JPH0343859Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0343859Y2
JPH0343859Y2 JP9064785U JP9064785U JPH0343859Y2 JP H0343859 Y2 JPH0343859 Y2 JP H0343859Y2 JP 9064785 U JP9064785 U JP 9064785U JP 9064785 U JP9064785 U JP 9064785U JP H0343859 Y2 JPH0343859 Y2 JP H0343859Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output shaft
hydraulic motor
hydraulic
wheel
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9064785U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61205822U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9064785U priority Critical patent/JPH0343859Y2/ja
Publication of JPS61205822U publication Critical patent/JPS61205822U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0343859Y2 publication Critical patent/JPH0343859Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
  • Servomotors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、前輪および後輪をそれぞれ駆動しう
る4輪駆動車(以下「4WD車」ということがあ
る)のごとき車両に関し、特にかかる車両の動力
伝達装置に関する。
〔従来の技術〕
従来より、第5図に示すごとく、エンジンEか
らの駆動力を前輪FWおよび後輪RWへ伝達して
4つの車輪を駆動しうる4WD車が提案されてい
る。
なお、第5図中の符号1は後輪用推進軸(以下
「リヤプロペラシヤフト」という)、2は前輪用推
進軸(以下「フロントプロペラシヤフト」とい
う)、FDはフロントデフアレンシヤル、RDはリ
ヤデフアレンシヤルを示している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、かかる4WD車のなかには、センタ
デフアレンシヤルを装備したものがあるが、この
ようなセンタデフアレンシヤル装備車では4輪の
うち1輪がスリツプすると、車輪へのトルク伝達
を行なえないという問題点がある。
また、前輪側と後輪側との駆動力を配分するた
め、センタデフとしてプラネタリギヤセツトを装
備することも考えられるが、このような従来の
4WD車のプラネタリギヤセツトにより配分され
るトルク(駆動力)比は、サンギヤおよびピニオ
ンの外形が一定であるため、一種類のみに固定さ
れている。
このため、路面の摩擦係数μ、道路勾配、分担
重量(燃料量の変化)等が変化すると、トルク配
分比が適合しなくなり、適正なトルク配分比を得
られないという不具合がある。
本考案は、このような問題点を解決しようとす
るもので、前輪へのトルク伝達量と後輪へのトル
ク伝達量の配分を調整できるようにした、車両用
動力伝達装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本考案の車両用動力伝達装置は、車
両用エンジンからの駆動力を前輪側出力軸と後輪
側出力軸とに分配するとともに上記の前輪側出力
軸と後輪側出力軸との差動を許容しうる差動装置
をそなえ、上記エンジンからの駆動力によつて駆
動される油圧ポンプと、上記前輪側出力軸上に介
装された前輪側油圧モータと、上記後輪側出力軸
上に介装された後輪側油圧モータとが設けられ
て、上記油圧ポンプからの圧油を上記の前輪側油
圧モータおよび後輪側油圧モータへ分配する分配
機構と、同分配機構の分配状態を制御する分配制
御手段とが設けられたことを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案の車両用動力伝達装置では、分配
制御手段により、分配機構の分配状態が制御され
て、油圧ポンプから前輪側油圧モータおよび後輪
側油圧モータへ分配される圧油の圧力等が制御さ
れ、前輪側出力軸のトルクと後輪側出力軸のトル
クとの配分が調整される。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、第1〜4図は本考案の一実施例としての
車両用動力伝達装置を示すもので、第1図はその
