JP2632947B2 - カラー画像形成装置及びカラー画像形成方法 - Google Patents

カラー画像形成装置及びカラー画像形成方法

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JP2632947B2 JP63189665A JP18966588A JP2632947B2 JP 2632947 B2 JP2632947 B2 JP 2632947B2 JP 63189665 A JP63189665 A JP 63189665A JP 18966588 A JP18966588 A JP 18966588A JP 2632947 B2 JP2632947 B2 JP 2632947B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフロッピーディスクや光ディスク、光磁気メ
モリ媒体、コンピュータ等から出力される画像信号ある
いはファクシミリ信号その他の画像信号を受けて画像を
出力表示するカラー画像形成装置及びカラー画像形成方
法に関し、特に多様化するカラー画像を出力するための
カラー画像形成装置及びカラー画像形成方法に係わる。
〔従来の技術〕
従来よりテレビやVTRによる動画出力やコンピュータ
との対話作業における出力はCRT(ブラウン管)やTN
(ツイステッドネマティック)液晶のディスプレイモニ
タに、また、WP(ワードプロセサ)やファクシミリ等に
よる文書、図形等の高精細画像はプリントアウトされた
ハードコピーとしてペーパーに出力表示されてきた。
ここで、CRTは上記の動画出力に対しては美しい画像
を出力するが、長時間静止した画像に対してはフリッカ
や解像度不足による走査縞等が視認性を低下させる。ま
た上記のTN液晶等の従来の液晶ディスプレイにおいては
フラットさを実現してはいるが、ガラス基板に液晶をサ
ンドイッチする等の作製上の手間や、また画面が暗い等
の問題点があった。またCRTやTN液晶では上記した静止
画像の出力中においても、安定した画像メモリがないた
めに、常にビームや画素電圧をアクセスしていなければ
ならない等の欠点がある。
これに対してペーパーに出力された画像は高精細に、
また安定したメモリ画像として得られるが、これを多く
使用すると整理にスペースを要し、また大量に廃棄する
ことによる資源の無駄使いも馬鹿にならない。
そこで従来ハードコピーとしてのみ得られていた高精
細画像をハードコピーと同等の鮮明さで表現し、繰り返
し表示、消去できるディスプレイ装置を構成するための
画像表示方法が検討され、従来より静電記録、電子写真
記録、感熱記録等の方法を利用したベルト状像担持体を
用いた表示方式が種々提案されている。たとえば特開昭
57−171380には熱的な方式においてカラー画像を形成す
るものが提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記従来技術の画像表示方法では、カ
ラー塗料をチドリ状に配置し、このカラー塗料部分を感
熱ヘッドで精密に選択する必要があり、又表示中に保温
するための手段が必要であるなどの難点があるため実用
化が困難であった。そこで本発明者らは上記の問題点を
解決するため、光学的散乱状態の差異を利用した像を像
担持体上に形成し、これとは別にカラーパターンを用意
し両者を1つのユニットとして組合せた像形成装置をす
でに出願している(特願昭62−336125)。これによれば
像担持体とカラーパターンとが別になっているため、簡
単にちらつきのない高精細なカラー画像を得るこができ
る。このものの画像表示原理は第6図に示すようであ
り、画像が、像短自体10の高分子液晶21による光学的散
乱状態の差異、すなわち透明状態及び不透明状態によっ
て形成されており、これに光が照射されると、該像担持
体上に形成されている像の部分では光は通過しさらにカ
ラーパターン12を通過するためカラー画像が表示される
というものである。
本発明は、上記の構造を有するカラー表示方法におい
て広く適用できる。カラー表示方法をさらに改良するも
のであり、具体的には表示色のクロストロークを防止
し、より鮮明なカラー表示を容易に可能とするカラー画
像形成装置及びカラー画像形成方法を提供するものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
前記の目的は以下の手段によって達成される。すなわ
ち、本発明は、カラー画像を位置情報に変換して透明−
不透明のパターンとして高分子液晶層を有する像担持体
に記録し、該像担持体とカラーパターンとを組み合わせ
て上記不透明部で散乱されたカラー光を主としたカラー
画像を形成するカラー画像形成装置であって、前記高分
子液晶層は加熱後急冷することにより透明化する層から
なり、該高分子液晶層をいったん等方状態に加熱した
後、常温にいたるまでの液晶温度での保持時間によって
透過率または散乱強度を制御することによって前記パタ
ーンを形成する手段を有し、該パターンの透明部で形成
される各ドットは対応するカラーパターンのドットより
も大きいことを特徴とするカラー画像形成装置を提案す
るものであり、更にカラー画像をを位置情報に変換して
透明−不透明のパターンとして高分子液晶層を有する像
担持体に記録し、該像担持体とカラーパターンとを組み
合わせて上記不透明部で散乱されたカラー光を主とした
カラー画像を形成する方法であって、前記高分子液晶層
は加熱後急冷することにより透明化する層からなり、該
高分子液晶層をいったん等方状態に加熱した後、常温に
いたるまでの液晶温度での保持時間によって透過率また
は散乱強度を制御することによって前記パターンを形成
し、該パターンの透明部で形成される各ドットは対応す
るカラーパターンのドットよりも大きく形成することを
特徴とするカラー画像形成方法を提案するものである。
以下本発明に係るカラー画像表示の基本構成を詳しく
説明する。
本発明において透明−不透明のパターンをシート上に
形成させるための材料としては、サーモトロピック液晶
性を示す材料が好適である。この例としては、メタクリ
ル酸ポリマーやシロキサンポリマー等を主鎖とした低分
子液晶をペンダント状に付加した、いわゆる側鎖型高分
子液晶、また高分子強度高弾性耐熱性繊維や樹脂の分野
で用いられているポリエステル系又はポリアミド系等の
主鎖型高分子液晶等である。
また、液晶相においては、スメクチック、ネマチッ
ク、コレステリックをとるもの、またはその他の相をと
るもの、またディスコティック液晶等も用いうる。
さらに、高分子液晶中に不斉炭素を導入したSmC
示す相を有し、強誘電性を示す高分子液晶も好ましく用
いうる。
以下、高分子液晶の具体例を例示するが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。
上述に示した様な液晶は、温度及び昇温、冷却速度に
よって光学的異方性が変化し、光の透過率が変化するも
のである。本発明における画像形成原理は液晶のこの性
質を利用したものであるが、次に、第5図を用いて透明
基体上に高分子液晶層を設けた場合についての原理的プ
ロセスを説明する。
第5図において、図中は光の散乱状態である。これ
を例えば感熱ヘッドあるいはレーザー等の加熱手段によ
りaのようにT2(Tiso=等方状態移行温度)以上に加
熱した後急冷すると、図中の様にほぼ等方状態と同様
の光透過状態が固定される。この急冷状態は、特に冷却
手段を用いることもなく、基体を空気中に自然放熱する
もので充分である。この等方状態は、T1(Tg=ガラス転
移温度)以下における室温または常温状態においては安
定であり、画像メモリーとしても安定な状態である。
一方aのようにT2以上に加熱した後、液晶温度T1
T2間に一例として1秒ないし数秒にかけて保持すると、
bのごとく、この保持時間において散乱強度を再び増
し、常温においては再び元の散乱状態に復帰し、この
状態はT1以下において安定に保持される。
また、図中で示すごとく、液晶温度T1〜T2間に一例
として10ミリ秒〜1秒程度の時間保持する様にすれば、
その部分においては中間の透過状態を常温で保持するこ
とができ、階調表現として使用することも可能である。
すなわち本例では、いったん等方状態に加熱した後、
常温に至るまでに液晶温度でどれ程の時間保持するかで
透過率または散乱強度を制御することができ、またこれ
をT1以下においては安定に保持することができる。さら
に、上記において散乱状態に復帰させる場合の温度は、
液晶温度内でT2に近い方がより早く、また、液晶温度に
比較的長時間放置する様な場合は、いったん等方状態に
加熱しないでも、以前の状態にかかわらずの散乱状態
に戻らしめることは可能である。
上述のような性質を有する液晶を用い、加熱状態を調
整することにより透明部と散乱部を所望の画像に従い形
成し、このものとカラーパターンとを組み合せ光を照射
することによりカラー画像を表示することができる。
次に実際にカラー画像表示を行うための各構成部分に
ついて述べる。まず、基体に前述の液晶を塗工し像担持
体を作成するが、その際、液晶をアルコール洗浄等を施
したガラス、ポリエステル系等の透明基体上に塗布成膜
するため、溶媒を用いて塗工特性を調整することができ
るが、溶媒としては、ジクロロエタン,DMF,シクロヘキ
サン等の他、テトラヒドロフラン(THF),アセトン,
エタノールその他の極性又は非極性溶媒又はこれらの混
合溶媒が使用され、これらは使用する高分子液晶との溶
解性並びにこれを塗工する基体の材質または基体の表面
に設けた表面層との濡れ性、成膜性等の要因によって選
択する。
より美しい画像を得るためには、液晶の溶媒に対する
重量%が、添加,撹拌後、透明な溶液、または粘稠状態
で得られる様な濃度であることである。例えば、前記構
造式(I)〜(IV)で示した高分子液晶をジクロロエタ
ンに単独で溶解する場合、高分子液晶のwt%濃度が10%
においては溶液は白濁したミセル状となっているが、15
%〜25%程度の比較的高濃度においては安定した透明な
年調溶液が得られる。この傾向は、その他の数種の高分
子液晶および溶媒との組み合わせにおいても観測され
る。この透明な粘稠溶液をアプリケータ,ワイヤバーま
たはディッピング等の手段により良く洗浄したガラス,
ポリエステル等の基体に塗工した後、前記液晶温度に保
持すると、前記ミセル状において同様に塗工した場合に
比べ、非常に一様性の高い光学的散乱膜が得られる。
すなわち、液晶を溶媒に溶解し基体上に塗布した後該
溶媒を揮発せしめる過程であるいは揮発せしめた後に、
該基体を液晶温度(75℃〜110℃)に一定時間保つこと
により安定した光学的散乱膜を形成することができる。
なお、液晶のうち前記構造式(I)〜(IV)で示した
様な高分子液晶が好ましく、又塗工に際し使用する溶媒
としては複数の溶媒の混合溶媒、または高分子液晶材料
以外の混合物、色素材料その他を、塗工に悪影響を及ぼ
さない範囲で添加することも可能である。得られる膜厚
は塗布剤の高分子液晶の溶媒重量に対する重量%が20%
程度の場合10μm程度であり、一般に3〜16μmであ
る。
このようにして得られた像担持体上を感熱ヘッドで走
査すれば所望の文字,図形パターンを透明部分として固
定することができる。この像担持体を光学濃度が1.2の
黒色バックグラウンド上に導けば、白地に黒の鮮明な表
示が得られることになる。
又、上記画像は消去することもできる。すなわち上記
画像が記録された像担持体の全面を約120℃にまで加熱
し、その後約105℃で数秒保てば、元の白色散乱状態に
全面が復帰し、このまま常温に戻しても安定であり、再
度の記録,表示が可能となる。この現象は前記第5図で
示した液晶の状態変化により制御することができる。一
方、上記の画像が記録されている像担持体をカラーパタ
ーン上に導びきバックライト又はフロントライト光源を
照射すれば、カラーパターンと像担持体の位置合せの具
