JP2624298B2 - 水酸基を有する炭化水素化合物の製造方法 - Google Patents
水酸基を有する炭化水素化合物の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、コバルト錯体を触媒に用いたオレフィン類
の新規な酸化還元反応に関し、特に、水酸基を有する炭
化水素化合物の製造方法に関する。
の新規な酸化還元反応に関し、特に、水酸基を有する炭
化水素化合物の製造方法に関する。
<従来技術とその問題点> 従来、デセン等のオレフィン類からデカノール等の水
酸基を有する炭化水素化合物を製造するには、硫酸等の
酸の存在下で水と反応させる方法がある。
酸基を有する炭化水素化合物を製造するには、硫酸等の
酸の存在下で水と反応させる方法がある。
しかし、この反応は、逆方向に進行する反応として、
デカノール等を加熱してデセン等に転化する反応として
も利用され、可逆平衡反応であるため、いずれの方向へ
の転化率にも上限があり、この値は、120℃で約20〜40
%と低く、理論的にこれ以上の転化率が得られない。
デカノール等を加熱してデセン等に転化する反応として
も利用され、可逆平衡反応であるため、いずれの方向へ
の転化率にも上限があり、この値は、120℃で約20〜40
%と低く、理論的にこれ以上の転化率が得られない。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は目的は、従来技術における問題点を解決し、
オレフィン系化合物から、高転化率でかつ高い選択性に
て水酸基を有する炭化水素化合物を製造する方法を提供
することにある。
オレフィン系化合物から、高転化率でかつ高い選択性に
て水酸基を有する炭化水素化合物を製造する方法を提供
することにある。
<課題を解決するための手段> 本発明者等は、オレフィン類の酸素酸化反応を種々の
錯体触媒を用いて検討していたところ、新規な反応を見
出し本発明に至った。
錯体触媒を用いて検討していたところ、新規な反応を見
出し本発明に至った。
すなわち、本発明は、 下記一般式[1]で示される化合物を、 式[1] (ここで、R1はアルキル基、アリール基、シクロアルキ
ル基、アリールアルキル基を表わし、R2、R3、R4は、水
素またはアルキル基、アリール基、アリールアルキル基
を表わす。R1〜R4は互いに同じでも異なっていてもよ
く、置換基を有していてもよい。) 下記一般式[2]で示される触媒の存在下 式[2] [ここで、R5、R7およびR8、R10は、それぞれ水素、低
級アルキル基、アリール基または−CF3で表わされる基
を表わし、R6およびR9は、水素、低級アルキル基、−CO
OR11、(ただしR11は、水素、低級アルキル基を示す)
または−CF3で表わされる基を表わす。ただし、R5、
R6、R7のうちのいずれか一つおよび/またはR8、R9、R
10のうちのいずれか一つは、−CF3で表される基であ
る。
ル基、アリールアルキル基を表わし、R2、R3、R4は、水
素またはアルキル基、アリール基、アリールアルキル基
を表わす。R1〜R4は互いに同じでも異なっていてもよ
く、置換基を有していてもよい。) 下記一般式[2]で示される触媒の存在下 式[2] [ここで、R5、R7およびR8、R10は、それぞれ水素、低
級アルキル基、アリール基または−CF3で表わされる基
を表わし、R6およびR9は、水素、低級アルキル基、−CO
OR11、(ただしR11は、水素、低級アルキル基を示す)
または−CF3で表わされる基を表わす。ただし、R5、
R6、R7のうちのいずれか一つおよび/またはR8、R9、R
10のうちのいずれか一つは、−CF3で表される基であ
る。
また、R5〜R10は、互いに同じでも異なっていてもよ
い。ただし、R5、R7、R8およびR10のすべてが−CF3で表
される基であり、かつ、R6およびR9が水素である場合を
除く。]で、 かつ2級アルコールの存在下に、酸素含有ガスと反応
させることを特徴とする下記一般式[3]で示される、
水酸基を有する炭化水素化合物の製造方法。
い。ただし、R5、R7、R8およびR10のすべてが−CF3で表
される基であり、かつ、R6およびR9が水素である場合を
除く。]で、 かつ2級アルコールの存在下に、酸素含有ガスと反応
させることを特徴とする下記一般式[3]で示される、
水酸基を有する炭化水素化合物の製造方法。
式[3] (ここで、R12、R13は、水素または水酸基であり、
R12、R13のいずれか一方は水酸基である。) <発明の構成> 以下に、本発明を詳細に説明する。
R12、R13のいずれか一方は水酸基である。) <発明の構成> 以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の原料として用いる一般式[1]で示されるオ
レフィン系化合物は、脂肪族オレフィン、芳香族オレフ
ィン、置換基を有するオレフィン、あるいは官能基を有
するオレフィンでもよく、2重結合の位置は、末端であ
っても、exo−末端(側鎖の末端位)であっても、ある
いは内部にあってもよい。
レフィン系化合物は、脂肪族オレフィン、芳香族オレフ
ィン、置換基を有するオレフィン、あるいは官能基を有
するオレフィンでもよく、2重結合の位置は、末端であ
っても、exo−末端(側鎖の末端位)であっても、ある
いは内部にあってもよい。
式[1] (ここで、R1はアルキル基、アリール基、シクロアルキ
ル基、アリールアルキル基を表わし、R2、R3、R4は、水
素またはアルキル基、アリール基、アリールアルキル基
を表わす。R1〜R4は互いに同じでも異なっていてもよ
く、置換基を有していてもよい。) 本発明に原料として用いられる、このようなオレフィ
ン系化合物としては、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、
ノネン、デセン等の脂肪族オレフィン; 5−フェニル−3−メチル−2−ペンテン等の置換オレ
フィン; 4−フェニル−1−ブテン、4−フェニル−2−ブテ
ン、2−メチル−4−フェニル−1−ブテン、スチルベ
ン、スチレン等の芳香族オレフィン; 安息香酸アリル、アリルベンジルエーテル、安息香酸
クロチル、安息香酸アリルアミド等の官能基を有するオ
レフィン;等のオレフィン系化合物が例示される。
ル基、アリールアルキル基を表わし、R2、R3、R4は、水
素またはアルキル基、アリール基、アリールアルキル基
を表わす。R1〜R4は互いに同じでも異なっていてもよ
く、置換基を有していてもよい。) 本発明に原料として用いられる、このようなオレフィ
ン系化合物としては、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、
ノネン、デセン等の脂肪族オレフィン; 5−フェニル−3−メチル−2−ペンテン等の置換オレ
フィン; 4−フェニル−1−ブテン、4−フェニル−2−ブテ
ン、2−メチル−4−フェニル−1−ブテン、スチルベ
ン、スチレン等の芳香族オレフィン; 安息香酸アリル、アリルベンジルエーテル、安息香酸
クロチル、安息香酸アリルアミド等の官能基を有するオ
レフィン;等のオレフィン系化合物が例示される。
本発明に用いる触媒は、一般式[2]で示されるコバ
ルト錯体である。
ルト錯体である。
式[2] [ここで、R5、R7およびR8、R10は、それぞれ水素、低
級アルキル基、アリール基または−CF3で表わされる基
を表わし、R6およびR9は、水素、低級アルキル基、−CO
OR11、(ただしR11は、水素、低級アルキル基を示す)
または−CF3で表わされる基を表わす。ただし、R5、
R6、R7のうちのいずれか一つおよび/またはR8、R9、R
10のうちのいずれか一つは、−CF3表わされる基であ
る。
級アルキル基、アリール基または−CF3で表わされる基
を表わし、R6およびR9は、水素、低級アルキル基、−CO
OR11、(ただしR11は、水素、低級アルキル基を示す)
または−CF3で表わされる基を表わす。ただし、R5、
R6、R7のうちのいずれか一つおよび/またはR8、R9、R
10のうちのいずれか一つは、−CF3表わされる基であ
る。
また、R5〜R10は互いに同じでも異なっていてもよ
い。ただし、R5、R7、R8およびR10のすべてが−CF3で表
される基であり、かつ、R6およびR9が水素である場合を
除く。
い。ただし、R5、R7、R8およびR10のすべてが−CF3で表
される基であり、かつ、R6およびR9が水素である場合を
除く。
なお、本発明において低級アルキル基とはC1〜C5の直
鎖または側鎖アルキル基である。
鎖または側鎖アルキル基である。
このようなコバルト錯体としては、下記一般式 [式] C0L2 [ここでLはコバルトの配位子を表わす。]のものが例
示され、好ましい配位子Lとしては下記のものが挙げら
れる。
示され、好ましい配位子Lとしては下記のものが挙げら
れる。
このようなコバルト錯体において、Lで示される配位
子は異なっていてもよいが、好ましくは上記一般式のよ
うに同じであるのがよい。
子は異なっていてもよいが、好ましくは上記一般式のよ
うに同じであるのがよい。
コバルト錯体触媒は、合成してもまた市販品を用いて
もよい。なお、合成する場合には、その合成法には限定
はない。
もよい。なお、合成する場合には、その合成法には限定
はない。
このようなコバルト錯体の合成法の1例を挙げると、
対応する−CF3を有するジケトンとCoCl2を原料に脱塩法
で合成するのが良い。生成した錯体はそのまま乾燥する
が、有機溶媒で抽出後乾燥して反応に使用するのが好ま
しい。
対応する−CF3を有するジケトンとCoCl2を原料に脱塩法
で合成するのが良い。生成した錯体はそのまま乾燥する
が、有機溶媒で抽出後乾燥して反応に使用するのが好ま
しい。
[ここで、R5およびR7(R8およびR10)は、それぞれ
水素、低級アルキル基、アリール基または−CF3で表わ
される基を表わし、R6(R9)は、水素、低級アルキル
基、−COOR11、(ただしR11は、水素、低級アルキル基
を示す)または−CF3で表わされる基を表わす。ただ
し、R5、R6、R7(またはR8、R9、R10)のうちのいずれ
か一つは、−CF3で表される基である。また、R5、R6、R
7(R8、R9、R10)は、互いに同じでも異なっていてもよ
い。ただし、R5およびR7(R8およびR10)が共に−CF3で
表される基であり、かつ、R6(R9)が水素である場合を
除く。] このような触媒の使用量は、通常、原料のオレフィン
系化合物に対して、5〜20mol%の範囲が好ましい。
水素、低級アルキル基、アリール基または−CF3で表わ
される基を表わし、R6(R9)は、水素、低級アルキル
基、−COOR11、(ただしR11は、水素、低級アルキル基
を示す)または−CF3で表わされる基を表わす。ただ
し、R5、R6、R7(またはR8、R9、R10)のうちのいずれ
か一つは、−CF3で表される基である。また、R5、R6、R
7(R8、R9、R10)は、互いに同じでも異なっていてもよ
い。ただし、R5およびR7(R8およびR10)が共に−CF3で
表される基であり、かつ、R6(R9)が水素である場合を
除く。] このような触媒の使用量は、通常、原料のオレフィン
系化合物に対して、5〜20mol%の範囲が好ましい。
本発明の製造方法では、その反応系内に2級アルコー
ルが存在することが必須要件であり、1級アルコールや
3級アルコールでは、本発明の製造方法に係る反応は進
行しない。
ルが存在することが必須要件であり、1級アルコールや
3級アルコールでは、本発明の製造方法に係る反応は進
行しない。
このような2級アルコールは2級アルコールであれば
他に限定はなく、脂肪族、脂環式、芳香族またはこれら
の置換基を有するもの等いずれのものも適用可能であ
る。
他に限定はなく、脂肪族、脂環式、芳香族またはこれら
の置換基を有するもの等いずれのものも適用可能であ
る。
本発明の製造方法に用いる2級アルコールとしては、
イソプロピルアルコール、シクロペンタノール、シクロ
ヘキサノール、α−フェネチルアルコール、sec−ブタ
ノール等が好ましく用いられる。
イソプロピルアルコール、シクロペンタノール、シクロ
ヘキサノール、α−フェネチルアルコール、sec−ブタ
ノール等が好ましく用いられる。
なかでも、イソプロピルアルコール、シクロペンタノ
ール、は好適に用いられる。
ール、は好適に用いられる。
2級アルコールとしてこのようなものを用いたとき、
反応速度、収率、選択率等の点で好ましい結果を得る。
反応速度、収率、選択率等の点で好ましい結果を得る。
2級アルコールの使用量は、オレフィン系化合物1モ
ルに対し、1モル以上、通常3モル以上、好ましくは5