4WD車への配設状態を示す模式図、第2図はそ
の油圧系統図、第3図aはその油圧ポンプの断面
図、第3図bはその油圧ポンプの変形例を示す断
面図、第4図a,bはそれぞれの作用を説明する
ための要部模式図であり、第1〜4図中、第5図
と同じ符号はほぼ同様のものを示す。
本実施例の場合も、第1図に示すように、トラ
ンスミツシヨン付きエンジンEからの駆動力を、
リヤプロペラシヤフト1およびリヤデフアレンシ
ヤルRDを介して後輪RWへ伝達するとともに、
前輪連結軸としてのフロントプロペラシヤフト2
およびフロントデフアレンシヤルFDを介して前
輪FWへ伝達することにより4つの車輪を駆動し
うる4WD車についてのものであるが、この実施
例では、第1図に示すごとく、さらに、トランス
フアケーシング内には、センタデフアレンシヤル
CDとして差動装置、例えば差動歯車機構が設け
られている。
この差動歯車機構CDは、エンジンEからの駆
動力を分割して、前輪側出力軸8と後輪側出力軸
9とに伝達トルクを分配しうるものであるが、前
輪側出力軸8上には前輪側油圧モータ6が介装さ
れ、前輪側出力軸8はフロントプロペラシヤフト
2に直結されるとともに、後輪側出力軸9上には
後輪側油圧モータ7が介装され、後輪側出力軸9
はリヤプロペラシヤフト1に直結されている。
ところで、差動歯車機構CDは、入力軸4のギ
ヤ12に噛合するケース14付きリングギヤ13
と、このケース14に立設されたピニオンシヤフ
ト15と、このピニオンシヤフト15に軸支され
たピニオンギヤ16と、前輪側出力軸18の後側
位置からピニオンギヤ16に噛合し前輪側出力軸
8と一体に連結されたサイドギヤ17と、後輪側
出力軸9の前側位置からピニオンギヤ16に噛合
し後輪側出力軸9と一体に連結されたサイドギヤ
18とをそなえて構成されている。
油圧ポンプ5は、エンジンEからの回転駆動力
によつて、油圧Pを発生して、油圧制御機構Mへ
圧油を送る。
そして、油圧制御機構Mには、第2図に示すよ
うに、分配制御手段としてのコントローラ10
と、コントローラ10からの制御信号を受けて、
分配機構のスプール弁11を駆動するソレノイド
機構等のアクチユエータ19と、油圧ポンプ5か
らの吐出圧を前輪側油圧モータ6および後輪側油
圧モータ7へ分配するスプール弁11とから構成
されている。
このコントローラ10には、前後輪トルク配分
を設定しうるマニユアルスイツチ20、変速ギヤ
の位置を検出するシフトポジシヨンセンサ21、
スロツトル弁の開度を検出するスロツトル開度セ
ンサ22(アクセルペダルからの踏込量センサを
用いてもよい)、車両の舵角を検出するハンドル
角センサ23、前輪FWの回転数センサ24,後
輪RWの回転数センサ25,車速センサ28から
の各検出信号が送られるようになつている。
油圧ポンプ5,前輪側油圧モータ6および後輪
側油圧モータ7としては、第3図aに示すような
ギヤポンプ26がそれぞれ用いられており、入力
軸4,前輪側出力軸8および後輪側出力軸9がイ
ンナーギヤ26aに連結して、ケース26dが車
体に係止される。
そして、第3図a中の矢印で示す方向へインナ
ーギヤ26aおよびアウターギヤ26bが回転す
る車両の前進時に、ギヤポンプ26のポート26
fから流入した作動油の圧力Pinと、ポート26
eから流出する作動油の圧力Poutとの差圧によ
り、Pin<Poutであれば、ギヤポンプ26がポン
プとしての機能を果たし、Pin>Poutであれば、
ギヤポンプ26がモータとしての機能を果たす。
なお、油圧ポンプ5ないし油圧モータ6,7と
しては、第3図bに示すようなギヤポンプ27を
用いてもよく、駆動側ギヤ27dに入力軸4,前
輪側出力軸8および後輪側出力軸9がそれぞれ接
続され、ポート27a,27b間の差圧により、
ポンプないしモータとしての機能を果たす。
なお、図中の符号11a,11bはそれぞれラ
ンド、26cはクリセント、27cはケース、2
7eは従動側ギヤを示している。
本考案の実施例としての車両用動力伝達装置は
上述のごとく構成されているので、車両の運転状
態に応じて、エンジンEからのトルクTTを、入
力軸4,センタデフアレンシヤルCDを通じて前
輪側出力軸8および後輪側出力軸9へそれぞれ等
分{(TT−T)/2}に伝達するとともに、油圧
ポンプ(駆動ポンプ)5,スプール弁11,前輪
側油圧モータ6および後輪側油圧モータ7を通じ
て、前輪側出力軸8および後輪側出力軸9へ分配
する。
すなわち、油圧ポンプ5は、流量Qおよび吐出
圧Pの作動油をスプール弁11へ送り、第4図
a,bに示すように、スプール弁11はそのラン
ド11a,11bの位置に応じて前輪側油圧モー
タ6および後輪側油圧モータ7へ送る作動油の吐
出圧P1,P2または流量Q1,Q2を変更して、前輪
側油圧モータ6へトルクTaを送り、後輪側油圧
モータ7へトルク(T−Ta)を送る。
これにより、前輪側出力軸8(すなわち、フロ
ントプロペラシヤフト2)には、次に示すトルク
TFが送られ、後輪側出力軸9(すなわち、リヤ