合によりカラー表示画像が目視できる。
カラーパターンとしては一般に用いられているたとえ
ば125μmピッチでR(レッド),G(グリーン),B(ブ
ルー)が順次形成されているものを用いることができ
る。カラー表示ができる原理は以下である。上記像担持
体の透明部分として固定されている画像部分はカラーパ
ターンのピッチと同じピッチのドット(本発明において
はカラーパターンのドットよりも大きい)で構成されて
おり、このドットがカラーパターンのRと位置が合えば
レッドの光が透過し、Gと位置が合えばグリーンの光が
透過するが、これら像担持体の透明部を通過したカラー
光は光の入射各方向からはずれた位置で目視した場合、
視野にはいらず、逆に像担持体の散乱部に当ったカラー
光は散乱され、それらは散乱光として鮮明に目視される
こととなる。たとえばR(レッド),B(ブルー),G(グ
リーン)のカラーパターンを用いた場合、上記透明部を
Rが透過すれば、上記産卵部で散乱するBとGとが目視
されるが、実際にはドットは充分小さいためBとGの混
色、シアンとして目視される。この結果全体が1つのカ
ラー表示画像となるのである。尚上記において散乱せず
像担持体を透過している光は透過過程で屈折等をうけて
いるが大略直線であり略直線透過光と称する。
上述のカラー表示をするための構造においてはカラー
パターンと像担持体とが別々であるため、像担持体に画
像を描画するのに通常のサーマルプリンタ,FAX等が使
え、又位置褪せも記録ピッチが合えば簡単にできるた
め、カラー画像を簡単に出力できる等優れた点を有して
いるが、カラーパターンと像担持体との間に不可避的に
生じるギャップ、カラーパターンのピッチと画像を構成
しているとが光の照射に対しうまく合わないということ
も起りえる。
すなわち、カラーパターン、像担持体を通過する光が
両者に対して垂直に入射し、かつ両者のドット位置が完
全に一致していれば美しいカラー画像が表示されるが、
光の入射角が垂直線上からずれるとカラーパターン、像
担持体の厚み及び両者の間隙のために画像のドットとカ
ラーパターンのピッチは光の入射に対して一直線上には
一致せず、光が像担持体の散乱部の境界部に当り、散乱
光が重なり合い、いわゆるクロストークが生じ鮮明なカ
ラーコントラストが得られなくなる。
一般に画像は正面方向から目視されるため、光の入射
角方向を垂直とすることが適当でないため、上記の現象
は不可避的に起り、又照明光に完全な光線指向性をもた
せることも困難であり、かつカラーパターンと画像のド
ットとを完全に一致させることも容易ではない。クロス
トークの程度を照明光の入射角を一定として大ざっばに
計算すれば、厚さを含めたカラーパターンと像担持体と
の間隙をl、光の入射角θとして、該パターンのピッチ
と該ドットとのずれΔはΔ=ltanθ度となる。θ=30
゜、l=20μmとすればΔ=11.5μm程度となりピッチ
125μmの約9%程度に表示色以外の色の混入が起って
くることになる。
本発明においては上述のクロストークを像担持体上の
画像のドットとカラーパターンのドットとの大きさの関
係によって解決するものである。以下図面により詳しく
説明する。
第1図は斜め入射バックライト(光源+斜め投影フレ
ネルレンズ)を用いてカラー画像表示をしたもので、直
視によるものである。又この場合カラーパターンは光源
側、像担持体は外側であり、鏡像が形成されている。バ
ックライトに対して斜め方向に指向性のある光として投
射する光学系を用いて前記位置を合わせたカラーパター
ンと前記像担持体を照射する。このようにすると、像担
持体の透明部を略直線通過したカラー(図中Rレッド)
は、視野に入らず像担持体の散乱部に当たったカラー
(GグリーンとBブルー)が散乱され、これらの散乱光
が混色されたカラー(シアン色)として鮮明に視認され
る。
さらに第1図では像担持体に形成する透明部のパター
ンを、対応するカラーパターンの各ドットよりも大きく
形成しているため、入射する光に対して非表示とするカ
