JP2628435B2 - 人工雪およびその製造方法 - Google Patents

人工雪およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工スキー場などに有
用な人工雪およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の人工雪としては、下記のものが知
られている。 人工降雪機による人工雪 ファンタイプ、ガンタイプ等があるが、いずれも0℃以
下の大気中に水を噴射し、冷たい空気を利用して水滴を
凍結させるもの。 砕氷による人工雪 氷塊を砕いて小さな粒としたもの。 吸水性樹脂を用いた人工雪 吸水性樹脂と水を混合し、曝気後凍結させたもの〔特開
昭63-500526〕、水分凍結時の膨張力により吸水ゲルを
粉砕したもの〔特開平3-500663〕、天然の雪や氷雪など
に吸水性樹脂あるいは吸水ゲルを混合して凍結させたも
の〔特開平3-229761〕、吸水ゲルをドライアイスなどの
冷却剤を用いて凍結させたもの〔特開平4-43274〕。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の人工雪はいずれも下記に示すような問題点を有し
ている。 の人工降雪機による人工雪;水分を多く含んだ湿雪ま
たはみぞれ状が多く、雪質の点からスキーヤーにとって
好ましくない。またその造雪能力は気温や湿度に大きく
影響されるという欠点がある。 の砕氷による人工雪;一般に天然雪に比べ粒径が大き
いざらめ雪状が多く、雪質の点からスキーヤーにとって
好ましくない。 の吸水性樹脂を用いた人工雪;吸水性樹脂と水を混合
し、曝気後凍結させた人工雪〔特開昭63-500526〕や、
水分凍結時の膨張力により吸水ゲルを粉砕した人工雪
〔特開平3-500663〕は細かい氷状またはアイスバーン状
であり、このままの状態ではスキーに適さない為、この
人工雪表面を雪面整備機等でさらに細かく砕く作業(グ
ルーミング)が必要となり、作業性の上で問題がある。
天然の雪や氷雪などに吸水性樹脂あるいは吸水ゲルを混
合して凍結させた人工雪〔特開平3-229761〕は天然の雪
等と混合するという煩雑な工程が必要であり、特に屋内
スキー場では天然の雪等を運び込むという工程等がさら
に必要となり、コスト面等に問題がある。吸水ゲルをド
ライアイスなどの冷却剤を用いて凍結させた人工雪〔特
開平4-43274〕も吸水ゲルをドライアイスなどの冷却剤
と混合するという煩雑な製造工程が必要であり、コスト
面等に問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、煩雑な製
造工程を必要とせずにスキーに適した雪質が得られる人
工雪およびその製造方法について鋭意検討した結果、本
発明に到達した。すなわち本発明は、吸水性樹脂
(A)、無機質粉末(B)、界面活性剤(C)および氷
からなる人工雪;並びに、下記の工程を含む人工雪の製
造方法である。 吸水性樹脂(A)、無機質粉末(B)、界面活性剤
(C)および水を混合する工程、 の混合物を凍結する工程。
【0005】本発明において、吸水性樹脂(A)として
は、例えばデンプンまたはセルロース(イ)と、カルボ
キシル基やスルホン酸基を有する水溶性単量体または加
水分解により水溶性となる単量体から選ばれる1種以上
の単量体(ロ)と、架橋性単量体(ハ)とを必須成分として重
合させ、必要により加水分解を行うことにより得られる
吸水性樹脂が挙げられる。上記に例示した吸水性樹脂の
製造に用いられる(イ)、(ロ)および(ハ)の詳細、(イ)、(ロ)
および(ハ)の割合、製造法および吸水性樹脂の具体例は
特開昭52-25886号、特公昭53-46199号、特公昭53-46200
号および特公昭55-21041号各公報等に記載されている。
【0006】上記に例示した以外の吸水性樹脂(A)と
しては、例えば(イ)と(ロ)とを重合させたもの(デンプ
ン−アクリロニトリルグラフト重合体の加水分解物、セ
ルロース−アクリロニトリルグラフト重合物の加水分解
物など);(イ)の架橋物(カルボキシメチルセルロー
スの架橋物など);(ロ)と(ハ)との共重合体(架橋ポリ
アクリルアミドの部分加水分解物、架橋されたアクリル
酸−アクリルアミド共重合体、架橋されたスルホン化ポ
リスチレン、特開昭52-14689号および特開昭52-27455号
公報記載のビニルエステル−不飽和カルボン酸共重合体
