JPH07196548A - tert−ブチルヒドロペルオキシドからtert−ブチルアルコールおよびジ−tert−ブチルペルオキシドを同時に製造する方法 - Google Patents
tert−ブチルヒドロペルオキシドからtert−ブチルアルコールおよびジ−tert−ブチルペルオキシドを同時に製造する方法Info
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- JPH07196548A JPH07196548A JP6278712A JP27871294A JPH07196548A JP H07196548 A JPH07196548 A JP H07196548A JP 6278712 A JP6278712 A JP 6278712A JP 27871294 A JP27871294 A JP 27871294A JP H07196548 A JPH07196548 A JP H07196548A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C409/00—Peroxy compounds
- C07C409/16—Peroxy compounds the —O—O— group being bound between two carbon atoms not further substituted by oxygen atoms, i.e. peroxides
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C29/00—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
- C07C29/132—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C407/00—Preparation of peroxy compounds
Abstract
(57)【要約】
【構成】 tert−ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブ
チルアルコール溶液を含むtert−ブチルヒドロペルオキ
シド供給原料をヒドロペルオキシド分解触媒と接触させ
て、tert−ブチルヒドロペルオキシドを分解するtert−
ブチルアルコールおよびジ−tert−ブチルペルオキシド
の製造方法であって、前記のヒドロペルオキシド分解触
媒が、ペレット状の炭素に担持されたパラジウムである
ことを特徴とする製造方法。 【効果】 tert−ブチルヒドロペルオキシドから、高い
転換率と選択率で、tert−ブチルアルコールおよびジ−
tert−ブチルペルオキシドを合成できる。
チルアルコール溶液を含むtert−ブチルヒドロペルオキ
シド供給原料をヒドロペルオキシド分解触媒と接触させ
て、tert−ブチルヒドロペルオキシドを分解するtert−
ブチルアルコールおよびジ−tert−ブチルペルオキシド
の製造方法であって、前記のヒドロペルオキシド分解触
媒が、ペレット状の炭素に担持されたパラジウムである
ことを特徴とする製造方法。 【効果】 tert−ブチルヒドロペルオキシドから、高い
転換率と選択率で、tert−ブチルアルコールおよびジ−
tert−ブチルペルオキシドを合成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、tert−ブチルヒドロペ
ルオキシドからtert−ブチルアルコールおよびジ−tert
−ブチルペルオキシドを同時に製造する方法に関する。
より詳しくは、本発明は、tert−ブチルヒドロペルオキ
シドのtert−ブチルアルコール溶液からtert−ブチルア
ルコールおよびジ−tert−ブチルペルオキシドを同時に
製造するための連続的な触媒的方法に関する。さらに詳
しくは、本発明は、tert−ブチルヒドロペルオキシドの
tert−ブチルアルコール溶液を、その上にパラジウムが
沈着されたペレット状の炭素触媒に接触させることによ
る、tert−ブチルアルコールおよびジ−tert−ブチルペ
ルオキシドを同時に製造するための連続的方法に関す
る。
ルオキシドからtert−ブチルアルコールおよびジ−tert
−ブチルペルオキシドを同時に製造する方法に関する。
より詳しくは、本発明は、tert−ブチルヒドロペルオキ
シドのtert−ブチルアルコール溶液からtert−ブチルア
ルコールおよびジ−tert−ブチルペルオキシドを同時に
製造するための連続的な触媒的方法に関する。さらに詳
しくは、本発明は、tert−ブチルヒドロペルオキシドの
tert−ブチルアルコール溶液を、その上にパラジウムが
沈着されたペレット状の炭素触媒に接触させることによ
る、tert−ブチルアルコールおよびジ−tert−ブチルペ
ルオキシドを同時に製造するための連続的方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】イソブタンを酸素と、熱的にまたは触媒
を使用して反応させ、生成する主な過酸化物がtert−ブ
チルペルオキシドであるような過酸化反応生成物を形成
させることは知られている。このtert−ブチルヒドロペ
ルオキシドを熱分解または接触分解して、tert−ブチル
アルコールを形成させることも、また公知である。米国
特許第4,810,809号明細書および同4,90
0,850号明細書に指摘されているように、ジ−tert
−ブチルペルオキシドが反応生成物の少量成分であるこ
とも、また知られている。ジ−tert−ブチルペルオキシ
ドは、たとえば化学反応における高温フリーラジカル開
始剤として使用される、貴重な商業製品である。これら
の2件の特許は、tert−ブチルヒドロペルオキシドの熱
分解または接触分解によって形成された反応生成物か
ら、精製されたジ−tert−ブチルペルオキシドを回収す
るために使用することが可能な方法を開示している。
を使用して反応させ、生成する主な過酸化物がtert−ブ
チルペルオキシドであるような過酸化反応生成物を形成
させることは知られている。このtert−ブチルヒドロペ
ルオキシドを熱分解または接触分解して、tert−ブチル
アルコールを形成させることも、また公知である。米国
特許第4,810,809号明細書および同4,90
0,850号明細書に指摘されているように、ジ−tert
−ブチルペルオキシドが反応生成物の少量成分であるこ
とも、また知られている。ジ−tert−ブチルペルオキシ
ドは、たとえば化学反応における高温フリーラジカル開
始剤として使用される、貴重な商業製品である。これら
の2件の特許は、tert−ブチルヒドロペルオキシドの熱
分解または接触分解によって形成された反応生成物か
ら、精製されたジ−tert−ブチルペルオキシドを回収す
るために使用することが可能な方法を開示している。
【0003】Sanderson らは、tert−ブチルヒドロペル
オキシドの分解に対する様々な触媒の利用を、一連の米
国特許において開示しており、そのなかには、担体を用
いないニッケル、銅、クロミアおよび鉄よりなる触媒
(米国特許第4,704,482号明細書);鉄、銅、
クロミアおよびコバルトよりなる触媒(米国特許第4,
705,903号明細書);周期率表のVIA族またはVI
II族から選ばれた、塩基処理された水素化触媒よりなる
触媒(米国特許第4,742,179号明細書);本質
的にニッケル、銅、クロムおよびバリウムよりなる触媒
(米国特許第4,873,380号明細書);レニウム
化合物によって促進される金属フタロシアニンよりなる
触媒(米国特許第4,910,349号明細書);塩基
によって促進される金属フタロシアニンよりなる触媒
(米国特許第4,912,269号明細書);二座配位
子によって促進される可溶性ルテニウム化合物よりなる
触媒(米国特許第4,912,033号明細書);アル
キルチオールまたはアミンによって促進される鉄(III)
またはマンガン(III)のような金属ポルフィンよりなる
触媒、イミダゾールによって促進される金属フタロシア
ニン化合物よりなる触媒(米国特許第4,912,26
6号明細書)、(米国特許第4,922,034号明細
書);チオールによって促進される金属フタロシアニン
およびフリーラジカル抑制剤よりなる触媒(米国特許第
4,922,035号明細書);ホウ酸塩によって促進
される金属フタロシアニンよりなる触媒(米国特許第
4,922,036号明細書);または、酢酸塩、ホウ
酸塩、シュウ化物、塩化物、1,3−プロパンジオネー
ト、2−エチルヘキサノエート、ヨウ化物、硝酸塩、
2,4−ペンタンジオネート、過塩素酸塩もしくは硫酸
塩のような可溶性ルテニウム化合物および鉄化合物より
なる触媒(米国特許第5,025,113号明細書)が
包含される。
オキシドの分解に対する様々な触媒の利用を、一連の米
国特許において開示しており、そのなかには、担体を用
いないニッケル、銅、クロミアおよび鉄よりなる触媒
(米国特許第4,704,482号明細書);鉄、銅、
クロミアおよびコバルトよりなる触媒(米国特許第4,
705,903号明細書);周期率表のVIA族またはVI
II族から選ばれた、塩基処理された水素化触媒よりなる
触媒(米国特許第4,742,179号明細書);本質
的にニッケル、銅、クロムおよびバリウムよりなる触媒
(米国特許第4,873,380号明細書);レニウム
化合物によって促進される金属フタロシアニンよりなる
触媒(米国特許第4,910,349号明細書);塩基
によって促進される金属フタロシアニンよりなる触媒
(米国特許第4,912,269号明細書);二座配位
子によって促進される可溶性ルテニウム化合物よりなる
触媒(米国特許第4,912,033号明細書);アル
キルチオールまたはアミンによって促進される鉄(III)
またはマンガン(III)のような金属ポルフィンよりなる
触媒、イミダゾールによって促進される金属フタロシア
ニン化合物よりなる触媒(米国特許第4,912,26
6号明細書)、(米国特許第4,922,034号明細
書);チオールによって促進される金属フタロシアニン
およびフリーラジカル抑制剤よりなる触媒(米国特許第
4,922,035号明細書);ホウ酸塩によって促進
される金属フタロシアニンよりなる触媒(米国特許第
4,922,036号明細書);または、酢酸塩、ホウ
酸塩、シュウ化物、塩化物、1,3−プロパンジオネー
ト、2−エチルヘキサノエート、ヨウ化物、硝酸塩、
2,4−ペンタンジオネート、過塩素酸塩もしくは硫酸
塩のような可溶性ルテニウム化合物および鉄化合物より
なる触媒(米国特許第5,025,113号明細書)が
包含される。
【0004】述べられているように、イソブタンが分子
状の酸素と反応すると、主要な反応生成物はtert−ブチ
ルアルコールとtert−ブチルヒドロペルオキシドであ
る。しかしながら、少量の他の酸素含有汚染物もまた形
成される。
状の酸素と反応すると、主要な反応生成物はtert−ブチ
ルアルコールとtert−ブチルヒドロペルオキシドであ
る。しかしながら、少量の他の酸素含有汚染物もまた形
成される。
【0005】少量の水が形成され、それは通常、反応器
からの流出液の0.5〜1重量%の量である。生じる副
生成物としての水の量は、使用される反応条件の苛酷さ
の関数であり、そして、その反応条件の苛酷さが増加す
ればするほど、増加する傾向がある。
からの流出液の0.5〜1重量%の量である。生じる副
生成物としての水の量は、使用される反応条件の苛酷さ
の関数であり、そして、その反応条件の苛酷さが増加す
ればするほど、増加する傾向がある。
【0006】示されたように、tert−ブチルヒドロペル
オキシドは、tert−ブチルアルコールおよびジ−tert−
ブチルペルオキシドを製造するための原料物質として有
用である。
オキシドは、tert−ブチルアルコールおよびジ−tert−
ブチルペルオキシドを製造するための原料物質として有
用である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】tert−ブチルヒドロペ
ルオキシドから、高い転換率と増大した選択率で、tert
−ブチルアルコールおよびジ−tert−ブチルペルオキシ
ドを合成する方法が求められている。本発明の目的は、
このような方法を提供することである。
ルオキシドから、高い転換率と増大した選択率で、tert
−ブチルアルコールおよびジ−tert−ブチルペルオキシ
ドを合成する方法が求められている。本発明の目的は、
このような方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によって、tert−
ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブチルアルコール溶
液が、触媒として有効な量の、本質的にパラジウムがそ
の上に沈着されたペレット状の炭素からなる触媒と接触
すると、tert−ブチルアルコールおよび増加した量のジ
−tert−ブチルヒドロペルオキシドが形成されるという
ことが見出された。tert−ブチルアルコールおよびジ−
tert−ブチルペルオキシドは、反応生成物から回収する
ことができる。
ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブチルアルコール溶
液が、触媒として有効な量の、本質的にパラジウムがそ
の上に沈着されたペレット状の炭素からなる触媒と接触
すると、tert−ブチルアルコールおよび増加した量のジ
−tert−ブチルヒドロペルオキシドが形成されるという
ことが見出された。tert−ブチルアルコールおよびジ−
tert−ブチルペルオキシドは、反応生成物から回収する
ことができる。
【0009】本発明の方法で使用される出発物質は、te
rt−ブチルヒドロペルオキシド供給原料と、炭素に担持
されたパラジウム触媒である。
rt−ブチルヒドロペルオキシド供給原料と、炭素に担持
されたパラジウム触媒である。