ラー(透明部に対応するカラー)が良好に視点からはず
れる方向に透過又は、反射し該カラーが散乱部に入射す
るのをラチチュード広く防止できるカラークロストーク
を防止することが出来る。一方、上記の大きさの画像の
ドットではない場合カラーパターンを透過した光の一部
が像担持体散乱部に入射し、散乱光の一部が混色となっ
てしまう。
又、第1図の構成の他に第2図に示すように像担持体
とカラーパターンとを逆配置した場合も同様である。す
なわち第2図においては、散乱光が略直線透過すべきカ
ラーパターンのドットにあたらないようにすることによ
りクロストークを防止している。像担持体に透明部が形
成されず全面散乱部である場合は白色となる。尚、バッ
クライト光学系を上記斜め方向に指向性のある光として
ではなく、略垂直入射する光学系にした場合でも視点を
正面からはずした位置に置くことにより上記と同様のカ
ラーが目視できる。
第1図では鏡像、第2図では正像が形成されるが、こ
れは像担持体の液晶層の面がちょうど逆になっているた
めである。
上述したように、カラーパターンを略直線透過する光
が像担持体散乱部にあたらないようにする、又は散乱光
が略直線透過すべきカラーパターンのドットにあたらな
いようにするためには、照明光の構成指向性、入射角、
カラーパターンと像担持体との間隙、両者自体の厚み等
を適切に調整しなければならない。
一般に、カラーパターン及び像担持体液晶層の厚みは
それぞれ通常0.1〜5μm、3〜15μm程度であり、
又、照明光の光線指向性を完全にすることは困難である
ため、上記目的を達成するためには、まず、像担持体と
カラーパターンとの間隙を200μm以下程度とし、照明
光の入射角を10゜〜70゜の範囲内になるように設定し、
その上で画像のドットの大きさを、カラーパターンのド
ットの大きさの110〜150%程度とすることが望ましい。
像担持体とカラーパターンとの間隙はあまり離れすぎ
れば照明光の光線指向性の影響を大きく受けるようにな
り散乱部に表示色以外の光が入射することが避けられず
好ましくない。
又光源としてはバックライト又はフロントライトの両
者とも用いることができるフレネルレンズ等を用いて光
源からの無指向性の光を指向性のあるものとすることも
で、前記の範囲であれば効果的にクロストークを防止し
うる。
画像のドットは前記の範囲より小さく、カラーパター
ンのドットと同程度となれば散乱部に表示色以外の光が
入射しやすくなるため好ましくなく、又画像とカラーパ
ターンのドットのピッチは同一であるため画像のドット
が大きすぎれば、散乱部が相対的に小さくなり得られる
画像の鮮明とが低下するため好ましくない。一方、前記
の範囲であれば、ある程度カラーパターンと像担持体と
の位置がずれてもクロストークを防止することが可能で
あるため、比較的容易に位置合せを行なうことができ
る。
像担持体が光源に面しカラーパターンが外側である場
合、カラーパターンには散乱光が入射するため、前記の
画像のドットの大きさはその逆の位置関係の場合よりも
若干大きくすることが望ましい。
尚、像担持体とカラーパターンとの間隙は像担持体上
の液晶層の保護層の厚み等によりある程度調整できる
が、カラー表示装置の構造により適宜該間隙を調整する
ことができる。
以上のような構成はフロントライトを用いた場合でも
同様である。
第3図はフロントライトを指向性のある光として斜め
方向から位置合わせしたカラーパターンと像担持体に照
射するものであり、反射層(Al(アルミ)蒸着層等)を
像担持体の液晶層と基体との間に設けてある。反射層は
基体の背面に設けてもよい。
以上のような構成においては、カラーパターンと像担
持体との間のエアー層と、像担持体又はカラーパターン
との界面で光の屈折が適当に起り、その結果として像担
持体の散乱部では適当な散乱強度が得られ、かつ、略直
線透過光は、うまく所定の位置を透過するのである。
尚、像担持体上に画像を形成する方法としては通常の
サーマルプリンタ、FAX等が使用できる。たとえば、像
担持体を1ミリ当り8ドットの密度のサーマルヘッドを
有するサーマルプリンタに通し画像を形成する際、該サ
ーマルプリンタに対し、2ドット間を開けて3ドットに
1ドットが連続的にONになるようなストライプパターン
を印字する。これを125μmピッチでR(レッド),G
(グリーン),B(ブルー)が順次形成されたストライプ
カラーパターン又はモザイクカラーパターンと組み合
せ、Rを透過させれば、GとBの光が散乱部に入射しG
とBの散乱光がシアンとして目視することができるとい
う具合である。
なお、前記に示したような高分子液晶は充分耐熱性,
皮膜強度が強いものであるので、高分子層を直接サーマ
ルヘッドで摺擦,走査しても、基本的に像書き込み、消
去による繰り返し画像形成には問題ないが、必要に応じ
てさらに強度を増すために、表面にポリイミド,アラミ
ド等の保護層をラミネート等により設けるかフッ素系樹
脂コーティングを設けても良い。
又、高分子液晶は透明部と不透明部(散乱部)とのコ
ントラストが大きく温度による液晶状態変化も速いた
め、このものを像担持体に用いた場合鮮明な画像を形成
することができ、上述の像担持体とカラーパターンの位
置合せをずらすことによるクロストーク防止の効果をよ
り一層高め、所望の優れたカラーコントラストを得るこ
とが可能となる。
さらに、描画の際サーマルヘッド等による各ドットに
与える電圧の強弱、また与える電圧パルス幅を変化させ
てやることで階調表示を得ることも可能である。
上記説明した様に透明部と散乱部の差異を用いれば様
々な表示形態がとれる。したがって、像担持体に所望の
カラーと対応する様に様々なカラー画像を、カラーを位
置変換された上記透明部、散乱部の差異としてサーマル
ヘッド又はレーザー熱等を利用して記録すれば、これと
カラーパターンと組み合わせることで、フルカラーの鮮
明な画像を形成することが出来る。
〔実施例〕
以下、実施例と共に本発明をさらに詳細に説明する。
第4図は本発明によるカラー画像表示方法を実施する
ための表示装置の構成図である。該表示装置はサーマル
ヘッド11からなる記録部、像担持体ベルト10、カラーフ
ィルタ(カラーパターン)12、フレネルレンズ18、バッ
クライト29からなる表示部、面ヒータ13、温度センサ16
からなる像消去部、ローラー17、像担持体ベルトからな
る搬送部より構成されている。
像担持体ベルト10は50μm厚のポリエチレンテレフタ
レート透明基体上に、下記構造式で表わした高分子液晶 をジクロロエタンに溶解して20%溶液とし、ワイヤバー
にて塗布し、これをオーブン中90℃、15分間放置し白色
散乱層としたものをエンドレス状に形成した。得られた
液晶層の厚みは7μmであった。
駆動ローラー17は不図示のモータで駆動されるほか、
その他の手段はいずれも不図示の機械的構成部品または
電気,電子部品にて作動されうるものとした。
まず、像書き込み時において、駆動ローラー17が矢印
方向に駆動されるとともに、サーマルヘッド(マルチヘ
ッド)11に対して、他のファクシミリからのファクシミ
リ信号により画信号を出力すると、像担持体ベルト10上
の加熱された部分に、像状の透明部パターンが形成され
ていく。この動作により、A4版1ページ分の画像状の透
明部パターンを順次形成した後、表示部20で停止するよ
うにした。
尚、本実施例においては液晶層の保護層として、3.5
μmのアラミドシートをラミネートにより設け、カラー
フィルタと像担持体との平均間隙は10μm、光の平均入
射角の範囲は45゜程度とした。
表示部においてはストライプのカラーフィルタを設け
てあるが、その結果、クロストークのない美しいカラー
画像が散乱板上に表示された。
本画像は100日間そのまま放置しても変化はなかっ
た。
次に、画像の消去はハロゲンランプ14とローラー15と
からなるハロゲンローラー32、および面ヒーター13を用
い、所定の画像表示後、再び駆動ローラー17を矢示方向
に駆動を開始して行なった。この時ハロゲンローラー32
はほぼ115℃に、また面ヒーター13はほぼ95℃に温度セ
ンサー16の検知出力からコントロールしておく。この様
にして、前記像担持体ベルト10の様子を観察すると、ハ
ロゲンローラー32通過時にこの部分はほぼ全面透明とな
り、また面ヒーター13部分通過時において、再び全面が
白色に散乱していった。この動作により、前記表示画像
は全面消去され、再び白色の散乱状態が得られた。ここ
で、上記の本構成で用いた面ヒーター13のベルト移動方
向の幅はほぼ40mmであり、この全面が少なくとも74℃以
上となる様に設定した。
〔発明の効果〕
以上説明したように、画像を形成するドットをカラー
パターンのドットよりも大きくすることにより、表示色
以外のクロストークを防止し、鮮明な所望のカラーコン
トラストを得ることができ、鮮明な画像を形成するため
の位置合せにかなりのラチチュードをもたせることがで
きる。
尚本発明の方法は従来技術であるカラーフィルタと像
担持体とが一体化したシートとなっているものに対して
も適用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のカラー画像表示方法を説明するための
カラー表示ユニットの模式図、第2図は本発明のカラー
表示方法を説明するためのカラーパターンとの位置関係
が逆のものの模式図、第3図は第2図のユニットにおい
て、反射光によりカラー表示をするものの模式図、第4
図は本発明の実施例において用いたカラー表示装置の構
成図、第5図は本発明に係る液晶における温度と光の透
過率との関係を示した図、第6図はカラー表示方法の原
理を示した図である。 10……像担持体 11……サーマルヘッド 12……カラーパターン(カラーフィルタ) 13……面ヒータ 14……ハロゲンランプ 15……ローラ 16……温度センサー 17……駆動ローラー 18……フレネルレンズ 19……バックグラウンド基体 20……表示部 21……液晶層 22……透明基体 29……バックライト 32……ハロゲンローラー 33……レンズ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画像を位置情報に変換して透明−不
    透明のパターンとして高分子液晶層を有する像担持体に
    記録し、該像担持体とカラーパターンとを組み合わせて
    上記不透明部で散乱されたカラー光を主としてカラー画
    像を形成するカラー画像形成装置であって、前記高分子
    液晶層は加熱後急冷することにより透明化する層からな
    り、該高分子液晶層をいったん等方状態に加熱した後、
    常温にいたるまでの液晶温度での保持時間によって透過
    率または散乱強度を制御することによって前記パターン
    を形成する手段を有し、該パターンの透明部で形成され
    る各ドットは対応するカラーパターンのドットよりも大
    きいことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】カラー画像を位置情報に変換して透明−不
    透明のパターンとして高分子液晶層を有する像担持体に
    記録し、該像担持体とカラーパターンとを組み合わせて
    上記不透明部で散乱されたカラー光を主としたカラー画
    像を形成する方法であって、前記高分子液晶層は加熱後
    急冷することにより透明化する層からなり、該高分子液
    晶層をいったん等方状態に加熱した後、常温にいたるま
    での液晶温度での保持時間によって透過率または散乱強
    度を制御することによって前記パターンを形成し、該パ
    ターンの透明部で形成される各ドットは対応するカラー
    パターンのドットよりも大きく形成することを特徴とす
    るカラー画像形成方法。
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