JPH0780399A - ストリッパブルペイントの塗布方法 - Google Patents

ストリッパブルペイントの塗布方法

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JPH0780399A
JPH0780399A JP22437293A JP22437293A JPH0780399A JP H0780399 A JPH0780399 A JP H0780399A JP 22437293 A JP22437293 A JP 22437293A JP 22437293 A JP22437293 A JP 22437293A JP H0780399 A JPH0780399 A JP H0780399A
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strippable
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英明 東条
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日出雄 石田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストリッパブルペイントを塗装完成品の塗装
表面に確実に塗布することが出来るストリッパブルペイ
ントの塗布方法を提供すること。 【構成】 塗装完成品にストリッパブルペイントを塗布
する工程の前工程として、塗装完成車の塗装表面に付着
した雨水や塵埃等を洗浄する水洗工程1及び洗浄水を除
去する水切工程2から成る前処理工程3を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状のストリッパブル
ペイントを塗装完成品に塗布する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、完成した自動車を出荷する場合に
は、自動車の塗装表面に塵埃等が付着するのを防止する
ために液状防錆ワックスを塗装表面に塗布して保護膜を
形成していた。
【0003】しかし、最近では出荷先におけるワックス
除去作業の負荷軽減や環境保護等の観点から、例えば特
開平3−267171号公報に記載されているように、
完成車の塗装表面に再剥離型感圧粘着剤を有するプラス
チックフィルムを真空を利用して圧着せしめ、車体を包
覆することによって、完成車の塗装面を一時的に保護す
る塗膜保護方法が知られている。また、小物部品に対し
てはストリッパブルペイントを塗布することも行われて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プラスチック
フィルムで車体を包覆する場合には、保護フィルムで自
動車全体を覆うためウインドガラス等の本来保護する必
要のない部分まで保護フィルムを貼着することによって
コストアップになるという問題点を有していた。
【0005】また、ストリッパブルペイントを使用する
場合には、保護したい部分のみ塗布することは可能であ
るが、対象物が自動車等のように大きいと、例えば乾燥
不均一による保護膜厚の不均一や付着物による保護膜の
破れ等が生じるという問題点を有していた。
【0006】更に、完成車の塗装表面にストリッパブル
ペイントを塗布する前に、塗布部分が雨等によって濡れ
ているとストリッパブルペイントによる保護膜の形成が
阻害され、また表面温度の低下によって塗装表面に保護
膜が形成されないという問題点を有していた。
【0007】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ストリッパブルペイントを塗装完成品の塗装表
面に確実に塗布することが出来るストリッパブルペイン
トの塗布方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、自動車ボディ等の大型塗装完成品にストリッパ
ブルペイントを塗布する方法であって、前記塗装完成品
に前記ストリッパブルペイントを塗布する工程の前工程
として、前処理工程を設けたものである。
【0009】前記前処理工程が水洗工程と水切工程から
成るようにするとよい。前記水洗工程に温水を用いると
よい。前記水切工程にエアブローを用いるとよい。前記
エアブローにホットエアを用いる前記水洗工程に温水を
用い、且つ前記水切工程にホットエアを用いることも出
来る。
【0010】
【作用】ストリッパブルペイントを塗布するまでに塗装
完成品の塗装表面に付着した雨水や塵埃等が水洗工程で
洗い流され、水切工程で塗装表面が乾かされた後に、塗
装表面にストリッパブルペイントが塗布される。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は本発明に係るストリッパブルペイント
の塗布方法を実施するための構成説明図である。
【0012】塗装完成車の塗装表面にストリッパブルペ
イントを塗布して保護膜を形成するための工程は、図1
に示すように塗装完成車の塗装表面に付着した雨水や塵
埃等を洗浄する水洗工程1及び洗浄水を除去する水切工
程2から成る前処理工程3と、塗装完成車の塗装表面に
ストリッパブルペイントを塗布する塗布ブース4から成
る塗布工程6と、塗装完成車の塗装表面に塗布されたス
トリッパブルペイントを乾燥させる予備乾燥炉7及び本
乾燥炉8から成る乾燥工程9とから構成されている。
【0013】なお、10は塗装完成車を水洗工程1、水
切工程2、塗布ブース4、セッティングブース5、予備
乾燥炉7、本乾燥炉8の順に搬送するための搬送装置で
