JPH06157387A - メタノール/tert−ブチルアルコール再循環流から汚染性ペルオキシド類を接触的に除去する方法 - Google Patents
メタノール/tert−ブチルアルコール再循環流から汚染性ペルオキシド類を接触的に除去する方法Info
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- JPH06157387A JPH06157387A JP5184702A JP18470293A JPH06157387A JP H06157387 A JPH06157387 A JP H06157387A JP 5184702 A JP5184702 A JP 5184702A JP 18470293 A JP18470293 A JP 18470293A JP H06157387 A JPH06157387 A JP H06157387A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ペルオキシド類によって汚染されたメタノー
ル/tert−ブチルアルコール再循環流を、温度50〜2
50℃でペルオキシド分解触媒と接触させることを含む
方法であって、該触媒がチタニアに担持された遷移金属
であることを特徴とする方法。 【効果】 再循環流中に含まれる副生ペルオキシド類を
ほぼ完全に分解でき、該分解反応によって、再循環流中
のMTBE含有量が増加する。したがって、ペルオキシ
ド類の蓄積なしに、再循環流をMTBEの合成に利用で
きる。
ル/tert−ブチルアルコール再循環流を、温度50〜2
50℃でペルオキシド分解触媒と接触させることを含む
方法であって、該触媒がチタニアに担持された遷移金属
であることを特徴とする方法。 【効果】 再循環流中に含まれる副生ペルオキシド類を
ほぼ完全に分解でき、該分解反応によって、再循環流中
のMTBE含有量が増加する。したがって、ペルオキシ
ド類の蓄積なしに、再循環流をMTBEの合成に利用で
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペルオキシド類で汚染
されたメタノール/tert−ブチルアルコール(MeOH
/TBA)を接触的に精製する方法に関する。より詳細
には、本発明は、メタノールと、モリブデン触媒によっ
てプロピレンをtert−ブチルヒドロペルオキシドと反応
させて合成されたtert−ブチルアルコールとからメチル
−tert−ブチルエーテル(MTBE)を合成するときに
形成されたMeOH/TBA再循環流を精製する方法に
関する。本発明によって、ペルオキシド類によって汚染
されたMeOH/TBAは、かなり選択的に汚染性ペル
オキシド類を分解するために、酸化チタン(チタニア)
に担持された遷移金属と接触させられる。
されたメタノール/tert−ブチルアルコール(MeOH
/TBA)を接触的に精製する方法に関する。より詳細
には、本発明は、メタノールと、モリブデン触媒によっ
てプロピレンをtert−ブチルヒドロペルオキシドと反応
させて合成されたtert−ブチルアルコールとからメチル
−tert−ブチルエーテル(MTBE)を合成するときに
形成されたMeOH/TBA再循環流を精製する方法に
関する。本発明によって、ペルオキシド類によって汚染
されたMeOH/TBAは、かなり選択的に汚染性ペル
オキシド類を分解するために、酸化チタン(チタニア)
に担持された遷移金属と接触させられる。
【0002】
【従来の技術】MTBEは、tert−ブチルアルコールを
メタノールとの触媒反応によって合成することができ
る。通常、過剰のメタノールが用いられる。
メタノールとの触媒反応によって合成することができ
る。通常、過剰のメタノールが用いられる。
【0003】tert−ブチルアルコールはイソブタンから
合成できる。イソブタンは、主としてtert−ブチルヒド
ロペルオキシドである酸素を含有する反応生成物を生成
するように、酸素と反応させることができる。tert−ブ
チルヒドロペルオキシドは、分解して(通通は触媒の存
在下に)tert−ブチルアルコールを形成できる。しか
し、該tert−ブチルアルコールは、tert−ブチルヒドロ
ペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、アリル
−tert−ブチルペルオキシドおよびイソプロピルヒドロ
ペルオキシドのような他の酸化された副生物で汚染さ
れ、それらは蒸留によっては容易に除去できない。この
方法によって合成されたtert−ブチルアルコールは、本
発明の供給原料として用いることができる。
合成できる。イソブタンは、主としてtert−ブチルヒド
ロペルオキシドである酸素を含有する反応生成物を生成
するように、酸素と反応させることができる。tert−ブ
チルヒドロペルオキシドは、分解して(通通は触媒の存
在下に)tert−ブチルアルコールを形成できる。しか
し、該tert−ブチルアルコールは、tert−ブチルヒドロ
ペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、アリル
−tert−ブチルペルオキシドおよびイソプロピルヒドロ
ペルオキシドのような他の酸化された副生物で汚染さ
れ、それらは蒸留によっては容易に除去できない。この
方法によって合成されたtert−ブチルアルコールは、本
発明の供給原料として用いることができる。
【0004】モリブデン触媒によって、プロピレンをte
rt−ブチルヒドロペルオキシドと反応させることによっ
て、tert−ブチルアルコールを合成することができる。
たとえば、Kollarが開示したタイプの方法(米国特許第
3,351,635号明細書)によって、tert−ブチル
ヒドロペルオキシドをプロピレンと反応させて、未反応
プロピレン、プロピレンオキシド、tert−ブチルアルコ
ール、および残存量の、ジ−tert−ブチルペルオキシ
ド、tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびアリル−te
rt−ブチルペルオキシドのような、反応混合物から回収
されるtert−ブチルアルコール中に溶解したまま残る酸
素化不純物を含む反応生成物を与える。この方法で合成
されたtert−ブチルアルコールもまた、本発明の方法の
供給原料として用いることができる。
rt−ブチルヒドロペルオキシドと反応させることによっ
て、tert−ブチルアルコールを合成することができる。
たとえば、Kollarが開示したタイプの方法(米国特許第
3,351,635号明細書)によって、tert−ブチル
ヒドロペルオキシドをプロピレンと反応させて、未反応
プロピレン、プロピレンオキシド、tert−ブチルアルコ
ール、および残存量の、ジ−tert−ブチルペルオキシ
ド、tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびアリル−te
rt−ブチルペルオキシドのような、反応混合物から回収
されるtert−ブチルアルコール中に溶解したまま残る酸
素化不純物を含む反応生成物を与える。この方法で合成
されたtert−ブチルアルコールもまた、本発明の方法の
供給原料として用いることができる。
【0005】このように、過剰のメタノールがこの汚染
されたtert−ブチルアルコールと混合されて形成された
反応媒体中には、汚染性ペルオキシド類が存在する。M
TBEを形成するように、この汚染されたtert−ブチル
アルコールを過剰のメタノールと触媒反応させて形成さ
れたMTBE反応生成物中にも、該汚染性ペルオキシド
類は残存するであろう。この方法による連続法でMTB
Eを合成したとき、MTBE反応生成物は、蒸留によっ
て、反応の間に形成された実質的にすべてのMTBEを
含有する留分と、水、メタノールおよびtert−ブチルア
ルコールを含む別の留分とに分けられる。この別の留分
は、脱水された後に、再循環画分として用いるのに適し
ている。
されたtert−ブチルアルコールと混合されて形成された
反応媒体中には、汚染性ペルオキシド類が存在する。M
TBEを形成するように、この汚染されたtert−ブチル
アルコールを過剰のメタノールと触媒反応させて形成さ
れたMTBE反応生成物中にも、該汚染性ペルオキシド
類は残存するであろう。この方法による連続法でMTB
Eを合成したとき、MTBE反応生成物は、蒸留によっ
て、反応の間に形成された実質的にすべてのMTBEを
含有する留分と、水、メタノールおよびtert−ブチルア
ルコールを含む別の留分とに分けられる。この別の留分
は、脱水された後に、再循環画分として用いるのに適し
ている。
【0006】米国特許第4,822,921号明細書に
は、tert−ブチルアルコールとメタノールを、その上に
含浸させたリン酸を有するチタニアのような不活性担体
を含む触媒の存在下に反応させる、MTBEを製造する
方法が開示されている。
は、tert−ブチルアルコールとメタノールを、その上に
含浸させたリン酸を有するチタニアのような不活性担体
を含む触媒の存在下に反応させる、MTBEを製造する
方法が開示されている。
【0007】米国特許第4,827,048号明細書
は、tert−ブチルアルコールとメタノールを、チタニア
のような不活性担体上の、12−タングストリン酸また
は12−モリブドリン酸のようなヘテロポリ酸を含む触
媒の存在下に反応させる、MTBEを製造する方法を開
示している。
は、tert−ブチルアルコールとメタノールを、チタニア
のような不活性担体上の、12−タングストリン酸また
は12−モリブドリン酸のようなヘテロポリ酸を含む触
媒の存在下に反応させる、MTBEを製造する方法を開
示している。
【0008】Sanderson らの米国特許第4,547,5
98号明細書は、有機ヒドロペルオキシドをアルコール
に分解するのに、担持されないホウ酸コバルトおよび酸
化チタンに担持されたホウ酸コバルトの使用を開示して
いる。たとえば、Coile の米国特許第4,059,59
8号明細書に見られるように、酸化銅助触媒を含有す0
不均一系酸化コバルト触媒を用いて、tert−ブチルアル
コールから残存するヒドロペルオキシド汚染物を除くこ
とも提案されている。Allison らは米国特許第3,50
5,360号明細書において、IV−A族、V−A族また
はVI−A族金属の金属または化合物をベースにする触媒
を用いて、アルケニルヒドロペルオキシドが接触分解で
きるという、より一般的な考えを有している。
98号明細書は、有機ヒドロペルオキシドをアルコール
に分解するのに、担持されないホウ酸コバルトおよび酸
化チタンに担持されたホウ酸コバルトの使用を開示して
いる。たとえば、Coile の米国特許第4,059,59
8号明細書に見られるように、酸化銅助触媒を含有す0
不均一系酸化コバルト触媒を用いて、tert−ブチルアル
コールから残存するヒドロペルオキシド汚染物を除くこ
とも提案されている。Allison らは米国特許第3,50
5,360号明細書において、IV−A族、V−A族また
はVI−A族金属の金属または化合物をベースにする触媒
を用いて、アルケニルヒドロペルオキシドが接触分解で
きるという、より一般的な考えを有している。
【0009】西独公開特許第3,248,465号公報
には、イソブタンを無触媒で空気酸化して、約48〜9
0%の転換率で、対応するヒドロペルオキシドとし、つ
いでそれを、パラジウム、白金、銅、レニウム、ルテニ
ウムまたはニッケルの担持された触媒の存在下に、水素
化条件で接触分解してtert−ブチルアルコールを生成す
ることを開示している。触媒としてリチウムスピネル上
の1.3%のパラジウムを用いて得られた分解生成物
は、かなりの量のアセトン、水およびメタノールを含有
している。
には、イソブタンを無触媒で空気酸化して、約48〜9
0%の転換率で、対応するヒドロペルオキシドとし、つ
いでそれを、パラジウム、白金、銅、レニウム、ルテニ
ウムまたはニッケルの担持された触媒の存在下に、水素
化条件で接触分解してtert−ブチルアルコールを生成す
ることを開示している。触媒としてリチウムスピネル上
の1.3%のパラジウムを用いて得られた分解生成物
は、かなりの量のアセトン、水およびメタノールを含有
している。
【0010】イソブタンの無触媒酸化で形成される、te
rt−ブチルヒドロペルオキシドとtert−ブチルアルコー
ルの混合物のような、ペルオキシド類を分解するための
方法が、Taylorらの米国特許第4,551,553号明
細書に開示されており、そこでは分解には、ヒドロペル
オキシドに可溶なクロムまたはルテニウム化合物からな
る触媒系が、触媒として機能している。
rt−ブチルヒドロペルオキシドとtert−ブチルアルコー
ルの混合物のような、ペルオキシド類を分解するための
方法が、Taylorらの米国特許第4,551,553号明
細書に開示されており、そこでは分解には、ヒドロペル
オキシドに可溶なクロムまたはルテニウム化合物からな
る触媒系が、触媒として機能している。
【0011】Sanderson らはまた、ニッケル、銅、クロ
ミアおよび鉄の混合物からなる触媒(米国特許第4,7
04,482号明細書);鉄、銅、クロミアおよびコバ
ルトの混合物からなる触媒(米国特許第4,705,9
03号明細書);ニッケル、銅、クロムおよびバリウム
の混合物からなる触媒(米国特許第4,873,380
号明細書);または周期律表のVI−B族もしくはVII 族
から選ばれる金属からなる触媒(米国特許第4,74
2,179号明細書)を用いて、残存量のtert−ブチル
ヒドロペルオキシドおよびジ−tert−ブチルペルオキシ
ドで汚染されたtert−ブチルアルコールを精製する接触
的方法を開示している。
ミアおよび鉄の混合物からなる触媒(米国特許第4,7
04,482号明細書);鉄、銅、クロミアおよびコバ
ルトの混合物からなる触媒(米国特許第4,705,9
03号明細書);ニッケル、銅、クロムおよびバリウム
の混合物からなる触媒(米国特許第4,873,380
号明細書);または周期律表のVI−B族もしくはVII 族
から選ばれる金属からなる触媒(米国特許第4,74
2,179号明細書)を用いて、残存量のtert−ブチル
ヒドロペルオキシドおよびジ−tert−ブチルペルオキシ
ドで汚染されたtert−ブチルアルコールを精製する接触
的方法を開示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明によって、Me
OH/TBAがMTBE反応生成物から再循環のために
回収される際に、汚染されたtert−ブチルアルコールに
伴って反応媒体中に導入された汚染性ペルオキシド類
が、MeOH/TBA再循環流に濃縮されることが見出
された。その結果、再循環流は、ジ−tert−ブチルペル
オキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびアリ
ル−tert−ブチルペルオキシドのような少量のペルオキ
シド類で汚染される。本発明の目的は、反応媒体中への
これらの蓄積を防止するために、これらのペルオキシド
類を除去することである。
OH/TBAがMTBE反応生成物から再循環のために
回収される際に、汚染されたtert−ブチルアルコールに
伴って反応媒体中に導入された汚染性ペルオキシド類
が、MeOH/TBA再循環流に濃縮されることが見出
された。その結果、再循環流は、ジ−tert−ブチルペル
オキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびアリ
ル−tert−ブチルペルオキシドのような少量のペルオキ
シド類で汚染される。本発明の目的は、反応媒体中への
これらの蓄積を防止するために、これらのペルオキシド
類を除去することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ジ−tert−ブ
チルペルオキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシドお
よびアリル−tert−ブチルペルオキシドのような残存量
の汚染性ペルオキシド類を除去する方法であって、そこ
で汚染性ペルオキシド類を実質的に完全に分解させるた
めに、ペルオキシド類で汚染されたMeOH/TBAを
酸化チタン(チタニア)に担持された遷移金属と接触さ
せる方法に関する。
チルペルオキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシドお
よびアリル−tert−ブチルペルオキシドのような残存量
の汚染性ペルオキシド類を除去する方法であって、そこ
で汚染性ペルオキシド類を実質的に完全に分解させるた
めに、ペルオキシド類で汚染されたMeOH/TBAを
酸化チタン(チタニア)に担持された遷移金属と接触さ
せる方法に関する。
【0014】より詳細には、本発明は、ペルオキシド類
で汚染されたMeOH/TBA流を、MTBEを形成す
るためのメタノールとtert−ブチルアルコールとの連続
反応に、該流を循環流として用いるのに先立って連続的
に処理する方法であって、そこでペルオキシドで汚染さ
れたMeOH/TBAを、汚染性ペルオキシド類を実質
的に完全に分解させるために、酸化チタン(チタニア)
に担持された遷移金属触媒と接触させる方法に関する。
で汚染されたMeOH/TBA流を、MTBEを形成す
るためのメタノールとtert−ブチルアルコールとの連続
反応に、該流を循環流として用いるのに先立って連続的
に処理する方法であって、そこでペルオキシドで汚染さ
れたMeOH/TBAを、汚染性ペルオキシド類を実質
的に完全に分解させるために、酸化チタン(チタニア)
に担持された遷移金属触媒と接触させる方法に関する。
【0015】さらに詳細には、本発明は連続法に関し、
そこで(a)ペルオキシド類で汚染されたtert−ブチル
アルコールを連続的に過剰のメタノールと混合して反応
媒体を形成し;(b)そこで該反応媒体を、エーテル化
触媒を含有する反応帯域に連続的に供給して、該反応媒
体中の一部のメタノールとtert−ブチルアルコールをM
TBEと水に連続的に転換し;(c)そこでMTBE反
応生成物をMTBE留分ならびに水、未反応メタノー
ル、未反応tert−ブチルアルコールおよび汚染性ペルオ
キシド類を含む第2の留分に連続的に分離し;(d)そ
こで第2の留分を連続的に脱水してMeOH/TBA再
循環画分を形成し;(e)そこで該MeOH/TBA再
循環画分(ペルオキシド類によって汚染されている)
を、実質的に選択的に汚染性ペルオキシド類を分解する
ために、酸化チタン(チタニア)に担持された遷移金属
触媒と連続的に接触させ;そして(f)そこでこのよう
に処理されたMeOH/TBA再循環画分を、新鮮なメ
タノールおよび新鮮なtert−ブチルアルコールと連続的
に混合して、反応媒体の一部を形成する。
そこで(a)ペルオキシド類で汚染されたtert−ブチル
アルコールを連続的に過剰のメタノールと混合して反応
媒体を形成し;(b)そこで該反応媒体を、エーテル化
触媒を含有する反応帯域に連続的に供給して、該反応媒
体中の一部のメタノールとtert−ブチルアルコールをM
TBEと水に連続的に転換し;(c)そこでMTBE反
応生成物をMTBE留分ならびに水、未反応メタノー
ル、未反応tert−ブチルアルコールおよび汚染性ペルオ
キシド類を含む第2の留分に連続的に分離し;(d)そ
こで第2の留分を連続的に脱水してMeOH/TBA再
循環画分を形成し;(e)そこで該MeOH/TBA再
循環画分(ペルオキシド類によって汚染されている)
を、実質的に選択的に汚染性ペルオキシド類を分解する
ために、酸化チタン(チタニア)に担持された遷移金属
触媒と連続的に接触させ;そして(f)そこでこのよう
に処理されたMeOH/TBA再循環画分を、新鮮なメ
タノールおよび新鮮なtert−ブチルアルコールと連続的
に混合して、反応媒体の一部を形成する。
【0016】本発明の結果として、ペルオキシド類で汚
染されたMeOH/TBA再循環流が、本発明のチタニ
ア担持遷移金属触媒と接触させられて、該ペルオキシド
類が分解してtert−ブチルアルコール(主生成物)を生
成し、少量のアセトンおよびメタノールをも生成する。
再循環流はすでにtert−ブチルアルコールとメタノール
を含有しているので、いくらかの追加のMTBEが生成
することになる。少量のイソブチレンもまた、再循環流
中に存在するtert−ブチルアルコールの脱水素によって
生成する。
染されたMeOH/TBA再循環流が、本発明のチタニ
ア担持遷移金属触媒と接触させられて、該ペルオキシド
類が分解してtert−ブチルアルコール(主生成物)を生
成し、少量のアセトンおよびメタノールをも生成する。
再循環流はすでにtert−ブチルアルコールとメタノール
を含有しているので、いくらかの追加のMTBEが生成
することになる。少量のイソブチレンもまた、再循環流
中に存在するtert−ブチルアルコールの脱水素によって
生成する。
【0017】反応は粉末状の触媒を用いて、オートクレ
ーブ中でバッチ式でも実施できるが、ペルオキシド類で
汚染されたMeOH/TBA再循環流を、ペレット化さ
れた本発明の触媒の固定床を含有する反応器に連続的に
通すことに基づく、連続式で実施することが好ましい。
反応は、50〜250℃の温度および0.1〜13.9
MPa(0〜2,000psig)の圧力で、好適に実施されよ
う。反応は好ましくは、80〜200℃の範囲の温度
と、0.8〜5.6MPa(100〜800psig)の圧力で
実施される。反応をバッチ式で実施するとき、接触時間
は0.5〜4時間が好適であろう。反応を連続式で実施
するとき、ペルオキシド類で汚染されたMeOH/TB
A再循環画分を、触媒容積あたり、時間あたり再循環流
0.5〜5容積の流体空間速度で通さなければならな
い。
ーブ中でバッチ式でも実施できるが、ペルオキシド類で
汚染されたMeOH/TBA再循環流を、ペレット化さ
れた本発明の触媒の固定床を含有する反応器に連続的に
通すことに基づく、連続式で実施することが好ましい。
反応は、50〜250℃の温度および0.1〜13.9
MPa(0〜2,000psig)の圧力で、好適に実施されよ
う。反応は好ましくは、80〜200℃の範囲の温度
と、0.8〜5.6MPa(100〜800psig)の圧力で
実施される。反応をバッチ式で実施するとき、接触時間
は0.5〜4時間が好適であろう。反応を連続式で実施
するとき、ペルオキシド類で汚染されたMeOH/TB
A再循環画分を、触媒容積あたり、時間あたり再循環流
0.5〜5容積の流体空間速度で通さなければならな
い。
【0018】特定の触媒に対して用いられる条件の特定
の相関性は、当業者は比較によって容易に決定できる。
たとえば、ペルオキシド類で汚染されたMeOH/TB
A再循環画分は、接触処理の前に分析して、ペルオキシ
ド類の汚染量を測定しておくべきである。ついで接触処
理の後に、反応生成物はペルオキシド類の含有量を測定
できる。もしペルオキシド類の還元が不十分であれば、
反応条件が十分に厳しくはなく、たとえば、反応温度か
接触時間、またはその両方を増加させねばならない。も
し、一方、アセトンやギ酸メチルのような副生物による
汚染量が著しく増えているならば、反応条件を改善しな
ければならない(たとえば、接触時間か反応温度、また
はその両方を減少させる)。
の相関性は、当業者は比較によって容易に決定できる。
たとえば、ペルオキシド類で汚染されたMeOH/TB
A再循環画分は、接触処理の前に分析して、ペルオキシ
ド類の汚染量を測定しておくべきである。ついで接触処
理の後に、反応生成物はペルオキシド類の含有量を測定
できる。もしペルオキシド類の還元が不十分であれば、
反応条件が十分に厳しくはなく、たとえば、反応温度か
接触時間、またはその両方を増加させねばならない。も
し、一方、アセトンやギ酸メチルのような副生物による
汚染量が著しく増えているならば、反応条件を改善しな
ければならない(たとえば、接触時間か反応温度、また
はその両方を減少させる)。
【0019】まったく予期しない、驚くべきことは、ペ
ルオキシド類で汚染されたMeOH/TBA流の処理に
よって生成した、より顕著な反応生成物のひとつがMT
BEであるという、発明者らの発見である。すなわち、
MeOH/TBA反応流の量と質の両方が、本発明の方
法の条件によって高められる。
ルオキシド類で汚染されたMeOH/TBA流の処理に
よって生成した、より顕著な反応生成物のひとつがMT
BEであるという、発明者らの発見である。すなわち、
MeOH/TBA反応流の量と質の両方が、本発明の方
法の条件によって高められる。
【0020】イソブチレンもまた生成するが、これはイ
ソブチレンが再循環されたときにメタノールと反応し
て、MTBEを生成する傾向があるので、不利益ではな
い。
ソブチレンが再循環されたときにメタノールと反応し
て、MTBEを生成する傾向があるので、不利益ではな
い。
【0021】このようにして、本発明の方法は、汚染量
のペルオキシド類を含有するMeOH/TBA流が、ペ
ルオキシド類の分解のために接触処理されて、その結
果、それらが実質的に完全に除去され、少なくとも一部
はMTBEに転換されるというものである。これは、他
の望ましくない汚染物の量の著しい増加なしに達成され
る。それゆえ、正味の効果は、汚染性ペルオキシド類の
実質的に完全な除去による、またMTBEの生成によ
る、処理されたMeOH/TBA再循環流の質の向上で
ある。この向上は、部分的には、MeOH/TBA再循
環流が、メタノールと反応して追加量のMTBEを生成
できるtert−ブチルアルコールを含有しているからであ
る。
のペルオキシド類を含有するMeOH/TBA流が、ペ
ルオキシド類の分解のために接触処理されて、その結
果、それらが実質的に完全に除去され、少なくとも一部
はMTBEに転換されるというものである。これは、他
の望ましくない汚染物の量の著しい増加なしに達成され
る。それゆえ、正味の効果は、汚染性ペルオキシド類の
実質的に完全な除去による、またMTBEの生成によ
る、処理されたMeOH/TBA再循環流の質の向上で
ある。この向上は、部分的には、MeOH/TBA再循
環流が、メタノールと反応して追加量のMTBEを生成
できるtert−ブチルアルコールを含有しているからであ
る。
【0022】本発明の方法は、好ましくは連続的方法で
実施される。本発明の実施のための好ましい連続法は、
次の段階を含む。
実施される。本発明の実施のための好ましい連続法は、
次の段階を含む。
【0023】(a)ペルオキシド類で汚染されたtert−
ブチルアルコールを、実質的にペルオキシド類を含まな
い再循環MeOH/TBAを包含する過剰のメタノール
と連続的に混合して反応媒体を形成する段階;
ブチルアルコールを、実質的にペルオキシド類を含まな
い再循環MeOH/TBAを包含する過剰のメタノール
と連続的に混合して反応媒体を形成する段階;
【0024】(b)該反応媒体を、エーテル化触媒の触
媒床を含有する反応帯域に連続的に供給して、該反応媒
体中の一部のメタノールとtert−ブチルアルコールをM
TBEと水に転換して、メタノール、イソブチレン、未
反応tert−ブチルアルコール、水、MTBEおよび汚染
性ペルオキシド類を含むMTBEエーテル化反応生成物
を形成する段階;
媒床を含有する反応帯域に連続的に供給して、該反応媒
体中の一部のメタノールとtert−ブチルアルコールをM
TBEと水に転換して、メタノール、イソブチレン、未
反応tert−ブチルアルコール、水、MTBEおよび汚染
性ペルオキシド類を含むMTBEエーテル化反応生成物
を形成する段階;
【0025】(c)該MTBEエーテル化反応生成物
