JP2629051B2 - ファイル編成情報獲得処理方式 - Google Patents

ファイル編成情報獲得処理方式

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JP2629051B2 JP1241087A JP24108789A JP2629051B2 JP 2629051 B2 JP2629051 B2 JP 2629051B2 JP 1241087 A JP1241087 A JP 1241087A JP 24108789 A JP24108789 A JP 24108789A JP 2629051 B2 JP2629051 B2 JP 2629051B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 ファイルを処理するユーティリティプログラムが必要
とするファイル編成情報を獲得するためのファイル編成
情報獲得処理方式に関し、 ユーティリティプログラムの操作性の向上と開発の高効
率化を目的とし、 ジョブ制御言語の解釈結果を参照してユーティリティプ
ログラムが扱うファイルのファイル名と格納先のデバイ
スタイプとを獲得するときに、獲得されるデバイスタイ
プからユーティリティプログラムが扱うファイルが直接
アクセス装置上に展開されているものなかのか否かを判
断するデバイスタイプ判断部と、デバイスタイプ判断部
により直接アクセス装置上に展開されていると判断され
るときに、獲得されるファイル名に従ってこの直接アク
セス装置のボリューム目録を参照することで、ユーティ
リティプログラムが扱うファイルの編成情報を獲得する
ファイル編成情報獲得部とを備えるよう構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、ファイルを処理するユーティリティプログ
ラムが必要とするファイル編成情報を獲得するためのフ
ァイル編成情報獲得処理方式に関し、特に、ユーティリ
ティプログラムの操作性の向上が図られるようにすると
ともに、ユーティリティプログラムの開発効率が高めら
れるようにするファイル編成情報獲得処理方式に関す
る。
既存ファイルの処理(ファイルの複写や内容印刷等)
を扱うユーティリティプログラムでは、ファイル処理の
実行のために処理対象のファイルの編成情報を獲得して
いく必要がある。このファイルの編成情報の獲得処理方
式は、ユーティリティプログラムを利用するユーザの操
作ミスが入らないような構成にしていく必要があるとと
もに、ユーティリティプログラムのプログラム開発の効
率が図られるような構成にしていく必要がある。
〔従来の技術〕
従来、既存ファイルの処理を扱うユーティリティプロ
グラムは、第5図(a)に示すように、ファイルの編成
毎に用意されるという構成が採られていて、これらのユ
ーティリティプログラムを利用する場合には、ユーザが
使用するファイルの編成を調べて、そのファイル編成に
あったユーティリティプログラムを選択して実行させて
いくという構成が採られている。また、第5図(b)に
示すように、外部パラメータの設定により扱うファイル
編成が指定できるようにするという構成が採られてい
て、このユーティリティプログラムを利用する場合に
は、ユーザが使用するファイルの編成を調べて、そのフ
ァイル編成にあった外部パラメータを設定して処理対象
のファイルが扱えるようにして実行させていくという構
成が採られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前者の従来技術では、ユーティリティ
プログラムの提供側からすると、ファイル編成毎にユー
ティリティプログラムを開発しなければならないという
問題点があるとともに、ユーティリティプログラムのユ
ーザ側からすると、処理対象のファイルの編成を調査し
なければならず、しかも、この編成の調査を誤ることで
誤ったユーティリティプログラムを選択するようなこと
があると、再度正確なユーティリティプログラムを選択
して再実行させていかなくてはならないという問題点が
あった。
そして、後者の従来技術では、ファイル編成毎にユー
ティリティプログラムを開発しなければならないという
問題点はないものの、ユーザは、前者の従来技術と同様
に、処理対象のファイルの編成を調査しなければならな
ず、しかも、この編成の調査を誤ることで誤った外部パ
ラメータの設定をするようなことがあると、再度正確な
外部パラメータを設定してユーティリティプログラムを
再実行させていかなくてはならないという問題点があっ
た。
すなわち、従来技術では、第6図に示すように、誤っ
たユーティリティプログラムの選択(図中のルート1)
や誤ったユーティリティプログラムの外部パラメータの
設定(図中のルート2)により、ユーティリティプログ
ラムの再実行を強いられることになるという問題点があ
ったのである。
本発明はかかる事情を鑑みてなされたものであって、
ユーティリティプログラムの操作性の向上が図られるよ
うにするとともに、ユーティリティプログラムの開発効
率が高められるようにする新たなファイル編成情報獲得
処理方式の提供を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明の原理構成図である。
図中、1はジョブ制御文を記述するジョブ制御言語
(JCL)、10はファイル処理を実行するユーティリティ
プログラム、11はジョブ管理部であって、ジョブ制御言
語1を解釈してユーティリティプログラム10の実行環境
を設定するもの、12はJCL解釈結果格納部であって、ジ
ョブ管理部11により解釈されたジョブ制御言語1の解釈
