JP2624564B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2624564B2
JP2624564B2 JP2202955A JP20295590A JP2624564B2 JP 2624564 B2 JP2624564 B2 JP 2624564B2 JP 2202955 A JP2202955 A JP 2202955A JP 20295590 A JP20295590 A JP 20295590A JP 2624564 B2 JP2624564 B2 JP 2624564B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、加熱調理器に関する。
【従来の技術】
従来、電気オーブン、ガスオーブン、グリルオーブン
レンジ等の加熱調理器においては、加熱室内に収納され
た被加熱物を加熱して焦げ目をつける場合には、使用者
が焦げ具合を目視によって判断したり、加熱時間を設定
するためのタイマを、経験による適当な値に設定するこ
とにより、被加熱物の種類や量に応じて最適な焦げ目を
付けるようにしていた。 ところが、上記いずれの場合でも、被加熱物に最適な
焦げ目をつけるには、豊富な調理の経験が必要であり、
誰でも簡単に最適な焦げ目をつけることができるという
訳には行かなかった。 そこで、誰でも簡単に最適な焦げ目を付けることがで
きるようにしたものとして、次のような加熱調理器が提
案されている(特開昭58−140524号公報、特開昭58−14
0527号公報、特開昭58−150718号公報)。 この加熱調理器は、加熱室内に置かれた被加熱物に可
視光線を照射する光源と、被加熱物によって反射された
上記光源からの反射光の照度を検出する受光素子と、上
記受光素子が検出した反射光の照度の変化から被加熱物
の焦げ具合を判断して、被加熱物の焦げ具合が最適にな
るように加熱温度や加熱時間を制御する制御手段とを備
えて、あたかも被加熱物が焦げて行く過程を目視によっ
てとらえて加熱温度や加熱時間を制御するように動作す
る。従って、この加熱調理器を用いることにより、だれ
でも簡単に焦げ目調理を行うことができる。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常、加熱調理器には、被加熱物の加熱状
態を目で確認するための窓が設けられているが、上記従
来の加熱調理器のように、被加熱物に可視光線を照射
し、その反射光の照度を受光素子で検出して加熱制御を
行うようにしたものにおいては、外部から上記窓を透過
して被加熱物の表面で反射した光も上記受光素子に影響
を及ぼすことになる。従って、外部からの可視光線の照
度が変化した場合、受光素子が上記制御手段に出力する
電気信号も変化し、上記制御手段は被加熱物の焦げ具合
を適確に判断することができず、最適な焦げ目をつける
ことができなくなるという問題がある。 また、上記受光素子としては、一般に、例えばCdS光
導電素子のように受光する光の照度に応じて抵抗値が変
化する素子が用いられる。そして、第15図に示すよう
に、この受光素子72と抵抗71とで光検出回路を構成し、
マイクロコンピュータ73が上記受光素子72の抵抗値の変
化を電圧変化として読み取って、被加熱物の焦げ目の状
態を判断し、加熱制御を行うようになっている。上記受
光素子72は照度が低いほど抵抗値が大きくなり、その出
力電圧は第16図に示すように被加熱物の焦げ具合によっ
て大きくなる。すなわち、加熱スタートと同時に被加熱
物が加熱され、最適の焦げ目がつくTs時間後には、出力
電圧は△V1だけ上昇する。ところで、上記受光素子72は
光の照度に応じて感度が変化し、照度が大きいほど感度
がよくなる。また、加熱調理器は色々な明るさの環境に
置かれる。第17図は加熱調理器を通常の台所の設置場所
(500lux以下)に置いた場合(A)と、窓の近くの太陽
の差し込む非常に明るい場所(1000lux以上)に置いた
場合(B)における出力電圧の変化を示した図である。
出力電圧が△V1だけ変化するまでの時間を、Aの場合を
Ta、Bの場合をTbとすると、Tb<Taとなる。すなわち、
△V1を通常の台所の設置場所を基準に設定しておくと、
Aの場合には丁度良い仕上がりになるが、Bの場合には
適当な焦げ目のつかない料理が出来上がってしまう。逆
