JP3396521B2 - ろう付け後強度およびろう付け性に優れたAl合金フィン材 - Google Patents

ろう付け後強度およびろう付け性に優れたAl合金フィン材

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JP3396521B2 JP31113793A JP31113793A JP3396521B2 JP 3396521 B2 JP3396521 B2 JP 3396521B2 JP 31113793 A JP31113793 A JP 31113793A JP 31113793 A JP31113793 A JP 31113793A JP 3396521 B2 JP3396521 B2 JP 3396521B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ろう付け工法によっ
て製造される自動車用熱交換器等に用いられるフィン材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Al合金は軽くて熱伝導性に優れ、且つ、
耐食性が良好であることから、自動車のラジエ−タ等の
熱交換器の製造に広く用いられている。アルミニウム合
金熱交換器は、例えば、Al−Mn系合金等からなる作動流
体通路材料(以下、管材という)に、これよりも電気化
学的に卑なアルミニウム合金のフィン材が、ろう付けに
より組み立てられている。そして、電気化学的に卑なフ
ィン材の犠牲陽極効果によって作動流体通路材料が防食
されている。
【0003】ろう付けは、管材とフィン材との組合せ体
をろう付け温度に、真空中で加熱するか、または、不活
性雰囲気中もしくは大気中でフラックスを用いて加熱す
ることによって行う。管材およびフィン材の少なくとも
一方には、Al−Si系またはAl−Si−Mg系等のろう材をク
ラッドしたブレ−ジングシ−トが用いられており、フィ
ン材は、ろう付け時の高温加熱によって強度が著しく低
下して変形したり、ろう材中のSi原子がフィン材中に拡
散して座屈したりする。このようなフィン材の著しい変
形および座屈は、ろう付け加熱時の材料の局部溶融によ
って発生する(以下、このような変形および座屈を生じ
ない性質をろう付け性という)。
【0004】アルミニウム合金熱交換器用のフィン材
は、ろう付け後の熱交換器使用時の風圧等に対して変形
しない十分な強度を必要とする。さらに、フィン素材製
造時の熱間加工性が優れていることが重要である。
【0005】そこで、上述したようなアルミニウム合金
熱交換器のフィン材の特性を改善するために、1%程度の
Mnを含有するAl−Mn系合金に、ろう付け後の強度を向上
させるために1%程度のSiおよび0.2%程度のCuを含有させ
たAl−Mn−Si−Cu系合金に、更に、種々の元素を含有さ
せ、上述した熱交換器用フィン材としての性能を備えた
技術、例えば、特開昭58-156197 号公報( 以下、先行技
術という) が提案されている。
【0006】先行技術は、フィンに用いるA3004 合金に
関し、ろう付け中に、Al- Si合金ろう材中のSiがフィン
材内部へ過拡散して局部溶融するためろう付け継手の幅
が著しく減少したり、継手の強度が低下するのを防止
し、超高圧用プレ−トフィン型熱交換器を提供すること
を目的とし、従来のAl−Mn−Si系合金にCuを0.05〜0.25
% 含有させたAl合金製フィン材を開示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Siおよ
びCuはろう付け後の強度を向上させるのに効果を発揮す
るが、一方、固相線温度を大きく低下させる作用ももっ
ている。先行技術では、ろう付け条件によっては、フィ
ン材をろう付け温度に加熱すると、フィン材中に固溶し
ているSiおよびCuの作用で材料の固相線温度が低下し、
局部溶融を引き起こすことがある。このように、先行技
術では、ろう付性の性能に関して十分でなく、特に、こ
のような現象はAl合金フィン材の板厚が薄い場合に顕著
となるため、最近高まりつつあるフィン材の薄肉化に対
する要求に十分応えられない状態にある。
【0008】従って、この発明の目的は、上述したろう
付け中における局部溶融の発生問題を解決し、ろう付け
工法によって製造される自動車用熱交換器等に用いられ
る、ろう付け後強度およびろう付け性に優れたAl合金フ
ィン材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】ろう付け後強度およびろ
う付け性に優れたAl合金フィン材について、本発明者等
は鋭意研究を重ねた結果、次の知見を得た。即ち、Al−
Mn−Si−Cu系Al合金中のMnには、SiおよびCuが、Al−Mn
−Si系析出物およびAl−Mn−Cu系析出物として析出する
のを促進する作用があり、Al合金中へのSiおよびCuの固
溶量を抑制するので、SiおよびCuの固溶によるAl合金の
固相線温度の低下を防ぐ効果があること、および、V 、
Zr、およびCrの3元素が共存すると、これら3元素がAl
−Mn−Si系析出物およびAl−Mn−Cu系析出物に取り込ま
れ、この析出物中のSiおよびCuの含有比率が増加し、Si
およびCuの固溶量が減少するため、Al合金の固相線温度
の低下が抑制される。
【0010】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
のであり、この発明の目的を達成するために、Mnの含有
量を先行技術よりも増加させたこと、V 、ZrおよびCrの
3 元素を共存させたこと、および、Cuの含有量を先行技
術のそれを超えた上限値としてCuの含有量範囲を拡大し
たことを同時に満たすことに顕著な特徴を有するもので
ある。
【0011】即ち、第1発明のAl合金フィン材は、重量
% で、Si:0.7 〜1.5%、Cu:0.05〜1%、Mn:1.5 〜3%、
V :0.01〜0.25% 、Zr:0.01〜0.25% 、および、Cr:0.
01〜0.25% を含有し、残りが、Alおよび不可避不純物か
らなる化学成分組成を有することに特徴を有するもので
ある。
【0012】第2発明のAl合金フィン材は、重量% で、
Si:0.7 〜1.5%、Cu:0.05〜1%、Mn:1.5 〜3%、V :0.
01〜0.25% 、Zr:0.01〜0.25% 、および、Cr:0.01〜0.
25%を含有し、更に、Fe:0.2 〜1.5%、および、Ti:0.0
2〜0.25% の内、少なくとも1 種を含有し、残りが、Al
および不可避不純物からなる化学成分組成を有すること
に特徴を有するものである。
【0013】第3発明のAl合金フィン材は、重量% で、
Si:0.7 〜1.5%、Cu:0.05〜1%、Mn:1.5超〜3%、V :
0.01〜0.25% 、Zr:0.01〜0.25% 、Cr:0.01〜0.25% 、
およびMg:0.05〜0.3%を含有し、残りが、Alおよび不可
避不純物からなる化学成分組成を有することに特徴を有
するものである。
【0014】第4発明のAl合金フィン材は、重量% で、
Si:0.7 〜1.5%、Cu:0.05〜1%、Mn:1.5超〜3%、V :
0.01〜0.25% 、Zr:0.01〜0.25% 、Cr:0.01〜0.25% 、
およびMg:0.05〜0.3%を含有し、更に、Fe:0.2 〜1.5
%、および、Ti:0.02〜0.25%の内、少なくとも1 種を含
有し、残りが、Alおよび不可避不純物からなる化学成分
組成を有することに特徴を有するものである。
【0015】第5発明のAl合金フィン材は、重量% で、
Si:0.7 〜1.5%、Cu:0.05〜1%、Mn:1.5 〜3%、V :0.
01〜0.25% 、Zr:0.01〜0.25% 、および、Cr:0.01〜0.
25%を含有し、更に、Zn:0.3 〜5%、Sn:0.02〜0.2%、
および、In:0.005 〜0.05%の内、少なくとも1 種を含
有し、残りが、Alおよび不可避不純物からなる化学成分
組成を有することに特徴を有するものである。
【0016】第6発明のAl合金フィン材は、重量% で、
Si:0.7 〜1.5%、Cu:0.05〜1%、Mn:2.0超〜3%、V :
0.01〜0.25% 、Zr:0.01〜0.25% 、および、Cr:0.01〜
0.25%を含有し、更に、Fe:0.2 〜1.5%、および、Ti:
0.02〜0.25% の内、少なくとも1 種、および、Zn:0.3
〜5%、Sn:0.02〜0.2%、および、In:0.005 〜0.05% の
内、少なくとも1 種を含有し、残りが、Alおよび不可避
不純物からなる化学成分組成を有することに特徴を有す
るものである。
【0017】第7発明のAl合金フィン材は、重量% で、
Si:0.7 〜1.5%、Cu:0.05〜1%、Mn:1.5超〜3%、V :
0.01〜0.25% 、Zr:0.01〜0.25% 、Cr:0.01〜0.25% 、
およびMg:0.05〜0.3%を含有し、更に、Zn:0.3 〜5%、
Sn:0.02〜0.2%、および、In:0.005 〜0.05% の内、少
なくとも1 種を含有し、残りが、Alおよび不可避不純物
からなる化学成分組成を有することに特徴を有するもの
である。
【0018】第8発明のAl合金フィン材は、重量% で、
Si:0.7 〜1.5%、Cu:0.05〜1%、Mn:2.2超〜3%、V :
0.01〜0.25% 、Zr:0.01〜0.25% 、Cr:0.01〜0.25% 、
およびMg:0.05〜0.3%を含有し、更に、Fe:0.2 〜1.5
%、および、Ti:0.02〜0.25%の内、少なくとも1 種、お
よび、Zn:0.3 〜5%、Sn:0.02〜0.2%、および、In:0.
005 〜0.05% の内、少なくとも1 種を含有し、残りが、
Alおよび不可避不純物からなる化学成分組成を有するこ
とに特徴を有するものである。
【0019】
【作用】この発明のAl合金フィン材の化学成分組成を上
述した範囲内に限定した理由について述べる。 (1) Si:Siは、Al合金中に固溶し、あるいは、Al−Mn−S
i系化合物として析出し、ろう付け後の強度を向上させ
る作用を有する。しかしながら、その含有量が0.7%未満
ではその効果が不十分であり、一方、1.5%超では固溶量
が過多となり固相線温度がろう付け温度以下になって局
部溶融を引き起こす。従って、Siの含有量は、0.7 〜1.
5%の範囲内とすべきである。
【0020】(2) Cu:Cuは、Siと同様Al合金中に固溶
し、あるいは、Al−Mn−Cu系化合物として析出し、ろう
付け後の強度を向上させる作用を有する。しかしなが
ら、その含有量が0.05% 未満ではその効果が不十分であ
り、一方、1%超では固溶量が過多となり固相線温度がろ
う付け温度以下になって局部溶融を引き起こす。従っ
て、Cuの含有量は、0.05〜1%の範囲内とすべきである。
【0021】(3) Mn:Mnの含有量は従来技術と比較して
高く、本発明における最も特徴的な元素である。Mnは、
SiがAl−Mn−Si系化合物として析出するのを促進する作
用を有し、Siの固溶量を抑制するので、Siの固溶による
Al合金の固相線温度の低下を防ぎ、局部溶融を防止する
効果を有する。しかしながら、その含有量が1.5%未満で
はその効果が不十分であり、一方、3%超ではAl合金板素
材の製造工程中熱間加工工程で、熱間加工性が低下す
る。従って、Mnの含有量は、1.5 〜3%の範囲内とすべき
である。
【0022】(4) V 、ZrおよびCr:本発明においては、V
、ZrおよびCrの3 元素を共存させた化学成分組成にす
ることが、従来技術の技術思想と比較して特徴的なもの
である。V 、Zr、およびCrは、これら3元素が共存する
と、これら3元素がAl−Mn−Si系析出物に取り込まれ、
この析出物中のSi含有比率が増加し、Siの固溶量が減少
し、また、Al−Mn−Si系析出物の析出を促進するため、
Al合金の固相線温度の低下を抑制する作用を有し、局部
溶融を抑制する効果を有する。しかしながら、V、Zrお
よびCrの含有量はいずれも0.01% 未満では前記効果が不
十分であり、一方、V 、ZrおよびCrの含有量はいずれも
0.25% 超では、Al合金板素材の製造工程中熱間加工工程
で、熱間加工性が低下する。従って、V 、ZrおよびCrの
含有量はいずれも、0.01〜0.25% の範囲内とすべきであ
る。
【0023】(5) FeおよびTi:FeおよびTiは、Al−Mn−S
i系析出物を微細化する作用を有し、ろう付け後の強度
を向上させる効果を有する。しかしながら、Feの含有量
は0.2%未満、Tiの含有量は0.02% 未満ではその効果が不
十分であり、一方、Feの含有量は1.5%超、Tiの含有量は
0.25% 超では、Al合金板素材の製造工程中熱間加工工程
で、熱間加工性が低下する。従って、Feの含有量は0.2
〜1.5%、Tiの含有量は0.02〜0.25% の範囲内とすべきで
ある。
【0024】(6) Mg:Mgは、ろう付け後の強度を向上さ
せる効果を有する。しかしながら、その含有量が、0.05
% 未満ではろう付け後の強度向上の効果が不十分であ
り、一方、0.3%超では固相線温度がろう付け温度以下に
なり局部溶融を起こす。従って、Mgの含有量は、0.05〜
0.3%の範囲内とすべきである。
【0025】(7) Zn、SnおよびIn:Zn、SnおよびInは、
いずれもAl合金の電気化学的電位を卑にする作用を有
し、犠牲陽極効果を付与する。しかしながら、Znの含有
量は0.3%未満、Snの含有量は0.02% 未満、Inの含有量は
0.005%未満では、その効果が不十分であり、一方、Znの
含有量は5%超、Snの含有量は0.2%超、Inの含有量は0.05
% 超では、電気化学的電位が卑になり過ぎ、自己腐食速
度が大きくなり過ぎる。従って、Znの含有量は0.3 〜5
%、Snの含有量は0.02〜0.2%、Inの含有量は0.005 〜0.0
5% の範囲内にすべきである。
【0026】
【実施例】次に、この発明を実施例により、比較例と対
比しながら説明する。表1および2に示した本発明の範
囲内の化学成分組成を有するNo.I-1〜46および参考のた
めのNo.I-47、および、表3および4に示した本発明の
範囲外の化学成分組成を有するNo.C-1〜28のAl合金溶湯
を調製し、これより幅200 mm、長さ400 mm、厚さ50mmの
寸法のスラブを鋳造し、次いで、スラブに均質化処理を
施した後、熱間圧延によって厚さ5mmの熱延板とし、更
に、中間焼鈍および冷間圧延を繰り返し施し、厚さ0.1
mmの冷延板とし、Al合金フィン材を製造した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】Al合金板素材の製造工程における熱間加工
性を評価するために、熱延板表面のクラックの有無を目
視で観察した。
【0032】更に、前記厚さ0.1 mmのAl合金フィン材か
ら試験材を採取し、真空ろう付けに相当する条件であ
る、真空槽内圧力0.1Pa 、温度605 ℃で5 分間保持後冷
却する処理を施した後、所定の試験片を調製し、引張試
験、固相線温度の測定および孔食発生電位の測定に供し
た。固相線温度の測定には、島津製作所製DTA-50型試験
機を使用した。上記各種試験の測定結果を、表5 、6 お
よび7 に示した。
【0033】
【表5】
【0034】
【表6】
【0035】
【表7】
【0036】表1 〜7 から、下記事項が明らかである。 引張強さについて、比較Al合金フィン材の中にはNo.C
-3および5 のように従来Al合金フィン材程度の引張強さ
しか得られず、強度不足のものがあった。これに対して
本発明Al合金フィン材にはそのような強度不足のものは
なく、すべてが200 N/mm2 超であり、しかも大半のもの
が220 N/mm2 を超えており、従来Al合金フィン材よりも
ろう付け後の強度が向上した。 固相線温度について、比較Al合金フィン材の中には、
No.C-1,4,6,7,9,11,16および17のように従来Al合金フィ
ン材の固相線温度と同程度でありろう付け性不足のもの
があった。これに対して本発明Al合金フィン材にはその
ようなものはなく、従来Al合金フィン材よりもろう付け
性が著しく向上した。
【0037】孔食発生電位について、−1.10〜−0.60
V vsSCE が望ましい電位であるのに対して、比較Al合金
フィン材のNo.C-18 〜25は、−1.38〜−1.20V vsSCE で
あり、いずれも電気化学的電位が卑になり過ぎ、自己腐
食速度が大きくなり過ぎた。これに対して本発明Al合金
フィン材の孔食腐食電位は、すべて−0.98〜−0.74VvsS
CE の範囲内にあり、望ましい犠牲陽極効果が得られ
た。 熱延時のクラックについては、比較Al合金フィン材の
No.2,3,8,10,および12〜15に発生したが、本発明Al合金
フィン材には発生しなかった。
【0038】上述したように、本発明Al合金フィン材
は、ろう付け後の強度およびろう付け性に関して、従来
Al合金フィン材および比較Al合金フィン材よりも向上
し、しかもフィン材に要求される犠牲陽極効果、およ
び、フィン材の製造過程におけるAl合金の熱間加工性に
ついても従来材と同等以上の水準であった。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のAl合金フィ
ン材によれば、ろう付け加熱時に局部溶融を起こすこと
がなく、ろう付け不良の発生がなくなり、また、ろう付
け後の強度が向上し、Al合金フィン材の薄肉化に対する
要求に十分応えることができる、工業上有用な効果がも
たらされる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−100143(JP,A) 特開 平3−94037(JP,A) 特開 平5−98376(JP,A) 特開 平5−247570(JP,A) 特開 昭58−156197(JP,A) 特開 平7−70685(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 21/00 - 21/18 F28F 21/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量% で、 シリコン(Si) :0.7 〜1.5%、 銅(Cu) :0.05〜1%、 マンガン(Mn) :1.5 〜3 %、 バナジウム(V) :0.01〜0.25% 、 ジルコニウム(Zr):0.01〜0.25% 、および、 クロム(Cr) :0.01〜0.25% 、 を含有し、残りが、Alおよび不可避不純物からなる化学
    成分組成を有することを特徴とする、ろう付け後強度お
    よびろう付け性に優れたAl合金フィン材。
  2. 【請求項2】 重量% で、 シリコン(Si) :0.7 〜1.5%、 銅(Cu) :0.05〜1%、 マンガン(Mn) :1.5 〜3 %、 バナジウム(V) :0.01〜0.25% 、 ジルコニウム(Zr):0.01〜0.25% 、および、 クロム(Cr) :0.01〜0.25% 、 を含有し、更に、 鉄(Fe) :0.2 〜1.5%、および、 チタン(Ti) :0.02〜0.25% 、 の内、少なくとも1種を含有し、残りが、Alおよび不可
    避不純物からなる化学成分組成を有することを特徴とす
    る、ろう付け後強度およびろう付け性に優れたAl合金フ
    ィン材。
  3. 【請求項3】 重量% で、 シリコン(Si) :0.7 〜1.5%、 銅(Cu) :0.05〜1%、 マンガン(Mn) :1.5超〜3 %、 バナジウム(V) :0.01〜0.25% 、 ジルコニウム(Zr):0.01〜0.25% 、 クロム(Cr) :0.01〜0.25% 、および、 マグネシウム(Mg):0.05〜0.3%、 を含有し、残りが、Alおよび不可避不純物からなる化学
    成分組成を有することを特徴とする、ろう付け後強度お
    よびろう付け性に優れたAl合金フィン材。
  4. 【請求項4】 重量% で、 シリコン(Si) :0.7 〜1.5%、 銅(Cu) :0.05〜1%、 マンガン(Mn) :1.5超〜3 %、 バナジウム(V) :0.01〜0.25% 、 ジルコニウム(Zr):0.01〜0.25% 、 クロム(Cr) :0.01〜0.25% 、および、 マグネシウム(Mg):0.05〜0.3%、 を含有し、更に、 鉄(Fe) :0.2 〜1.5%、および、 チタン(Ti) :0.02〜0.25% 、 の内、少なくとも1種を含有し、残りが、Alおよび不可
    避不純物からなる化学成分組成を有することを特徴とす
    る、ろう付け後強度およびろう付け性に優れたAl合金フ
    ィン材。
  5. 【請求項5】 重量% で、 シリコン(Si) :0.7 〜1.5%、 銅(Cu) :0.05〜1%、 マンガン(Mn) :1.5 〜3 %、 バナジウム(V) :0.01〜0.25% 、 ジルコニウム(Zr):0.01〜0.25% 、および、 クロム(Cr) :0.01〜0.25% 、 を含有し、更に、 亜鉛(Zn) :0.3 〜5%、 錫(Sn) :0.02〜0.2%、および、 インジウム(In) :0.005 〜0.05% 、 の内、少なくとも1種を含有し、残りが、Alおよび不可
    避不純物からなる化学成分組成を有することを特徴とす
    る、ろう付け後強度およびろう付け性に優れたAl合金フ
    ィン材。
  6. 【請求項6】 重量% で、 シリコン(Si) :0.7 〜1.5%、 銅(Cu) :0.05〜1%、 マンガン(Mn) :2.0超〜3 %、 バナジウム(V) :0.01〜0.25% 、 ジルコニウム(Zr):0.01〜0.25% 、および、 クロム(Cr) :0.01〜0.25% 、 を含有し、更に、 鉄(Fe) :0.2 〜1.5%、および、 チタン(Ti) :0.02〜0.25% 、 の内、少なくとも1種、および、 亜鉛(Zn) :0.3 〜5%、 錫(Sn) :0.02〜0.2%、および、 インジウム(In) :0.005 〜0.05% 、 の内、少なくとも1種を含有し、残りが、Alおよび不可
    避不純物からなる化学成分組成を有することを特徴とす
    る、ろう付け後強度およびろう付け性に優れたAl合金フ
    ィン材。
  7. 【請求項7】 重量% で、 シリコン(Si) :0.7 〜1.5%、 銅(Cu) :0.05〜1%、 マンガン(Mn) :1.5超〜3 %、 バナジウム(V) :0.01〜0.25% 、 ジルコニウム(Zr):0.01〜0.25% 、 クロム(Cr) :0.01〜0.25% 、および、 マグネシウム(Mg):0.05〜0.3%、 を含有し、更に、 亜鉛(Zn) :0.3 〜5%、 錫(Sn) :0.02〜0.2%、および、 インジウム(In) :0.005 〜0.05% 、 の内、少なくとも1種を含有し、残りが、Alおよび不可
    避不純物からなる化学成分組成を有することを特徴とす
    る、ろう付け後強度およびろう付け性に優れたAl合金フ
    ィン材。
  8. 【請求項8】 重量% で、 シリコン(Si) :0.7 〜1.5%、 銅(Cu) :0.05〜1%、 マンガン(Mn) :2.2超〜3 %、 バナジウム(V) :0.01〜0.25% 、 ジルコニウム(Zr):0.01〜0.25% 、 クロム(Cr) :0.01〜0.25% 、および、 マグネシウム(Mg):0.05〜0.3%、 を含有し、更に、 鉄(Fe) :0.2 〜1.5%、および、 チタン(Ti) :0.02〜0.25% 、 の内、少なくとも1種、および、 亜鉛(Zn) :0.3 〜5%、 錫(Sn) :0.02〜0.2%、および、 インジウム(In) :0.005 〜0.05% 、 の内、少なくとも1種を含有し、残りが、Alおよび不可
    避不純物からなる化学成分組成を有することを特徴とす
    る、ろう付け後強度およびろう付け性に優れたAl合金フ
    ィン材。
JP31113793A 1993-11-17 1993-11-17 ろう付け後強度およびろう付け性に優れたAl合金フィン材 Expired - Fee Related JP3396521B2 (ja)

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