ケン化物、架橋されたポリアクリル酸塩、架橋されたア
クリル酸−アクリル酸エステル共重合体、架橋されたイ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体、および架橋され
たカルボン酸変性ポリビニルアルコール);並びに、
自己架橋性を有する(ロ)の重合物(自己架橋型ポリアク
リル酸塩など)が挙げられる。また以上例示した吸水性
樹脂は2種以上併用してもよい。
【0007】これら吸水性樹脂のうち、特に好ましいも
のは、前記並びにとして例示したもののうち、架橋
されたアクリル酸−アクリルアミド共重合体、架橋され
たポリアクリル酸(塩)である。
【0008】上記吸水性樹脂(A)としては、純水に対
する吸水性能として少なくとも50ml/g、好ましくは100
〜1,000ml/gのものが適している。
【0009】また、上記吸水性樹脂(A)の表面近傍が
架橋剤(D)で架橋処理(表面架橋)されている方が、
本発明の人工雪の雪質がより向上するため好ましい。本
発明で使用される架橋剤(D)としては、吸水性樹脂
(A)中に存在するカルボキシル基、スルホン酸基、水
酸基、アミノ基などの基と反応しうる2個以上の官能基
を有する化合物であり、このようなものであれば特に限
定することなく使用することができる。
【0010】上記(D)の具体例としては、下記のもの
が挙げられる。 多価金属塩 多価金属としてMg、Ca、Ba、Zn、Feなどの二価金属およ
びAl、Feなどの三価金属など;これら金属のハロゲン化
物、硝酸塩、リン酸塩、硫酸塩、炭酸塩などの無機の正
塩および複塩またはシュウ酸塩、酢酸塩などの低級有機
酸塩など、および水酸化物であり;具体的な化合物とし
ては塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化第一鉄、
塩化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、塩化第二
鉄、硝酸鉄、硝酸カルシウム、硝酸アルミニウム、リン
酸マグネシウム、リン酸カルシウム、リン酸アルミニウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸第一鉄、硫酸アルミニウ
ム、硫酸アルミニウムナトリウム、硫酸アルミニウムカ
リウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸マグネシウムカルシウム、
シュウ酸マグネシウム、シュウ酸カルシウム、酢酸マグ
ネシウム、酢酸カルシウム、酢酸アルミニウム、水酸化
カルシウム、水酸化アルミニウムなど。 ポリグリシジルエーテル系化合物 エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレン
グリコールジグリシジルエーテル、グリセリン-1,3-ジ
グリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジル
エーテル、ポリグリセリン-1,3-ジグリシジルエーテ
ル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチロー
ルプロパントリグリシジルエーテルなど。 ハロエポキシ系化合物 具体的な化合物としては、エピクロルヒドリン、エピブ
ロモヒドリン、α−メチルエピクロルヒドリンなど。 アルデヒド系化合物 グルタルアルデヒド、グリオキザールなど。 イソシアネート系化合物 2,4-トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネートおよびこれらの変性物など。 多価アルコール系化合物 エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ルなど。 多価アミン系化合物 エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、ポリエチレンイミン、ポリアミドポリア
ミンエピクロルヒドリン樹脂など。 多価カルボン酸系化合物 マレイン酸、フタル酸など。 上記〜以外の架橋剤 多価オキサゾリン系化合物、多価アジリジン系化合物な
ど。
【0011】これらの架橋剤は単独であるいは2種以上
併用して用いてもよい。これらのうち好ましいものは
ポリグリシジルエーテル系化合物、多価アルコール系
化合物、多価アミン系化合物である。
【0012】本発明における架橋剤(D)の使用量は、
