JP7431103B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯乾燥機の乾燥運転に関する。
洗濯乾燥機では、衣類の乾燥のために、衣類収納室(ドラムとも呼ばれる)の内部を通る温風循環路を有し、送風機及び温風用ヒータによる温風を収納室内部へ供給する温風供給手段と、温風循環路の一部に冷却水を供給して温風を除湿する除湿手段とを備えていることがある。
上記の構成を備える洗濯乾燥機では、乾燥運転において、衣類収納室を回転させながら、温風供給手段により温風を収納室内に循環供給して、衣類収納室の脱水後の衣類の水分を除水するとともに、温風循環路で高湿度の温風を、連続的または間欠的に通水した冷却水により除湿するようにしている。これにより、簡易な構成で効率よく衣類の乾燥を行う。
近年、洗濯乾燥機では節水性が求められているが、温風を除湿する冷却水の不足があると、乾燥不良が発生することや、乾燥完了までの時間がかかるという不便さだけでなく、その間のヒータ通電時間、槽内の送風時間が延長することによる電気代の増加が発生し、乾燥効率が低下するおそれがある。
特許文献1には、衣類収納室に供給される温風を、冷却水によって冷却し、温風に含まれる湿気を除去する冷却手段を備え、冷却水(除湿水)の温度と室温とに基づいて、乾燥工程を終了する温風の排気温度(ハイリミッタ温度)を決定し、排気温度がハイリミッタ温度に到達した時点で、乾燥工程を終了する洗濯乾燥機が開示されている。特許文献1の洗濯乾燥機では、除湿水温度が高いほどハイリミッタ温度が高く、室温が高いほどハイリミッタ温度が高く設定して、衣類収納室の洗濯物を良好に乾燥させることが記載されている。
特開2005-034163号公報
衣類収納室内の脱水終了後の洗濯物が必要とする除湿量は、運転条件(洗濯物の量、周囲環境温度、洗濯物の種類による脱水後の洗濯物の保水量、洗濯物量の検知精度)により異なる。また、冷却水自体の除湿能力も、除湿対象の温風の温度や湿度により変化するため、除湿に必要な冷却水量は運転毎に異なる。
そのため、除湿工程開始前に必要な冷却水量を推定することは困難である。
また、特許文献1の洗濯乾燥機では、排気温度があらかじめ定めたハイリミッタ温度に達するまで冷却水を供給するので、冷却水の除湿能力を超えてもなお注水を続ける可能性がある。この場合には、節水性を損なうばかりでなく、温風の温度を低下させることで、温風自体の温度を低下させ、結果として、乾燥効率を低下させるおそれがある。
本発明は、上記の問題を解決し、最適な冷却水量を給水することで、乾燥効率の向上と節水の両立を図る洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の洗濯乾燥機は、ヒータで加熱した温風を循環させて衣類を乾燥する洗濯乾燥機であって、冷却水が供給されて前記衣類を加熱した前記温風と熱交換して前記温風を除湿する除湿部と、前記除湿部から排水された冷却水の温度と、前記除湿部に給水される冷却水の温度との差に応じて、前記温風の除湿状態を検出する除湿状態検出部と、前記除湿状態検出部で検出した除湿状態に応じて前記除湿部を前記冷却水により冷却制御する除湿制御部と、を備え、前記除湿制御部は、前記除湿状態検出部で検出した冷却水の温度差が所定の値以下になったときに、前記除湿部への冷却水の給水を停止するようにした。
本発明によれば、衣類収納室内の洗濯物が必要とする除湿量に応じて除湿用の冷却水を供給するので、冷却水の節水と、適切な除湿の両立ができる。
洗濯乾燥機の内部構造を示す断面図である。 乾燥運転時の洗濯物の温度を示す図である。 洗濯乾燥機の除湿制御部の構成を示すブロック図である。 除湿制御部の処理を説明するフロー図である。 水温センサの検出温度の時間変化を示している。 洗濯乾燥機の他の除湿制御部の構成を示すブロック図である。 除湿制御部の他の処理を説明するフロー図である。
《実施形態1》
以下、実施形態の洗濯乾燥機100について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、洗濯乾燥機100の内部構造を示す断面図である。
洗濯乾燥機100の筐体1には、洗濯水を溜める外槽2が筐体1に防振支持さている。外槽2は、円筒状の外槽であり、洗濯物収納室3(ドラムとも呼ばれる)を同軸上に内包し、前面が開口している。
