JP2001241294A - トンネル掘進機 - Google Patents

トンネル掘進機

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JP2001241294A
JP2001241294A JP2000384728A JP2000384728A JP2001241294A JP 2001241294 A JP2001241294 A JP 2001241294A JP 2000384728 A JP2000384728 A JP 2000384728A JP 2000384728 A JP2000384728 A JP 2000384728A JP 2001241294 A JP2001241294 A JP 2001241294A
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cutter head
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル掘進機における小型化、軽量化をは
かる。 【解決手段】 地中を掘削するカッタヘッド(21)
と、このカッタヘッド(21)を支持するメインビーム
(22)を備え、坑壁に圧着自在となるシュー(3
3),(43)と、このシュー(33),(43)を坑
壁に圧着するためのサポートジャッキ(34),(4
4)と、このシュー(33),(43)に対してメイン
ビーム(22)及びカッタヘッド(21)を推進させる
ためのスラストジャッキ(35),(45)とからなる
サポート手段をメインビーム(22)の外周に複数取り
付けてなり、掘進時には、これらサポート手段のシュー
(33),(43)を坑壁に圧着することにより地山に
反力をとって推進すると共に、盛り替え時には、サポー
ト手段を第一サポート手段(30)と第二サポート(4
0)とに分け、これら2つのサポート手段(30),
(40)を交互に盛り替えるトンネル掘進機である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カッタヘッドを備
えると共に、このカッタヘッドを支持するメインビーム
を備えて、坑壁に推進反力を取りつつカッタヘッドによ
り地中を掘削するトンネル掘進機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル掘進機は、図14の側面
断面図に示すように、地中を掘削するカッタヘッド1を
備えると共に、推進方向である前後方向に細長となる筒
状のメインビーム2を備え、このメインビーム2は、そ
の前部にカッタヘッドサポート3を固着し、このカッタ
ヘッドサポート3にカッタヘッド1を回転自在に取り付
けることで、カッタヘッド1を支持している。また、こ
のカッタヘッドサポート3にはカッタヘッド1を回転駆
動するカッタヘッド駆動モータ4を取り付けると共に、
左右それぞれと上方とにフロントジャッキ5及び平行リ
ンク6により坑壁に圧着するフロントサポートシュー7
を備えている。
【0003】また、メインビーム2の前後中央よりやや
後方にはグリッパジャッキ8により左右の坑壁に圧着す
るグリッパ9を前後に摺動自在に備えて、このグリッパ
9側とメインビーム2側とにわたってスラストジャッキ
10を前後方向に取り付けることで、メインビーム2に
対してグリッパ9が摺動するようになっている。
【0004】さらに、メインビーム2の後部下方にリア
ジャッキ11により下方の坑壁に圧着するリアサポート
シュー12を備えている。なお、この筒状となるメイン
ビーム2の内部にはカッタヘッド1により掘削した土砂
等を後方に搬送するベルトコンベヤを取り付けている。
【0005】このようになるトンネル掘進機において、
掘削作業としては、まず、図15(A)の説明図に示す
ように、グリッパジャッキ8によりグリッパ9を拡張し
て左右の坑壁に圧着し、メインビーム2を保持する。
【0006】次に、この状態においてスラストジャッキ
10を伸ばすと、図15(B)の説明図に示すように、
メインビーム2が前方へと移動し、推進力が発生してメ
インビーム2の前方に取り付けたカッタヘッド1により
地中を掘削する。
【0007】そして、スラストジャッキ10が最大スト
ロークに達すると、今度は、グリッパ9を左右の坑壁よ
り離すと共に、リアジャッキ11によりリアサポートシ
ュー12を下げて下方の坑壁に圧着し、メインビーム2
を保持する。この時、フロントジャッキ5によりフロン
トサポートシュー7も坑壁に圧着し、メインビーム2を
保持する。
【0008】そして、図15(C)の説明図に示すよう
に、この状態においてスラストジャッキ10を縮める
と、今度はグリッパ9がメインビーム2に沿って前方へ
