JP2677938B2 - 建築用材 - Google Patents

建築用材

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JP2677938B2
JP2677938B2 JP4331364A JP33136492A JP2677938B2 JP 2677938 B2 JP2677938 B2 JP 2677938B2 JP 4331364 A JP4331364 A JP 4331364A JP 33136492 A JP33136492 A JP 33136492A JP 2677938 B2 JP2677938 B2 JP 2677938B2
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JP
Japan
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powder
concrete base
base material
glaze
concrete
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JP4331364A
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聡 北川
昌良 鳥居
孝浩 吉澤
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ナショナル住宅産業株式会社
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  • Finishing Walls (AREA)
  • Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、建築物の外壁等を構
成する建築用材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築用材は、コンクリート基材の
表面に釉薬を塗布し焼成することによってコンクリート
基材の表面に模様を形成したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複雑で
意匠性の高い模様を形成するには多くの手間がかかり製
造が困難であった。この発明の目的は、容易に製造でき
る外観の見栄えの良い建築用材を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の建築用材は、
コンクリート基材の表面に形成した釉面に鱗片状の粉体
を散布して焼成したものである。
【0005】
【作用】この発明の建築用材によると、コンクリート基
材の表面に形成した釉面に粉体を散布して焼成すること
により、表面に複雑で意匠性の高い模様を容易に形成で
きる。また、粉体が鱗片状であるため、軽くて表面積す
なわち接着面積が広く、コンクリート基材との付着性に
優れ、しかもコンクリート基材の表面からの突出量も小
さく、不用意に粉体が剥離しない。
【0006】
【実施例】この発明の第1の実施例の建築用材について
説明する。図1に示すように、建築用材6は、コンクリ
ート基材1の表面2に形成した釉面3に粉体4を散布し
て焼成することにより得られる。製造する際には、先ず
箱形の型等(図示せず)を準備し、この型にコンクリー
トを均一に流し込む。コンクリートが硬化した後に脱型
し、摂氏20度で1週間放置して自然養成することによ
って、図1(a)に示したコンクリート基材1が得られ
る。コンクリートは、表1に示すように混和材を含有し
たセメントと骨材である2種の人工発泡頁岩とを同表下
欄に示した重量百分率にて配合し、水セメント比が50
パーセントとなるように水を加えて混練したものであ
る。
【0007】
【表1】
【0008】次いで、摂氏300度で5時間放置して予
備乾燥を行った後、図1(b)に示すように表面2にホ
ウ酸系釉薬を1平方メートル当り1kgの割合で塗布す
る。この釉面3にCMCを1パーセント含有した水溶液
を塗布するとともに、鱗片状のアルミ粉体4を散布す
る。さらに、摂氏870度で1時間焼成した後で水中浸
漬して再水和養成することによって、図1(c)に示す
ようなアルミ粉体4による金属光沢を有した模様5を表
現することができる。
【0009】 ホウ酸系釉薬は、表2の左欄に示した各材
料を同表右欄に示した重量部にて配合したものである。
【0010】
【表2】
【0011】以上のように、建築用材6は製造が容易で
ありしかも金属光沢を有した意匠性の高いものである。
なお、アルミ粉体4に代えてガラス,銅,ステンレスま
たはこの他の金属の粉体を使用することによって、複雑
で多様な模様を表現するようにしてもよい。また、アル
ミ粉体4が鱗片状であるため、軽くて表面積すなわち接
着面積が広く、コンクリート基材1との付着性に優れ、
しかもコンクリート基材1の表面からの突出量も小さ
く、不用意に粉体4が剥離することもなく、建築用材6
の外観の低下を防ぐことができる。次ぎに、この発明の
第2の実施例の建築用材は、線膨張係数が9×10-6のコ
ンクリート基材の表面に施釉するとともに釉面にマイカ
を散布し、さらに厚みが約1.2mmのガラス板を釉面に載
置して焼成したものである。このように構成された建築
用材では、マイカによる金属調の模様を表現することが
できる。しかも、ガラス板により焼成する際にマイカの
飛散を防止でき、また焼成後にマイカを覆うガラス層を
形成して意匠性を向上することができる。
【0012】なお、ガラス板は、線膨張係数の値がコン
クリート基材の線膨張係数の60乃至100パーセント
のものを使用する。これは、線膨張係数の値がコンクリ
ート基材の線膨張係数よりも大きなガラス板を用いる
と、ガラス層にクラックが発生するためである。線膨張
係数の値がコンクリート基材の線膨張係数の60パーセ
ント未満のガラス板を用いると、ガラス層が割れてコン
クリート基材から剥離するためである。この他の構成お
よび効果については第1の実施例と同様である。
【0013】
【発明の効果】この発明の建築用材によると、コンクリ
ート基材の表面に形成した釉面に粉体を散布して焼成す
ることにより、表面に複雑で意匠性の高い模様を容易に
形成でき、製造性ならびに外観に優れた建築用材が得ら
れる。また、粉体が鱗片状であるため、軽くて表面積す
なわち接着面積が広く、コンクリート基材との付着性に
優れ、しかもコンクリート基材の表面からの突出量も小
さく、不用意に粉体が剥離することもなく、建築用材の
外観の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の建築用材の製造方法
の説明図。
【符号の説明】
1 コンクリート基材 2 表面 3 釉面 4 粉体 6 建築用材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート基材の表面に釉面を形成し
    た建築用材において、前記釉面に鱗片状の粉体を散布し
    て焼成したことを特徴とする建築用材。
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JPH0373314A (ja) * 1990-07-20 1991-03-28 Nakashima:Kk セメント表面の処理方法

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