を、第1のMTBE回収蒸留帯域に連続的に供給し、そ
こでイソブチレン、メタノールおよびMTBEを含む第
1の軽質留分、ならびにメタノール、tert−ブチルアル
コール、水および汚染性ペルオキシド類を含む第2の重
質留分に分離する段階;
を、第1のMTBE回収蒸留帯域に連続的に供給し、そ
こでイソブチレン、メタノールおよびMTBEを含む第
1の軽質留分、ならびにメタノール、tert−ブチルアル
コール、水および汚染性ペルオキシド類を含む第2の重
質留分に分離する段階;
【0026】(d)第2の重質留分を連続的に脱水し
て、MeOH/TBA再循環画分(ペルオキシド類で汚
染されている)を形成する段階;
て、MeOH/TBA再循環画分(ペルオキシド類で汚
染されている)を形成する段階;
【0027】(e)該MeOH/TBA再循環画分を、
汚染性ペルオキシド類を実質的に選択的に分解するため
に、ペルオキシド分解反応条件で、ペルオキシド類分解
帯域に連続的に供給する段階;および
汚染性ペルオキシド類を実質的に選択的に分解するため
に、ペルオキシド分解反応条件で、ペルオキシド類分解
帯域に連続的に供給する段階;および
【0028】(f)このように処理されたMeOH/T
BA再循環画分を、新鮮なメタノールおよび新鮮なtert
−ブチルアルコールと連続的に混合して、反応媒体の一
部を形成する段階。
BA再循環画分を、新鮮なメタノールおよび新鮮なtert
−ブチルアルコールと連続的に混合して、反応媒体の一
部を形成する段階。
【0029】本発明の実施に用いられるtert−ブチルア
ルコール供給原料は、ペルオキシド類で汚染されたtert
−ブチルアルコールであり、またはプロピレンオキシド
とtert−ブチルアルコールを生成するプロピレンのtert
−ブチルヒドロペルキシドとのモリブデン触媒による反
応で製造された、反応生成物の蒸留によって得られた留
分のような、供給流である。代表的には、tert−ブチル
アルコールは、0.1〜5重量%のジ−tert−ブチルペ
ルオキシド、0.0〜1重量%のtert−ブチルヒドロペ
ルオキシドおよび0.05〜2.5重量%のアリル−te
rt−ブチルペルオキシドを包含する、残存量の汚染性ペ
ルオキシド類で汚染されている。
ルコール供給原料は、ペルオキシド類で汚染されたtert
−ブチルアルコールであり、またはプロピレンオキシド
とtert−ブチルアルコールを生成するプロピレンのtert
−ブチルヒドロペルキシドとのモリブデン触媒による反
応で製造された、反応生成物の蒸留によって得られた留
分のような、供給流である。代表的には、tert−ブチル
アルコールは、0.1〜5重量%のジ−tert−ブチルペ
ルオキシド、0.0〜1重量%のtert−ブチルヒドロペ
ルオキシドおよび0.05〜2.5重量%のアリル−te
rt−ブチルペルオキシドを包含する、残存量の汚染性ペ
ルオキシド類で汚染されている。
【0030】新鮮なメタノール供給原料は、工業グレー
ドのメタノールでもよい。
ドのメタノールでもよい。
【0031】tert−ブチルアルコール供給原料と新鮮な
メタノール供給原料を、ここに記載するタイプの、実質
的にペルオキシド類を含まないMeOH/TBA再循環
流と混合する。
メタノール供給原料を、ここに記載するタイプの、実質
的にペルオキシド類を含まないMeOH/TBA再循環
流と混合する。
【0032】本発明の触媒混合物は、チタニアに担持さ
れた、III −B族、IV−B族、V−B族、VI−B族、VI
I −B族、VIII−B族およびI−B族の金属の1種また
はそれ以上のような遷移金属触媒である。より好ましく
は、該触媒は、85〜99.9重量%のチタニアと、1
5〜0.1重量%の遷移金属触媒から本質的になる。チ
タニア担持触媒の好ましい群は、Mossの米国特許第3,
151,112号明細書に開示されている種類の触媒で
あり、それは本質的に、銅、ニッケル、コバルト、クロ
ム、アルミニウム、鉄、カルシウム、マグネシウムおよ
びマンガンからなる群よりなる。該触媒は好ましくは本
質的に、水素還元が可能な遷移金属と、酸化クロム、酸
化モリブデンまたは酸化マンガンのような、通常は還元
できない遷移金属酸化物との混合物である。好ましい触
媒の例は、Mossの米国特許第3,151,112号明細
書に開示されているタイプのニッケル−銅−クロミア触
媒であり、チタニアに担持されている60〜85重量%
のニッケルと14〜37重量%の銅が、1〜5重量%の
クロミアを伴った混合物から本質的になる。他の好適な
触媒の例は、Sanderson らの米国特許第4,705,9
03号明細書に記載されているタイプの触媒で、酸素を
抜いた基準で、20〜80重量%の鉄、5〜40重量%
の銅、0.1〜10重量%のクロムおよび0.01〜5
重量%のコバルトから本質的になる。
れた、III −B族、IV−B族、V−B族、VI−B族、VI
I −B族、VIII−B族およびI−B族の金属の1種また
はそれ以上のような遷移金属触媒である。より好ましく
は、該触媒は、85〜99.9重量%のチタニアと、1
5〜0.1重量%の遷移金属触媒から本質的になる。チ
タニア担持触媒の好ましい群は、Mossの米国特許第3,
151,112号明細書に開示されている種類の触媒で
あり、それは本質的に、銅、ニッケル、コバルト、クロ
ム、アルミニウム、鉄、カルシウム、マグネシウムおよ
びマンガンからなる群よりなる。該触媒は好ましくは本
質的に、水素還元が可能な遷移金属と、酸化クロム、酸
化モリブデンまたは酸化マンガンのような、通常は還元
できない遷移金属酸化物との混合物である。好ましい触
媒の例は、Mossの米国特許第3,151,112号明細
書に開示されているタイプのニッケル−銅−クロミア触
媒であり、チタニアに担持されている60〜85重量%
のニッケルと14〜37重量%の銅が、1〜5重量%の
クロミアを伴った混合物から本質的になる。他の好適な
触媒の例は、Sanderson らの米国特許第4,705,9
03号明細書に記載されているタイプの触媒で、酸素を
抜いた基準で、20〜80重量%の鉄、5〜40重量%
の銅、0.1〜10重量%のクロムおよび0.01〜5
重量%のコバルトから本質的になる。
【0033】添付する図面によって、本発明をさらに詳
細に記載する。この図面は、慣習的な部品を省略した概
要のフローシートで、MeOH/TBA再循環流の精製
に本発明を用いる一般的な順序を示す。
細に記載する。この図面は、慣習的な部品を省略した概
要のフローシートで、MeOH/TBA再循環流の精製
に本発明を用いる一般的な順序を示す。
【0034】図面において、便宜上、熱交換器、還流冷
却器、リボイラー、バルブ、ポンプ、センサーおよび流
動調節器のような通常の部品は省略している。
却器、リボイラー、バルブ、ポンプ、センサーおよび流
動調節器のような通常の部品は省略している。
【0035】本発明の好ましい実施態様では、ペルオキ
シド類で汚染された、適当な源(図示していない)から
