JP2631596B2 - タイルユニットの製造方法 - Google Patents

タイルユニットの製造方法

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JP2631596B2
JP2631596B2 JP8672392A JP8672392A JP2631596B2 JP 2631596 B2 JP2631596 B2 JP 2631596B2 JP 8672392 A JP8672392 A JP 8672392A JP 8672392 A JP8672392 A JP 8672392A JP 2631596 B2 JP2631596 B2 JP 2631596B2
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JP
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sheet
tile unit
polymer cement
tile
nonwoven fabric
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健一 山崎
憲治 石田
達也 大津
智広 山盛
伸也 藤井
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Inax Corp
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Inax Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリマーセメントを含
浸させた不織布で複数個のタイル裏面を連結するように
したタイルユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、タイルユニットを製造する場合
は、所定間隔ごとに仕切られたタイル嵌合用の凹部を有
する枠型を準備し、該枠型の前記凹部へタイル表面を下
にしてタイルを嵌合装着している。そして、タイル裏面
側にポリマーセメントを含浸させた不織布を貼着するこ
とで各タイルを連結し、タイルユニットを製造するよう
にしている。
【0003】而して、このタイルユニットの製造方法に
あっては、各タイルを連結するためのポリマーセメント
を硬化養生させる必要があり、通常は図5に示すような
要領で行っていた。すなわち、前述した如く、枠型にお
いてタイル1の裏面側を不織布2で相互に連結されたタ
イルユニット3は、不織布2が最も上面に位置してお
り、該不織布2の更に上面側にビニールシート4を被覆
するようにしている。そして、このビニールシート4上
に台板(図示せず)等を載せ、枠型を含めた全体の表裏
を反転させている。
【0004】次に、枠型を取り除き、タイルユニット3
を図5に示す状態のまま硬化養生させている。枠型は、
次のタイルユニットの製造に再使用される。尚、ポリマ
ーセメントの硬化養生は、タイルユニット3を段積みし
て行うことが多く、その場合にビニールシート4は隣位
のタイルユニット3どうしの接着を防止する機能を果し
ている。ビニールシート4は、施工時において不織布2
の裏面から引き剥がされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ビニールシ
ート4を利用する従来のタイルユニット3の硬化養生方
法にあっては、施工時にビニールシート4を引き剥がす
と、不織布2の表面が平滑面に形成されており、タイル
ユニット施工時の投錨効果及び付着力が弱くなり、施工
時にタイルユニットがズレたり、接着強度が劣化する等
の問題があった。この原因は、硬化養生時において、不
織布2に含浸されているポリマーセメントがチキソトロ
ピック性により液状化してビニールシート4の表面に滲
み出て来るためである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の前記課
題に鑑みてこれを改良除去したものであって、不織布2
の表面側に不織布2がそのまま露出し、投錨効果及び付
着力の増大が図れるタイルユニットの製造方法を提供せ
んとするものである。而して、前記課題を解決するため
に本発明が採用した手段は、ポリマーセメントを含浸さ
せた不織布を、所定間隔ごとに配列した複数個のタイル
裏面に貼着し、不織布側をビニール等のシート上に載置
して硬化養生させることにより、多数のタイルを連結す
るようにしたタイルユニットの製造方法において、ビニ
ール等のシート上に多数の凸部を形成し、該凸部上に前
記ポリマーセメントを含浸させた不織布側を載置して硬
化養生させ、ポリマーセメントの硬化後にビニール等の
シートを剥離除去することにより、不織布の前記シート
の凸部と接触していた部分についてはポリマーセメント
のチキソトロピック性によりポリマーセメントを表面側
へ滲ませて平滑面とし、ビニール等のシートの凸部と接
触していない部分については不織布が表面へ露出するよ
うにしたことを特徴とするタイルユニットの製造方法で
ある。
【0007】
【作用】本発明にあっては、ポリマーセメントを含浸さ
せてなる不織布を、部分的に支承して硬化養生させるこ
とにより、ポリマーセメントのチキソトロピック性によ
ってビニール等のシートと接触する不織布の部分にポリ
マーセメントを滲み出させるようにし、その他のビニー
ル等のシートと接触しない不織布の部分においては、ポ
リマーセメントを滲み出させることなく、不織布をその
まま表面へ露呈させている。このように不織布が表面へ
露呈すると、タイルユニットの施工時に接着剤としての
モルタル等との投錨効果に優れ、タイルユニットを張り
付けた直後であってもタイルユニトの全体がズレたりす
ることはない。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の製造方法を図面に示す実施
例に基づいて説明すると次の通りである。なお、従来の
場合と同一符号は同一部材である。図1乃至図3は本発
明の一実施例に係るものであり、図1はタイルユニット
5の縦断面図、図2はタイルユニット5の養生時の状態
を示す縦断面図、図3はタイルユニット5を裏面側から
見た斜視図である。この実施例のタイルユニット5の製
造方法は、先ず従来の場合と同じように、所定間隔ごと
に仕切られたタイル嵌合用の凹部を有する枠型(図示せ
ず)を準備し、該枠型の前記凹部へタイル表面を下にし
てタイル1を嵌合装着している。そして、タイル裏面側
にポリマーセメントを含浸させた不織布2を貼着するこ
とで各タイルを連結し、タイルユニット5を製造してい
る。ここまでは、従来の場合と同じである。
【0009】而して、本実施例にあっては、不織布2に
含浸させたポリマーセメントを硬化養生させる手段とし
て次のような対策を行っている。すなわち、枠型内の凹
部にタイル裏面側を上面にして不織布で連結されたタイ
ルユニット5において、最も上面側に位置する不織布2
の更に上面側に、円筒状の小さな凸部6を有するビニー
ルシート7を被覆している。そして、ビニールシート7
の上面に台板等を載せ、枠型を含めた全体の表裏を反転
させている。そして、枠型を取り除いている。図2は、
この枠型を取り除いた状態を示すものである。この図2
の状態で不織布2に含浸させたポリマーセメントを硬化
養生させた後は、ビニールシート7が付着したままの状
態で出荷を行い、タイルユニット5の施工時にビニール
シート7を引き剥がして不織布2の面をモルタル等の接
着剤へ付着させている。
【0010】このようにビニールシート7に小さな凸部
6を設け、該凸部6でタイルユニット5の全体を支承す
ると、図3に示すように、凸部6と接触している不織布
2の面2aのみにポリマーセメントが滲み出て来て平滑
面となる。その他の凸部6と接触していない不織布2の
面2bについては、不織布2がそのまま露出した粗雑な
面となる。これはビニールシート7の小さな凸部6と接
触している面2aでは、タイルユニット5の自重とによ
り該面2aの近傍の不織布2に含浸されているポリマー
セメントがチキソトロピック性により液状化し、該部分
にポリマーセメントが多量に集まって滲み出て来るため
である。逆に、小さな凸部6と接触していない面2bに
あっては、ポリマーセメントの量が少なくなり、その表
面側にポリマーセメントが滲み出ることはなく、不織布
2が露出することになる。
【0011】このように本実施例のタイルユニット5に
あっては、その裏面側に不織布2が露出している領域2
bが沢山できている。この領域2bは、面性状が複雑な
形状を有しているため、モルタル等の接着剤との結び付
きが強く、タイルユニット5を強固に接着することが可
能であり、また施工直後のタイルユニット5がズリ下が
る等のことはない。
【0012】ところで、本発明は上述した実施例に限定
されるものではなく、適宜の変更が可能である。例え
ば、ビニールシート7に設けた凸部6は、図4に示すよ
うに、波型平面形状を有するものであってもよく、また
その他の形状を有するものであってもよい。部分的にタ
イルユニット5の不織布2を下面から支えるような支持
構造であればよい。またシートとしては、ビニール以外
の合成樹脂シートやゴムシート等が適用可能であり、ま
たシート7に設けた小さな凸部6の形状及び設置数等も
適宜の変更が可能である。更にまた、シート7を引き剥
がす時期は、ポリマーセメントが硬化した後であればい
つでもよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
ビニール等のシート上に小さな凸部を多数設け、該凸部
上にポリマーセメントを含浸させてなる不織布を部分的
に支承させ、硬化養生させている。そのため、ポリマー
セメントのチキソトロピック性によってビニール等のシ
ートの凸部と接触する不織布の部分にはポリマーセメン
トが滲み出るようになり、その他のビニール等のシート
と接触しない不織布の部分においては、チキソトロピッ
ク性が得られず、ポリマーセメントは不織布の表面へ滲
みでることがない。つまり、不織布をそのままその表面
へ露呈させることが可能である。この不織布が露呈して
いる部分は、その表面性状が極めて粗雑であり、モルタ
ル等の接着剤との投錨効果に優れている。そのため、タ
イルユニットの施工時にタイルユニットの全体がズリ下
がるということがなく、また接着強度にも優れたものを
得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイルユニットの縦断面図であ
る。
【図2】本発明に係るタイルユニットの硬化養生工程を
示す縦断面図である。
【図3】本発明に係るタイルユニットを裏面側から見た
斜視図である。
【図4】本発明に係る別の実施例のタイルユニットを裏
面側から見た斜視図である。
【図5】従来のタイルユニットの硬化養生工程を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1…タイル 2…不織布 2a…不織布がシートの凸部と接触している面 2b…不織布がシートの凸部と接触していない面 5…タイルユニット 6…凸部 7…ビニール等のシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山盛 智広 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス内 (72)発明者 藤井 伸也 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマーセメントを含浸させた不織布
    を、所定間隔ごとに配列した複数個のタイル裏面に貼着
    し、不織布側をビニール等のシート上に載置して硬化養
    生させることにより、多数のタイルを連結するようにし
    たタイルユニットの製造方法において、ビニール等のシ
    ート上に多数の凸部を形成し、該凸部上に前記ポリマー
    セメントを含浸させた不織布側を載置して硬化養生さ
    せ、ポリマーセメントの硬化後にビニール等のシートを
    剥離除去することにより、不織布の前記シートの凸部と
    接触していた部分についてはポリマーセメントのチキソ
    トロピック性によりポリマーセメントを表面側へ滲ませ
    て平滑面とし、ビニール等のシートの凸部と接触してい
    ない部分については不織布が表面へ露出するようにした
    ことを特徴とするタイルユニットの製造方法。
JP8672392A 1992-02-24 1992-02-24 タイルユニットの製造方法 Expired - Lifetime JP2631596B2 (ja)

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JPH05230976A JPH05230976A (ja) 1993-09-07
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