洗濯物収納室3は、回転可能に支持された円筒状の洗濯兼脱水槽であり、その外周壁および底壁に通水および通風のための多数の貫通孔を有し、前側端面に洗濯物を出し入れするための開口部を設けている。外槽2の後側端面の外側中央にはモータ4が設置されており、モータ4の回転軸は、外槽2を貫通し、洗濯物収納室3と結合している。
また、外槽2の前面の開口部には外槽カバー5を設け、外槽2内への貯水を可能としている。外槽カバー5も同様に、洗濯物を出し入れするための開口部を有している。この開口部と洗濯物収納室3の開口部は接続しており、ドア6を閉じることで外槽2を水封する。
筐体1内の上部背面側には、給水弁16が設けてある。給水弁16は水道栓からの給水ホース(図示せず)に連通する多連弁であって、洗い運転とすすぎ運転では外槽2へ洗濯用水を供給し、乾燥運転では温風ダクト10へ給水する。
温風ダクト10では、給水され冷却水により温風の除湿を行う。
外槽2の底面下部には、外槽2へ連通する位置に循環ポンプ15と排水弁9とがあり、排水弁9の先には排水ホース8が接続している。排水ホース8の先には排水口7が設けてあり、排水弁9を閉じて給水弁16から給水することで外槽2および洗濯物収納室3に水を溜め、排水弁9を開いて外槽2および洗濯物収納室3内の水と、温風ダクトの冷却水を排水口7から筐体1外へ排出する。
洗濯物収納室3内の壁側面には、洗濯物を撹拌するための凸部(図示せず)が設けられ、洗い運転、すすぎ運転、乾燥運転時には、洗濯物収納室3は正回転/逆回転駆動を繰り返して行う。脱水工程時には、洗濯物収納室3が高速回転し、洗濯物に含まれる水分が脱水される。
外槽2と洗濯物収納室3の間には、外槽2と洗濯物収納室3に接続された温風ダクト10が設置されている。温風ダクト10の風路内には、温風を循環させる送風機13と、冷却されて除湿した後の循環温風を加熱するためのヒータ14とが設けられている。
温風ダクト10への冷却水の給水は、洗濯物収納室3内の洗濯物から蒸発した水分を含む温風を除湿するために必要であるが、冷却水が多いと温風の温度を低下させる恐れがある。そのため、洗濯乾燥機100では、供給する冷却水の量を抑えるとともに、循環する温風と冷却水の接触面積を増やすために、温風ダクト10内に蛇行した冷却リブ11を備えて、温風の除湿能力を高めている。洗濯乾燥機100では、温風ダクト10と冷却リブ11とにより、不図示の衣類を加熱した温風を除湿する除湿部を構成している。
温風ダクト10の一端は、洗濯物収納室3の上部前側に接続され、乾燥工程において、洗濯物収納室3と温風ダクト10との間で温風が循環する構造となっている。図中の矢印は、温風の流れを示しており、洗濯物収納室3へ送られた温風は、送風機13によって、外槽2から温風ダクト10の下から上方向に向かう温風の流れを形成する。
吸気用フラップ17は、周囲の空気を温風ダクト10内に取り込む開閉板である。
つぎに、洗濯乾燥機100に設置されたセンサ類について説明する。
循環温度センサ20は、温風ダクト10の送風機13の吐出口に設けられ、送風機13から排出され洗濯物収納室3内を循環する温風の温度を検出する。
ヒータ温度センサ21は、循環空気の加熱源であるヒータ14の風下側に設けられ、加熱後の空気温度を検出する。
水温センサ22は、外槽2の底面下部の循環ポンプ15の吸込口側に設けられ、洗濯水、または、すすぎ水の水温を検出し、洗濯運転やすすぎ運転時の制御内容が変更される。
また、水温センサ22は、乾燥運転時に、温風ダクト10に給水された冷却水の排水および温風の凝縮水(または結露水)の水温を検出する。
外気温センサ23は、外槽2の外部で筐体1の内側に設けられ、筐体1の周囲の空気温度を検知する。
洗濯乾燥機100には、上記のセンサ以外に、各種センサが設けられているが、ここでは説明を割愛する。
つぎに、実施形態の洗濯乾燥機100における乾燥運転について説明する。
洗濯乾燥機100の乾燥運転は、温風の除湿工程を含み、乾燥運転を効率的に行うため、すすぎ運転の後、洗濯物に含まれる水分を減らす脱水工程を終えた状態で、乾燥運転を開始する。
図2は、乾燥運転時の洗濯物収納室3内の洗濯物の温度を示す図である。
乾燥運転ではまずA点でヒータ14に通電を開始するとともに、温風用の送風機19を起動して、洗濯物収納室3内に温風の供給を開始する。
洗濯物収納室3内に収容された洗濯物は、温風が供給されると、温風にさらされて点Bまで温度が上昇する。A点からB点までの区間tAは、洗濯物収納室3の洗濯物を温める区間であり、一般的に予熱乾燥期と呼ばれている。
やがて、ヒータ14の加熱熱量と洗濯物に含まれる水分の蒸発潜熱の熱量が平衡状態となるため、循環温度センサ20で検出した洗濯物の温度は緩やかな変化となる。点Bから点Cまでの区間tBは、熱量が平衡状態を保った乾燥状態の区間であり、恒率乾燥期と呼ばれている。
さらに乾燥が進むと、洗濯物に含まれる水分が減少し、蒸発潜熱の熱量に対し、ヒータ14の加熱量が過剰となる。過剰となった熱量は、洗濯物の温度を上昇させるため、点Cから点Dまでの間、洗濯物の温度は再び上昇する。点C以降の区間tCは、一般的に減率乾燥期と呼ばれている。
区間tBでは、後述する除湿制御部30により、給水弁16を開放して冷却水(水道水)を温風ダクト10へ給水し、冷却リブ11で温風を除湿する。以後、区間tBの動作を詳細に説明する。
図3は、実施形態の洗濯乾燥機100の乾燥運転において、温風の除湿を行う除湿制御部30の構成を示すブロック図である。
除湿制御部30は、洗濯乾燥機100を統括的に制御するマイコン(Microcomputer)と周辺回路とから構成される制御部の一部して実装する。詳しくは、除湿制御部30は、マイコンのROM(Read Only Memory)に記憶された制御プログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)に展開し、CPU(Central Processing Unit)が実行することで各種処理が実現される。
図3に示すように、除湿制御部30は、温度検出部31、検出温度記憶部32、温度変化算出部33、冷却水除湿終了判定部34、とから構成されている。詳細は後述するが、水温センサ22と温度検出部31と検出温度記憶部32と温度変化算出部33とにより、不図示の衣類を加熱した温風の除湿状態を検出する除湿状態検出部を構成する。
温度検出部31は、水温センサ22により、給水弁16が開弁されて冷却水が温風ダクト10に給水され、冷却リブ11で凝縮した温風の凝縮水と、冷却リブ11の排水との、混合水の温度を検出する。温風ダクト10に給水されていない状態では、水温センサ22は、外槽2から排気される温風の温度を検出する。
検出温度記憶部32は、温度検出部31で検出した情報を周期的に記憶する。
温度変化算出部33は、検出温度記憶部32に記憶された情報に基づいて温度検出部31で検出した温度の変化率を算出する。
冷却水除湿終了判定部34は、温度変化算出部33で算出した温度の変化率が、所定の閾値より小さいか否かを判定し、温度の変化率が所定の閾値より小さくなると、除湿制御の終了状態とする。
除湿制御部30は、冷却水除湿終了判定部34で除湿制御の終了状態を判定すると、給水弁16を閉じて温風ダクト10への冷却水の給水を止め、区間tC(減率乾燥期)の乾燥運転を行うようにヒータ14、送風機13、排水弁9を制御する。
洗濯物の乾燥が進み温風の湿度が低下すると、凝縮量が低下して冷却水の受熱量が低下し、冷却水の温度上昇の変化率が小さくなる。つまり、除湿制御部30は、冷却水の温度上昇の変化率を判定することで、温風の除湿状態を検出して、温風ダクト10の冷却制御している。
つぎに、除湿制御部30の処理を図4のフロー図により詳細に説明する。
ステップS41で、除湿制御部30は、冷却水の給水弁16を開いて、温風ダクト10へ冷却水の給水を開始する。
ステップS42で、除湿制御部30の温度検出部31は、水温センサ22により、温風ダクト10から排水された温風の凝縮水を含む冷却水の温度を検出する。
ステップS43で、除湿制御部30の検出温度記憶部32が、ステップS42で検出した冷却水の温度を記憶するとともに、除湿制御部30の温度変化算出部33が、検出温度記憶部32の冷却水の温度に基づいて、冷却水の温度変化率を算出する。
例えば、温度変化算出部33は、1秒当たりの温度変化率(絶対値)を算出する。ただし、これに限定するものではなく、除湿制御部30を実現するマイコンの性能または水温センサ22の分解能等により変更してもよい。
また、温度変化率に替えて、温度変化量を算出するようにしてもよい。
ステップS44で、除湿制御部30の冷却水除湿終了判定部34は、ステップS43で算出した冷却水の温度変化率が、所定の閾値αより小さいか否かを判定し、小さい場合には(S44のYes)、ステップS45に進む。小さくない場合には(S44のNo)、ステップS42に戻り、冷却水の温度変化率が所定の閾値αより小さくなるまで繰り返す。つまり、温風の除湿状態が、凝縮していない状態となるまで繰り返す。
ステップS45で、除湿制御部30は、冷却水の給水弁16を閉じて、温風ダクト10へ冷却水の給水を止める。この際、この後の減率乾燥期(区間tC)の乾燥運転に備えて、ヒータ14、送風機13、排水弁9を制御し、処理を終了する。
つぎに、図5により、上記の除湿制御部30で制御される際の水温センサ22の検出温度の時間変化を説明する。
図5は、乾燥運転の開始時からの水温センサ22の検出温度の時間変化を示している。
まず、洗濯乾燥機100がヒータ14と温風用送風機19に通電して乾燥運転を開始すると、洗濯物収納室3に温風が供給される。温風は、洗濯物収納室3の洗濯物を温めて外槽2から排気し、温風ダクト10を下から上方向に流れて循環する。この際、外槽2から排気された温風の一部は、開弁された排水弁9を通り、排水ホース25から排気される。このため、水温センサ22は温風により温められる。
これにより、E点からF点にかけて、水温センサ22の検出温度は上昇する。
水温センサ22の検出温度が所定値に到達すると(F点)、上記の除湿制御部30による除湿制御が開始され、給水弁16が開弁して温風ダクト10へ冷却水の給水を開始する。温風の湿気は、冷却リブ11において凝縮点まで冷やされて凝縮し、凝縮水となり冷却水とともに排水弁9および排水ホース8を通り排水される。
これにより、水温センサ22の検出温度は、凝縮水とともに流れてくる冷却水により、F点からG点まで急激に温度低下する。
洗濯物の乾燥が進むと冷却リブ11の凝縮水が排出されなくなり(凝縮していない状態)、水温センサ22の温度変化は一定値(略温風ダクト10に給水される冷却水の温度)に収束する(G点以降)。つまり、水温センサ22の温度変化が一定となる、G点以降では、冷却水は温風の除湿に寄与していない。
そこで、除湿制御部30は、水温センサ22による温度変化率が所定閾値αより小さくなると、冷却水の給水を止めて、温風除湿を終了する。
なお、冷却水供給開始(F点)から温風除湿を終了する(G点)までの時間t1は、温風の温度や湿度および冷却水の温度により変化する。
G点以降の減率乾燥期では冷却水が給水されていないため、水温センサ22は温風により温められ、徐々に温度上昇する。
上記の説明では、除湿制御部30が、洗濯水、または、すすぎ水の水温を検出する水温センサ22を兼用して、冷却水の温度変化量で除湿制御することを説明したが、温風の除湿状態を検出できれば、水温センサ22に限定されず、他のセンサを用いてもよい。
例えば、温風ダクト10に給水された冷却水の排水および冷却リブ11の凝縮水の合流点より下流側にセンサを設けてもよい。
また、冷却リブ11の温度を検出するセンサを設けてもよい。
上記では、除湿制御部30が、水温センサ22で検出した冷却水の温度変化率により温風除湿を終了するように制御しているが、除湿制御部30が、ヒータ14に通電していない状態における冷却水の温度、つまり、冷却水として給水弁16から給水される水の温度と、水温センサ22で検出した冷却水の温度との差の温度変化量に応じて、温風除湿を終了するように制御してもよい。
この場合には、冷却水として給水弁16から給水される水の温度は、洗濯工程またはすすぎ工程における注水時の水温センサ22のデータを、給水弁16から給水される水の温度とすることができる。
また、水温センサ22で検出した冷却水の温度変化率(温度変化量)、または、上記の差の温度変化量の推移から、温風除湿を終了するまでの時間を推定し、温風除湿の運転時間を求めることができる。これにより、乾燥運転終了時間を正確に推算してユーザに通知または表示できるので、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
上記の洗濯乾燥機100では、乾燥運転で排水弁9および排水口7が開いている場合について説明したが、排水口7が水封されている場合、または、洗濯物収納室3の洗濯物を早く温めるために排水弁9を閉弁して運転している場合について、以下に説明する。
この場合には、外槽2から排気される温風はすべて温風ダクト10を下から上方向に流れて循環するため、水温センサ22が温風により温められることがなく、筐体1内の空気の温度上昇と略同じ温度上昇を検出する。そして、冷却水による温風の除湿が開始されると、排水弁9が開弁されて、水温センサ22は冷却液と冷却リブ11の凝縮水との混合水の温度を検出する。
したがって、除湿制御部30は、F点のおける温度は異なるが、図5で説明したように、水温センサ22の検出温度の温度変化率(温度変化量)、または水温センサ22の検出温度と給水弁16から給水される冷却水の温度との差の変化を、温風の除湿状態として、温風ダクト10への冷却水の供給を止めて、温風除湿を制御する。
上記では、の洗濯乾燥機100が、温風ダクト10に冷却水を給水して温風除湿することを説明したが、冷却水の給水に替えて、吸気用フラップ17を開放して周囲の空気を温風ダクト10内に取り込み、温風を除湿するようにしてもよい。この場合には、水温センサ22は、空冷除湿により生じた凝縮水のみの温度を検出する。
また、この空冷除湿と温風ダクト10に冷却水を給水する水冷除湿と併用して、温風の除湿を行ってもよい。
上記の実施形態の洗濯乾燥機100によれば、除湿制御部30が温風の除湿状態に応じて冷却水による除湿を止めているので、除湿不足や冷却水過多による温風の温度低下によって発生する乾燥運転時間の延長を抑制することができ、消費エネルギの節約も可能である。
また、洗濯水やすすぎ水の水温検出を行う水温センサ22を兼用しているので、製造コストの増加を招くことなく機能拡張でき、コスト増加の抑止効果がある。
《実施形態2》
上記の実施形態の洗濯乾燥機100における除湿制御部30は、水温センサ22の検出温度の変化率(変化量)、または、水温センサ22の検出温度と給水する冷却水の温度の差の変化量に応じて、温風ダクト10への給水を制御することを説明したが、本実施例では、より簡易に除湿制御する実施例を説明する。
本実施形態の洗濯乾燥機100と、先に説明した実施形態1の洗濯乾燥機100とは、除湿制御部30の構成が異なる。洗濯乾燥機100の構成は、図1に示した洗濯乾燥機100の構成と同一のため、説明は省略する。
図6は、実施形態の除湿制御部30の構成を示すブロック図である。
除湿制御部30は、冷却水により温風の除湿を行う際に温風の湿度の低下に従い凝縮水量が低下し、温風ダクト10から排水される冷却水の温度が給水される冷却水の温度に収束することに着目している。詳細は後述するが、水温センサ22と外気温センサ23と温度検出部31と給水温度推定部35と温度差算出部36とにより、不図示の衣類を加熱した温風の除湿状態を検出する除湿状態検出部を構成する。
温度検出部31は、水温センサ22により、給水弁16が開放されて温風ダクト10に給水されて冷却リブ11で凝縮した温風の凝縮水と、冷却リブ11の排水との混合水の温度を検出する。温風ダクト10に給水されていない状態では、水温センサ22は、外槽2から排気される温風の温度を検出する。
給水温度推定部35は、筐体1の周囲の空気温度を検知する外気温センサ23で検出した温度に基づいて、温風ダクト10に給水している冷却水の温度を推定する。詳しくは、一般に知られる外気温度と水道水の温度の相関関係から、給水される冷却水の温度を取得する。
温度差算出部36は、温度検出部31で検出した温度と、給水温度推定部35で推定した温度との温度差を算出する。
冷却水除湿終了判定部34は、温度差算出部36で算出した温度差に基づいて、温度差が所定の閾値以下であるかを判定し、温度差が所定の閾値以下になると、除湿制御の終了状態とする。
除湿制御部30は、冷却水除湿終了判定部34で除湿制御の終了状態を判定すると、給水弁16を閉じて冷却水の給水を止め、区間tC(減率乾燥期)の乾燥運転を行うようにヒータ14、送風機13、排水弁9を制御する。
つぎに、除湿制御部30の処理を図7のフロー図により詳細に説明する。
ステップS71で、除湿制御部30は、冷却水の給水弁16を開いて、温風ダクト10へ冷却水の給水を開始する。
ステップS72で、除湿制御部30の温度検出部31は、水温センサ22により、温風の凝縮水を含む温風ダクト10から排水された冷却水の温度を検出するとともに、給水温度推定部35が、外気温センサ23により、筐体1の周囲の空気温度を検出する。
ステップS73で、給水温度推定部35は、外気温センサ23で検出した温度に基づいて、外気温度と水道水の温度の相関関係から、温風ダクト10に給水している冷却水の温度を推定する。
ステップS74で、温度差算出部36は、温度検出部31で検出した温度と、給水温度推定部35で推定した温度との温度差を算出する。
ステップS75で、冷却水除湿終了判定部34は、温度差算出部36で算出した温度差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、温度差が所定の閾値以下になると(S75のYes)、除湿制御の終了状態として、ステップS76に進む。温度差が所定の閾値より大きい場合には(S75のNo)、ステップS72に戻る。
ステップS76で、除湿制御部30は、給水弁16を閉じて冷却水の給水を止め、区間tC(減率乾燥期)の乾燥運転を行うようにヒータ14、送風機13、排水弁9を制御し処理を終了する。
上記のとおり、実施形態の除湿制御部30は、水温センサ22により温風ダクト10から排水された冷却水の温度を検出した際に、外気温センサ23に基づいて冷却水の温度を推定し、洗濯物の除湿状態を判定するようにしているので、変数領域を低減できるので、除湿制御部30を実装するマイコンのリソース負荷を低減することができる。
上記では、外気温センサ23に基づいて冷却水の温度を推定する例を説明したが、天気予報を取得し、取得した天気予報の気温情報に基づいて、冷却水の温度を推定するようにしてもよい。
また、空気調和機等の冷暖房機器から温度情報を取得して、冷却水の温度を推定するようにしてもよい。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施例は本発明で分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
9 排水弁
10 温風ダクト(除湿部)
11 冷却リブ(除湿部)
13 送風機
14 ヒータ
16 給水弁
22 水温センサ(除湿状態検出部)
23 外気温センサ(除湿状態検出部)
30 除湿制御部
31 温度検出部(除湿状態検出部)
32 検出温度記憶部(除湿状態検出部)
33 温度変化算出部(除湿状態検出部)
34 冷却水除湿終了判定部
35 給水温度推定部(除湿状態検出部)
36 温度差算出部(除湿状態検出部)

Claims (3)

  1. ヒータで加熱した温風を循環させて衣類を乾燥する洗濯乾燥機であって、
    却水が供給されて前記衣類を加熱した前記温風と熱交換して前記温風を除湿する除湿部と、
    記除湿部から排水された冷却水の温度と、前記除湿部に給水される冷却水の温度との差に応じて、前記温風の除湿状態を検出する除湿状態検出部と、
    前記除湿状態検出部で検出した除湿状態に応じて前記除湿部を前記冷却水により冷却制御する除湿制御部と、を備え、
    前記除湿制御部は、前記除湿状態検出部で検出した冷却水の温度差が所定の値以下になったときに、前記除湿部への冷却水の給水を停止する
    ことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. ヒータで加熱した温風を循環させて衣類を乾燥する洗濯乾燥機であって、
    外気温度を検出する外気温検出部と、
    冷却水が供給されて前記衣類を加熱した前記温風を除湿する除湿部と、
    記外気温検出部で検出した外気温度に基づいて前記除湿部に給水される冷却水の温度を推定し、推定した冷却水の温度と、前記除湿部から排水された冷却水の温度との差に応じて、前記温風の除湿状態を検出する除湿状態検出部と、
    前記除湿状態検出部で検出した除湿状態に応じて前記除湿部を前記冷却水により冷却制御する除湿制御部と、を備え、
    前記除湿制御部は、前記除湿状態検出部で検出した冷却水の温度差が所定の値以下になったときに、前記除湿部への冷却水の給水を停止する
    ことを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 請求項に記載の洗濯乾燥機において、
    前記外気温検出部は、前記外気温度を外部から通信回線を介して取得する
    ことを特徴とする洗濯乾燥機。
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