JPH10264662A - 車両の塗膜保護方法 - Google Patents

車両の塗膜保護方法

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Publication number
JPH10264662A
JPH10264662A JP9075030A JP7503097A JPH10264662A JP H10264662 A JPH10264662 A JP H10264662A JP 9075030 A JP9075030 A JP 9075030A JP 7503097 A JP7503097 A JP 7503097A JP H10264662 A JPH10264662 A JP H10264662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
paint film
protection material
film protection
painting
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9075030A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Nagaya
悟 長屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性塗膜保護材の塗布工程を効果的に設定す
ることで、製品コスト,貼付コストの低減はもとより生
産ラインにおける大幅な作業工数の削減が図れる車両の
塗膜保護方法を提供する。 【解決手段】 塗装完成車表面の塗装面を一時的に保護
する水性塗膜保護材を前記塗装完成車表面に塗布した
後、前記塗装完成車に車体部品を取り付ける艤装工程を
行い、樹脂部品やガラス部品へのマスキングを不要とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等車両の塗
膜保護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等車両の塗装面が輸送中(工場か
ら実際にユーザーの手元に届くまでの期間)に受けるダ
メージは深刻な問題である。特に、大敵は酸性雨、鉄
粉、鳥糞等であり、これらによる被害を防ぐために、自
動車メーカーでは様々な方法が行われている。
【0003】例えば、図3に示すように、工場の生産ラ
インで、板金→プレス→溶組→塗装→艤装→検査と進ん
だ車両をラインオフした後、車体の塗装面にワックスタ
イプ又はラップフィルムタイプの塗膜保護材を塗布し
て、塗装面の保護を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来用いて
いたラップフィルムタイプの塗膜保護材は高価であると
共に、貼付により工数の増大を招来するという問題点が
あった。また、ワックスタイプは低価格であるが、塗装
保護性能が低く(効果は3カ月程度)好ましくない。
【0005】ところで、近年、塗膜保護性能の優れた現
用ラップフィルム等の性能を維持しながら、製品コス
ト,貼付コストの低減が図れる水性タイプの水性塗膜保
護材が開発された。
【0006】この水性塗膜保護材は、スプレー塗布(水
性タイプ)が可能で施工が容易であるとともに、薬品吹
付けで流す(水性タイプ)ことで簡単に除去することが
できるという利点がある。
【0007】しかしながら、この水性塗膜保護材を、従
来の塗膜保護材のように生産ラインの最終工程で行った
場合(図3参照)には、車両の艤装工程が終了していて
ルーフモール等の樹脂部品やウィンドウガラス等のガラ
ス部品が全て付いているため、図4に示すように、上記
部品に対しマスキングA,Bを施さなければならず、そ
の工数は膨大なものとなるという不具合がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、水性塗膜保護材
の塗布工程を効果的に設定することで、製品コスト,貼
付コストの低減はもとより生産ラインにおける大幅な作
業工数の削減が図れる車両の塗膜保護方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明の請求項1に係る車両の塗膜保護方法は、塗
装完成車表面の塗装面を一時的に保護する水性塗膜保護
材を前記塗装完成車表面に塗布した後、前記塗装完成車
に車体部品を取り付ける艤装工程を行うことを特徴とす
る。
【0010】これによれば、ルーフモール等の樹脂部品
やウィンドウガラス等のガラス部品の組み付け前である
ので、これらに対するマスキングが不要となると共に、
既に塗装面が水性塗膜保護材で保護されているので、艤
装工程での塗装面への傷つけが回避される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両の塗膜保
護方法を実施例により詳細に説明する。
【0012】[実施例]図1は本発明の一実施例を示す
工程図、図2は水性塗膜保護材の塗布部の説明図であ
る。
【0013】図1に示すように、工場の生産ラインで、
板金→プレス→溶組→塗装と進んだ車両の塗装面に、艤
装工程に先だって水性の塗膜保護材が塗布される。そし
て、塗布後、10〜15分の自然乾燥あるいは2〜6分
の強制乾燥の後、車両は艤装→検査と進みラインオフさ
れる。
【0014】前記水性塗膜保護材としては、KATS5
075(ウィットモア社の商品名)等の水性タイプが用
いられる。
【0015】前記水性タイプは自動塗布装置によりスプ
レー塗布されるもので、また、図2に示すように、車体
水平面部に所定の厚み(膜厚10μm)で保護膜Cが形
成される。
【0016】この様にして本実施例では、塗装が全て完
了後、艤装工程に先立って即ち、ルーフモール等の樹脂
部品やウィンドウガラス等のガラス部品の組付け前に、
塗膜保護材が塗布されるため、樹脂部品やガラス部品に
マスキングを施す必要がなく、作業工数を大幅に削減で
きる。
【0017】また、既に塗装面が保護膜Cで保護されて
いるので、艤装作業の際に塗装面に傷がつくことが防止
される。従って、従来行っている保護カバーの貼り付け
作業が不要となる。
【0018】また、塗膜保護材が前述したような水性で
あるため、ラップフィルムタイプの塗膜保護材より廉価
であり、かつ塗布作業が自動化あるいは手作業で容易に
行える。また、水性塗膜保護材は、無色透明であること
から検査工程において塗装面の検査も容易に行える。
【0019】一方、ユーザへの納車等の際には、薬品吹
付けで流す(水性タイプ)ことで、塗膜保護材を簡単に
除去することができる。
【0020】尚、本発明は、上記実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種変更が可能であ
ることは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、塗
装完成車表面の塗装面を一時的に保護する水性塗膜保護
材を前記塗装完成車表面に塗布した後、前記塗装完成車
に車体部品を取り付ける艤装工程を行うことにしたの
で、製品コスト,貼付コストの低減はもとより生産ライ
ンにおける大幅な作業工数の削減が図れると共に、塗装
面が既に保護膜で保護されているので、艤装工程での塗
装面への傷つけが回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す工程図である。
【図2】水性塗膜保護材の塗布部の説明図である。
【図3】従来例の工程図である。
【図4】同じくマスキングの説明図である。
【符号の説明】
A マスキング B マスキング C 保護膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装完成車表面の塗装面を一時的に保護
    する水性塗膜保護材を前記塗装完成車表面に塗布した
    後、前記塗装完成車に車体部品を取り付ける艤装工程を
    行うことを特徴とする車両の塗膜保護方法。
JP9075030A 1997-03-27 1997-03-27 車両の塗膜保護方法 Withdrawn JPH10264662A (ja)

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JP9075030A JPH10264662A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 車両の塗膜保護方法

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JPH10264662A true JPH10264662A (ja) 1998-10-06

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20040601