JP2630556B2 - 断熱框 - Google Patents
断熱框Info
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Description
部材における戸体を構成する框として好適に用いられる
断熱框に関する。
端にパネル受溝を形成する一対の框構成材を接合して構
成されるものとされており,一対の框構成材は,例えば
アルミ成形材,樹脂成形材同士の同種材質による場合,
アルミ成形材と樹脂成形材,アルミ成形材と木板の異種
材質による場合等がある。
は,例えば硬化樹脂による長手方向一連の断熱性ブリッ
ジを框構成材間に介設したもの,框構成材同士の面接面
積を可及的に減少するとともに断熱用の離隔スペースを
形成し,これを封止するように一方の框構成材の対面側
に突設した複数条のL字乃至T字状の対接フインを他方
の框構成材の面接部位においてネジ固定したものとされ
ている。
段として断熱性ブリッジを介設したものは,断熱性を比
較的良好に確保し得るが,ブリッジの受部を介して框構
成材を一体に成形し,受溝に樹脂を流し込み硬化させた
後受部にスリット加工を施して一対の框構成材に分離す
るものとされるから,その生産が煩雑であるとともに同
種材質にして成形可能な材質のものに限定されることに
なり,また対接フインを用いたものは,例えばアルミ成
形材の木板の如くに異種の材質のものとし得るが,なお
複数の面接部位による熱伝導を避け難く,断熱性を良好
に確保し得ないとともに対接フインの固定用ネジが框外
部に露出して外観を損うか,固定用のネジの露出を防止
しようとすれば,例えばそのために用いる金具が更に断
熱性を損うように作用するといった結果を招く。
一対の框構成材に接着されており,対接フインは長手方
向に点状にネジ固定されるから,これらの接合手段によ
るものはいずれも一対の框構成材間に生じる,温度差や
湿度に起因する,特に長手方向に増幅されることになる
伸縮の寸法差を吸収することが困難となり,結果接合強
度の低下を招いたりすることも予想される。
で,その解決課題とする処は,同種又は異種の材質のい
ずれによる框構成材にも適用でき,可及的良好な断熱性
を備え,簡易且つ確実に得られるとともに外観の良好な
断熱框を提供するにある。
は,長手方向に添う係止溝又は係止溝孔とこれに先端を
回動係止して断熱用の離隔スペースを形成する断熱性ピ
ース状の回動係止ファスナーとを用いて,これを接合手
段として一対の框構成材間に介設する一方,上記離隔ス
ペースの側端開口を少くとも一対の框構成材間パネル受
入溝に連通するか,更に外周側の側端に連通させ,外部
からこの側端開口を介して上記回動係止ファスナーの回
動操作を可能とし,併せて側端開口を封止部材によって
封止するように構成したものであって,即ち本発明は,
内外対面状に配設し側端にパネル受入溝を形成する一対
の框構成材と,一方の框構成材の対面側に長手方向に添
って配設した係止溝又は係止溝孔と,他方の框構成材の
対面側に突出点状に配設して上記一対の框構成材間に上
記パネル受入溝に連通する側端開口を具備した離隔スペ
ースを形成するとともに上記側端開口からの回動操作に
より上記係止溝又は係止溝孔に先端を回動係止して上記
一対の框構成材を離隔接合する断熱性ピース状の回動係
止ファスナーと,上記側端開口を封止して離隔スペース
を長手方向に封止空間とする封止部材とを備えてなるこ
とを特徴とする断熱框(請求項1),請求項1の離隔ス
ペースに独立発泡の樹脂断熱層を追加的に配設してなる
ことを特徴とする断熱框(請求項2),請求項1乃至3
の一対の框構成材を,アルミ成形材製の外側框構造材と
木板製の内側框化粧材とし,係止溝又は係止溝孔を外側
框構造材に,回動係止ファスナーを内側框化粧材にそれ
ぞれ配設してなることを特徴とする断熱框(請求項
3),請求項1乃至3のいずれかのパネル受入溝に連通
する側端開口を該パネル受入溝のパネル内側とし,その
封止部材を室内側でパネルを固定する室内側の押縁とし
てなることを特徴とする断熱框(請求項4)及び請求項
1乃至4のいずれかの一対の框構成材を,それぞれ外側
フレーム及び内側フレームとして枠組みした框構成材と
してなることを特徴とする断熱框(請求項5)に係り且
つこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手
段としたものである。
辷り出しタイプとして構成したサッシ,1はその窓枠,
2はその戸体,3は戸体2の内側に付設した網戸,4は
窓枠1に固定した戸体2開閉用のオペレータを示す。
ものとしてあり,本例においてそれぞれ外側にアルミ成
形材とした外側窓枠構成材10を,内側に厚肉天然の木
板とした内側窓枠構成材12を接合して異種材質一対の