【0010】tert−ブチルヒドロペルオキシド供給原料 tert−ブチルヒドロペルオキシド供給原料は、イソブタ
ンの酸化生成物を含み、ここで、該tert−ブチルヒドロ
ペルオキシドは、イソブタンとtert−ブチルアルコール
の混合物中に溶解されたものでも、またはtert−ブチル
アルコールの添加により希釈されたイソブタンの酸化生
成物を含んでもよく、tert−ブチルアルコールとイソブ
タンの混合物中のtert−ブチルアルコールの溶液が、5
〜30重量%のtert−ブチルヒドロペルオキシドを含有
したものであればよい。
ンの酸化生成物を含み、ここで、該tert−ブチルヒドロ
ペルオキシドは、イソブタンとtert−ブチルアルコール
の混合物中に溶解されたものでも、またはtert−ブチル
アルコールの添加により希釈されたイソブタンの酸化生
成物を含んでもよく、tert−ブチルアルコールとイソブ
タンの混合物中のtert−ブチルアルコールの溶液が、5
〜30重量%のtert−ブチルヒドロペルオキシドを含有
したものであればよい。
【0011】別法として、イソブタンの反応生成物を蒸
留帯域に供給し、そこで未反応のイソブタンは蒸留画分
として再循環のために除去してもよく、それによって、
5〜30重量%のtert−ブチルヒドロペルオキシドを含
有する、tert−ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブチ
ルアルコール溶液が得られる。
留帯域に供給し、そこで未反応のイソブタンは蒸留画分
として再循環のために除去してもよく、それによって、
5〜30重量%のtert−ブチルヒドロペルオキシドを含
有する、tert−ブチルヒドロペルオキシドのtert−ブチ
ルアルコール溶液が得られる。
【0012】触媒系 本発明によって使用されるヒドロペルオキシド分解触媒
は、その上に沈着されたパラジウム0.1〜1重量%を
有する炭素から本質的になるものである。
は、その上に沈着されたパラジウム0.1〜1重量%を
有する炭素から本質的になるものである。
【0013】tert−ブチルヒドロペルオキシドの接触分
解 本発明の方法は、反応槽の中でバッチ式に実施されて
も、反応物が管状反応器を連続的に通過することにより
実施されてもよい。
解 本発明の方法は、反応槽の中でバッチ式に実施されて
も、反応物が管状反応器を連続的に通過することにより
実施されてもよい。
【0014】tert−ブチルヒドロペルオキシドの接触分
解は、20〜160℃、好ましくは40〜160℃、よ
り好ましくは60〜120℃、最も好ましくは80〜1
00℃の範囲内の温度において実施される。この反応
は、生成物および反応物を液相に保持するために十分な
圧力で実施されることが好ましい。所望により、約0.
1〜7MPa (0〜1,000psig)の圧力が用いられ
る。
解は、20〜160℃、好ましくは40〜160℃、よ
り好ましくは60〜120℃、最も好ましくは80〜1
00℃の範囲内の温度において実施される。この反応
は、生成物および反応物を液相に保持するために十分な
圧力で実施されることが好ましい。所望により、約0.
1〜7MPa (0〜1,000psig)の圧力が用いられ
る。
【0015】供給溶液の反応帯域への流速は、反応容器
内で適切な接触時間が得られるように調節すべきであ
る。バッチ法においては、保持時間は適切には0.5〜
10時間、そしてより好ましくは1〜3時間である。
内で適切な接触時間が得られるように調節すべきであ
る。バッチ法においては、保持時間は適切には0.5〜
10時間、そしてより好ましくは1〜3時間である。
【0016】本発明の最も好ましい実施態様によれば、
イソブタンは、135〜155℃の温度、2.1〜5.
6MPa (300〜800psig)の圧力、および2〜6時
間の保持時間を包含する酸化反応条件のもとで、酸化帯
域において酸素と反応し、未反応イソブタン、tert−ブ
チルヒドロペルオキシド、tert−ブチルアルコールおよ
び酸素含有副生成物を含む最初の酸化反応生成物が得ら
れる。この最初の酸化反応生成物は、次に、本発明のte
rt−ブチルヒドロペルオキシド供給原料として使用され
る。tert−ブチルヒドロペルオキシド供給原料中のtert
−ブチルヒドロペルオキシドの濃度が、最初の酸化反応
生成物の30重量%を越える場合には、この最初の酸化
反応生成物を、tert−ブチルヒドロペルオキシドの濃度
を所望のパーセンテージ、たとえば15〜25重量%の
tert−ブチルヒドロペルオキシドを含有するtert−ブチ
ルヒドロペルオキシド供給原料を得るまで低下させるの
に十分な量の、tert−ブチルアルコールで希釈してもよ
い。
イソブタンは、135〜155℃の温度、2.1〜5.
6MPa (300〜800psig)の圧力、および2〜6時
間の保持時間を包含する酸化反応条件のもとで、酸化帯
域において酸素と反応し、未反応イソブタン、tert−ブ
チルヒドロペルオキシド、tert−ブチルアルコールおよ
び酸素含有副生成物を含む最初の酸化反応生成物が得ら
れる。この最初の酸化反応生成物は、次に、本発明のte
rt−ブチルヒドロペルオキシド供給原料として使用され
る。tert−ブチルヒドロペルオキシド供給原料中のtert
−ブチルヒドロペルオキシドの濃度が、最初の酸化反応
生成物の30重量%を越える場合には、この最初の酸化
反応生成物を、tert−ブチルヒドロペルオキシドの濃度
を所望のパーセンテージ、たとえば15〜25重量%の
tert−ブチルヒドロペルオキシドを含有するtert−ブチ
ルヒドロペルオキシド供給原料を得るまで低下させるの
に十分な量の、tert−ブチルアルコールで希釈してもよ
い。
【0017】別法では、最初の酸化反応生成物を、何ら
かの適切な手法で(たとえば蒸留帯域における蒸留によ
って)分別し、そこから再循環のためにイソブタンを除
去して、tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−
ブチルアルコールの、通常5〜30重量%のtert−ブチ
ルヒドロペルオキシドを含有する溶液を得ることもでき
る。
かの適切な手法で(たとえば蒸留帯域における蒸留によ
って)分別し、そこから再循環のためにイソブタンを除
去して、tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびtert−
ブチルアルコールの、通常5〜30重量%のtert−ブチ
ルヒドロペルオキシドを含有する溶液を得ることもでき
る。
【0018】tert−ブチルヒドロペルオキシドのtert−
ブチルアルコール溶液は、次に、ヒドロペルオキシド接
触分解帯域に供給され、そこで炭素に担持されたパラジ
ウム触媒と接触し、高い収率と選択率で、tert−ブチル
アルコールおよびジ−tert−ブチルペルオキシドに、同
時に転換される。
ブチルアルコール溶液は、次に、ヒドロペルオキシド接
触分解帯域に供給され、そこで炭素に担持されたパラジ
ウム触媒と接触し、高い収率と選択率で、tert−ブチル
アルコールおよびジ−tert−ブチルペルオキシドに、同
時に転換される。
【0019】本発明の方法を、tert−ブチルヒドロペル
オキシド供給原料をペレット状のヒドロペルオキシド分
解触媒の固定層を含有する反応器に連続的に供給するこ
とにより、連続法で実施する場合、その空間速度は、適
切には、触媒1容量に対してtert−ブチルヒドロペルオ
キシド供給原料を毎時0.5〜3容量の範囲である。好
ましくは、この空間速度は、触媒1容量に対してtert−
ブチルヒドロペルオキシド供給原料を毎時1〜2容量の
範囲である。
オキシド供給原料をペレット状のヒドロペルオキシド分
解触媒の固定層を含有する反応器に連続的に供給するこ
とにより、連続法で実施する場合、その空間速度は、適
切には、触媒1容量に対してtert−ブチルヒドロペルオ
キシド供給原料を毎時0.5〜3容量の範囲である。好
ましくは、この空間速度は、触媒1容量に対してtert−
ブチルヒドロペルオキシド供給原料を毎時1〜2容量の
範囲である。
【0020】tert−ブチルヒドロペルオキシド分解工程
から得られた反応生成物は、次に、蒸留のような何らか
の適切な方法で分別され、tert−ブチルアルコールとジ
−tert−ブチルペルオキシドが回収される。
から得られた反応生成物は、次に、蒸留のような何らか
の適切な方法で分別され、tert−ブチルアルコールとジ
−tert−ブチルペルオキシドが回収される。
【0021】
【発明の効果】本発明によって、炭素に担持されたパラ
ジウム触媒を用いて、tert−ブチルヒドロペルオキシド
から、高い転換率と選択率で、tert−ブチルアルコール
およびジ−tert−ブチルペルオキシドを合成することが
可能である。
ジウム触媒を用いて、tert−ブチルヒドロペルオキシド
から、高い転換率と選択率で、tert−ブチルアルコール
およびジ−tert−ブチルペルオキシドを合成することが
可能である。
【0022】
【実施例】本発明は、以下の限定的でない実施例によっ
て、より詳細に説明されるであろう。
て、より詳細に説明されるであろう。
【0023】操作手順 tert−ブチルヒドロペルオキシドの20重量%tert−ブ
チルアルコール溶液を反応器への供給材料として使用し
た。反応器よりの流出液の分析は、ガスクロマトグラフ
ィー法によって行った。
チルアルコール溶液を反応器への供給材料として使用し
た。反応器よりの流出液の分析は、ガスクロマトグラフ
ィー法によって行った。
【0024】実施例1 反応器 実験に用いられた反応器は、電気的に加熱されるステン
レス鋼製の管(13mm×736mm)であった。液体供給
物を、反応器の底部に、ポンプによって供給した。圧力
調整にはSkinner Uni Flow(登録商標)バルブおよびFo
xboro(登録商標)制御器を使用した。液体供給物は、Ru
ska(登録商標)二重駆動ポンプを使用して供給した。
レス鋼製の管(13mm×736mm)であった。液体供給
物を、反応器の底部に、ポンプによって供給した。圧力
調整にはSkinner Uni Flow(登録商標)バルブおよびFo
xboro(登録商標)制御器を使用した。液体供給物は、Ru
ska(登録商標)二重駆動ポンプを使用して供給した。
【0025】この実施例では、触媒は、ペレット状炭素
に担持されたパラジウムから本質的になるものであっ
た。用いた触媒組成、反応条件、供給原料および生成物
の組成、ならびに転換率および選択率を表1〜3に示
す。
に担持されたパラジウムから本質的になるものであっ
た。用いた触媒組成、反応条件、供給原料および生成物
の組成、ならびに転換率および選択率を表1〜3に示
す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】炭素触媒上のパラジウムは、アルミナ触媒
上のパラジウムと同様に、TBHPを転換するが、DT
BPへの選択率は、とくに低温においてはるかに高い。
たとえば、80℃(空間速度0.5)において、TBH
Pの転換率は79.1%であり、TBAへの選択率は7
3.5%、DTBPへの選択率は21.5%であった。
一方、アルミナ触媒上のPd/Ptを使用した以外は同
一の条件下では、74.2%のTBHP転換率、ならび
にTBAへの選択率84.%およびDTBPへの選択率
5.0%が観察された。
上のパラジウムと同様に、TBHPを転換するが、DT
BPへの選択率は、とくに低温においてはるかに高い。
たとえば、80℃(空間速度0.5)において、TBH
Pの転換率は79.1%であり、TBAへの選択率は7
3.5%、DTBPへの選択率は21.5%であった。
一方、アルミナ触媒上のPd/Ptを使用した以外は同
一の条件下では、74.2%のTBHP転換率、ならび
にTBAへの選択率84.%およびDTBPへの選択率
5.0%が観察された。
フロントページの続き (72)発明者 ジョン・フレデリック・ナイフトン アメリカ合衆国、テキサス 78726、オー スチン、キャッツキル・トレイル 10900
Claims (2)
- 【請求項1】 tert−ブチルヒドロペルオキシドのtert
−ブチルアルコール溶液を含むtert−ブチルヒドロペル
オキシド供給原料をヒドロペルオキシド分解触媒と接触
させて、tert−ブチルヒドロペルオキシドを分解するte
rt−ブチルアルコールおよびジ−tert−ブチルペルオキ
シドの製造方法であって、前記触媒が、ペレット状の炭
素に担持されたパラジウムであることを特徴とする製造
方法。 - 【請求項2】 tert−ブチルアルコール中にtert−ブチ
ルヒドロペルオキシドを5〜30重量%含有するtert−
ブチルヒドロペルオキシド供給原料溶液を、触媒として
有効な量のヒドロペルオキシド分解触媒に、ヒドロペル
オキシド分解反応帯域で、液相において、20〜160
℃の範囲内の温度および0.1〜7MPa (0〜1,00
0psig)の圧力のヒドロペルオキシド分解条件のもとで
接触させ、前記のtert−ブチルヒドロペルオキシドを、
主としてtert−ブチルアルコールおよびジ−tert−ブチ
ルペルオキシドである分解生成物に転換する方法であっ
て、前記のヒドロペルオキシド分解触媒が、ペレット状
の炭素に担持されたパラジウム0.1〜1重量%から本
質的になることを特徴とする請求項1に記載の製造方
法。
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