JP2633478B2 - 局番状態及び回線状態による動的数字分析方式 - Google Patents
局番状態及び回線状態による動的数字分析方式Info
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- JP2633478B2 JP2633478B2 JP6221602A JP22160294A JP2633478B2 JP 2633478 B2 JP2633478 B2 JP 2633478B2 JP 6221602 A JP6221602 A JP 6221602A JP 22160294 A JP22160294 A JP 22160294A JP 2633478 B2 JP2633478 B2 JP 2633478B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は局番状態及び回線状態に
よる動的数字分析方式に関し、特に、一局番でパケット
端末を接続する端末接続回線を複数収容するとともに複
数の局番を管理し、中継回線を介して他のパケット交換
機と接続してパケット交換網を構成しパケット端末間の
パケット通信及びそのバックアップ処理を制御するパケ
ット交換機における宛先端末アドレスに基づくパケット
送信先の交換機及び端末接続回線の識別を行う数字分析
方式に関する。
よる動的数字分析方式に関し、特に、一局番でパケット
端末を接続する端末接続回線を複数収容するとともに複
数の局番を管理し、中継回線を介して他のパケット交換
機と接続してパケット交換網を構成しパケット端末間の
パケット通信及びそのバックアップ処理を制御するパケ
ット交換機における宛先端末アドレスに基づくパケット
送信先の交換機及び端末接続回線の識別を行う数字分析
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパケット交換網では、各
パケット交換機が複数の局番を管理し、局番対応にパケ
ット端末を接続する複数の端末接続回線をそれぞれ収容
しており、接続されるパケット端末側の収容回線数に応
じて端末接続回線が個別にあるいは複数まとめて使用さ
れる。例えば、サーバコンピュータは1回線、ホストコ
ンピュータは複数回線の端末接続回線に接続される。こ
れら端末(端末接続回線)の特定には、局番及びその局
番内の端末番号から成る端末アドレスが用いられる。す
なわち、端末間でパケット通信を行う際に発信元端末か
ら着信先端末の端末アドレス(宛先端末アドレス)を指
定するパケットを送信すると、パケット交換機は数字翻
訳処理部で数字分析テーブルを参照しながら宛先端末ア
ドレスの分析を行い、局番から当該端末を収容したパケ
ット交換機、端末番号からその端末接続回線を決定し数
字分析結果としてパケットルーティング処理部に通知
し、パケットルーティング処理部でこの通知に従ってパ
ケット交換ルーティング処理を行い指定された着信先端
末へパケットを伝達する。
パケット交換機が複数の局番を管理し、局番対応にパケ
ット端末を接続する複数の端末接続回線をそれぞれ収容
しており、接続されるパケット端末側の収容回線数に応
じて端末接続回線が個別にあるいは複数まとめて使用さ
れる。例えば、サーバコンピュータは1回線、ホストコ
ンピュータは複数回線の端末接続回線に接続される。こ
れら端末(端末接続回線)の特定には、局番及びその局
番内の端末番号から成る端末アドレスが用いられる。す
なわち、端末間でパケット通信を行う際に発信元端末か
ら着信先端末の端末アドレス(宛先端末アドレス)を指
定するパケットを送信すると、パケット交換機は数字翻
訳処理部で数字分析テーブルを参照しながら宛先端末ア
ドレスの分析を行い、局番から当該端末を収容したパケ
ット交換機、端末番号からその端末接続回線を決定し数
字分析結果としてパケットルーティング処理部に通知
し、パケットルーティング処理部でこの通知に従ってパ
ケット交換ルーティング処理を行い指定された着信先端
末へパケットを伝達する。
【0003】また、このパケット交換網では、パケット
端末や端末接続回線の障害等により指定された端末間の
通信が不可能になった場合でもサービスが継続できるよ
うに、あらかじめ異るパケット交換機に収容されたパケ
ット端末をバックアップ(代替)として用いるようにし
ている。しかし、着信先端末をこのバックアップ用端末
に変更する場合は、発信側で着信側の収容位置に合わせ
て宛先を指定する端末アドレスを新たに設定し直す必要
があり、操作性及び利便性に問題がある。この問題の解
決を図り、バックアップのために収容位置の異る端末に
着信させる場合でも当初の端末の端末アドレスをそのま
ま使用でき、発信側で着信側のバックアップ状態を意識
する必要のない数字分析方式として、例えば特開昭62
―7247号公報や特開平1―248727号公報にみ
られるような方式が提案されている。この方式では、端
末の切替えが必要になると、当初の端末を収容したパケ
ット交換機における数字分析テーブル(局番ごとの端末
番号から端末接続回線を識別する部分、端末識別表)の
当該端末番号対応の端末接続回線番号をバックアップの
端末を収容したパケット交換機への中継回線方路番号
(対地番号、着局識別情報)に書換えておき、当初の端
末の端末アドレスが付与されたパケットを当初の交換機
で受信すると指定された中継回線を通してバックアップ
の交換機に転送しバックアップの端末に着信させるよう
にしている。
端末や端末接続回線の障害等により指定された端末間の
通信が不可能になった場合でもサービスが継続できるよ
うに、あらかじめ異るパケット交換機に収容されたパケ
ット端末をバックアップ(代替)として用いるようにし
ている。しかし、着信先端末をこのバックアップ用端末
に変更する場合は、発信側で着信側の収容位置に合わせ
て宛先を指定する端末アドレスを新たに設定し直す必要
があり、操作性及び利便性に問題がある。この問題の解
決を図り、バックアップのために収容位置の異る端末に
着信させる場合でも当初の端末の端末アドレスをそのま
ま使用でき、発信側で着信側のバックアップ状態を意識
する必要のない数字分析方式として、例えば特開昭62
―7247号公報や特開平1―248727号公報にみ
られるような方式が提案されている。この方式では、端
末の切替えが必要になると、当初の端末を収容したパケ
ット交換機における数字分析テーブル(局番ごとの端末
番号から端末接続回線を識別する部分、端末識別表)の
当該端末番号対応の端末接続回線番号をバックアップの
端末を収容したパケット交換機への中継回線方路番号
(対地番号、着局識別情報)に書換えておき、当初の端
末の端末アドレスが付与されたパケットを当初の交換機
で受信すると指定された中継回線を通してバックアップ
の交換機に転送しバックアップの端末に着信させるよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の数字分析方
式では、バックアップ状態(正常な状態かバックアップ
中の状態か)に応じて端末(端末番号)の収容位置を変
更するためには、数字分析テーブルの回線識別情報(端
末接続回線か中継回線か)を端末ごとにすべて書換えな
ければならない。そのため、正常な状態からバックアッ
プ中の状態及びバックアップ中の状態から正常な状態と
いった状態の変化に応じた端末の回線識別情報を得るに
は、その都度、端末個々の回線識別情報の書換え及び書
戻しの作業が必要となってしまう。移設などのように恒
久的に収容位置を変更する場合はそれでもよいが、障害
復旧するまでの間のバックアップのようにできるだけ短
期間で収容位置の変更,復旧を行いたい場合には、シス
テム運用者による数字分析テーブルの書換え及び書戻し
では時間がかる。端末がホストコンピュータのように複
数の端末接続回線を1局番として使用する場合はさらに
多くの時間と手間がかかる。また、書換える内容も端末
接続回線番号及び中継回線番号などであり、システム運
用者は端末アドレスとこれらの回線番号との対応を知っ
ていなければならない。
式では、バックアップ状態(正常な状態かバックアップ
中の状態か)に応じて端末(端末番号)の収容位置を変
更するためには、数字分析テーブルの回線識別情報(端
末接続回線か中継回線か)を端末ごとにすべて書換えな
ければならない。そのため、正常な状態からバックアッ
プ中の状態及びバックアップ中の状態から正常な状態と
いった状態の変化に応じた端末の回線識別情報を得るに
は、その都度、端末個々の回線識別情報の書換え及び書
戻しの作業が必要となってしまう。移設などのように恒
久的に収容位置を変更する場合はそれでもよいが、障害