プロペラシヤフト1)には、次に示すトルクTR
が送られる。
TF=(TT−T)/2+Ta …(1) TR=(TT−T)/2+(T−Ta) …(2) 例えば、Ta=Tとすると、第1式,第2式は
次のようになる。
TF=(TT+T)/2 …(1′) TR=(TT−T)/2) …(2′) このように、フロントデフアレンシヤルFDお
よびリヤデフアレンシヤルRDへ分配されるトル
クが適宜変更できる。
そして、トルクの分配を前後輪側で等分にしな
い場合として次の場合がある。
(1) シフトポジシヨンセンサ21およびスロツト
ル開度センサ22からの各検出信号に基づき、
車両の加速状態が検出されたとき、路面への駆
動力伝達の大きい前後輪側へのトルクの伝達量
を増加する。
(2) ハンドル角センサ23からの検出信号に基づ
き、車両の旋回状態が検出されたとき、舵角に
応じて前輪側を速く回転させるべく、後輪側へ
のトルクの伝達量を増加する。
(3) 回転数センサ24,25および車速センサ2
8からの各検出信号に応じて、スリツプを開始
しはじめたことが検出されたとき、スリツプを
していない駆動側の前後輪側へのトルクの伝達
量を増加する。
(4) マニユアルスイツチ20からの検出信号に基
づき、ドライバーの意思によりトルク配分を選
択する。これにより、運転環境に応じた適正な
トルク配分比を得られるようになる。
なお上述の実施例において、車両の後退時に、
油圧ポンプ5から負圧が発生しないように、各ポ
ート26e,26f,27a,27bにそれぞれ
逆止弁を介してスプール弁11の吸込側が接続さ
れるように構成してもよく、この場合、油圧モー
タ6,7の各ポート26e,26f,27a,2
7bにはそれぞれ逆止弁を介してスプール弁11
の吐出側が接続され、油圧ポンプ5および油圧モ
ータ6,7の各ポート26e,26f,27a,
27bにそれぞれ逆止弁を介してオイルタンクな
いし配管が接続される。
なお、上述の各逆止弁は、本実施例に示す作動
油の流れを許容する向きに配設されるようにす
る。
また、マニユアルスイツチ20は設けなくとも
よく、コントローラ10にマニユアルスイツチ2
0のみを設けてもよい。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の車両用動力伝達
装置によれば、車両用エンジンからの駆動力を前
輪側出力軸と後輪側出力軸とに分配するとともに
上記の前輪側出力軸と後輪側出力軸との差動を許
容しうる差動装置をそなえ、上記エンジンからの
駆動力によつて駆動される油圧ポンプと、上記前
輪側出力軸上に介装された前輪側油圧モータと、
上記後輪側出力軸上に介装された後輪側油圧モー
タとが設けられて、上記油圧ポンプからの圧油を
上記の前輪側油圧モータおよび後輪側油圧モータ
へ分配する分配機構と、同分配機構の分配状態を
制御する分配制御手段とが設けられるという簡素
な構成で、前輪側および後輪側へのトルク配分を
適切なものにできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本考案の一実施例としての車両用
動力伝達装置を示すもので、第1図はその4WD
車への配設状態を示す模式図、第2図はその油圧
系統図、第3図aはその油圧ポンプの断面図、第
3図bはその油圧ポンプの変形例を示す断面図、
第4図a,bはそれぞれその作用を説明するため
の要部模式図であり、第5図は従来の4輪駆動車
の動力系を示す模式図である。 1……後輪用推進軸(リヤプロペラシヤフト)、
2……前輪用推進軸(フロントプロペラシヤフ
ト)、4……入力軸、5……油圧ポンプ(駆動ポ
ンプ)、6……前輪側油圧モータ、7……後輪側
油圧モータ、8……前輪側出力軸、9……後輪側
出力軸、10……分配制御手段としてのコントロ
ーラ、11……分配機構を構成するスプール弁、
12……ギヤ、13……リングギヤ、14……ケ
ース、15……ピニオンシヤフト、16……ピニ
オンギヤ、17,18……サイドギヤ、19……
分配機構を構成するアクチユエータ、20……マ
ニユアルスイツチ、21……シフトポジシヨンセ
ンサ、22……スロツトル開度センサ、23……
ハンドル角センサ、24,25……回転数セン
サ、26……油圧ポンプ(油圧モータ)、26a
……インナーギヤ、26b……アウターギヤ、2
6c……クリセント、26d……ケース、26
e,26f……ポート、27……油圧ポンプ(油
圧モータ)、27a,27b……ポート、27c
……ケース、27d……駆動側ギヤ、27e……
従動側ギヤ、28……車速センサ、CD……差動
装置としてのセンタデフアレンシヤル(差動歯車
機構)、E……エンジン、FD……フロントデフア
レンシヤル、FW……前輪、M……油圧制御機
構、RD……リヤデフアレンシヤル、RW……後
輪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両用エンジンからの駆動力を前輪側出力軸と
    後輪側出力軸とに分配するとともに上記の前輪側
    出力軸と後輪側出力軸との差動を許容しうる差動
    装置をそなえ、上記エンジンからの駆動力によつ
    て駆動される油圧ポンプと、上記前輪側出力軸上
    に介装された前輪側油圧モータと、上記後輪側出
    力軸上に介装された後輪側油圧モータとが設けら
    れて、上記油圧ポンプからの圧油を上記の前輪側
    油圧モータおよび後輪側油圧モータへ分配する分
    配機構と、同分配機構の分配状態を制御する分配
    制御手段とが設けられたことを特徴とする、車両
    用動力伝達装置。
JP9064785U 1985-06-14 1985-06-14 Expired JPH0343859Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9064785U JPH0343859Y2 (ja) 1985-06-14 1985-06-14

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9064785U JPH0343859Y2 (ja) 1985-06-14 1985-06-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61205822U JPS61205822U (ja) 1986-12-25
JPH0343859Y2 true JPH0343859Y2 (ja) 1991-09-13

Family

ID=30645829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9064785U Expired JPH0343859Y2 (ja) 1985-06-14 1985-06-14

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0343859Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5207060A (en) * 1991-09-03 1993-05-04 Sauer, Inc. Tandem hydraulic motor
JP2000062487A (ja) * 1998-08-21 2000-02-29 Zexel Corp 車両の駆動力伝達装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61205822U (ja) 1986-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4681180A (en) Power transmission system for rear wheels of a motor vehicle
EP0245069B1 (en) Device for controlling 4wd vehicle central differential restriction device according to front and rear wheels rotational speed difference, and method of operation thereof
JP2772979B2 (ja) 4輪駆動車のトルク配分制御装置
JP2005534881A (ja) トルク調整能力及びロック能力を備え、トランスミッションと従駆動アクスルの間にトルクを分割する流体継手
JPH0343859Y2 (ja)
US6544136B2 (en) Differential device
US20040011572A1 (en) Vehicle dynamic ride control
JPH0538961A (ja) 四輪駆動車
KR200198876Y1 (ko) 차동제한장치
JP2688775B2 (ja) トルクスプリット型4輪駆動車
JPH0628988B2 (ja) 四輪駆動装置の制御方法
JPS6259126A (ja) 4輪駆動車の伝達トルク制御装置
JPS62175222A (ja) 車輌の差動制御装置
JPH1071867A (ja) 車両用駆動力制御装置
JPS62279134A (ja) 4輪駆動車
JP2720679B2 (ja) 四輪制御式四輪駆動車
JPH078614B2 (ja) 車両の後輪駆動装置
SE519300C2 (sv) Motorfordon med fyra drivbara hjul samt sätt att driva detta
JP2010025197A (ja) 油圧式トルク配分調整ディファレンシャル用の電気油圧制御システム
JPS62178434A (ja) 車両の車輪間差動装置
JPS63162334A (ja) 車両用4輪駆動制御装置
JPH0516444U (ja) 四輪駆動力制御機構
JPH078613B2 (ja) 車両の後輪駆動装置
JPS62253528A (ja) 車両用駆動系クラツチ制御装置
JPH05345531A (ja) 車両用左右駆動力調整装置