以上あればよい。
ルに対し、1モル以上、通常3モル以上、好ましくは5
以上あればよい。
本発明の製造方法においては、このような2級アルコ
ールは、オレフィン類の溶媒として用いるのが好ましい
が、必要により、tert−ブタノール、n−プロパノー
ル、トルエン等の反応に不活性な溶媒を用いても良い。
ールは、オレフィン類の溶媒として用いるのが好ましい
が、必要により、tert−ブタノール、n−プロパノー
ル、トルエン等の反応に不活性な溶媒を用いても良い。
本発明の製造方法に用いる酸素含有ガスは、酸素ガス
でもよいし、酸素含有窒素ガス、酸素含有アルゴンガス
等の酸素含有不活性ガスでも良い。
でもよいし、酸素含有窒素ガス、酸素含有アルゴンガス
等の酸素含有不活性ガスでも良い。
酸素圧は、通常0.1〜10kg/cm2、好ましくは0.2〜5kg/
cm2、より好ましくは、0.2〜1.0kg/cm2が良い。
cm2、より好ましくは、0.2〜1.0kg/cm2が良い。
下記に本発明の水酸基を有する炭化水素化合物の製造
方法の反応式の一般式を示す。
方法の反応式の一般式を示す。
(上記式においてR1はアルキル基、アリール基、シクロ
アルキル基またはアリールアルキル基を表わし、R2、
R3、R4は、水素、アルキル基、アリール基またはアリー
ルアルキル基を表わす。R1〜R4は互いに同じでも異なっ
ていてもよく、置換基を有していてもよい。R12、13は
水素または水酸基を表わすものである。また、R14〜R17
は水素、アルキル基、アリール基、シクロアルキル基、
アリールアルキル基またはR14とR15、R16とR17が一緒に
なって酸素を表わすものである。
アルキル基またはアリールアルキル基を表わし、R2、
R3、R4は、水素、アルキル基、アリール基またはアリー
ルアルキル基を表わす。R1〜R4は互いに同じでも異なっ
ていてもよく、置換基を有していてもよい。R12、13は
水素または水酸基を表わすものである。また、R14〜R17
は水素、アルキル基、アリール基、シクロアルキル基、
アリールアルキル基またはR14とR15、R16とR17が一緒に
なって酸素を表わすものである。
なお、上記式においてR12、R13のいずれかは水酸基で
あり、また、R14とR15の組、R16とR17の組のいずれかは
酸素である。) 本発明の製造方法によれば、上記式中[3]で表わさ
れる水酸基を有する炭化水素化合物が高選択率で得ら
れ、かつ反応収率も向上する。
あり、また、R14とR15の組、R16とR17の組のいずれかは
酸素である。) 本発明の製造方法によれば、上記式中[3]で表わさ
れる水酸基を有する炭化水素化合物が高選択率で得ら
れ、かつ反応収率も向上する。
本発明の製造方法の反応温度は、50℃以上、好ましく
は60〜150℃である。
は60〜150℃である。
反応温度が50℃以下では反応速度が遅く収率が低いか
らである。
らである。
また、本発明においては、反応温度100℃以上で、収
率はほぼ一定となる。
率はほぼ一定となる。
なお、このような反応温度は、用いる2級アルコール
や原料のオレフィン系化合物の沸点に応じて適宜決定す
るのが好ましい。例えば、2級アルコールとしてイソプ
ロピルアルコールを用いる場合は、沸点が82℃であり、
これ以上の温度で液相反応とするには加圧が必要である
ので、反応温度は好ましくは50〜80℃、より好ましくは
60〜80℃とする。
や原料のオレフィン系化合物の沸点に応じて適宜決定す
るのが好ましい。例えば、2級アルコールとしてイソプ
ロピルアルコールを用いる場合は、沸点が82℃であり、
これ以上の温度で液相反応とするには加圧が必要である
ので、反応温度は好ましくは50〜80℃、より好ましくは
60〜80℃とする。
本発明の製造方法においては、反応容器内にオレフィ
ン系化合物を、2級アルコール、その他の溶媒にとかし
て入れ、必要量の触媒を入れて、所定の温度で、O2含有
ガスを流しつつ反応を行う。反応途中ではO2含有ガスと
液相が充分接触するように撹拌を行うのがよい。また、
O2含有ガスを液相中にバブリングさせることも良い。
ン系化合物を、2級アルコール、その他の溶媒にとかし
て入れ、必要量の触媒を入れて、所定の温度で、O2含有
ガスを流しつつ反応を行う。反応途中ではO2含有ガスと
液相が充分接触するように撹拌を行うのがよい。また、
O2含有ガスを液相中にバブリングさせることも良い。
なお、本発明の製造方法において、反応温度を原料の
オレフィン系化合物や2級アルコール等の沸点よりも高
くする場合には、それらが液相状態を保つように還流状
態にしてもよく、また、必要により加圧する。
オレフィン系化合物や2級アルコール等の沸点よりも高
くする場合には、それらが液相状態を保つように還流状
態にしてもよく、また、必要により加圧する。
本発明の製造方法における反応は、通常液相懸濁法で
連続的に、または回分的に行なわれる。
連続的に、または回分的に行なわれる。
このような、本発明の水酸基を有する炭化水素化合物
の製造方法によって製造される化合物としては、ヘキサ
ノール、ヘプタノール、オクタノール等の脂肪族アルコ
ールや、4−フェニル−2−ブタノール等を挙げること
ができる。
の製造方法によって製造される化合物としては、ヘキサ
ノール、ヘプタノール、オクタノール等の脂肪族アルコ
ールや、4−フェニル−2−ブタノール等を挙げること
ができる。
本発明の製造方法においては、目的物である水酸基を
有する炭化水素化合物の他に、パラフィン系炭化水素化
合物や、カルボニル基を有する炭化水素化合物が生成し
てもよい。
有する炭化水素化合物の他に、パラフィン系炭化水素化
合物や、カルボニル基を有する炭化水素化合物が生成し
てもよい。
また、本発明の製造方法において、このような副生
物、原料等より、生成した水酸基を有する炭化水素化合
物を分離する方法は、蒸留、吸着による方法、抽出、再
結晶等公知の分離方法によればよく、特に制限はない。
物、原料等より、生成した水酸基を有する炭化水素化合
物を分離する方法は、蒸留、吸着による方法、抽出、再
結晶等公知の分離方法によればよく、特に制限はない。
なお、本発明の製造方法において、生成した水酸基を
有する炭化水素化合物の分析方法は、ガスクロマトグラ
フィー、薄層クロマトグラフィー、液体クロマトグラフ
ィー等、公知の方法はいずれも適用可能である。
有する炭化水素化合物の分析方法は、ガスクロマトグラ
フィー、薄層クロマトグラフィー、液体クロマトグラフ
ィー等、公知の方法はいずれも適用可能である。
<実施例> 以下に、実施例により本発明を具体的に説明する。本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1) 反応容器に、4−フェニル−1−ブテンを1mmolとイ
ソプロパノール5mlとを入れ、さらに、それらに触媒と
して、下記式、 で示されるコバルト錯体を0.037g(4−フェニル−1−
ブテンに対して10mol%)溶解した。
ソプロパノール5mlとを入れ、さらに、それらに触媒と
して、下記式、 で示されるコバルト錯体を0.037g(4−フェニル−1−
ブテンに対して10mol%)溶解した。
この容器内にO2ガスを1atm充填し、75℃にて、15時間
反応させた。
反応させた。
このようにして得られた反応液を、ガスクロマトグラ
フィーを用いて分析した結果、原料である4−フェニル
−1−ブテンは完全に消失し、目的物である4−フェニ
ル−2−ブタノールが54%、他にフェニルブタンが7%
および4−フェニル−2−ブタノンが7%(面積比)生
成していた。
フィーを用いて分析した結果、原料である4−フェニル
−1−ブテンは完全に消失し、目的物である4−フェニ
ル−2−ブタノールが54%、他にフェニルブタンが7%
および4−フェニル−2−ブタノンが7%(面積比)生
成していた。
(実施例2) 反応容器に、1−デセンを1mmolとイソプロパノール5
mlとを入れ、さらに、それらに触媒として、下記式、 で示されるコバルト錯体を0.037g(1−デセンに対して
10mol%)溶解した。
mlとを入れ、さらに、それらに触媒として、下記式、 で示されるコバルト錯体を0.037g(1−デセンに対して
10mol%)溶解した。
この容器内にO2ガスを1atm充填し、75℃にて、30時間
反応させた。
反応させた。
このようにして得られた反応液を、ガスクロマトグラ
フィーを用いて分析した結果、原料である1−デセンは
完全に消失し、目的物である2−デカノールが81%、他
に2−デカノンが12%(面積比)生成していた。
フィーを用いて分析した結果、原料である1−デセンは
完全に消失し、目的物である2−デカノールが81%、他
に2−デカノンが12%(面積比)生成していた。
(実施例3) 反応容器に、安息香酸アリルアミドを1mmolとイソプ
ロパノール5mlとを入れ、さらに、それらに触媒とし
て、下記式、 で示されるコバルト錯塩を0.037g(安息香酸アリルアミ
ドに対して10mol%)溶解した。
ロパノール5mlとを入れ、さらに、それらに触媒とし
て、下記式、 で示されるコバルト錯塩を0.037g(安息香酸アリルアミ
ドに対して10mol%)溶解した。
この容器内にO2ガスを1atm充填し、75℃にて、30時間
反応させた。
反応させた。
このようにして得られた反応液を濃縮し、カラムクロ
マトグラフィーによって生成物を分離したところ、目的
物であるN−ベンゾイル−1−アミノ−2−プロパノー
ルが0.118g(収率78%)他にN−ベンゾイル−1−アミ
ノ−2−プロパノンが0.018g(収率12%)が生成してい
た。
マトグラフィーによって生成物を分離したところ、目的
物であるN−ベンゾイル−1−アミノ−2−プロパノー
ルが0.118g(収率78%)他にN−ベンゾイル−1−アミ
ノ−2−プロパノンが0.018g(収率12%)が生成してい
た。
<発明の効果> 本発明によれば、新規な反応を用いて、オレフィン系
化合物から、水酸基を有するパラフィン系炭化水素化合
物を、高い選択性にて高転化率で得ることができる。
化合物から、水酸基を有するパラフィン系炭化水素化合
物を、高い選択性にて高転化率で得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 徹 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石油 化学工業株式会社内 (72)発明者 高井 敏浩 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石油 化学工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】下記の一般式[1]で示される化合物を、 式[1] (ここで、R1はアルキル基、アリール基、シクロアルキ
ル基またはアリールアルキル基を表わし、R2、R3、R
4は、水素、アルキル基、アリール基またはアリールア
ルキル基を表わす。R1〜R4は互いに同じでも異なってい
てもよく、置換基を有していてもよい。) 下記の一般式[2]で示される触媒の存在下、 式[2] [ここで、R5、R7およびR8、R10は、それぞれ水素、低
級アルキル基、アリール基または−CF3で表わされる基
を表わし、R6およびR9は、水素、低級アルキル基、−CO
OR11、(ただしR11は、水素、低級アルキル基を示す)
または−CF3で表わされる基を表わす。ただし、R5、
R6、R7のうちのいずれか一つおよび/またはR8、R9、R
10のうちのいずれか一つは、−CF3で表される基であ
る。 また、R5〜R10は、互いに同じでも異なっていてもよ
い。ただし、R5,R7,8およびR10のすべてが−CF3で表さ
れる基あり、かつ、R6およびR9が水素である場合を除
く。]で、 かつ2級アルコール中の存在下に、酸素含有ガスと反応
させることを特徴とする下記一般式[3]で示される、
水酸基を有する炭化水素化合物の製造方法。 式[3] (ここで、R12、R13は、水素または水酸基であり、
R12、R13のいずれか一方は水酸基である。)
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JP63107016A JP2624298B2 (ja) | 1988-04-28 | 1988-04-28 | 水酸基を有する炭化水素化合物の製造方法 |
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JPH01279850A JPH01279850A (ja) | 1989-11-10 |
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