JP2629347B2 - スピーカ用ダンパーの製造方法 - Google Patents

スピーカ用ダンパーの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は各種音響機器および映像機器に使用されるス
ピーカに用いるスピーカ用ダンパーの製造方法に関する
ものである。
従来の技術 従来のこの種のスピーカ用ダンパーは第7図(a)〜
(c)に示すような成形工法にて生産されていた。すな
わち、第7図(a)に示すようにその成形金型が上型1
と下型2の2つに分かれ、基材である布3を第7図
(b)に示すように上下方向から1回のプレースで成形
して第7図(c)に示すようなスピーカ用ダンパー3′
を得るものであった。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来のこの種のスピーカ用ダンパーは
生産工法的に1回のプレス成形により得られたものであ
るためそのコルゲーションの寸法や形状にもよるが、プ
レス成形時に基材である布3に無理な力が加わったり、
力のかかる部分が不均一であったり、布3を形成してい
る糸が無理な状態で引き伸ばされたり、著しい例をあげ
ると限界を超えた引き延ばされ方をして材料破壊された
り、時には布3が引き裂かれてしまうというような問題
が発生していた。
又、このようにして得られたスピーカ用ダンパー3′
は、ダンパーの基材である布3に形成時の成形歪が残っ
ているため、それ自身リニアリティが悪く、機械抵抗も
大きく、さらに単品で放置しておくと変形する等の欠点
があった。そして、このようなスピーカ用ダンパー3′
を使用したスピーカは、単品同様にリニアリティが悪
く、機械抵抗も大きく、さらに信頼性面では最低共振周
波数の抵抗率が大きいというような音響特性面および品
質,信頼性面の両面において大きな問題を有するもので
あった。
本発明はこのような従来の問題点を解消し、音響特性
面および品質,信頼性の両面に於いて非常に高性能を有
するスピーカ用ダンパーを提供するものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は、スピーカに使用
されているダンパーの生産工法を、上下金型による1回
のプレス成形ではなく、そのコイゲーションの中心部か
ら外周部に向けて1つのコルゲーションにつき1回ず
つ、すなわちコルゲーションの数だけ回数を重ね成形し
ていく生産工法としたものである。
作用 前記の構成とすることで、得られたスピーカ用ダンパ
ーはその成形時に無理な力が加えられることなく、又、
力のかかり方がどの部分も均一であり、さらにはダンパ
ーへの基材の引き込み量が増えるため成形歪も非常に少
ないということから、その効果としてダンパー単品とし
ては、リニアリティが良く、機械抵抗も小さく、さらに
放置しておいても成形前の形状に戻ろうとするような変
形も発生しないというような利点があり、そしてこのス
ピーカ用ダンパーを使用したスピーカに関しても、同様
にリニアリティが良く、破壊抵抗も小さく、又信頼性面
ではFoの抵抗率が小さいというような効果がある。
このように本発明は、音響特性面および品質,信頼性
面の両面において非常に有益なスピーカ用ダンパーを提
供することができるものである。
実施例 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。第1図に示すように成形金型は従来同様上型16と下
型17とに分割されているのであるが、従来と異なってい
るところは、この上下に分割された成形金型が、上型1
6,下型17ともそれぞれさらに中心部から外周部に向って
円周方向にコルゲーションごとに分割された構造となっ
ているところである。
そして、この金型でのダンパー成形方法は、第2図お
よび第3図に示すように、金型がダンパーとなる基材18
の中心部から外周部に向って順次プレスされていくよう
な成形方法である。すなわち、中心金型4と5が先に合
わさりダンパーとなる布などの基材18の内周部をクラン
プする。次に第1コルゲーション凸金型6が上昇し、そ
の次に第1コルゲーション凹金型7が下降し基材18の内
周部からの第1コルゲーションが成形される。次に第2
のコルゲーション凸金型8、その次に第2コルゲーショ
ン凹金型9が上下動して第2コルゲーションが成形され
る。以下、同様にして外周部に向って第3,第4コルゲー
