有する。
【0028】また、上記メインフード1及び組立用フー
ド9、9'は、掘削壁面Tを全周に亘って被覆する円筒形
状に形成しているが、岩盤の崩落が生じるのは天端面側
であり、底面側では例え岩盤が剥離していても何等支障
が生じないから、必ずしも円筒形状に形成しておく必要
はなく、図10に示すように掘削壁面Tの天端面のみを覆
う半円形状に形成しておいてもよい。この場合、メイン
フード1の両側下端部を内方に向かった屈曲させて組立
用フード9、9'の両側下端面をトンネル長さ方向に摺動
自在に支持させた構造としておくことが望ましい。
【0029】さらに、図11に示すように、組立用フード
9、9'を周方向に複数分割すると共に各分割フード部9
1、92、93の前端面に上記補助推進ジャッキ10を連結し
た構造としておいてもよく、この場合には、剥離や崩落
が生じる掘削壁面Tの一部分に対応する分割フード部の
みをメインフード1の後端から後方に突出させればよ
く、組立用フード9、9'全体を前後動させるのに較べて
作業時間が短縮し、作業能率を向上させることができ
る。
【0030】さらにまた、上記補助推進ジャッキ10は、
トンネル掘削機の掘進量、即ち、推進ジャッキ8の伸長
量に等しい伸長量でもって伸長させるものであるから、
組立用フード9、9'の後端面を先に組立てた支保体Aの
前端面に常に当接、受止させておくことができ、従っ
て、先に組立てた支保体Aの前端面側に掘削壁面Tが露
出するのを確実に防止することができると共に、リアグ
リッパ7により掘削壁面Tに充分な反力を支持させられ
ない崩壊性岩盤においては、支保体Aの前端面に当接、
受止させる組立用フード9、9'を介して筒状フード1側
の推進反対を支持することができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明のトンネルの施工方
によれば、前端にカッタヘッドを回転自在に設けてい
るメインフード内に前端を該メインフードの前端側に一
体に連結してなるビーム体を設けると共にこのビーム体
におけるメインフードから後方に突出している後部にリ
アグリッパをビーム体の長さ方向に摺動自在に配設し、
さらに、前端がメインフード側に連結し後端がリアグリ
ッパ側に連結している推進ジャッキを設けてなるトンネ
ル掘削機において、上記メインフードの後端部にこのメ
インフード内から上記リアグリッパ側に向かって内部で
トンネル支保体を組立てる支保体組立用フードを移動自
在に配設しているので、推進ジャッキを伸長させてトン
ネルを掘削する際に、その掘進に従ってメインフード内
から支保体組立用フードを後方に移動させることによ
り、メインフードの後方の掘削壁面を常に該支保体組立
用フードによって被覆することができ、従って、掘削壁
面からの岩石等の崩落をこの支保体組立用フードによっ
て確実に防止しながらトンネルの掘進を行うことができ
ると共に掘進中においても支保体組立用フード内で支保
体の組立てを行うことができ、安全性の確保と共に急速
施工が行えてトンネル施工期間を大幅に短縮することが
できる。
【0032】また、上記支保体組立用フードを推進ジャ
ッキの伸長速度と同調して伸長する推進補助ジャッキに
よりメインフードの後端から後方に移動させるように構
成しているので、メインフードに対する支保体組立用フ
ードの前後動を円滑に行うことができるばかりでなく、
支保体組立用フードの後端面を先に組立てた支保体の前
端面に常に当接、受止させておくことができ、従って、
メインフードの後方側に掘削壁面が露出するのを確実に
防止することができると共にトンネル掘削機の推進反力
をこの支保体組立用フードを介して支保体側に受止させ
ることもでき、リアグリッパにより充分な反力を支持さ
せられない崩壊性岩盤においても確実な支持が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】トンネル掘削機の簡略縦断側面図、
【図2】エレクタの正面図、
【図3】リアグリッパ部分の縦断正面図、
【図4】支保体組立用フードを後方に移動させた状態の
簡略縦断側面図、
【図5】支保体組立用フードをメインフードに収納した
状態の簡略縦断側面図、
【図6】トンネル天端面を支保する支保ピースの斜視
図、
【図7】トンネル側面を支保する支保ピースの斜視図、
【図8】トンネル底面を支保する支保ピースの斜視図、
【図9】本発明の別な実施例を示す簡略縦断側面図、
【図10】半円形状に形成したフードの縦断正面図、
【図11】支保体組立用フードを複数分割した場合の縦
断側面図、
【図12】従来例を示す簡略縦断側面図。
【符号の説明】
1 メインフード 3 カッタヘッド 5 ビーム体 6 フロントグリッパ 7 リアグリッパ 8 推進ジャッキ 9 支保体組立用フード 10 推進補助ジャッキ 11 エレクタ A 支保体 T 掘削壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/10 E21D 9/06 301 E21D 9/06 302

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端にカッタヘッドを回転自在に設けて
    いるメインフード内に前端を該メインフードの前端側に
    一体に連結してなるビーム体を設けると共にこのビーム
    体におけるメインフードから後方に突出している後部に
    リアグリッパをビーム体の長さ方向に摺動自在に配設
    し、さらに、前端がメインフード側に連結し後端がリア
    グリッパ側に連結している推進ジャッキを設けていると
    共に上記メインフードの後端部内にその長さがトンネル
    支保体の1リング分の長さよりも長い短筒形状の支保体
    組立用フードを出没可能に配設してなるトンネル掘削機
    よってトンネルを掘削しながら複数の支保ピースをト
    ンネル周方向に連結することによりリング状のトンネル
    支保体を組立てるトンネルの施工方法であって、トンネ
    ル掘削開始前においては、リアグリッパをビーム体に沿
    って前方に移動させてその位置で掘削地盤に圧着させる
    と共に上記支保体組立用フードにおける少なくともトン
    ネル掘削機によって掘削される一定長のトンネルの長さ
    に相当する前半部をメインフードの後部内に収納した状
    態にしたのち、この支保体組立用フード内でトンネル支
    保体の組立てを開始すると共にカッターヘッドを回転さ
    せながら推進ジャッキを伸長させることによりトンネル
    を掘削し、且つ、この推進ジャッキの伸長速度に同調し
    て上記支保体組立用フードをメインフードの後方に相対
    的に移動させて露出する掘削壁面を被覆させ、上記一定
    長の掘削が終了すると、掘削壁面からのリアグリッパの
    圧着を解いたのち、推進ジャッキを収縮させてリアグリ
    ッパを次の掘削開始位置まで前進させると共に支保体組
    立用フードをメインフード側に移動させながらその移動
    量に応じて該支保体組立用フード内で組立てた上記トン
    ネル支保体を相対的に後方の露出する掘削壁面側に送り
    出すことを特徴とするトンネルの施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102691506A (zh) * 2012-06-29 2012-09-26 北方重工集团有限公司 敞开式硬岩掘进机球形支撑主梁调向机构

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