結果を格納するもの、13は直接アクセス装置であって、
ユーティリティプログラム10が処理する処理対象のファ
イルを格納するもの、14は直接アクセス装置13のボリュ
ーム目録(VTOC)であって、直接アクセス装置13に展開
されているファイルの編成情報等を管理するもの、15は
ファイル名獲得部であって、マクロ命令を発行すること
でJCL解釈結果格納部12に格納されている処理対象のフ
ァイルのファイル名を獲得するもの、16はデバイスタイ
プ獲得部であって、マクロ命令を発行することでJCL解
釈結果格納部12に格納されている処理対象のファイルの
格納先のデバイスタイプを獲得するもの、17はデバイス
タイプ判断部であって、デバイスタイプ獲得部16により
獲得されたデバイスタイプから処理対象のファイルが直
接アクセス装置13上に展開されているものなのか否かを
判断するもの、18はファイル編成情報獲得部であって、
デバイスタイプ判断部17に従って処理対象のファイルが
直接アクセス装置13上に展開されていると判断されると
きに、マクロ命令を発行してボリューム目録14に参照す
ることで、ファイル名獲得部15により獲得されたファイ
ル名のファイルの編成情報を獲得するもの、19は獲得さ
れたファイル名、デバイスタイプ及び編成情報等に従っ
て作成されるデータ制御ブロックであって、直接アクセ
ス装置13をアクセスするアクセス手段がアクセス処理の
ために必要とするデータであるもの、20はデータ管理部
であって、直接アクセス装置13や図示しない磁気テープ
等の記憶装置のアクセス手段となるものである。
〔作用〕
本発明によれば、ユーザが、所定のファイル処理を実
行するユーティリティプログラム10を指定するジョブ制
御言語1を作成してジョブ管理部11を起動すると、ジョ
ブ管理部11は、ジョブ制御言語1を解釈してその解釈結
果をJCL解釈結果格納部12に格納し、続いて、ユーティ
リティプログラム10を起動する。このようにして起動さ
れると、ユーティリティプログラム10のファイル名獲得
部15は、データ制御ブロック19の作成のために必要とな
る処理対象のファイルのファイル名をJCL解釈結果格納
部12から獲得するとともに、ユーティリティプログラム
10のデバイスタイプ獲得部16は、データ制御ブロック19
の作成のために必要となる処理対象のファイルの格納先
のデバイスタイプをJCL解釈結果格納部12から獲得す
る。
このデバイスタイプ獲得部16の獲得処理を受けて、ユ
ーティリティプログラム10のデバイスタイプ判断部17
は、処理対象のファイルの格納先のデバイスタイプが様
々なファイル編成をとり得る直接アクセス装置13である
のか否かを判断する。この判断に従って直接アクセス装
置13であると判断されるときには、ユーティリティプロ
グラム10のファイル編成情報獲得部18は、データ管理部
20を介して処理対象のファイルの格納されている直接ア
クセス装置13のボリューム目録14を参照することで、処
理対象のファイルのファイル編成情報を獲得する。これ
により、ユーティリティプログラム10は、処理対象のフ
ァイルをアクセスするためのデータ制御ブロック19を作
成する。
このように、本発明によれば、ユーザの操作を介さず
に自動的に処理対象のファイルのファイル編成情報を獲
得できるようになることから、ユーティリティプログラ
ム10をファイル編成毎に用意する必要がなくなり、ユー
ティリティプログラム10の提供側のプログラム開発の負
担が低減できるようになるとともに、ユーザにとって
も、ユーティリティプログラム10の選択や外部パラメー
タの設定が不要になることで、誤ったユーティリティプ
ログラム10の実行を行うようなことがなくなるのであ
る。
〔実施例〕
以下、実施例に従って本発明を詳細に説明する。
本発明の理解を容易なものとするために、第2図に示
すように、ファイルの複写処理を実行するユーティリテ
ィプログラム10に従って、既存のファイルの入力ファイ
ルから複写先の新たな出力ファイルを生成する例でもっ
て本発明の処理を説明することにする。ここで、入力フ
ァイルを格納するものとして、様々なファイル編成をと
り得る直接アクセス装置13と、順編成ファイルをとる磁
気テープ21を想定することにする。
第3図に、第2図の具体的な処理を実行するためにユ
ーザが作成することになるジョブ制御言語(JCL)を図
示する。この図に示すように、第2図に示す処理を実行
するために、ユーザは、EXEC文で、実行するユーティリ
ティプログラム10のプログラム名を指定するとともに、
DD文で、複写元の入力ファイルのファイル名(この例で
は“IN"としてある)と複写先の出力ファイルのファイ
ル名(この例では“OUT"としてある)とを指定すること
になる。そして、このDD文では、更に、入力ファイルの
格納先のデバイスのデバイスタイプを指定することにな
る。第2図では、この指定された入力ファイルの“IN"
が、直接アクセス装置13に展開されていることを想定し
ている。
この作成されたジョブ制御言語(JCL)は、従来通
り、オペレーティングシステムのジョブ管理部により解
釈されて、その解釈結果が第1図のJCL解釈結果格納部1
2にあたるジョブファイルコントロールブロック(JFC
B)に格納されることで、ユーティリティプログラム10
の実行のための実行環境が定義される。
次に、このようにして実行環境が定義されることで起
動されるユーティリティプログラム10の実行する第4図
のフローチャートに従って、本発明の処理について詳細
に説明する。ここで、本発明を具備するユーティリティ
プログラム10は、あらゆるファイル編成のファイルを処
理できるようになることから、第4図中に示すように、