移動し、元の状態へと戻る。これを繰り返すことで、掘
削作業を行うようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のトンネル掘
進機にあっては、細長のメインビームの前方にフロント
サポートを備え、後部にリアサポートを備えると共に、
前後中央よりやや後方にグリッパを備えて、このグリッ
パとメインビームとにわたってスラストジャッキを取り
付けた構成となるため、どうしてもトンネル掘進機の機
長が長くなり、大型化してしまうといった問題があっ
た。このため、トンネル掘進機が高価となると共に、掘
削作業における初期時において、トンネル掘進機を発進
させる発進スペースが大型になる、あるいは組立が複雑
になるといったことがあり、工事の初期コストが大幅に
かかってしまうといった問題があった。特に、長距離ト
ンネルの掘削工事と比べて、全体の工事コストに対する
初期コストが占める割合の高い短距離トンネルの掘削工
事にあっては、初期コストがかかることで、全体の工事
コストも非常に高くなり、このため、短距離トンネルの
掘削工事にはトンネル掘進機を用いることが非常に少な
かった。本発明は、小型で簡素な構造で製作の容易なト
ンネル掘進機とすることで、トンネル掘進機を安価に提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】第一の発明
は、地中を掘削するカッタヘッドと、このカッタヘッド
を支持するメインビームを備えると共に、坑壁に圧着自
在となるシューを有してなるサポート手段をメインビー
ムの外周に複数取り付けて、掘進時には、これらサポー
ト手段のシューを坑壁に圧着することにより地山に反力
をとって推進すると共に、盛り替え時には、サポート手
段を第一サポート手段と第二サポート手段とに分け、こ
れら2つのサポート手段を交互に盛り替えるトンネル掘
進機である。
【0011】第一の発明によれば、第一サポート手段と
第二サポート手段の2つのサポート手段を用いて交互に
盛り替えることにより、盛り替え時の作業の簡素化をは
かり、掘削作業を極めて良好に行うことのできるトンネ
ル掘進機を提供することができる。
【0012】第二の発明は、第一の発明において、サポ
ート手段に、シューを坑壁に圧着するためのサポートジ
ャッキと、このシューに対してメインビーム及びカッタ
ヘッドを推進させるためのスラストジャッキとを有した
トンネル掘進機である。
【0013】第二の発明によれば、メインビームの外周
にシューとサポートジャッキとスラストジャッキとを有
したサポート手段を取り付けただけの簡単な構造で、坑
壁に対してメインビームを保持するサポートジャッキ及
びシュー、メインビーム及びカッタヘッドを推進するス
ラストジャッキといった各種の機器をここに集約するこ
とができ、トンネル掘進機の機長を大幅に短くして、ト
ンネル掘進機の小型化、軽量化が図れる。これにより、
掘削作業における初期時において、トンネル掘進機を発
進させる発進スペースを小さくすることができ、あるい
は組立を容易にすることができ、作業コストの大幅な低
減を図ることができる。しかも、トンネル掘進機を小型
で簡素な構造とすることで、トンネル掘進機を非常に安
価に提供することができる。
【0014】第三の発明は、第一の発明において、メイ
ンビームに、当該メインビームに対して摺動自在となる
摺動フレームを備えると共に、サポート手段に、一端を
摺動フレームに取り付けてシューを坑壁に圧着するため
のサポートジャッキ及び平行リンクと、このシューに対
してメインビーム及びカッタヘッドを推進させるための
スラストジャッキとを有したトンネル掘進機である。
【0015】第三の発明によれば、メインビームに摺動
フレームを備えると共に、この摺動フレームの外周にサ
ポートジャッキの一端を取り付けたことにより、掘削作
業における掘進時や方向転換時において、スラストジャ
ッキとサポートジャッキとを同調させて動かすことな
く、スラストジャッキのみを動かすことで、掘進や方向
転換を行うことができ、各ジャッキの制御を非常に容易
かつ単純なものにすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のトンネル掘進機の第一実
施形態について説明すると、トンネル掘進機は、図1の
側面断面図、図2の矢視図、図3の平面断面図に示すよ
うに、地中を掘削するカッタヘッド21を備えると共
に、推進方向である前後方向において短くなる四角筒状
のメインビーム22を備え、このメインビーム22は、
その前部にカッタヘッドサポート23を固着し、このカ
ッタヘッドサポート23にカッタヘッド21を回転自在
に取り付けることで、カッタヘッド21を支持する。ま