のtert−ブチルアルコールを、供給管路100によって
接合部104に供給し、そこで過剰モルの、実質的にペ
ルオキシド類を含まないメタノール(たとえば、1モル
のtert−ブチルアルコールあたり2〜5モルのメタノー
ル)と混合する。そのメタノールは、接合部144から
供給管路102によって導入され、管路150から接合
部144に供給された新鮮なメタノールと、すでに述べ
られた方法で得られ、管路142によって接合部144
に供給される再循環MeOH/TBAに含まれるメタノ
ールからなる。
シド類で汚染された、適当な源(図示していない)から
のtert−ブチルアルコールを、供給管路100によって
接合部104に供給し、そこで過剰モルの、実質的にペ
ルオキシド類を含まないメタノール(たとえば、1モル
のtert−ブチルアルコールあたり2〜5モルのメタノー
ル)と混合する。そのメタノールは、接合部144から
供給管路102によって導入され、管路150から接合
部144に供給された新鮮なメタノールと、すでに述べ
られた方法で得られ、管路142によって接合部144
に供給される再循環MeOH/TBAに含まれるメタノ
ールからなる。
【0036】接合部104において、ペルオキシド類で
汚染されたtert−ブチルアルコール100を過剰のメタ
ノール102と混合して形成される反応媒体は、供給管
路106によって、好適な触媒(図示しない)の触媒床
を含有するMTBE反応帯域に送られる。
汚染されたtert−ブチルアルコール100を過剰のメタ
ノール102と混合して形成される反応媒体は、供給管
路106によって、好適な触媒(図示しない)の触媒床
を含有するMTBE反応帯域に送られる。
【0037】反応媒体106は、好適な供給速度、たと
えば触媒の容積あたり、時間あたりの反応媒体の流体空
間速度0.5〜5容積で、反応帯域110に供給され
る。反応は50〜250℃の温度と0.1〜13.9MP
a(0〜2,000psig)の圧力、そしてより好ましくは
80〜200℃の範囲の温度と0.8〜5.6MPa(10
0〜800psig)の圧力で実施される。その結果、かな
りの部分(たとえば0.5〜3重量%)のtert−ブチル
アルコールがメタノールと反応してMTBEを生成する
であろう。結果として得られたMTBE反応生成物は、
MTBE反応帯域110から管路112によって排出さ
れ、適切な構造の蒸留帯域へと導かれる。
えば触媒の容積あたり、時間あたりの反応媒体の流体空
間速度0.5〜5容積で、反応帯域110に供給され
る。反応は50〜250℃の温度と0.1〜13.9MP
a(0〜2,000psig)の圧力、そしてより好ましくは
80〜200℃の範囲の温度と0.8〜5.6MPa(10
0〜800psig)の圧力で実施される。その結果、かな
りの部分(たとえば0.5〜3重量%)のtert−ブチル
アルコールがメタノールと反応してMTBEを生成する
であろう。結果として得られたMTBE反応生成物は、
MTBE反応帯域110から管路112によって排出さ
れ、適切な構造の蒸留帯域へと導かれる。
【0038】例示された実施態様によれば、蒸留帯域
は、直列で操作される蒸留塔120および130を含
む。すなわち、MTBE反応生成物112は第1蒸留塔
120に供給され、そこで、反応帯域110で生成した
MTBEの実質的にすべてと、少量のメタノールやtert
−ブチルアルコールのような他の成分とを含む軽質留分
に分離される。重質留分は蒸留塔120により供給管路
124によって排出され、第2蒸留塔130へと導か
れ、そこで、重質留分124は、より軽質のMeOH/
TBA再循環流134およびより重質の水留分132に
分離され、そのことによって、反応で生じた水は系から
排出される。
は、直列で操作される蒸留塔120および130を含
む。すなわち、MTBE反応生成物112は第1蒸留塔
120に供給され、そこで、反応帯域110で生成した
MTBEの実質的にすべてと、少量のメタノールやtert
−ブチルアルコールのような他の成分とを含む軽質留分
に分離される。重質留分は蒸留塔120により供給管路
124によって排出され、第2蒸留塔130へと導か
れ、そこで、重質留分124は、より軽質のMeOH/
TBA再循環流134およびより重質の水留分132に
分離され、そのことによって、反応で生じた水は系から
排出される。
【0039】汚染されたtert−ブチルアルコール供給原
料100とともに系に導入された、tert−ブチルヒドロ
ペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、アリル
−tert−ブチルペルオキドおよびイソプロピルヒドロペ
ルオキシドのような不純物ペルオキシド類は、著しい変
化なしにMTBE反応帯域110、第1蒸留塔120お
よび第2蒸留塔130を通り、MeOH/TBA再循環
留分134中に濃縮される。すなわち、代表的には、M
eOH/TBA再循環留分134は、メタノール45〜
55重量%、tert−ブチルアルコール30〜40重量
%、水5〜15重量%、メチル−tert−ブチルエーテル
0〜5重量%ならびに不純物ペルオキシド類0.1〜5
重量%、たとえばジ−tert−ブチルペルオキシド0.1
〜5重量%、tert−ブチルヒドロペルオキシド0.0〜
1重量%およびアリル−tert−ブチルペルオキシドのよ
うな不純物ペルオキシド類を、少量の他の不純物ペルオ
キシド類ならびにギ酸メチルおよびアセトンのような他
の酸素含有不純物とともに含有している。
料100とともに系に導入された、tert−ブチルヒドロ
ペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、アリル
−tert−ブチルペルオキドおよびイソプロピルヒドロペ
ルオキシドのような不純物ペルオキシド類は、著しい変
化なしにMTBE反応帯域110、第1蒸留塔120お
よび第2蒸留塔130を通り、MeOH/TBA再循環
留分134中に濃縮される。すなわち、代表的には、M
eOH/TBA再循環留分134は、メタノール45〜
55重量%、tert−ブチルアルコール30〜40重量
%、水5〜15重量%、メチル−tert−ブチルエーテル
0〜5重量%ならびに不純物ペルオキシド類0.1〜5
重量%、たとえばジ−tert−ブチルペルオキシド0.1
〜5重量%、tert−ブチルヒドロペルオキシド0.0〜
1重量%およびアリル−tert−ブチルペルオキシドのよ
うな不純物ペルオキシド類を、少量の他の不純物ペルオ
キシド類ならびにギ酸メチルおよびアセトンのような他
の酸素含有不純物とともに含有している。
【0040】本発明によって、ペルオキシド類で汚染さ
れたMeOH/TBA流134は、ペレット化された触
媒の固定床を含有するペルオキシド分解帯域に供給され
る。この触媒は、ペレット化された、たとえばチタニア
に担持された、下記の組成を有する鉄−銅−クロミア触
媒のようなチタニア担持遷移金属触媒である:鉄=0.