に、△V1を窓際の明るい場所を基準に設定した場合に
は、Bの場合には丁度良い仕上がりになるが、Aの場合
には焦げすぎてしまうということになる。このように、
上記従来の加熱調理器では設置場所の明るさにより料理
の仕上がり状態が異なるという問題がある。 そこで、この発明の目的は、周囲の明るさが変化した
場合でも食品に最適の焦げ目をつけることができる加熱
調理器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、第1の発明は、加熱室内の
被加熱物に熱を照射して加熱する加熱手段と、上記被加
熱物に可視光を照射する光源と、上記被加熱物によって
反射された可視光をうけて、その可視光の照度に応じた
レベルの信号を出力する光検出手段と、上記光検出手段
からの信号のレベルに基づいて上記加熱手段を制御する
制御手段と、上記加熱室の外部から上記被加熱物を監視
するための窓を備えた加熱調理器において、上記窓が上
記加熱室の外部からの可視光に対して所定の遮光性を有
することを特徴としている。 また、第2の発明は、加熱室内の被加熱物に熱を照射
して加熱する加熱手段と、上記被加熱物に可視光を照射
する光源と、上記被加熱物によって反射された可視光を
うけて、その可視光の照度に応じたレベルの信号を出力
する光検出手段と、上記光検出手段からの信号のレベル
に基づいて上記加熱手段を制御する制御手段と、上記加
熱室の外部から上記被加熱物を監視するための窓を備え
た加熱調理器において、加熱開始時における上記光検出
手段からの信号のレベルが所定のレベルになるように上
記光源の電源電圧を制御する光源制御手段を含み、上記
制御手段が、加熱開始後における上記光検出手段からの
信号のレベルに基づいて上記加熱手段を制御するように
なっていることを特徴としている。
【作用】
第1の発明においては、光検出手段が加熱室内の被加
熱物によって反射された可視光をうけて、その可視光の
照度に応じたレベルの信号を出力し、制御手段が、上記
加熱室内の被加熱物に熱を照射して加熱する加熱手段
と、上記光検出手段からの信号のレベルに基づいて制御
する。上記加熱室内の被加熱物を外部から監視するため
の窓がその加熱室の外部からの可視光に対して所定の遮
光性を有しているので、上記被加熱物によって反射され
る可視光の照度は上記加熱室の外部の明るさに殆ど左右
されずに、上記被加熱物に可視光を照射する光源の明る
さと上記被加熱物応の焦げ具合によって決まる。従っ
て、上記加熱室の外部の明るさが変わった場合でも上記
被加熱物の焦げ具合を正確に検出でき、上記被加熱物に
最適な焦げ目をつけることができる。 また、第2の発明は、光検出手段が、加熱室内の被加
熱物によって反射された可視光をうけて、その可視光の
照度に応じたレベルの信号を出力する。上記光検出手段
は、上記被加熱物によって反射された光源からの可視光
と、上記加熱室の外部から窓を通って内部に入り上記被
加熱物によって反射された可視光の両方を受けるので、
出力する信号のレベルが上記加熱室の外部の明るさによ
って変動する。光源制御手段は、加熱開始時における上
記光検出手段からの信号のレベルが所定のレベルになる
ように上記光源の電源電圧を制御すると共に、制御手段
は、加熱開始後における上記光検出手段からの信号のレ
ベルに基づいて上記加熱手段を制御する。従って、上記
加熱室の外部の明るさが変化しても上記光検出手段のう
ける可視光の照度が変化せず、上記被加熱物の焦げ具合
を正確に検出でき、上記被加熱物に最適な焦げ目をつけ
ることができる。
【実施例】
以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明す
る。 第1図はこの発明の加熱調理器の実施例であるグリル
オーブンレンジの外殻を除去した内部斜視図、第2図は
上記グリルオーブンレンジの側面断面図である。 このグリルオーブンレンジは、全体を金属で形成した
函体の加熱室1の天井2に、加熱室1内のターンテーブ
ル3上に載置された被加熱物4を加熱するための電気ヒ
ータ5を下向けに設置している。また、上記電気ヒータ
5の前方の天井2には、可視光線によって加熱室1内を
照射する庫内灯6と、被加熱物4の表面で反射された上
記庫内灯6からの可視光線の照度を検出する受光素子7
を設置している。この受光素子7には光導電素子である
硫酸カドミウム(CdS)が用いられている。このCdSは照
