JP2625241B2 - 施釉コンクリートパネルの製法 - Google Patents

施釉コンクリートパネルの製法

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JP2625241B2
JP2625241B2 JP16348790A JP16348790A JP2625241B2 JP 2625241 B2 JP2625241 B2 JP 2625241B2 JP 16348790 A JP16348790 A JP 16348790A JP 16348790 A JP16348790 A JP 16348790A JP 2625241 B2 JP2625241 B2 JP 2625241B2
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聡 北川
昌良 鳥居
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は施釉コンクリートパネルの製法に関する。さ
らに詳しくは、パネルの意匠性を確実に向上させること
のできる施釉コンクリートパネルの製法に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] 従来よりコンクリートパネルは、あらかじめ工場で製
造されるため現場で型枠を組でコンクリートを打設する
必要がなく品質に優れるとともに、工期の大巾な短縮が
図れるためプレハブ住宅や、ビル、工場、倉庫などの一
般建築物のカーテンウォール、床などに多用されてい
る。
かかるコンクリートパネルは、美観を向上させたり耐
久性を向上させるためにパネル表面に施釉が行われるば
あいがある。
またパネルの表情を豊かにして意匠性を高めるため
に、施釉面上に耐熱性無機粒子を散布して焼成すること
が考えられる。このばあいに、施釉面上に無機粒子を散
布したのちに釉薬を施釉すると(第3図参照)、無機粒
子の一部(とくに側面部分)に釉薬が付着せず、これを
そのまま焼成すると、できあがった釉面は雑な凹凸感が
残り、かつ無機粒子の付着性が小さいため使用時に無機
粒子がパネルから剥離してしまうという問題がある(第
4図参照)。
本発明は、叙上の事情に鑑み、無機粒子の剥離がな
く、パネルの意匠性を確実に向上させることのできる施
釉コンクリートパネルの製法を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明の施釉コンクリートパネルの製法は、セメント
混練物を成形、養生し、ついで乾燥してえられたコンク
リート基材の表面に釉薬を塗布したのちに、前記釉薬を
被覆した耐熱生無機粒子をコンクリート基材の表面に付
着せしめ、その後コンクリート基材を焼成し、さらにえ
られた焼成体を再水和させることを特徴としている。
[実施例] 以下、添付図面を参照しつつ本発明の製法を説明す
る。
本発明の施釉コンクリートパネルの製法は、コンクリ
ート基材の表面に釉薬を塗布し、ついで同じ釉薬を被覆
した耐熱生無機粒子を施釉面上に付着せしめたのちにコ
ンクリート基材の焼成が行われる。
施釉されるコンクリート基材(1)(第1〜2図参
照)は、セメント混練物を成形、乾燥することによりえ
られる。
セメント混練物は、セメント、骨材、水および必要に
応じ適宜添加される混和材または混和剤を繰り混ぜたも
のである。セメントとしてはポルトランドセメントや混
合セメントなどを、また骨材としては磁器質シャモッ
ト、抗火石などそれぞれ通常用いられているものを使用
すればよく本発明においてとくに限定されるものではな
い。また、パネルに要求される強度や耐水性などの特性
に応じて適宜の混和材または混和材を使用すればよい。
前記セメント混練物は、必要に応じて溶接鉄筋など補
強筋が配設された適宜の形状の型枠内に流し込み、自然
養生または促進養性が行われる。養生後、コンクリート
基材(1)は250〜350℃の温度で3〜5時間程度乾燥さ
れる。
乾燥後に、コンクリート基材(1)の表面に生釉、フ
リット釉などの釉薬が塗布される。釉薬の塗布量はとく
に限定されないが、概ね0.5〜2kg/m2であり、ハケ塗
り、スプレー塗り、流し塗りなどにより施釉される。
ついで施釉面上に粒径1〜3mm程度の無機粒子(2)
であって、塗布した釉薬と同じ釉薬(3)が被覆された
ものを散布するなどして付着せしめる(第1図参照)。
用いられる無機粒子の種類は本発明においてとくに限定
されるものではなく、後の焼成の耐えうる耐熱性があれ
ばあらゆるものを用いることができる。具体的には耐火
