JP2627305B2 - Ai製熱交換器 - Google Patents

Ai製熱交換器

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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/22Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
    • B23K35/24Selection of soldering or welding materials proper
    • B23K35/28Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 950 degrees C
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、少なくとも真空ろう付けによって管とフィ
ンとが接合されるAl製熱交換器に関するものである。
〔従来技術〕
従来より、Al製熱交換器は真空ろう付け法によって広
く製造されていた。この場合、管もしくはフィンのいず
れか一方の部材の外面に被覆されるろう材として、通常
Si:7〜13%、Mg:1.0〜2.0%を含有し、残りがAlと不可
避不純物からなる組成(以上重量%。以下も成分組成に
かかる%は同じ)を有するAl合金が用いられていた。ろ
う材に含有されるMgは、その蒸発によって、炉中の高真
空を確保することとろう材自体の酸化皮膜を破壊するこ
とがねらいである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、ろう材中のMgの蒸発は、その大半がろうの溶
融時に起こるので、ろう溶融温度以下での炉中の真空度
は必ずしも高くなく、この時点で形成される比較的厚い
酸化皮膜のためにろう付け不良が起こることがしばしば
あった。また、ろう溶融温度以上では必要以上のMgが蒸
発するために炉の汚染が著しかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は以上のような観点からなされたものであり、
本発明はろう付け性にすぐれ、かつ強度の高い熱交換器
用構成材料について種々検討した結果、以下の事実を見
出だした。
(1)Al−Mn合金にMgを含有さたAl−Mn−Mg系合金は高
温時における耐垂下性(以下単に耐垂下性という)が著
しく劣化するが、Al−Mn−Si合金にMgを含有させたAl−
Mn−Si−Mg系合金は耐垂下性を劣化させることなく常温
強度を著しく向上させることができる。
(2)フィンに上記のAl−Mn−Si−Mg系合金を用いる
と、 a)ろう付け炉中において、フィンのMgの蒸発がろう溶
融前の低い温度から生じる。
b)MgのO2、H2O、のゲッター効果により、ろう溶融前
に既に高真空が確保され、よってろう付け性が向上す
る。
c)フィンの中心部のMgはろう溶融後も残留するため、
これが室温強度に寄与する。
(3)従って、管に被覆するろう材に含有させるMgは、
ろう材自体の酸化皮膜を破壊させるに足りればよいた
め、 a)その含有量は著しく減少させることができる。
b)ろう溶融時に、必要以上のMgが蒸発しないため、炉
の汚染を低減することができる。
本発明は上記知見にもとずいてなされたもので、以下
に本発明の熱交換器における管とフィンの成分組成を上
記の通りに限定した理由を説明する。
A.管 <ろう材> (a)Si Si成分は、Al合金の融点を低下させるというろう材と
しての基本的性質を付与するために含有されるが、6.5
%未満あるいは12%を越えて含有されると所望の融点降
下が得られないことから、その含有量を6.5〜12%と定
めた。
(b)Mg Mg成分は、これがろう付け時にろう材中から蒸発する
ことにより、ろう材表面の酸化皮膜を破壊させ、よって
ろう付け性を向上させることに寄与するが、0.1%未満
では上記効果が不十分であり、一方、0.9%を越えると
炉を著しく汚染することから、その含有量を0.1〜0.9%
と定めた。
<芯材> 従来一般に使用されているものと同様、上記の成分を
有する。
B.フィン (a)Mn、Si これらの成分は、特に高温熱処理によってAlとAl−Mn
−Si系微細化合物とを形成し、高温および室温強度を向
上させる。Mn:0.8%、Si:0.7%未満では上記効果が不十
分であり、一方、Mn:1.5%、Si:1.3%を越えて含有され
てもさらに一層の改善効果がないばかりか、特にSiは融
点を下げるようになることから、それぞれの含有量をM
n:0.8〜1.5%、Si:0.7〜1.3%と定めた。
(b)Mg Mg成分は、ろう付け時にその蒸発によって炉中の真空
度を上げるとともにフィンに室温強度を付与する。特に
Siと共存させることにより中間焼鈍でMg−Si系化合物を
形成し、固溶Mgが著しく少なくなることから、耐垂下性
の低下を防止する。0.05%未満では上記効果が十分でな
く、一方、1.0%を越えて含有されると蒸発量が多くな
り炉を汚染することから、その含有量を0.05〜1.0%と
定めた。
(c)Zn Zn成分は、フィンの電位を下げ、管に対して犠牲陽極
効果を付与するが、2.1%未満では上記効果が不十分で
あり、一方、4.0%を越えて含有してもさらに改善効果
がないばかりか加工性を低下させることから、その含有
量を2.1%〜4.0%と定めた。
(d)Zr Zr成分は、高温強度を上げ耐垂下性に寄与するが、0.
