JP2627855B2 - カメラにおけるレンズの固定装置 - Google Patents

カメラにおけるレンズの固定装置

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JP2627855B2
JP2627855B2 JP34061392A JP34061392A JP2627855B2 JP 2627855 B2 JP2627855 B2 JP 2627855B2 JP 34061392 A JP34061392 A JP 34061392A JP 34061392 A JP34061392 A JP 34061392A JP 2627855 B2 JP2627855 B2 JP 2627855B2
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JP
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camera body
lens
locking
locking means
clamp
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勝弘 永津
一幸 糸川
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Ikegami Tsushinki Co Ltd
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Ikegami Tsushinki Co Ltd
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラにおけるレンズ
の固定装置に関し、特に、小型テレビカメラ等において
引掛レンズをカメラの本体に確実に固定ロックして緩み
が生じることのない技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小型テレビカメラ本体1とレンズ
本体3との接続は、図5に示すようにして行われてい
た。即ち、レンズ本体3をカメラ本体1に装着する場合
は、レンズ枠3aの上端部に設けられた楔3bをカメラ
本体1に引っ掛けると共に、下端部3cを固定装置Aに
より締めつけて固定する。そして、レンズ本体3をカメ
ラ本体1から取り外す場合には、下端部3cへの固定装
置Aによる固定を外して、該下端部3cを前記レンズ枠
3a上端部の楔3bを支点として上方に若干回転させて
楔3bの嵌合を外し、レンズ本体3を取り外す。
【0003】そして、かかるカメラ本体1へレンズ本体
3を固定するためのレンズ固定装置としては、図6に示
すようなものがある。即ち、このものは、一端をカメラ
本体1に固定すると共に、他端を自由端とした軸部2
と、該軸部2の軸周りに回転自由に設けられ、前記カメ
ラ本体1にその上端部の楔3bで引っ掛けられたレンズ
枠3aの下端部3cをカメラ本体1前壁との間に挟持し
て係止させる係止部4と、前記軸部2に螺合され、締付
方向に回動させることにより前記係止部4を介してレン
ズ枠3aの下端部3cをカメラ本体1に押圧固定する締
付手段5と、を含んで構成され、この固定装置によりレ
ンズ枠3aをカメラ本体1に固定ロックするものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかるカメ
ラにおける引掛レンズの固定装置においては、レンズ枠
3aをカメラ本体1に固定ロックする際に、係止部4が
正確な係止位置(長手方向が直立した位置)にない状態
で締付手段5により締付けてレンズ枠3a部分をカメラ
本体1に確実に係止できなかったり、または、係止部4
が係止位置にあってレンズ枠3aがカメラ本体1に固定
ロックされている状態にあっても、締付手段5による締
付が自然に弛んで係止部4が回転して係止ロックが解除
され、場合によってはレンズ枠3aがカメラ本体1から
脱落するおそれがあるといった問題点を生じていた。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたものであり、引掛レンズをカメラ本体に確実に
固定ロックして緩みが生じることのないレンズの固定装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、カ
メラ本体のレンズ取付面から突出する軸部と、該軸部の
軸周りに回動自由に設けられ、前記カメラ本体にその上
端部が引っ掛けられたレンズ枠の下端部を押え部により
カメラ本体に係止させる係止手段と、前記軸部に螺合さ
れ、締付方向に回動させることにより前記係止手段の押
え部を介してレンズ枠の下端部をカメラ本体に押圧固定
する締付手段と、を備えたレンズの固定装置において、
前記軸部の周りに回動自由に設けられ、軸方向に所定ス
トローク範囲内で移動自由に形成されると共に、前記係
止手段に回り止め係合されるクランプツマミと、前記係
止手段の押え部がレンズ枠の下端部に係止される係止位
置で、クランプツマミと係止手段との軸方向の所定の相
対位置における両者の相対回転を停止させるようにロッ
ク係合するロック手段と、前記クランプツマミを前記ロ
ック手段によりロック係合される方向に弾性付勢するリ
ターンスプリングと、を含んで構成される。
【0007】また、クランプツマミと係止手段とのロッ
ク係合位置で、クランプツマミに形成された窓孔より所
定のマークを表示させるようにすることもできる。
【0008】
【作用】かかる構成によれば、レンズ枠をカメラ本体に
固定ロックする場合には、先ず、カメラ本体にレンズ枠
の上端部を引っ掛けると共に、その下端部をカメラ本体
に当接させる。
【0009】そして、その後クランプツマミを、水平位
置にある係止手段の押え部が前記レンズ枠の下端部位置
にくるように回動させる。また、この位置で同時にリタ
ーンスプリングがクランプツマミをロック手段によりロ
ック係合される方向に弾性付勢してクランプツマミと係
止手段との軸方向の所定の相対位置における両者の相対
回転を停止させてロック係合する。
【0010】そして、最後に締付手段を締付方向に回転
させて係止手段の押え部を介してレンズ枠の下端部をカ
メラ本体に押圧固定させることによりレンズ枠をカメラ
本体に固定ロックすることができる。次に、レンズ枠の
カメラ本体への固定ロックを解除する場合には、先ず、
締付手段を緩み方向に回転させることにより係止手段の
押え部を介したレンズ枠の下端部のカメラ本体への押圧
固定を解除する。
【0011】そして、次に、リターンスプリングの弾性
力に抗してクランプツマミをロック係合される方向と反
対方向に移動させてロックを解除させながら前記固定ロ
ックの場合と反対方向に該クランプツマミを回動させる
ことにより、係止手段の押え部によるレンズ枠の下端部
への係止を解除させることができる。このように、ロッ
ク手段により、係止位置で引掛レンズをカメラ本体に確
実に固定ロックすることができ、緩みが生じるのを防止
することができる。また、係止位置で自然に係止ロック
が解除されることはないので、万が一締付手段に緩みが
生じても係止手段による係止により引掛レンズがカメラ
の本体から脱落するおそれはない。
【0012】また、クランプツマミと係止手段とのロッ
ク係合位置で、クランプツマミに形成された窓孔より所
定のマークを表示させるようにした場合には、ロック状
態を確認することができるので締め忘れを防止すること
ができる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図に基づいて説明
する。先ず、図1において、本発明に係るレンズの固定
装置の全体構成を説明すると、軸部材11がカメラ本体
10の前面下端部を貫通しており、該軸部材11は、カ
メラ本体10内部側の一端部をカメラ本体10にネジ止
め固定すると共に、他端部をカメラ本体10の前面から
前方に突出して装着されている。
【0014】前記軸部材11の前端面は、図2に示すよ
うに円柱周壁の上下2箇所を水平に面取りして係合部1
1aが形成されている。そして、該係合部11aと同一
形状の係合溝21aを形成したフランジ部材21を該係
合溝21aと係合部11aとを係合して回り止めした上
で、ネジ部材20をねじ込み締結する。前記フランジ部
材21の前面にはストッパーピン21bが植設されると
共に、図4(a)に示すように、青色マーク表示21c
と赤色マーク表示21dとが周方向に90°離れた位置
に施されている。
【0015】一方、前記軸部材11の最も内側には係止
手段としてのクランプ12が嵌挿保持されている。該ク
ランプ12には、一端に押え部12aが形成されて、該
押え部12aによりカメラ本体10にその上端部を引っ
掛けられたレンズ枠13の下端部13aをカメラ本体1
0に押し付けて係止するように構成される。また、クラ
ンプ12は、軸部材11の軸周りに回動自由に設けられ
て、該軸部材11に形成した段部11eと該クランプ1
2の背面に形成した凹部12bとの間には、クランプ1
2をカメラ本体10から離れる方向に弾性付勢するスプ
リング15がスペーサ15aと共に介装されている。
【0016】尚、クランプ12のカメラ本体10側の下
端面にはストッパー片12cがネジ止めされており、図
3に示すように、該ストッパー片12cの両側面が夫々
カメラ本体10に設けられた一対の凸部10aに当接す
ることによりクランプ12の回動範囲を所定範囲(図に
示すものでは90°)に規制している。締付手段として
のつまみ部14は、前記軸部材11の中間部に形成され
たねじ部11bに螺合され、締付方向に回動させること
により係止位置にある前記クランプ12の押え部12a
を介してレンズ枠13の下端部13aをカメラ本体10
に押圧固定するように構成される。
【0017】尚、つまみ部14の周面には、ストッパー
ネジ14aがつまみ部14の径方向にねじ込まれ、その
先端部と該先端部を挟んで軸部材11に形成された段部
11f,g間によりつまみ部14の軸方向の移動範囲が
所定範囲に規制されるようになっている。また、クラン
プ12とつまみ部14との間にはスペーサ19が介装さ
れ面接触により接している。従って、前記スプリング1
5による弾性付勢によりクランプ12は常時スペーサ1
9を介してつまみ部14に略一定の接触圧力で接触して
いることになる。
【0018】クランプツマミ16は、クランプ12前壁
に前方に突出して固定されたピン17により前記クラン
プ12と軸方向に移動自由に連結されると共に、その凹
部16cを前記軸部材11のフランジ部材21に嵌合さ
せることにより該フランジ部材21周りに回動自由に設
けられる。そして、ネジ部材20の頭部20aによりク
ランプツマミ16の軸方向の抜けが防止される。
【0019】また、クランプツマミ16の端面には所定
の回転角位置で前記ストッパーピン21bと係合する孔
16bが形成されると共に、マーク21c,21dを表
示するための窓孔16cが穿設されている。尚、クラン
プツマミ16は、ピン17を介して前記クランプ12と
連動して回動すると共に、前記スプリング15による弾
性付勢によりクランプ12が常時スペーサ19を介して
つまみ部14に所定圧力で接触しているため、摩擦力に
より該つまみ部14も同時に回動することになる。
【0020】また、前記クランプツマミ16の内周方向
に延びる鍔部16aとつまみ部14に形成された凹部1
4bとの間にリターンスプリング18が介装され、クラ
ンプツマミ16をカメラ本体10方向に弾性付勢するこ
とにより、前記クランプ12の押え部12aがレンズ枠
13の下端部13aに位置する係止位置で前記軸部材1
1のフランジ部材21に設けられたストッパーピン21
bをクランプツマミ16に穿設された孔16bに嵌入さ
せることにより前記クランプ12の回動を停止させてロ
ックするようになっている。
【0021】次に、図4により、作用を説明する。先
ず、レンズ枠13をカメラ本体10に固定ロックする場
合には、カメラ本体10にレンズ枠13の上端部に形成
された楔(図示せず。)で引っ掛けると共に、その下端
部13aをカメラ本体10に当接させ、その後図4
(a)に示すように、クランプツマミ16を、水平位置
(図では点線で示す位置)にあるクランプの12押え部
12aが前記レンズ枠13の下端部位置(垂直位置)に
来るように90°回動させる。
【0022】また、この係止位置で同時にリターンスプ
リング18がクランプツマミ16をカメラ本体10方向
に弾性付勢して前記フランジ部材21に設けられたスト
ッパーピン21bをクランプツマミ16に穿設された孔
16bに嵌入させて前記クランプ12の回動を停止させ
てロックすると共に、窓孔16cよりロック表示21c
(例えば青マークの表示)をすることによりロック状態
を確認することができる。また、ストッパーピン21b
が孔16bに嵌入するときの音、感触によってもロック
状態を確認することができる。
【0023】そして、最後につまみ部14を前記スプリ
ング15の弾性力に基づく摩擦力に抗して締付方向に回
転させることにより、クランプ12の押え部12aを介
してレンズ枠13の下端部13aをカメラ本体10に押
圧固定させ、レンズ枠13をカメラ本体10に固定ロッ
クすることができる。次に、レンズ枠13のカメラ本体
10への固定ロックを解除する場合には、つまみ部14
を緩み方向に回転させることによりクランプ12の押え
部12aを介したレンズ枠13の下端部13aのカメラ
本体10への押圧固定を解除した後、リターンスプリン
グ18の弾性力に抗してクランプツマミ16を手前に引
いてストッパーピン21bによるロックを解除させなが
ら前記固定ロックの場合と反対方向に該クランプツマミ
16を回動させることにより、クランプ12の押え部1
2aによるレンズ枠13の下端部13aへの係止を解除
させる。この時、窓孔16cよりロック解除表示21d
(例えば赤マークの表示)をすることによりロック解除
状態を確認することができる。
【0024】このように、係止位置で引掛レンズ13を
カメラ本体10に確実に固定ロックすることができ、緩
みが生じることがない、また、自然に係止位置で係止ロ
ックが解除されることはないので、万が一緩みが生じて
もクランプ12の押え部12aにより引掛レンズ13が
カメラの本体10から脱落することはない。更に、ロッ
ク状態及びロック解除状態を窓孔16cからの表示によ
り確認することができるので締め忘れを防止することが
できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
軸部の周りに回動自由に設けられ、軸方向に所定ストロ
ーク範囲内で移動自由に形成されると共に、前記係止手
段に回り止め係合されるクランプツマミと、前記係止手
段の押え部がレンズ枠の下端部に係止される係止位置
で、クランプツマミと係止手段との軸方向の所定の相対
位置における両者の相対回転を停止させるようにロック
係合するロック手段と、前記クランプツマミを前記ロッ
ク手段によるロック係合される方向に弾性付勢するリタ
ーンスプリングとを備えたので、係止位置で引掛レンズ
をカメラ本体に確実に固定ロックすることができ、緩み
が生じることがない、また、自然に係止位置で係止ロッ
クが解除されることはないので、万が一緩みが生じても
係止手段の押え部により引掛レンズがカメラの本体から
脱落することはない。
【0026】また、クランプツマミと係止手段とのロッ
ク係合位置で、クランプツマミに形成された窓孔より所
定のマークを表示させるようにした場合には、ロック状
態を確認することができるので締め忘れを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の全体構成を示す正面図、
(b)は、(a)の側断面図。
【図2】図1(b)のA−A断面図。
【図3】クランプの回動範囲を説明するための説明図。
【図4】(a)及び(b)は、本発明の作用を説明する
ための説明図。
【図5】(a)は、カメラ本体とレンズ本体との接続状
態を示す斜視図。(b)は、(a)のA−A部分断面
図。
【図6】(a)は、従来例の全体構成を示す正面図、
(b)は、(a)の側断面図。
【符号の説明】
10 カメラ本体 11 軸部材 11a 係合部 12 クランプ 12a 押え部 12b 凹部 12c ストッパー片 13 レンズ枠 13a 下端部 14 つまみ部 14a ストッパーネジ 15 スプリング 16 クランプツマミ 16a 鍔部 16b 孔 16c 窓孔 17 ピン 18 リターンスプリング 19 スペーサ 20 ネジ部材 20a 頭部 21 フランジ部材 21a 係合溝 21b ストッパーピン 21c,d マーク表示

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ本体のレンズ取付面から突出する軸
    部と、 該軸部の軸周りに回動自由に設けられ、前記カメラ本体
    にその上端部が引っ掛けられたレンズ枠の下端部を押え
    部によりカメラ本体に係止させる係止手段と、 前記軸部に螺合され、締付方向に回動させることにより
    前記係止手段の押え部を介してレンズ枠の下端部をカメ
    ラ本体に押圧固定する締付手段と、 を備えたレンズの固定装置において、 前記軸部の周りに回動自由に設けられ、軸方向に所定ス
    トローク範囲内で移動自由に形成されると共に、前記係
    止手段に回り止め係合されるクランプツマミと、 前記係止手段の押え部がレンズ枠の下端部に係止される
    係止位置で、クランプツマミと係止手段との軸方向の所
    定の相対位置における両者の相対回転を停止させるよう
    にロック係合するロック手段と、 前記クランプツマミを前記ロック手段によるロック係合
    される方向に弾性付勢するリターンスプリングと、 を含んで構成されることを特徴とするカメラにおけるレ
    ンズの固定装置。
  2. 【請求項2】クランプツマミと係止手段とのロック係合
    位置で、クランプツマミに形成された窓孔より所定のマ
    ークを表示させるようにしたことを特徴とする請求項1
    記載のカメラにおけるレンズの固定装置。
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