架橋剤(D)の種類、吸水性樹脂(A)の種類、無機質
粉末(B)の種類・量、界面活性剤(C)の種類・量、
求められる人工雪の雪質などにより種々変化しうるが、
吸水性樹脂(A)の重量に対して通常0.0001〜10%、好
ましくは0.01〜3%である。架橋剤(D)の使用量が10
重量%を超えると、架橋度が高くなりすぎ吸水性能が低
下する。一方、0.0001重量%未満では架橋効果がほとん
ど得られず、人工雪の雪質の向上効果が不十分となる。
【0013】本発明において、架橋剤(D)で吸水性樹
脂(A)を表面架橋処理する方法としては、架橋剤
(D)を原液あるいは粉末の状態で吸水性樹脂(A)に
添加・混合し、架橋反応させる方法;架橋剤(D)と水
および/または親水性有機溶剤の混合溶液を吸水性樹脂
(A)に添加・混合し、架橋反応させる方法;有機溶剤
中に分散・懸濁させた吸水性樹脂(A)に、架橋剤
(D)を原液あるいは粉末の状態で添加・混合し、架橋
反応させる方法;有機溶剤中に分散・懸濁させた吸水性
樹脂(A)に、架橋剤(D)と水および/または親水性
有機溶剤の混合溶液を添加・混合し、架橋反応させる方
法;吸水性樹脂(A)を水と親水性有機溶剤の混合溶液
中に分散させ、架橋剤(D)を原液あるいは粉末の状態
で添加・混合し、架橋反応させる方法;吸水性樹脂
(A)を水と親水性有機溶剤の混合溶液中に分散させ、
架橋剤(D)と水および/または親水性有機溶剤の混合
溶液を添加・混合し、架橋反応させる方法などが挙げら
れる。
【0014】上記の架橋剤(D)で吸水性樹脂(A)を
表面架橋処理する方法のうち、架橋剤(D)と水の混合
溶液を吸水性樹脂(A)に添加・混合し、架橋反応させ
る方法が好ましい。この場合、下記水溶性化合物(E)
を架橋剤(D)と水の混合溶液中に存在させた方が、吸
水性樹脂(A)の表面近傍を効率よく均一に架橋させる
ことができ、より好ましい。
【0015】上記水溶性化合物(E)は、1価アルコー
ルのアルキレンオキサイド付加物、有機酸の1価塩、お
よびラクタム類からなる群から選ばれる少なくとも1種
の水溶性化合物である。
【0016】(E)の水溶液の濃度は、(E)の種類に
よって種々変化させることができるが、通常2〜60重量
%、好ましくは5〜50重量%である。濃度が2重量%未満
では、吸水性樹脂(A)の表面近傍を効率よく均一に架
橋させることが難しくなり、60重量%を超えると、吸水
性樹脂(A)と架橋剤(D)の架橋反応に必要な水分量
を確保するために多量の(E)の水溶液が必要となり、
非経済的である。
【0017】上記の様にして得られた吸水性樹脂(A)
と架橋剤(D)の混合物を、必要により加熱することに
より架橋反応を行なわせることができる。加熱する場合
の温度は、吸水性樹脂(A)の種類、架橋剤(D)の種
類により異なるが、通常20〜250℃、好ましくは30〜200
℃である。加熱する場合の温度が250℃を超えると、吸
水性能の低下や着色が起こるので好ましくない。
【0018】本発明において、架橋剤(D)で吸水性樹
脂(A)を表面架橋処理する装置については特に限定は
なく、通常の攪拌・混合機や加熱炉・乾燥機などを用い
ることができる。
【0019】本発明において、無機質粉末(B)として
は、吸水ゲル粒子間の結合(融着)防止効果を有するも
のであればよく、特に吸水性樹脂(A)の表面を被覆す
る効果の大きいものがより好ましい。
【0020】上記(B)の粒径は、吸水性樹脂(A)の
粒径、吸水ゲルの粒径、人工雪の雪質、吸水ゲル粒子間
の結合のしやすさなどにより異なるが、通常は平均0.00
01〜20μm、好ましくは平均0.0001〜1μmである。
(B)の粒径が0.0001μm未満では細かすぎて取り扱い
が難しくなる。また、20μmより大きくなると無機質粉
末(B)の表面積が小さくなるため、吸水性樹脂(A)
表面への付着性が低下するなど好ましくない。
【0021】(B)の具体例としては、超微粒子状シリ
カ、コロイダルシリカ、ホワイトカーボンなどの二酸化
ケイ素粉末、アルミナ粉末、二酸化チタン粉末などが挙
げられる。これらの無機質粉末は、その結晶形、含水量
など特に限定はない。また、上記に例示した無機質粉末
は2種以上併用してもよい。これらのうち特に好ましい
ものは超微粒子状シリカである。
【0022】本発明における(B)の使用量は、吸水性
樹脂(A)の種類、氷と(A)の重量比、人工雪の雪質
などにより種々変化しうるが、(A)の重量に対して通
常0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜3重量%である。
(B)の使用量が(A)の重量に対して0.01重量%未満
では吸水ゲル粒子間が結合して塊状になり、また、10重
量%を超えて使用しても、吸水ゲル粒子間の結合防止効
果はさほど向上せず、経済的な観点から好ましくない。
【0023】本発明において、界面活性剤(C)として
は、吸水ゲル粒子間の結合防止効果を有するものであれ
ばよく、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、陰
イオン界面活性剤、両性界面活性剤などいずれも使用で
きる。このような界面活性剤(C)としては、「新・界
面活性剤入門」(藤本武彦著、昭和48年12月1日、三洋化
成工業(株)発行)、「新界面活性剤」(堀口博著、昭和50
年10月10日、三共出版発行)および「石油製品添加剤」
(桜井俊男著、昭和49年8月10日、幸書房発行)に記載
のものが挙げられる。これらの界面活性剤は2種以上併
用してもよい。
【0024】界面活性剤(C)のうち、特に好ましいの
は非イオン界面活性剤であり、具体的にはアルキロール
アミド[ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸
ジエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミ
ド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミドなど]、ポリオ
キシアルキレンアルキルアリールエーテル[ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
オクチルフェニルエーテルなど]、ポリオキシアルキレ
ンアルキルエーテル[ポリオキシエチレンオレイルセチ
ルエーテルなど]、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステ
ル[モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオ
レイン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリ
エチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコ
ールなど]、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エ
ステル[モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンなど]、
ソルビタン脂肪酸エステル[モノラウリン酸ソルビタ
ン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソル
ビタンなど]、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピ
レン・ブロックポリマーなどが挙げられる。
【0025】本発明における界面活性剤(C)の使用量
は、吸水性樹脂(A)の種類、氷と吸水性樹脂(A)の
重量比、目的とする人工雪の雪質などにより異なるが、
吸水性樹脂(A)の重量に対して通常0.01〜20重量%、
好ましくは0.05〜10重量%である。界面活性剤(C)の
使用量が吸水性樹脂(A)の重量に対して0.01重量%未
満では、吸水ゲル粒子間が結合して塊状になり好ましく
ない。また、界面活性剤(C)を20重量%を超えて使用
しても、吸水ゲル粒子間の結合防止効果はさほど向上せ
ず、経済的な観点から好ましくない。
【0026】本発明における水の使用量は、吸水性樹脂
(A)の種類、無機質粉末(B)の種類、界面活性剤
(C)の種類、目的とする人工雪の雪質などにより異な
るが、吸水性樹脂(A)の重量に対して通常3〜200倍、
好ましくは10〜100倍である。水の使用量が吸水性樹脂
(A)の重量に対して3倍未満ではスキーに適した雪質
を維持することが難しくなり、200倍を超えると吸水ゲ
ル粒子間の結合が強くなるため好ましくない。
【0027】本発明の人工雪は、混合比率、混合方法、
吸水方法、凍結方法などを変えることにより、スキーに
適した雪質のものが煩雑な工程を必要とせずに得ること
ができる。
【0028】本発明の人工雪の製造方法は、下記の工程
