JP2630134B2 - テトラヒドロフタルイミド化合物の製造法 - Google Patents

テトラヒドロフタルイミド化合物の製造法

Info

Publication number
JP2630134B2
JP2630134B2 JP25352991A JP25352991A JP2630134B2 JP 2630134 B2 JP2630134 B2 JP 2630134B2 JP 25352991 A JP25352991 A JP 25352991A JP 25352991 A JP25352991 A JP 25352991A JP 2630134 B2 JP2630134 B2 JP 2630134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
group
formula
producing
tetrahydrophthalimide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25352991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0597848A (ja
Inventor
光弘 松本
雄司 船木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP25352991A priority Critical patent/JP2630134B2/ja
Publication of JPH0597848A publication Critical patent/JPH0597848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2630134B2 publication Critical patent/JP2630134B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬の中間体として有
用な下記一般式 化2で示されるテトラヒドロフタルイ
ミド化合物の製造法に関する。 (式中、R3 は低級アルキル基、低級アルケニル基また
は低級アルキニル基を表す。)
【0002】
【従来の技術】従来より、殺草活性を有する農薬として
2−(7−フルオロー4−プロパルギルー2H−1,4
−ベンズオキサジンー3(4H)−オンー6−イル)−
4,5,6,7−テトラヒドロイソインドール−1,3
−ジオン等のテトラヒドロフタルイミド化合物(化2)
が知られており、該化合物は、一般式 化3 (式中、R3 は前記と同じ意味を表す。)で示されるベ
ンズオキサジン化合物から製造できることも公知である
(特開昭61−76486号公報)。
【0003】しかしながら、高品質のベンズオキサジン
化合物(化3)を工業的規模で製造するには公知の製造
条件、操作法は十分に満足し得るものではなかった。す
なわち、式 化4 で示されるアニリン化合物からベンズオキサジン化合物
(化3)を製造する公知の方法(特開昭62−2216
77号公報)では、アニリン化合物(化4)のアミノ基
が反応性官能基であることに起因する種々の副反応を伴
いやすく、高品質のベンズオキサジン化合物(化3)を
工業的規模で製造することは必ずしも容易ではなかっ
た。 したがってベンズオキサジン化合物(化3)を製
造中間体とするテトラヒドロフタルイミド化合物(化
2)の公知の製造法は、満足しうるものとは言い難かっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
テトラヒドロフタルイミド化合物 化2を工業的に有利
に製造するための新しい製造法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため、種々検討の結果、本発明に至った。すな
わち本発明は、一般式 化1 (式中、R1 およびR2 は同一または相異なり、低級ア
ルキル基を表す。 ここでR1 およびR2 は結合して環
状となっていてもよい。R3 は低級アルキル基、低級ア
ルケニル基または低級アルキニル基を表し、R3 は低級
アルキル基、低級アルケニル基または低級アルキニル基
を表す。)で示されるイミン化合物と、3,4,5,6
−テトラヒドロフタル酸無水物とを反応させることによ
り一般式化2で示されるテトラヒドロフタルイミド化合
物を得る製造法を提供するものである。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明に用いるイミン化合物(化1)のR1 およびR2
しては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基等の低級アルキル
基が挙げられる。また、R1 およびR2 が結合した例と
してはー(CH2 4 −あるいは−(CH2 5 −が挙
げられる。イミン化合物(化1)およびテトラヒドロフ
タルイミド化合物(化2)のR3 としてはメチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基等の低級アルキル基、アリル基等のアルケニル
基、プロパルギル基、1−メチルプロパルギル基等のア
ルキニル基が挙げられる。
【0007】反応に用いられる溶媒としては、通常、イ
ミン化合物(化1)のR1 およびR 2 の組み合わせに応
じた一般式 化5 (式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味を表す。)で
示されるケトン類が用いられるが、トルエン、キシレ
ン、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族
化合物、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族化合物、ジクロ
ロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン化合物、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テ
トラヒドロフラン、酢酸あるいはこれらの混合溶媒も用
いることができ、必要に応じて水を加えることもでき
る。
【0008】反応に触媒を使用することも有効であり、
触媒としては、硫酸、塩酸、酢酸、p−トルエンスルホ
ン酸等の酸触媒、ピペリジン、ピリジン等の塩基触媒、
メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコ
ール類あるいはこれらの組み合わせが挙げられる。反応
温度は通常、室温から使用する溶媒の沸点の範囲であ
る。3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物の使
用量は、イミノ化合物(化1)の1当量に対して、1当
量以上であり、通常1〜2当量である。触媒の使用量は
イミノ化合物(化1)の1当量に対して、通常、触媒量
から0.8当量であるが、アルコール類および酢酸は溶
媒を兼ねてこれ以上の量を使用することもできる。
【0009】本発明の出発化合物であるイミノ化合物
(化1)はアニリン化合物(化4)から一般式 化6 (式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味を表す。)で
示されるアミド化合物を経由して、容易に、高収率かつ
高純度で得られる(後述の参考例を参照)。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、農薬として有用なテト
ラヒドロフタルイミド化合物(化2)が高収率、高純度
かつ簡便な操作で得ることができ、工業的に優れた方法
である。
【0011】
【実施例】実施例および参考例をあげて、本発明をより
具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定される
ものではない。
【0012】実施例1 6−(1,3−ジメチルブチリデンアミノ)−7−フル
オロ−4−(2−プロピニル)−2H−1,4−ベンズ
オキサジン−3(4H)−オンを90g含むメチルイソ
ブチルケトン溶液560gに3,4,5,6−テトラヒ
ドロフタル酸無水物55g、メタノール5gおよびp−
トルエンスルホン酸5gを加えた。100℃で6時間撹
拌後、溶媒を留去し得られた結晶に60%メタノール水
を加え濾過、洗浄ついで乾燥することにより2−(7−
フルオロー4−プロパルギルー2H−1,4−ベンズオ
キサジンー3(4H)−オンー6−イル)−4,5,
6,7−テトラヒドロイソインドール−1,3−ジオン
を100g得た。収率95%。ガスクロマトグラフィー
内部標準法による純度分析値は99%であった。
【0013】実施例2〜8 実施例1において、6−(1,3−ジメチルブチリデン
アミノ)−7−フルオロ−4−(2−プロピニル)−2
H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オンに代
えて、下記〔表1〕に示されるイミン化合物(化1)を
用いることにより、同様にテトラヒドロフタルイミド化
合物(化2)が得られる。
【0014】
【表1】
【0015】参考例1(アニリン化合物(化4)および
アミド化合物(化6)の製造) 200mlのオートクレ−ブにトルエン23g、メタノ
ール2g、酢酸0.2gおよび5%パラジウム炭素0.
3gを仕込んだ。次いで、水素ガスで釜内を置換したの
ち、水素ガスを10Kg/cm2 の圧力で供給しつつ、
5−フルオロ−2,4−ジニトロフェノキシ酢酸ブチル
20gのトルエン溶液(100g)を内部温度を60〜
70℃に保って3時間かけて加えた。水素ガスの吸収が
停止したのを確認後、反応を終了し30〜40℃で反応
物を濾過し、6−アミノ−7−フルオロ−2H−1,4
−ベンズオキサジン−3(4H)−オン(化4)とパラ
ジウム炭素の混合物12gを得た。これを、ディーンス
ターク型脱水器を備えた反応容器に仕込、メチルイソブ
チルケトン100gとp−トルエンスルホン酸0.1g
を加え、減圧下に、80〜90℃で5時間還流脱水し
た。反応終了後、40℃に冷却し反応液を濾過すると、
濾上物としてパラジウム炭素が回収され、濾液として6
−(1,3−ジメチルブチリデンアミノ)−7−フルオ
ロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オ
ンを15g含むメチルイソブチルケトン溶液が得られ
た。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 化1 (式中、R1 およびR2 は同一または相異なり、低級ア
    ルキル基を表す。 ここでR1 およびR2 は結合して環
    状となっていてもよい。R3 は低級アルキル基、低級ア
    ルケニル基または低級アルキニル基を表す。)で示され
    るイミン化合物と、3,4,5,6−テトラヒドロフタ
    ル酸無水物とを反応させることを特徴とする一般式 化
    (式中、R3 は前記と同じ意味を表す。)で示されるテ
    トラヒドロフタルイミド化合物の製造法。
JP25352991A 1991-10-01 1991-10-01 テトラヒドロフタルイミド化合物の製造法 Expired - Lifetime JP2630134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25352991A JP2630134B2 (ja) 1991-10-01 1991-10-01 テトラヒドロフタルイミド化合物の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25352991A JP2630134B2 (ja) 1991-10-01 1991-10-01 テトラヒドロフタルイミド化合物の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0597848A JPH0597848A (ja) 1993-04-20
JP2630134B2 true JP2630134B2 (ja) 1997-07-16