復旧するまでの間のバックアップのようにできるだけ短
期間で収容位置の変更,復旧を行いたい場合には、シス
テム運用者による数字分析テーブルの書換え及び書戻し
では時間がかる。端末がホストコンピュータのように複
数の端末接続回線を1局番として使用する場合はさらに
多くの時間と手間がかかる。また、書換える内容も端末
接続回線番号及び中継回線番号などであり、システム運
用者は端末アドレスとこれらの回線番号との対応を知っ
ていなければならない。
【0005】これに対し、バックアップ状態によって動
的に数字分析を行う方式として局番単位にパケット交換
機間の方向を含むバックアップ状態を表すネットワーク
状態により動的に数字分析を行う技術が提案されている
が(特願平4―317616「動的数字分析方式」参
照)、この方式を局番単位及び端末接続回線(端末番
号)単位にバックアップを行うパケット交換網に適用し
ようとすると、複数存在するパケット端末の端末アドレ
ス(局番+端末番号)と変化するバックアップ状態との
組合わせからなる莫大な数のネットワーク状態が必要で
あり、テーブルの容量が増大し設定に手間がかかるため
実現は極めて困難である。
的に数字分析を行う方式として局番単位にパケット交換
機間の方向を含むバックアップ状態を表すネットワーク
状態により動的に数字分析を行う技術が提案されている
が(特願平4―317616「動的数字分析方式」参
照)、この方式を局番単位及び端末接続回線(端末番
号)単位にバックアップを行うパケット交換網に適用し
ようとすると、複数存在するパケット端末の端末アドレ
ス(局番+端末番号)と変化するバックアップ状態との
組合わせからなる莫大な数のネットワーク状態が必要で
あり、テーブルの容量が増大し設定に手間がかかるため
実現は極めて困難である。
【0006】したがって本発明の目的は、一局番でパケ
ット端末を接続する端末接続回線を複数収容するととも
に複数の局番を管理するパケット交換機間を中継回線で
接続したパケット交換網において着信側パケット端末の
バックアップのためにパケット送信先をあらかじめ指定
された異るパケット交換機に収容されたパケット端末へ
切替えることが必要となったとき、パケット発信側で宛
先端末アドレスを変更することなく、端末接続回線単位
ばかりでなく複数の回線も一括して同時(局番単位)
に、短時間でかつ容易な切替えを可能とするパケット交
換機における局番状態及び回線状態による動的数字分析
方式を提供することにある。
ット端末を接続する端末接続回線を複数収容するととも
に複数の局番を管理するパケット交換機間を中継回線で
接続したパケット交換網において着信側パケット端末の
バックアップのためにパケット送信先をあらかじめ指定
された異るパケット交換機に収容されたパケット端末へ
切替えることが必要となったとき、パケット発信側で宛
先端末アドレスを変更することなく、端末接続回線単位
ばかりでなく複数の回線も一括して同時(局番単位)
に、短時間でかつ容易な切替えを可能とするパケット交
換機における局番状態及び回線状態による動的数字分析
方式を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の局番状態及び回
線状態による動的数字分析方式は、一局番でパケット端
末を接続する端末接続回線を複数収容するとともに複数
の局番を管理し、中継回線を介して他のパケット交換機
と接続してパケット交換網を構成しパケット端末間のパ
ケット通信及びそのバックアップ処理を制御するパケッ
ト交換機における、受信パケット中の宛先端末アドレス
の数字分析処理を行い対応する当該パケットの送信先の
パケット端末あるいはそのバックアップ用端末を収容す
る交換機及び回線を示す情報を出力する数字分析方式に
おいて;局番単位のバックアップ状態である局番状態を
示す情報を登録する局番状態データテーブルと;端末接
続回線単位のバックアップ状態である回線状態を示す情
報を登録する回線状態データテーブルと;宛先端末アド
レス中の局番が自交換機の管理対象か識別するための局
番分析テーブルと、局番ごとに宛先端末アドレス中の端
末番号から対応する端末接続回線番号を検索するための
回線選択テーブルと、局番ごとに対応する局番状態及び
回線状態に応じてパケット送信先として自交換機かあら
かじめ指定されたバックアップ用交換機かのいずれかを
選択するための分析結果決定テーブルとからなる数字分
析テーブル群と;受信したパケットの宛先端末アドレス
で前記数字分析テーブル群を参照し、指定された局番が
自交換機の管理対象か識別する処理と、局番が自交換機
の管理対象の場合に端末接続回線番号を検索する処理
と、これらの処理により得られた局番及び端末接続回線
番号で前記局番状態データテーブル及び前記回線状態デ
ータテーブルを索引し局番状態及び回線状態をそれぞれ
求めパケット送信先を自交換機か前記バックアップ用交
換機かのいずれかに決定する処理と、パケット送信先が
前記バックアップ用交換機の場合にその中継回線を選択
する処理とを行い、これらの処理により得られた端末接
続回線番号及び中継回線番号のいずれかを数字分析結果
として出力する数字翻訳処理手段とを備える。
線状態による動的数字分析方式は、一局番でパケット端
末を接続する端末接続回線を複数収容するとともに複数
の局番を管理し、中継回線を介して他のパケット交換機
と接続してパケット交換網を構成しパケット端末間のパ
ケット通信及びそのバックアップ処理を制御するパケッ
ト交換機における、受信パケット中の宛先端末アドレス
の数字分析処理を行い対応する当該パケットの送信先の
パケット端末あるいはそのバックアップ用端末を収容す
る交換機及び回線を示す情報を出力する数字分析方式に
おいて;局番単位のバックアップ状態である局番状態を
示す情報を登録する局番状態データテーブルと;端末接
続回線単位のバックアップ状態である回線状態を示す情
報を登録する回線状態データテーブルと;宛先端末アド
レス中の局番が自交換機の管理対象か識別するための局
番分析テーブルと、局番ごとに宛先端末アドレス中の端
末番号から対応する端末接続回線番号を検索するための
回線選択テーブルと、局番ごとに対応する局番状態及び
回線状態に応じてパケット送信先として自交換機かあら
かじめ指定されたバックアップ用交換機かのいずれかを
選択するための分析結果決定テーブルとからなる数字分
析テーブル群と;受信したパケットの宛先端末アドレス
で前記数字分析テーブル群を参照し、指定された局番が
自交換機の管理対象か識別する処理と、局番が自交換機
の管理対象の場合に端末接続回線番号を検索する処理
と、これらの処理により得られた局番及び端末接続回線
番号で前記局番状態データテーブル及び前記回線状態デ
ータテーブルを索引し局番状態及び回線状態をそれぞれ
求めパケット送信先を自交換機か前記バックアップ用交
換機かのいずれかに決定する処理と、パケット送信先が
前記バックアップ用交換機の場合にその中継回線を選択
する処理とを行い、これらの処理により得られた端末接
続回線番号及び中継回線番号のいずれかを数字分析結果
として出力する数字翻訳処理手段とを備える。
【0008】また、上記構成において、前記バックアッ
プ用交換機に送信するパケットにバックアップ用端末へ
の転送を示す情報を付加する手段と、受信したパケット
から前記バックアップ用端末への転送を示す情報を検出
する手段とを有し、前記数字翻訳処理手段が受信したパ
ケットの宛先端末アドレスに対する数字分析を行う際、
前記バックアップ用端末への転送を示す情報が検出され
ると指定された局番が自交換機の管理対象の場合はパケ
ット送信先をすべて自交換機とし端末接続回線番号を数
字分析結果として出力する構成とすることができる。
プ用交換機に送信するパケットにバックアップ用端末へ
の転送を示す情報を付加する手段と、受信したパケット
から前記バックアップ用端末への転送を示す情報を検出
する手段とを有し、前記数字翻訳処理手段が受信したパ
ケットの宛先端末アドレスに対する数字分析を行う際、
前記バックアップ用端末への転送を示す情報が検出され
ると指定された局番が自交換機の管理対象の場合はパケ
ット送信先をすべて自交換機とし端末接続回線番号を数
字分析結果として出力する構成とすることができる。
【0009】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【0010】図1は本発明の一実施例を説明するための
パケット交換機のネットワークシステム(パケット交換
網)の構成を示す図である。パケット交換機30,3
1,32は、中継回線400,401を介して互いに接
続され、それぞれ図示していない中央処理装置及び記憶
装置の中に数字翻訳処理部300,テーブル部310,
転送フラグ生成部320及び転送フラグ検出部330を
有しており(パケット交換機30内は図示省略)、共通
線信号回線501を介して接続されたネットワーク管理
システム50の制御の下で中央処理装置が記憶装置に格
納されているソフトウェアプログラムを読出し、数字翻
訳処理部300及びパケットルーティング処理部(図示
せず)等を動作させて、端末アドレスに応じてパケット
の通信処理を行う(パケットルーティング処理部等のパ
ケット通信に関する構成、機能は適切な周知技術で実現
できるので詳細説明は省略する)。パケット交換機30
は、複数のパケット端末(D端末10のみ図示)を収容
し図示していない他のパケット交換機と接続されてパケ
ットの中継処理を行う。パケット交換機31は、それぞ
れ1回線分の端末接続回線420,421を通したパケ
ット端末(以下A端末,B端末と称す)11,12と、
複数回線(3回線)分の端末接続回線422,423,
424を通したパケット端末(以下バックアップCホス
トと称す)23とを収容し、パケットデータの集中処理
を行うセンター局の1つ(Aセンター局)として動作す
る。パケット交換機32は、それぞれ1回線分の端末接
続回線430,431を通したパケット端末(以下バッ
クアップA端末,バックアップB端末と称す)21,2
2と、複数回線(3回線)分の端末接続回線432,4
33,434を通したパケット端末(以下Cホストと称
す)13とを収容し、パケットデータの集中処理を行う
センター局の1つ(Bセンター局)として動作する。な
お、バックアップA端末21は通常用いられるA端末1
1と同一の端末アドレスを割当てられており、通常側の
端末(A端末11)の通信不能時のバックアップとして
用いられる。同様に、バックアップB端末22は通常用
いられるB端末12と同一の端末アドレスを割当てられ
B端末12のバックアップとして、バックアップCホス
ト23は通常用いられるCホスト13と同一の端末アド
レスを割当てられCホスト13のバックアップとしてそ
れぞれ用いられる。また、これ らバックアップ用端末を
収容したパケット交換機をバックアップ用交換機と称す
る。A端末11及びB端末12は同一の局番(X)を割
当てられバックアップA端末21及びバックアップB端
末22との間は端末接続回線単位(端末番号(a),
(b)単位)で、Cホスト13は単独で1つの局番
(Y)を割当てられバックアップCホスト23との間は
局番単位で、それぞれ通常側(正常面)を使用するかバ
ックアップ側(バックアップ面)を使用するかの指定が
可能である。これら端末接続回線単位のバックアップ状
態(以下回線状態と称す)及び局番単位のバックアップ
状態(以下局番状態と称す)の指定情報はネットワーク
管理システム50により各パケット交換機30〜32の
テーブル部310内の所定テーブルに設定される。
パケット交換機のネットワークシステム(パケット交換
網)の構成を示す図である。パケット交換機30,3
1,32は、中継回線400,401を介して互いに接
続され、それぞれ図示していない中央処理装置及び記憶
装置の中に数字翻訳処理部300,テーブル部310,
転送フラグ生成部320及び転送フラグ検出部330を
有しており(パケット交換機30内は図示省略)、共通
線信号回線501を介して接続されたネットワーク管理
システム50の制御の下で中央処理装置が記憶装置に格
納されているソフトウェアプログラムを読出し、数字翻
訳処理部300及びパケットルーティング処理部(図示
せず)等を動作させて、端末アドレスに応じてパケット
の通信処理を行う(パケットルーティング処理部等のパ
ケット通信に関する構成、機能は適切な周知技術で実現
できるので詳細説明は省略する)。パケット交換機30
は、複数のパケット端末(D端末10のみ図示)を収容
し図示していない他のパケット交換機と接続されてパケ
ットの中継処理を行う。パケット交換機31は、それぞ
れ1回線分の端末接続回線420,421を通したパケ
ット端末(以下A端末,B端末と称す)11,12と、
複数回線(3回線)分の端末接続回線422,423,
424を通したパケット端末(以下バックアップCホス
トと称す)23とを収容し、パケットデータの集中処理
を行うセンター局の1つ(Aセンター局)として動作す
る。パケット交換機32は、それぞれ1回線分の端末接
続回線430,431を通したパケット端末(以下バッ
クアップA端末,バックアップB端末と称す)21,2
2と、複数回線(3回線)分の端末接続回線432,4
33,434を通したパケット端末(以下Cホストと称
す)13とを収容し、パケットデータの集中処理を行う
センター局の1つ(Bセンター局)として動作する。な
お、バックアップA端末21は通常用いられるA端末1
1と同一の端末アドレスを割当てられており、通常側の
端末(A端末11)の通信不能時のバックアップとして
用いられる。同様に、バックアップB端末22は通常用
いられるB端末12と同一の端末アドレスを割当てられ
B端末12のバックアップとして、バックアップCホス
ト23は通常用いられるCホスト13と同一の端末アド
レスを割当てられCホスト13のバックアップとしてそ
れぞれ用いられる。また、これ らバックアップ用端末を
収容したパケット交換機をバックアップ用交換機と称す
る。A端末11及びB端末12は同一の局番(X)を割
当てられバックアップA端末21及びバックアップB端
末22との間は端末接続回線単位(端末番号(a),
(b)単位)で、Cホスト13は単独で1つの局番
(Y)を割当てられバックアップCホスト23との間は
局番単位で、それぞれ通常側(正常面)を使用するかバ
ックアップ側(バックアップ面)を使用するかの指定が
可能である。これら端末接続回線単位のバックアップ状
態(以下回線状態と称す)及び局番単位のバックアップ
状態(以下局番状態と称す)の指定情報はネットワーク
管理システム50により各パケット交換機30〜32の
テーブル部310内の所定テーブルに設定される。
【0011】図2及び図3は、各パケット交換機30〜
32のテーブル部310内の数字翻訳処理部300で参
照されパケットに付与された端末アドレスから着信側端
末を収容した交換機とその端末接続回線を識別するため
の数字分析テーブル群を示し、それぞれ局番の分析に関
係するテーブル部分及び端末番号の分析に関係するテー
ブル部分を示す。図2において、端末アドレス中の局番
(m桁数字)の各桁に対応し次テーブルのアドレスある
いは自局(自交換機)管理対象局番の場合の索引値を検
索する数字分析1次ヘッドテーブル311〜数字分析m
次テーブル312(これらテーブルを局番分析テーブル
と総称する)と、数字分析m次テーブル312の索引値
及びバックアップ状態に応じて自局落ち(分析対象の端
末(端末番号)が収容されているパケット交換機が自交
換機そのもの)の場合の自局内正規化局番(1番からの
連続番号としたもの)あるいは他局行きの場合の対地番
号を検索する数字分析結果決定テーブル313と、数字
分析結果決定テーブル313の自局内正規化局番に応じ
て局番状態(正常/バックアップ中)を検索する局番状
態データテーブル314とを有している。なお、数字分
析結果決定テーブル313は局番ごとに正常面及びバッ
クアップ面を持ち、収容する端末が正常時に使用される
ならば、正常面に自局落ちを示す処理識別子(PI=
2)及び自局内正規化局番、バックアップ面に他局行き
を示す処理識別子(PI=3)及び対地番号を設定し、
収容する端末がバックアップ時に使用されるならばその
逆、すなわち、正常面に他局行きを示す処理識別子(P
I=3)及び対地番号、バックアップ面に自局落ちを示
す処理識別子(PI=2)及び自局内正規化局番を設定
する。なお、指定された局番が自局管理対象ではなくパ
ケットの中継を行う場合は、正常面、バックアップ面と
もに他局行きとなり対応する対地番号を設定する。図3
において、自局管理対象局番ごとに端末アドレス中の端
末番号(n桁数字)の各桁に対応し次テーブルのアドレ
スあるいはパケット端末を収容する端末接続回線の回線
番号を検索する回線選択ヘッドテーブル315及び回線
選択1次テーブル316〜回線選択n次テーブル317
(これらテーブルを回線選択テーブルと総称する)と、
回線選択n次テーブル317からの回線番号に応じて回
線状態(正常/バックアップ中)を検索する回線状態デ
ータテーブル318とを有している。
32のテーブル部310内の数字翻訳処理部300で参
照されパケットに付与された端末アドレスから着信側端
末を収容した交換機とその端末接続回線を識別するため
の数字分析テーブル群を示し、それぞれ局番の分析に関
係するテーブル部分及び端末番号の分析に関係するテー
ブル部分を示す。図2において、端末アドレス中の局番
(m桁数字)の各桁に対応し次テーブルのアドレスある
いは自局(自交換機)管理対象局番の場合の索引値を検
索する数字分析1次ヘッドテーブル311〜数字分析m
次テーブル312(これらテーブルを局番分析テーブル
と総称する)と、数字分析m次テーブル312の索引値
及びバックアップ状態に応じて自局落ち(分析対象の端
末(端末番号)が収容されているパケット交換機が自交
換機そのもの)の場合の自局内正規化局番(1番からの
連続番号としたもの)あるいは他局行きの場合の対地番
号を検索する数字分析結果決定テーブル313と、数字
分析結果決定テーブル313の自局内正規化局番に応じ
て局番状態(正常/バックアップ中)を検索する局番状
態データテーブル314とを有している。なお、数字分
析結果決定テーブル313は局番ごとに正常面及びバッ
クアップ面を持ち、収容する端末が正常時に使用される
ならば、正常面に自局落ちを示す処理識別子(PI=
2)及び自局内正規化局番、バックアップ面に他局行き
を示す処理識別子(PI=3)及び対地番号を設定し、
収容する端末がバックアップ時に使用されるならばその
逆、すなわち、正常面に他局行きを示す処理識別子(P
I=3)及び対地番号、バックアップ面に自局落ちを示
す処理識別子(PI=2)及び自局内正規化局番を設定
する。なお、指定された局番が自局管理対象ではなくパ
ケットの中継を行う場合は、正常面、バックアップ面と
もに他局行きとなり対応する対地番号を設定する。図3
において、自局管理対象局番ごとに端末アドレス中の端
末番号(n桁数字)の各桁に対応し次テーブルのアドレ
スあるいはパケット端末を収容する端末接続回線の回線
番号を検索する回線選択ヘッドテーブル315及び回線
選択1次テーブル316〜回線選択n次テーブル317
(これらテーブルを回線選択テーブルと総称する)と、
回線選択n次テーブル317からの回線番号に応じて回
線状態(正常/バックアップ中)を検索する回線状態デ
ータテーブル318とを有している。
【0012】局番状態データテーブル314の局番状態
qと回線状態データテーブル318の回線状態pとは、
上述したように、その障害発生、復旧状況に合わせてネ
ットワーク管理システム50により動的に設定される
(“0”=正常、“1”=バックアップ中)。すなわ
ち、ネットワーク管理システム50は、あらかじめ各パ
ケット交換機30〜32における局番状態データテーブ
ル314及び回線状態データテーブル318に関する情
報(パケット交換機と局番との対応、各テーブルの記憶
装置内アドレス、局番と自局内正規化局番との対応、端
末番号と回線番号との対応、局番状態、回線状態など)
が登録されており、ネットワークシステムの運用者によ
るコマンド入力によりバックアップ状態の切替えが指定
されたパケット端末の端末アドレスに応じて、その端末
を収容するパケット交換機30〜32を判定し、局番状
態あるいは回線状態を書込むべき局番状態データテーブ
ル314あるいは回線状態データテーブル318のアド
レスとそのデータとを求め、テーブル設定オーダとして
当該パケット交換機へ送出する。各パケット交換機30
〜32は、図示していない共通線インタフェース部を通
して受信したテーブル設定オーダに基づき局番状態デー
タテーブル314あるいは回線状態データテーブル31
8の指定アドレス(自局内正規化局番あるいは回線番号
対応)に指定データ(局番状態あるいは回線状態)を設
定する。なお、ネットワーク管理システム50側でテー
ブルのアドレスを算出せずに端末アドレス(局番+端末
番号)をそのまま送出し、パケット交換機30〜32側
で数字翻訳処理部300がテーブル部310を参照して
端末アドレスから対応する自局内正規化局番あるいは回
線番号のテーブル上のアドレスを求めるようにすること
もできる。このようにすることにより、ネットワーク管
理システム50において各パケット交換機30〜32の
各テーブルの記憶装置内アドレス、局番と自局内正規化
局番との対応、端末番号と回線番号などの情報を持たな
くてもよくなる。
qと回線状態データテーブル318の回線状態pとは、
上述したように、その障害発生、復旧状況に合わせてネ
ットワーク管理システム50により動的に設定される
(“0”=正常、“1”=バックアップ中)。すなわ
ち、ネットワーク管理システム50は、あらかじめ各パ
ケット交換機30〜32における局番状態データテーブ
ル314及び回線状態データテーブル318に関する情
報(パケット交換機と局番との対応、各テーブルの記憶
装置内アドレス、局番と自局内正規化局番との対応、端
末番号と回線番号との対応、局番状態、回線状態など)
が登録されており、ネットワークシステムの運用者によ
るコマンド入力によりバックアップ状態の切替えが指定
されたパケット端末の端末アドレスに応じて、その端末
を収容するパケット交換機30〜32を判定し、局番状
態あるいは回線状態を書込むべき局番状態データテーブ
ル314あるいは回線状態データテーブル318のアド
レスとそのデータとを求め、テーブル設定オーダとして
当該パケット交換機へ送出する。各パケット交換機30
〜32は、図示していない共通線インタフェース部を通
して受信したテーブル設定オーダに基づき局番状態デー
タテーブル314あるいは回線状態データテーブル31
8の指定アドレス(自局内正規化局番あるいは回線番号
対応)に指定データ(局番状態あるいは回線状態)を設
定する。なお、ネットワーク管理システム50側でテー
ブルのアドレスを算出せずに端末アドレス(局番+端末
番号)をそのまま送出し、パケット交換機30〜32側
で数字翻訳処理部300がテーブル部310を参照して
端末アドレスから対応する自局内正規化局番あるいは回
線番号のテーブル上のアドレスを求めるようにすること
もできる。このようにすることにより、ネットワーク管
理システム50において各パケット交換機30〜32の
各テーブルの記憶装置内アドレス、局番と自局内正規化
局番との対応、端末番号と回線番号などの情報を持たな
くてもよくなる。
【0013】次に各パケット交換機における数字分析に
関する動作を説明する。
関する動作を説明する。
【0014】最初に、D端末10からAセンター局のA
端末11にパケット通信を行う場合を例に説明する。こ
こで、すべての端末(A端末11,B端末12,Cホス
ト13)に関する局番状態q、回線状態pはともに正常
とする。D端末10から着信すべきA端末11の端末ア
ドレス(局番X、端末番号a)を宛先端末アドレスとし
て付与したパケットをパケット交換機30に送出する
と、パケット交換機30は数字翻訳処理部でパケット交
換機31宛のパケットと判別し中継回線400を通して
転送する。パケット交換機31の数字翻訳処理部300
は、受信した端末アドレス中の局番(X=D1……D
m)に対し各桁の数値に従って数字分析1次ヘッドテー
ブル311から数字分析m次テーブル312まで順次検
索し分析する。このとき、検索出力中のID(局番分析
結果識別子)が“1”のときは分析続行を示し次桁の数
字分析(局番分析)テーブルの先頭アドレスを得て分析
を続行し、“5”のときはバックアップ関連の自局管理
対象局番を示し分析を終了して数字分析結果決定テーブ
ル313の索引値を得る。数字翻訳処理部300は、こ
の索引値により数字分析結果決定テーブル313を検索
し正常面及びバックアップ面に関する情報を読出し、P
I(処理識別子)が“2”の自局落ちのテーブルの自局
内正規化局番を取出す。このとき局番状態は正常なの
で、この自局内正規化局番により局番状態データテーブ
ル314を索引して得た局番状態qは正常(“0”)で
ある。したがって、数字翻訳処理部300は、数字分析
結果決定テーブル313の正常面側の情報を局番分析結
果とし、自局落ちの処理と自局内正規化局番とを決定
し、端末接続回線の回線番号検索処理を行う。回線番号
検索処理は次のように行われる。まず、自局内正規化局
番により回線選択ヘッドテーブル315を索引し、局番
対応の回線選択1次テーブル316の先頭アドレスを得
る。受信した端末アドレス中の端末番号(a=d1……
dn)に対し各桁の数値に従って回線選択1次テーブル
316から回線選択n次テーブル317まで順次検索し
分析する。このとき、検索出力中のID(端末番号分析
結果識別子)が“1”のときは分析続行を示し次桁の数
字分析(回線選択)テーブルの先頭アドレスを得て分析
を続行し、“2”のときは一般パケット端末の収容を示
し分析を終了して当該端末を収容する端末接続回線の回
線番号を得る。このとき回線状態は正常なので、この回
線番号により回線状態データテーブル318を索引して
得た回線状態pは正常(“0”)である。したがって、
数字翻訳処理部300は、検出した回線番号(この場
合、端末接続回線420の番号)を回線番号検索結果と
して決定する。パケット交換機31は、数字翻訳処理部
300の数字分析結果として得られた端末接続回線番号
に応じて、受信したパケットを自局の端末接続回線42
0に送出しA端末11に着信させる。D端末10からA
センター局のB端末11宛てのパケット送信を行う場合
は、上述したA端末11への送信時の場合と同様に処理
され、パケット交換機31の端末接続回線421が選択
される。
端末11にパケット通信を行う場合を例に説明する。こ
こで、すべての端末(A端末11,B端末12,Cホス
ト13)に関する局番状態q、回線状態pはともに正常
とする。D端末10から着信すべきA端末11の端末ア
ドレス(局番X、端末番号a)を宛先端末アドレスとし
て付与したパケットをパケット交換機30に送出する
と、パケット交換機30は数字翻訳処理部でパケット交
換機31宛のパケットと判別し中継回線400を通して
転送する。パケット交換機31の数字翻訳処理部300
は、受信した端末アドレス中の局番(X=D1……D
m)に対し各桁の数値に従って数字分析1次ヘッドテー
ブル311から数字分析m次テーブル312まで順次検
索し分析する。このとき、検索出力中のID(局番分析
結果識別子)が“1”のときは分析続行を示し次桁の数
字分析(局番分析)テーブルの先頭アドレスを得て分析
を続行し、“5”のときはバックアップ関連の自局管理
対象局番を示し分析を終了して数字分析結果決定テーブ
ル313の索引値を得る。数字翻訳処理部300は、こ
の索引値により数字分析結果決定テーブル313を検索
し正常面及びバックアップ面に関する情報を読出し、P
I(処理識別子)が“2”の自局落ちのテーブルの自局
内正規化局番を取出す。このとき局番状態は正常なの
で、この自局内正規化局番により局番状態データテーブ
ル314を索引して得た局番状態qは正常(“0”)で
ある。したがって、数字翻訳処理部300は、数字分析
結果決定テーブル313の正常面側の情報を局番分析結
果とし、自局落ちの処理と自局内正規化局番とを決定
し、端末接続回線の回線番号検索処理を行う。回線番号
検索処理は次のように行われる。まず、自局内正規化局
番により回線選択ヘッドテーブル315を索引し、局番
対応の回線選択1次テーブル316の先頭アドレスを得
る。受信した端末アドレス中の端末番号(a=d1……
dn)に対し各桁の数値に従って回線選択1次テーブル
316から回線選択n次テーブル317まで順次検索し
分析する。このとき、検索出力中のID(端末番号分析
結果識別子)が“1”のときは分析続行を示し次桁の数
字分析(回線選択)テーブルの先頭アドレスを得て分析
を続行し、“2”のときは一般パケット端末の収容を示
し分析を終了して当該端末を収容する端末接続回線の回
線番号を得る。このとき回線状態は正常なので、この回
線番号により回線状態データテーブル318を索引して
得た回線状態pは正常(“0”)である。したがって、
数字翻訳処理部300は、検出した回線番号(この場
合、端末接続回線420の番号)を回線番号検索結果と
して決定する。パケット交換機31は、数字翻訳処理部
300の数字分析結果として得られた端末接続回線番号
に応じて、受信したパケットを自局の端末接続回線42
0に送出しA端末11に着信させる。D端末10からA
センター局のB端末11宛てのパケット送信を行う場合
は、上述したA端末11への送信時の場合と同様に処理
され、パケット交換機31の端末接続回線421が選択
される。
【0015】ここで、A端末11あるいはその端末接続
回線420が何らかの障害により機能が停止したとき、
ネットワークシステムの運用者はネットワーク管理シス
テム50よりA端末11の回線状態切替指示のコマンド
を打込み、Aセンター局のパケット交換機31内部の対
応する回線状態データテーブル318の回線状態pをバ
ックアップ中(“1”)に書換えさせる。このような状
態のとき、D端末10からA端末11の端末アドレスを
宛先として指定するパケットが送信されると、パケット
交換機31に転送されその数字翻訳処理部300で端末
アドレスの分析が行われる。数字分析1次ヘッドテーブ
ル311〜数字分析m次テーブル312,数字分析結果
決定テーブル313及び局番状態データテーブル314
による局番部分の分析において、PI=2の自局落ちの
テーブルの自局内正規化局番に対応する局番状態は正常
なので、一旦、正常面側の情報による自局落ち処理と自
局内正規化局番とが決定される。この自局内正規化局番
に基づいて、端末番号部分の分析(回線番号検索)が引
続き行われ、回線選択ヘッドテーブル315,回線選択
1次テーブル316〜回線選択n次テーブル317によ
りA端末11対応の回線番号が検出される。ここまでは
正常時の処理と同じであるが以後の処理が異る。このと
きA端末11の回線状態はバックアップ中なので、検出
した回線番号により回線状態データテーブル318を索
引して得た回線状態pはバックアップ中である。したが
って、数字翻訳処理部300は最終的に数字分析結果決
定テーブル313のバックアップ面の情報を分析結果と
し、PI=3、すなわち他局行きの処理とその対地番号
とを決定する。数字翻訳処理部300はこの分析結果を
もとに図示していない中継回線番号テーブルを参照して
中継回線選択処理を行い、A端末11をバックアップす
るバックアップA端末21を収容したBセンター局のパ
ケット交換機32への中継回線401を選択する。パケ
ット交換機31は、数字翻訳処理部300の数字分析結
果として得られた中継回線番号に応じて、受信したパケ
ットに転送フラグ生成部320によるバックアップ端末
への転送を示す情報(バックアップ転送フラグ)を付加
し中継回線401を通してパケット交換機32へ転送す
る。
回線420が何らかの障害により機能が停止したとき、
ネットワークシステムの運用者はネットワーク管理シス
テム50よりA端末11の回線状態切替指示のコマンド
を打込み、Aセンター局のパケット交換機31内部の対
応する回線状態データテーブル318の回線状態pをバ
ックアップ中(“1”)に書換えさせる。このような状
態のとき、D端末10からA端末11の端末アドレスを
宛先として指定するパケットが送信されると、パケット
交換機31に転送されその数字翻訳処理部300で端末
アドレスの分析が行われる。数字分析1次ヘッドテーブ
ル311〜数字分析m次テーブル312,数字分析結果
決定テーブル313及び局番状態データテーブル314
による局番部分の分析において、PI=2の自局落ちの
テーブルの自局内正規化局番に対応する局番状態は正常
なので、一旦、正常面側の情報による自局落ち処理と自
局内正規化局番とが決定される。この自局内正規化局番
に基づいて、端末番号部分の分析(回線番号検索)が引
続き行われ、回線選択ヘッドテーブル315,回線選択
1次テーブル316〜回線選択n次テーブル317によ
りA端末11対応の回線番号が検出される。ここまでは
正常時の処理と同じであるが以後の処理が異る。このと
きA端末11の回線状態はバックアップ中なので、検出
した回線番号により回線状態データテーブル318を索
引して得た回線状態pはバックアップ中である。したが
って、数字翻訳処理部300は最終的に数字分析結果決
定テーブル313のバックアップ面の情報を分析結果と
し、PI=3、すなわち他局行きの処理とその対地番号
とを決定する。数字翻訳処理部300はこの分析結果を
もとに図示していない中継回線番号テーブルを参照して
中継回線選択処理を行い、A端末11をバックアップす
るバックアップA端末21を収容したBセンター局のパ
ケット交換機32への中継回線401を選択する。パケ
ット交換機31は、数字翻訳処理部300の数字分析結
果として得られた中継回線番号に応じて、受信したパケ
ットに転送フラグ生成部320によるバックアップ端末
への転送を示す情報(バックアップ転送フラグ)を付加
し中継回線401を通してパケット交換機32へ転送す
る。
【0016】一方、バックアップA端末21,バックア
ップB端末22を収容するパケット交換機32では、数
字分析結果決定テーブル313の局番Xに対応する正常
面及びバックアップ面の情報は、図2に示す状態と逆で
あり、正常面側にPI=3及び対地番号、バックアップ
面側にPI=2及び自局内正規化番号が設定されてい