を含む。 吸水性樹脂(A)、無機質粉末(B)、界面活性剤
(C)および水を混合する工程、 の混合物を凍結する工程。
【0029】上記の製造方法において、吸水性樹脂
(A)、無機質粉末(B)、界面活性剤(C)および水
を混合する方法は混合順序、混合条件などに特に限定は
ないが、まず吸水性樹脂(A)と無機質粉末(B)を混
合して吸水性樹脂(A)表面を無機質粉末(B)で被覆
した後に、界面活性剤(C)および水と混合する方法が
特に好ましい。この場合、無機質粉末(B)で被覆され
た吸水性樹脂(A)と界面活性剤(C)を混合した後に
水を吸水させるか、あるいは界面活性剤(C)を溶解し
た水溶液を無機質粉末(B)で被覆された吸水性樹脂
(A)に吸水させる方法が望ましい。
【0030】本発明の人工雪の製造方法の利点は、グル
ーミング、天然の雪等との混合あるいはドライアイス等
の冷却剤との混合等の煩雑な手段を必要とせず、例えば
0℃以下の低温雰囲気下で単に冷凍するだけで、スキー
に適した良好な雪質の人工雪が容易に得られるところに
ある。
【0031】本発明の人工雪には必要により、防腐剤、
防かび剤、殺菌剤、酸化剤、着色剤などを添加すること
ができる。これら添加剤は、製造工程中の任意の段階で
添加することができる。
【0032】
【実施例】以下製造例、比較製造例及び実施例により本
発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。 製造例 1 サンウエットIM−5000(架橋ポリアクリル酸塩系
吸水性樹脂;三洋化成工業(株)製)100部を容量2,000ml
のジューサーミキサーに入れて攪拌をつづけながら、プ
ロピオン酸ナトリウム0.4部およびエチレングリコール
ジグリシジルエーテル0.4部を含む架橋剤水溶液4部を滴
下して充分混合した。得られた混合物を150℃で約20分
間加熱処理して表面架橋処理された吸水性樹脂(1)を得
た。
【0033】製造例 2 製造例1におけるサンウエットIM−5000100部を
アクアリックCA(架橋ポリアクリル酸塩系吸水性樹
脂;日本触媒化学工業(株)製)100部に代えた以外は製
造例1と同様にして表面架橋処理された吸水性樹脂(2)
を得た。
【0034】製造例 3 製造例1におけるエチレングリコールジグリシジルエー
テル0.4部をグリセリン0.4部代えた以外は製造例1と同
様にして表面架橋処理された吸水性樹脂(3)を得た。
【0035】製造例 4 製造例1におけるエチレングリコールジグリシジルエー
テル0.4部をポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン
樹脂0.4部に代えた以外は製造例1と同様にして表面架
橋処理された吸水性樹脂(4)を得た。
【0036】製造例 5 製造例1における架橋剤水溶液4部を6部に代えた以外は
製造例1と同様にして表面架橋処理された吸水性樹脂
(5)を得た。
【0037】実施例 1 製造例1で得た吸水性樹脂(1)100部に超微粒子状シリカ
(平均粒径約0.02μm)1部をV型混合機に入れ、充分
攪拌して吸水性樹脂(1)の表面を超微粒子状シリカで被
覆した。一方、プロファンEX-24(アルキロールアミド
系非イオン界面活性剤;三洋化成工業(株)製)0.1部を
水99.9部に溶解して0.1%水溶液を作成した。このプロ
ファンEX-24の0.1%水溶液50部を超微粒子状シリカで被
覆された吸水性樹脂1部に吸水させた後、-30℃の冷蔵庫
中で約2時間凍結させて本発明の人工雪を得た。
【0038】実施例 2 実施例1の吸水性樹脂(1)100部を製造例2で得た吸水性
樹脂(2)100部に代えた以外は実施例1と同様にして本発
明の人工雪を得た。
【0039】実施例 3 実施例1の吸水性樹脂(1)100部を製造例3で得た吸水性
樹脂(3)100部に代えた以外は実施例1と同様にして本発
明の人工雪を得た。
【0040】実施例 4 実施例1の吸水性樹脂(1)100部を製造例4で得た吸水性
樹脂(4)100部に代えた以外は実施例1と同様にして本発
明の人工雪を得た。
【0041】実施例 5 実施れ1の吸水性樹脂(1)100部を製造例5で得た吸水性
樹脂(5)100部に代えた以外は実施例1と同様にして本発
明の人工雪を得た。
【0042】実施例 6 実施例1におけるプロファンEX-24 0.1部をサンデットE
N(硫酸エステル塩系陰イオン界面活性剤;三洋化成工
業(株)製)0.1部に代えた以外は実施例1と同様にして