Family

ID=17252640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25352991A Expired - Lifetime JP2630134B2 (ja) 1991-10-01 1991-10-01 テトラヒドロフタルイミド化合物の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2630134B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013166724A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Sumitomo Chemical Co Ltd フルミオキサジンの結晶形
JP2013256478A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Sumitomo Chemical Co Ltd フルミオキサジンの結晶形
JP6159238B2 (ja) * 2013-12-05 2017-07-05 株式会社日本触媒 イミド化合物の製造方法
US20140200140A1 (en) * 2013-12-30 2014-07-17 Sumitomo Chemical Company, Limited Method of controlling pests
BR112016017194B1 (pt) * 2014-01-29 2021-06-29 Sumitomo Chemical Company, Limited Método para a produção de um composto de alta pureza como o composto 6-amino-7- fluoro-2h-1,4-benzoxazin-3-ona
CN104628572B (zh) * 2015-02-11 2017-07-07 利尔化学股份有限公司 2‑(5‑氟‑2,4‑二硝基苯氧)乙酸酯的合成方法
CN105061416B (zh) * 2015-07-16 2018-01-16 北京颖泰嘉和生物科技股份有限公司 一种制备丙炔氟草胺的方法
BR102018075132A2 (pt) 2018-12-04 2020-06-16 UPL Corporation Limited Composição herbicida sinergística de amplo espectro para o controle de plantas daninhas em culturas agrícolas, uso da dita composição para preparação de produto, produto e método de aplicação

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0597848A (ja) 1993-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2630134B2 (ja) テトラヒドロフタルイミド化合物の製造法
CN86107544A (zh) 黄酮衍生物的制备方法
Federsel et al. Optimization and Scale-up of a Pd-Catalyzed Aromatic C− N Bond Formation: A Key Step in the Synthesis of a Novel 5-HT1B Receptor Antagonist
JP2682705B2 (ja) 2,6−ジクロロフェニルアミノベンゼン酢酸誘導体及びジフェニルアミン誘導体の製造方法。
JPS6046104B2 (ja) ブテン誘導体の製造方法
JPH02204481A (ja) ピリジン―2,3―ジカルボン酸エステル及びその中間体の製造方法
AU2017333054B2 (en) Method for preparing phenylalanine compound
US5053513A (en) Method of reducing a carbonyl containing acridine
JPS617243A (ja) 置換フエニルアセトニトリル類の製造法
JP2646907B2 (ja) 6−アミノ−7−フルオロ−2h−1,4−ベンズオキサジン−3(4h)−オンの製造法
Haruki et al. Some reactions of N-haloamidines
JP2677115B2 (ja) イミン化合物およびその製造方法
KR100909295B1 (ko) 6-아미노메틸- 6,11-디하이드로-5H-디벤즈[b,e]아제핀의 제조방법
WO2023100110A1 (en) Process for preparing brivaracetam
JP3780436B2 (ja) α−テトラ置換フタロシアニンの製造法
JP2627334B2 (ja) 2―アミノベンジルアルコール誘導体の製造方法
JP2795492B2 (ja) インドールまたはインドール誘導体の製造方法
JP2820429B2 (ja) 3―(3,4,5,6―テトラヒドロフタルイミド)―ベンズアルデヒドの製法
JPS58172389A (ja) 1,2,5,6−テトラヒドロ−4−H−ピロロ〔3,2,1−ij〕−キノリン−4−オンの製造方法
BE824491R (fr) Procede de preparation de derives de 1,8-naphthyridine
JPH07165706A (ja) 5−アミノ−3,4−ジヒドロ−2h−ピロール類の製造方法
CN113480523A (zh) 匹莫苯丹的制备方法
JPH10251234A (ja) イミダゾリジンオキシド化合物およびその製造方法
JPH07504671A (ja) 置換されたD,L−2−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)−パーヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−1,3−ジオンの製造法及びその中間体
JPH06766B2 (ja) フルオロアニリン誘導体およびその製造法