JP2634251B2 - 接触分解脱硝方法 - Google Patents
接触分解脱硝方法Info
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- F02B1/02—Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
- F02B1/04—Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はボイラ、ガスタービン、ガソリンエンジン、
ディーゼルエンジン、芥焼却炉等の燃焼器排ガスに含ま
れるNOxの除去方法に関する。
ディーゼルエンジン、芥焼却炉等の燃焼器排ガスに含ま
れるNOxの除去方法に関する。
燃焼器排ガスに含まれる大気汚染の原因となるNOxは
排出に際しては厳しい規則を受けており、現在燃焼方法
の改善や脱硝装置の付設が広く実施されている。燃焼方
法の改善例としては、NOxが高温の火炉中のN2,O2の解離
により生成したり燃料中のN分のO2との反応によるた
め、火炉の温度を低減するとか、火災のもつ還元性を利
用したりする方法が採用されている。これらの方法では
NOxの低減に限界があり、ボイラ等の固定発生源ではNOx
を更に除去するため温度300〜400℃で排ガス中のNOxと
ほぼ等モルのアンモニアを加えた後、NOx還元触媒と接
触させてN2とH2Oに転換する方法が採られている。
排出に際しては厳しい規則を受けており、現在燃焼方法
の改善や脱硝装置の付設が広く実施されている。燃焼方
法の改善例としては、NOxが高温の火炉中のN2,O2の解離
により生成したり燃料中のN分のO2との反応によるた
め、火炉の温度を低減するとか、火災のもつ還元性を利
用したりする方法が採用されている。これらの方法では
NOxの低減に限界があり、ボイラ等の固定発生源ではNOx
を更に除去するため温度300〜400℃で排ガス中のNOxと
ほぼ等モルのアンモニアを加えた後、NOx還元触媒と接
触させてN2とH2Oに転換する方法が採られている。
ガソリンエンジンについては、排ガス流路に白金−ロ
ジウム−パラジウム系三元系触媒層を装荷して、排ガス
中の酸素濃度がほぼ0になるストイキオメトリック燃焼
にて運転しNOx接触分解を高脱硝率に維持する方法が採
られている。しかし、この方法では従来の排ガス中の酸
素濃度の高い希薄燃焼方式に比較し効率の低下を伴って
いることは周知のところである。
ジウム−パラジウム系三元系触媒層を装荷して、排ガス
中の酸素濃度がほぼ0になるストイキオメトリック燃焼
にて運転しNOx接触分解を高脱硝率に維持する方法が採
られている。しかし、この方法では従来の排ガス中の酸
素濃度の高い希薄燃焼方式に比較し効率の低下を伴って
いることは周知のところである。
ディーゼルエンジンについては、燃焼機構上ストイキ
オメトリック燃焼は不可能なところからガソリンエンジ
ンのような接触分解触媒の導入が困難視されており、燃
焼条件の最適化に頼る以外になく、脱硝方法については
技術の確立が遅れている。
オメトリック燃焼は不可能なところからガソリンエンジ
ンのような接触分解触媒の導入が困難視されており、燃
焼条件の最適化に頼る以外になく、脱硝方法については
技術の確立が遅れている。
最近、北大の岩本教授等がCu(II)交換型ZSM−5にN
Ox含有ガスを400〜700℃の温度で流過させると、還元剤
を使用せずともNOxがN2,O2に分解することを“触媒”
(vol.131,No.2,1989)に発表し、注目をあびている。
Ox含有ガスを400〜700℃の温度で流過させると、還元剤
を使用せずともNOxがN2,O2に分解することを“触媒”
(vol.131,No.2,1989)に発表し、注目をあびている。
前述した三元系触媒が酸素濃度1vol%以上で殆ど活性
を示さないのに比し、この触媒は酸素農度4vol%でも無
酸素条件の2/3程度の活性が示され期待されている。
を示さないのに比し、この触媒は酸素農度4vol%でも無
酸素条件の2/3程度の活性が示され期待されている。
しかし発表された内容を見ると三元系触媒の実用条件
SV値{1時間排ガス流量/触媒層体積比(h-1)}30,00
0で脱硝率80%以上に対し、この触媒では同上条件にて1
0〜15%に止まり実用化には更に一段の高活性化の必要
なことがうかゞえる。
SV値{1時間排ガス流量/触媒層体積比(h-1)}30,00
0で脱硝率80%以上に対し、この触媒では同上条件にて1
0〜15%に止まり実用化には更に一段の高活性化の必要
なことがうかゞえる。
前述した燃焼法の改善ではNOxの低減に限界があり、
又、一方アンモニア還元触媒脱硝法ではNOxと等モルの
アンモニアが必要という変動費上の負担があり、又NOx
に対して過剰なアンモニアの投入はアンモニアの流下に
よる環境二次汚染が懸念され、更に、三元系触媒ではス
トイキオメトリック燃焼に伴なう効率の低下が避けられ
ず、還元剤を使用しないCu(II)交換型ZSM−5ゼオラ
イト触媒では一段の高活性の必要等の問題点がある。
又、一方アンモニア還元触媒脱硝法ではNOxと等モルの
アンモニアが必要という変動費上の負担があり、又NOx
に対して過剰なアンモニアの投入はアンモニアの流下に
よる環境二次汚染が懸念され、更に、三元系触媒ではス
トイキオメトリック燃焼に伴なう効率の低下が避けられ
ず、還元剤を使用しないCu(II)交換型ZSM−5ゼオラ
イト触媒では一段の高活性の必要等の問題点がある。
本発明は上記技術水準に鑑み、上述したような問題点
のなNOxの除去法を提供しようとするものである。
のなNOxの除去法を提供しようとするものである。
本発明者らは、NOxにガソリン、灯油、軽油等の不飽
和高級炭化水素を〔不飽和高級炭化水素〕/〔NOx〕体
積濃度比0.1以上で混合し温度350〜750℃でCu(II)交
換型高シリカゼオライトを充填した触媒層に流過すると
NOxはSV30,000、酸素濃度4vol%の実用的で、かつ高効
率燃焼領域においても脱硝率60%が達成されることを実
験的に確認した。
和高級炭化水素を〔不飽和高級炭化水素〕/〔NOx〕体
積濃度比0.1以上で混合し温度350〜750℃でCu(II)交
換型高シリカゼオライトを充填した触媒層に流過すると
NOxはSV30,000、酸素濃度4vol%の実用的で、かつ高効
率燃焼領域においても脱硝率60%が達成されることを実
験的に確認した。
本発明はこの知見に基いて完成されたもので不飽和高
級炭化水素/NOxの体積濃度比が0.1以上になるように、
排ガス中のNOxに対してガソリン、灯油及び軽油からな
る群から選ばれる不飽和高級炭化水素を添加混合し、該
混合ガスを350〜750℃の温度の下でCu(II)交換型高シ
リカゼオライトよりなる触媒と接触させることを特徴と
する接触分解脱硝方法である。
級炭化水素/NOxの体積濃度比が0.1以上になるように、
排ガス中のNOxに対してガソリン、灯油及び軽油からな
る群から選ばれる不飽和高級炭化水素を添加混合し、該
混合ガスを350〜750℃の温度の下でCu(II)交換型高シ
リカゼオライトよりなる触媒と接触させることを特徴と
する接触分解脱硝方法である。
本発明によれば1vol%以上の酸素の共存下においても
排ガス中のNOxは良好にN2とO2に接触分解される。
排ガス中のNOxは良好にN2とO2に接触分解される。
本発明において使用するガソリン、灯油及び軽油から
なる群から選ばれる不飽和高級炭化水素は還元剤として
作用するものである。
なる群から選ばれる不飽和高級炭化水素は還元剤として
作用するものである。
本発明において使用される高シリカゼオライトとは、
結晶を構成するシリカとアルミナの比率SiO2/Al2O3が5
以上のものを指し、Y型(SiO2/Al2O3=5)、モルデナ
イト(SiO2/Al2O3=10)、モービル社で開発されたZSM
−5(SiO2/Al2O3=20〜400)及びこれと等価でSiO2/Al
2O3比が更に高いといわゆるユニオンカーバイド社のシ
リカライト等がこれに該当する。
結晶を構成するシリカとアルミナの比率SiO2/Al2O3が5
以上のものを指し、Y型(SiO2/Al2O3=5)、モルデナ
イト(SiO2/Al2O3=10)、モービル社で開発されたZSM
−5(SiO2/Al2O3=20〜400)及びこれと等価でSiO2/Al
2O3比が更に高いといわゆるユニオンカーバイド社のシ
リカライト等がこれに該当する。
この高シリカゼオライトの中、ZSM−5についてはNa
をCu(II)と交換すると岩本教授等により示されるよう
に、350℃以上でNOxをN2,O2に分解し(最適温度500℃近
傍)、Cu(II)の担持率が大きい程(少くともNaとの交
換率30%以上)、またSiO2/Al2O3が高い程反応活性は高
い。しかし本発明条件ではZSM−5の担体としての使用
は必ずしも必要条件ではなく、還元剤としての不飽和高
級炭化水素の未使用条件では殆ど活性を示さないY型ゼ
オライトも良好な接触分解特性を示す。
をCu(II)と交換すると岩本教授等により示されるよう
に、350℃以上でNOxをN2,O2に分解し(最適温度500℃近
傍)、Cu(II)の担持率が大きい程(少くともNaとの交
換率30%以上)、またSiO2/Al2O3が高い程反応活性は高
い。しかし本発明条件ではZSM−5の担体としての使用
は必ずしも必要条件ではなく、還元剤としての不飽和高
級炭化水素の未使用条件では殆ど活性を示さないY型ゼ
オライトも良好な接触分解特性を示す。
又前述したように還元剤としての不飽和高級炭化水素
を用いない岩本教授等の方法ではSV30,000、酸素濃度4v
ol%で脱硝率15%以下であり、本発明の脱硝率60%につ
いては全く別の、酸素との燃焼反応を回避してNOxと選
択的に反応が進行する選択的接触分解反応を経由してい
ると考えられる。
を用いない岩本教授等の方法ではSV30,000、酸素濃度4v
ol%で脱硝率15%以下であり、本発明の脱硝率60%につ
いては全く別の、酸素との燃焼反応を回避してNOxと選
択的に反応が進行する選択的接触分解反応を経由してい
ると考えられる。
以上、本発明は還元剤としてガソリン、灯油又は軽油
のいずれかの不飽和高級炭化水素、触媒としてY型、モ
ルデナイト、ZSM−5、シリカライト等の高シリカゼオ
ライトにCu(II)を交換した高シリカゼオライトを使用
して温度350〜750℃、SV値30,000、還元剤/NOx0.1以上
の条件において脱硝率60%と極めて良好な性能を示し、
ボイラ、ガスタービンガソリンエンジン、ディーゼルエ
ンジン、芥焼却炉等からの広範な排ガス中NOx処理にほ
ぼ汎用的に採用し得る方法である。
のいずれかの不飽和高級炭化水素、触媒としてY型、モ
ルデナイト、ZSM−5、シリカライト等の高シリカゼオ
ライトにCu(II)を交換した高シリカゼオライトを使用
して温度350〜750℃、SV値30,000、還元剤/NOx0.1以上
の条件において脱硝率60%と極めて良好な性能を示し、
ボイラ、ガスタービンガソリンエンジン、ディーゼルエ
ンジン、芥焼却炉等からの広範な排ガス中NOx処理にほ
ぼ汎用的に採用し得る方法である。
更に本発明においては、上記条件で接触分解脱硝を行
った際、触媒層を流過した未反応の不飽和高級炭化水素
をその後流に設置した接触燃焼装置で燃焼除去して二次
公害を防止することを好ましい態様とする。
った際、触媒層を流過した未反応の不飽和高級炭化水素
をその後流に設置した接触燃焼装置で燃焼除去して二次
公害を防止することを好ましい態様とする。
〔実施例1〕 以下、本発明の一実施態様を第1図によって説明す
る。
る。
1aはNOのガス容器であり、2,100ppmのNOが充填されて
いる。(残ガスは窒素)1bはO2のガス容器であり100vol
%のO2が充填されている。NOとO2を質量流量計2a,2bでN
O濃度2,000ppm,O2濃度4vol%,残ガス窒素に調製し、全
流量10Nl/分で流路3aから混合器4に導いた。混合器4
にはガソリン5が容器6から微量液体ポンプ7を通じて
流路3bから気体体積濃度で最大20,000ppm注入される。
混合器4から後流は電気炉8内に設置されており最高1,
000℃の温度に設定される。そのため、混合器4に導か
れたガソリン5は混合器4内に充填された石英ウール9
表面で蒸発しNOと均一に混合される。ここで石英ウール
9がNO分解の触媒能を有しないことは事前に確認されて
いる。
いる。(残ガスは窒素)1bはO2のガス容器であり100vol
%のO2が充填されている。NOとO2を質量流量計2a,2bでN
O濃度2,000ppm,O2濃度4vol%,残ガス窒素に調製し、全
流量10Nl/分で流路3aから混合器4に導いた。混合器4
にはガソリン5が容器6から微量液体ポンプ7を通じて
流路3bから気体体積濃度で最大20,000ppm注入される。
混合器4から後流は電気炉8内に設置されており最高1,
000℃の温度に設定される。そのため、混合器4に導か
れたガソリン5は混合器4内に充填された石英ウール9
表面で蒸発しNOと均一に混合される。ここで石英ウール
9がNO分解の触媒能を有しないことは事前に確認されて
いる。
混合ガスは昇温されたCu(II)交換型高シリカゼオラ
イト10を20g充填した触媒層11に導かれ、NOは脱硝され
る。
イト10を20g充填した触媒層11に導かれ、NOは脱硝され
る。
ここでCu(II)交換型高シリカゼオライトの調製方法
について説明する。
について説明する。
Cu(II)交換方法については数種類の方法があるので
これ等を列挙するが、いずれの方法でもCu(II)のNaイ
オンに対する交換モル%〔ゼオライト中の交換後のCu
(II)モル数×2〕/〔ゼオライト中交換前Naイオンモ
ル数〕×100%が60〜200%であれば同様な結果が得られ
る。
これ等を列挙するが、いずれの方法でもCu(II)のNaイ
オンに対する交換モル%〔ゼオライト中の交換後のCu
(II)モル数×2〕/〔ゼオライト中交換前Naイオンモ
ル数〕×100%が60〜200%であれば同様な結果が得られ
る。
(第1法) Na交換型ゼオライトの結晶粉末を一夜放置して吸湿さ
せた後、純水でスラリー化し、pHが4になるように酢酸
又はアンモニアで調整する。これに酢酸第二銅〔Cu(I
I)(CH3COO)2〕を滴下するとゼオライト中のNaイオ
ンとCu(II)が交換してCu(II)交換型ゼオライトが得
られる。
せた後、純水でスラリー化し、pHが4になるように酢酸
又はアンモニアで調整する。これに酢酸第二銅〔Cu(I
I)(CH3COO)2〕を滴下するとゼオライト中のNaイオ
ンとCu(II)が交換してCu(II)交換型ゼオライトが得
られる。
母液中のCu(II)濃度が0.1Mを超えると過剰吸着をお
こして後述の焼成時にCuOに遊離することがあるのでそ
れ以下に保つ方がよい。ただし、遊離したCuOは反応に
預らないだけで、ゼオライトと結合したCu(II)のみが
反応活性を示す。
こして後述の焼成時にCuOに遊離することがあるのでそ
れ以下に保つ方がよい。ただし、遊離したCuOは反応に
預らないだけで、ゼオライトと結合したCu(II)のみが
反応活性を示す。
1回のイオン交換では20%程度の交換率に止まるので
数回のろ過、母液の更新でCu(II)交換率60〜200%を
得る。
数回のろ過、母液の更新でCu(II)交換率60〜200%を
得る。
前述の定義からすると100%以上の交換はあり得ない
こととなるが、それ以上のCu(II)もゼオライトから遊
離することなく担持される。しかしCu(II)の担持の基
本がイオン交換であることから100%以上の表記につい
ても交換率(モル%)で行った。すなわち、イオン交換
率の定義は前述したように、ゼオライト中のイオン交換
可能な陽イオン(一般にはNa+イオン)に対して何%の
イオンが交換されたかを示すものであるが、Cu(II)は
事実上100%以上の交換率となることがあるので、こゝ
では統一のため100%を超えても従来の計算法でした数
値をもって示す。
こととなるが、それ以上のCu(II)もゼオライトから遊
離することなく担持される。しかしCu(II)の担持の基
本がイオン交換であることから100%以上の表記につい