ション凸金型10,12、周辺金型14から第3,第4コルゲー
ション凹金型11,13、周辺金型15により順次コルゲーシ
ョンが成形され、第4図に示すようなスピーカ用ダンパ
ー19が形成されるという生産工法である。
又、この生産工法は、簡略化した例として、第5図に
示すように上下金型のうち下型17は分割せず一つの金型
としておき、上型のみ分割し、金型5から順にコルゲー
ション凹金型7,9,11,13、周辺金型15に至るまで順番に
成形するような生産工法とすることもできる。
さらに、これらのコルゲーションごとに分割された金
型を動かす順序を、要求されたスピーカ用ダンパーの特
性に合わせて自由に変化させることも可能である。
このような生産工法により得られたスピーカ用タンパ
ーは、その成形時に無理な力が加わらず、又どの部分も
力のかかり方が均一であるため、それ自身基材18である
布の成形歪がスピーカ用タンパー19に成形された時点で
残っていないためリニアリティが良く、機械抵抗も小さ
く、又長時間の放置に対しても、もとの形状に戻ろうと
するような変形も発生しなくなるというような利点を有
している。
このスピーカ用ダンパー19を使用したスピーカの実施
例としては第6図に示すように、マグネット22,上部プ
レート23,下部プレート24からなる磁気回路にフレーム2
5を接着し、このフレーム25の周縁部に接着された振動
板26に前記磁気回路の磁気ギャップ27にはまり込むボイ
スコイル28を本発明のダンパー19により中心保持して結
合し、振動板26の前面中心部にダストキャップ29を接着
して構成されている。そして、このスピーカは、ダンパ
ー単品同様、リニアリティが良く、機械抵抗も小さく、
その動きがしなやかであるため音質面においても非常に
良好であり、さらに信頼性においてもタンパーに、より
多くの基材が引き込まれているため、最低共振周波数の
低下率が非常に小さいというような利点を有している。
発明の効果 以上のように本発明は、スピーカ用ダンパーの生産工
法をダンパーの径方向に分割された金型を使用すること
により無理な力が加わることなく、どの部分にも均一に
力をかけられ、さらに材料の引き込み量を多くして成形
していることから、ダンパー単品放置時の変形がなく、
又このダンパーを使用して得られたスピーカは、ダンパ
ー単品同様リニアリティの向上、機械抵抗の低減さらに
は信頼性という点からはFo低下率の向上を図ることがで
きる。
このように本発明は、音響特性面,音質面および品
質,信頼性面において、非常に性能の高い製品を提供す
ることができることから、その工業的価値は非常に大な
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるスピーカ用タンパー
の製造方法に用いる生産金型の構造断面図、第2図およ
び第3図はその生産方法を示す構造断面図、第4図は同
方法により得たスピーカ用ダンパーの断面図、第5図は
同様に別の生産方法を示す構造断面図、第6図は本発明
のスピーカ用タンパーを使用したスピーカの構造断面
図、第7図(a)〜(b)は従来の生産工法を示す構造
断面図である。 4,5……中心金型、6,8,10,12……コルゲーション凸金
型、7,9,11,13……コルゲーション凹金型、14,15……周
辺金型、16……上型、17……下型、18……基材。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】布に合成樹脂を含浸したシートもしくは合
    成樹脂フィルムからなる基材を加熱成形金型に配置し、
    この加熱成形金型でシートの中心部を固定した後、中心
    から外周に向けて順次コルゲーションを1個ずつ成形す
    ることを特徴としたスピーカ用ダンパーの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスピーカ用ダンパーの製造
    方法で得たスピーカ用ダンパーを用いたスピーカ。
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JPH04103097U (ja) * 1991-02-12 1992-09-04 博健企業有限公司 スピーカー用ダンパーの成形及び切断用金型

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