窓枠構成材によるものとし,上記接合は外側窓枠構成材
10の段差状直角2方向に突設した対接フイン11を内
側窓枠構成材12の2面に対して対接固定したものとし
てある。
辷り出し開閉自在に装着された戸体2は,窓枠1に比し
てより内外温度差の影響を受け易い位置にあるため,上
記窓枠1におけるより,更に断熱性を高めるように構成
してある。
同じように上下左右に框組みし,そのパネル受溝24に
断熱性に優れた複層ガラスによるパネル50を嵌着した
ものとしてあり,このとき断熱框20は,内外対面状に
配設し側端に上記パネル受溝24を形成する一対の框構
成材を用い,これらを係止溝30と該係止溝30に先端
を回動係止する回動係止ファスナー32とによる接合手
段によって離隔接合したものとしてある。
にアルミ成形材とした外側框構造材21と,内側に比較
的薄肉とした天然の木板とした内側框化粧材23とを用
いてあり,上記接合手段は,そのC字状の係止溝30を
アルミ成形材の外側框構造材21の対面側長手方向一連
に一体成形によって配設し,その回動係止ファスナー3
2を天然木板の内側框化粧材23の同じく対面側の長手
方向複数箇所に木ネジ38によって突出点状に配設した
ものとしてある。
断熱性とを併せ有するポリアセタール樹脂の射出成形に
よる一体の断熱性ピース状のものとしてあり,本例にあ
っては外形22mm,厚さ7.5mmの六角形とした多角形
基部33と,この多角形基部33表面の補強を兼ねるリ
ブ34との間に挟圧溝36を形成するように該多角形基
部33上方に長菱形状にして上記係止溝30深さより薄
く突出した1.8mm厚の係止部35とを一体に備え且つ
その中央に透孔37を貫通透設した全高12.6mmのも
のとして構成せしめてある。
の多角形基部33を内側框化粧材23の所定位置に突当
て状とし,透孔37を介して皿木ネジ38を該化粧材2
3に螺入することによって行ってある。
スナー32は,例えばスパナを用いて多角形基部33を
一側方向,好ましくは緩みを防止するため木ネジ38の
締着方向に回転させるようにすれば,回動係止ファスナ
ー32は,これをその材質の滑性により固定状態で空転
回動させることができる。
止ファスナー32の係止部35を外側框構造材21の上
記C字状の係止溝30内に挿入して回動係止ファスナー
32を回動操作すれば,回動係止ファスナー32の挟圧
溝36に係止溝30を画する一対の対向条31が把持さ
れることにより,該先端の係止部35の回動係止がなさ
れて,外側框構造材21と内側框化粧材23との一対の
框構成材が離隔接合されるに至り,またこの接合によ
り,回動係止ファスナー32による離隔スペース40を
これら一対の框構成材21,23間に形成することがで
きる。
23は,上記係止溝30又は回動係止ファスナー32位
置からパネル受入溝24側に離隔スペース40を長手方
向に遮断したりするようなフイン,突条等を設けること
のない開放状のものとしてあり,従って,これらの間の
上記離隔スペース40は上記パネル受入溝24,特に複
層ガラスのパネル50内側位置においてパネル受入溝2
4に連通する側端開口41を具備したものとなり,これ
により外側框構造材21と内側框化粧材23の一対の框
構成材は枠材単体としてはもとより,本例の如くに一対
の框構成材をそれぞれ外側框構造材21による外側フレ
ームと内側框化粧材23による内側フレームとにそれぞ
れ予め枠組みし,更に複層ガラスのパネル50を嵌込ん
だ後に,上記パネル受入溝24側の側端開口41から上
記スパナ等の工具を差し込んで回動係止ファスナー32
の回動操作とこれによる上記回動係止ファスナー32先
端の係止溝30に対する回動係止を可能としている。
開口41を封止して,離隔スペース40を長手方向に封
止空間としてあり,側端開口41の封止部材には,上記
パネル受入溝24の複層ガラスのパネル50内側位置に
おいて内側框化粧材23とパネル50間に介設し,パネ
ル50を固定する室内側の押縁42を用いている。これ
により本例は内側に上記天然木板の内側框化粧材23を
用いながらパネル50の固定を内押縁によって行うこと
を可能とするとともに上記回動操作用の側端開口41を
同時に封止し得るようにしてある。
リスチレンの板材を用いた独立発泡の樹脂断熱層43を
配設してある。この樹脂断熱層43は上記側端開口41
から,回動係止ファスナー32部位を除くようにその全
長に挿入することによって配設するものとしてあり,こ
の樹脂断熱層43の配設により,外側框構造材21をア
ルミ成形材としたことによりその対面側に発生すること
ある結露による木板の内側框化粧材23に対する影響を
防止し,同時に断熱框20としての断熱性を向上するも
のとしてある。
0の外周側にスペーサー51を介して生じることあるパ
ネル結露水を排出するようにパネル50と上記押縁42
