JP2627686B2 - 糸条巻取機 - Google Patents

糸条巻取機

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JP2627686B2 JP3091389A JP9138991A JP2627686B2 JP 2627686 B2 JP2627686 B2 JP 2627686B2 JP 3091389 A JP3091389 A JP 3091389A JP 9138991 A JP9138991 A JP 9138991A JP 2627686 B2 JP2627686 B2 JP 2627686B2
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清治 岩城
英紀 川端
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Toray Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は糸条巻取用のボビンを緊
締するスピンドルの回転を停止する制動機構を有する糸
条巻取機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、紡糸装置から紡糸された合成繊
維糸条を巻取る糸条巻取機は、予め設定された糸条が巻
取られると、ボビン緊締用スピンドルの駆動を停止し、
次いで、制動装置によってスピンドルの回転を停止させ
ている。この様な糸条巻取機は、例えば、特開昭59−
223663号公報に記載されている。
【0003】すなわち、上述の糸条巻取機は、電動機の
回転軸にブレーキドラムを一体的に取付け、該ブレーキ
ドラムの両側にブレーキ片を有するアームを機台に設置
したピンに回動自在に取付けると共に、該アームの一端
にエアーシリンダを、他端に引張りスプリングを夫々取
付けたドラム型ブレーキ機構を設置し、該エアーシリン
ダを圧空供給回路によって作動してアームを回動させ、
ブレーキ片をブレーキドラムに押圧して電動機の回転軸
の回転を停止させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 第1の課題は、予め
設定された量の糸条が巻き取られた場合あるいは糸切れ
を発生した場合に、巻取パッケージに形崩れあるいは変
形を発生しない速度で減速して停止させる定常運転停止
用ブレーキ機構になっているため、運転中に異常が発生
した場合に緊急停止せることができないという点であ
る。
【0005】
【0006】 第の課題は、複数台の巻取機が設置さ
れている場合に、各巻取機毎にブレーキ機構が設置され
ているが、各巻取機を一斉に停止させる制御装置が設置
されていないため、各巻取機に共通する異常が発生した
場合に、各巻取機を同時に緊急停止させることができな
い点である。
【0007】
【問題点を解決するための手段】 第1の課題を解決す
るために本発明の糸条巻取機は請求項1に記載のように
糸条巻取用ボビンを緊締するスピンドルを機台に回転自
在に装着し、前記スピンドルの端部に設置された制動装
置によってスピンドルの回転を停止させる巻取機におい
て、前記制動装置を、1組のブレーキ機構に定常運転停
止用の制動機能と緊急停止用の制動機能とを有するよう
に構成すると共に、前記ブレーキ機構に定常運転停止用
の圧空供給用管と緊急停止用の圧空供給用管を連結せし
めた構成、請求項3に記載のように糸条巻取用ボビンを
緊締する複数本のスピンドルをターレットドラムに回動
自在に装着し、前記ターレットドラムを機台に回転自在
に装着すると共に、前記スピンドルの端部に設置された
制動装置によってスピンドルの回転を停止させる巻取機
において、前記制動装置を、定常運転停止用の制動機構
と緊急停止用の制動機構とにより構成し、前記定常運転
停止用の制動機構を機台に、前記緊急停止用の制動機構
をターレットドラムに夫々設置せしめた構成にしてあ
る。
【0008】 第2の課題を解決するために本発明の糸
条巻取機は請求項2、請求項4に記載のように複数台の
巻取機に共通の緊急停止制御部を設け、各巻取機に共通
する異常が発生した場合に各巻取機の緊急停止用の制動
機能を作動せしめる構成にしてある。
【0009】第3の課題を解決するために、複数台の巻
取機を運転中において各巻取機に共通する異常が発生し
た場合に、各巻取機のスピンドルを同時に停止せしめる
ように構成してある。
【0010】
【実施例1】図1は本発明の糸条巻取機の第1の実施例
を示す概略正面図であって、図中、2は糸条巻取用のボ
ビン200を装着するスピンドルであり、機台1に回転
自在に設置してある。3は糸条綾振り用のトラバース装
置であり、スピンドル2の上方に位置するように機台1
に昇降自在に取り付けてある。4は面圧付与用のタッチ
ローラであり、トラバース装置3の機枠、または、トラ
バース装置取り付け用の枠体に取り付けてある。5はブ
レーキ用の円板であり、スピンドル2の端部に一体的に
取り付けてある。6は定常回転停止用のディスクブレー
キ機構であり、ブラケット7によって機台1に取り付け
てある。8は緊急回転停止用のディスクブレーキ機構で
あり、ブラケット9によって機台1に取り付けてある。
各ディスクブレーキ機構6、8は圧空を供給するとブレ
ーキ片が突出し、ブレーキ用の円板5の両側面を押圧し
て制動を掛けるようになっている。10は定常回転停止
用の圧空供給用管であり、一端が圧空供給用主管16
に、他端が定常回転停止用のディスクブレーキ機構6に
連結してある。該圧空供給用管10には、圧力調節器1
1と電磁切替弁12が連結してある。13は緊急回転停
止用の圧空供給用管であり、一端が圧空供給用主管16
に、他端が定常回転停止用のディスクブレーキ機構8に
連結してある。該圧空供給用管13には、圧力調節器1
4と電磁切替弁15が連結してある。上述の電磁切替弁
12は制御装置17、あるいは、シーケンス回路からの
信号に基づいて作動し、電磁切替弁15は緊急停止回路
18、緊急停止用のスイッチ19からの信号に基づいて
作動する。
【0011】上述の糸条巻取機における停止動作につい
て説明する。
【0012】該巻取機において予め設定された量の糸条
が巻き取られると、制御装置17からの停止操作信号に
よって電磁切替弁12に作動して圧空が定常回転停止用
のディスクブレーキ機構6に送られる。すると、該ディ
スクブレーキ機構6のブレーキ片が突出して円板5の両
側を押圧して制動力を作用させ、予め設定された時間を
かけてスピンドル2の回転を停止する。
【0013】一方、糸条の巻き取り操作途中において巻
取機、あるいは、該巻取機の川上側のローラ装置等にお
いて異常が発生し、作業者が緊急停止用のスイッチ19
を押すと、緊急停止回路18からの緊急停止操作信号に
よって電磁切替弁15が作動して高圧の圧空が緊急回転
停止用のディスクブレーキ機構8に送られる。すると、
該ディスクブレーキ機構8のブレーキ片が突出して円板
5の両側を押圧して制動力を作用させ、スピンドル2の
回転を瞬時に停止する。
【0014】
【実施例2】図2は本発明の糸条巻取機の第2の実施例
を示す概略正面図であって、図中、図番1から5は図1
の巻取機と同一の構成であるため、説明を省略する。2
0は回転停止用のディスクブレーキ機構であり、ブラケ
ット21によって機台1に取り付けてある。そして、該
ディスクブレーキ機構20には、定常回転停止用の圧空
供給用管22と、緊急回転停止用の圧空供給用管23が
連結してある。該圧空供給用管22、23には、図1に
おける圧空供給用管10、13と同じように圧力調節器
24、26、電磁切替弁25、27等が連結してある。
【0015】 図2の糸条巻取機は一つ回転停止用の
ディスクブレーキ機構20によって定常時と緊急時にス
ピンドル5を停止するようにしたものであり、糸条の巻
き取り操作途中において異常が発生し、電磁切替弁27
が作動して緊急回転停止用の圧空供給用管23から高圧
の圧空が回転停止用のディスクブレーキ機構20に供給
されると、該ディスクブレーキ機構20のブレーキ片が
突出して円板5の両側を押圧して制動力を作用させ、ス
ピンドル2の回転を瞬時に停止する。
【0016】 図3は本発明のターレット型巻取機の第
1の実施例を示す概略正面図である。図中、31、32
は糸条巻き取り用のボビンを装着するスピンドルであ
る。33は2本のスピンドル31、32を回転自在に取
り付けたターレットドラムであり、一端が機台に他端が
機台30に水平な状態で突設された軸体34にベアリン
グ等の軸受によって回動自在に支持してある。該軸体3
4には、軸心長手方向に圧空供給用孔34aが穿設して
あり、周面に形成した溝34bに細孔34cによって連
通してある。該溝34bの両側には、凹部を形成してO
リング等のシール部材が取り付けてある。35は機枠で
あり、機台30に形成されたガイドに係合して垂直方向
に昇降する。該機枠35には、糸条を綾振りするトラバ
ース装置が取り付けてある。37はボビン200に所定
の面圧で当接するタッチローラであり、トラバース装置
の枠体に回転自在に取り付けてある。38は歯車であ
り、ターレットドラム33に一体的に取り付けてある。
39は歯車38に噛み合う駆動用の歯車であり、電動機
等の駆動装置40の出力軸に取り付けてある。そして、
駆動装置40が作動すると、ターレットドラム33が1
80°回動して巻き取り操作位置のあったスピンドル3
1を玉揚操作位置に、玉揚操作位置あったスピンドル3
2を巻き取り操作位置に移動する。41は耐摩耗性材料
で形成した円板であり、スピンドル31の端部に、一体
的に取り付けである。42は円板41と同一の円板であ
り、スピンドル32の端部に一体的に取り付けてある。
43は第1定常回転停止用のディスクブレーキ機構であ
り、巻き取り操作位置において円板41の両側に所定の
間隔をもってブレーキ片が位置するように機台30に取
り付けてある。44は第2定常回転停止用のディスクブ
レーキ機構であり、玉揚操作位置において円板42の両
側に所定の間隔をもってブレーキ片が位置するように機
台30に取り付けてある。45は第1緊急回転停止用の
ディスクブレーキ機構であり、スピンドル31に取り付
けた円板41の両側に所定の間隔をもってブレーキ片が
常時位置するようにターレットドラム33に取り付けて
ある。46は第2緊急回転停止用のディスクブレーキ機
構であり、スピンドル32に取り付けた円板42の両側
に所定の間隔をもってブレーキ片が常時位置するように
ターレットドラム33に取り付けてある。47は第1定
常回転停止用の圧空供給用管であり、一端が圧空供給用
主管55に、他端が第1定常回転停止用のディスクブレ
ーキ機構43に連結してある。該圧空供給用管47に
は、圧力調節器48と電磁切替弁49が連結してある。
50は第2定常回転停止用の圧空供給用管であり、一端
が第1定常回転停止用の圧空供給用管47の圧力調整器
48と電磁切替弁49の間に、他端が第2定常回転停止
用のディクスブレーキ機構44に連結してある。該当圧
空供給用管50には、電磁切替弁51が連結してある。
52は緊急回転停止用の圧空供給用管であり、一端が圧
空供給用主管55に、軸体34の細孔34aに連結して
ある。該圧空供給用管52には、圧力調整器53と電磁
切替弁54が連結してある。上述のターレットドラム3
3には、細孔33a、33bが穿設してあり、軸体34
の溝34bと第1緊急回転停止用のディスクブレーキ機
構45、第2緊急回転停止用のディスクブレーキ機構4
6に連通してある。
【0017】上述の電磁切替弁49、51は制御装置5
6、あるいは、シーケンス回路からの信号に基づいて作
動し、電磁切替弁54は緊急停止回路57、緊急停止用
のスイッチ58等からの信号に基づいて作動する。
【0018】図3の糸条巻取機における停止動作につい
て説明する。
【0019】該巻取機において予め設定された量の糸条
が巻き取られると、駆動装置40が作動してターレット
ドラム33を回動させ、巻き取り操作位置にあったスピ
ンドル31を玉揚操作位置に、玉揚操作位置にあったス
ピンドル32を巻き取り操作位置に移動する。次いで、
制御装置56からの停止操作信号によって電磁切替弁5
1が作動して圧空が第2定常回転停止用のディスクブレ
ーキ機構44に送られる。すると、該ディスクブレーキ
機構44のブレーキ片が突出して円板41の両側を押圧
して制動力を作用させ、予め設定された時間をかけてス
ピンドル31の回転を停止する。
【0020】また、巻き取り中に糸切れが生じ特に危険
がない場合、あるいは、巻き取り中に巻き取り操作を一
時停止する場合には、糸切れセンサー(図示せず)、ま
たは、巻取機の停止スイッチからの停止信号が制御装置
56に送られ、該制御信号56からの停止操作信号によ
り電磁切替弁49が作動して圧空が第1定常回転停止用
のディスクブレーキ機構43に送られる。すると、該デ
ィスクブレーキ機構43のブレーキ片が突出して運版4
1の両側を押圧して制動力を作用させ、予め設定された
時間を掛けてスピンドル31の回転を停止する。
【0021】一方、糸条の巻き取り操作途中において巻
取機、あるいは、該巻取機の川上側のローラ装置等にお
いて異常が発生して作業者が緊急停止用のスイッチス5
8を押すと、緊急停止回路57からの緊急停止操作信号
によって電磁切替弁54が作動して高圧の圧空が第1緊
急回転停止用ディスクブレーキ機構45と第2緊急回転
停止用ディスクブレーキ機構46に供給される。する
と、該ディスクブレーキ機構45、46のブレーキ片が
突出して円板41、42の両側を押圧して制動力を作用
させ、スピンドル31、32の回転を瞬時に停止する。
【0022】
【実施例4】図4は本発明のターレット型巻取機の第2
の実施例を示す概略正面図である。図中、図番30から
図番33、図番35から図番42、および、図番45、
46については図3におけるターレット型巻取機と同一
の構成であるため説明を省略する。60は軸体であり、
軸心長手方向に圧空供給用孔60a、60bが穿設して
ある。また、周面には溝60c、60dが形成してあ
り、細孔60eによって圧空供給用孔60aと溝60c
が、細孔60fによって圧空供給用孔60bと溝60d
が連通してある。該溝60c、60dの両側には、凹部
を形成してOリング等のシール部材が取り付けてある。
61は第1回転停止用のディスクブレーキ機構であり、
スピンドル31に取り付けた円板41の両側に所定の間
隔をもってブレーキ片が常時位置するようにターレット
ドラム33に取り付けてある。62は第2回転停止用の
ディスクブレーキ機構であり、スピンドル32に取り付
けた円板42の両側に所定の間隔をもってブレーキ片が
常時位置するようにターレットドラム33に取り付けて
ある。63は第1定常回転停止用の圧空供給用管であ
り、一端が圧空供給用主管73に、他端が軸体60の圧
空供給用孔60aに連結してある。66は第2定常回転
停止用の圧空供給用管であり、一端が第1回転停止用の
圧空供給用管63の圧力調節器64と電磁切替弁65の
間に、他端が軸体60の圧空供給用孔60bに連結して
ある。68は緊急回転停止用の圧空供給用管であり、一
端が圧空供給用主管73に、他端が第1定常回転停止用
の圧空供給用管63と第2定常回転停止用の圧空供給用
管66の電磁切替弁65、67より下流側に逆止弁7
1、72を介して連結してある。該圧空供給用管68に
も圧力調節器69、電磁切替弁70が連結してある。
【0023】上述の電磁切替弁65、67は制御装置7
4、あるいは、シーケンス回路からの信号に基づいて作
動し、電磁切替弁70は緊急停止回路75、緊急停止用
のスイッチ76等からの信号に基づいて作動する。
【0024】図4のターレット型巻取機は各スピンドル
31、32に対応して設置された回転停止用のディスク
ブレーキ機構61、62によって定常時と緊急時に各ス
ピンドル31、32を停止するようにしたものであり、
異常が発生して緊急回転停止用の圧空供給用管68から
高圧の圧空が回転停止用のディスクブレーキ機構61、
62に対して同時に供給されると瞬時にスピンドル3
1、32の回転を停止す
【0025】る。
【実施例5】図5は本発明の複数台の巻取機に共通する
異常が発生した時に、各巻取機を一斉に停止させる制御
系の第1の実施例を示す概略図である。図中、80-1〜
80-nは図1に示す巻取機と同じ構成のものであり、所
定の間隔をもって設置してある。82は定常回転停止用
の圧空供給用管であり、端部が圧空供給用主管81に連
結してある。該圧空供給用管82には、圧力調節器83
が連結してある。84-1〜84-nは定常回転停止用の圧
空供給用枝管であり、一端が圧空供給用管82に、他端
が巻取機80-1〜80-nの定常回転停止用のディスクブ
レーキ機構(図示せず)に連結してある。該圧空供給用
枝管84-1〜84-nには、電磁切替弁85-1〜85-nが
連結してあり、制御装置91-1〜91-n、あるいは、シ
ーケンス回路からの信号によって作動する。該制御装置
91-1〜91-nに代えて1台の制御装置を設置し、各巻
取機の80-1〜80-nの回転制御を行なうこともでき
る。86は緊急回転停止用の圧空供給用管であり、端部
が圧空供給用主管81に連結してある。該圧空供給用管
86には、圧力調節器87と、コンプレッサー異常時用
の補助タンク88と、電磁切替弁89が連結してあり、
該電磁切替弁89は、緊急停止回路92、緊急停止用ス
イッチ93、共通電源異常スイッチ94、共通圧空源異
常スイッチ95等からの信号に基づいて作動する。90
-1〜90-nは緊急回転停止用の圧空供給用枝管であり、
一端が圧空供給用管86に、他端が巻取機80-1〜80
-nの緊急回転停止用のディスクブレーキ機構(図示せ
ず)に連結してある。
【0026】図5の巻取機においては、ボビン200に
予め設定された糸条が巻き取られた時、あるいは、糸条
切れを発生した時には、各巻取機に対応して設置された
制御装置91-1〜91-nからの停止作動信号に基づいて
電磁切替弁85-1〜85-nが作動して定常回転停止用の
ディスクブレーキ(機構図示せず)によってスピンドル
の回転を停止させ、各巻取機80-1〜80-nに共通する
異常が発生した時には、緊急停止回路92、緊急停止用
スイッチ93、共通電源異常スイッチ94、共通圧空原
異常スイッチ95等からの緊急停止操作信号に基づいて
電磁切替弁89が作動して緊急回転停止用のディスクブ
レーキ機構(図示せず)によって各巻取機80-1〜80
-nのスピンドルの回転を瞬時に停止する。
【0027】
【実施例6】図6は本発明の複数台のターレット型巻取
機に共通する異常が発生した時に、各巻取機を一斉に停
止させる制御系の第2の実施例を示す概略図である。図
中、図番81、図番86から図番94は図5と同一構成
であるため説明を省略する。100は図3におけるター
レット型巻取機と同じ構成のものであり、所定の間隔を
もって設置してある。101は定常回転停止用の圧空供
給用管であり、端部が圧空供給用主管81に連結してあ
る。該圧空供給用管101には、圧力調節器102が連
結してある。103は第1定常回転停止用の圧空供給用
枝管であり、一端が圧空供給用管101に、他端が巻取
機100の第1定常回転停止用のディスクブレーキ機構
(図示せず)に連結してある。105は第2定常回転停
止用の圧空供給用枝管であり、一端が圧空供給用管10
1に、他端が巻取機100の第2定常回転停止用のディ
スクブレーキ機構(図示せず)に連結してある。該圧空
供給用枝管103、105には、電磁切替弁104、1
06が連結してあり、制御装置91-1〜91-n、あるい
は、シーケンス回路からの信号によって作動する。
【0028】 図6の巻取機においては、ボビン200
に予め設定された糸条が巻き取られた時、あるいは、糸
条切れを発生した時には、各巻取機に対応して設置され
た制御装置91−1〜91−nからの停止作動信号に基
づいて巻き取り操作位置にある定常回転停止用のディス
クブレーキ(機構図示せず)に連結されている圧空供給
用枝管103、105の電磁切替弁104、106の一
方が作動して高圧の圧空を供給し、定常回転停止用のデ
ィスクブレーキ(機構図示せず)によってスピンドルの
回転を停止させ、各巻取機100に共通する異常が発生
した時には、緊急停止回路92、緊急停止用スイッチ
、共通電源異常スイッチ94、共通圧空源異常スイッ
チ95等からの緊急停止操作信号に基づいて電磁切替弁
89が作動して緊急回転停止用のディスクブレーキ機構
(図示せず)によって各巻取機100.1−100−n
のスピンドルの回転を瞬時に停止する。
【0029】上述の実施例においては、制動装置にディ
スクブレーキ機構を使用したが、制動装置を定常回転停
止機能と緊急停止機能を有する構成にする場合は、定常
回転停止機能としてドラムブレーキ機構等を、緊急停止
機能としてディスクブレーキ機構を使用することもで
き、ブレーキ機構については特に限定されないが、ディ
スクブレーキ機構を使用するのが最も好ましい。
【0030】上述の制動装置は、スピンドルの端部に取
り付けた円板と該円板の両側に所定の間隔を有するよう
に配置されたブレーキ片からなるディスクブレーキを使
用しているため、制動装置、および、巻取機全体がコン
パクトになる。また、ターレットドラムに複数本のスピ
ンドルを装着したターレット型巻取機に適用しても、円
板がディスクブレーキ機構のブレーキ片の間隙部を移動
するため、該スピンドルが巻取操作位置と玉揚操作位置
の間を移動するときに邪魔にならない。
【0031】糸条の巻き取り操作途中に異常が発生する
と、緊急停止用のディスクブレーキによってスピンドル
が瞬時に停止される。また、複数台の巻取機を運転中に
各巻取機に共通する異常が発生すると、緊急停止用のデ
ィスクブレーキによって各巻取機のスピンドルが同時
に、しかも、瞬時に停止される。
【0032】
【発明の効果】 本発明の糸条巻取機は請求項1に記載
のように糸条巻取用ボビンを緊締するスピンドルを機台
に回転自在に装着し、前記スピンドルの端部に設置され
た制動装置によってスピンドルの回転を停止させる巻取
機において、前記制動装置を、1組のブレーキ機構に定
常運転停止用の制動機能と緊急停止用の制動機能とを有
するように構成すると共に、前記ブレーキ機構に定常運
転停止用の圧空供給用管と緊急停止用の圧空供給用管を
連結せしめた構成、請求項3に記載のように糸条巻取用
ボビンを緊締する複数本のスピンドルをターレットドラ
ムに回動自在に装着し、前記ターレットドラムを機台に
回転自在に装着すると共に、前記スピンドルの端部に設
置された制動装置によってスピンドルの回転を停止させ
る巻取機において、前記制動装置を、定常運転停止用の
制動機構と緊急停止用の制動機構とにより構成し、前記
定常運転停止用の制動機構を機台に、前記緊急停止用の
制動機構をターレットドラムに夫々設置せしめた構成に
しているため、運転中に異常が発生した場合に確実に緊
急停止せることができる。また、本発明の糸条巻取機は
請求項2、請求項4に記載のように複数台の巻取機に共
通の緊急停止制御部を設け、各巻取機に共通する異常が
発生した場合に各巻取機の緊急停止用の制動機能を作動
せしめる構成にしてるため、各巻取機に共通する異常が
発生した場合に、各巻取機を同時に確実に緊急停止させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糸条巻取機の第1の実施例を示す概略
正面図である。
【図2】本発明の糸条巻取機の第2の実施例を示す概略
正面図である。
【図3】本発明のターレット型巻取機の第1の実施例を
示す概略正面図である。
【図4】本発明のターレット型巻取機の第2の実施例を
示す概略正面図である。
【図5】本発明の複数台の糸条巻取機を設置した時の制
御系の第1の実施例を示す概略図である。
【図6】本発明の複数台の糸条巻取機を設置した時の制
御系の第2の実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
2、31、32 スピンドル 5、41、42 円板 6 定常回転停止用のディスクブレーキ機構 8 緊急回転停止用のディスクブレーキ機構 10、22、82、101 定常回転停止用の圧空供給
用管 12、15、25、27、49、51、54、65、6
7、70、85 電磁切替弁 13、23、52、68、86 緊急回転停止用の圧空
供給用管 16 圧空供給主管 17、56、74、91 制御装置 18、57、75 緊急停止回路 19、58、76、93 緊急停止用のスイッチ 20 回転停止用のディスクブレーキ機構 33 ターレットドラム 34、60 軸体 43、61 第1定常回転停止用のディスクブレーキ機
構 44、62 第2定常回転停止用のディスクブレーキ機
構 45 第1緊急回転停止用のディスクブレーキ機構 46 第2緊急回転停止用のディスクブレーキ機構 47、63 第1定常回転停止用の圧空供給用管 50、66 第2定常回転停止用の圧空供給用管 71、72 逆止弁 80 巻取機 88 補助タンク 90 緊急回転停止用の圧空供給用枝管 94 共通電源異常スイッチ 95 共通圧空源異常スイッチ 100 ターレット型巻取機 101 定常回転停止用の圧空供給用管 103 第1定常回転停止用の圧空供給用枝管 105 第2定常回転停止用の圧空供給用枝管

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸条巻取用ボビンを緊締するスピンドル
    を機台に回転自在に装着し、前記スピンドルの端部に設
    された制動装置によってスピンドルの回転を停止させ
    巻取機において、前記制動装置を、1組のブレーキ機
    構に定常運転停止用の制動機能と緊急停止用の制動機能
    とを有するように構成すると共に、前記ブレーキ機構に
    定常運転停止用の圧空供給用管と緊急停止用の圧空供給
    用管を連結せしめた構成にしたを特徴とする糸条巻取
    機。
  2. 【請求項2】 複数台の巻取機に共通の緊急停止制御部
    を設け、各巻取機に共通する異常が発生した場合に各巻
    取機の緊急停止用の制動機能を作動せしめるようにした
    ことを請求項1に記載の糸条巻取機。
  3. 【請求項3】 糸条巻取用ボビンを緊締する複数本のス
    ピンドルをターレットドラムに回動自在に装着し、前記
    ターレットドラムを機台に回転自在に装着すると共に、
    前記スピンドルの端部に設置された制動装置によってス
    ピンドルの回転を停止させる巻取機において、前記制動
    装置を、定常運転停止用の制動機構と緊急停止用の制動
    機構とにより構成し、前記定常運転停止用の制動機構を
    機台に、前記緊急停止用の制動機構をターレットドラム
    に夫々設置せしめたことを特徴とする糸条巻取機。
  4. 【請求項4】 複数台の巻取機に共通の緊急停止制御部
    を設け、各巻取機に共通する異常が発生した場合に各巻
    取機の緊急停止用の制動機能を作動せしめるようにした
    ことを請求項3に記載の糸条巻取機。
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FR2291140A1 (fr) * 1974-11-12 1976-06-11 Delerue Dominique Perfectionnements aux bobinoirs a broches independantes
JPS58186384A (ja) * 1982-04-23 1983-10-31 Hitachi Ltd 回生制動制御装置

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