た、このカッタヘッドサポート23にはカッタヘッド2
1を回転駆動するカッタヘッド駆動モータ24を取り付
ける。そして、この四角筒状となるメインビーム22の
内部にはカッタヘッド21により掘削した土砂等を後方
に搬送するベルトコンベヤ25を取り付ける。
【0017】一方、メインビーム22の外周には、サポ
ート手段を複数取り付け、このサポート手段は坑壁に対
してメインビーム22を保持する第一サポート手段30
と第二サポート手段40とをメインビーム22の外周に
推進方向である前後方向においてほぼ同一位置に取り付
けるようになる。
【0018】この第一サポート手段30は、メインビー
ム22の上側に配置されるルーフサポート31と、この
ルーフサポート31と周方向における対称位置となるメ
インビーム22の下側に配置されるバーチカルサポート
32とからなる。このルーフサポート31及びバーチカ
ルサポート32は、坑壁に圧着自在となる湾曲板状のシ
ュー33を有し、メインビーム22における前部の左右
それぞれと後部の左右それぞれとからシュー33に角度
を立てた状態で連結することによりシュー33を坑壁に
圧着する4本のサポートジャッキ34を有し、この4本
のサポートジャッキ34の内側に位置してカッタヘッド
サポート23における後面からシュー33に角度を寝か
した状態で連結することによりメインビーム22及びカ
ッタヘッド21を推進する2本のスラストジャッキ35
を有する。
【0019】また、第二サポート手段40は、メインビ
ーム22の左側に配置される左サイドサポート41と、
この左サイドサポート41と周方向における対称位置と
なるメインビーム22の右側に配置される右サイドサポ
ート42とからなる。この左サイドサポート41及び右
サイドサポート42は、坑壁に圧着自在となる湾曲板状
のシュー43を有し、メインビーム22における前部の
左右それぞれと後部の左右それぞれとからシュー43に
角度を立てた状態で連結することによりシュー43を坑
壁に圧着する4本のサポートジャッキ44を有し、この
4本のサポートジャッキ44の外側に位置してカッタヘ
ッドサポート23における後面からシュー43に角度を
寝かした状態で連結することによりメインビーム22及
びカッタヘッド21を推進する4本のスラストジャッキ
45を有する。なお、このスラストジャッキ45は、周
方向において水平より傾かせて横ハ字状に配置され、掘
削トルク反力をシュー43に伝達するように構成されて
いる。
【0020】次に、このようになるトンネル掘進機にお
ける掘削作業について説明する。掘削作業としては、図
4(A)、(B)の説明図に示すように、第一サポート
手段30のルーフサポート31とバーチカルサポート3
2における各サポートジャッキ34を伸ばしてシュー3
3を坑壁に圧着すると共に、第二サポート手段40の左
サイドサポート41と右サイドサポート42における各
サポートジャッキ44を伸ばしてシュー43を坑壁に圧
着して、メインビーム22を保持する。
【0021】そして、この状態において、図5(A)、
(B)の説明図に示すように、第一サポート手段30の
ルーフサポート31とバーチカルサポート32における
各スラストジャッキ35と、第二サポート手段40の左
サイドサポート41と右サイドサポート42における各
スラストジャッキ45とを、一斉に伸ばすと、メインビ
ーム22が前方へと移動し、推進力が発生してメインビ
ーム22の前方に取り付けたカッタヘッド21により地
中を掘削する。以上が掘進時である。
【0022】そして、各スラストジャッキ35,45が
最大ストロークに達すると、まず、第二サポート手段4
0の左サイドサポート41と右サイドサポート42にお
ける各サポートジャッキ44を縮めてシュー43を坑壁
より離し、この状態において、図6(A)、(B)の説
明図に示すように、左サイドサポート41と右サイドサ
ポート42における各スラストジャッキ45を縮めてシ
ュー43を前方へと移動する。
【0023】次に、この第二サポート手段40の左サイ
ドサポート41と右サイドサポート42における各サポ
ートジャッキ44を再び伸ばしてシュー43を坑壁に圧
着して、メインビーム22を保持する。そして、今度
は、第一サポート手段30のルーフサポート31とバー
チカルサポート32における各サポートジャッキ34を
縮めてシュー33を坑壁より離し、この状態において、
図7(A)、(B)の説明図に示すように、ルーフサポ
ート31とバーチカルサポート32における各スラスト
ジャッキ35を縮めてシュー33を前方へと移動する。
以上が盛り替え時である。これにより、図8(A)、
(B)の説明図に示すように、元の状態へと戻り、これ
を繰り返すことで、掘削作業を行うようになる。