ファイルをアクセスするために必要となるデータ制御ブ
ロック(DCB)には、あらゆるファイル編成に対しての
制御データが登録できるよう構成されている。
ジョブ管理部より起動されると、ユーティリティプロ
グラム10は、先ず最初に、ステップ1でリード(RD)JF
CBマクロ命令を発行することで、JCLの解釈結果の格納
されているJFCBから処理対象の入力ファイルのファイル
名を読み込む処理を実行する。この処理により、上述の
例で説明するならば、ファイル名“IN"が読み込まれる
ことになる。ここで、このリードJFCBマクロ命令の発行
時点ではファイル名“IN"についてのファイル情報が得
られていないので、リードJFCBマクロ命令を発行するに
足りる情報をもつ仮のDCBに従ってリードJFCBマクロ命
令を発行するよう処理する。図中の例では、順編成の仮
のDCBに従ってリードJFCBマクロ命令が発行される例を
示してある。
ユーティリティプログラム10は、続いて、ステップ2
でDEVTYPEマクロ命令を発行することで、JFCBから処理
対象の入力ファイルの格納されている入出力装置情報
(デバイスタイプ)を読み込む処理を実行する。この処
理により、上述の例で説明するならば、ファイル名“I
N"のファイルの格納先である直接アクセス装置13のデバ
イスタイプが読み込まれることになる。
ユーティリティプログラム10は、続いて、ステップ3
で、ステップ2で読み込んだデバイスタイプが直接アク
セス装置であるのか否かを判断する。この判断に従っ
て、直接アクセス装置でないと判断するとき、すなわ
ち、第2図で仮定したように磁気テープ21であると判断
するときには、順編成のファイルであることが明らかで
あるので、ステップ4で、読み込んだファイル名、デバ
イスタイプ情報を用いて順編成用のDCBを作成してファ
イルオープン処理を実行し、続くステップ5で、順編成
のユーティリティロジックを実行していくよう処理する
ことになる。
一方、ステップ3の判断で、ステップ2で読み込んだ
デバイスタイプが直接アクセス装置であると判断すると
きには、ステップ6に進んで、OBTAINマクロ命令を発行
してその直接アクセス装置13のボリューム目録(データ
セット制御ブロック(DSCB)の集合である)を参照する
ことで、ステップ1で読み込んだファイル名のファイル
の編成情報を読み込むよう処理し、続くステップ7以下
の処理に従って読み込んだファイル編成情報の種別を判
断するとともに、処理対象ファイルのためのDCBを選択
してファイルオープン処理を実行し、そのファイル編成
情報の判断結果に応じて、ステップ5で示すような各編
成毎のユーティリティロジックを実行していくよう処理
することになる。
このように、本発明によれば、ユーティリティプログ
ラム10の処理対象となるファイルの編成情報が自動的に
得られるようになることから、従来であれば、外部パラ
メータとして設定していた編成情報がシステム側で内部
的に設定できるようになるので、ユーザの介在する設定
処理を排除できるようになるのである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、ユーザの操作
を介さずに自動的に処理対象のファイルのファイル編成
情報を獲得できるようになることから、ユーティリティ
プログラムをファイル編成毎に用意する必要がなくな
り、ユーティリティプログラムの提供側のプログラム開
発の負担が低減できるようになるとともに、ユーザにと
っても、外部パラメータの設定が不要になることで誤っ
たユーティリティプログラムの実行を行うようなことが
なくなるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理構成図、 第2図は本発明を説明するための具体例の説明図、 第3図は第2図に示す処理のために作成するJCLの説明
図、 第4図は本発明が実行するフローチャート、 第5図は従来のユーティリティプログラムの構成の説明
図、 第6図は従来技術の問題点を説明する説明図である。 図中、1はジョブ制御言語、10はユーティリティプログ
ラム、11はジョブ管理部、12はJCL解釈結果格納部、13
は直接アクセス装置、14はボリューム目録、15はファイ
ル名獲得部、16はデバイスタイプ獲得部、17はデバイス
タイプ判断部、18はファイル編成情報獲得部、19はデー
タ制御ブロック、20はデータ管理部である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファイルを処理するユーティリティプログ
    ラムが必要とするファイル編成情報を獲得するためのフ
    ァイル編成情報獲得処理方式であって、 ジョブ制御言語の解釈結果を参照してユーティリティプ
    ログラムが扱うファイルのファイル名と該ファイルの格
    納されているデバイスタイプとを獲得するときに、該獲
    得されるデバイスタイプからユーティリティプログラム
    が扱うファイルが直接アクセス装置上に展開されている
    ものなのか否かを判断するデバイスタイプ判断部(17)
    と、 該デバイスタイプ判断部(17)により直接アクセス装置
    上に展開されていると判断されるときに、上記ファイル
    名に従って該直接アクセス装置のボリューム目録を参照
    することで、ユーティリティプログラムが扱うファイル
    の編成情報を獲得するファイル編成情報獲得部(18)と
    を備えることを、 特徴とするファイル編成情報獲得処理方式。
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