25%、クロミア=0.06%、銅=0.01%。ペル
オキシド類で汚染されたMeOH/TBA再循環留分1
34は、たとえば、触媒容積あたり、時間あたりのMe
OH/TBA再循環留分の流体空間速度0.5〜5容積
で、適切な反応条件で、ペレット化された、チタニアに
担持された触媒と接触させられる。反応は50〜250
℃の温度と0.1〜13.9MPa(0〜2,000psig)
の圧力で、より好ましくは80〜200℃の範囲の温度
と0.8〜5.6MPa(100〜800psig)の圧力で実
施してよい。その結果として、ペルオキシド分解帯域1
40に供給されたペルオキシド類は、tert−ブチルアル
コールおよび水のような分解生成物に実質的に完全に分
解する。アセトン、ギ酸メチルおよびイソブチレンのよ
うな少量の他の汚染物も生成するであろう。ペルオキシ
ド分解帯域140で生成した少なくとも一部のtert−ブ
チルアルコールおよびイソブチレンは、該MeOH/T
BA再循環流の中に存在するメタノールと反応して、M
TBEを生成するであろう。
れたMeOH/TBA流134は、ペレット化された触
媒の固定床を含有するペルオキシド分解帯域に供給され
る。この触媒は、ペレット化された、たとえばチタニア
に担持された、下記の組成を有する鉄−銅−クロミア触
媒のようなチタニア担持遷移金属触媒である:鉄=0.
25%、クロミア=0.06%、銅=0.01%。ペル
オキシド類で汚染されたMeOH/TBA再循環留分1
34は、たとえば、触媒容積あたり、時間あたりのMe
OH/TBA再循環留分の流体空間速度0.5〜5容積
で、適切な反応条件で、ペレット化された、チタニアに
担持された触媒と接触させられる。反応は50〜250
℃の温度と0.1〜13.9MPa(0〜2,000psig)
の圧力で、より好ましくは80〜200℃の範囲の温度
と0.8〜5.6MPa(100〜800psig)の圧力で実
施してよい。その結果として、ペルオキシド分解帯域1
40に供給されたペルオキシド類は、tert−ブチルアル
コールおよび水のような分解生成物に実質的に完全に分
解する。アセトン、ギ酸メチルおよびイソブチレンのよ
うな少量の他の汚染物も生成するであろう。ペルオキシ
ド分解帯域140で生成した少なくとも一部のtert−ブ
チルアルコールおよびイソブチレンは、該MeOH/T
BA再循環流の中に存在するメタノールと反応して、M
TBEを生成するであろう。
【0041】その結果、ペルオキシド分解帯域142か
ら排出されるMeOH/TBA再循環画分は、メタノー
ル45〜55重量%、tert−ブチルアルコール30〜4
0重量%、水5〜15重量%、MTBE0〜5重量%な
らびにギ酸メチルおよびアセトンのような他の酸素含有
不純物を含む。該MeOH/TBA再循環画分142は
接合部144に供給され、そこで新鮮なメタノール15
0と混合されてメタノール含有混合物を形成し、接合部
144から供給管路102によって接合部104へと導
かれる。
ら排出されるMeOH/TBA再循環画分は、メタノー
ル45〜55重量%、tert−ブチルアルコール30〜4
0重量%、水5〜15重量%、MTBE0〜5重量%な
らびにギ酸メチルおよびアセトンのような他の酸素含有
不純物を含む。該MeOH/TBA再循環画分142は
接合部144に供給され、そこで新鮮なメタノール15
0と混合されてメタノール含有混合物を形成し、接合部
144から供給管路102によって接合部104へと導
かれる。
【0042】
【発明の効果】本発明によって、メタノールとtert−ブ
チルアルコールからMTBEを合成する際に副生するM
eOH/TBA再循環流中に含まれるペルオキシド類
を、実質的に完全に分解することが可能である。そのう
え、この分解反応によって若干のMTBEを生成するの
で、該再循環流中のMTBE含有量が高められる。した
がって、本発明によって処理された再循環流は、実質的
にペルオキシド類を含有せず、MTBEの合成に再利用
することができる。
チルアルコールからMTBEを合成する際に副生するM
eOH/TBA再循環流中に含まれるペルオキシド類
を、実質的に完全に分解することが可能である。そのう
え、この分解反応によって若干のMTBEを生成するの
で、該再循環流中のMTBE含有量が高められる。した
がって、本発明によって処理された再循環流は、実質的
にペルオキシド類を含有せず、MTBEの合成に再利用
することができる。
【0043】
【実施例】次の非限定的な実施例によって、本発明をさ
らに詳細に説明する。
らに詳細に説明する。
【0044】A.反応器 反応器は、電気で加熱された13mm×740mm(0.5
1インチ×29インチ)のステンレス鋼製の管を用い
た。圧力はSkinner Uni-FlowバルブおよびFoxboro 調節
器で調節された。流体供給物はRuska 二軸駆動ポンプで
送られた。Skinner 、Uni-flow、Foxboro およびRuska
は商品名であって、登録されているか、いないかもしれ
ない。
1インチ×29インチ)のステンレス鋼製の管を用い
た。圧力はSkinner Uni-FlowバルブおよびFoxboro 調節
器で調節された。流体供給物はRuska 二軸駆動ポンプで
送られた。Skinner 、Uni-flow、Foxboro およびRuska
は商品名であって、登録されているか、いないかもしれ
ない。
【0045】B.供給物 供給物は水10重量%、メタノール51重量%、tert−
ブチルアルコール35重量%、MTBE1.0重量%お
よびジ−tert−ブチルペルオキシド2.5重量%の混合
物であった。
ブチルアルコール35重量%、MTBE1.0重量%お
よびジ−tert−ブチルペルオキシド2.5重量%の混合
物であった。
【0046】C.触媒の調製(1) 鉄(III)アセチルアセトナテート(5g)、クロム(III)
アセチルアセトナート(5g)および銅(II)アセチルア
セトナート(5g)を、アセトン500mlに溶解し、3mm
(1/8インチ)チタニアペレット500g を加えた。
これをときどき撹拌しながら1時間放置し、ついでロー
タリーエバポレーターでアセトンを除去した。ついで、
ペレットを空気中で400℃において一夜か焼し、引続
いて200℃で3時間、水素で還元した。 組成:鉄=0.25%、クロム=0.06%、銅=0.
01%
アセチルアセトナート(5g)および銅(II)アセチルア
セトナート(5g)を、アセトン500mlに溶解し、3mm
(1/8インチ)チタニアペレット500g を加えた。
これをときどき撹拌しながら1時間放置し、ついでロー
タリーエバポレーターでアセトンを除去した。ついで、
ペレットを空気中で400℃において一夜か焼し、引続
いて200℃で3時間、水素で還元した。 組成:鉄=0.25%、クロム=0.06%、銅=0.
01%
【0047】D.触媒の調製(2) コバルト(III)アセチルアセトナート(5g)とマンガン
(III)アセチルアセトナート(5g)を、アセトン500
mlに溶解し、3mm(1/8インチ)のチタニアペレット
500g を加えた。ペレットを、ときどき撹拌しながら
1時間放置し、ついでロータリーエバポレーターでアセ
トンを除去した。ついでペレットを空気中で400℃に
おいて一夜か焼し、引続いて200℃で3時間、水素で
還元した。 組成:コバルト=0.16%、マンガン=0.05%
(III)アセチルアセトナート(5g)を、アセトン500
mlに溶解し、3mm(1/8インチ)のチタニアペレット
500g を加えた。ペレットを、ときどき撹拌しながら
1時間放置し、ついでロータリーエバポレーターでアセ
トンを除去した。ついでペレットを空気中で400℃に
おいて一夜か焼し、引続いて200℃で3時間、水素で
還元した。 組成:コバルト=0.16%、マンガン=0.05%
【0048】E.分解 ジ−tert−ブチルペルオキシドの接触分解のデータは、
圧力3.5MPa(500psig)、供給速度100〜400
ml/h、温度範囲120〜180℃、運転時間の長さ4時
間および触媒の容積(ml)あたり、時間あたりの供給空
間速度1〜4mlを包含する反応条件のもとに、反応器中
で複数の実験で発生した。データを以下の表に示す。実
験24〜35は、比較のために用意した比較例である。
圧力3.5MPa(500psig)、供給速度100〜400
ml/h、温度範囲120〜180℃、運転時間の長さ4時
間および触媒の容積(ml)あたり、時間あたりの供給空
間速度1〜4mlを包含する反応条件のもとに、反応器中
で複数の実験で発生した。データを以下の表に示す。実
験24〜35は、比較のために用意した比較例である。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】
【0055】
【表7】
【0056】
【表8】
【図1】本発明による再循環流精製のフローシートであ
る。
る。
100 tert−ブチルアルコール供給管路 102 再循環管路 104 接合部 106 反応媒体管路 110 MTBE反応帯域 112 MTBE反応生成物管路 120 第1蒸留塔 122 軽質留分管路 124 重質留分管路 130 第2蒸留塔 132 水排出管路 134 メタノール/tert−ブチルアルコール再循環流
管路 140 ペルオキシド分解帯域 142 再循環メタノール/tert−ブチルアルコール管
路 144 接合部 150 新メタノール供給管路
管路 140 ペルオキシド分解帯域 142 再循環メタノール/tert−ブチルアルコール管
路 144 接合部 150 新メタノール供給管路
Claims (2)
- 【請求項1】 残存量のペルオキシド類によって汚染さ
れたメタノール/tert−ブチルアルコール再循環流を処
理する、該汚染メタノール/tert−ブチルアルコール
を、温度50〜250℃において、該汚染性ペルオキシ
ド類を実質的に分解するのに十分な時間、ペルオキシド
分解触媒と接触させることを含む方法であって、該触媒
がチタニアに担持された遷移金属であることを特徴とす
る方法。 - 【請求項2】 次の段階を含むメチル−tert−ブチルエ
ーテルの製造方法。 (a)ペルオキシド類で汚染されたtert−ブチルアルコ
ール供給原料を、ペルオキシド類を含まないメタノール
供給原料と混合して反応媒体を形成する段階; (b)該反応媒体をエーテル化触媒床を含有するエーテ
ル化反応帯域に供給し、該tert−ブチルアルコールと該
メタノールとの一部をメチル−tert−ブチルエーテルに
転換して、メチル−tert−ブチルエーテル反応生成物を
形成する段階; (c)該メチル−tert−ブチルエーテル反応生成物を蒸
留帯域に供給して、そこでそれをメチル−tert−ブチル
エーテル留分、ペルオキシド類を含有するメタノール/
tert−ブチルアルコール再循環留分および水留分に分離
する段階; (d)上記のペルオキシド類を含有するメタノール/te
rt−ブチルアルコール再循環留分を、請求項1に記載の
ペルオキシド分解触媒床を含有するペルオキシド類分解
帯域に、該ペルオキシド類を実質的に完全に分解させる
ためのたがいに関連する反応条件で供給し、それによっ
て実質的にペルオキシド類を含まないメタノール/tert
−ブチルアルコール再循環留分を形成する段階;および (e)上記の実質的にペルオキシド類を含まないメタノ
ール/tert−ブチルアルコール再循環留分を、上記のエ
ーテル化反応帯域に供給する段階。
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