度が低くなるほど抵抗値が大きくなる特性を有してい
る。上記受光素子7は、被加熱物4の表面で反射された
可視光線のみを受光するように指向性を持たせるため、
パイプ状の支持具8によって支持されている。また、上
記加熱室1の側壁9には、マイクロ波加熱の際にターン
テーブル3上の食品にマイクロ波を照射するマグネトロ
ン10を設置している。更に、上記加熱室1の前面には開
閉可能なドア11を設置し、加熱室1内の被加熱物4の出
し入れを行うようになっている。このドア11には、上記
被加熱物4の状態を監視するための開口部12を設けると
共に、前面に、外部からの可視光線に対して適度の遮光
性を有するよう着色が施されたドアガラス13を設けてい
る。また、上記加熱室1の前面右側には加熱時間の設定
等を行う操作部14を設置している。また、上記ターンテ
ーブル3はモータ15によってターンテーブル支持台16を
介して回転されるようになっている。 加熱調理の際には、被加熱物である食品4を金属性の
網台17を介して上記ターンテーブル3上に設置し、食品
4が均一に加熱されるように上記ターンテーブル3を回
転させる。食品4が加熱され焦げ目がつくと、食品4か
ら受光素子7に至る反射光の照度が低下する。上記受光
素子7は上述したように受光する可視光の照度が低くな
るなど抵抗値が大きくなる特性を有している。 第4図はこの受光素子7を用いた焦げ目検出回路の回
路図である。この焦げ目検出回路は、一端を接地した受
光素子7の他端を抵抗R1を介して電源に接続すると共
に、上記受光素子7の他端を抵抗R2とコンデンサC1から
なるフィルタ21を介してマイクロコンピュータ22のA/D
ポートAnに接続している。このマイクロコンピュータ22
は第3図に示すように操作部14の裏面に支持具23によっ
て支持されている。 上記受光素子7の抵抗値をRcとすると、抵抗R1の両端
電圧V1は次式のようになる。 V1=Vc・R1/(R1+Rc) つまり、食品4が焦げて食品4からの反射光の照度が
低下するに連れて抵抗Rcが大きくなり、電圧V1は小さく
なる。マイクロコンピュータ22は、フィルタ21によって
高周波成分が除去された受光素子7の両端電圧V2の値を
デジタル値に変換し、このデジタル値から抵抗R1の両端
電圧V1を表すデジタル値Bを求め、このデジタル値Bに
従って食品4の焦げ目を検出する。 第5図は加熱時間Tと上記デジタル値Bとの関係を表
す図である。 オーブン加熱モードが選択され、電気ヒータ5による
加熱が開始すると、その開始と同時に庫内灯6が点灯す
る。そうすると、マイクロコンピュータ22による抵抗R1
の両端電圧V1の検出が開始されて、検出値Bのレベルが
その時点におけるレベルまで急上昇し、やがて食品4の
焦げ目の色に応じて変化する。その際にマイクロコンピ
ュータ22は検出値のその時点までの最大値Bmaxを常にホ
ールドしておき、各時点における検出値Bとその時点ま
での最大値Bmaxのいずれか大きい方を新たに最大値Bmax
とすると共に、|B−Bmax|=△Bとする。この場合、B
がその時点までのBmaxよりも大きければBは新たにBmax
となるため、△Bはゼロとなる。一方、Bがその時点ま
でのBmaxよりも小さければ、その時点までのBmaxが新た
なBmaxとなり、△B>0となる。そして、△B>0とな
り、すなわち、食品4に焦げ目が付いて検出値Bが低下
し、かつ、検出値B=Bmax−△Bが予め設定された値B1
になると、焦げ色が最適になったと判断し、その時点
(加熱時間T)で加熱を停止する。 上記受光素子7は上述したようにパイプ状の支持具8
の中に収められているので、食品4以外からの反射光線
は遮断され、食品4からの可視光線のみを受光する。ま
た、この加熱調理器の外部からドアガラス13に入射した
可視光線は、このドアガラス13によって大部分が吸収あ
るいは反射される。そのため、開口部12を通って食品4
の表面で反射し、受光素子7に向かう外部からの可視光
線は無視できる程度に小さなのものとなる。従って、外
部からの可視光の影響を最小限におさえることができ、
食品の焦げ具合を適確に判断することができるので、焦
げすぎたり、未加熱になったりすることはない。 なお、上記ドアガラス13によって外部からの光を遮断
したことにより庫内が見にくくなる場合には、庫内灯の
照度が上げるようにすればよい。 上記実施例においてはドアガラス13として着色したも