る。パケット交換機32では、転送フラグ検出部330
により受信したパケットにバックアップ転送フラグが付
加されていることが検出されると、数字翻訳処理部30
0は、端末アドレスの局番分析時に数字分析結果テーブ
ル313のバックアップ面側の情報、すなわち自局落ち
処理と自局内正規化局番とを分析結果として決定し、端
末番号分析(回線番号検索)時に回線選択n次テーブル
317の回線番号(端末接続回線430)を分析結果と
して決定する。パケット交換機32はこの結果をもとに
受信したパケットを端末接続回線430に送出しバック
アップA端末21に着信させる。
ップB端末22を収容するパケット交換機32では、数
字分析結果決定テーブル313の局番Xに対応する正常
面及びバックアップ面の情報は、図2に示す状態と逆で
あり、正常面側にPI=3及び対地番号、バックアップ
面側にPI=2及び自局内正規化番号が設定されてい
る。パケット交換機32では、転送フラグ検出部330
により受信したパケットにバックアップ転送フラグが付
加されていることが検出されると、数字翻訳処理部30
0は、端末アドレスの局番分析時に数字分析結果テーブ
ル313のバックアップ面側の情報、すなわち自局落ち
処理と自局内正規化局番とを分析結果として決定し、端
末番号分析(回線番号検索)時に回線選択n次テーブル
317の回線番号(端末接続回線430)を分析結果と
して決定する。パケット交換機32はこの結果をもとに
受信したパケットを端末接続回線430に送出しバック
アップA端末21に着信させる。
【0017】以上により、Aセンター局のA端末11に
宛てたパケットを端末アドレスを変更することなくBセ
ンター局のバックアップA端末21で代替受信すること
ができる。なお、B端末12に宛てたパケットは、局番
状態、回線状態ともに正常のままなので、従来どおりB
端末12で受信される。A端末11あるいは端末接続回
線420の障害が復旧すると、運用者はネットワーク管
理システム50よりA端末11の回線状態切替指示のコ
マンドを打込み、パケット交換機31の回線状態データ
テーブル318の対応する回線状態pを正常(“0”)
に書戻させる。これによりA端末11によるパケット受
信が再開される。また、B端末12あるいはその端末接
続回線421に障害が発生/復旧した場合も、ネットワ
ーク管理システム50からB端末12の回線状態切替指
示のコマンドを打込むことによりパケット交換機31の
回線状態データテーブル318の対応する回線状態pを
バックアップ中/正常に書換え、バックアップB端末2
2による代替受信/B端末12による正常受信を切替え
ることができる。このように局番が同一(X)でも、端
末接続回線単位(端末番号単位)に回線状態を設定する
だけで複数のパケット端末個々のバックアップの実行、
非実行を動的に選択することができる。
宛てたパケットを端末アドレスを変更することなくBセ
ンター局のバックアップA端末21で代替受信すること
ができる。なお、B端末12に宛てたパケットは、局番
状態、回線状態ともに正常のままなので、従来どおりB
端末12で受信される。A端末11あるいは端末接続回
線420の障害が復旧すると、運用者はネットワーク管
理システム50よりA端末11の回線状態切替指示のコ
マンドを打込み、パケット交換機31の回線状態データ
テーブル318の対応する回線状態pを正常(“0”)
に書戻させる。これによりA端末11によるパケット受
信が再開される。また、B端末12あるいはその端末接
続回線421に障害が発生/復旧した場合も、ネットワ
ーク管理システム50からB端末12の回線状態切替指
示のコマンドを打込むことによりパケット交換機31の
回線状態データテーブル318の対応する回線状態pを
バックアップ中/正常に書換え、バックアップB端末2
2による代替受信/B端末12による正常受信を切替え
ることができる。このように局番が同一(X)でも、端
末接続回線単位(端末番号単位)に回線状態を設定する
だけで複数のパケット端末個々のバックアップの実行、
非実行を動的に選択することができる。
【0018】次に、同一局番に属するすべての端末、例
えば局番XのA端末11,B端末12が同時に使用不能
になった場合の処理を説明する。このような事態になる
と、運用者はネットワーク管理システム50より当該局
番の局番状態切替指示のコマンドを打込み、パケット交
換機31の局番状態データテーブル314の対応する局
番状態qをバックアップ中に書換える。このような状態
のとき、D端末10からA端末11あるいはB端末12
を宛先とするパケットが送信されると、パケット交換機
31に転送されその数字翻訳処理部300で端末アドレ
スの分析が行われる。数字分析1次ヘッドテーブル31
1〜数字分析m次テーブル312,数字分析結果決定テ
ーブル313及び局番状態データテーブル314による
局番分析において、PI=2の自局落ちのテーブルの自
局内正規化局番に対応する局番状態はバックアップ中な
ので、バックアップ面側の情報による他局行き処理と対
地番号とが決定される。数字翻訳処理部300は、上述
した回線状態がバックアップ中の場合の処理と同様に、
この分析結果をもとに中継回線選択処理を行い、当該局
番の端末をバックアップするバックアップA端末21,
バックアップB端末22を収容したBセンター局のパケ
ット交換機32への中継回線401を選択する。パケッ
ト交換機31は受信したパケットにバックアップ端末へ
の転送を示す情報(バックアップ転送フラグ)を付加し
中継回線401を通してパケット交換機32へ転送す
る。パケット交換機32側の処理も上述した回線状態が
バックアップ中の場合の処理と同様である。
えば局番XのA端末11,B端末12が同時に使用不能
になった場合の処理を説明する。このような事態になる
と、運用者はネットワーク管理システム50より当該局
番の局番状態切替指示のコマンドを打込み、パケット交
換機31の局番状態データテーブル314の対応する局
番状態qをバックアップ中に書換える。このような状態
のとき、D端末10からA端末11あるいはB端末12
を宛先とするパケットが送信されると、パケット交換機
31に転送されその数字翻訳処理部300で端末アドレ
スの分析が行われる。数字分析1次ヘッドテーブル31
1〜数字分析m次テーブル312,数字分析結果決定テ
ーブル313及び局番状態データテーブル314による
局番分析において、PI=2の自局落ちのテーブルの自
局内正規化局番に対応する局番状態はバックアップ中な
ので、バックアップ面側の情報による他局行き処理と対
地番号とが決定される。数字翻訳処理部300は、上述
した回線状態がバックアップ中の場合の処理と同様に、
この分析結果をもとに中継回線選択処理を行い、当該局
番の端末をバックアップするバックアップA端末21,
バックアップB端末22を収容したBセンター局のパケ
ット交換機32への中継回線401を選択する。パケッ
ト交換機31は受信したパケットにバックアップ端末へ
の転送を示す情報(バックアップ転送フラグ)を付加し
中継回線401を通してパケット交換機32へ転送す
る。パケット交換機32側の処理も上述した回線状態が
バックアップ中の場合の処理と同様である。
【0019】次に、同一局番(Y)の複数の端末接続回
線に接続されるCホスト13及びバックアップCホスト
23に対する動作を説明する。これらの端末間のバック
アップ切替えは局番単位のみで行われる。すなわち、局
番状態データテーブル314内の局番状態qのみで数字
分析結果決定テーブル313の正常面、バックアップ面
の選択が行われる。なお、Aセンター局のパケット交換
機31における数字分析結果決定テーブル313の局番
Yに対応する正常面は他局行き(パケット交換機3
2)、バックアップ面は自局落ちであり、Bセンター局
のパケット交換機32におけるそれは正常面が自局落
ち、バックアップ面が他局行き(パケット交換機31)
である。Cホスト13に関する局番状態qが正常のとき
に、D端末10からBセンター局のCホスト13を宛先
とするパケットが送信されると、このパケットはパケッ
ト交換機30,31で中継されパケット交換機32に入
力される。パケット交換機32は、数字翻訳処理部30
0及びテーブル部310で宛先端末アドレスを分析し局
番状態q(正常)に応じて正常面側の情報を選択し自局
落ちと判定し、対応する端末接続回線432〜434を
通してCホスト13へパケットを送信する。端末接続回
線432〜434を含めCホスト13に対する通信障害
発生時に、ネットワーク管理システム50より局番Yの
局番状態切替指示のコマンドを打込み、パケット交換機
32の局番状態データテーブル314の対応する局番状
