JPH06281152A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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Publication number
JPH06281152A
JPH06281152A JP6821093A JP6821093A JPH06281152A JP H06281152 A JPH06281152 A JP H06281152A JP 6821093 A JP6821093 A JP 6821093A JP 6821093 A JP6821093 A JP 6821093A JP H06281152 A JPH06281152 A JP H06281152A
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JP
Japan
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heating
detection signal
cooking
illuminance
degree
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Application number
JP6821093A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Takei
保 武井
Tomoyuki Kondo
智之 近藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH06281152A publication Critical patent/JPH06281152A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランプを照明源とした加熱室内に収納された
調理物の焦げ度合いを、当該調理物の照度に基づいて検
知する焦げ目センサを設けたものでありながら、焦げ目
センサによる検知精度の信頼性を常時において高めるこ
と。 【構成】 加熱室内に回転可能に設けられた焼網上の調
理物の照度を検知するように設けられたCdSセル11
は、その検知照度が低い場合、つまり調理物の焦げ度合
いが大きい場合ほど高い電圧レベルを呈する検知信号V
aを出力する。制御回路装置5は、加熱動作時において
上ヒータ6及び下ヒータ7に交互に通電すると共に、各
通電期間には、検知信号Vaのレベルを、各ヒータ6或
いは7の出力値が大きい場合(入力電圧の低下割合が大
きい場合)ほど低くなるように補正する。さらに、制御
回路装置5は、補正後の検知信号Vaにより示される食
パンの焦げ度合い(焼き色)が設定された状態となった
ときに、加熱動作を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調理物の焦げ度合いを
当該調理物の照度に基づいて検知すると共に、その検知
結果を加熱調理動作に反映させる構成とした加熱調理器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、オーブングリル機能付きの電
子レンジにおいて、例えば食パンのトースト調理のよう
に焦げ目を伴う調理を行う場合には、調理物の焦げ度合
いを焦げ目センサにより検知し、その検知出力に基づい
て加熱調理動作の終了時期を自動制御することが行われ
ている。このような焦げ目センサとしては、CdSセル
のように光の強弱により電気抵抗値が変化する光導電形
センサを利用することが一般的になっている。即ち、C
dSセルにより調理物の照度を検知する構成とした場
合、調理物の焦げ色が濃くなると当該調理物での反射光
量が減少してCdSセルの抵抗値が増大することになる
から、その抵抗値変化を例えば電圧信号としてサンプリ
ングすれば、調理物の焦げ度合いを検知できるようにな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子レンジにおいて
は、調理物が収納される加熱室内の照明を庫内灯により
行う構成となっており、CdSセルによる検知照度は、
庫内灯の明るさに依存して変化することになる。このた
め、庫内温度の制御のために加熱手段であるヒータがオ
ンオフされると、これに伴う入力電圧の変動によって庫
内灯の明るさが変化することになり、CdSセルの検知
動作に悪影響が及ぶことになる。具体的には、ヒータオ
ン時においては、ヒータオフ時に比べて入力電圧が下が
ることになるから、ランプの明るさが低減して調理物の
照度も低下することになり、CdSセルにより検知した
調理物の焦げ度合いが、実際の焦げ度合いと相違するこ
とになって、その検知精度が低下するという不具合が惹
起される。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、ランプを照明源とした加熱室内に収
納された調理物の焦げ度合いを、当該調理物の照度に基
づいて検知する焦げ目センサを設けたものでありなが
ら、焦げ目センサによる検知精度を常時において信頼性
の高いものとすることができて、その検知出力に基づい
た加熱調理動作を常に最適状態で行い得るようになる加
熱調理器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、加熱室内の調理物を加熱するための加熱手
段、加熱室内を照明するランプ、前記調理物の照度に基
づいて当該調理物の焦げ度合いを示す検知信号を出力す
る焦げ目センサ、及び前記検知信号に基づいて加熱調理
動作を制御する制御手段を備えた加熱調理器において、
前記焦げ目センサから出力される検知信号により示され
る調理物の焦げ度合いのレベルを当該検知信号の出力期
間における前記加熱手段の出力値が大きい場合ほど低く
なるように補正する補正手段を設ける構成としたもので
ある。
【0006】また、上述のような加熱手段、ランプ、焦
げ目センサ及び制御手段を備えた加熱調理器において、
電源電圧を検知する電圧検知手段を設けた上で、前記焦
げ目センサから出力される検知信号により示される調理
物の焦げ度合いのレベルを前記電圧検知手段により検知
される電源電圧が低い場合ほど低くなるように補正する
補正手段を設ける構成とすることもできる。
【0007】さらに、同じく前述のような加熱手段、ラ
ンプ、焦げ目センサ及び制御手段を備えた加熱調理器に
おいて、入力電流を検知する電流検知手段を設けた上
で、前記焦げ目センサから出力される検知信号により示
される調理物の焦げ度合いのレベルを前記電流検知手段
により検知される入力電流が大きい場合ほど低くなるよ
うに補正する補正手段を設ける構成とすることもでき
る。
【0008】
【作用】請求項1記載の加熱調理器において、調理物の
照度はその焦げ度合いに応じて大小変化する性質があ
り、焦げ目センサは、このような調理物の照度変化に基
づいて当該調理物の焦げ度合いを示す検知信号を出力す
る。補正手段は、焦げ目センサから出力される検知信号
により示される調理物の焦げ度合いのレベルを、当該検
知信号の出力期間における加熱手段の出力値が大きい場
合、つまり加熱手段での消費電力が大きくなるのに起因
した入力電圧の低下割合が大きい場合ほど低くなるよう
に補正する。このため、加熱室内を照明するためのラン
プの明るさが上記のような入力電圧の低下に応じて低減
した場合、つまり調理物の照度低下が、焦げ度合いの増
大に起因したものではなくランプの照度低減に起因した
ものであった場合には、その低下分が補正されることに
なる。この結果、ランプの照度が変動するような状況下
においても、焦げ目センサによる焦げ度合いの検知精度
が向上するようになる。
【0009】請求項2記載の加熱調理器においては、補
正手段は、焦げ目センサから出力される検知信号により
示される調理物の焦げ度合いのレベルを、電圧検知手段
が検知した電源電圧が低い場合、つまりランプによる照
度が低減した場合ほど低くなるように補正するようにな
る。従って、この場合においても、調理物の照度低下
が、焦げ度合いの増大に起因したものではなくランプの
照度低減に起因したものであったときには、その低下分
が補正されることになり、結果的に、ランプの照度が変
動するような状況下においても、焦げ目センサによる焦
げ度合いの検知精度が向上するようになる。
【0010】請求項3記載の加熱調理器においては、補
正手段は、焦げ目センサから出力される検知信号により
示される調理物の焦げ度合いのレベルを、電流検知手段
が検知した入力電流が大きい場合、つまりランプによる
照度が低減した場合ほど低くなるように補正するように
なる。従って、この場合においても、調理物の照度低下
が、焦げ度合いの増大に起因したものではなくランプの
照度低減に起因したものであったときには、その低下分
が補正されることになり、焦げ目センサによる焦げ度合
いの検知精度が向上するようになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明オーブンレンジ機能付きの電子
レンジに適用した第1実施例について図1〜図6を参照
しながら説明する。電子レンジの全体構成を概略的に示
す図4において、電子レンジ本体1は、外箱2と内箱3
とを備えたもので、内箱3の内部に加熱室4を形成して
おり、この加熱室4の前面には図示しない加熱室用扉を
備えた構成となっている。電子レンジ本体1における外
箱2及び内箱3間に形成される右側の空間部は機械室と
して構成されたもので、この機械室内には図示しないマ
グネトロン及び冷却ファンなどが配設されていると共
に、本発明でいう制御手段及び補正手段の機能を兼ね備
えた制御回路装置5が配設されている。
【0012】加熱室4の天井部及び底部には、夫々加熱
手段を構成する上ヒータ6及び下ヒータ7が設けられて
いる。加熱室4の下部には、オーブン及びグリル調理時
において調理物を載置するための焼網8が回転可能に取
り付けられており、この焼網8はモータ9により回転駆
動される構成となっている。
【0013】また、加熱室4の天井部には、その加熱室
4内を照明するためのランプ10が設けられていると共
に、焼網8上の調理物の照度を検知するための焦げ目セ
ンサとしてのCdSセル11が設けられている。尚、C
dSセル11は、ランプ10からの光を直接的に受光し
ないように設けられており、その光軸(一点鎖線Cで示
す)は焼網8の中心から偏心した位置に向けられてい
る。さらに、加熱室4の側壁部には、庫内温度(加熱室
4内の雰囲気温度)を検知するためのサーミスタ12が
設けられている。
【0014】電気的構成の概略を示す図1において、前
記制御回路装置5は、マイクロコンピュータを含んで構
成されたもので、CdSセル11及びサーミスタ12か
ら後述のように出力される検知信号Va及び温度信号V
b、他のセンサ群13からのセンサ信号、操作パネル1
4からの操作信号、並びに予め記憶した制御用プログラ
ムに基づいて、前記上ヒータ6、下ヒータ7、モータ
9、ランプ10、図示しないマグネトロン及び冷却ファ
ン装置などを選択的に動作させて加熱調理を実行すると
共に、図示しない表示器群の動作制御などを行う構成と
なっている。
【0015】前記CdSセル11は一端が分圧用抵抗1
5を介して定電圧電源端子+Vccに接続され、他端がア
ース端子に接続されている。従って、CdSセル11及
び抵抗15の共通接続点からは、CdSセル11による
検知照度が低い場合(電気抵抗値が高い場合)、つまり
焼網8上の調理物の焦げ度合いが大きい場合ほど高い電
圧レベルを呈する検知信号Vaが出力されることにな
る。尚、図2には、CdSセル11による検知照度並び
に調理物の焦げ度合いに対する検知信号Vaの変化特性
例を示した。
【0016】前記サーミスタ12は一端が定電圧電源端
子+Vccに接続され、他端が抵抗16を介してアース端
子に接続されている。従って、サーミスタ12及び抵抗
16の共通接続点からは、サーミスタ12により検知さ
れる庫内温度が高い場合(電気抵抗値が低い場合)ほど
高い電圧レベルを呈する温度信号Vbが出力されること
になる。
【0017】図3のフローチャートには制御回路装置5
による制御内容のうち、本発明の要旨に関係した部分の
内容が示されており、以下これについて関連した作用と
共に説明する。即ち、図3に示す制御内容は、焼網8上
に載置された調理物としての食パンA(図4参照)を焼
き上げるためのトースト調理の例であり、操作パネル1
4からトースト調理の開始を指令する信号が入力された
とき(ステップS0で「YES」)には、まず、モータ
9に通電して焼網8の回転を開始させると共に、ランプ
10を点灯して加熱室4内を照明し(ステップS1、S
2)、この時点でのCdSセル11からの検知信号Va
を読み込んで初期値Va0として記憶する(ステップS
3)。
【0018】尚、上記ステップS3では、CdSセル1
1が焼網8上の食パンAの照度を検知した状態での検知
信号Vaを読み込む必要がある。このとき、加熱室4内
が所謂ブラックコーティングされていた場合には、Cd
Sセル11が食パンAの照度を検知した状態を呈する毎
に検知信号Vaのレベルが立ち上がることになるから、
ステップS3では、実際には検知信号Vaのピークを初
期値Vaoとして記憶する。つまり、例えば食パンAが2
枚であった場合、検知信号Vaは、図5に示すように、
焼網が1回転される時間Tが経過する毎に2回ずつピー
ク値を呈するから、そのピーク値を初期値Vaoとして記
憶する。
【0019】初期値Vaoを記憶した後には、サーミスタ
12からの温度信号Vbにより示される庫内温度Dを読
み込むと共に、その庫内温度Dが所定の上限温度Dmax
以上あるか否かを判断し(ステップS4、S5)、上限
温度Dmax 未満であった場合には内部カウンタの計数値
N(初期値は零)を「1」だけインクリメントする(ス
テップS6)。ここで、トースト調理時には、庫内温度
Dが前記上限温度Dmax 未満の状態において上ヒータ6
及び下ヒータ7に対し一定時間ずつ交互に通電する制御
を行うものであり、上記内部カウンタ機能は、このよう
な上ヒータ6及び下ヒータ7に対する各通電時間を決定
するために設けられている。
【0020】内部カウンタのインクリメント動作後に
は、その計数値Nが予め設定された上ヒータ6用の通電
時間を示す目標値ΔN1に達したか否かを判断する(ス
テップS7)。このとき、計数値Nが目標値ΔN1未満
であった場合には、上ヒータ6をオンするステップS8
を実行した後にステップS15へ移行する。
【0021】これに対して、計数値Nが目標値ΔN1に
達したとき(ステップS7で「YES」)には、上ヒー
タ6をオフするステップS9、内部カウンタの計数値N
を初期化するステップS10を実行した後に、当該内部
カウンタの計数値Nを「1」だけインクリメントし(ス
テップS11)、その計数値Nが予め設定された下ヒー
タ7用の通電時間を示す目標値ΔN2に達したか以下を
判断する(ステップS12)。このとき、計数値Nが目
標値ΔN2未満であった場合には、下ヒータ7をオンす
るステップS13を実行した後に前記ステップS15へ
移行し、計数値Nが目標値ΔN2に達した場合には、下
ヒータ7をオフするステップS14を実行した後に前記
ステップS15へ移行する。
【0022】このステップS15では、上ヒータ6及び
下ヒータ7の1周期分の通電が終了したか否かを判断す
るものであり、「YES」の場合には前記内部カウンタ
の計数値Nを初期化するステップS16を実行した後
に、CdSセル11からの検知信号Vaを読み込むため
のステップS17へ移行し、また、「NO」の場合には
ステップS16をジャンプしてステップS17へ移行す
る。
【0023】また、前記ステップS5で「YES」と判
断した場合、つまり庫内温度Dが上限温度Dmax 以上に
なった場合には、上ヒータ6及び下ヒータ7を両者とも
オフさせるステップS18、前記内部カウンタの計数値
Nを初期化するステップS19を実行して上記ステップ
S17へ移行する。
【0024】尚、上記ステップS17においても、前記
ステップS3と同様に、CdSセル11が焼網8上の食
パンAの照度を検知した状態での検知信号Vaを読み込
む必要があり、実際には検知信号Vaのピーク値を読み
込むようにしている。
【0025】ステップS17において検知信号Vaを読
み込んだ後には、上ヒータ6及び下ヒータ7の何れがオ
ンされているかを判断するものであり(ステップS2
0、S22)、上ヒータ6がオンされている場合には、
ステップS17で読み込んだ検知信号Vaのレベルを、
予め設定された補正値Va1だけ低下させ(ステップS2
1)、下ヒータ7がオンされている場合には、上記検知
信号Vaのレベルを、予め設定された補正値Va2だけ低
下させる(ステップS23)。
【0026】ここで、前にも述べたように、検知信号V
aの電圧レベルは、CdSセル11による検知照度が低
い場合(焼網8上の食パンAの焦げ度合いが大きい場
合)ほど高い値となるものであり(図2参照)、従っ
て、上ヒータ6或いは下ヒータ7に対する通電に応じた
入力電圧の低下によってランプ10の明るさが低減した
場合には、CdSセル11の検知照度が低下して、検知
信号Vaのレベルが上昇することになる。
【0027】前記補正値Va1及びVa2は、このような検
知信号Vaのレベル変動を補正するために設定されたも
のである。具体的には、検知信号Vaの電圧レベルは、
焼網8が1回転される場合において、上ヒータ6及び下
ヒータ7の通電状態に応じて図6に示すように変化す
る。即ち、図6において、上ヒータ6及び下ヒータ7が
双方とも断電された期間T1での検知電圧Vaのピーク
レベルがE1であった場合、上ヒータ6のみが通電され
た期間T2には、その通電に伴う入力電圧の低下によっ
てCdSセル11の検知照度が低下するため、検知信号
VaのピークレベルがE2まで上昇する。また、下ヒー
タ7のみが通電された期間T3にも、検知信号Vaのピ
ークレベルがE3まで上昇するものであり、このような
検知信号Vaのレベル変動量は、上ヒータ6及び下ヒー
タ7の出力値に応じた値となる。
【0028】そこで、補正値Va1は、上ヒータ6への通
電に伴う入力電圧の低下によってCdSセル11の検知
照度が低下した場合における検知信号Vaの上昇分(E
2−E1)に応じた値に設定され、補正値Va2は、下ヒ
ータ7への通電に伴う入力電圧の低下によってCdSセ
ル11の検知照度が低下した場合における検知信号Va
の上昇分(E3−E1)に応じた値に設定される。
【0029】上記のような検知信号Vaの補正が済んだ
後には、その検知信号Vaと前記ステップS3で記憶し
た初期値Va0との比(Va/Vao)が設定値以下か否か
を判断し(ステップS24)、ここで「NO」と判断さ
れる期間には、前記ステップS4以降の制御を繰り返し
実行する。また、ステップS24で「YES」と判断し
たときには、トースト調理のための一連の制御を終了さ
せる動作(図示しないが、モータ9の断電及びランプ1
0の消灯制御を含む)を実行し、初期状態に戻る。
【0030】以上説明したトースト調理時の制御内容を
要約すると次のようになる。 …トースト調理の開始時には、焼網8を回転させると
共に、ランプ10により加熱室4内を照明し、この状態
でCdSセル11からの検知信号Vaを初期値Va0とし
て読み込むものであり、この初期値Va0は、食パンAの
トースト前の照度を示す基準データとなる。
【0031】…庫内温度Dが上限温度Dmax 未満の状
態では、上ヒータ6及び下ヒータ7に対して一定時間
(ヒータ6及び7に対する各通電期間中に計数動作を行
う内部カウンタの計数値Nが目標値ΔN1或いはΔN2
に達するまでの各時間)ずつ交互に通電すると共に、庫
内温度Dが上限温度Dmax 以上となった状態ではそれら
上ヒータ6及び下ヒータ7を断電するという制御を行
い、以て食パンAを焼き上げるための加熱動作を、その
加熱温度を調節しながら実行する。
【0032】…加熱動作の開始後には、CdSセル1
1からの検知信号Va(つまり、食パンAの照度(焦げ
度合い)を示す信号)を逐次読み込むと共に、上ヒータ
6或いは下ヒータ7への通電に起因した検知信号Vaの
レベル変動を補正する。具体的には、上ヒータ6及び下
ヒータ7への各通電期間には、検知信号Vaのレベルが
各ヒータ6或いは7の出力値に応じた値だけ上昇するこ
とになるから、検知信号Vaのレベルを、各ヒータ6或
いは7への通電に応じた入力電圧の低下割合が大きい場
合ほど低くなるように補正する。
【0033】…前述のような加熱動作の進行に伴い食
パンAの焦げ度合いが大きくなり、その食パンAの照度
を示す補正後の検知信号Vaと前記初期値Va0との比
(Va/Vao)が設定値以下になった場合、つまり、食
パンAの焦げ度合い(焼き色)が設定された状態となっ
たときには、加熱動作を停止すると共に、焼網8の回転
及びランプ10による庫内照明を停止してトースト調理
を終了する。
【0034】従って、上記した本実施例の構成によれ
ば、食パンAのトースト調理時において、加熱出力の切
換に伴い入力電圧が変動し、以てランプ10の照度が変
動するような状況となった場合、つまり食パンAの照度
低下が、その焦げ度合いの増大に起因したものではなく
ランプ10の照度低減に起因したものであった場合に
は、CdSセル11からの検知信号Vaが上記変動分だ
け補正されることになるから、そのCdSセル11によ
る食パンAの焦げ度合いの検知精度が向上するようにな
り、トースト調理を常に最適状態で行い得るようにな
る。
【0035】尚、上記実施例では、検知信号Vaを補正
する動作を、制御回路装置5のプログラムによって実現
する構成としたが、検知信号Vaそのものを、上ヒータ
6及び下ヒータ7の通電状態に応じてハ−ドウエア的に
補正する補正手段を設ける構成としても良いものであ
る。
【0036】図7には、本発明の第2実施例が示されて
おり、以下これについて上記第1実施例と異なる部分の
み説明する。即ち、電圧検出手段としての電圧サンプリ
ング回路17は、電子レンジの電源である商用交流電源
18からの入力電圧を検知し、その検知電圧を示す電圧
信号Vsを制御回路装置5に与える。制御回路装置5
は、CdSセル11から出力される検知信号Vaのレベ
ルを、上記電圧信号Vsにより示される電源電圧が低い
場合ほど低くなるように補正する。
【0037】従って、本実施例においても、食パンAの
照度低下が、焦げ度合いの増大に起因したものではな
く、電源電圧の低下に伴うランプ10の照度低減に起因
したものであったときには、その低下分が補正されるこ
とになり、結果的に、前記第1実施例と同様の効果を奏
し得るようになる。
【0038】尚、この第2実施例においても、検知信号
Vaそのものを、電源電圧を示す電圧信号Vsによりハ
−ドウエア的に補正する補正手段を設ける構成としても
良いものである。
【0039】また、入力電流を検知する電流検知手段を
設け、CdSセル11から出力される検知信号Vaのレ
ベルを上記電流検知手段により検知される入力電流が大
きい場合ほど低くなるように補正する補正手段を設ける
構成としても、前記第1実施例と同様の効果を奏するも
のである。
【0040】その他、本発明は上記し且つ図面に示した
各実施例に限定されるものではなく、例えばトースト調
理を行う場合に限らず、焦げ目(焼き色の変化)を伴う
他の調理を行う場合にも適用できるなど、その要旨を逸
脱しない範囲で種々変形して実施できるものである。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば以上の説明によって明ら
かなように、ランプの照度が入力電圧の変動により変化
した場合に、その照度変化に伴う焦げ目センサの出力レ
ベルの変動を補正する構成としたので、焦げ目センサに
よる検知精度を常時において信頼性の高いものとするこ
とができて、その検知出力に基づいた加熱調理動作を常
に最適状態で行い得るという優れた効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気的構成図
【図2】CdSセルの出力特性図
【図3】制御回路装置の制御内容を示すフローチャート
【図4】全体の概略構成を示す正面図
【図5】作用説明用の波形図その1
【図6】作用説明用の波形図その2
【図7】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、1は電子レンジ本体、4は加熱室、5は制御回
路装置(制御手段、補正手段)、6は上ヒータ(加熱手
段)、7は下ヒータ(加熱手段)、8は焼網、10はラ
ンプ、11はCdSセル(焦げ目センサ)、12は温度
センサ、17は電圧サンプリング回路(電圧検出手段)
を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室内の調理物を加熱するための加熱
    手段と、前記加熱室内を照明するランプと、前記調理物
    の照度に基づいて当該調理物の焦げ度合いを示す検知信
    号を出力する焦げ目センサと、前記検知信号に基づいて
    加熱調理動作を制御する制御手段とを備えた加熱調理器
    において、 前記焦げ目センサから出力される検知信号により示され
    る調理物の焦げ度合いのレベルを当該検知信号の出力期
    間における前記加熱手段の出力値が大きい場合ほど低く
    なるように補正する補正手段を設けたことを特徴とする
    加熱調理器。
  2. 【請求項2】 加熱室内の調理物を加熱するための加熱
    手段と、前記加熱室内を照明するランプと、前記調理物
    の照度に基づいて当該調理物の焦げ度合いを示す検知信
    号を出力する焦げ目センサと、前記検知信号に基づいて
    加熱調理動作を制御する制御手段とを備えた加熱調理器
    において、 電源電圧を検知する電圧検知手段と、 前記焦げ目センサから出力される検知信号により示され
    る調理物の焦げ度合いのレベルを前記電圧検知手段によ
    り検知される電源電圧が低い場合ほど低くなるように補
    正する補正手段とを設けたことを特徴とする加熱調理
    器。
  3. 【請求項3】 加熱室内の調理物を加熱するための加熱
    手段と、前記加熱室内を照明するランプと、前記調理物
    の照度に基づいて当該調理物の焦げ度合いを示す検知信
    号を出力する焦げ目センサと、前記検知信号に基づいて
    加熱調理動作を制御する制御手段とを備えた加熱調理器
    において、 入力電流を検知する電流検知手段と、 前記焦げ目センサから出力される検知信号により示され
    る調理物の焦げ度合いのレベルを前記電流検知手段によ
    り検知される入力電流が大きい場合ほど低くなるように
    補正する補正手段とを設けたことを特徴とする加熱調理
    器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6730888B1 (en) * 1999-07-08 2004-05-04 Seb S.A. Bread toasting control in a toaster by response curve of photosensitive element(s)
WO2017170318A1 (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器

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