JP3806655B2 - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣類等を洗濯した後に乾燥するドラム式洗濯乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドラム式洗濯乾燥機では、ドラム内に収容した洗濯物を乾燥させるために、該ドラムを内装する外槽を一部に含む乾燥循環風路を設け、該乾燥循環風路内に配置したヒータにより空気を加熱して外槽内へと送り込むとともに、洗濯物から吐出された水蒸気を含む空気を外槽から取り出して除湿した後に再び上記ヒータへと戻すような構成となっている。除湿方法としては空冷式と水冷式とがあるが、ドラム式洗濯乾燥機では、そもそも洗濯のために水を利用する必要があること、除湿性能が高いこと、該洗濯機が設置された室内に暖気を排出しないこと、などの利点から、一般には水冷式が採用されており、上記乾燥循環風路内の一部に直接冷却水を流すことによって該乾燥循環風路内を通過する空気との熱交換を行うようにしている。
【0003】
こうしたドラム式洗濯乾燥機では、乾燥運転時にドラムを通過した空気の温度や除湿後の冷却水の温度を検出し、それら検出温度に基づいて洗濯物の乾き具合を判断する運転制御が行われている(例えば特開2001−218994号公報参照)。除湿後の冷却水の温度を検出するためには、例えば乾燥循環風路内に除湿後の冷却水が溜まるような水溜め部を設け、その水溜め部に溜まった水に没する位置に温度センサを配置する。除湿後の冷却水の温度は、乾燥運転の初期には徐々に上昇してゆき、或る程度上昇すると暫くほぼ一定の温度を維持し、更に洗濯物の乾燥が進行するに伴い今度は徐々に低下してゆく。一方、ドラムを通過した空気の温度は、乾燥運転の初期には徐々に上昇してゆき、或る程度上昇すると暫くほぼ一定の温度を維持し、更に洗濯物の乾燥が進行するに伴い再度温度が上昇し始める。このような温度変化から洗濯物の乾き具合を判定することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ドラム式洗濯乾燥機で乾燥運転のみが繰り返し実行されると、前回の乾燥運転時に上記水溜め部に貯留された水が完全に排出されない前に次の乾燥運転における冷却水が流れ込み、また乾燥循環風路の内壁などの温度が全体的に上昇してゆくことも相まって、それぞれの乾燥運転の当初に水溜め部に溜まる冷却水の温度が次第に上昇してゆく傾向にある。このように初期水温が変動すると、洗濯物の乾き具合の判定を正確に行うことが困難になり、未だ洗濯物が生乾きであるにも拘わらず乾燥を終了してしまうおそれがある。
【0006】
本発明は上記のような点に鑑みて成されたものであり、その第1の目的は、乾燥運転時に正確に除湿後の冷却水温度を検出することができ、特に乾燥運転が繰り返し行われた場合でもその温度検出の正確性を損なうことがないようなドラム式洗濯乾燥機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段、及び効果】
上記第1の目的を達成するために成された第1発明は、外箱内に設けた外槽と、該外槽の内部に回転自在に配設されたドラムと、送風手段、加熱手段及び除湿手段を有し、前記外槽内に加熱空気を送り込むとともに、洗濯物から吐き出される水蒸気を含む空気を外槽の外部に取り出して除湿した後に再び加熱して循環させるための乾燥循環風路と、を具備するドラム式洗濯乾燥機において、
前記除湿手段は、前記乾燥循環風路の一部に冷却水を流すものであって、
前記乾燥循環風路は、
a)前記除湿手段による除湿後の冷却水の多く前記外槽内へ排出するための冷却水主排水路と、
b)その除湿後の冷却水の一部を前記主排水路とは異なる経路で前記外槽内へ排出するための排水路であって、前記乾燥循環風路内に前記送風手段によって空気流が生起されているときには、該空気流による負圧によって、排出しようとする冷却水が吸い上げられて滞留し、送風手段が停止されると、冷却水を吸い上げる力は失われ、冷却水が外槽内へと流出する冷却水副排水路と、
c)前記乾燥循環風路内に空気流が生起されるときに該空気流による負圧によって滞留した冷却水に浸漬する位置に配設された、乾燥運転時に運転制御のために利用される温度検出手段と、 を備えることを特徴としている。
【0008】
なお、ここで言う除湿後の冷却水とは、除湿に使用された冷却水とその除湿によって結露して生成される水とを合わせたものである。
【0009】
第1発明に係るドラム式洗濯乾燥機の一実施態様として、
前記外槽は、
少なくとも一端面が開放した筒状体と、前記乾燥循環風路の一部として、該筒状体の下部に設けられた排気出口から前記開放端面まで延伸する筒状管路とが一体に形成された外槽胴部材と、
前記筒状管路の端面に対応して開口を有し、前記外槽胴部材の開放端面を閉塞するように装着される端面カバーと、を含んで構成され、
前記外槽胴部材に前記端面カバーが装着されたときに、前記筒状管部の端部が端面カバーに当接することにより筒状管路と外槽内部とが隔てられ、
前記筒状管路の端部は、筒状管路を通らずに前記端面カバーの開口と前記外槽内部とを連通する欠損部を下端に有し、 前記端面カバーの外側に前記筒状管路と連通した、前記乾燥循環風路の一部である通風路を設け、該通風路内に前記除湿手段を配置し、除湿後の冷却水の多くを冷却水主排水路である前記筒状管路を通して外槽内に流すとともに、その除湿後の冷却水の一部を、冷却水副排水路である前記欠損部を通して外槽内へと流すようにし、且つ、冷却水の流れ方向でみて欠損部の手前に突出するように、端面カバーの外側から前記温度検出手段を配設した構成とすることができる。
【0010】
この第1発明に係るドラム式洗濯乾燥機では、乾燥運転時、除湿後の冷却水はその大部分が外槽胴部材と一体に形成されている筒状管路(冷却水主排水路)内を、空気流の方向とは反対に向かって外槽内と流れ込み、外槽底部に設けられている排水口から機外へと排出されるが、一部の除湿後の冷却水は外槽胴部材と端面カバーとの間に形成されている欠損部(冷却水副排水路)に流れ込む。乾燥運転時には、乾燥循環風路内にはファンなどの送風手段によって空気流が生起されるが、この空気流によって欠損部の内側は負圧になり、該欠損部から外槽内へと流出しようとする冷却水は負圧によって吸い上げられて、欠損部の手前に冷却水が滞留する。そのため、送風手段が駆動されているときには温度検出手段は確実に水面下に沈み、そこに流れ込む除湿後の冷却水の温度が検出される。
【0011】
例えば乾燥運転が終了して送風手段が停止されると、冷却水を吸い上げる力は失われ、欠損部手前に溜まっていた除湿後の冷却水はスムーズに外槽内へと流出し、温度検出手段は空気中に露出する。したがって、使用者の特殊な指示によって乾燥運転のみが繰り返し実行されるような場合であっても、乾燥運転が途切れる短い期間内にその直前の乾燥運転時に溜まっていた冷却水を迅速に排出することが可能となる。したがって、1回前の乾燥運転時の冷却水が残った状態のまま次の乾燥運転が開始されることがなく、毎回、除湿後の冷却水の温度を正確に検出することができる。それによって、洗濯物の乾き具合の判定も正確に行える。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、第1及び第2発明の一実施例であるドラム式洗濯乾燥機について、図面を参照して説明する。
【0017】
図1は本実施例のドラム式洗濯乾燥機の外観斜視図、図2は上部の側面縦断面図である。このドラム式洗濯乾燥機において、外箱1は、上面部1aと前面部1bとの間の角部がやや丸みをもちつつ前下がりになった傾斜状(以下「傾斜部1c」という)を有し、この傾斜部1cからその後方の上面部1aにかけて大きな洗濯物投入口3が開口し、この洗濯物投入口3を開閉するための上蓋2は、図2に示すように、横方向に水平に延伸する軸2a,2bにより、洗濯物投入口3の後方に二つ折り状態で起立可能である。
【0018】
上蓋2の左側には前方に引き出し自在の洗剤容器4が、右側には前後方向に延伸して操作パネル5が設けられている。操作パネル5には、運転コースや予約時間等を設定するためなどの各種の操作キーと、これら設定に応じて点灯したり、洗濯行程の進捗状況を報知したり、或いは予約や運転の残り時間などを表示するための各種の表示器が適宜に分散して配置されている。操作パネル5はそのほぼ全体が斜め上方を指向しているため、使用者が本洗濯乾燥機の前方に立った姿勢で斜め下方を見下ろしたとき、操作パネル5面はその視線に対して垂直に近い状態となり、表示が見易く且つ操作キーも押し易いという配慮がなされている。
【0019】
次に、図3〜図7に基づき、本ドラム式洗濯機の内部構成について概略的に説明する。図3は本洗濯機内部の要部の正面縦断面図、図4は同じく内部の左側面図、図5は内部の右側面縦断面図、図6は内部の右側面図、図7は内部の乾燥循環風路を中心に描いた正面縦断面図である。
【0020】
外箱1の内部にあっては、周面が略円筒形状で両端面がほぼ閉塞された外槽10が、外箱1の左右側面にそれぞれ端面が対向する状態で、左右両側上方から吊下げ支持する二本のばね11と、前後方向に外槽10の下部を支持するダンパ12とにより適度に揺動自在に保持されている。この外槽10の内部には、洗濯物を内部に収容するための内槽として、多数の通水穴13bが穿孔された略円筒形状の周面の両端面がほぼ閉塞されている横型のドラム13が、左右方向に延伸する水平軸線Cを中心に回転自在に設けられている。
【0021】
ドラム13の左端面中央に固着された主軸14は、外槽10の左端面に固定されている第1軸受ケース16に保持された軸受17により支承されている。他方、ドラム13の右端面中央に軸固定部材25を介して固着された補助軸15は、外槽10の右端面に固定されている第2軸受ケース18に保持された第2軸受19により支承されている。この主軸14及び補助軸15により上記水平軸線Cが形成される。外槽10の左端面から側方へと突出した主軸14の先端には、アウタロータ型のモータ20のロータ20bが固定され、一方、モータ台を兼ねる第1軸受ケース16にはモータ20のステータ20aが固定されている。図示しない制御回路からステータ20aに駆動電流が供給されるとそれによってロータ20bが回転し、主軸14を介してロータ20bと同一の回転速度でドラム13が回転駆動される。
【0022】
外槽10の周面の上部から斜め前方にかけて、外箱の洗濯物投入口3と一致する位置に、洗濯物を出し入れするための外槽開口100aが設けられ、外槽開口100aは左右水平方向に延伸する軸を中心に回動自在に設けられた外槽扉102により開閉自在となっている。また、ドラム13の周面(胴部)にも洗濯物を出し入れするためのドラム開口13aが設けられ、ドラム開口13aは、前後方向に観音開き構造を有する二枚の扉体130a,130bから成るドラム扉130により開閉自在となっている。但し、ドラム13は回転可能であるため、ドラム開口13aが外槽開口100aと径方向に一致した位置でドラム13が停止状態を維持するように、ステータ20aの下方にはドラム位置固定装置21が設けられており、ドラム13停止時にはドラム位置固定装置21から突出する係合凸部とロータ20bに形成されている係合凹部とが噛み合い、ドラム13の停止位置が決まる。
【0023】
また、外槽10の右側底部には排水口100dが設けられ、排水口100dはトルクモータ23の動作により開閉する排水バルブ22を介し、図示しない排水ホースを通して外部の排水溝へと接続されている。また、外槽10の底部には一段窪んだ凹陥部が形成されており、そこにはほぼ水平に延在する水加熱ヒータ24が配設されており、外槽10内に貯留された水を加熱することができるようになっている。
【0024】
更にまた、ドラム13を挟んでモータ20と反対側の、外槽10の端面及び第2軸受ケース18の外側及び後方には、乾燥運転の際に加熱空気を外槽10内に循環供給するための乾燥循環風路が設けられているが、この点については、更に図8〜図10を参照して詳細に説明する。図8は外槽を構成する外槽胴部材100の正面縦断面図(A)及びその一部拡大図(B)、図9は外槽胴部材100の右側面の一部を拡大した図、図10は外槽胴部材100に端面カバー101を装着した状態での図8(B)と同一部位の拡大図である。
【0025】
外槽10は、略筒状体の一端面がほぼ閉塞した外槽胴部材100と、該外槽胴部材100の開放端面をほぼ閉塞するように装着される端面カバー101とから成る。外槽胴部材100はプラスチック製の一体成型品であって、水平軸線C方向の略中央下部に外槽10の内側に連通する下部開口100bを有し、該下部開口100bから水平軸線C方向に延伸して右側開放端面まで至る筒状管路100cが一体に形成されている。この下部開口100bが乾燥運転時に外槽10から湿った空気が排出される出口になり(そのため、以下の説明ではこの開口を排気出口100bと呼ぶこととする)、筒状管路100cは乾燥循環風路の一部となるとともに、除湿後の冷却水を外槽10内部に案内するための冷却水主排水路として機能する。
【0026】
図8及び図9に示すように、上記筒状管路100cは右側開放端面に近い位置では管路断面が広がって端部はリブ100eとなっており、外槽胴部材100に端面カバー101が装着されたときに、リブ100eが端面カバー101に当接することにより筒状管路100cと外槽10内部とが隔てられる。また、端面カバー101にあって、上記筒状管路100cの開放端面に対応する箇所には円形状の開口101aが形成されており、その開口101aを覆うように除湿パイプ30が取り付けられる。
【0027】
除湿パイプ30の内部は、空気流路の一部として、外槽10の右端面に沿ってほぼ真上に延伸する後部縦通気路31となっている。この後部縦通気路31の上部には冷却水供給口32が設けられるとともに、その下方には管路の断面を内側に絞った冷却水跳ね返し部33が設けられている。冷却水供給口32には図示しない給水バルブから冷却水管が接続されており、この冷却水供給口32から後部縦通気路31内に冷却水が供給されると、落下した水の多くは冷却水跳ね返し部33に当たって細かく分裂しながら跳ね返るため、その上部空間には水滴による冷却層が形成される。主として、この冷却層が外槽10から排出された空気を除湿するための除湿手段として機能する。図6ではこの除湿部を符号34で示しているが、必ずしもこの部位のみが除湿に寄与しているわけではない。
【0028】
図6及び図7に示すように、後部縦通気路31は外槽10の後方上部で、水平やや斜め上方に延伸する後部横通気路35に接続され、後部横通気路35はファン37が内装されたファン室36の後方に接続されている。ファン室36の前方で、且つ外槽10の上部後方には、ファン37を回転駆動するファンモータ38が配置されている。ファン室36の右側方には、ほぼ水平に延伸し外槽10の端面外側において前方に屈曲し、更に下方向に屈曲した横通気路39を内部に有するヒータカバー40が取り付けられており、横通気路39の末端は第2軸受ケース18に形成された開口18aに連通している。ヒータカバー40内にはシーズヒータである乾燥用ヒータ41が加熱手段として配設されている。
【0029】
上記構成において、ファンモータ38によりファン37が回転駆動されると、ファン37は後部横通気路35側から吸い込んだ空気を横通気路39に向けて吐き出す。そのため、ファン室36から横通気路39を通って開口18aへと向かう空気流が形成され、その途中で乾燥用ヒータ41との熱交換によって加熱された空気が、開口18aを通して外槽10内へと送り込まれる。ドラム13の端面に固定されている軸固定部材25には、補助軸15の周囲に複数の開口25aを放射状に有しており、主としてその開口25aからドラム13内へと加熱空気が流れ込む。ドラム13内に濡れた洗濯物が収容されている場合、加熱空気は洗濯物同士の隙間や洗濯物の繊維の隙間を通過し、その際に洗濯物から水分を奪う。水分を含む空気は主として通水穴13bを通ってドラム13の外側へ出て、ドラム13と外槽10との隙間を通って排気出口100bへと向かう。
【0030】
そして、排気出口100bから外槽10の外側へ取り出された、水蒸気を多量に含む空気は、筒状管路100cを通って除湿部34に達し、冷却水との熱交換によって急激に冷却される。その結果、空気に含まれる水蒸気は凝縮して水となり、除湿された乾いた空気がファン室36へと戻り、再び乾燥用ヒータ41で加熱されるように循環される。除湿部34で凝縮・液化(結露)した水は冷却水とと一緒になって除湿パイプ30の内壁を流下し、開口101aから外槽10側へと流れ込む。
【0031】
上述したように、外槽胴部材100に形成されているリブ100eが筒状管路100cと外槽10内部と隔てる隔壁として機能しているが、そのリブ100eの下端は内側に切り欠かれて欠損部100fとなっている。そのため、図10に示すように外槽胴部材100に端面カバー101を装着すると、上記欠損部100eに相当する部分では、筒状管路100cと外槽10内部とを隔てる隔壁が存在せず、筒状管路100cを通らずに開口101a直近と外槽10内部とを連通する冷却水流路となっている。すなわち、筒状管路100cは、上述したように、開口101a側から排気出口100bに向かって下傾斜の勾配100c1を有する冷却水主排水路であるのに対し、上記欠損部100fは開口101a側から外槽10内に至る副排水路である。そして、この冷却水の流れ方向でみて欠損部100fの手前に突出するように、端面カバー101の外側から冷却水温度センサ27が取り付けられる。
【0032】
この欠損部100fを通して流れる水量は乾燥運転時に供給される冷却水の流量に比べると僅かであり、しかも、ファン37の動作によって乾燥循環風路内に空気流が生起されるとき、この筒状管路100cにおける欠損部100fの内側は負圧になるため、欠損部100fから外槽10内へと流出しようとする冷却水には吸い上げようとする力が作用する。そのため、ファン37が作動している期間中は、この欠損部100fの手前には冷却水が滞留し、滞留した冷却水の水位は負圧による吸い上げ作用によって相対的に上昇する(図10中の点線Lの位置)。そのため、ファン37が作動しているときには冷却水温度センサ27は確実に除湿後の冷却水の中に水没し、除湿後の冷却水の温度が検出されることになる。
【0033】
なお、冷却水温度センサ27とともに、後述のように乾燥行程時の制御に利用されるドラム出口温度センサ55は、図示しないものの排気出口100b付近に設けられ、洗いやすすぎ時には外槽10内に貯留された水に没する。そのため、ドラム出口温度センサ55は、洗いやすすぎ行程時には外槽10内に貯留された水の温度を検出する手段として利用される。
【0034】
ところで、上述したように外槽10内に供給された加熱空気はその大部分が、開口25bからドラム13内に入り込むが、一部は他の流路を通ってドラム13の周面側に回り込む。すなわち、端面カバー101の内側とそれに対向するドラム13の端面に装着された、補助軸15を固定するための軸固定部材25との間には、周方向に延伸する凹条と凸条とがごく狭い間隙を保って設けられたラビリンス構造のシール部26が形成されている。このラビリンス構造によるシール部26はそもそも空気が通り抜けにくいが、乾燥運転時には外槽10内に供給される加熱空気によって、内周側の空気圧は外周側よりもかなり高くなり、それによって一部の加熱空気は分岐流路となるシール部26を内周側から外周側へと通り抜ける。
【0035】
そのため、ドラム13の胴部と外槽10の胴部との間の間隙には、ドラム13の通水穴13bから抜けて来た相対的に低温で水蒸気を多量に含む空気のみならず、上記シール部を抜けてきた高温の加熱空気も流通する。そのため、この加熱空気によってステンレス製のドラム13自体が加熱されるほか、通水穴13bを通って外周側から内周側へと入り込もうとする加熱空気の流れも生起されるため、モータ20に近い側に収容されている洗濯物も充分に加熱されて乾燥し易くなる。このようにして、ドラム13に収容されている洗濯物全体をむらなく乾燥させることができる。
【0036】
なお、ドラム13自体はステンレス製であって耐熱性が高いが、ドラム13の端面の外周に装着されているバランサはプラスチック製であって耐熱性が相対的に低い。上記ラビリンス構造によるシール部26は空気の流通経路が長く、この経路を通る間に空気の温度は徐々に下がる。したがって、シール部26を通過した直後の空気の温度はシール部26の入口側の温度よりも適度に低下する。それによって、耐熱性が相対的に低いバランサが非常に高温の空気に晒されることを防止することができる。もちろん、シール部26で温度が下がると言っても、未だ乾燥のためには充分に高い温度を保っているため、上記の乾燥効率の向上を高めるには支障がない。
【0037】
次いで、上記構成を有するドラム式洗濯乾燥機の電気系の構成について説明する。図10は本ドラム式洗濯乾燥機の電気系ブロック構成図である。制御部50はCPU、ROM、RAM、タイマなどを含むマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROMに格納されている制御プログラムに基づいて、洗い、すすぎ、脱水及び乾燥の各行程の運転動作を行うための各種の制御を実行する。制御部50には、使用者が各種設定や指示を与えるために操作パネル5に設けられた各種操作キー52からキー入力信号が与えられるとともに、外槽10内に貯留された水の水位を検知する水位センサ54、洗いやすすぎ行程時には水温を、乾燥行程時にはドラム出口側の温度を検出するドラム出口温度センサ55、乾燥行程時に冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ27からそれぞれ検出信号が入力される。また、制御部50には負荷駆動部51が接続されており、この負荷駆動部51を介してドラムモータ20、ファンモータ38、水加熱ヒータ24、乾燥用ヒータ41、給水バルブ56、排水バルブ22等の動作を制御する。
【0038】
本実施例のドラム式洗濯乾燥機では、操作キー52からの設定により、洗濯及び乾燥の全ての行程を連続的に行わせることができ、またいずれかの行程のみを選択的に行わせることもできる。そのうち、乾燥行程における制御動作を説明する。
【0039】
乾燥行程においては、まず、ドラムモータ20を所定時間毎に正逆回転させてドラム13を正逆回転させる。このときの回転速度は洗い運転時と同程度のゆっくりとした速度である。また、ファンモータ38が作動させて、それから一定時間、例えば約5秒が経過した後に乾燥用ヒータ41に加熱電流を供給する。制御部50はこの一定時間の間にファンモータ38が回転したことを検出し、ファンモータ38が確実に作動して上記乾燥循環風路に空気流が生起してから加熱を開始することができる。更に、給水バルブ56において冷却水供給用のバルブを開放し、冷却水供給口32から除湿パイプ30内に冷却水を供給し始める。これにより、除湿部34が機能し始める。
【0040】
上記制御動作により、外槽10内に乾燥用ヒータ41で加熱された加熱空気が送給され、上述したように、その大部分はドラム13内に直接送給され、一部はドラム13の外周側に回り込んでドラム13を包み込むように流れる。ドラム13はゆっくりした回転速度で回転駆動されているため、ドラム13内の洗濯物は適度に撹拌され、ドラム13内に入り込んだ加熱空気に満遍なく晒される。濡れた洗濯物から蒸発した水分を含む湿った空気は外槽10から出て除湿部34に達し、除湿部34で冷却されて水蒸気は凝縮液化する。そして、除湿により乾いた空気となった後に再び乾燥用ヒータ41で加熱される。流れ落ちた冷却水と結露により生成された水は一緒になって開口101aから端面カバー101の内側に流入し、上記のように、大部分は筒状管路100cを通って外槽10内へと流れ込み、残りの一部は欠損部100fを通って外槽10内へと流れ込む。そして、いずれも外槽10の排水口100dから機外へと排出される。
【0041】
上記のような乾燥運転の際に、ドラム出口温度センサ55はドラム13を通過して洗濯物との熱交換により温度の下がった空気の温度を検出する。一方、冷却水温度センサ27は、欠損部100fの手前で滞留している除湿後の冷却水の温度を検出する。一般に、ドラム出口温度は、乾燥運転の初期には徐々に上昇してゆき、或る所定温度付近に達すると、乾燥用ヒータ41により加えられる熱量と洗濯物に奪われる熱量とがほぼ平衡する状態となり、暫くほぼ一定の温度を維持する。そして洗濯物の乾燥が進行すると、奪われる熱量が減少するため温度は再び徐々に上昇し始める。一方、冷却水の温度も乾燥運転の初期には徐々に上昇してゆき、或る所定温度付近に達した後に暫く一定温度を維持し、洗濯物の乾燥が進行すると、熱交換により与えられる熱量が減少するため、温度が徐々に低下し始める。制御部50は、例えばこのように変化する2つの温度センサ27,55による検出温度の差に基づいて洗濯物の乾き具合を判断し、温度差が所定値を越えると充分に乾燥したと判断して乾燥運転を終了する。
【0042】
通常の乾燥運転の終了後には、熱くなった洗濯物を冷やして取り出し易くするために、乾燥用ヒータ41を動作させることなく乾燥循環風路内に冷風を循環させるクールダウン運転を実行する。
【0043】
乾燥運転又はクールダウン運転の終了後、ファンモータ38の動作が停止されると、上述したように欠損部100fの手前に滞留している冷却水に作用する負圧がなくなるから、溜まっていた水はスムーズに欠損部100fを通って外槽10内へと流れ込み、その結果、冷却水温度センサ27は空気に晒される。したがって、使用者による意図的な操作によって、乾燥運転のみが繰り返し行われた場合でも、その乾燥運転の合間でファンモータ38が停止した期間中に欠損部100f手前に溜まっていた水が完全に排出されるので、冷却水温度センサ27は、その乾燥運転の度毎に新たに供給された冷却水の温度を正確に検出することができ、制御部50は洗濯物の乾き具合を適切に判断することができる。
【0044】
なお、上記実施例は本発明の一例であって、本発明の趣旨の範囲で適宜変形や修正を行えることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるドラム式洗濯乾燥機の外観斜視図。
【図2】 本実施例のドラム式洗濯乾燥機の上部の右側面図。
【図3】 本実施例のドラム式洗濯乾燥機の内部の要部の正面縦断面図。
【図4】 本実施例のドラム式洗濯乾燥機の内部の左側面図。
【図5】 本実施例のドラム式洗濯乾燥機の内部の右側面縦断面図。
【図6】 本実施例のドラム式洗濯乾燥機の内部の右側面図。
【図7】 本実施例のドラム式洗濯乾燥機における乾燥循環風路を中心に描出した正面縦断面図。
【図8】 本実施例のドラム式洗濯乾燥機において外槽を構成する外槽胴部材の正面縦断面図(A)及びその一部拡大図(B)。
【図9】 外槽胴部材の右側面の一部を拡大した図。
【図10】 外槽胴部材に端面カバーを装着した状態での図8(B)と同一部位の拡大図。
【図11】 本実施例によるドラム式洗濯乾燥機の電気系ブロック構成図。
【符号の説明】
1…外箱
10…外槽
100…外槽胴部材
100b…排気出口
100c…筒状管路
100d…排水口
100e…リブ
100f…欠損部
101…端面カバー
101a…開口
13…ドラム
13b…通水穴
18…第2軸受ケース
18a…開口
25…軸固定部材
25a…開口
26…シール部
27…冷却水温度センサ
30…除湿パイプ
31…後部縦通気路
32…冷却水供給口
33…冷却水跳ね返し部
34…除湿部
35…後部横通気路
36…ファン室
37…ファン
38…ファンモータ
39…横通気路
40…ヒータカバー
41…乾燥用ヒータ
50…制御部
51…負荷駆動部
55…ドラム出口温度センサ
56…給水バルブ

Claims (2)

  1. 外箱内に設けた外槽と、該外槽の内部に回転自在に配設されたドラムと、送風手段、加熱手段及び除湿手段を有し、前記外槽内に加熱空気を送り込むとともに、洗濯物から吐き出される水蒸気を含む空気を外槽の外部に取り出して除湿した後に再び加熱して循環させるための乾燥循環風路と、を具備するドラム式洗濯乾燥機において、
    前記除湿手段は、前記乾燥循環風路の一部に冷却水を流すものであって、
    前記乾燥循環風路は、
    a)前記除湿手段による除湿後の冷却水の多く前記外槽内へ排出するための冷却水主排水路と、
    b)その除湿後の冷却水の一部を前記主排水路とは異なる経路で前記外槽内へ排出するための排水路であって、前記乾燥循環風路内に前記送風手段によって空気流が生起されているときには、該空気流による負圧によって、排出しようとする冷却水が吸い上げられて滞留し、送風手段が停止されると、冷却水を吸い上げる力は失われ、冷却水が外槽内へと流出する冷却水副排水路と、
    c)前記乾燥循環風路内に空気流が生起されるときに該空気流による負圧によって滞留した冷却水に浸漬する位置に配設された、乾燥運転時に運転制御のために利用される温度検出手段と、
    を備えることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 前記外槽は、
    少なくとも一端面が開放した筒状体と、前記乾燥循環風路の一部として、該筒状体の下部に設けられた排気出口から前記開放端面まで延伸する筒状管路とが一体に形成された外槽胴部材と、
    前記筒状管路の端面に対応して開口を有し、前記外槽胴部材の開放端面を閉塞するように装着される端面カバーと、を含んで構成され、
    前記外槽胴部材に前記端面カバーが装着されたときに、前記筒状管部の端部が端面カバーに当接することにより筒状管路と外槽内部とが隔てられ、
    前記筒状管路の端部は、筒状管路を通らずに前記端面カバーの開口と前記外槽内部とを連通する欠損部を下端に有し、
    前記端面カバーの外側に前記筒状管路と連通した、前記乾燥循環風路の一部である通風路を設け、該通風路内に前記除湿手段を配置し、除湿後の冷却水の多くを冷却水主排水路である前記筒状管路を通して外槽内に流すとともに、その除湿後の冷却水の一部を、冷却水副排水路である前記欠損部を通して外槽内へと流すようにし、且つ、冷却水の流れ方向でみて欠損部の手前に突出するように、端面カバーの外側から前記温度検出手段を配設したことを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯乾燥機。
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