ある。
【0014】水洗工程1では、一般に外傷防止のためシ
ャワー式洗車装置を使用する。また、寒冷期には温水を
用いることもある。水切工程2では、通常エアブロー装
置を使用する。また、寒冷期にはホットエアを用いるこ
ともあり、水洗工程1の温水と併せて次工程へ送る塗装
完成車の表面温度を適切に保つためである。表面温度
は、10〜25℃が最適である。
【0015】例えば、2000ccクラスの自動車であ
れば、塗装表面と雰囲気温度がともに−5℃の時、40
℃の温水を塗装表面に1.5リットル/分の割合で掛け
ると、15秒で18℃±2℃の表面温度が得られた。
【0016】塗布ブース4の構造は、通常の塗装ブース
と相違ないが、水溶性ストリッパブルペイント(例え
ば、関西ペイント社製ラップガード)を使用する時に
は、ブース温度10〜25℃、ブース湿度50〜80%
が望ましい。この温度及び湿度の範囲外では、水溶性ス
トリッパブルペイントによる保護膜が形成されない虞が
ある。塗布手段には、特に限定は無く、刷毛塗り、ロー
ラ刷毛塗りや噴霧ガン等が用いられる。
【0017】セッティングブース5は、通常雰囲気温度
15〜30℃、湿度50〜80%で使用される。
【0018】予備乾燥炉7としては、保護膜の内部から
の乾燥を促進させるため、赤外線乾燥炉を用いるのが良
い。特に、水溶性ストリッパブルペイントに対しては波
長2〜4μmの赤外線を30〜60秒当てると良い。こ
のように保護膜の内部からの乾燥を促進させるのは、保
護膜の表面から乾燥を開始すると、内部から発生してく
る溶剤又は水のため保護膜の表面に穴又は割れが生じ、
保護性能が低下するためである。
【0019】本乾燥炉8としては、通常被塗物全体を均
一に加熱するために熱風乾燥炉が用いられる。また、完
成車の乾燥炉として各種電装品等の付属部品保護の観点
から乾燥温度は、60〜90℃が望ましい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、出
荷までの保管中に完成車の塗装表面に付着する塵埃等が
連続的に洗浄され、完成車の塗装表面にストリッパブル
ペイントを適切且つ確実に塗布することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストリッパブルペイントの塗布方
法を実施するための構成説明図
【符号の説明】
1…水洗工程、2…水切工程、3…前処理工程、4…塗
布ブース、5…セッティングブース、6…塗布工程、7
…予備乾燥炉、8…本乾燥炉、9…乾燥工程、10…搬
送装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車ボディ等の大型塗装完成品にスト
    リッパブルペイントを塗布する方法であって、前記塗装
    完成品に前記ストリッパブルペイントを塗布する工程の
    前工程として、前処理工程を設けたことを特徴とするス
    トリッパブルペイントの塗布方法。
  2. 【請求項2】 前記前処理工程が水洗工程と水切工程か
    ら成る請求項1記載のストリッパブルペイントの塗布方
    法。
  3. 【請求項3】 前記水洗工程に温水を用いる請求項2記
    載のストリッパブルペイントの塗布方法。
  4. 【請求項4】 前記水切工程にエアブローを用いる請求
    項2記載のストリッパブルペイントの塗布方法。
  5. 【請求項5】 前記エアブローにホットエアを用いる請
    求項4記載のストリッパブルペイントの塗布方法。
  6. 【請求項6】 前記水洗工程に温水を用い、且つ前記水
    切工程にホットエアを用いる請求項2記載のストリッパ
    ブルペイントの塗布方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003106047A2 (en) 2002-06-14 2003-12-24 Kansai Paint Co., Ltd. Coating pressure feed roller, roller coating device, curved-surface operable roller coating device, automated coating apparatus using those devices, and coating method

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JPS6295178A (ja) * 1985-10-21 1987-05-01 Honda Motor Co Ltd 樹脂製品の部分塗装方法
JPH04313366A (ja) * 1991-01-28 1992-11-05 Kansai Paint Co Ltd ストリッパブル塗膜形成方法

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EP1625894A2 (en) 2002-06-14 2006-02-15 Kansai Paint Co., Ltd Pressure fed coating roller, roller coating device, automated coating apparatus using this device

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JP2625634B2 (ja) 1997-07-02

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