JP2628833B2 - 保護膜形成方法及びその装置 - Google Patents
保護膜形成方法及びその装置Info
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Description
ペイントを塗装完成品に塗布して保護膜を形成する方法
及びその装置に関する。
は、自動車の塗装表面に塵埃等が付着するのを防止する
ために液状防錆ワックスを塗装表面に塗布して保護膜を
形成していた。
除去作業の負荷軽減や環境保護等の観点から、例えば特
開平3−267171号公報に記載されているように、
完成車の塗装表面に再剥離型感圧粘着剤を有するプラス
チックフィルムを真空を利用して圧着せしめ、車体を包
覆することによって、完成車の塗装面を一時的に保護す
る塗膜保護方法が知られている。また、小物部品に対し
てはストリッパブルペイントを塗布することも行われて
いる。
フィルムで車体を包覆する場合には、保護フィルムで自
動車全体を覆うためウインドガラス等の本来保護する必
要のない部分まで保護フィルムを貼着することによって
コストアップになるという問題点を有していた。
場合には、保護したい部分のみ塗布することは可能であ
るが、対象物が自動車等のように大きいと、例えば乾燥
不均一による保護膜厚の不均一や付着物による保護膜の
破れ等が生じるという問題点を有していた。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ストリッパブルペイントの塗布及び乾燥によっ
て保護膜厚が均一に形成される保護膜形成方法及びその
装置を提供しようとするものである。
求項1に係る保護膜形成方法は、自動車ボディ等の大型
塗装完成品にストリッパブルペイントを塗布して保護膜
を形成する方法であって、前記塗装完成品に前記ストリ
ッパブルペイントを塗布する工程と、前記塗布工程の下
流に配置されたセッティング工程と、前記塗装完成品に
塗布された前記ストリッパブルペイントを予備乾燥する
工程と、予備乾燥した前記塗装完成品を本乾燥する工程
とからなり、前記ストリッパブルペイントを塗布した前
記塗装完成品を、乾燥温度60〜90°Cで上記乾燥工
程で乾燥させるようにしたことを特徴とする。
ボディ等の大型塗装完成品にストリッパブルペイントを
塗布して保護膜を形成する装置であって、前記塗装完成
品に前記ストリッパブルペイントを塗布する塗布ブース
と、塗布ブースの下流に設けられたセッティングブース
と、前記塗装完成品に塗布された前記ストリッパブルペ
イントを予備乾燥する赤外線乾燥炉と、予備乾燥した前
記塗装完成品を本乾燥する本乾燥炉とからなることを特
徴とする。
装完成品の乾燥温度は、上述のように60〜90°Cが
よい。また前記予備乾燥炉は、上述のように赤外線乾燥
炉がよい。
装完成品に塗布され、次に大型塗装完成品に塗布された
ストリッパブルペイントが予備乾燥炉で予備乾燥され、
更に本乾燥炉で本乾燥されて、大型塗装完成品の表面に
保護膜が均一に形成される。
説明する。図1は本発明に係る保護膜形成方法及びその
装置の構成説明図である。
保護膜形成方法は、図1に示すように塗装完成車にスト
リッパブルペイントを塗布する塗布工程1と、次に塗装
完成車に塗布したストリッパブルペイントを予備乾燥す
る予備乾燥工程2と、更に予備乾燥した塗装完成車を本
乾燥する本乾燥工程3によって行われる。
成する保護膜形成装置は、図1に示すように塗装完成車
にストリッパブルペイントを塗布する塗布ブース4及び
セッティングブース5と、塗装完成車に塗布したストリ
ッパブルペイントを予備乾燥する炉である赤外線乾燥炉
6と、予備乾燥した塗装完成車を本乾燥する炉である熱
風乾燥炉7とから構成される。なお、8は塗装完成車を
塗布ブース4、セッティングブース5、赤外線乾燥炉
6、熱風乾燥炉7の順に搬送するための搬送装置であ
る。
と相違ないが、水溶性ストリッパブルペイント(例え
ば、関西ペイント社製ラップガード)を使用する時に
は、ブース温度10〜25℃、ブース湿度50〜80%
が望ましい。この温度及び湿度の範囲外では、水溶性ス
トリッパブルペイントによる保護膜が形成されない虞が
ある。塗布手段には、特に限定は無く、刷毛塗り、ロー
ラ刷毛塗りや噴霧ガン等が用いられる。
15〜30℃、湿度50〜80%で使用される。
れるのは、保護膜の内部からの乾燥を促進させるためで
ある。特に、水溶性ストリッパブルペイントに対しては
波長2〜4μmの赤外線を30〜60秒当てると良い。
このように保護膜の内部からの乾燥を促進させるのは、
保護膜の表面から乾燥を開始すると、内部から発生して
くる溶剤又は水のため保護膜の表面に穴又は割れが生
じ、保護性能が低下するためである。
るのは、被塗装物全体を均一に加熱するためである。乾
燥工程における乾燥温度は、60〜90°Cがよい。こ
れはストリッパブルペイントの塗布は完成車に対して行
