JP2628174B2 - 搾乳器の圧力開放機構 - Google Patents

搾乳器の圧力開放機構

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JP2628174B2 JP1264988A JP1264988A JP2628174B2 JP 2628174 B2 JP2628174 B2 JP 2628174B2 JP 1264988 A JP1264988 A JP 1264988A JP 1264988 A JP1264988 A JP 1264988A JP 2628174 B2 JP2628174 B2 JP 2628174B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、産婦の乳房から母乳を搾乳するための搾乳
器に関し、特に大気を導入して吸引力を開放する圧力開
放機構に係る。
[従来の技術] 一般に、この種の搾乳器には、負圧によって乳房に吸
着したラッパを当該乳房から引き離す等の目的のために
負圧を大気に開放する圧力開放機構を設けている。
従来の、この種の圧力開放機構は、吸引部と吸乳部と
ボトルとの間を連通する通気路に一端を開口し且つ他端
を外部に開口して設けた外気孔と、この外気孔の一端に
形成した弁座に着座可能に設けた弁体と、この弁体を弁
座側に付勢するスプリングと、このスプリングの他端を
支持し且つ弁体と一体に設けたノブとを有している。
而して、搾乳終了時或は乳房に急激な痛みが生じた場
合等において搾乳器のラッパを乳房から引き離す場合に
は、スプリングの付勢力に抗してノブを押圧し、弁体を
弁座から離座して外気孔を開き、負圧を大気中に開放し
て吸引力を取り除くことにより、乳房からのラッパの引
き離しが可能となった。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、このような従来の圧力開放機構にあっ
ては、弁体とノブとを軸部により連結して一体に形成し
ているとともに、その軸部にスプリングを挿入する構造
となっていたため、組付時には、まず、一端に弁体を設
けた軸部を外気孔に貫通し、その軸部の突出部にスプリ
ングを緩く外嵌した後、当該スプリングを圧縮した状態
で軸部の先端にノブを固定しなければならないことか
ら、組付工数が多くて組付性が悪いばかりでなく、部品
点数が多くて不経済であるという問題点があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもの
であり、弁部と傘部とレバー部とを有する弁体をゴム状
弾性体で形成し、傘部の弾性で弁部を弁座に着座させる
とともに、レバー部の押圧力で弁体を弾性変形させて外
気孔を開放可能とすることにより、上記問題点を解決す
ることを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、負圧を発生する
吸引部と、ラッパを有する吸乳部と、搾乳した母乳を貯
留するボトルとを備え、前記吸引部と吸乳部とボルトと
の間を通気路により連通した搾乳器において、前記通気
路に一端を開口し且つ他端を外部に開口した外気孔を前
記吸引部又は吸乳部に設け、この外気孔にはゴム状弾性
体で形成した弁体を貫通して設け、この弁体は前記外気
孔の開口部に着座可能な弁部と、この弁部を弾性により
前記開口部に付勢する傘部と、この傘部及び前記弁部と
一体に設けたレバー部とを有し、前記外気孔の近傍には
前記レバー部への入力により弁体に弾性変形を生じさせ
る凸部を設けてなることを特徴としている。
[作用] 而して、本発明では、レバー部を押圧すると、ゴム状
弾性体からなる弁体が凸部に接触する部分を支点として
揺動し、当該弁体の弾性変形により弁部が外気孔の開口
部から離座して外気孔が開かれる。これにより、外気孔
を介して大気が通気路内に導入され、吸乳部内の負圧が
大気圧に変化するため、ラッパを乳房から簡単に引き離
すことができる。
一方、レバー部の押圧力を解除すると、傘部の弾性に
よる復元力により、弁部が開口部に着座して外気孔が閉
じられる。
[実施例] 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を示す正面図、第2図乃至
第4図は第1図に示した連結部材の拡大図である。
まず、構成を説明すると、第1図に示す1は吸乳部、
2は吸引部、3はボトルである。
吸乳部1は、側方に開口したラッパ4と、このラッパ
4の基部に連続して一体に形成した蓋体5とを有し、蓋
体5内の空間とラッパ4内の空間とは連通口(図示せ
ず)によって連通している。そして、蓋体5の内周面に
はメネジ(図示せず)を設けるとともに、このメネジに
螺合可能なオネジ(図示せず)をボトル口6の外周面に
設け、これにより吸乳部1とボトル3を着脱自在に構成
している。
また、吸引部2は、負圧を発生させる握力操作式手動
吸引ポンプ7と、吸乳部1との間を連結する連結部材8
とを有している。握力操作式手動吸引ポンプ7の構造は
従来のものと同様であり、排気弁9を有する中空ゴム部
材10を握りつぶし、しかる後の復元力により内部の空気
を吸引して外部に排出することにより、負圧を発生させ
るものである。
連結部材8は、第2〜4図に拡大して詳細に示すよう
に、球殻のほぼ4分の1の形状をなしていて、中心部に
は縦方向に延びる中空軸部11を設けている。中空軸部11
の下端部は床面12より下方に突出しており、その突出部
11aを蓋体5の中央部に設けた係合孔(図示せず)に挿
入係合することにより、連結部材8を蓋体5に着脱可能
に取直することができる。11bは、係合孔との気密性を
保持するためのOリング(図示せず)が挿着される周溝
である。
また、連結部材8の外周面には上方に突出し且つ中空
軸部11の孔13に連続する孔14aを有する突出部14を設
け、この突出部14と握力操作式手動吸引ポンプ7の接続
部10aとの間を可撓性を有するパイプ15により接続して
いる。さらに、連結部材8の側部には壁面16が中空軸部
11に達する凹陥部17を設け、この凹陥部17内の底面18上
にはストッパ19を設けている。そして、壁面16の上部中
央に設けた肉厚部には、一端を前記孔13に連通した外気
孔20を設けている。外気孔20は、孔13側の開口径より外
側の径を大きくした円錐形をなしていて、この外気孔20
に弁体21を貫通している。
弁体21は、外気孔20の外側の開口部に着座可能な弁部
22と、この弁部22の軸心部分に突設した軸部23と、この
軸部23の先端に形成した傘部24と、弁部22の軸部23とは
反対側に設けたほぼ球殻の一部を形成するレバー部25
と、弁部22の両側方に設けた支点部26を有し、これらは
軟質プラスチック或は軟質ゴム等の弾性の高いゴム状弾
性体によって一体に形成している。そして、各支点部26
に対向させて連結部材8には、若干の隙間をあけて凸部
27を形成している。
なお、弁部22と傘部24との間の長さは、組付時に傘部
24の周縁が孔13の内周面に当接し、その状態で傘部24の
弾性により弁部22を外気孔20の外側開口部に圧接して当
該外気孔20を閉じるように設定する。
而して、吸乳部1と吸引部2とはボトル3を介して連
通されていて、これらを連通するラッパ内の空間とボト
ル内の空間と孔13,14aとパイプ15の孔とによって通気路
を形成しているとともに、外気孔に貫通した弁体21が圧
力開放機構を構成している。
次に、本実施例の動作について説明する。
第1図に示すように、吸乳部1と吸引部2とボルト3
を連結した状態でラッパ4を乳房に当て、握力操作式手
動吸引ポンプ7の中空ゴム部材10を握りつぶし、しかる
後握りを離すと、ラッパ4内の空気が通気路を介して吸
引され、排気弁9から外部に排出される。これにより、
ラッパ4内が負圧状態となり、その負圧により乳房が吸
引されて母乳が流出する。流出した母乳はボトル3内に
流れ込み、当該ボトル3に貯留される。
この場合、弁体21の弁部22は、左右側部が孔13の内周
面に圧接している傘部24の弾性により外気孔20の外側開
口部に着座している。そのため、通気路の気密状態が保
持されており、握力操作式手動吸引ポンプ7のポンプ作
用によって負圧が発生する。
上記搾乳時において、乳房に突発的な痛みを感じた場
合或は搾乳が終了した場合には、圧力開放機構である弁
体21のレバー部25を指で押圧する。すると、弁体21の支
点部26が連結部材8の凸部27に当接し、この凸部27を中
心として弁体21に曲げモーメントが発生する。
この時、傘部24が外気孔20の内側開口部に当接し、こ
れが抵抗となるため当該傘部24が外気孔20を抜け出るお
それがない一方、弁体21は全体を弾性の高いゴム状弾性
体で形成しているため、上記レバー部25の押圧力を受け
る凸部27の反力によって弁部22に伸び側の弾性変形が生
じ、弁部22の径が細くなって外気孔20の外側開口部との
間に隙間を生じる。この隙間を介して通気路と外部とが
連通され、大気が隙間を通って通気路内に導入される。
その結果、ラッパ4内の負圧が常圧に変化し、負圧に
よる吸引力が消滅するため、当該ラッパ4を乳房から簡
単に引き離すことができる。なお、ストッパ19はレバー
部25の過度の押し込みを防止するためのものであり、レ
バー部25の移動軌跡上に突出していて、所定量以上のレ
バー部25の移動を制限する。
しかる後、レバー部25の押圧力を取り除くと、それ自
体の復元力によって弁体21が元の形に復元するととも
に、傘部24の復元時の弾性によって弁部22が外気孔20の
外側開口部に圧接し、この弁部22の着座によって外気孔
20が閉じられる。従って、この状態でラッパ4を乳房に
当て、握力操作式手動吸引ポンプ7でポンプ作用を繰り
返すことにより、再び母乳の搾乳が可能となる。
なお、上記実施例では、吸引部2として握力操作式手
動吸引ポンプ7を使用した例について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば電動モータ
を用いた電動式吸引ポンプを適用することができる。ま
た、上記実施例においては、吸引部の一部を構成する連
結部材に弁体からなる圧力開閉機構を設けた例について
説明したが、その圧力開閉機構は、吸乳部を構成するラ
ッパ或は蓋体に設ける構造としてもよいことは勿論であ
る。
[発明の効果] 以上説明してきたように、本発明によれば、弁部と傘
部とレバー部とを有する弁体をゴム状弾性体で形成する
とともに、その弁体を外気孔に貫通する構成としたた
め、傘部の弾性により弁部を開口部に着座して外気孔を
閉じ且つレバー部の押圧力に対する凸部の反力で弁体を
弾性変形させて外気孔を開くことができ、従って、弁体
のみで圧力開放機構を構成することができる。そのた
め、従来の圧力開閉機構と比べて部品点数を大幅に少な
くすることができ、従って、部品点数の削減によるコス
トダウンと構造の簡単化による組付性の向上とを図るこ
とができ、開閉動作が確実で安価な圧力開閉機構を提供
することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す全体図、第2図は第1
図に示す連結部材を拡大した側面図、第3図は第2図の
III−III線断面図、第4図は第2図のIV−IV線断面図で
ある。 1:吸乳部、2:吸引部 3:ボトル、4:ラッパ 5:蓋体 7:握力操作式手動吸引ポンプ 8:連結部材、17:凹陥部 20:外気孔、21:弁体 22:弁部、24:傘部 25:レバー部、26:支点部 27:凸部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負圧を発生する吸引部と、ラッパを有する
    吸乳部と、搾乳した母乳を貯留するボトルとを備え、前
    記吸引部と吸乳部とボルトとの間を通気路により連通し
    た搾乳器において、前記通気路に一端を開口し且つ他端
    を外部に開口した外気孔を前記吸引部又は吸乳部に設
    け、この外気孔にはゴム状弾性体で形成した弁体を貫通
    して設け、この弁体は前記外気孔の開口部に着座可能な
    弁部と、この弁部を弾性により前記開口部に付勢する傘
    部と、この傘部及び前記弁部と一体に設けたレバー部と
    を有し、前記外気孔の近傍には前記レバー部への入力に
    より弁体に弾性変形を生じさせる凸部を設けてなる搾乳
    器の圧力開放機構。
  2. 【請求項2】前記吸引部は、前記ボルトに取着される前
    記吸乳部に着脱可能な連結部材を有し、この連結部材
    に、前記外気孔と前記凸部を設けてなる請求項1記載の
    搾乳器の圧力開放機構。
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