レンガ、タイルなどを破砕したものや、よく混練した原
料をロータリーキルンなどで焼成したもの(シャモッ
ト、ムライト、アルミナ、人口軽量骨材など)を用いる
ことができる。
無機粒子(2)に釉薬(3)を被覆する方法として
は、パン型造粒機に無機粒子を入れ釉薬をスプレーする
方法などがある。
無機粒子(2)を釉面上に付着せしめた後、コンクリ
ート基材(1)はローラーハースキルンなどの焼成路に
て焼成される。焼成条件は、釉薬の種類などにより異な
るが800〜900℃の温度で1時間程度焼成が行われる。こ
のばあいに、無機粒子(2)の廻り釉薬(3)で被覆し
ておくと、焼成後にパネル全面を釉薬で完全に被覆する
ことができる。その結果、パネル表面から無機粒子
(2)が剥離するのを防止できるとともに、やわらかい
感じの凹凸感がパネル表面に付与される。
ついで、焼成されたコンクリート基材(1)は、再水
和させるべく、水中に30〜60分程度浸漬されたのちに、
50〜60℃、90〜98%RH下で3日間程度養生される。
つぎに本発明の施釉方法を実施例に基づいて説明する
が、本発明はもとよりかかる実施例にのみ限定されるも
のではない。
実施例 以下に示される配合のセメント混練物を調製し、木製
の型枠(内のり寸法:たて×横×高さ=60cm×30cm×8c
m)nに打設した。
ポルトランドセメント 30.5重量% 頁岩系骨材 0 〜2.5mm 36.7重量% 2.5〜5.0mm 32.8重量% 高性能減水剤 0.5重量% (β−ナフタリンスルホン酸ナトリウム系)(セメント
重量基準) 水セメント比 50% *使用する骨材の粒度範囲を示す 打設してから24時間自然養生(20℃)したのち脱型
し、えられたコンクリート基材を1週間気中に放置し
た。
ついでコンクリート基材を300℃で5時間乾燥させた
のちに、基材表面に釉薬(ホウ酸系フリット、蛙目粘
度、CMCおよび水の配合比(重量比)が100:4:0.3:60の
釉薬)を1kg/m2の厚さで塗布した。ついで、耐火レンガ
およびタイルの破砕品に着色したものをロータリーキー
ルンにて焼成したのちに再度破砕して、粒径1〜3mmの
粒状物を製造した。この粒状物をパン型造粒機に入れ、
前記釉薬をスプレーして釉薬を粒状物に被覆した。そし
て、この釉薬を被覆した粒成物を釉面上に散布した。
つぎにコンクリート基材をを電気炉にて1時間(焼成
温度:850℃)で焼成した。
焼成したのちに、パネルを水中に30分間浸漬し、最後
に60℃、98%RH下で3日間養生を行って再水和させた。
えられた施釉コンクリートパネルについて釉面の状況
を目視にて観察したところ、表面はやわらかい凹凸感が
あり、また表面より無機粒子が剥離することもなかっ
た。
比較例 施釉面上に無機粒子(釉薬は被覆されていない)を散
布し、ついでその上からさらに釉薬をスプレーにて塗布
した以外は、実施例と同様にしてコンクリートパネルを
製造した。
えられた施釉コンクリートパネルについて釉面を状況
を目視にて観察したところ、無機粒子の一部に釉薬が塗
布されておらず、このため無機粒子そのままの雑な凹凸
感を呈していた。また、手で触れた程度でも一部の無機
粒子に剥離現象がみられた。
[発明の効果] 以上説明したとおり、本発明の製法によれば、やわら
かい凹凸感を有し、意匠性の優れた施釉コンクリートパ
ネルをうることができる。また、パネル表面より無機粒
子が剥離するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は本発明の製法における施釉、焼成工程の説
明図、第3〜4図は従来の製法における施釉、焼成工程
の説明図である。 (図面の符号) (1):コンクリート基材 (2):無機粒子 (3):釉 薬

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント混練物を成形、養生し、ついで乾
    燥してえられたコンクリート基材の表面に釉薬を塗布し
    たのちに、前記釉薬を被覆した耐熱性無機粒子をコンク
    リート基材の表面に付着せしめ、その後コンクリート基
    材を焼成し、さらにえられた焼成体を再水和させること
    を特徴とする施釉コンクリートパネルの製法。
JP16348790A 1990-06-20 1990-06-20 施釉コンクリートパネルの製法 Expired - Lifetime JP2625241B2 (ja)

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