間に挿入した水抜き部材,22は本例において上記回動
係止ファスナー32とともに離隔スペース40を安定形
成するために外側框構造材21に突設し,内側框化粧材
23の外周端側に対接位置することにより熱伝導の影響
を可及的に抑止するようにした単一条端部の対接フイン
を示す。
シAの例を示したもので,本例あっては窓枠1を内外と
もアルミ成形材とした同種一対の窓枠構成材10,12
を断熱性ブリッジ14を介設することによって接合した
ものとするとともに内側窓枠構成材12の室内側に天然
の木板による化粧材15を張設して,これをアルミ成形
材と木板による複合材製とし,また戸体2の断熱框20
の一部,特に縦框における内側框化粧材23を室内側の
外観を向上するために断面L字状として,断熱框20を
2面において被覆するようにしてあり,戸体2の開閉形
態に伴う差異を除いてその余は基本的に上記例と同様に
構成してあるので,同一符号を付してその説明を省略す
る。
り空気線図による換算値で,室外0°Cのとき,室温2
0°C,湿度65%の露点温度を示すものとなり,また
樹脂断熱層43を除去して離隔スペース40を空気断熱
層としたものは室温20°C,湿度60%の露点温度を
示すものとなり,いずれも比較のための従来の断熱框に
おける室温20°C,湿度45%の露点温度に比して大
幅に断熱性を向上する結果を得た。
の実施に当って,接合手段一方の係止溝は,これに代え
て框構成材に透設した,例えば一対の框構成材の伸縮寸
法差を吸収し得る長さを有するようにした所定部位断続
状の係止溝孔とすることが可能である。
熱性を有する樹脂等によってピース状に構成すれば,上
記一体のものとしてこれを回動係止するものの他,例え
ばベース部材とこれに嵌合等する係止部材の複数部材に
よるものとし,その全部又は一部を回動係止するように
したもの,上記ネジに代えてリベット等の他の固定手段
を用いるようにしたもの等とすることも可能である。
るように設けるとともに併せて一対の框構成材間の,例
えば上記対接フイン22を除去するように,その外周側
の側端に封止空間を介して断熱框の外周側に連通するよ
うに追加的に設けて,上記例における一対の框構成材間
外周側の接触を更に完全に断つことにより,断熱性の向
上を図るようにし,またこの側端開口によっても回動係
止ファスナーの回動操作を可能とするようにすることも
できる。この外周側の側端開口を追加的に設けるに際し
ては,一対の框構成材間の該側端開口に樹脂等の断熱性
の封止部材を介設して離隔スペースを密封空間とするよ
うに封止することがもとより必要である。
係止ファスナーの位置関係を外側の框構成材に回動係止
ファスナー,内側の框構成材に係止溝又は係止溝孔とす
るように上記例と逆にすること,これに伴い又は一対の
框構成材の厚さを変える等することにより,離隔スペー
スの側端開口の連通部位をパネル受入溝の外側とするこ
と,封止部材を押縁によらず単純に封止目的のものとし
て構成すること,樹脂断熱層を離隔スペースに充填発泡
したものとすること,更には一対の框構成材を同種の材
質とし,又は上記以外の材質による異種のものとするこ
と等を含めて,本発明の実施において一対の框構成材,
係止溝又は係止溝孔,回動係止ファスナー,離隔スペー
ス,側端開口,封止部材,必要において用いる外周側側
端の側端開口,その封止部材,樹脂断熱層,押縁等の各
具体的材質,形状,構造,これらの関係,これらに対す
る付加等,更には断熱框の用途,その框組みの態様等
は,上記発明の要旨に反しない限り様々に変更すること
が可能である。
対面状に配設し側端にパネル受入溝を形成する一対の框
構成材と,一方の框構成材の対面側に長手方向に添って
配設した係止溝又は係止溝孔と,他方の框構成材の対面
側に突出点状に配設して上記一対の框構成材間に上記パ
ネル受入溝に連通する側端開口を具備した離隔スペース
を形成するとともに上記側端開口からの回動操作により
上記係止溝又は係止溝孔に先端を回動係止して上記一対
の框構成材を離隔接合する断熱性ピース状の回動係止フ
ァスナーと,上記側端開口を封止して離隔スペースを長
手方向に封止空間とする封止部材とを備えてなることを
特徴とするから,同種又は異種の材質の如何を問わずに
適用でき,可及的良好な断熱性を備え,回動操作により
簡易且つ確実に一対の框構成材を接合し得るとともに長
手方向に添う係止溝又は係止溝孔への回動係止ファスナ
ーの回動係止により,一対の框構成材間に生じることあ
る伸縮寸法差を吸収して高度な接合強度を確保維持し,
更に回動係止ファスナーの回動操作を側端開口から行う
ことによってネジ等が外部に露出せず外観の良好な断熱
框を提供することができる。
の樹脂断熱層を追加的に配設してなることを特徴とする
