JP2627368B2

JP2627368B2 - 衣類の乾燥方法

Info

Publication number: JP2627368B2
Application number: JP3101519A
Authority: JP
Inventors: 佳隆角本
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1991-01-18
Filing date: 1991-05-07
Publication date: 1997-07-02
Anticipated expiration: 2012-07-02
Also published as: JPH04279195A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洗浄された衣類を乾燥
させる方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来例として、石油系溶剤によって洗浄
された衣類を乾燥するための乾燥室と、この乾燥室との
間で乾燥風をファンによって循環させるために乾燥室の
出口及び入口に端部を接続した乾燥風路とを備え、前記
乾燥風路内の出口端にクーラーを、入口端にヒータを夫
々配設すると共に、このヒータを入口弁及び出口弁が付
設されたスチーム管により構成し、更に、前記乾燥室内
には乾燥風の入口温度及び出口温度を夫々検知する温度
検知素子を設け、この入口及び出口温度に基づいて前記
出口弁を開閉制御する衣類乾燥機が、特開平２−２９２
９６号公報（Ｄ０６Ｆ４３／０８）に示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】一般に、ある程度乾燥
した衣類に、高温の乾燥風が当ると、しわが発生しやす
いが、従来例においても、乾燥が終了する直前まで、乾
燥室内に供給される乾燥風の温度が一定なので、同様に
衣類にしわが発生する問題を有している。

【０００４】また、乾燥風の温度を予め低く設定してお
けば、しわの発生を抑制できるが、乾燥所要時間が長く
なる。

【０００５】本発明は、しわの発生を抑制しつつ、衣類
を短時間に乾燥させることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明における衣類の乾
燥方法によれば、乾燥室内に乾燥風を循環させるための
乾燥風路と、この乾燥風路と前記乾燥室との間で乾燥風
を循環させる送風手段と、前記乾燥風路内に風上側から
順に配設された冷却手段、加熱手段と、前記加熱手段に
よって加熱され、前記乾燥室内の衣類と熱交換する前の
乾燥風の温度を検知するための第１温度検知装置と、衣
類と熱交換した後且つ前記冷却手段により冷却される前
の乾燥風の温度を検知するための第２温度検知装置と、
設定された熱交換前の乾燥風の温度を第１設定値とし
て、及び設定された熱交換後の乾燥風温度を第２設定値
として夫々記憶する記憶手段と、前記第１温度検知装置
からの信号に基づいて、熱交換前の乾燥風の温度を第１
設定値に保持するよう前記各手段の動作を制御する制御
手段とを設け、前記制御手段の制御の下に、乾燥工程開
始後、前記第２温度検知装置からの信号に基づいて検知
した熱交換後の乾燥風の温度が、前記第１設定値よりも
小さい第２設定値に最初に達したときに、前記第１設定
値が所定値だけ減少するよう前記記憶手段の内容を更新
し、その後所定時間毎に、前記第２温度検知装置からの
信号に基づいて検知した熱交換後の乾燥風の温度と前記
第２設定値を比較し、熱交換後の乾燥風の温度が前記第
２設定値を越えている場合には、前記第１設定値が所定
値だけ減少するよう前記記憶手段の内容を更新すると共
に、更新した第１設定値が前記第２設定値より小さくな
った場合には、その第１設定値を前記第２設定値と同一
値にするものである。

【０００７】前記第１及び第２設定値は、使用者がプロ
グラムの開始前に、または、予めメ−カ−側が出荷前に
設定しておくものである。

【０００８】

【作用】即ち、熱交換後の乾燥風の温度が高くなって、
第２設定値に達すると、乾燥がそれだけ進行したことで
あるから、第１設定値を減少させて、衣類に当る乾燥風
の温度を低下させる。

【０００９】熱交換前の乾燥風の温度が低下すると、自
動的に熱交換後の乾燥風の温度も低下するが、周囲温度
や衣類の量によっては、熱交換後の乾燥風の温度が第２
設定値よりも低下せず、衣類の温度が引き続き高い状態
のままになる場合がある。このため、その後、所定時間
毎に熱交換後の乾燥風の温度を第２設定値と比較し、第
２設定値を越えていれば、再び第１設定値が減少するよ
う更新される。周囲温度や衣類の量によっては、熱交換
前の乾燥風の温度が、かなり低くならないと、即ち、第
１設定値が第２設定値に近くならないと、熱交換後の乾
燥風の温度が第２設定値より低くならない場合があり、
このような場合に、第１設定値を所定値だけ減少させた
とき、第１設定値が第２設定値より低くなることがあ
る。こうなると、第２設定値よりかなり低い温度で乾燥
されてしまうことになり、極端に乾燥性能が低下してし
まう。本発明では、第１設定値を所定値だけ減少させた
とき、第１設定値が第２設定値より低くなると、第１設
定値が第２設定値と同一値になるよう更新される。

【００１０】

【実施例】本発明の実施例を各図面に基づいて説明す
る。

【００１１】図４において、１は溶剤タンクであり、ソ
−プ等の洗浄剤を含む溶剤（石油系：工業用ガソリン５
号等、塩素系：１．１．１トリクロルエタン、パ−クロ
ルエチレン等）が収容されている。２は新液タンクであ
り、すすぎ液として用いるために、洗浄剤を含まない清
浄な溶剤が収容されている。前記溶剤タンク１と新液タ
ンク２は、合わせて５００リットルの溶剤が収容されて
いる（６００リットルまでなら収容可能）。

【００１２】３は前記タンク１、２の上方に配設された
洗浄槽であり、内部に洗浄ドラム（図示しない）が回転
自在に支持されている。４は前記タンク１、２と洗浄槽
３とを接続する給液路であり、弁５又は弁６、溶剤ポン
プ７、弁８、第１フィルタ９、弁１０、ソ−プ濃度検知
器１１、濁度検知器１２、溶剤加熱器１３、弁１４を経
て洗浄槽３に至る。また、この給液路４中の溶剤は、弁
１５又は弁１６により、前記洗浄槽３に送らずに、前記
溶剤タンク１又は新液タンク２に戻すことができる。

【００１３】１７は前記給液路４において、前記第１フ
ィルタ９をバイパスさせるためのバイパス路Ａであり、
弁１８、第２フィルタ１９、弁２０が介挿されている。
前記第２フィルタ１９は第１フィルタ９に比べて脱色作
用が強く、主に色物を洗浄した時に使用される。２１は
同じく前記給液路４において、前記第１及び第２フィル
タ９、１９の両方をバイパスするためのバイパス路Ｂで
あり、弁２２により開閉される。

【００１４】２３は前記洗浄槽３の底部とタンク１、２
とを接続する排液路であり、ボタントラップ２４、弁２
５、循環ポンプ２６を経て二方向に分岐し、一方は前記
給液路４中の溶剤ポンプ７の出口に合流し、他方は、弁
２７、ドレンタンク２８、弁２９を経て前記給液路４中
の溶剤ポンプ７の入口に合流する。即ち、前記弁２７を
閉塞した状態においては、前記循環ポンプ２６の駆動に
より、溶剤を前記給液路４−洗浄槽３−排液路２３の経
路で循環させることができる。また、前記弁２７を開放
した状態においては（弁８、１８、２２は閉塞）、前記
循環ポンプ２６の駆動により、前記洗浄槽３からの排液
を前記ドレンタンク２８内に収容することができる。ま
た、このドレンタンク２８内の溶剤は、前記溶剤ポンプ
７の駆動により、弁２９を介して前記給液路４内へ導入
することができる。

【００１５】前記ボタントラップ２４内には、図示しな
いが比較的目の粗いストレ−ナが配設され、ここでボタ
ン等の大きな異物を除去する。

【００１６】３０は乾燥風路であり、乾燥工程時に熱風
を前記洗浄槽３内に循環させ、且つ蒸発溶剤を凝縮して
回収するためのものである。即ち、前記乾燥風路３０内
には、風上側から、リントフィルタ３１、送風装置３
２、冷却器３３、加熱器３４が配設されている。前記冷
却器３３は、冷却管３５の内部に冷水を通すことにより
構成され、図示しないが、その一部は前記タンク１、２
内にも配設されて、溶剤を同時に冷却する。前記加熱器
３４は、加熱管３６の内部に蒸気を通すことにより構成
されている。また、前記冷却管３５における前記冷却器
３３の入口は弁３７で開閉制御され、前記加熱管３６に
おける前記加熱器３４の入口と出口は夫々弁３８、３９
で開閉制御される。

【００１７】４０は前記乾燥風路３０内に外気を導入す
るための吸気ダクトであり、弁４１により開閉される。
４２は前記乾燥風路３０内の気体を機外に導出するため
の排気ダクトであり、弁４３により開閉される。４４、
４５は前記乾燥風路３０の出口と入口に夫々配設された
負特性サ−ミスタＡとサ−ミスタＢである。

【００１８】４６は前記冷却器３３の下方に連通する水
分離器であり、冷却器３３で凝縮された溶剤を回収し
て、更に凝縮させ、水と溶剤とに比重分離し、溶剤のみ
を前記新液タンク２に戻すためのものである。尚、前記
冷却管３５の一部がこの水分離器４６内に配設されてい
る。

【００１９】図５は前記ドレンタンク２８の構造を示し
ている。即ち、ドレンタンク２８は、ほぼ直方体の形状
を成し、底部４７中央から一側壁４８に向けて上昇する
傾斜面４９を有している。更に、この側壁４８には、こ
の傾斜面４９に連続するように取出口５０が形成されて
いる。また、この取出口５０は蓋体５１により手動で開
閉される。５２は前記循環ポンプ２６からの排液が導入
される導入部、５３は前記溶剤ポンプ７に連通する導出
部で、その導出口５４が前記取出口５０とほぼ同じ高さ
に位置している。５５はこのドレンタンク２８内に設け
られたフロ−トスイッチであり、このドレンタンク２８
内の液位の上限と下限とを、夫々一対のフロート式磁石
５６、５７とこの磁石５６、５７が近接するとＯＮする
リードスイッチ５８、５９とによって検知する。即ち、
タンク２８内の液位が上限に達すると、磁石５８がリー
ドスイッチ５６から離間して、これをＯＦＦさせ、タン
ク２８内の液位が下限（前記導出口５４と同レベル）に
なると、前記磁石５７がリードスイッチ５９から離間し
て、これをＯＦＦさせる。これら、リ−ドスイッチ５
６、５７のＯＮ、ＯＦＦ信号は、後述するマイコンに入
力される。６０は前記磁石５９がリードスイッチ５６に
近接しないためのストッパである。

【００２０】また、前記ドレンタンク２８は、前記第１
及び第２フィルタ９、１９と連通管６１を介して接続さ
れている。６２はこの連通管６１を開閉する弁である。

【００２１】尚、前記ドレンタンク２８は、前記洗浄槽
３からの排液を収容できるだけの容量（１５０リット
ル）を有している。

【００２２】図６はマイクロコンピュータ６３（以下、
マイコン）を中心としたドライクリーナの制御機構を示
している。

【００２３】ここで、前記マイコン６３の構成は周知で
あるので、図７に基づいて簡単に説明する。

【００２４】前記マイコン６３は、ＣＰＵ６４（ｃｅｎ
ｔｒａｌｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇｕｎｉｔ）、ＲＡＭ６
５（ｒａｎｄｏｍａｃｃｅｓｓｍｅｍｏｒｙ）、Ｒ
ＯＭ６６（ｒｅａｄｏｎｌｙｍｅｍｏｒｙ）、タイ
マ−６７、システムバス６８及び入出力ポ−ト６９、７
０から構成される。

【００２５】前記ＣＰＵ６４は、制御部７１と演算部７
２とから構成され、前記制御部７１は、命令の取り出し
及び実行を行い、前記演算部７２は、命令の実行段階に
おいて、制御部７１からの制御信号によって入力機器や
メモリから与えられるデ−タに対し、二進加算、論理演
算、増減、比較等の演算処理を行う。前記ＲＡＭ６５
は、機器に関するデータを記憶するためのものであり、
前記ＲＯＭ６６は、予め機器を動かすための手段や判断
のための条件の設定、各種情報の処理をするためのルー
ル等を読み込ませておくものである。

【００２６】さて、図６において、前記マイコン６３
は、各種操作キー群から構成される入力キー回路７３、
温度設定装置７４、液位センサーや前記フロ−トスイッ
チ５５等の各種状態検知装置７５、第１温度検知装置７
６、第２温度検知装置７７等からの入力情報に基づい
て、前記各種開閉弁、モ−タ、送風装置等の負荷７８や
表示装置７９、ブザー回路８０等の動作を制御する。

【００２７】前記表示装置７９は、７セグメントの発光
ダイオード群から構成され、４桁までの数字又は記号を
表示することができる。

【００２８】前記第１温度検知装置７６は、抵抗８１と
前記サ−ミスタＡ４４の抵抗値で決定される電圧値を、
Ａ／Ｄ変換回路８２を通して前記マイコン６３に入力す
る。マイコン６３は、この第１温度検知装置７６からの
信号を、前記ＲＯＭ６６に記憶している複数の基準値と
比較し、衣類と熱交換する前の乾燥風の温度（洗浄槽３
への入口温度）を細かく判別する。

【００２９】前記第２温度検知装置７７も同様の構成で
あり、前記サ−ミスタＢ４５により、衣類と熱交換した
後の乾燥風の温度（洗浄槽３からの出口温度）を細かく
判別する。

【００３０】前記温度設定装置７４は、乾燥工程時の乾
燥風の入口と出口の温度を夫々設定するためのもので、
０〜９のテンキーにより、０〜９９℃の範囲で設定可能
である。この温度設定装置７４により設定された夫々の
温度は、前記マイコン６３のＲＡＭ６５に格納される。

【００３１】斯かる構成において、本実施例のドライク
リ−ナは、前記マイコン６３の制御の下に、洗浄（洗
い、すすぎ）−脱液−乾燥からなるクリ−ニングプログ
ラムが逐次実行される。

【００３２】ここで、乾燥工程の動作を図１乃至図３に
基づいて説明する。

【００３３】前記クリ−ニングプログラムの開始前に、
使用者によって、乾燥時間、前記入口温度ＴＡ及び出口
温度ＴＢが設定されている。通常、乾燥時間は２０分、
入口温度ＴＡはできるだけ高い９５℃、出口温度ＴＢも
できるだけ高く且つ衣類にしわが発生する心配のない６
０℃に設定され、これらの各デ−タは、前記マイコン６
３のＲＡＭ６５に格納される（Ｓ−１）。

【００３４】プログラムが乾燥工程に移行すると、前記
送風装置３２、冷却器３３（弁３７開）、加熱器３４
（弁３８、３９開）を夫々駆動することにより、乾燥動
作が開始され（Ｓ−２）、判別フラグＦが１に設定され
る（Ｓ−３）と共に、前記第２温度検知装置７７からの
信号に基づいて、出口温度ＴＢの測定が開始される（Ｓ
−４）。乾燥動作は、当初衣類との熱交換が激しく、進
行するにつれて熱交換量が少なくなるので、出口温度Ｔ
Ｂは、当初低く、乾燥が進行するにつれて徐々に高くな
っていく（図８期間（イ））。

【００３５】この間、前記マイコン６３は前記第１温度
検知装置７６からの信号に基づいて、入口温度ＴＡも測
定しており（Ｓ−５）、この入口温度ＴＡが設定温度Ａ
（９５℃）に達すると、この設定温度Ａを保持するよう
に前記加熱器３４をＯＮ−ＯＦＦ制御する（Ｓ−６）。

【００３６】即ち、測定温度ＴＡが設定温度Ａを越える
と（ＴＡ＞Ａ）、前記加熱器３４の出口側の弁３９を閉
塞する。また、これによって、測定温度ＴＡが低下する
ので、ＴＡが設定温度Ａよりも２℃低くなると、再び、
前記加熱器３４の弁３９を開放して、加熱を再開し、以
下この動作を繰り返す。

【００３７】ここで、本実施例では、加熱器３４のＯＮ
−ＯＦＦ制御として、出口側の弁３９のみを開閉してい
る。このように制御することで、弁３９を閉塞して、加
熱器３４をＯＦＦさせた時でも、加熱器３４内に蒸気及
び液化した熱湯が残るので、加熱能力が徐々に低下し、
急激な温度変化を防止できる。

【００３８】さて、このように入口温度を一定に保持し
ている間も乾燥は進行し、出口温度ＴＢが設定温度Ｂ
（６０℃）に到達するようになる。

【００３９】すると、前記マイコン６３は、ＲＡＭ６５
内に記憶している設定温度Ａを１０℃（即ち８５℃）減
少させて、記憶内容を更新する（Ｓ−７）と共に前記判
別フラグＦを２に変更する（Ｓ−８）。また、１分カウ
ンタをリセットする（Ｓ−９）。

【００４０】尚、設定温度Ａを１０℃減少させた結果、
設定温度Ａが設定温度Ｂよりも小さくなると、入口温度
が出口温度よりも低く制御されることになり、これは、
乾燥機としての機能を果たさなくなる。そこで、更新後
の設定値Ａが設定値Ｂよりも小さくなった場合には、こ
の設定値Ｂを下限として、改めて設定値Ａを設定値Ｂと
同じ値に更新し（Ｓ−１０）、さらに、判別フラグＦを
３に変更する（Ｓ−１１）。

【００４１】その後は更新された設定温度Ａを保持する
ように、（Ｓ−６）の制御が実行される（図８期間
（ロ））。また、この間、前記マイコン６３は、１分間
の計時を行い（Ｓ−１２）（Ｓ−１３）、１分経過後に
再び出口温度ＴＢを測定し（Ｓ−１４）、このＴＢと設
定温度Ｂとを比較する。

【００４２】入口温度ＴＡが低くなると、自動的にこの
出口温度ＴＢも低くなるが、１分経過後、依然としてＴ
Ｂ＞Ｂの場合は、再度設定温度Ａを１０℃減少させて、
入口温度ＴＡの値を低下させる（Ｓ−１５）（図８期間
（ハ））。以降、１分毎に出口温度ＴＢと設定温度Ｂと
を比較し、ＴＢ＞Ｂであるかぎり、設定温度Ａを１０℃
ずつ減少させていく（同時にＲＡＭ６５の内容を更新す
る）。

【００４３】また、１分経過後、ＴＢ≦Ｂであった場合
には、判別フラグＦを３に変更して（Ｓ−１６）、乾燥
時間終了まで（Ｓ−６）の制御を実行する（Ｓ−１
７）。

【００４４】尚、この場合も（Ｓ−１０）（Ｓ−１１）
と同様に、更新後の設定値Ａは設定値Ｂよりも小さくな
らない（Ｓ−１８）。

【００４５】

【発明の効果】本発明における衣類の乾燥方法によれ
ば、乾燥が進行するに従って、乾燥室内に供給する乾燥
風の温度を低下させているので、当初から乾燥風の温度
を低下させるものに比べて乾燥所要時間が短く、高温の
乾燥風を供給し続けるものに比べてしわの発生を抑制で
きる。その上、第１設定値を所定値だけ減少させたと
き、第１設定値が第２設定値より低くなると、第１設定
値を第２設定値と同一値に更新するようにしているの
で、乾燥性能の低下を極力抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を採用したドライクリ−ナの乾燥動作を
示すフローチャートである。

【図２】図１と同様。

【図３】図１と同様。

【図４】同じくドライクリ−ナの配管系統図である。

【図５】同じくドレンタンクの内部機構図である。

【図６】同じく制御機構のブロック回路図である。

【図７】同じくマイコンのブロック構成図である。

【図８】乾燥時の温度特性図である。

【符号の説明】

２洗浄槽（乾燥室）３０乾燥風路３３送風装置３４冷却器３５加熱器６４ＣＰＵ（制御手段）６５ＲＡＭ（記憶手段）７６第１温度検知装置７７第２温度検知装置

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】乾燥室内に乾燥風を循環させるための乾
燥風路と、この乾燥風路と前記乾燥室との間で乾燥風を
循環させる送風手段と、前記乾燥風路内に風上側から順
に配設された冷却手段、加熱手段と、前記加熱手段によ
って加熱され、前記乾燥室内の衣類と熱交換する前の乾
燥風の温度を検知するための第１温度検知装置と、衣類
と熱交換した後且つ前記冷却手段により冷却される前の
乾燥風の温度を検知するための第２温度検知装置と、設
定された熱交換前の乾燥風の温度を第１設定値として、
及び設定された熱交換後の乾燥風温度を第２設定値とし
て夫々記憶する記憶手段と、前記第１温度検知装置から
の信号に基づいて、熱交換前の乾燥風の温度を第１設定
値に保持するよう前記各手段の動作を制御する制御手段
とを設け、前記制御手段の制御の下に、乾燥工程開始
後、前記第２温度検知装置からの信号に基づいて検知し
た熱交換後の乾燥風の温度が、前記第１設定値よりも小
さい第２設定値に最初に達したときに、前記第１設定値
が所定値だけ減少するよう前記記憶手段の内容を更新
し、その後所定時間毎に、前記第２温度検知装置からの
信号に基づいて検知した熱交換後の乾燥風の温度と前記
第２設定値を比較し、熱交換後の乾燥風の温度が前記第
２設定値を越えている場合には、前記第１設定値が所定
値だけ減少するよう前記記憶手段の内容を更新すると共
に、更新した第１設定値が前記第２設定値より小さくな
った場合には、その第１設定値を前記第２設定値と同一
値にすることを特徴とした衣類の乾燥方法。