ても交換率(モル%)で行った。すなわち、イオン交換
率の定義は前述したように、ゼオライト中のイオン交換
可能な陽イオン(一般にはNa+イオン)に対して何%の
イオンが交換されたかを示すものであるが、Cu(II)は
事実上100%以上の交換率となることがあるので、こゝ
では統一のため100%を超えても従来の計算法でした数
値をもって示す。
なお、シリカライトについては原料がNaを有しないに
もかかわらず、Cu(II)は担持される。Cu(II)の担持
量を交換率で表記できないのでシリカライトのみ〔wt
%〕で表記した。
もかかわらず、Cu(II)は担持される。Cu(II)の担持
量を交換率で表記できないのでシリカライトのみ〔wt
%〕で表記した。
(第2法) Na交換型ゼオライトの結晶粉末を一夜放置して吸湿さ
せた後、純水でスラリー化してpHが7になるように酢酸
又はアンモニアで調整する。
せた後、純水でスラリー化してpHが7になるように酢酸
又はアンモニアで調整する。
これに別途調整した銅アンモニア錯塩溶液を滴下する
と、ゼオライト中のNaイオンと銅アンモニア錯イオンが
交換してCu(II)交換ゼオライトが得られる。1回のCu
(II)交換では50%に止まるので数回のろ過母液更新で
Cu(II)交換率60〜200%を得る。
と、ゼオライト中のNaイオンと銅アンモニア錯イオンが
交換してCu(II)交換ゼオライトが得られる。1回のCu
(II)交換では50%に止まるので数回のろ過母液更新で
Cu(II)交換率60〜200%を得る。
この方法な前述の方法に比較しイオン交換がより高交
換率で実施される点に特長があるが、事前のスラリーの
pH調整の影響を強く受けるので注意を要する。
換率で実施される点に特長があるが、事前のスラリーの
pH調整の影響を強く受けるので注意を要する。
以上の様な方法で得られたCu(II)交換高シリカゼオ
ライトをろ過、水洗した後、バインダーとして粘土を加
え造粒成形し、120℃で予備乾燥し、650℃、1時間で焼
成して8〜12メッシュのビードを調製した。調製条件、
仕様等を第1表に示す。
ライトをろ過、水洗した後、バインダーとして粘土を加
え造粒成形し、120℃で予備乾燥し、650℃、1時間で焼
成して8〜12メッシュのビードを調製した。調製条件、
仕様等を第1表に示す。
反応終了後のガスは流路12から系外に放出されるが、
ガスの1部はサンプリング流路13から分取されて分析さ
れる。
ガスの1部はサンプリング流路13から分取されて分析さ
れる。
NOの分析にはケミルミネッセンス分析計を使用し、微
量生成物の分析にはガスクロマト質量分析計を使用し
た。
量生成物の分析にはガスクロマト質量分析計を使用し
た。
第1図の実施態様の効果を確認すべく、入口NO濃度2,
000ppm、O2濃度4vol%にて第2表の如く条件を変更し
て、 本発明の脱硝方法の効果を検証した。
000ppm、O2濃度4vol%にて第2表の如く条件を変更し
て、 本発明の脱硝方法の効果を検証した。
第2図は第1表の仕様のCu(II)交換型高シリカゼオ
ライトの温度と脱硝率の関係である。第2図中Cu(II)
交換型Y型ゼオライトについては◎印、Cu(II)交換型
ZSM−5型ゼオライトについては△、Cu(II)交換型モ
ルデナイトについては○、Cu(II)交換型シリカライト
については□、参照の不飽和高級炭化水素の未添加のCu
(II)交換型ZSM−5については●であらわした。
ライトの温度と脱硝率の関係である。第2図中Cu(II)
交換型Y型ゼオライトについては◎印、Cu(II)交換型
ZSM−5型ゼオライトについては△、Cu(II)交換型モ
ルデナイトについては○、Cu(II)交換型シリカライト
については□、参照の不飽和高級炭化水素の未添加のCu
(II)交換型ZSM−5については●であらわした。
第2図から判るように、反応活性は300℃付近で開始
し800℃で終了する。反応の活性はY型>ZSM−5>モル
デナイト>シリカライトの順である。従来のCu(II)交