のを用いたが、これに限定されるものではなく、アルミ
ニウム等を蒸着して作るハーフミラーであっても差し支
えない。また、受光素子7としてCdSを用いたがフォト
ダイオード等であってもよい。 また、上記実施例はグリルオーブンレンジの場合につ
いて説明したが、電気オーブンやガスオーブンの場合に
ついても同様のことがいえる。 第6図はグリルオーブンレンジの外殻を除去した内部
斜視図、第7図は上記グリルオーブンレンジの側面断面
図である。 本実施例のグリルオーブンレンジは、第1,2図に示す
実施例のグリルオーブンレンジが遮光性のドアガラス13
を設けて外部からの可視光の影響をなくすようにしたの
に対して、ドアガラス13は通常の光透過性のものを用
い、操作部14の前面上部に外部の可視光の照度を検出す
る受光素子(以下、受光素子(B)と呼ぶ)17を設け
て、この受光素子(B)17の検出結果により受光素子
(以下、受光素子(A)と呼ぶ)7の検出結果を補正す
ることにより、外部の明るさに関係なく、食品に最適の
焦げ目をつけるようにしたものであり、その他の構成は
第1,2図に示す実施例と同じである。同一構成品には同
一符号を付して説明を省略する。 第9図は上記受光素子(A)7と受光素子(B)17を
用いた焦げ目検出回路の回路図である。 この焦げ目検出回路は、一端を接地した受光素子
(A)7の他端を抵抗R1を介して電源に接続すると共
に、抵抗R2とコンデンサC1からなるフィルタ21を介して
マイクロコンピュータ24のA/DポートAnに接続してい
る。また、同じく一端を接地した受光素子(B)17の他
端を抵抗R3を介して電源に接続すると共に、抵抗R4とコ
ンデンサC2からなるフィルタ25を介して上記マイクロコ
ンピュータ24のA/DポートBnに接続している。 上記受光素子(B)17は第8図に示すように操作部14
の前面上部に設けられ、外部の可視光の照度によってそ
の抵抗が変化する。また、上記マイクロコンピュータ24
は上記操作部14の裏面に支持具23によって支持されてい
る。 受光素子(A)7の抵抗値をRcaとすると、抵抗R1
両端電圧V1は次式のようになる。 V1=Vc・R1/(R1+Rca) つまり、食品4が焦げて食品4からの反射光の照度が
低下するに連れて抵抗Rcaが大きくなり、電圧V1は小さ
くなる。マイクロコンピュータ24は、フィルタ21によっ
て高周波成分が除去された受光素子(A)7の両端電圧
V2の値をデジタル値に変換し、このデジタル値から抵抗
R1の両端電圧V1を表すデジタル値Aを求める。 一方、受光素子(B)17の抵抗値をRcbとすると、抵
抗R3の両端電圧V3は次式のようになる。 V3=Vc・R3/(R3+Rcb) つまり、周囲の照度が低い程抵抗Rcbが大きくなり、
電圧V3は小さくなる。マイクロコンピュータ24はフィル
タ25によって高周波成分が除去された受光素子(B)17
の両端電圧V4の値をデジタル値に変換し、このデジタル
値から抵抗R3の両端電圧V3を表すデジタル値Bを求め
る。 上記受光素子(A)7には、食品4で反射された庫内
灯6からの可視光のほかに、外部からドアガラス13を透
過して食品4で反射された可視光も入射する。この外部
からの可視光は周囲の照度が高ければ高い程(周囲が明
るければ明るい程)強くなる。従って、食品4の焦げ具
合が同じでも周囲の明るさによって受光素子(A)7が
検出する可視光の照度が異なる。そのため、上記デジタ
ル値Aだけでは食品4の正確な焦げ具合を判断すること
はできない。そこで、マイクロコンピュータ24は上記で
求めたデジタル値Bに基づいて上記デジタル値Aを補正
することにより食品4の焦げ具合を精度よく検出するよ
うになっている。 第10図は上記検出値Aおよび検出値Bの時間的変化
と、検出値Bが変化した場合における検出値Aの補正を
説明した図である。 周囲の明るさが一定で、検出値BがB1の場合には検出
値Aによって焦げ目の判断を行う。この場合は、第1,2
図に示す実施例で述べたと同様に、最大値Amaxに達して
から徐々に下がっていって所定の値A1になったときに焦
げ目が最適になったと判断して、その加熱時間T3で加熱
を停止する。 いま、時間T1(T1<T3)で周囲の照度が急に低下し、
破線B′のように△Bだけ変化した場合、上記の検出値
Aも変化し、破線A′のようになる。従って、Amax−△
A=A1になる時間がT2となり、T2<T3であるから、加熱
時間が短くなり、食品の焦げ色も薄くなってしまう。そ
こて、検出値B′に基づいて検出値A′を検出値Aを補
正して、あたかも周囲の照度が変化しなかった時と同じ
ようにする。このようにすることにより、加熱調理器の
周囲の照度変化に左右されることなく、食品の焦げ色を
適確に判断し、最適の焦げ目をつけることができる。 なお、上記実施例では受光素子(A)7および受光素
子(B)17としてCdSを用いたがフォトダイオード等で
あってもよい。 また、上記実施例はグリルオーブンレンジの場合につ
いて説明したが、電気オーブンやガスオーブンの場合に
ついても同様のことがいえる。 第13図はこの発明の加熱調理器の他の実施例の概略構
成図である。 この加熱調理器は加熱室50の天井に設置されたヒータ
47により、ターンテーブル51の上に設置された食品を加
熱する一方、上記食品に庫内灯46により可視光を照射
し、その反射光の照度を受光素子41で検出することによ
り、食品の焦げ目具合を判断して、食品に最適な焦げ目
がつくように上記ヒータ47を制御するようにしたもので
ある。 第11図はこの加熱調理器の回路図である。 この回路図において、41は上記受光素子であるCdS光
導電子であり、一端が接地され、他端が抵抗Rを介して
電源に接続されている。また、42はマイクロコンピュー
タであり、トランジスタ43をオン・オフすることにより
リレー接点48をオン・オフしてヒータ47の制御を行う一
方、トランス44を介してトライアック45を位相制御し、
庫内灯46の明るさを変えるようになっている。 上記受光素子41の両端電圧V0は、この受光素子の抵抗
値をRsとすると、 V0=Vc・Rs/(Rs+R) となる。マイクロコンピュータ42は、この電圧値V0の内
臓のA/D変換器でデジタル値に変換し、このデジタル値
に基づいて食品の焦げ目を判断し、ヒータを制御する。 しかしながら、上記受光素子は41は、受ける可視光の
照度によって感度が変化し、照度が大きい程感度が良く
なる。すなわち、同じ照度変化に対して上記電圧値V0
変化△V0は、照度が大きい程大きくなる。そこで、加熱
開始から最適の焦げ目がつくTs時間後までの電圧値V0
変化△Vsは、この加熱調理器の設置場所の明るさによっ
て変わることになる。 上記マイクロコンピュータ42は、加熱開始時における
V0の値からその時の照度を算出し、その照度に応じて上
記△Vsの設定値を変え、その設定値の分だけ電圧が変化
したときにヒータ47をオフするようになっている。例え
ば、第12図に示すように、通常の台所の接地場所(500l
ux以下)においた場合(A)の△Vsと△Vaとし、窓の近
くの太陽の差し込む非常に明るい場所(1000lux以上)
に置いた場合(B)の△Vsを△Vbとする。従って、△Vs
を△Vaに設定しておくと、Aの場合には設定を変更する
ことなく調度よい仕上がりになる。また、Bの場合に
は、もし設定を変更しなければ時間T1でヒータ47をオフ
するため、適当な焦げ目のつかない料理が出来上がって
しまうが、設定を△Vbに変更するため、時間Tsでヒータ
をオフすることになり、最適の焦げ目をつけることがで
きる。 また、上記マイクロコンピュータ42は上記△Vsの設定
値を変更する代わりに、加熱開始時の照度に基づいて補
正係数Kを設定し、上記電圧レベルの変化量△V0に上記
Kをかけた値K・△V0が上記△Vsの設定値になったとき
にヒータ47をオフにするようにしてもよい。 また、上記マイクロコンピュータ42は、トライアック
45を制御することにより、加熱開始時の照度に応じて庫
内灯46の明るさを変え、明るさの異なる環境に置かれた
場合でも、加熱開示時に受光素子41が検出する照度が一
定になるようにするようにしてもよい。すなわち、第14
図に示すように、通常の台所の環境では庫内灯(オーブ
ンランプ)46への通電を増して、オーブンランプ46の消
費電力を大きくし、窓際の明るい環境ではその分だけ通
電を減らしてオーブンランプ46の消費電力を小さくす
る。このようにすることにより、設置場所の明るさに影
響されずに最適な焦げ目をつけることができる。
【発明の効果】
以上より明らかなように、第1の発明の加熱調理器
は、加熱室内の被加熱物を外部から監視するための窓が
その加熱室の外部からの可視光に対して所定の遮光性を