われ、完成車が備える各種電装品等の附属品保護の観点
から、乾燥工程における乾燥温度は60〜90°Cが望
ましい。
状ストリッパブルペイントの塗布及び乾燥を適切且つ連
続的に行え、保護膜を均一に形成出来る。また、水溶性
ストリッパブルペイントの乾燥に際し、予備乾燥工程を
成す赤外線乾燥炉から成る予備乾燥炉を設けたので保護
膜を厚く且つ均一に形成出来る。特に、乾燥工程におけ
る乾燥温度を60〜90°Cとしたので、塗装を完了し
た完成車に対して行われるストリッパブルペイントの塗
布、乾燥に対し、完成車が備える各種電装品等の附属品
保護上好まししいストリッパブルペイントの塗布、乾燥
が行える。 更に本発明では、赤外線乾燥炉で完成車に対
して行われるストリッパブルペイントの塗布後の乾燥を
行うので、塗布されたストリッパブルペイントの内部か
らの乾燥を促進することが出来、形成される保護膜の割
れ、穴等を発生を防止し、保護膜の保護性能が高い完成
車の塗装保護膜を得ることが出来る。
成説明図
…塗布ブース、5…セッティングブース、6…赤外線乾
燥炉(予備乾燥炉)、7…熱風乾燥炉(本乾燥炉)、8
…搬送装置。
Claims (2)
- 【請求項1】 自動車ボディ等の大型塗装完成品にスト
リッパブルペイントを塗布して保護膜を形成する方法で
あって、 前 記塗装完成品に前記ストリッパブルペイントを塗布す
る工程と、 前記ストリッパブルペイント塗布工程の下流に配置され
たセッティング工程と、 前記セッティング工程の下流に配置され、前 記塗装完成
品に塗布された前記ストリッパブルペイントを予備乾燥
する工程と、 予備乾燥工程の下流に配置され、予備乾燥された 前記塗
装完成品を本乾燥する工程とからなり、 前記ストリッパブルペイントを塗布した前記塗装完成品
を、乾燥温度60〜90°Cで上記乾燥工程で乾燥させ
るようにした、 こ とを特徴とする保護膜形成方法。 - 【請求項2】 自動車ボディ等の大型塗装完成品にスト
リッパブルペイントを塗布して保護膜を形成する装置で
あって、 前 記塗装完成品に前記ストリッパブルペイントを塗布す
る塗布ブースと、前記塗布ブースの下流に設けられたセッティングブース
と、 前記セッティングブースの下流に設けられ、 前記塗装完
成品に塗布された前記ストリッパブルペイントを予備乾
燥する赤外線乾燥炉と、 前記赤外線乾燥炉の下流に設けられ、 予備乾燥した前記
塗装完成品を本乾燥する本乾燥炉とからなる、こ とを特徴とする保護膜形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5224370A JP2628833B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 保護膜形成方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5224370A JP2628833B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 保護膜形成方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0780397A JPH0780397A (ja) | 1995-03-28 |
JP2628833B2 true JP2628833B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=16812695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5224370A Expired - Fee Related JP2628833B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 保護膜形成方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2628833B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5121083B1 (ja) * | 2012-04-04 | 2013-01-16 | 和史 友成 | 保護コート膜の製造方法およびそれに用いるブース |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5067845A (ja) * | 1973-10-22 | 1975-06-06 |
-
1993
- 1993-09-09 JP JP5224370A patent/JP2628833B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0780397A (ja) | 1995-03-28 |
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