【0024】なお、このトンネル掘進機における方向転
換としては、第一サポート手段30のルーフサポート3
1とバーチカルサポート32における各スラストジャッ
キ35及び各サポートジャッキ34と、第二サポート手
段40の左サイドサポート41と右サイドサポート42
における各スラストジャッキ45及び各サポートジャッ
キ44とを、その伸び量を制御することで、上下左右に
自在に方向を転換することができるようになる。
【0025】このようにメインビーム22の外周に第一
サポート手段30と第二サポート手段40とをそれぞれ
取り付けたことで、坑壁に対してメインビーム22を保
持するサポートジャッキ34,44及びシュー33,4
3、メインビーム22及びカッタヘッド21を推進する
スラストジャッキ35,45といった各種の機器を前後
方向において短くなるメインビーム22の外周に集約す
ることができ、トンネル掘進機の機長を大幅に短くし
て、トンネル掘進機の小型化、軽量化をはかることがで
きる。また、第一サポート手段30と第二サポート手段
40の2つのサポート手段を用いて交互に盛り替えるこ
とができ、盛り替え時の作業の簡素化をはかることがで
きる。
【0026】また、第二サポート手段40の左サイドサ
ポート41と右サイドサポート42における各スラスト
ジャッキ45を周方向において水平より傾かせて横ハ字
状に配置したことで、掘削作業時に発生するカッタヘッ
ド21の回転によるトルク反力をスラストジャッキ45
によりシュー33,43を介して坑壁に伝達することが
でき、掘削作業を安定して行うことができる。
【0027】なお、このスラストジャッキ45にあって
は、第二サポート手段40の左サイドサポート41と右
サイドサポート42における4本すべてのスラストジャ
ッキ45を傾かせて配置していたが、1本あるいは2本
だけ傾かせて配置しても良く、また逆に、第一サポート
手段30のルーフサポート31とバーチカルサポート3
2における各スラストジャッキ35も傾かせて配置して
も良い。
【0028】また、前述したトンネル掘進機において、
第一サポート手段30をルーフサポート31とバーチカ
ルサポート32の2個のサポートから構成すると共に、
第二サポート手段40も左サイドサポート41と右サイ
ドサポート42の2個のサポートから構成していたが、
これらに限定されるものではなく、例えば、第一サポー
ト手段30を下方のみに設けて3個のサポートから構成
するようにしても良く、また、それ5個以上の複数のサ
ポートから構成するようにしても良い。
【0029】次に、本発明のトンネル掘進機の第二実施
形態について説明すると、トンネル掘進機の全体の構成
としては、前述の第一実施形態と略同様であるが、メイ
ンビーム22及びサポート手段30,40において、若
干構成が異なるので、ここについて説明する。
【0030】図9の側面断面図、図10の矢視図、図1
1の平面断面図に示すように、推進方向である前後方向
において短くなる四角筒状のメインビーム22の外周に
摺動フレーム26を備え、この摺動フレーム26は四角
短筒状となり、その上下左右それぞれの内周側に摺動用
プレート材27を取り付けて、この摺動用プレート27
を介してメインビーム22に対して摺動自在になる。
【0031】そして、この摺動フレーム26及びメイン
ビーム22の外周には、サポート手段を複数取り付け、
このサポート手段は坑壁に対して摺動フレーム26及び
メインビーム22を保持する第一サポート手段30と第
二サポート手段40とを摺動フレーム26及びメインビ
ーム22の外周に推進方向である前後方向においてほぼ
同一位置に取り付けるようになる。
【0032】この第一サポート手段30は、摺動フレー
ム26及びメインビーム22の上側に配置されるルーフ
サポート31と、このルーフサポート31と周方向にお
ける対称位置となる摺動フレーム26及びメインビーム
22の下側に配置されるバーチカルサポート32とから
なる。このルーフサポート31及びバーチカルサポート
32は、坑壁に圧着自在となる湾曲板状のシュー33を
有し、摺動フレーム26における後部の左右それぞれか
らシュー33に角度を立てた状態で連結することにより
シュー33を坑壁に圧着する2本のサポートジャッキ3
4及び摺動フレーム26における前部の左右それぞれと
後部の左右それぞれとからシュー33に連結する並行リ
ンク36を有し、この2本のサポートジャッキ34及び
並行リンク36の外側に位置してカッタヘッドサポート
23における後面からシュー33に角度を寝かした状態
で連結することによりメインビーム22及びカッタヘッ
ド21を推進する2本のスラストジャッキ35を有す
る。なお、このスラストジャッキ35は、周方向におい
て水平より傾かせて横ハ字状に配置され、掘削トルク反