本発明の人工雪を得た。
【0043】実施例 7 実施例1においてプロファンEX-24 0.1部を0.2部に代え
た以外は実施例1と同様にして本発明の人工雪を得た。
【0044】実施例 8 実施例1の吸水性樹脂(1)100部をサンウエットIM−5
000100部に代えた以外は実施例1と同様にして本発
明の人工雪を得た。
【0045】比較例 1 プロファンEX-24 0.1部を水99.9部に溶解して0.1%水溶
液を作成した。この水溶液50部を製造例1で得た吸水性
樹脂(1)1部に吸水させた後、-30℃の冷蔵庫中で約2時間
凍結させたところ、アイスバーン状の人工雪が得られ
た。
【0046】比較例 2 製造例1で得た吸水性樹脂(1)100部に超微粒子状シリカ
(平均粒径約0.020μm)1部をV型混合機に入れ、充分
攪拌して吸水性樹脂(1)表面を超微粒子状シリカで被覆
した。この超微粒子状シリカで被覆された吸水性樹脂1
部に水50部を吸水させた後、-30℃の冷蔵庫中で約2時間
凍結させたところ、粒子同士が結合した塊状の人工雪が
得られた。
【0047】比較例 3 PQ−ポリマーBL−100(架橋ポリアクリル酸塩系
吸水性樹脂;大阪有機化学工業(株)製)1部に水50部を
吸水させた。この吸水ゲルと氷を砕いて造った氷雪とを
重量比で1:3の割合で混合し、ー30℃の冷蔵庫中で約2
時間凍結させて人工雪を得た。
【0048】比較例 4 PQ−ポリマーBL−100(架橋ポリアクリル酸塩系
吸水性樹脂;大阪有機化学工業(株)製)1部に水50部を
吸水させた。-10℃の雰囲気下でこの吸水ゲルと粒状の
ドライアイスとを重量比で1:1の割合でハンドミキサ
ーを用いて混合して凍結させ、人工雪を得た。
【0049】実施例1〜8および比較例1〜4で得られ
た人工雪の性能評価結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明の人工雪およびその製造方法は次
のような効果を奏する。 本発明の人工雪およびその製造方法では、グルーミン
グ(人工雪表面を雪面整備機等でさらに細かく砕く作
業)、天然の雪等との混合、ドライアイス等の冷却剤と
の混合等の煩雑な製造工程を必要とせず、例えば0℃以
下の低温雰囲気下で吸水ゲルを冷凍するだけで人工雪を
得ることができる。 従来の人工降雪機による人工雪、砕氷による人工雪や
曝気後凍結させた人工雪では雪質が各々湿雪状、ざらめ
状、細かい氷状となり、スキーヤーにとって好ましくな
かった。本発明の人工雪およびその製造方法では、吸水
ゲル粒子間が凍結後も結合することがなく、スキーヤー
に適した雪質を得ることができる。 以上の効果を奏することから本発明の人工雪およびその
製造方法は人工スキー場のゲレンデ等に有用である。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性樹脂(A)、無機質粉末(B)、
    界面活性剤(C)および氷からなる人工雪。
  2. 【請求項2】 吸水性樹脂が、架橋剤(D)で表面架橋
    処理されている請求項1記載の人工雪。
  3. 【請求項3】 架橋剤(D)が、ポリグリシジルエーテ
    ル系化合物、多価アルコール系化合物および多価アミン
    系化合物からなる群から選ばれた少なくとも1種である
    請求項2記載の人工雪。
  4. 【請求項4】 吸水性樹脂(A)の表面が、無機質粉末
    (B)によって被覆されている請求項1〜3のいずれか
    記載の人工雪。
  5. 【請求項5】 無機質粉末(B)の平均粒径が、0.0001
    〜1μmである請求項1〜4のいずれか記載の人工雪。
  6. 【請求項6】 無機質粉末(B)が、超微粒子状シリカ
    である請求項1〜5のいずれか記載の人工雪。
  7. 【請求項7】 無機質粉末(B)の量が、吸水性樹脂
    (A)の重量に対して0.05〜3重量%である請求項1〜
    6のいずれか記載の人工雪。
  8. 【請求項8】 界面活性剤(C)が、非イオン界面活性
    剤である請求項1〜7のいずれか記載の人工雪。
  9. 【請求項9】 下記の工程を含む請求項1〜8のいずれ
    か記載の人工雪の製造方法。 吸水性樹脂(A)、無機質粉末(B)、界面活性剤
    (C)および水を混合する工程、 の混合物を凍結する工程。
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