態qをバックアップ中に書換える。この状態のときに、
D端末10からCホスト13を宛先とするパケットが送
信されると、このパケットはパケット交換機30,31
で中継されパケット交換機32に一旦、転送される。パ
ケット交換機32は、数字翻訳処理部300及びテーブ
ル部310で宛先端末アドレスを分析し局番状態q(バ
ックアップ中)に応じてバックアップ面側の情報を選択
し他局行きと判定し、バックアップ転送フラグをパケッ
トに付加して対応する中継回線401を通してパケット
交換機31へ送り返す。パケット交換機31はバックア
ップ転送フラグが付加されたパケットを受信すると、あ
らためて数字翻訳処理部300及びテーブル部310で
宛先端末アドレスを分析しバックアップ面側の情報を選
択して自局落ちと判定し、対応する端末接続回線422
〜424を通してバックアップCホスト13へパケット
を送信する。以上により、Bセンター局のCホスト13
に宛てたパケットを端末アドレスを変更することなくA
センター局のバックアップCホスト23で代替受信する
ことができる。また、障害復旧時に、ネットワーク管理
システム50より局番Yの局番状態切替指示のコマンド
を打込み、パケット交換機32の局番状態データテーブ
ル314の対応する局番状態qを正常に書換えることに
より、Cホスト13による受信が再開される。このよう
に、複数の端末接続回線(端末番号)を収容するパケッ
ト端末であっても局番が同一であれば、一括した局番単
位に局番状態を設定するだけでバックアップの実行、非
実行を動的に選択することができる。
線に接続されるCホスト13及びバックアップCホスト
23に対する動作を説明する。これらの端末間のバック
アップ切替えは局番単位のみで行われる。すなわち、局
番状態データテーブル314内の局番状態qのみで数字
分析結果決定テーブル313の正常面、バックアップ面
の選択が行われる。なお、Aセンター局のパケット交換
機31における数字分析結果決定テーブル313の局番
Yに対応する正常面は他局行き(パケット交換機3
2)、バックアップ面は自局落ちであり、Bセンター局
のパケット交換機32におけるそれは正常面が自局落
ち、バックアップ面が他局行き(パケット交換機31)
である。Cホスト13に関する局番状態qが正常のとき
に、D端末10からBセンター局のCホスト13を宛先
とするパケットが送信されると、このパケットはパケッ
ト交換機30,31で中継されパケット交換機32に入
力される。パケット交換機32は、数字翻訳処理部30
0及びテーブル部310で宛先端末アドレスを分析し局
番状態q(正常)に応じて正常面側の情報を選択し自局
落ちと判定し、対応する端末接続回線432〜434を
通してCホスト13へパケットを送信する。端末接続回
線432〜434を含めCホスト13に対する通信障害
発生時に、ネットワーク管理システム50より局番Yの
局番状態切替指示のコマンドを打込み、パケット交換機
32の局番状態データテーブル314の対応する局番状
態qをバックアップ中に書換える。この状態のときに、
D端末10からCホスト13を宛先とするパケットが送
信されると、このパケットはパケット交換機30,31
で中継されパケット交換機32に一旦、転送される。パ
ケット交換機32は、数字翻訳処理部300及びテーブ
ル部310で宛先端末アドレスを分析し局番状態q(バ
ックアップ中)に応じてバックアップ面側の情報を選択
し他局行きと判定し、バックアップ転送フラグをパケッ
トに付加して対応する中継回線401を通してパケット
交換機31へ送り返す。パケット交換機31はバックア
ップ転送フラグが付加されたパケットを受信すると、あ
らためて数字翻訳処理部300及びテーブル部310で
宛先端末アドレスを分析しバックアップ面側の情報を選
択して自局落ちと判定し、対応する端末接続回線422
〜424を通してバックアップCホスト13へパケット
を送信する。以上により、Bセンター局のCホスト13
に宛てたパケットを端末アドレスを変更することなくA
センター局のバックアップCホスト23で代替受信する
ことができる。また、障害復旧時に、ネットワーク管理
システム50より局番Yの局番状態切替指示のコマンド
を打込み、パケット交換機32の局番状態データテーブ
ル314の対応する局番状態qを正常に書換えることに
より、Cホスト13による受信が再開される。このよう
に、複数の端末接続回線(端末番号)を収容するパケッ
ト端末であっても局番が同一であれば、一括した局番単
位に局番状態を設定するだけでバックアップの実行、非
実行を動的に選択することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
局番で端末接続回線を複数収容するとともに複数の局番
を管理しホストコンピュータのような複数回線収容のパ
ケット端末を同一局番を持つ複数の端末接続回線に一括
して接続しサーバコンピュータのような1回線収容のパ
ケット端末を1つの端末接続回線に接続し、他のパケッ
ト交換機とともにパケット交換網を構成しパケット端末
間のパケット通信を制御するパケット交換機に、局番単
位のバックアップ状態を示す局番状態を登録する局番状
態データテーブルと、端末接続回線単位のバックアップ
状態を示す回線状態を登録する回線状態データテーブル
と、局番が自交換機の管理対象か識別し端末番号から端
末接続回線番号を検索するとともに局番状態及び回線状
態に応じてパケット送信先の交換機を選択するための数
字分析テーブル群と、各テーブルを参照して受信パケッ
トの宛先端末アドレスを分析し、局番が自交換機の管理
対象か識別し必要に応じてその端末接続回線番号を求め
対応する局番状態あるいは回線状態に応じてパケットの
送信先を自交換機かバックアップ用交換機かのいずれか
に動的に決定し、端末接続回線番号及び中継回線番号の
いずれかを数字分析結果として出力する数字翻訳処理手
段とを備え、自交換機に収容されたパケット端末のバッ
クアップを行う他の交換機及び端末をあらかじめ指定し
同じ局番及び端末番号としバックアップ状態の正常/バ
ックアップ中に応じた送信先交換機を入替えてそれぞれ
の数字分析テーブル群に登録させておくことにより、回
線状態の登録を切替えるだけで端末接続回線単位のバッ
クアップ切替えが、局番状態の登録を切替えるだけで複
数の端末接続回線を一括した局番単位のバックアップ切
替えが可能となる。これにより、着信側パケット端末あ
るいはその端末接続回線の障害によりバックアップ用交
換機及び端末への切替えを行う場合、パケット発信側で
宛先端末の変更を意識することなく(端末アドレスの変
更を必要とせず)、1つの端末接続回線ごとだけではな
く、同一局番を持つ複数の端末接続回線も一括して、短
時間でかつ容易に切替えることができる。
局番で端末接続回線を複数収容するとともに複数の局番
を管理しホストコンピュータのような複数回線収容のパ
ケット端末を同一局番を持つ複数の端末接続回線に一括
して接続しサーバコンピュータのような1回線収容のパ
ケット端末を1つの端末接続回線に接続し、他のパケッ
ト交換機とともにパケット交換網を構成しパケット端末
間のパケット通信を制御するパケット交換機に、局番単
位のバックアップ状態を示す局番状態を登録する局番状
態データテーブルと、端末接続回線単位のバックアップ
状態を示す回線状態を登録する回線状態データテーブル
と、局番が自交換機の管理対象か識別し端末番号から端
末接続回線番号を検索するとともに局番状態及び回線状
態に応じてパケット送信先の交換機を選択するための数
字分析テーブル群と、各テーブルを参照して受信パケッ
トの宛先端末アドレスを分析し、局番が自交換機の管理
対象か識別し必要に応じてその端末接続回線番号を求め
対応する局番状態あるいは回線状態に応じてパケットの
送信先を自交換機かバックアップ用交換機かのいずれか
に動的に決定し、端末接続回線番号及び中継回線番号の
いずれかを数字分析結果として出力する数字翻訳処理手
段とを備え、自交換機に収容されたパケット端末のバッ
クアップを行う他の交換機及び端末をあらかじめ指定し
同じ局番及び端末番号としバックアップ状態の正常/バ
ックアップ中に応じた送信先交換機を入替えてそれぞれ
の数字分析テーブル群に登録させておくことにより、回
線状態の登録を切替えるだけで端末接続回線単位のバッ
クアップ切替えが、局番状態の登録を切替えるだけで複
数の端末接続回線を一括した局番単位のバックアップ切
替えが可能となる。これにより、着信側パケット端末あ
るいはその端末接続回線の障害によりバックアップ用交
換機及び端末への切替えを行う場合、パケット発信側で
宛先端末の変更を意識することなく(端末アドレスの変
更を必要とせず)、1つの端末接続回線ごとだけではな
く、同一局番を持つ複数の端末接続回線も一括して、短
時間でかつ容易に切替えることができる。
【0021】また、バックアップ切替えに従ってバック
アップ用交換機に送信するパケットにバックアップ転送
の情報を付加する手段と、受信したパケットからバック
アップ転送の情報を検出する手段とを有し、数字翻訳処
理手段が宛先端末アドレスの数字分析を行う際、バック
アップ転送の情報が検出されると指定された局番が自交
換機の管理対象の場合はパケット送信先をすべて自交換
機とし端末接続回線番号を数字分析結果として出力する
ことにより、バックアップ用交換機におけるパケット送
信先交換機の決定処理を簡単化することができる。
アップ用交換機に送信するパケットにバックアップ転送
の情報を付加する手段と、受信したパケットからバック
アップ転送の情報を検出する手段とを有し、数字翻訳処
理手段が宛先端末アドレスの数字分析を行う際、バック
アップ転送の情報が検出されると指定された局番が自交
換機の管理対象の場合はパケット送信先をすべて自交換
機とし端末接続回線番号を数字分析結果として出力する
ことにより、バックアップ用交換機におけるパケット送
信先交換機の決定処理を簡単化することができる。
【図1】本発明の一実施例を説明するためのパケット交
換機のネットワークシステムの構成を示す図である。
換機のネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】図1の実施例のテーブル部内の数字分析テーブ
ル群の局番の分析に関係するテーブル部分を示す図であ
る。
ル群の局番の分析に関係するテーブル部分を示す図であ
る。
【図3】図1の実施例のテーブル部内の数字分析テーブ
ル群の端末番号の分析に関係するテーブル部分を示す図
である。
ル群の端末番号の分析に関係するテーブル部分を示す図
である。
10,11,12 パケット端末(D端末,A端末,
B端末) 13 パケット端末(Cホスト) 21,22 パケット端末(バックアップA端末,バ
ックアップB端末) 23 パケット端末(バックアップCホスト) 30,31,32 パケット交換機 50 ネットワーク管理システム 300 数字翻訳処理部 310 テーブル部 311 数字分析1次ヘッドテーブル 312 数字分析m次テーブル 313 数字分析結果決定テーブル 314 局番状態データテーブル 315 回線選択ヘッドテーブル 316 回線選択1次テーブル 317 回線選択n次テーブル 318 回線状態データテーブル 320 転送フラグ生成部 330 転送フラグ検出部 400,401 中継回線 420〜424,430〜434 端末接続回線
B端末) 13 パケット端末(Cホスト) 21,22 パケット端末(バックアップA端末,バ
ックアップB端末) 23 パケット端末(バックアップCホスト) 30,31,32 パケット交換機 50 ネットワーク管理システム 300 数字翻訳処理部 310 テーブル部 311 数字分析1次ヘッドテーブル 312 数字分析m次テーブル 313 数字分析結果決定テーブル 314 局番状態データテーブル 315 回線選択ヘッドテーブル 316 回線選択1次テーブル 317 回線選択n次テーブル 318 回線状態データテーブル 320 転送フラグ生成部 330 転送フラグ検出部 400,401 中継回線 420〜424,430〜434 端末接続回線
Claims (2)
- 【請求項1】 一局番でパケット端末を接続する端末接
続回線を複数収容するとともに複数の局番を管理し、中
継回線を介して他のパケット交換機と接続してパケット
交換網を構成しパケット端末間のパケット通信及びその
バックアップ処理を制御するパケット交換機における、
受信パケット中の宛先端末アドレスの数字分析処理を行
い対応する当該パケットの送信先のパケット端末あるい
はそのバックアップ用端末を収容する交換機及び回線を
示す情報を出力する数字分析方式において、 局番単位のバックアップ状態である局番状態を示す情報
を登録する局番状態データテーブルと、 端末接続回線単位のバックアップ状態である回線状態を
示す情報を登録する回線状態データテーブルと、 宛先端末アドレス中の局番が自交換機の管理対象か識別
するための局番分析テーブルと、局番ごとに宛先端末ア
ドレス中の端末番号から対応する端末接続回線番号を検
索するための回線選択テーブルと、局番ごとに対応する
局番状態及び回線状態に応じてパケット送信先として自
交換機かあらかじめ指定されたバックアップ用交換機か
のいずれかを選択するための分析結果決定テーブルとか
らなる数字分析テーブル群と、 受信したパケットの宛先端末アドレスで前記数字分析テ
ーブル群を参照し、指定された局番が自交換機の管理対
象か識別する処理と、局番が自交換機の管理対象の場合
に端末接続回線番号を検索する処理と、これらの処理に
より得られた局番及び端末接続回線番号で前記局番状態
データテーブル及び前記回線状態データテーブルを索引
し局番状態及び回線状態をそれぞれ求めパケット送信先
を自交換機か前記バックアップ用交換機かのいずれかに
決定する処理と、パケット送信先が前記バックアップ用
交換機の場合にその中継回線を選択する処理とを行い、
これらの処理により得られた端末接続回線番号及び中継
回線番号のいずれかを数字分析結果として出力する数字
翻訳処理手段と、 を備えることを特徴とする局番状態及び回線状態による
動的数字分析方式。 - 【請求項2】 前記バックアップ用交換機に送信するパ
ケットにバックアップ用端末への転送を示す情報を付加
する手段と、受信したパケットから前記バックアップ用
端末への転送を示す情報を検出する手段とを有し、前記
数字翻訳処理手段が受信したパケットの宛先端末アドレ
スに対する数字分析を行う際、前記バックアップ用端末
への転送を示す情報が検出されると指定された局番が自
交換機の管理対象の場合はパケット送信先をすべて自交
換機とし端末接続回線番号を数字分析結果として出力す
ることを特徴とする請求項1記載の局番状態及び回線状
態による動的数字分析方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6221602A JP2633478B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 局番状態及び回線状態による動的数字分析方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6221602A JP2633478B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 局番状態及び回線状態による動的数字分析方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0888648A JPH0888648A (ja) | 1996-04-02 |
JP2633478B2 true JP2633478B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=16769336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6221602A Expired - Lifetime JP2633478B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 局番状態及び回線状態による動的数字分析方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2633478B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2825630B2 (ja) * | 1990-09-07 | 1998-11-18 | 株式会社日立製作所 | 回線切替方式 |
JP3179221B2 (ja) * | 1992-11-27 | 2001-06-25 | 日本電気通信システム株式会社 | パケット交換接続方式 |
-
1994
- 1994-09-16 JP JP6221602A patent/JP2633478B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0888648A (ja) | 1996-04-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970212 |