力をシュー33に伝達するように構成されている。
【0033】また、第二サポート手段40は、摺動フレ
ーム26及びメインビーム22の左側に配置される左サ
イドサポート41と、この左サイドサポート41と周方
向における対称位置となる摺動フレーム26及びメイン
ビーム22の右側に配置される右サイドサポート42と
からなる。この左サイドサポート41及び右サイドサポ
ート42も、前述のルーフサポート31及びバーチカル
サポート32と同様、坑壁に圧着自在となる湾曲板状の
シュー43を有し、摺動フレーム26における後部の左
右それぞれからシュー43に角度を立てた状態で連結す
ることによりシュー43を坑壁に圧着する2本のサポー
トジャッキ44及び摺動フレーム26における前部の左
右それぞれと後部の左右それぞれとからシュー43に連
結する並行リンク46を有し、この2本のサポートジャ
ッキ44及び並行リンク46の外側に位置してカッタヘ
ッドサポート23における後面からシュー43に角度を
寝かした状態で連結することによりメインビーム22及
びカッタヘッド21を推進する2本のスラストジャッキ
45を有する。なお、このスラストジャッキ45も、周
方向において水平より傾かせて横ハ字状に配置され、掘
削トルク反力をシュー43に伝達するように構成されて
いる。
【0034】次に、このようになるトンネル掘進機にお
ける掘削作業としては、掘進時は、第一実施形態と略同
様、図12(A)、(B)の説明図に示すように、第一
サポート手段30のルーフサポート31とバーチカルサ
ポート32と、第二サポート手段40の左サイドサポー
ト41と右サイドサポート42とによりシュー33,4
3を坑壁に圧着して、摺動フレーム26及びメインビー
ム22を保持し、そして、第一サポート手段30のルー
フサポート31とバーチカルサポート32と、第二サポ
ート手段40の左サイドサポート41と右サイドサポー
ト42との各スラストジャッキ35,45を一斉に伸ば
して、摺動フレーム26に対してメインビーム22を前
方へと移動させることで、カッタヘッド21により地中
を掘削する。
【0035】掘削作業における盛り替え時も、第一実施
形態と略同様、第二サポート手段40の左サイドサポー
ト41と右サイドサポート42のシュー43を坑壁より
離し、各スラストジャッキ45を縮めることで,シュー
43を前方へと移動し、次に、この左サイドサポート4
1と右サイドサポート42のシュー43を坑壁に圧着し
て、摺動フレーム26及びメインビーム22を保持した
後、今度は、第一サポート手段30のルーフサポート3
1とバーチカルサポート32のシュー33を坑壁より離
し、各スラストジャッキ35を縮めることで、シュー3
3を前方へと移動し、掘進時の元の状態へと戻す。
【0036】なお、このトンネル掘進機における方向転
換としては、図13(A)、(B)に示すように、第一
サポート手段30のルーフサポート31とバーチカルサ
ポート32における各スラストジャッキ35と、第二サ
ポート手段40の左サイドサポート41と右サイドサポ
ート42における各スラストジャッキ45の伸び量を制
御することにより、上下左右に自在に方向を転換するこ
とができる。
【0037】このように摺動フレーム26及びメインビ
ーム22の外周に第一サポート手段30と第二サポート
手段40とをそれぞれ取り付けたことで、坑壁に対して
メインビーム22を保持するサポートジャッキ34,4
4及びシュー33,43、メインビーム22及びカッタ
ヘッド21を推進するスラストジャッキ35,45とい
った各種の機器を前後方向において短くなる摺動フレー
ム26及びメインビーム22の外周に集約することがで
き、トンネル掘進機の機長を大幅に短くして、トンネル
掘進機の小型化、軽量化をはかることができる。また、
第一サポート手段30と第二サポート手段40の2つの
サポート手段を用いて交互に盛り替えることができ、盛
り替え時の作業の簡素化をはかることができる。
【0038】しかも、メインビーム22の外周に摺動フ
レーム26を備え、ここにサポートジャッキ34,44
の一端を取り付けたことにより、掘削作業における掘進
時や方向転換時において、前述した第一実施形態のよう
なスラストジャッキ35,45とサポートジャッキ3
4,44とを同調させて動かすことなく、スラストジャ
ッキ35,45のみを動かすことで、掘進や方向転換を
行うことができ、各ジャッキの制御を非常に容易かつ単
純なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトンネル掘進機の側面断面図であ
る。
【図2】図1のY矢視図である。
【図3】本発明によるトンネル掘進機の平面断面図であ
る。
【図4】(A)本発明によるトンネル掘進機における掘
削作業を示す説明図である。 (B)本発明によるトンネル掘進機における掘削作業を
示す説明図である。
【図5】(A)本発明によるトンネル掘進機における掘
削作業を示す説明図である。 (B)本発明によるトンネル掘進機における掘削作業を
示す説明図である。
【図6】(A)本発明によるトンネル掘進機における掘
削作業を示す説明図である。 (B)本発明によるトンネル掘進機における掘削作業を
示す説明図である。
【図7】(A)本発明によるトンネル掘進機における掘
削作業を示す説明図である。 (B)本発明によるトンネル掘進機における掘削作業を
示す説明図である。
【図8】(A)本発明によるトンネル掘進機における掘
削作業を示す説明図である。 (B)本発明によるトンネル掘進機における掘削作業を
示す説明図である。
【図9】本発明による他のトンネル掘進機の側面断面図
である。
【図10】図9のZ矢視図である。
【図11】本発明による他のトンネル掘進機の平面断面
図である。
【図12】(A)本発明によるトンネル掘進機における
掘削作業を示す説明図である。 (B)本発明によるトンネル掘進機における掘削作業を
示す説明図である。
【図13】(A)本発明によるトンネル掘進機における
掘削作業の方向転換を示す説明図である。 (B)本発明によるトンネル掘進機における掘削作業の
方向転換を示す説明図である。
【図14】従来のトンネル掘進機の側面断面図である。
【図15】(A)従来のトンネル掘進機における掘削作
業を示す説明図である。 (B)従来のトンネル掘進機における掘削作業を示す説
明図である。 (C)従来のトンネル掘進機における掘削作業を示す説
明図である。
【符号の説明】
1…カッタヘッド、2…メインビーム、3…カッタヘッ
ドサポート、4…カッタヘッド駆動モータ、5…フロン
トジャッキ、6…平行リンク、7…フロントサポートシ
ュー、8…グリッパジャッキ、9…グリッパ、10…ス
ラストジャッキ、11…リアジャッキ、12…リアサポ
ートシュー、21…カッタヘッド、22…メインビー
ム、23…カッタヘッドサポート、24…カッタヘッド
駆動モータ、25…ベルトコンベヤ、26…摺動フレー
ム、27…摺動用プレート材、30…第一サポート手
段、31…ルーフサポート、32…バーチカルサポー
ト、33…シュー、34…サポートジャッキ、35…ス
ラストジャッキ、36…並行リンク、40…第二サポー
ト手段、41…左サイドサポート、42…右サイドサポ
ート、43…シュー、44…サポートジャッキ、45…
スラストジャッキ、46…並行リンク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中を掘削するカッタヘッド(21)
    と、このカッタヘッド(21)を支持するメインビーム
    (22)を備えると共に、坑壁に圧着自在となるシュー
    (33),(43)を有してなるサポート手段(3
    0),(40)をメインビーム(22)の外周に複数取
    り付けて、 掘進時には、これらサポート手段(30),(40)の
    シュー(33),(43)を坑壁に圧着することにより
    地山に反力をとって推進すると共に、盛り替え時には、
    サポート手段(30),(40)を第一サポート手段
    (30)と第二サポート手段(40)とに分け、これら
    2つのサポート手段(30),(40)を交互に盛り替
    えることを特徴とするトンネル掘進機。
  2. 【請求項2】 前記サポート手段(30),(40)
    に、シュー(33),(43)を坑壁に圧着するための
    サポートジャッキ(34),(44)と、このシュー
    (33),(43)に対してメインビーム(22)及び
    カッタヘッド(21)を推進させるためのスラストジャ
    ッキ(35),(45)とを有したことを特徴とする請
    求項1記載のトンネル掘進機。
  3. 【請求項3】 前記メインビーム(22)に、当該メイ
    ンビーム(22)に対して摺動自在となる摺動フレーム
    (26)を備えると共に、 前記サポート手段(30),(40)に、一端を摺動フ
    レームに取り付けてシュー(33),(43)を坑壁に
    圧着するためのサポートジャッキ(34),(44)及
    び平行リンク(36),(46)と、このシュー(3
    3),(43)に対してメインビーム(22)及びカッ
    タヘッド(21)を推進させるためのスラストジャッキ
    (35),(45)とを有したことを特徴とする請求項
    1記載のトンネル掘進機。
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