有しているので、上記被加熱物によって反射された可視
光の照度は、上記加熱室の外部の明るさに殆ど左右され
ずに、上記被加熱物に可視光を照射する光源の明るさと
上記被加熱物の焦げ具合によって決まり、光検出手段が
この被加熱物によって反射された可視光の照度に応じた
レベルの信号を出力し、制御手段が、上記加熱室内の被
加熱物に熱を照射して加熱する加熱手段を、上記光検出
手段からの信号のレベルに基づいて制御するので、上記
加熱室の外部の明るさが変わった場合でも上記被加熱物
の焦げ具合を正確に検出でき、上記被加熱物に最適な焦
げ目をつけることができる。 また、第2の発明の加熱調理器は、光検出手段が、加
熱室内の被加熱物によって反射された光源からの可視光
と、上記加熱室の外部から窓を通って内部に入り上記被
加熱物によって反射された可視光の両方を受けて、その
可視光の照度に応じたレベルの信号を出力し、光源制御
手段が、加熱開始時における上記光検出手段からの信号
のレベルが所定のレベルになるように上記光源の電圧電
圧を制御すると共に、制御手段が、加熱開始後における
上記光検出手段からの信号のレベルに基づいて上記加熱
手段を制御するようにしているので、上記加熱室の外部
の明るさが変化しても上記光検出手段のうける可視光の
照度が変化せず、上記被加熱物の焦げ具合を正確に検出
でき、上記被加熱物に最適な焦げ目をつけることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例であるグリルオーブンレンジ
の内部斜視図、第2図は上記実施例の側面断面図、第3
図は上記実施例の操作部の断面図、第4図は上記実施例
の焦げ目検出回路の回路図、第5図は上記焦げ目検出回
路により検出値の一例を示す図、第6図はグリルオーブ
ンレンジの内部斜視図、第7図はその内部斜視図、第8
図はその操作部の断面図、第9図はその焦げ目検出回路
の回路図、第10図は第9図の回路による検出値の一例を
示す図、第11図はこの発明の他の実施例の加熱調理器の
回路図、第12図は上記加熱調理器の検出値の一例を示す
図、第13図は上記加熱調理器の概略構成図、第14図は上
記加熱調理器における周囲の明るさとオーブンランプの
消費電力との関係の一例を示す図、第15図は従来例にお
ける焦げ目検出回路の回路図、第16図および第17図は従
来例における加熱時間とセンサ出力電圧との関係を一例
を示す図である。 1,50……加熱室、4……食品、 5,47……電気ヒータ、6,46……庫内灯、 7,17,41……受光素子、13……ドアガラス、 22,24,42……マイクロコンピュータ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱室内の被加熱物に熱を照射して加熱す
    る加熱手段と、上記被加熱物に可視光を照射する光源
    と、上記被加熱物によって反射された可視光をうけて、
    その可視光の照度に応じたレベルの信号を出力する光検
    出手段と、上記光検出手段からの信号のレベルに基づい
    て上記加熱手段を制御する制御手段と、上記加熱室の外
    部から上記被加熱物を監視するための窓を備えた加熱調
    理器において、 上記窓が上記加熱室の外部からの可視光に対して所定の
    遮光性を有することを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】加熱室内の被加熱物に熱を照射して加熱す
    る加熱手段と、上記被加熱物に可視光を照射する光源
    と、上記被加熱物によって反射された可視光をうけて、
    その可視光の照度に応じたレベルの信号を出力する光検
    出手段と、上記光検出手段からの信号のレベルに基づい
    て上記加熱手段を制御する制御手段と、上記加熱室の外
    部から上記被加熱物を監視するための窓を備えた加熱調
    理器において、 加熱開始時における上記光検出手段からの信号のレベル
    が所定のレベルになるように上記光源の電源電圧を制御
    する光源制御手段を含み、上記制御手段が、加熱開始後
    における上記光検出手段からの信号のレベルに基づいて
    上記加熱手段を制御するようになっていることを特徴と
    する加熱調理器。
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