JP6421336B2 - 乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類などの乾燥を行う乾燥機および洗濯機能を備えた乾燥機に関する。
従来、衣類の乾燥にヒートポンプ装置を用い、洗い終わった洗濯物を同一槽内で続けて乾燥させることができる洗濯乾燥機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以下に、特許文献1に記載の洗濯乾燥機の構成について、図10を用いて説明する。
図10は、従来の洗濯乾燥機のシステム系統図である。図10に示すように、従来の洗濯乾燥機は、風路57と、ヒートポンプ装置56などを備えている。ヒートポンプ装置56は、圧縮機51、放熱器52、膨張装置53および吸熱器54を冷媒が循環するように管路55で連結して構成されている。風路57は、乾燥用空気を加熱する放熱器52と、乾燥させる衣類Cなどの乾燥対象を入れるドラム58と、乾燥用空気を冷却し除湿する吸熱器54を乾燥用空気が循環するように設けられている。そして、乾燥用空気は、送風機59によって風路57に送風される。なお、図10中の矢印Aは風路57を流れる乾燥用空気の流れ方向を示し、矢印Bはヒートポンプ装置56の管路55を流れる冷媒の流れ方向を示している。
つまり、乾燥用空気は、ヒートポンプ装置56の放熱器52で加熱され、温風となってドラム58内に導入される。導入された乾燥用空気は、ドラム58内で衣類Cと接触し、衣類Cから水分を奪って衣類を乾燥させる。このとき、乾燥用空気の温度は、蒸発のための熱量として顕熱が与えられるため低下する。そして、乾燥用空気は、衣類Cから放出された、ほぼ同等(同等を含む)の潜熱を有する水蒸気を含んで高湿となる。そのため、衣類Cと接触する前後の乾燥用空気のエンタルピは、ほぼ一定(一定を含む)である。
つぎに、高湿となった乾燥用空気は、ヒートポンプ装置56の吸熱器54で冷却され、潜熱を奪われて結露する。これにより、高湿となった乾燥用空気は除湿される。除湿されて絶対温度が低下した乾燥用空気は、再び、ヒートポンプ装置56の放熱器52で加熱され、風路57内を循環する。
一方、ヒートポンプ装置56内の冷媒は、まず、圧縮機51で圧縮されて高温高圧のガス冷媒となる。ガス冷媒は、放熱器52で乾燥用空気に熱を奪われて凝縮し液化することにより、高圧の液冷媒となる。放熱器52を出た高圧の液冷媒は、膨張装置53で減圧され、低温低圧の液冷媒となって吸熱器54に入る。そして、低温低圧の液冷媒は、乾燥用空気から熱を奪って気化し、低温低圧のガス冷媒となって圧縮機51に戻る。
従来から、ヒートポンプ装置56は、停止時に、冷媒が圧縮機51内部の潤滑油に溶け込む「寝込み現象」が発生することが知られている。この「寝込み現象」により、ヒートポンプ装置56の立ち上がりに時間がかかるという問題があった。
そこで、それを解決するために、まず、乾燥運転を開始する前に圧縮機を加熱する。そして、圧縮機内部の潤滑油の温度を上昇させる。そこで、潤滑油に溶け込んだ冷媒を潤滑油から出すように構成された洗濯乾燥機が考えられている(例えば、特許文献2参照)。
また、一般的に、洗濯時の洗浄効果を高めるために、洗濯水を加熱し温水で洗濯することが行われている。この場合、給湯あるいはヒータによる加熱などにより、所定の温度(例えば、40〜50℃)に温められた洗濯水で洗浄する。そのため、温められた洗濯水により、ドラムおよび水槽内の空気などの温度が上昇する。
また、従来の洗濯乾燥機では、乾燥運転前に加熱された温水による洗いステップに続いて、ドラムを高速(例えば、900rpm)で回転させる中間脱水ステップを実行している。この中間脱水ステップにより、洗いステップで使用した洗濯水の排水後に、衣類などの洗濯物に含まれる汚れや洗剤などを絞り出している。
しかし、上記構成の洗濯乾燥機では、中間脱水ステップにおいて、ドラムを高速で回転させるため、水槽内で風が発生する。そして、乾燥運転時のための風路が水槽と連通するように接続されているため、温められた洗濯水により加熱された温風が風路を流れる。これにより、風路に配設されているヒートポンプ装置の吸熱器や放熱器が加熱される。
洗濯運転時においては、ヒートポンプ装置は停止している。そのため、温風で加熱された吸熱器や放熱器により、ヒートポンプ装置の圧縮機の外部の管路内に滞留する冷媒も加熱されて圧力が上昇する。これにより、圧力が上昇した管路内の冷媒が、常温の圧縮機内に流入する。
つまり、通常でもヒートポンプ装置の圧縮機の停止時に、圧縮機内の冷媒が潤滑油に溶け込む「寝込み現象」が発生する。その上、温めた洗濯水で衣類を洗浄する場合には、乾燥運転前の停止中の圧縮機に冷媒がさらに流入する。これらにより、ヒートポンプ装置の立ち上がりに時間がかかり、乾燥運転の開始時に、放熱器や吸熱器で冷媒の量が不足する状態となる。その結果、乾燥運転の開始時に良好な乾燥性能が得られないという課題があった。
特開2005―52533号公報 特開2007―61264号公報
本発明は、乾燥運転の開始時における乾燥性能を向上させた乾燥機を提供する。
つまり、本発明の乾燥機は、筐体内に回転可能に設けられたドラムと、圧縮機、放熱器、膨張装置および吸熱器を冷媒が循環する管路で連結したヒートポンプ装置と、放熱器および吸熱器が配設されドラムに乾燥用空気を導入する風路と、を備える。さらに、風路に空気を送風する送風部と、風路内を流れる空気の温度を検知する風路温度検知部と、圧縮機を加熱する加熱部と、圧縮機の温度を検知する圧縮機温度検知部と、洗濯するための洗濯水を加熱する洗濯水加熱ヒータと、乾燥運転を制御する制御部とを備える。そして、圧縮機は風路外に設けられ、制御部は、洗濯水加熱ヒータによって加熱した洗濯水で洗濯した後において、圧縮機起動前に送風部を駆動した後、風路温度検知部で検知した空気の温度が、送風部を駆動する前の空気の温度よりも高いとき、加熱部により圧縮部を加熱するように制御する構成を有する。
これにより、ドラム内の温度と圧縮機の温度に温度差があった場合でも、冷媒をヒートポンプ装置の放熱器や吸熱器などに適正に保持することができる。その結果、乾燥運転の開始時において、ヒートポンプ装置を迅速に最適な状態に立ち上げて、乾燥性能を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機の一部切欠構成図である。 図2は、同洗濯乾燥機のシステム系統図である。 図3は、同洗濯乾燥機のヒートポンプ装置の構成図である。 図4は、同洗濯乾燥機のヒートポンプ装置の圧縮機の要部断面図である。 図5は、同洗濯乾燥機のブロック構成図である。 図6は、同洗濯乾燥機の動作を示すタイムチャートである。 図7は、同洗濯乾燥機の別の例の動作を示すタイムチャートである。 図8は、本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機のシステム系統図である。 図9は、本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機の内部を正面から見た模式図である。 図10は、従来の洗濯乾燥機のシステム系統図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下では洗濯乾燥機を例に説明するが、乾燥機でもよいことはいうまでもない。
(実施の形態1)
以下に、本実施の形態1における洗濯乾燥機の構成について、図1から図5を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機の一部切欠構成図である。図2は、同洗濯乾燥機のシステム系統図である。図3は、同洗濯乾燥機のヒートポンプ装置の構成図である。図4は、同洗濯乾燥機のヒートポンプ装置の圧縮機の要部断面図である。図5は、同洗濯乾燥機のブロック構成図である。
図1から図5に示すように、本実施の形態の洗濯乾燥機は、少なくとも筐体2と、筐体2内に設けられる水槽1、ドラム4、給水弁10、排水弁12、洗濯水加熱ヒータ14、風路19、制御部35、ヒートポンプ装置41などから構成されている。水槽1は、筐体2内に複数のサスペンション機構3により弾性的に支持されている。ドラム4は、正面側に衣類Cなどの洗濯物を出し入れする投入口(図示せず)を有する有底筒状に構成され、水槽1内に配設されている。そして、ドラム4は、回転軸4aを中心として回転可能に設けられ、衣類Cなどの洗濯物を収容する。
また、ドラム4の周側壁には、全周に亘って多数の孔5が設けられている。さらに、ドラム4の周側壁の内方の複数個所には、洗濯物をドラム4の回転方向へ持ち上げるためのバッフル6を備えている。なお、本実施の形態では、水槽1とドラム4と回転軸4aが、水平に対して角度θ(例えば、10°から20°)で前上がりに傾けて設けられている洗濯乾燥機を例に説明する。
水槽1の後面の外部には、ドラム4を正逆回転させるように回転駆動するモータ7が設けられている。モータ7は、例えばブラシレス直流モータなどで構成され、インバータ制御によって回転速度を自在に変化させることができる。
また、筐体2の前面には、ドラム4の投入口を開閉する扉8が設けられている。扉8は、外からドラム4の内部が見えるように透明の窓が設けられている。そして、投入口と対向する水槽1の前面開口部(図示せず)は、伸縮自在な可撓性のパッキン9によって筐体2とシール結合されている。つまり、扉8を閉じると、水槽1の前面開口部に設けられたパッキン9が扉8の内面と接触し、水槽1内は水密、気密空間となる。これにより、洗いステップ、すすぎステップ、脱水ステップ、乾燥ステップなどの各ステップを実行する際に、水や空気が外部に漏れることを防止している。
給水弁10は、筐体2内に設けられ、水槽1内への、例えば水道水などの給水を制御する。給水弁10は、洗剤ケース(図示せず)を介して、水槽1に連通する給水経路11に接続されている。そして、給水弁10を開閉することにより、水槽1内への水道水の給水と停止を行う。
また、排水弁12は、水槽1の後部下方の排水経路13に設けられ、水槽1内の洗濯水を排水する。そして、排水弁12を開閉することにより、排水経路13を通して水槽1内の洗濯水の排水と停止を行う。
洗濯水加熱ヒータ14は、水槽1内の底部の後方に設けられ、洗濯水を加熱する。具体的には、洗濯水加熱ヒータ14は、例えばシーズヒータを略U字状(U字状を含む)に折り曲げて構成され、回転軸4aが延びている方向へ水槽1の底面に沿うように取り付けられている。
このとき、洗濯水加熱ヒータ14と水槽1の底面との間に空間が設けられている。そのため、水槽1内に洗濯水が溜められると、洗濯水加熱ヒータ14は洗濯水の水面下に位置し、洗濯水に浸かって洗濯水を加熱する。そして、洗濯水加熱ヒータ14で加熱される洗濯水の温度は、水槽1内の底部に取り付けた、例えばサーミスタなどで構成される水温検知部15で検知される。
また、水槽1内に溜められる洗濯水の水量は、図5に示す水位検知部16で検知される。水位検知部16は、内部にダイアフラムを有し、圧力が加わることで変形するダイアフラムの変形量から圧力を検知する圧力センサなどで構成される。これにより、水位検知部16は、水槽1に給水された洗濯水の水位を検知する。
また、排気口17は水槽1の上方前部に設けられ、送風口18は水槽1の後面に設けられている。そして、排気口17と送風口18は、水槽1の上方前部から後面まで延びている風路19で連通して接続されている。
また、図2に示すように、ヒートポンプ装置41は、圧縮機25と、放熱器23と、膨張装置42と、吸熱器22とを、矢印Bで示す方向に冷媒が循環する管路24で連結して構成されている。圧縮機25は、冷媒(例えば、R134a)を圧縮する。放熱器23は、圧縮機25で圧縮された高温高圧の冷媒の熱を放熱する。膨張装置42は、例えばキャピラリーチューブまたは膨張弁などから構成され、高圧の冷媒の圧力を減圧する。吸熱器22は、減圧されて低圧となった冷媒により周囲から熱を奪う。
また、風路19内には、図2に示すように、フィルタ20と、送風部を構成する送風機21と、ヒートポンプ装置41の一部を構成する吸熱器22と放熱器23などが配設されている。このとき、乾燥用空気(以下、「空気」と略記する)は、図2の矢印Aで示すように、風路19内を流れ、フィルタ20と吸熱器22と放熱器23とを通過する。フィルタ20は、空気とともに風路19を通過するリントを捕捉する。送風機21は、空気を、水槽1を介してドラム4内に送風する。
吸熱器22は、風路19を流れる空気を冷却し、除湿する。放熱器23は、吸熱器22で除湿した空気を加熱する。そして、吸熱器22および放熱器23は、例えばフィンチューブ熱交換器で構成され、上述したように冷媒が流れる管路24により圧縮機25と連結されている。さらに、図3に示すように、吸熱器22と放熱器23は、各々の端部同士がエンドプレート23aで連結され、吸熱器22と放熱器23の間には空間23bが設けられている。
吸熱器22と放熱器23の管路24は、例えば銅管で形成され、空気と効率よく熱交換するために所定の間隔で平行に並べられた複数のフィンを貫通するように構成されている。フィンは、例えば打ち抜き加工された厚み0.08〜0.2mmのアルミニウム製の平板で形成される。そして、フィンは、例えば約1.2mmのフィンピッチで平行に並べて設けられている。
また、図4に示すように、ヒートポンプ装置41の圧縮機25は、例えば縦型円筒状のケーシング26内に、冷媒を圧縮する圧縮機構27と、圧縮機構27を駆動する圧縮機モータ28を内蔵して構成されている。圧縮機モータ28は、回転速度を自在に変化させることができるように、例えば直流モータで構成している。具体的には、圧縮機モータ28は、ケーシング26の内面に固定したステータ28aと、ステータ28aの内側に回転自在に設けたロータ28bを有している。さらに、ロータ28bの回転中心に上下方向に延びるクランク軸28cが取り付けられている。
圧縮機25の圧縮機構27は、例えばロータリ型で構成され、圧縮機モータ28の下方に設けられている。さらに、圧縮機構27は、クランク軸28cを介して圧縮機モータ28に連結されている。そして、クランク軸28cに偏心固定したピストン27aがシリンダ27b内で偏心回転する。これにより、圧縮機構27は、管路24の吸入口24aから冷媒を吸入して圧縮する。
つまり、ヒートポンプ装置41の圧縮機25は、圧縮機モータ28により駆動され、吸入口24aから吸入された冷媒が圧縮機構27で加圧されて高温高圧のガス冷媒となる。そして、ガス冷媒は、管路24の吐出口24bから吐出され放熱器23へと送られる。
また、ヒートポンプ装置41の放熱器23は、送風機21によって風路19に送風される空気により、管路24を流れるガス冷媒を冷却して凝縮し、低温高圧の液冷媒にする。液冷媒は、膨張装置42で減圧され、吸熱器22へ送られる。吸熱器22では、ドラム4内で衣類Cなどの洗濯物と接触し、湿った高温の空気により、液冷媒が加熱されて蒸発する。そして、低温低圧のガス冷媒となって、再び圧縮機25に吸入されて加圧される。以上の動作を繰り返しながら、管路24内を冷媒が循環する。
また、圧縮機25のケーシング26の底部には、例えば合成油からなる潤滑油29が溜められている。そして、圧縮機25の下部には、圧縮機25を加熱する加熱部を構成するクランクケースヒータ30が、圧縮機25のケーシング26を取り巻くように設けられている。なお、クランクケースヒータ30は、多量の冷媒が流入した場合を想定して、圧縮機25の上部から下部まで取り巻くように取り付けてもよい。これにより、圧縮機25のケーシング26全体の温度を迅速に上昇させることができる。
また、図3に示すように、圧縮機25のケーシング26の外周部に、圧縮機温度検知部31が設けられている。圧縮機温度検知部31は、例えばサーミスタなどで構成され、圧縮機25の温度を検知する。さらに、圧縮機25と放熱器23との間の管路24に、冷媒温度検知部32を設けている。冷媒温度検知部32は、例えばサーミスタなどで構成され、圧縮機25から吐出された冷媒の温度を検知する。
また、図2や図5に示すように、風路19を流れる空気の温度を検知する第1温度検知部33aおよび第2温度検知部33bが設けられている。第1温度検知部33aは、例えばサーミスタなどで構成され、送風口18からドラム4内へ流入する空気の温度を検知する。第2温度検知部33bは、例えばサーミスタなどで構成され、排気口17からドラム4外へ流出する空気の温度を検知する。そして、制御部35は、第1温度検知部33aおよび第2温度検知部33bの出力から、ドラム4内の衣類Cなどの洗濯物の乾燥度合いを検知する。
また、本実施の形態では、図2や図5に示すように、ヒートポンプ装置41の流入部19aの風路19内に、風路温度検知部34が設けられている。風路温度検知部34は、例えばサーミスタなどで構成され、ヒートポンプ装置41に流入して放熱器23と吸熱器22を通過する空気の温度を、流入部19a近傍で検知する。なお、風路温度検知部34は、風路19を流れる空気の温度のほか、風路19を流れる空気の温度に連動して変化する、風路19の内面または外面の温度を検知するように設けてもよい。つまり、風路温度検知部34は、風路19内に配設された吸熱器22および放熱器23の周囲温度が検知できれば、特に配置は任意でよい。
また、制御部35は、図1に示すように、筐体2内の前面上部に設けられ、洗濯運転および乾燥運転を制御する。さらに、操作表示部36は、操作部36aと、表示部36bから構成され、筐体2の前面に取り付けられている。操作部36aは、運転の手動操作を行う。表示部36bは、設定内容および運転状況などを表示する。
具体的には、操作表示部36の操作部36aは、電源スイッチ36cと、加熱された洗濯水で洗う温水洗浄ボタン(温水洗浄設定部)36dと、その他の各種設定用ボタン(図示せず)などが設けられている。そして、操作部36aの各ボタンを操作することにより、洗濯コース、乾燥コースなどの運転コースを任意に選択して、運転内容を設定することができる。
以上のように、本実施の形態の洗濯乾燥機が構成されている。
以下に、本実施の形態の洗濯乾燥機の動作および作用について、説明する。なお、以下では、洗濯水が加熱されていない場合を例に説明する。
洗濯乾燥機の洗濯運転は、通常、洗いステップ、中間脱水ステップ、すすぎステップ、脱水ステップの順に実行される。そして、脱水ステップに続いて乾燥運転が実行される。
まず、洗濯を開始する場合、使用者は、扉8を開いてドラム4内に衣類Cなどの洗濯物を投入する。そして、筐体2の前面上部に設けられた操作表示部36の操作部36aの電源スイッチ36cを入れ、各種設定用ボタンにより運転コースの選択や、必要に応じて各ステップの時間などを入力する。その後、運転の開始により、制御部35は、入力された設定内容に基づいて、洗濯から乾燥までの一連のステップを実行する。
そして、洗いステップにおいて、ドラム4内に投入された衣類Cなどの洗濯物の量を布量検知部37で検知する。布量検知部37は、例えばドラム4を回転させたときにモータ7にかかる負荷による電流値の変化などから検知する。
つぎに、制御部35は、給水動作として、布量検知部37で検知した洗濯物の量に応じて、予め設定された量の水を、給水弁10を開けて給水経路を通して給水する。そして、制御部35は、水槽1内の水量を水位検知部16で検知し、設定量の水が給水されると給水弁10を閉じる。
つぎに、給水経路11を通して水槽1内に水および洗剤が供給されると、制御部35は、モータ7によりドラム4を回転駆動し、撹拌動作による洗濯を開始する。このとき、ドラム4を所定の速度(例えば、50rpm)で回転させる。これにより、衣類Cなどの洗濯物が、ドラム4の内周面に設けられたバッフル6によってドラム4の回転方向へ持ち上げられる。そして、持ち上げられた衣類Cを、ドラム4内の上方から落下させる、いわゆる叩き洗いによる洗濯を所定時間行う。
つぎに、撹拌動作の後、制御部35は、排水動作として、排水弁12を開いて水槽1内の洗濯水を排水する。排水動作後、制御部35は、ドラム4を高速(例えば、900rpm)で回転させる中間脱水ステップを行う。これにより、衣類Cなどの洗濯物に含まれる汚れや洗剤などを、洗濯水とともに脱水する。
つぎに、制御部35は、すすぎステップを行う。まず、給水動作として、給水弁10を開いて水槽1内に設定量の新たな水を給水する。そして、攪拌動作として、ドラム4を所定の速度(例えば、50rpm)で所定時間だけ回転させ、排水動作を行う。すすぎステップは、複数回繰り返されてもよい。
そして、制御部35は、ドラム4を高速回転(例えば、1500rpm)させて、洗濯物に含まれる洗濯水(すすぎ水)を脱水する脱水ステップを最後に行う。これにより、洗濯運転が終了する。
その後、洗濯運転に続けて乾燥運転を行う場合、脱水ステップの終了後に、乾燥ステップに移行する。
乾燥ステップにおいては、制御部35は、ドラム4を所定の速度(例えば、50rpm)で回転させ、洗濯物をドラム4内で撹拌する。同時に、制御部35は、送風部を構成する送風機21およびヒートポンプ装置41を作動させる。これにより、ドラム4内への空気の送風循環と、圧縮機25による冷媒の圧縮が開始される。
このとき、圧縮機25から吐出した冷媒は、管路24を流れて、放熱器23、膨張装置42、吸熱器22、圧縮機25を循環する。つまり、圧縮機25で圧縮された冷媒の熱は、放熱器23に流入することにより、放熱器23内に配設された管路24に設けられたフィンに接する空気に放熱される。これにより、風路19を流れる空気が加熱される。
加熱された空気は、送風口18からドラム4内へ供給される。そして、洗濯物から水分を奪って湿った空気となり、排気口17から風路19へ排出される。このとき、洗濯物の乾燥の進行にともなって、洗濯物からほこりや糸屑などのリントが発生する。発生したリントは、排気口17から排出された空気がフィルタ20を通過する際に、フィルタ20により捕捉される。
フィルタ20でリントが除去された空気は、膨張装置42により減圧されて低圧となった冷媒が流れる吸熱器22を通過する際に、顕熱と潜熱が奪われて除湿される。除湿された空気は、放熱器23を通過して加熱される。一方、吸熱器22で除湿されて生じた結露水は、貯水部(図示せず)に滴下する。そして、滴下した結露水は、排水弁12を通って機外へ排水される。以上により、乾燥ステップが実行される。
なお、乾燥ステップにおいては、風路19に設けられた第1温度検知部33aと第2温度検知部33bとが、風路19を流れる空気の温度を検知する。このとき、第1温度検知部33aはドラム4に流入する空気の温度を検知し、第2温度検知部33bはドラム4から流出する空気の温度を検知する。そして、制御部35は、第1温度検知部33aと第2温度検知部33bの出力から、ドラム4内の洗濯物の乾燥度合いを検知する。その後、制御部35は、所定の乾燥度を検知すると乾燥ステップを終了する。
一方、ヒートポンプ装置41では、圧縮機25で圧縮された高温高圧のガス冷媒の熱が風路19内の放熱器23を通過する空気に奪われて、ガス冷媒が凝縮する。そして、膨張装置42で減圧されて低温低圧の液冷媒となる。低温低圧の液冷媒は、吸熱器22で、風路19内を流れる空気から熱を奪って気化する。そして、低温低圧のガス冷媒となって、再び圧縮機25に戻る。
このとき、圧縮機25から吐出される冷媒の温度は、冷媒温度検知部32で検知される。そして、制御部35は、冷媒の温度が所定の温度範囲(例えば、85℃〜90℃)内に維持されるように、圧縮機モータ28の駆動を制御する。これにより、圧縮機25の動作を安定させるとともに、安全で安定したヒートポンプ装置41の運転を実現する。
以上により、加熱されていない洗濯水での洗濯動作および乾燥動作が行われる。
以下に、温められた洗濯水で洗濯動作を行い、その後、乾燥動作を行う場合について説明する。
まず、洗濯運転の開始時に、使用者は、操作表示部36の操作部36aで「洗濯乾燥コース」を選択する。そして、操作部36aの温水洗浄ボタン36dにより「温水洗浄」を選択し、洗濯水の温度(例えば、40℃)を設定する。なお、温められた洗濯水による洗濯は、汚れが落ちやすく洗浄力を高めることができるので、水温が低いときの洗濯に有効である。
つぎに、洗いステップにおいて、ドラム4に投入された洗濯物の量を布量検知部37で検知する。そして、制御部35は、洗濯物の量に応じて設定された量の洗濯水を、給水弁10を開けて水槽1内に給水する。
つぎに、制御部35は、水温検知部15で水槽1内に溜められた洗濯水の温度を検知する。そして、制御部35は、設定された洗濯水の温度と、水温検知部15で検知した温度を比較する。その結果に基づいて、制御部35は、洗濯水加熱ヒータ14の通電を制御し、洗濯水を設定温度(例えば、40℃)まで加熱する。
具体的な動作について、図6を用いて説明する。
図6は、同洗濯乾燥機の動作を示すタイムチャートである。
図6に示すように、洗いステップにおいて、まず、給水動作として、水槽1内に洗濯水を給水する。そして、制御部35は、水位検知部16により予め設定された水位を検知すると、洗濯水加熱ヒータ14に通電する。これにより、制御部35は、設定された温度まで洗濯水を加熱する。なお、洗濯水加熱ヒータ14への通電を開始するタイミングは、洗濯水加熱ヒータ14が少なくとも洗濯水に接触した状態、もしくは洗濯水に水没した状態であることが好ましい。また、洗濯物の量に応じて設定された量の洗濯水が水槽1内に給水された後に、洗濯水加熱ヒータ14へ通電するようにしてもよい。
洗濯水は、洗濯水加熱ヒータ14への通電開始により、周囲温度T1(例えば、20℃)から加熱されて上昇する。このとき、設定量の洗濯水が水槽1に給水されると、洗濯水が設定温度まで加熱される以前であっても、撹拌動作による洗濯を開始する。このように、予め設定された水位を検知すると、洗濯水加熱ヒータ14に通電したり、早めに攪拌動作を開始したりすることにより、洗濯時間を短縮することができる。
その後、洗濯水は、加熱されてさらに温度が上昇する。そして、制御部35は、「温水洗浄」で設定された温度T2(例えば、40℃)になると、洗濯水加熱ヒータ14への通電を停止する。そして、攪拌動作を所定時間だけ行い、排水動作を行う。
なお、中間脱水ステップ前の排水動作中に、制御部35は、風路温度検知部34でヒートポンプ装置41の流入部近傍の空気の温度を検知する。その後、制御部35は、送風機21を駆動し、再度、風路温度検知部34でヒートポンプ装置41に流入する空気の温度を検知する。なお、空気の温度の検知は、送風機21の駆動中、送風機21の停止時、または停止後で脱水ステップまで、のいずれかに行えばよい。
このとき、送風機21を駆動した後、風路温度検知部34で検知したヒートポンプ装置41の吸熱器22や放熱器23に流入する空気の温度が、送風機21を駆動する前に検知した空気の温度よりも高い場合、制御部35は、圧縮機25のクランクケースヒータ30に通電する。そして、圧縮機25の温度が、ヒートポンプ装置41に流入する空気の温度程度になるまで加熱する。
つまり、例えば周囲温度(T1)が20℃のときに、「温水洗浄」の設定により洗濯水が、例えば40℃に加熱された場合、加熱された洗濯水により水槽1とドラム4内の温度が上昇する。このとき、送風機21によって送風され、風路19を流れる空気の温度は、20℃から洗濯水の温度に近い温度に上昇する。仮に、風路19を流れる空気の温度を35℃とした場合、風路19内に配設されている吸熱器22および放熱器23も35℃近くまで加熱される。周囲温度と略同じ(同じを含む)の圧縮機25の温度と、空気の温度との温度差Dは、15℃である。そのため、クランクケースヒータ30に通電することにより、この温度差Dがほとんどなくなる程度まで圧縮機25を加熱する。
同様に、周囲温度(T1)が10℃の場合、圧縮機25の温度との温度差が、さらに大きくなる。また、周囲温度(T1)が30℃の場合でも、「温水洗浄」が設定されると、空気の温度が圧縮機25の温度より高くなる。
なお、洗濯乾燥運転を繰り返して行う場合、圧縮機25の温度は、その前に行った乾燥運転によって、すでに高温に加熱された状態の場合がある。そのため、ヒートポンプ装置41に流入する空気の温度より、圧縮機25の温度が高い場合は、クランクケースヒータ30への通電は行わない。
つまり、加熱された洗濯水により洗いステップを実行すると、水槽1内の温度が上昇した状態で、中間脱水ステップが実行される。そのため、ドラム4の高速回転で、水槽1内の加熱された空気が風路19を流れ、風路19に配設されている吸熱器22および放熱器23を加熱する。その結果、ヒートポンプ装置41の管路24内の冷媒の圧力が上昇し、上述したように冷媒が圧縮機25に流入する。
そこで、圧縮機25のクランクケースヒータ30で、乾燥運転の開始前、すなわち乾燥ステップで圧縮機25を駆動する前の、中間脱水ステップからすすぎステップ後の脱水ステップの間に、圧縮機25の温度がヒートポンプ装置41に流入する空気の温度と同程度になるまで通電し、加熱する。例えば、図6においては、中間脱水ステップからすすぎステップまで通電している。
これにより、加熱された洗濯水で温められた空気により中間脱水ステップで吸熱器22および放熱器23が加熱されて、多くの冷媒が圧縮機25に流入した場合でも、圧縮機25を乾燥運転の開始前に加熱することにより、圧縮機25内に流入した冷媒を圧縮機25外に戻すことができる。その結果、「寝込み現象」を防止し、ヒートポンプ装置41を迅速に最適な状態に立ち上げて、乾燥運転の開始時における乾燥性能を向上させることができる。
上述したように、本実施の形態の洗濯乾燥機は、筐体2内に設けられたドラム4と、圧縮機25、放熱器23、膨張装置42および吸熱器22を冷媒が循環する管路24で連結したヒートポンプ装置41と、放熱器23および吸熱器22が配設されドラム4に空気を導入する風路19とを備える。さらに、風路19に送風する送風部を構成する送風機21と、風路19内の空気の温度を検知する風路温度検知部34と、圧縮機25を加熱するクランクケースヒータ30と、圧縮機25の温度を検知する圧縮機温度検知部31と、乾燥運転を制御する制御部35とを備える。そして、制御部35は、圧縮機25起動前に、送風機21を駆動した後に風路温度検知部34で検知した空気の温度が、送風機21を駆動する前に検知した空気の温度よりも高いとき、クランクケースヒータ30により圧縮機25を加熱するように制御する。これにより、ドラム4内の空気の温度と圧縮機25の温度に温度差がある場合でも、冷媒をヒートポンプ装置41内に適正に保持することができる。その結果、乾燥運転の開始時において、ヒートポンプ装置41を迅速に最適な状態に立ち上げて、乾燥性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、温水洗浄時の洗濯水の温度が40℃を例に説明したが、これに限られない。例えば、洗濯物の種類や性質、および目的に応じて、温水洗浄時の洗濯水の温度を最適な温度に設定してもよいことはいうまでもない。この場合には、最適な温度に、クランクケースヒータ30で圧縮機25を加熱することが好ましい。
また、本実施の形態では、風路温度検知部34で風路19を流れる空気の温度を検知する場合、送風機21で風路19内に空気を送風する例で説明したが、これに限られない。例えば、中間脱水ステップまたは脱水ステップで検知する場合、ドラム4の高速回転により、風路19を流れる空気の温度を検知してもよい。さらに、ドラム4の高速回転と同時に、送風機21で送風して、風路19を流れる空気の温度を検知してもよい。
また、本実施の形態では、圧縮機温度検知部31で圧縮機25の温度を検知する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、圧縮機25から冷媒が吐出する付近の管路24に取り付けた冷媒温度検知部32で代用して、圧縮機25の温度を検知する構成としてもよい。これにより、簡略な構成にできる。
また、本実施の形態では、圧縮機25を加熱する温度を、ヒートポンプ装置41に流入する空気の温度と同じ程度にする例で説明したが、これに限られない。例えば、圧縮機25を加熱する温度を、ヒートポンプ装置41に流入する空気の温度と必ずしも同じにする必要はない。つまり、ヒートポンプ装置41内の冷媒の圧力がバランスし、保持できる温度であれば、任意の温度に圧縮機25を加熱すればよい。
以下に、本実施の形態の洗濯乾燥機における別の例の動作について、図7を用いて説明する。
図7は、本実施の形態の洗濯乾燥機における別の例の動作を示すタイムチャートである。
図7に示すように、本実施の形態の洗濯乾燥機における別の例の動作は、すすぎステップで洗濯水を加熱する点で、図6に示す洗濯乾燥機の動作と異なる。
つまり、図7に示すように、すすぎステップに続いて実行する脱水ステップ直前の排水動作中に、風路温度検知部34でヒートポンプ装置41に流入する空気の温度を検知する。その後、制御部35は、送風機21を駆動し、風路19内に空気を循環させる。そして、風路温度検知部34でヒートポンプ装置41に流入する空気の温度を検知して、送風機21を停止する。なお、この送風機21の駆動に代えて、ドラム4の高速回転により、風路19を流れる空気の温度を検知してもよい。
このとき、すすぎステップで給水された洗濯水(すすぎ水)は、洗濯水加熱ヒータ14への通電開始により、周囲温度T1(例えば、20℃)から加熱されて上昇する。そして、制御部35は、「温水洗浄」のすすぎ温度の設定時に設定された温度T2(例えば、40℃)になると、通電を停止する。
このとき、送風機21を駆動した後に風路温度検知部34で検知したヒートポンプ装置41に流入する空気の温度が、送風機21を駆動する前に検知した空気の温度よりも高い場合、制御部35は、圧縮機25のクランクケースヒータ30に通電する。そして、圧縮機25の温度が、ヒートポンプ装置41に流入する空気の温度程度になるまで加熱する。
つまり、本実施の形態の場合、温水洗浄の設定時に、すすぎステップでも温水によるすすぎが設定される。これにより、例えば周囲温度T1が20℃のときに、すすぎ水が、例えば40℃に加熱された場合、水槽1とドラム4内の、例えば空気などの温度が上昇する。このとき、送風機21によって空気が送風されると、風路19を流れる空気の温度は、20℃からすすぎ水の温度に近い温度に上昇する。仮に、風路19を流れる空気の温度を35℃とした場合、風路19内に配設されている吸熱器22および放熱器23も35℃近くまで加熱される。周囲温度T1と略同じ(同じを含む)の圧縮機25の温度と、空気の温度との温度差Eは、15℃である。そのため、クランクケースヒータ30に通電することにより、この温度差Eがほとんどなくなる程度まで圧縮機25を加熱する。
これにより、洗いステップで温水洗浄を行う場合と、同様に、すすぎステップで温水を使う場合でも、乾燥運転の開始時において、ヒートポンプ装置41内の冷媒を適正に保持することができる。その結果、乾燥運転の開始時において、ヒートポンプ装置41を迅速に最適な状態に立ち上げて、乾燥性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、洗濯機能を備えた洗濯乾燥機を例に説明したが、これに限られない。例えば、以下で説明するように、洗濯機能を具備していない衣類乾燥機などの乾燥機に適用してもよいことはいうまでもない。
すなわち、衣類乾燥機では、ドラム内に外気温度よりも温かい洗濯物を投入して乾燥運転を開始する。その際、まず、乾燥運転を開始する前に、風路内の温度を検知する。その後、送風機を駆動した後、再度、風路内の温度を検知する。このとき、送風機を駆動した後に検知した風路内の空気の温度が、送風機を駆動する前に検知した風路内の空気の温度より高い場合、圧縮機をクランクケースヒータにより加熱する。これにより、乾燥運転の開始時において、ドラム内の温度と圧縮機の温度との間に温度差がある場合でも、冷媒をヒートポンプ装置内に適正に保持することができる。その結果、乾燥運転の開始時において、ヒートポンプ装置を迅速に最適な状態に立ち上げて、乾燥性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、圧縮機25を加熱する加熱部をクランクケースヒータ30で構成した例で説明したが、これに限られない。例えば、回転速度が可変の圧縮機を構成し、圧縮機を低速で回転させることにより熱を発生させて、圧縮機を加熱してもよい。あるいは、圧縮機モータの3相の巻線のうち、2つのみに通電して欠相状態を発生させるようにするなどにより、圧縮機を回転させずに加熱してもよい。これにより、構成を簡略化できる。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2の洗濯乾燥機について、図8を用いて説明する。
図8は、本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機のシステム系統図である。
すなわち、図8に示すように、本実施の形態の洗濯乾燥機は、風路19を流れる空気の温度を、水槽1からの流出部(排気口17)近傍に設けた第2温度検知部33bで検知し、実施の形態1の風路温度検知部34を省略した点で、実施の形態1とは異なる。つまり、実施の形態1で説明した、衣類の乾燥度合いを検知する温度センサで構成される第2温度検知部33bを風路温度検知部として用いて、実施の形態1の風路温度検知部34の機能を兼用する構成である。なお、他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1を援用する。
図8に示すように、まず、洗濯の開始時に、使用者は、操作表示部36の操作部36aで「洗濯乾燥コース」を選択する。そして、操作部36aの温水洗浄ボタン36dにより「温水洗浄」を選択し、洗濯水の温度(例えば、40℃)を設定して、洗いステップを行う。
つぎに、中間脱水ステップ前に、制御部35は、風路温度検知部を構成する第2温度検知部33bでドラム4から流出した乾燥用空気(以下、「空気」と略記する)の温度を検知する。その後、制御部35は、送風機21を駆動し、再度、第2温度検知部33bでドラム4から流出した空気の温度を検知する。そして、制御部35は、送風機21を停止する。
このとき、送風機21を駆動した後、第2温度検知部33bで検知したドラム4から流出した空気の温度が、送風機21を駆動する前に検知した空気の温度よりも高い場合、クランクケースヒータ30に通電する。そして、制御部35は、圧縮機25の温度がヒートポンプ装置41に流入する空気の予測温度になるまで加熱する。つまり、第2温度検知部33bは、水槽1の排気口17から構成される流出部での空気の温度を検知するため、ヒートポンプ装置41に流入する流入部で検知する空気の温度と異なる場合が多い。そこで、水槽1の流出部からヒートポンプ装置41の流入部までの風路19の構成や距離などを考慮して、温度変化を予め予測して、例えば制御部35の記憶部に記憶する。すなわち、ヒートポンプ装置41の流入部の温度を、第2温度検知部33bで検知した温度から予測して、予測温度として記憶する。そして、水槽1の排気口17の温度が予測温度になったときに、ヒートポンプ装置41の流入部の温度が、制御する温度になったと判断して、制御部35は圧縮機25を加熱制御する。
なお、洗濯乾燥運転を繰り返して行った場合、圧縮機25の温度が、ヒートポンプ装置41に流入する空気の予測温度よりも高い場合には、クランクケースヒータ30への通電は行わない。なお、予測温度が高い場合とは、送風機21を駆動した後に第2温度検知部33bで検知したドラム4から流出した空気の温度から、ドラム4の排気口17からヒートポンプ装置41の流入部までの、風路19での熱損失分による空気の温度の低下分を差し引いた温度が高いことを意味する。
つぎに、クランクケースヒータ30は、乾燥運転の開始前、すなわち、乾燥ステップで圧縮機25を駆動する前の、中間脱水ステップから脱水ステップまでに、圧縮機25の温度がヒートポンプ装置41に流入する空気の温度になるまで通電し、加熱する。
以上のように、本実施の形態によれば、加熱された洗濯水で温められた空気の熱などにより、風路19内の空気の温度が上昇する。これにより、中間脱水ステップで吸熱器22および放熱器23が加熱される。そして、ヒートポンプサイクル内の冷媒が圧縮機25に流入した場合でも、圧縮機25が乾燥運転の開始前に加熱されているため、圧縮機25内に滞留した冷媒をヒートポンプサイクル内に戻すことができる。その結果、ヒートポンプサイクル内に冷媒を保持して、「寝込み現象」を防止し、乾燥運転の開始時における乾燥性能を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、衣類の乾燥度合いを検知するために設けられている乾燥検知部、すなわち第2温度検知部33bを、風路温度検知部として用いる。これにより、新たに風路温度検知部を設ける必要がなく、簡略で安価な洗濯乾燥機を実現できる。
(実施の形態3)
以下に、本発明の実施の形態3の洗濯乾燥機について、図9を用いて説明する。
図9は、本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機の内部を正面から見た模式図である。
すなわち、図9に示すように、本実施の形態の洗濯乾燥機は、脱水ステップにおいて、送風部を構成するドラム4の回転による空気の流れを利用して、風路温度検知部34で風路19を流れる空気の温度を検知する点で、実施の形態1とは異なる。なお、他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1を援用する。
図9に示すように、まず、洗濯の開始時に、使用者は、操作表示部36の操作部36aで「洗濯乾燥コース」を選択する。そして、操作部36aの温水洗浄ボタン36dにより「温水洗浄」を選択し、洗濯水の温度(例えば、40℃)を設定して、洗いステップを行う。
つぎに、中間脱水ステップにおいて、制御部35は、モータ7でドラム4を矢印Fの方向へ高速(例えば、900rpm)で回転させる。このとき、ドラム4内の乾燥用空気(以下、「空気」と略記する)は、ドラム4の回転による遠心力によって、ドラム4に設けた多数の孔5から矢印Gの方向で水槽1内に押し出される。その結果、水槽1とドラム4の間に矢印Hの方向への空気の流れが発生する。つまり、本実施の形態では、モータ7でドラム4を回転させることにより、送風部の機能を実現する。
そして、発生した空気の流れにより、空気は、排気口17から風路19に矢印Kの方向へ流れ込んでヒートポンプ装置41へと流入する。その後、空気は、送風口18からドラム4内に矢印Jで示す方向で流入する。これにより、空気は、風路19を介して、ドラム4とヒートポンプ装置41とを循環する。なお、ドラム4の回転で風路19を流れる空気の流れ方向は、実施の形態1で説明した送風機21による空気の流れ方向と同じである。
このとき、中間脱水ステップに入る前に、制御部35は、風路温度検知部34でヒートポンプ装置41の流入部近傍の空気の温度を検知する。その後、中間脱水ステップ中、もしくは中間脱水ステップ後に、再度、風路温度検知部34でヒートポンプ装置41へ流入する空気の温度を検知する。このとき、制御部35は、中間脱水ステップ中、もしくは中間脱水ステップ後に検知したヒートポンプ装置41に流入する空気の温度が、中間脱水ステップ前に検知したヒートポンプ装置41の流入部近傍の空気の温度よりも高い場合、クランクケースヒータ30に通電する。そして、制御部35は、圧縮機25の温度がヒートポンプ装置41に流入する空気の温度程度になるまで加熱する。
なお、洗濯乾燥運転を繰り返して行った場合などにおいて、圧縮機25の温度が、ヒートポンプ装置41に流入する空気の温度よりも高い場合には、クランクケースヒータ30への通電は行わない。
つぎに、クランクケースヒータ30は、乾燥運転の開始前、すなわち、乾燥ステップで圧縮機25を駆動する前の、中間脱水ステップ中から脱水ステップまでに圧縮機25の温度がヒートポンプ装置41に流入する空気の温度になるまで通電し、加熱する。
以上のように、本実施の形態によれば、加熱された洗濯水の熱により水槽1内の空気などの温度が上昇する。そして、中間脱水ステップにおけるドラム4の高速回転により、風路19に空気の流れが発生する。このとき、風路19を流れる空気の温度を検知し、ドラム4の高速回転前の温度と比較する。これにより、送風機21を駆動することなく、風路19を流れる空気の温度を検知する。そして、温度差がある場合、乾燥運転の開始前に圧縮機25を加熱し、圧縮機25内に滞留した冷媒を圧縮機25外に戻すことができる。その結果、ヒートポンプ装置41内に冷媒を適正に保持して、「寝込み現象」を防止し、乾燥運転開始時の乾燥性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、ドラム4の高速回転により風路19に発生する空気の温度を中間脱水ステップで行う例で説明したが、これに限られない。例えば、すすぎステップ後の脱水ステップで検知するようにしてもよい。この場合、乾燥ステップで圧縮機25を駆動する前に圧縮機25を加熱することができる。そのため、すすぎステップで温められた洗濯水が用いられた場合でも、脱水ステップで、冷媒が圧縮機25に流入することを防止できる。
また、本実施の形態では、中間脱水ステップまたは/および脱水ステップにおいて、モータ7によるドラム4の高速回転で空気の流れを発生させる例で説明したが、これに限られない。例えば、送風機21を併用して空気の流れを発生させてもよい。これにより、風路19を流れる空気の量が増加する。その結果、風路19を流れる空気の温度の変化を的確に検知して、乾燥運転の開始時における、乾燥性能をより向上させることができる。
以上で説明したように、本発明の乾燥機は、筐体内に回転可能に設けられたドラムと、圧縮機、放熱器、膨張装置および吸熱器を冷媒が循環する管路で連結したヒートポンプ装置と、放熱器および吸熱器が配設され、ドラムに空気を導入する風路と、を備える。さらに、風路に空気を送風する送風部と、風路内を流れる空気の温度を検知する風路温度検知部と、圧縮機を加熱する加熱部と、圧縮機の温度を検知する圧縮機温度検知部と、乾燥運転を制御する制御部とを備える。そして、制御部は、圧縮機起動前に送風部を駆動した後、風路温度検知部で検知した空気の温度が、送風部を駆動する前の空気の温度よりも高いとき、加熱部により圧縮機を加熱するように制御する構成としてもよい。
これにより、ドラム内の空気の温度と圧縮機の温度に温度差があった場合でも、冷媒をヒートポンプ装置内に適正に保持することができる。その結果、乾燥運転の開始時において、ヒートポンプ装置を迅速に最適な状態に立ち上げて、乾燥性能を向上させることができる。
すなわち、温度が高い洗濯水による洗いステップにおいて、水槽内の温度が上昇した場合、洗いステップに続いて実行する中間脱水ステップや、すすぎステップ後に実行する脱水ステップで、ドラムを高速で回転させる。これにより、水槽内で加熱された空気が風路を流れる。また、外気温度が低い場合において、外気温度に比べて温度の高い洗濯物がドラム内に投入されて、洗濯または乾燥が行われた場合、上記と同様に、ドラム内で加熱された空気が風路を流れる。これにより、風路に配設されているヒートポンプ装置の吸熱器および放熱器が加熱され、冷媒の圧力が上昇する。
このとき、乾燥運転前の圧縮機が起動する前に、送風部を駆動し風路温度検知部で空気の温度を検知する。そして、検知した空気の温度が、送風部を駆動する前に風路温度検知部で検知した空気の温度よりも高い場合は、加熱部に通電して圧縮機を加熱する。これにより、中間脱水ステップや脱水ステップで冷媒が圧縮機に流入した場合でも、乾燥運転が開始されるまでに圧縮機外に戻すことができる。その結果、乾燥運転の開始時において、ヒートポンプ装置内の冷媒を適正に保持して、乾燥性能が向上した乾燥機を実現できる。
また、本発明の乾燥機は、送風部を、モータでドラムを回転させることにより構成してもよい。これにより、モータで駆動されるドラムの回転により空気を送風し、風路内を空気が流れる前後の温度を比較することができる。その結果、風路に設けられた風路温度検知部によって、圧縮機の加熱の有無を的確に判定することができる。
また、本発明の乾燥機は、送風部を、送風機で構成してもよい。これにより、風路を流れる空気の量を最適に設定して、風路内を空気が流れる前後の温度を精度よく比較することができる。その結果、風路に設けられた風路温度検知部によって、圧縮機の加熱の有無を的確に判定することができる。
また、本発明の乾燥機は、ドラムを回転可能に収容する水槽と、少なくとも洗いステップ、中間脱水ステップ、すすぎステップ、脱水ステップを逐次制御する制御部とを備える。そして、制御部は、風路温度検知部により、中間脱水ステップに入る前で送風部を駆動する前に検知した風路内の空気の温度と、送風部を駆動した後に検知した風路内の空気の温度との温度差に基づいて、圧縮機を起動する前に加熱部により圧縮機を加熱するように構成してもよい。これにより、洗濯時に温められた洗浄水で洗浄を行った場合でも、脱水ステップ以前に圧縮機が加熱されている。そのため、中間脱水ステップで圧縮機に流入した冷媒を乾燥運転が開始されるまでに圧縮機外に戻すことができる。さらに、脱水ステップにおいて、冷媒が圧縮機に流入するのを防止することができる。これにより、乾燥運転の開始時に、冷媒をヒートポンプ装置内に適正に保持することができる。
また、本発明の乾燥機は、ドラムを回転可能に収容する水槽と、少なくとも洗いステップ、中間脱水ステップ、すすぎステップ、脱水ステップを逐次制御する制御部とを備える。そして、制御部は、風路温度検知部により、中間脱水ステップに入る前に検知した風路内の空気の温度と、中間脱水ステップまたは脱水ステップで検知した風路内の空気の温度との温度差に基づいて、または、脱水ステップに入る直前に検知した風路内の空気の温度と、脱水ステップで検知した風路内の空気の温度との温度差に基づいて、圧縮機を起動する前に加熱部により圧縮機を加熱するように構成してもよい。これにより、ドラムの高速回転によって風路に空気の流れを発生させて、風路内の空気の温度を検知することができる。その結果、送風機で空気を送風する必要がなくなるため、消費電力量を低減することができる。
また、本発明の乾燥機は、風路温度検知部が、風路を流れる空気の温度を、ヒートポンプ装置の流入部で検知するように設けられてもよい。これにより、吸熱器を通過する空気の温度を精度よく検知することができる。その結果、加熱部の通電を的確に行うことができる。
また、本発明の乾燥機は、風路温度検知部が、風路を流れる空気の温度を、水槽からの流出部で検知するように設けられてもよい。これにより、乾燥度合いを検知する温度センサから構成される風路温度検知部で、空気の温度を検知することができる。その結果、別途、空気の温度を検知する風路温度検知部を設ける必要がなく、構成を簡略にすることができる。
本発明は、乾燥運転の開始時において、乾燥性能を向上させることができるので、例えば乾燥機などの分野に有用である。
1 水槽
2 筐体
3 サスペンション機構
4,58 ドラム
4a 回転軸
5 孔
6 バッフル
7 モータ
8 扉
9 パッキン
10 給水弁
11 給水経路
12 排水弁
13 排水経路
14 洗濯水加熱ヒータ
15 水温検知部
16 水位検知部
17 排気口(流出部)
18 送風口
19,57 風路
19a 流入部
20 フィルタ
21,59 送風機(送風部)
22,54 吸熱器
23,52 放熱器
23a エンドプレート
23b 空間
24,55 管路
24a 吸入口
24b 吐出口
25,51 圧縮機
26 ケーシング
27 圧縮機構
27a ピストン
27b シリンダ
28 圧縮機モータ
28a ステータ
28b ロータ
28c クランク軸
29 潤滑油
30 クランクケースヒータ(加熱部)
31 圧縮機温度検知部
32 冷媒温度検知部
33a,33b 温度検知部
34 風路温度検知部
35 制御部
36 操作表示部
36a 操作部
36b 表示部
36c 電源スイッチ
36d 温水洗浄ボタン
37 布量検知部
41,56 ヒートポンプ装置
42,53 膨張装置

Claims (7)

  1. 筐体内に回転可能に設けられたドラムと、
    圧縮機、放熱器、膨張装置および吸熱器を冷媒が循環する管路で連結したヒートポンプ装置と、
    前記放熱器および前記吸熱器が配設され、前記ドラムに空気を導入する風路と、
    前記風路に前記空気を送風する送風部と、
    前記風路内を流れる前記空気の温度を検知する風路温度検知部と、
    前記圧縮機を加熱する加熱部と、
    前記圧縮機の温度を検知する圧縮機温度検知部と、
    洗濯するための洗濯水を加熱する洗濯水加熱ヒータと、
    制御部と、を備え、
    前記圧縮機は前記風路外に設けられ、
    前記制御部は、
    前記洗濯水加熱ヒータによって加熱した洗濯水で洗濯した後において、前記圧縮機起動前に前記送風部を駆動した後、前記風路温度検知部で検知した空気の温度が、前記送風部を駆動する前の前記空気の温度よりも高いとき、前記加熱部により前記圧縮部を加熱するように制御する乾燥機。
  2. 前記送風部は、モータで前記ドラムを回転させることにより構成する請求項1に記載の乾燥機。
  3. 前記送風部は、送風機で構成する請求項1に記載の乾燥機。
  4. 前記ドラムを回転可能に収容する水槽と、
    少なくとも洗いステップ、中間脱水ステップ、すすぎステップ、脱水ステップを逐次制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記風路温度検知部により、前記中間脱水ステップに入る前で前記送風部を駆動する前に検知した前記風路内の前記空気の温度と、前記送風部を駆動した後に検知した前記風路内の前記空気の温度との温度差に基づいて、前記圧縮機を起動する前に前記加熱部により前
    記圧縮機を加熱するように制御する請求項1に記載の乾燥機。
  5. 前記ドラムを回転可能に収容する水槽と、
    少なくとも洗いステップ、中間脱水ステップ、すすぎステップ、脱水ステップを逐次制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記風路温度検知部により、前記中間脱水ステップに入る前に検知した前記風路内の前記空気の温度と、前記中間脱水ステップまたは前記脱水ステップで検知した前記風路内の前記空気の温度との温度差に基づいて、または、前記脱水ステップに入る直前に検知した前記風路内の前記空気の温度と、前記脱水ステップで検知した前記風路内の前記空気の温度との温度差に基づいて、前記圧縮機を起動する前に前記加熱部により前記圧縮機を加熱するように制御する請求項2に記載の乾燥機。
  6. 前記風路温度検知部は、前記風路を流れる前記空気の温度を、前記ヒートポンプ装置の流入部側で検知するように設けられている請求項1に記載の乾燥機。
  7. 前記風路温度検知部は、前記風路を流れる前記空気の温度を、前記水槽からの流出部側で検知するように設けられている請求項1に記載の乾燥機。
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