03%未満では上記効果が不十分であり一方、0.15%を越
えると材料の加工性が低下することから、その含有量を
0.03〜0.15%と定めた。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例にもとずいてさらに詳しく説明
する。
通常の溶解鋳造法により、それぞれ第1表に示される
本発明フィン用Al合金1〜3、比較フィン用Al合金4、
5、管の芯材用Al合金イ〜ハ、本発明管のろう材用Al合
金a〜c、比較管のろう材用Al合金dを溶製し、鋳塊と
した後、通常の条件で均質化熱処理を施した。
なお、第1表には記載を省略したが、上記Al合金はそ
れぞれ下記の不可避不純物を含むものであった。
フィン用Al合金…Cu:0.02%以下。
管の芯材用Al合金…Zn:0.01%以下。
管のろう材用Al合金…Mn、Zn、Zr:いずれも0.01%以
下。Cu:0.02%以下。
ついでこの鋳塊を面削の後、熱間圧延をして、管の芯
材用Al合金については9mm厚の板とし、フィン用Al合金
と管のろう材用Al合金については3mm厚の板とした。
ついで前記フィン用Al合金板と管のろう材用Al合金板
については冷間圧延をして、前者は0.13mm、後者は1mm
の薄板とした。
続いて、第2表に示す組み合わせによって、前記9mm
厚の管の芯材用Al合金板の片面に1mm厚の管のろう材用A
l合金薄板を熱間圧延によってクラッドし、さらにこの
クラッド板を冷間圧延して0.5mm厚の管材用クラッド薄
板を得た。また、前記0.13mm厚のフィン用Al合金薄板
は、中間焼鈍を施した後、冷間圧延をして0.10mm厚とし
た。
次に、上記によって得られたフィン用Al合金薄板と管
材用Al合金クラッド薄板から試片を取り出し、、それぞ
れ下記のとおり試験を行ってその結果を第2表に示し
た。
(1)管とフィンとのろう付け性試験 管材用Al合金クラッド薄板は15×50mmに切り出し、一
方、フィン用Al合金薄板はまず 15×100mmに切り出し、これを長さが50mmとなるように1
0mmピッチでジグザグ状に屈曲さた。
続いて、前記の管材用Al合金試片のろう材側に前記フ
ィン用Al合金試片を組合せ、1×10-4Torrの真空雰囲気
中で600×5分保持の熱処理を施してろう付けを行っ
た。その後フィレット(ろう付け部のろうの溜まり)の
形成状態でろう付け性を評価した。表中、○は良好、△
は不十分、×は形成なしを示す。
(2)フィンの耐垂下性試験 フィン用Al合金薄板を30×130mmの大きさに切り出
し、この長手方向の一端から100mmまでの部分を水平に
保持し、残りの30mmの部分を自由端とした状態で、1×
10-4Torrの真空雰囲気中で600℃×5分間保持の熱処理
を施した後、試片の自由端の垂下高さを測定した。
(3)フィンの引張試験 フィン用Al合金薄板から引張試験片を切り出し、1×
10-4Torrの真空雰囲気中で、ろう付け温度に相当する60
0℃×5分間の熱処理を施した後引張試験を行い測定し
た。
(4)管の耐食性試験 前記(1)項のろう付け性試験における試験体を用
い、1ppmのCu2+イオンを含有する温度:40℃の水道水に3
0日間浸漬の水道水浸漬試験を行い、管の芯材における
最大孔食深さを測定した。
(5)炉の汚染度観察 管とフィンとの組合せ毎に一定量のろう付けを行い、
炉内のMgの蒸発による汚染度を観察した。表中、○は汚
染が少なく、×は汚染が多い状態を示す。
〔発明の効果〕
第2表から明らかなように、本発明になる管とフィン
とを組合せて真空ろう付けしたAl製熱交換器では、管と
フィンとのろう付け性が優れているとともに、フィンの
耐垂下性と室温強度並びに管の耐食性が優れている。ま
た炉内の汚染は著しく改善された。
これに比べて、比較Al製熱交換器ではいずれも前記特
性のうちの一つ以上が不良であった。
以上のことから、本発明のAl製熱交換器は管とフィン
とのろう付け性とフィンの耐垂下性に優れているので、
製品の生産性と歩留りが向上するとともに、フィンの室
温強度が高く、管の耐食性に優れているので熱交換器そ
のものの寿命を著しく延ばすことができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F28F 21/08 F28F 21/08 A

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯材の外面にろう材を被覆してなる管とフ
    ィンとを真空ろう付けによって接合した熱交換器におい
    て、前記管の芯材をMn:0.8〜1.5%、Cu:0.05〜0.60%を
    含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組成を有する
    Al合金で構成し、前記管のろう材をSi:6.5〜12%、Mg:
    0.1〜0.9%を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる
    組成を有するAl合金で構成し、前記フィンをMn:0.8〜1.
    5%、Si:0.7〜1.3%、Mg:0.05〜1.0%、Zn:2.1〜4.0%
    を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有するAl合金で構成したことを特徴とするAl
    製熱交換器
  2. 【請求項2】芯材の外面にろう材を被覆してなる管とフ
    ィンとを真空ろう付けによって接合した熱交換器におい
    て、前記管の芯材をMn:0.8〜1.5%、Cu:0.05〜0.60%、
    Si:0.4〜1.3%を含有し、残りがAlと不可避不純物から
    なる組成を有するAl合金で構成し、前記管のろう材をS
    i:6.5〜12%、Mg:0.1〜0.9%を含有し、残りがAlと不可
    避不純物からなる組成を有するAl合金で構成し、前記フ
    ィンをMn:0.8〜1.5%、Si:0.7〜1.3%、Mg:0.05〜1.0
    %、Zn:2.1〜4.0%を含有し、残りがAlと不可避不純物
    からなる組成(以上重量%)を有するAl合金で構成した
    ことを特徴とするAl製熱交換器
  3. 【請求項3】芯材の外面にろう材を被覆してなる管とフ
    ィンとを真空ろう付けによって接合した熱交換器におい
    て、前記管の芯材をMn:0.8〜1.5%、Cu:0.05〜0.60%、
    Si:0.4〜1.3%、Mg:0.05〜0.40%を含有し、残りがAlと
    不可避不純物からなる組成を有するAl合金で構成し、前
    記管のろう材をSi:6.5〜12%、Mg:0.1〜0.9%を含有
    し、残りがAlと不可避不純物からなる組成を有するAl合
    金で構成し、前記フィンをMn:0.8〜1.5%、Si:0.7〜1.3
    %、Mg:0.05〜1.0%、Zn:2.1〜4.0%を含有し、残りがA
    lと不可避不純物からなる組成(以上重量%)を有するA
    l合金で構成したことを特徴とするAl製熱交換器
  4. 【請求項4】管の芯材を構成するAl合金の組成成分とし
    て、さらにZr:0.03〜0.15%を含有することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載のAl製熱交換器
  5. 【請求項5】フィンを構成するAl合金の組成成分とし
    て、さらにZr:0.03〜0.15%を含有することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載のAl製熱交換器
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