から,上記に加えて断熱性を向上し,また場合によって
離隔スペース内に発生することある結露に対する防水又
は防湿を行うことができる。
ミ成形材製の外側框構造材と木板製の内側框化粧材と
し,係止溝又は係止溝孔を外側框構造材に,回動係止フ
ァスナーを内側框化粧材にそれぞれ配設してなることを
特徴とするから,同じく上記に加えてアルミ成形材と木
板との理想的な断熱框とすることがてきる。
側端開口を該パネル受入溝のパネル内側とし,その封止
部材を室内側でパネルを固定する室内側の押縁としてな
ることを特徴とするから,同じく上記に加えて室内側の
内押縁によるパネルの固定を可能とするとともに離隔ス
ペースを好ましい封止空間とすることができる。
ぞれ外側フレーム及び内側フレームとして枠組みした框
構成材としてなることを特徴とするから,同じく上記に
加えて框組みを簡易化した断熱框とすることができる。
ぞれ外側フレーム及び内側フレームとして枠組みした框
構成材としてなることを特徴とするから,同じく上記に
加えて框組みを簡易化した断熱框とすることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 内外対面状に配設し側端にパネル受入溝
を形成する一対の框構成材と,一方の框構成材の対面側
に長手方向に添って配設した係止溝又は係止溝孔と,他
方の框構成材の対面側に突出点状に配設して上記一対の
框構成材間に上記パネル受入溝に連通する側端開口を具
備した離隔スペースを形成するとともに上記側端開口か
らの回動操作により上記係止溝又は係止溝孔に先端を回
動係止して上記一対の框構成材を離隔接合する断熱性ピ
ース状の回動係止ファスナーと,上記側端開口を封止し
て離隔スペースを長手方向に封止空間とする封止部材と
を備えてなることを特徴とする断熱框。 - 【請求項2】 請求項1の離隔スペースに独立発泡の樹
脂断熱層を追加的に配設してなることを特徴とする断熱
框。 - 【請求項3】 請求項1又は2の一対の框構成材を,ア
ルミ成形材製の外側框構造材と木板製の内側框化粧材と
し,係止溝又は係止溝孔を外側框構造材に,回動係止フ
ァスナーを内側框化粧材にそれぞれ配設してなることを
特徴とする断熱框。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかのパネル受入
溝に連通する側端開口を該パネル受入溝のパネル内側と
し,その封止部材を室内側でパネルを固定する室内側の
押縁としてなることを特徴とする断熱框。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかの一対の框構
成材を,それぞれ外側フレーム及び内側フレームとして
枠組みした框構成材としてなることを特徴とする断熱
框。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5158015A JP2630556B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 断熱框 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5158015A JP2630556B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 断熱框 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06346666A JPH06346666A (ja) | 1994-12-20 |
JP2630556B2 true JP2630556B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=15662413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5158015A Expired - Fee Related JP2630556B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 断熱框 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2630556B2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-03 JP JP5158015A patent/JP2630556B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06346666A (ja) | 1994-12-20 |
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