換型ZMS−5が還元剤のない条件で最大15%(500℃で)
であったのに比べると著しい活性の向上である。
し800℃で終了する。反応の活性はY型>ZSM−5>モル
デナイト>シリカライトの順である。従来のCu(II)交
換型ZMS−5が還元剤のない条件で最大15%(500℃で)
であったのに比べると著しい活性の向上である。
なお、750℃以上ではゼオライト自身が熱分解して劣
化するために使用できない。
化するために使用できない。
第3図は塔温度を500℃として脱硝率とSV値の関係を
示したものである。SV値30,000で従来条件(●印)が15
%に対し、本発明ではY型の60%からシリカライトの45
%へと著しく活性が向上している。又SV値を2,000に低
下すると脱硝率はY型の95%からシリカライトの83%へ
と増大している。
示したものである。SV値30,000で従来条件(●印)が15
%に対し、本発明ではY型の60%からシリカライトの45
%へと著しく活性が向上している。又SV値を2,000に低
下すると脱硝率はY型の95%からシリカライトの83%へ
と増大している。
第4図は塔温度500℃、SV値30,000とした時の脱硝率
と〔還元剤〕/〔NO〕濃度比の関係を示したものであ
る。
と〔還元剤〕/〔NO〕濃度比の関係を示したものであ
る。
〔還元剤〕/〔NO〕濃度比が0.1以上で脱硝率は還元
剤無添加条件を凌ぎ濃度比の増大とともに上昇する。
剤無添加条件を凌ぎ濃度比の増大とともに上昇する。
脱硝に関しては濃度比が大きい程良好な結果を得るこ
ととなるが、あまりにも大きいと他の規則物質であるC
O、炭化水素の増大が懸念され上限値は酸素の等量比程
度となろう。
ととなるが、あまりにも大きいと他の規則物質であるC
O、炭化水素の増大が懸念され上限値は酸素の等量比程
度となろう。
〔実施例2〕 実施例1では還元剤としてガソリンを使用したが、ガ
ソリンと同様に燃料として使用され硫黄分を含有しない
灯油、軽油を使用してガソリンと同様な本発明の効果を
確認した。その結果を第3表に示す。
ソリンと同様に燃料として使用され硫黄分を含有しない
灯油、軽油を使用してガソリンと同様な本発明の効果を
確認した。その結果を第3表に示す。
〔実施例3〕 実施例1で出口側炭化水素濃度がガスクロマト質量分
析計で500〜5,000ppm程度計測されたため、Cu(II)交
換型高シリカゼオライトの後方に、更に10mlの三元触媒
層を設置したところ、炭化水素は25〜200ppmへと低減さ
れた。
析計で500〜5,000ppm程度計測されたため、Cu(II)交
換型高シリカゼオライトの後方に、更に10mlの三元触媒
層を設置したところ、炭化水素は25〜200ppmへと低減さ
れた。
本発明のCu(II)交換型高シリカゼオライトを燃焼排
ガスに適用することにより、安価な不飽和高級炭化水素
であるガソリン、灯油又は軽油を還元剤として使用し、
高効率で脱硝を行うことができる。
ガスに適用することにより、安価な不飽和高級炭化水素
であるガソリン、灯油又は軽油を還元剤として使用し、
高効率で脱硝を行うことができる。
第1図は本発明の一実施態様のフローを示す説明図、第
2図、第3図は本発明の効果を立証するための図表で、
第2図は装置の塔温度と脱硝率の関係を示す図表、第3
図はSV値と脱硝率の関係を示す図表、第4図は還元剤/N
O濃度比と脱硝率の関係を示す図表である。
2図、第3図は本発明の効果を立証するための図表で、
第2図は装置の塔温度と脱硝率の関係を示す図表、第3
図はSV値と脱硝率の関係を示す図表、第4図は還元剤/N
O濃度比と脱硝率の関係を示す図表である。
フロントページの続き (72)発明者 中川 洋 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重 工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 芹澤 暁 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重 工業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 小林 敬古 東京都千代田区丸の内2丁目5番1号 三菱重工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−283727(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】不飽和高級炭化水素/NOxの体積濃度比が0.
1以上になるように、排ガス中のNOxに対してガソリン、
灯油及び軽油からなる群から選ばれる不飽和高級炭化水
素を添加混合し、該混合ガスを350〜750℃の温度の下で
Cu(II)交換型高シリカゼオライトよりなる触媒と接触
させることを特徴とする接触分解脱硝方法。 - 【請求項2】Cu(II)交換型高シリカゼオライトよりな
る触媒層を流過した未反応の不飽和高級炭化水素をその
後流に設置した接触燃焼触媒で燃焼処理することを特徴
とする請求項(1)の接触分解脱硝方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1227438A JP2634251B2 (ja) | 1989-09-04 | 1989-09-04 | 接触分解脱硝方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1227438A JP2634251B2 (ja) | 1989-09-04 | 1989-09-04 | 接触分解脱硝方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0394816A JPH0394816A (ja) | 1991-04-19 |
JP2634251B2 true JP2634251B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=16860866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1227438A Expired - Fee Related JP2634251B2 (ja) | 1989-09-04 | 1989-09-04 | 接触分解脱硝方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2634251B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2506578B2 (ja) * | 1991-02-01 | 1996-06-12 | 財団法人石油産業活性化センター | 窒素酸化物を含有する排ガスの浄化処理方法 |
JPH0696094B2 (ja) * | 1991-09-30 | 1994-11-30 | 工業技術院長 | 排ガス浄化方法 |
JP5157739B2 (ja) | 2008-08-11 | 2013-03-06 | 日産自動車株式会社 | 排ガス浄化システム及びこれを用いた排ガス浄化方法 |
JP5142086B2 (ja) * | 2008-10-31 | 2013-02-13 | 日産自動車株式会社 | 排気浄化システム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3713169A1 (de) * | 1987-04-17 | 1988-11-03 | Bayer Ag | Verfahren und vorrichtung zur reduktion von stickoxiden |
-
1989
- 1989-09-04 JP JP1227438A patent/JP2634251B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0394816A (ja) | 1991-04-19 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |