JP2627165B2 - トルクスプリット型4輪駆動車 - Google Patents

トルクスプリット型4輪駆動車

Info

Publication number
JP2627165B2
JP2627165B2 JP2334588A JP2334588A JP2627165B2 JP 2627165 B2 JP2627165 B2 JP 2627165B2 JP 2334588 A JP2334588 A JP 2334588A JP 2334588 A JP2334588 A JP 2334588A JP 2627165 B2 JP2627165 B2 JP 2627165B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque transmission
transmission system
torque
gear
plate clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2334588A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01197126A (ja
Inventor
総美 尾山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP2334588A priority Critical patent/JP2627165B2/ja
Publication of JPH01197126A publication Critical patent/JPH01197126A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2627165B2 publication Critical patent/JP2627165B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明はトルクスプリット型4輪駆動車に関し、さ
らに詳しくは、坂道発進を容易にできるトルクスプリッ
ト型4輪駆動車に関する。
【従来の技術】
車両の運転中登坂の途中で停止を余儀なくされ、その
停止位置から発進しようとしてアクセルペダルを踏込む
とき、ブレーキペダルから足を離さなければならず、そ
の瞬間、車体が重力により後退し始めるから、マニュア
ルミッション車での坂道テクニックには経験を要するも
のである。 そこで、ブレーキペダルから足を離しても車両が後退
しないようにした坂道イージー発進装置と云われる装置
が開発され、その実装車は既に実用に供されている。 また、車両の操縦安定性や、路面状態に合せてトラク
ションを制御するトルクスプリット型4輪駆動車も数多
く提案されている。 具体的な従来例としては特開昭62−68136号公報を挙
げることができる。
【発明が解決しようとする課題】
従来知られている坂道発進装置は、ブレーキの油圧系
管路中に傾斜を検知して油路の閉塞を行う機構が組込ま
れていて、ブレーキ系ならびに、クラッチ系が複雑化す
ることは避けられない。 そこで、この発明は特別な坂道発進装置を装備するこ
となく、坂道での発進を容易にしたトルクスプリット型
4輪駆動車を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
上述のような目的を達成するために、この発明は、エ
ンジン出力をセンターデフを介して前輪,後輪に伝達す
るトルク伝達系と、前輪へのトルクの一部を油圧多板ク
ラッチを介して後輪に伝達するバイパストルク伝達系と
を備え、前記バイパストルク伝達系からトルク伝達系へ
のトルク入力はバイパストルク伝達系側の出力ギヤと、
トルク伝達系側の入力ギヤとの歯数が互に異なり、車速
0,アクセルペダルオフ状態のとき油圧多板クラッチに最
大圧力を加えるように制御するコントロールユニットを
もち、両トルク伝達系の減速比の異なりにより車輪を拘
束できるように構成したことを特徴とするものである。
【作用】
センターデフに直結しているトルク伝達系と、このト
ルク伝達系をバイパスする油圧多板クラッチをもつバイ
パストルク伝達系とを、ギヤ比の異なる一対のギヤで連
結し、車速0,アクセルペダルがオフの状態で油圧多板ク
ラッチに最大油圧を加えて、両トルク伝達系を直結状態
にすることで車輪を拘束するので、坂道発進での後退を
防止することができる。
【実 施 例】
以下、この発明の実施例を添付した図面に沿って説明
する。先ず、図面はこの発明が施される全輪駆動車のパ
ワートレインの説明図であり、エンジン1の出力はトル
コンのトランミッション2を介して遊星歯車機構による
センターデフ3に入力され、このセンターデフ3のサン
ギヤ31から後輪へのプロペラシャフト4が延びて、ま
た、大リングギヤ32と同軸の大ギヤ33が設けられ、前輪
へのプロペラシャフト5の入力ギヤ51(ギヤ比1:1)に
噛合して、センターデフに直結したトルク伝達系が構成
されている。センターデフ3での出力比は、フロントへ
のプロペラシャフト5に60%,リヤへのプロペラシャフ
ト4に40%となっている。 センターデフ3から後方に延びる前記プロペラシャフ
ト4には入力ギヤ41が設けてあり、また、前記プロペラ
シャフト5の入力ギヤ51より後方に延びる後部分5Aに油
圧多板クラッチ6が備えられ、この油圧多板クラッチ6
の出力軸61には出力ギヤ62が設けられ、この出力ギヤ62
が前記入ギヤ41に噛合って、バイパストルク伝達系が構
成されている。この入力ギヤ41と出力ギヤ62との歯数は
入力ギヤ41<出力ギヤ62に定めて、トルク伝達系とバイ
パストルク伝達系との減速比を異ならせている。 そして、プロペラシャフト4はリヤデフ7を介して後
輪71に、プロペラシャフト5はフロントデフ8を介して
前輪81にそれぞれトルクを伝達しており、とくに両後輪
71には、バイパストルク伝達系からのトルクも油圧多板
クラッチ6の制御により加算される。前輪81は操舵ハン
ドル9により転舵され、その角度は舵角センサ9Sで検出
されている。 そして、前記エンジン1にはスロットル11があって、
スロットル11の開度は開度センサ11S,エンジン1の回転
数は回転数センサ1s,アクセル12の開度はアクセル開度
センサ12s,ブレーキ13の操作はブレーキペダルセンサ13
s,トランスミッション2の選択ギヤはギヤポジションセ
ンサ21Sによりそれぞれ検出され、さらに、前後輪71,81
の左右にはそれぞれの車輪71L,71R,81L,81Rに設けた輪
速センサ71s,81sにより輪速が検出され、加速状態はG
センサGsによりそれぞれ検出される。 そして、各センサからの信号はコントロールユニット
100に入力され、油圧多板クラッチ6の制御信号として
取出され、油圧多板クラッチ6に加えられる圧力を制御
して、バイパストルク伝達系から後輪に至るトルクスプ
リットを決めている。とくに、このコントロールユニッ
ト100は、車速が0,アクセルペダルがオフ状態で、油圧
多板クラッチ6の作動油圧が最大になるように出力す
る。 言換えると、センターデフ3の出力軸4,入力ギヤ41な
どで形成されるトルク伝達系と、このトルク伝達系をバ
イパスする入力ギヤ51,プロペラシャフト5,油圧多板ク
ラッチ6,出力軸61,出力ギヤ62のバイパストルク伝達系
との減速比が異なっているので、車速0で、かつ、アク
セルペダルがオフの状態の時,油圧多板クラッチ6の作
動油圧を最大にすることで、油圧多板クラッチ6を直結
状態とし、前後輪の減速比が異なっていることから4輪
が拘束状態となる。 したがって、坂道で発進する場合、コントロールユニ
ット100からの出力信号で油圧多板クラッチ6が直結状
態になり、車輪をロック状態(制動状態)とし、アクセ
ルペダルを踏込むまで車両は前進も後退もできない。 そして、この発明の実施例で示した4輪駆動車は、セ
ンターデフ3のギヤ構成の関係から、定常のトルク分配
では前輪60%,後輪40%の状態でトルク分配が行われ、
走行環境に応じて油圧多板クラッチ6によるトルク伝達
率を変化させて、操縦安定性のよい4輪駆動車として運
転される。
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明のトルクス
プリット型4輪駆動は、センターデフと直結するトルク
伝達系と、このトルク伝達系をバイパスするバイパスト
ルク伝達系とを設け、バイパストルク伝達系に油圧多板
クラッチを設けて、この油圧多板クラッチのトルク伝達
率を最大にしたとき両伝達系の減速比を異ならせて、各
車輪を拘束できるように構成したから、コントロールユ
ニットのプログラム変更だけで特別な装備をすることな
く坂道発進の容易な4輪駆動車を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
添付図面はこの発明の実施例を示す全輪駆動車のトルク
伝達系の説明図である。 1……エンジン、1s……回転数センサ、11……スロット
ル、11s……スロットル開度センサ、12……アクセル、1
2s……アクセル開度センサ、13s……ブレーキペダルセ
ンサ、 2……トランスミッション、21S……ギヤポジションセ
ンサ 3……センターデフ、31……サンギヤ 4……プロペラシャフト、41……入力ギヤ 5……プロペラシャフト、51……入力ギヤ 6……油圧多板クラッチ、61……出力軸、62……出力ギ
ヤ 7……リヤデフ、71……後輪、71s……輪速センサ 8……フロントデフ、81……前輪、81s……輪速センサ 9……操舵ハンドル、9s……舵角センサ Gs……Gセンサ、

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン出力をセンターデフを介して前
    輪,後輪に伝達するトルク伝達系と、前輪へのトルクの
    一部を油圧多板クラッチを介して後輪に伝達するバイパ
    ストルク伝達系とを備え、前記バイパストルク伝達系か
    らトルク伝達系へのトルク入力はバイパストルク伝達系
    側の出力ギヤと、トルク伝達系側の入力ギヤとの歯数が
    互に異なり、車速0,アクセルペダルオフ状態のとき油圧
    多板クラッチに最大圧力を加えるように制御するコント
    ロールユニットをもち、両トルク伝達系の減速比の異な
    りにより車輪を拘束できるように構成したことを特徴と
    するトルクスプリット型4輪駆動車。
JP2334588A 1988-02-02 1988-02-02 トルクスプリット型4輪駆動車 Expired - Fee Related JP2627165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2334588A JP2627165B2 (ja) 1988-02-02 1988-02-02 トルクスプリット型4輪駆動車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2334588A JP2627165B2 (ja) 1988-02-02 1988-02-02 トルクスプリット型4輪駆動車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01197126A JPH01197126A (ja) 1989-08-08
JP2627165B2 true JP2627165B2 (ja) 1997-07-02

Family

ID=12108000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2334588A Expired - Fee Related JP2627165B2 (ja) 1988-02-02 1988-02-02 トルクスプリット型4輪駆動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2627165B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01197126A (ja) 1989-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007269072A (ja) 作業車両
JP2007045177A (ja) 前輪増速制御装置
US5044458A (en) Drive engagement for a selectively engageable wheelset
JP3340038B2 (ja) 左右輪駆動力配分装置
JP2627165B2 (ja) トルクスプリット型4輪駆動車
GB2580391A (en) Vehicle stability controller
JPS6256808B2 (ja)
JP3319925B2 (ja) 四輪駆動車両の動力伝達装置
GB2580392A (en) Vehicle stability controller
JP2731923B2 (ja) トルクスプリット型4輪駆動車
US10994713B2 (en) Brake traction control system for a vehicle, vehicle including same and method thereof
JP2534903B2 (ja) 全輪駆動車の動力伝達装置の使用方法
JPH0343859Y2 (ja)
JP3080789B2 (ja) 乗用作業車
JPH0243786Y2 (ja)
JPH08197984A (ja) ロータリ除雪車の動力伝達装置
JP2676347B2 (ja) トルクスプリット型4輪駆動車
JP2965613B2 (ja) 四輪駆動型車両の前輪変速装置
JP3242367B2 (ja) トラクターの旋回制御装置
JP2688775B2 (ja) トルクスプリット型4輪駆動車
CN117601663A (zh) 对利用车桥组件提供的转矩进行控制的系统和方法
JPS6111102Y2 (ja)
JPH0739700Y2 (ja) 四輪駆動車輌の旋回制御装置
JPH0643169B2 (ja) 四輪駆動車のスリツプ制御装置
JP3389925B2 (ja) トラクターの旋回制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees