JP2624227B2 - アゾビスアミジン塩の造粒方法 - Google Patents
アゾビスアミジン塩の造粒方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶液重合や乳化
重合の重合開始剤として使用されるアゾビスアミジン塩
の造粒方法に関する。
重合の重合開始剤として使用されるアゾビスアミジン塩
の造粒方法に関する。
【0002】
【発明の背景】2,2'-アゾビスイソブチルアミジン塩酸
塩及び同酢酸塩、2,2'-アゾビス(N,N'-ジメチレンイソ
ブチルアミジン)塩酸塩及び同酢酸塩等に代表されるア
ゾビスアミジン塩は、構造から推測されるように水によ
く溶解し、従って水溶液重合或は乳化重合の重合開始剤
として使用される。即ち、酸性水溶液で用いると極めて
高活性の水溶性重合開始剤として作用し、また、乳化重
合の開始剤としてこれを使用すれば、ポリマー末端に正
電荷をもつラテックスを与える。アゾビスアミジン塩
は、種々の用途、例えばアクリルアミド、アリルアミ
ン、ビニルピロリドン等水溶性モノマーの重合、カチオ
ン性ポリマーの製造、フッ素系樹脂の製造、各種乳化重
合、光重合等に用いられており、これら用途に於ける使
用上、取扱い上等の面で作業性に優れた形態での供給が
強く望まれている。特に、アゾビスアミジン塩の場合
は、通常微粉末であり、しかも皮膚刺激性を有している
ので、取扱時、粉塵付着による弊害が当然予想される
為、このような弊害を未然に防止する上からも、作業性
に優れた形態での供給が切に望まれていた。
塩及び同酢酸塩、2,2'-アゾビス(N,N'-ジメチレンイソ
ブチルアミジン)塩酸塩及び同酢酸塩等に代表されるア
ゾビスアミジン塩は、構造から推測されるように水によ
く溶解し、従って水溶液重合或は乳化重合の重合開始剤
として使用される。即ち、酸性水溶液で用いると極めて
高活性の水溶性重合開始剤として作用し、また、乳化重
合の開始剤としてこれを使用すれば、ポリマー末端に正
電荷をもつラテックスを与える。アゾビスアミジン塩
は、種々の用途、例えばアクリルアミド、アリルアミ
ン、ビニルピロリドン等水溶性モノマーの重合、カチオ
ン性ポリマーの製造、フッ素系樹脂の製造、各種乳化重
合、光重合等に用いられており、これら用途に於ける使
用上、取扱い上等の面で作業性に優れた形態での供給が
強く望まれている。特に、アゾビスアミジン塩の場合
は、通常微粉末であり、しかも皮膚刺激性を有している
ので、取扱時、粉塵付着による弊害が当然予想される
為、このような弊害を未然に防止する上からも、作業性
に優れた形態での供給が切に望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した如
き状況に鑑みなされたもので、アゾビスアミジン塩の効
果的な造粒方法の提供をその課題とする。
き状況に鑑みなされたもので、アゾビスアミジン塩の効
果的な造粒方法の提供をその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式[I]
【0005】
【化4】
【0006】[式中、R1,R2は夫々独立してアルキル
基又はシクロアルキル基を示し、R1とR2とで脂肪族環
を形成していてもよく、Gは
基又はシクロアルキル基を示し、R1とR2とで脂肪族環
を形成していてもよく、Gは
【0007】
【化5】
【0008】又は
【0009】
【化6】
【0010】で示されるグアニル基(但し、R3,R4は
夫々独立して水素原子、アルキル基、置換アルキル基、
シクロアルキル基、アリル基、フェニル基又は置換フェ
ニル基を示し、R5は置換基を有していてもよい低級ア
ルキレン基を示し、R6は水素原子又はヒドロキシアル
キル基を示す。)を示し、XはCl、Br又はCH3C
OO−基を示す。]で表わされるアゾビスアミジン塩を
造粒するに際し、水をバインダーとして用いることを特
徴とするアゾビスアミジン塩の造粒方法、の発明であ
る。
夫々独立して水素原子、アルキル基、置換アルキル基、
シクロアルキル基、アリル基、フェニル基又は置換フェ
ニル基を示し、R5は置換基を有していてもよい低級ア
ルキレン基を示し、R6は水素原子又はヒドロキシアル
キル基を示す。)を示し、XはCl、Br又はCH3C
OO−基を示す。]で表わされるアゾビスアミジン塩を
造粒するに際し、水をバインダーとして用いることを特
徴とするアゾビスアミジン塩の造粒方法、の発明であ
る。
【0011】即ち、本発明者らは、各種用途に於て、作
業性に優れ、且つ粉塵付着等による弊害の少ないアゾビ
スアミジン塩を提供すべく、その造粒方法について鋭意
研究を重ねた結果、水をバインダーとしてこれを造粒す
ることにより、品質的に粉末品と全く差がなく、しかも
顆粒強度、経時安定性共に優れ、上記した目的を充分達
成し得るアゾビスアミジン塩の顆粒が得られることを見
出し、本発明を完成するに至った。
業性に優れ、且つ粉塵付着等による弊害の少ないアゾビ
スアミジン塩を提供すべく、その造粒方法について鋭意
研究を重ねた結果、水をバインダーとしてこれを造粒す
ることにより、品質的に粉末品と全く差がなく、しかも
顆粒強度、経時安定性共に優れ、上記した目的を充分達
成し得るアゾビスアミジン塩の顆粒が得られることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0012】本発明に係わる一般式[I]で表わされる
アゾビスアミジン塩に於けるR1,R2としては、例えば
メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,アミル
基,ヘキシル基等のアルキル基、例えばシクロプロピル
基,シクロヘプチル基,シクロヘキシル基等のシクロア
ルキル基が挙げられ、互いに同じであっても異なってい
てもよく、また、R1とR2とが互いに結合し、
アゾビスアミジン塩に於けるR1,R2としては、例えば
メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,アミル
基,ヘキシル基等のアルキル基、例えばシクロプロピル
基,シクロヘプチル基,シクロヘキシル基等のシクロア
ルキル基が挙げられ、互いに同じであっても異なってい
てもよく、また、R1とR2とが互いに結合し、
【0013】
【化7】
【0014】が、例えば、シクロヘキサン,シクロヘプ
タン,シクロオクタン等の如き脂肪族環を形成していて
もよい。一般式[I]に於けるグアニル基Gとしては、
例えば
タン,シクロオクタン等の如き脂肪族環を形成していて
もよい。一般式[I]に於けるグアニル基Gとしては、
例えば
【0015】
【化8】
【0016】又は
【0017】
【化9】
【0018】で示されるグアニル基が挙げられ、R3,
R4としては、水素原子、例えばメチル基,エチル基,
プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,オク
チル基,ノニル基,デシル基等のアルキル基(直鎖状,
分枝状いずれにても可)、例えばヒドロキシエチル基,
ヒドロキシプロピル基,クロロエチル基,ブロモエチル
基,クロロプロピル基,ブロモプロピル基,ベンジル
基,フェネチル基等の置換アルキル基、例えばシクロプ
ロピル基,シクロヘプチル基,シクロヘキシル基等のシ
クロアルキル基、アリル基、フェニル基、例えば、トリ
ル基,エチルフェニル基,メトキシフェニル基,エトキ
シフェニル基,ヒドロキシフェニル基,ニトロフェニル
基,アミノフェニル基,アセチルフェニル基,アセチル
アミノフェニル基等の置換フェニル基等が挙げられ、R
5としては、例えば、-CH2-CH2-,-CH2-CH2-CH2-等の如
き低級アルキレン基、若しくは、これら低級アルキレン
基の水素のいくつかがメチル基,エチル基,プロピル
基,ブチル基等の低級アルキル基、又は、水酸基で置き
換ったものが挙げられ、またR6としては水素原子又
は、例えばヒドロキシメチル基,ヒドロキシエチル基,
ヒドロキシプロピル基等のヒドロキシアルキル基が挙げ
られる。また、一般式[I]に於けるHXとしてはHC
l、HBr又はCH3COOHが挙げられる。
R4としては、水素原子、例えばメチル基,エチル基,
プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,オク
チル基,ノニル基,デシル基等のアルキル基(直鎖状,
分枝状いずれにても可)、例えばヒドロキシエチル基,
ヒドロキシプロピル基,クロロエチル基,ブロモエチル
基,クロロプロピル基,ブロモプロピル基,ベンジル
基,フェネチル基等の置換アルキル基、例えばシクロプ
ロピル基,シクロヘプチル基,シクロヘキシル基等のシ
クロアルキル基、アリル基、フェニル基、例えば、トリ
ル基,エチルフェニル基,メトキシフェニル基,エトキ
シフェニル基,ヒドロキシフェニル基,ニトロフェニル
基,アミノフェニル基,アセチルフェニル基,アセチル
アミノフェニル基等の置換フェニル基等が挙げられ、R
5としては、例えば、-CH2-CH2-,-CH2-CH2-CH2-等の如
き低級アルキレン基、若しくは、これら低級アルキレン
基の水素のいくつかがメチル基,エチル基,プロピル
基,ブチル基等の低級アルキル基、又は、水酸基で置き
換ったものが挙げられ、またR6としては水素原子又
は、例えばヒドロキシメチル基,ヒドロキシエチル基,
ヒドロキシプロピル基等のヒドロキシアルキル基が挙げ
られる。また、一般式[I]に於けるHXとしてはHC
l、HBr又はCH3COOHが挙げられる。
【0019】本発明は水をバインダーとして用いる点に
特徴を有し、水さえ用いれば他の助剤等は特に用いる必
要はないが、例えばメタノール,エタノール,イソプロ
パノール等、水とよく混和し、しかも容易に揮散し得る
溶媒の存在は、水のバインダーとしての効果を損なわな
い限り特にこれの併用を妨げるものではない。即ち、換
言すればこのような溶媒と水との混合溶媒は本発明の目
的に充分使用し得る。このような、本発明に於て水との
混合溶媒として使用可能な(水との併用が可能な)溶媒
としては、前記メタノール,エタノール,イソプロパノ
ール等の低級アルコール類の他に、アセトン,メチルエ
チルケトン等のケトン類やジオキサン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の水
溶性の有機溶媒が挙げられる。しかしながら、これら水
溶性有機溶媒でもこれを水との混合溶媒として用いない
限り(水と併用しない限り)、他の、水に不溶の有機溶
媒、例えば芳香族炭化水素系溶媒、ハロゲン化炭化水素
系溶媒、エーテル系溶媒等と同様それ自体バインダーと
しての役割は全く果たさない。本発明に於てバインダー
として用いる水の量は、造粒しようとするアゾビスアミ
ジン塩の乾燥状態により、また、用いる造粒機の種類や
造粒条件等により若干異なるが、乾燥品を用いた場合は
通常、同塩の10〜22%(wt/wt)、好ましくは12〜20%
(wt/wt)量が用いられ、未乾燥品(通常、洗浄に用い
たメタノールが5〜15%程度含有されている。)を用い
た場合には通常、同塩(dry換算量)の5〜18%(wt/w
t)、好ましくは6〜15%(wt/wt)量が用いられる。
また、水と水溶性有機溶媒とを併用する場合は通常、水
と水溶性有機溶媒の重量比が1:0〜1.5好ましくは
1:0.5〜1.3となるように適宜組み合わせて用いられる
が、その総使用量としては、含まれる水の総量がアゾビ
スアミジン塩の5〜18%(wt/wt)好ましくは6〜15%
(wt/wt)となるような量であることが望ましい。
特徴を有し、水さえ用いれば他の助剤等は特に用いる必
要はないが、例えばメタノール,エタノール,イソプロ
パノール等、水とよく混和し、しかも容易に揮散し得る
溶媒の存在は、水のバインダーとしての効果を損なわな
い限り特にこれの併用を妨げるものではない。即ち、換
言すればこのような溶媒と水との混合溶媒は本発明の目
的に充分使用し得る。このような、本発明に於て水との
混合溶媒として使用可能な(水との併用が可能な)溶媒
としては、前記メタノール,エタノール,イソプロパノ
ール等の低級アルコール類の他に、アセトン,メチルエ
チルケトン等のケトン類やジオキサン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の水
溶性の有機溶媒が挙げられる。しかしながら、これら水
溶性有機溶媒でもこれを水との混合溶媒として用いない
限り(水と併用しない限り)、他の、水に不溶の有機溶
媒、例えば芳香族炭化水素系溶媒、ハロゲン化炭化水素
系溶媒、エーテル系溶媒等と同様それ自体バインダーと
しての役割は全く果たさない。本発明に於てバインダー
として用いる水の量は、造粒しようとするアゾビスアミ
ジン塩の乾燥状態により、また、用いる造粒機の種類や
造粒条件等により若干異なるが、乾燥品を用いた場合は
通常、同塩の10〜22%(wt/wt)、好ましくは12〜20%
(wt/wt)量が用いられ、未乾燥品(通常、洗浄に用い
たメタノールが5〜15%程度含有されている。)を用い
た場合には通常、同塩(dry換算量)の5〜18%(wt/w
t)、好ましくは6〜15%(wt/wt)量が用いられる。
また、水と水溶性有機溶媒とを併用する場合は通常、水
と水溶性有機溶媒の重量比が1:0〜1.5好ましくは
1:0.5〜1.3となるように適宜組み合わせて用いられる
が、その総使用量としては、含まれる水の総量がアゾビ
スアミジン塩の5〜18%(wt/wt)好ましくは6〜15%
(wt/wt)となるような量であることが望ましい。
【0020】本発明に係るアゾビスアミジン塩は、一般
に水溶液状態では極めて高活性で、分解し易く、また、
水を含んだ状態で放置すると、経時的に劣化することも
知られているが、本発明では、このようなアゾビスアミ
ジン塩を水を用いて造粒するにもかかわらず、同塩は品
質の劣化を来すことなく極めて安定に造粒される。この
ことは、極めて意外なことであった。
に水溶液状態では極めて高活性で、分解し易く、また、
水を含んだ状態で放置すると、経時的に劣化することも
知られているが、本発明では、このようなアゾビスアミ
ジン塩を水を用いて造粒するにもかかわらず、同塩は品
質の劣化を来すことなく極めて安定に造粒される。この
ことは、極めて意外なことであった。
【0021】本発明のアゾビスアミジン塩の造粒方法に
於て、造粒の方法自体は、自体公知の方法、例えば、押
出造粒法、転動造粒法、噴霧造粒法等を適宜選択してこ
れを行えばよく、造粒温度も通常、室温で充分である。
於て、造粒の方法自体は、自体公知の方法、例えば、押
出造粒法、転動造粒法、噴霧造粒法等を適宜選択してこ
れを行えばよく、造粒温度も通常、室温で充分である。
【0022】本発明の造粒方法に関し、2,2'-アゾビス
イソブチルアミジン塩酸塩(和光純薬工業株式会社製。
商品名:V−50。)を押出造粒法によって造粒する場合
を例にとって、更に詳しく説明する。即ち、先ず、V−
50粉体に水を加え、混練して粉体の結合力を調整し、次
いで圧縮して空隙を最小にした後、粒に成形する形状の
穴から押し出す。造粒機は、グラニュレーターやペレッ
ター等、適当なものを使用すればよい。スクリュー式ペ
レッターを用いる場合は、V−50粉体に適量の水、例え
ばV−50粉体に対し約12%〜20%程度の水を加え、混
合、捏和、造粒すれば、円柱状顆粒が得られる。得られ
たV−50顆粒の品質は粉末品と全く差がなく、顆粒強
度、経時安定性共に充分である。
イソブチルアミジン塩酸塩(和光純薬工業株式会社製。
商品名:V−50。)を押出造粒法によって造粒する場合
を例にとって、更に詳しく説明する。即ち、先ず、V−
50粉体に水を加え、混練して粉体の結合力を調整し、次
いで圧縮して空隙を最小にした後、粒に成形する形状の
穴から押し出す。造粒機は、グラニュレーターやペレッ
ター等、適当なものを使用すればよい。スクリュー式ペ
レッターを用いる場合は、V−50粉体に適量の水、例え
ばV−50粉体に対し約12%〜20%程度の水を加え、混
合、捏和、造粒すれば、円柱状顆粒が得られる。得られ
たV−50顆粒の品質は粉末品と全く差がなく、顆粒強
度、経時安定性共に充分である。
【0023】本発明の方法によれば、通常、粒径約300
μ以上のもの90%以上から成る顆粒強度大なるアゾビス
アミジン塩の顆粒が容易に得られる。
μ以上のもの90%以上から成る顆粒強度大なるアゾビス
アミジン塩の顆粒が容易に得られる。
【0024】本発明の方法により得られるアゾビスアミ
ジン塩顆粒は同微粉や同塊状個体と比較して、流動性が
極めて良好で、しかもダスティングが少ない為、同塩を
用いる各種用途に於て、作業性が著しく改善され、ま
た、粉塵付着による弊害も除かれる。以下に実施例を示
すが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるもの
ではない。
ジン塩顆粒は同微粉や同塊状個体と比較して、流動性が
極めて良好で、しかもダスティングが少ない為、同塩を
用いる各種用途に於て、作業性が著しく改善され、ま
た、粉塵付着による弊害も除かれる。以下に実施例を示
すが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるもの
ではない。
【0025】
実施例1.V−50粉末品 1.0kgに、約13.3%(wt/wt)
相当の水を添加、混和後、EXD−60型エックペレッタ
ー(不二バウダル株式会社製)で顆粒化し、乾燥して粒
径300μ以上のもの90%以上の顆粒を得た。顆粒前粉末
品と顆粒品との品質に有意差は認められなかった。ま
た、顆粒の震動テスト、荷重テスト共に良好で、室温付
近に於ける経日変化(4ヶ月以上)も全く認められなか
った。
相当の水を添加、混和後、EXD−60型エックペレッタ
ー(不二バウダル株式会社製)で顆粒化し、乾燥して粒
径300μ以上のもの90%以上の顆粒を得た。顆粒前粉末
品と顆粒品との品質に有意差は認められなかった。ま
た、顆粒の震動テスト、荷重テスト共に良好で、室温付
近に於ける経日変化(4ヶ月以上)も全く認められなか
った。
【0026】実施例2.実施例1に於て、水を約13.3%
(wt/wt)相当量添加する代りに水を約18.4%(wt/w
t)相当量添加し、その他は実施例1と全く同様にして
V−50の造粒を行ない、実施例1と同様の結果を得た。
尚、本実施例で得られたV−50顆粒の粒度分布は下記の
通りであった。 7〜32mesh(粒径 500〜2830μ) 93.3% 32〜42mesh(粒径 350〜 500μ) 3.1% 42〜80mesh 2.8% 80mesh以上 0.8%
(wt/wt)相当量添加する代りに水を約18.4%(wt/w
t)相当量添加し、その他は実施例1と全く同様にして
V−50の造粒を行ない、実施例1と同様の結果を得た。
尚、本実施例で得られたV−50顆粒の粒度分布は下記の
通りであった。 7〜32mesh(粒径 500〜2830μ) 93.3% 32〜42mesh(粒径 350〜 500μ) 3.1% 42〜80mesh 2.8% 80mesh以上 0.8%
【0027】実施例3.実施例1に於てV−50粉末品
1.0kgを用いる代りにV−50 wet品(乾燥減量 10.1%−
殆どメタノール) 3kgを用い、その他は実施例1と全
く同様にしてV−50の造粒を行ない、実施例1と同様の
結果を得た。尚、本実施例で得られたV−50顆粒の粒度
分布は下記の通りであった。 8〜32mesh(粒径 500〜2380μ) 94.6% 32〜48mesh(粒径 297〜 500μ) 3.4% 48〜80mesh 1.2% 80mesh以上 0.8%
1.0kgを用いる代りにV−50 wet品(乾燥減量 10.1%−
殆どメタノール) 3kgを用い、その他は実施例1と全
く同様にしてV−50の造粒を行ない、実施例1と同様の
結果を得た。尚、本実施例で得られたV−50顆粒の粒度
分布は下記の通りであった。 8〜32mesh(粒径 500〜2380μ) 94.6% 32〜48mesh(粒径 297〜 500μ) 3.4% 48〜80mesh 1.2% 80mesh以上 0.8%
【0028】実施例4.実施例1に於てV−50粉末品
1kgを用いる代りにV−50 wet品(乾燥減量 8.7%−殆
どメタノール) 4kgを用い、約13.3%(wt/wt)相当
量の水の代りに約7%(wt/wt)相当量の水を添加し、
それ以外は実施例1と全く同様にしてV−50の造粒を行
ない、実施例1と同様の結果を得た。尚、本実施例で得
られたV−50顆粒の粒度分布は下記の通りであった。 8〜32mesh 93.5% 32〜48mesh 4.1% 48〜80mesh 1.5% 80mesh以上 0.9%
1kgを用いる代りにV−50 wet品(乾燥減量 8.7%−殆
どメタノール) 4kgを用い、約13.3%(wt/wt)相当
量の水の代りに約7%(wt/wt)相当量の水を添加し、
それ以外は実施例1と全く同様にしてV−50の造粒を行
ない、実施例1と同様の結果を得た。尚、本実施例で得
られたV−50顆粒の粒度分布は下記の通りであった。 8〜32mesh 93.5% 32〜48mesh 4.1% 48〜80mesh 1.5% 80mesh以上 0.9%
【0029】実施例5.実施例1に於て、約13.3%(wt
/wt)相当量の水を添加する代りに、約10%(wt/wt)
相当量のメタノールと約8%(wt/wt)相当量の水を添
加し、それ以外は実施例1と全く同様にしてV−50の造
粒を行ない、実施例1と同様の結果を得た。尚、本実施
例で得られたV−50顆粒の粒度分布は以下の通りであっ
た。 8〜32mesh 93.0% 32〜48mesh 3.5% 48〜80mesh 2.3% 80mesh以上 1.2%
/wt)相当量の水を添加する代りに、約10%(wt/wt)
相当量のメタノールと約8%(wt/wt)相当量の水を添
加し、それ以外は実施例1と全く同様にしてV−50の造
粒を行ない、実施例1と同様の結果を得た。尚、本実施
例で得られたV−50顆粒の粒度分布は以下の通りであっ
た。 8〜32mesh 93.0% 32〜48mesh 3.5% 48〜80mesh 2.3% 80mesh以上 1.2%
【0030】実施例6.実施例1に於て、V−50粉末品
1kgを用いる代りにV−50 wet品(乾燥減量6.7%−殆
どメタノール) 4kgを用い、約13.3%(wt/wt)相当
量の水の代りに約5%(wt/wt)相当量のメタノールと
約9%(wt/wt)相当量の水を添加し、それ以外は実施
例1と全く同様にしてV−50の造粒を行ない、実施例1
と同様の結果を得た。尚、本実施例で得られたV−50顆
粒の粒度分布は以下の通りであった。
1kgを用いる代りにV−50 wet品(乾燥減量6.7%−殆
どメタノール) 4kgを用い、約13.3%(wt/wt)相当
量の水の代りに約5%(wt/wt)相当量のメタノールと
約9%(wt/wt)相当量の水を添加し、それ以外は実施
例1と全く同様にしてV−50の造粒を行ない、実施例1
と同様の結果を得た。尚、本実施例で得られたV−50顆
粒の粒度分布は以下の通りであった。
【0031】実施例7.実施例1に於てV−50粉末品
1kgを用いる代りにV−50 wet品(乾燥減量 6.7%−殆
どメタノール) 4kgを用い、約13.3%(wt/wt)相当
量の水の代りに約14%(wt/wt)相当量の水を添加し、
それ以外は実施例1と全く同様にしてV−50の造粒を行
ない、実施例1と同様の結果を得た。尚、本実施例で得
られたV−50顆粒の粒度分布は以下の通りであった。
1kgを用いる代りにV−50 wet品(乾燥減量 6.7%−殆
どメタノール) 4kgを用い、約13.3%(wt/wt)相当
量の水の代りに約14%(wt/wt)相当量の水を添加し、
それ以外は実施例1と全く同様にしてV−50の造粒を行
ない、実施例1と同様の結果を得た。尚、本実施例で得
られたV−50顆粒の粒度分布は以下の通りであった。
【0032】実施例8.実施例5に於て、約10%(wt/
wt)相当量のメタノールと約8%(wt/wt)相当量の水
を添加する代りに、約10%(wt/wt)相当量のアセトニ
トリルと約9%(wt/wt)相当量の水を添加し、それ以
外は実施例5と全く同様にしてV−50の造粒を行ない、
実施例5と同様の結果を得た。尚、アセトニトリルをエ
タノール,イソプロパノール,ジオキサン,ジメチルホ
ルムアミドに代えても全く同様の結果が得られた。
wt)相当量のメタノールと約8%(wt/wt)相当量の水
を添加する代りに、約10%(wt/wt)相当量のアセトニ
トリルと約9%(wt/wt)相当量の水を添加し、それ以
外は実施例5と全く同様にしてV−50の造粒を行ない、
実施例5と同様の結果を得た。尚、アセトニトリルをエ
タノール,イソプロパノール,ジオキサン,ジメチルホ
ルムアミドに代えても全く同様の結果が得られた。
【0033】実施例9.2,2'-アゾビス(N,N'-ジメチレ
ンイソブチルアミジン)塩酸塩(和光純薬工業株式会社
製。商品名:VA−044。)粉末品を用いて、実施例1
と同様にして造粒し、同様の顆粒を得た。尚、本実施例
で得られたVA−044顆粒の粒度分布は以下の通りであ
った。 8〜32mesh 93.9% 32〜48mesh 3.5% 48〜80mesh 1.8% 80mesh以上 0.8%
ンイソブチルアミジン)塩酸塩(和光純薬工業株式会社
製。商品名:VA−044。)粉末品を用いて、実施例1
と同様にして造粒し、同様の顆粒を得た。尚、本実施例
で得られたVA−044顆粒の粒度分布は以下の通りであ
った。 8〜32mesh 93.9% 32〜48mesh 3.5% 48〜80mesh 1.8% 80mesh以上 0.8%
【0034】
【発明の効果】本発明は、水溶性ラジカル重合開始剤と
して有用なアゾビスアミジン塩の効果的な造粒方法を初
めて提供するものであり、本発明により同塩を用いる各
種用途に於て作業性が著しく改善され、且つ、粉塵付着
による弊害も除かれた点に甚だ顕著な効果を奏するもの
である。
して有用なアゾビスアミジン塩の効果的な造粒方法を初
めて提供するものであり、本発明により同塩を用いる各
種用途に於て作業性が著しく改善され、且つ、粉塵付着
による弊害も除かれた点に甚だ顕著な効果を奏するもの
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 一般式[I] 【化1】 [式中、R1,R2は夫々独立してアルキル基又はシクロ
アルキル基を示し、R1とR2とで脂肪族環を形成してい
てもよく、Gは 【化2】 又は 【化3】 で示されるグアニル基(但し、R3,R4は夫々独立して
水素原子、アルキル基、置換アルキル基、シクロアルキ
ル基、アリル基、フェニル基又は置換フェニル基を示
し、R5は置換基を有していてもよい低級アルキレン基
を示し、R6は水素原子又はヒドロキシアルキル基を示
す。)を示し、XはCl、Br又はCH3COO−基を
示す。]で表わされるアゾビスアミジン塩を造粒するに
際し、水をバインダーとして用いることを特徴とするア
ゾビスアミジン塩の造粒方法。 - 【請求項2】 アゾビスアミジン塩に対して10〜22%
(wt/wt)の水を用いる請求項1に記載の造粒方法。 - 【請求項3】 水溶性有機溶媒を併用する請求項1に記
載の造粒方法。 - 【請求項4】 水1に対し、1.5重量倍以下の水溶性有
機溶媒を併用する請求項3に記載の造粒方法。 - 【請求項5】 アゾビスアミジン塩に対して6〜15%
(wt/wt)の水を用いる請求項3又は4に記載の造粒方
法。 - 【請求項6】 水溶性有機溶媒がメタノールである請求
項3〜5のいずれかに記載の造粒方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14647096A JP2624227B2 (ja) | 1986-05-13 | 1996-05-17 | アゾビスアミジン塩の造粒方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10912786 | 1986-05-13 | ||
JP61-109127 | 1986-05-13 | ||
JP14647096A JP2624227B2 (ja) | 1986-05-13 | 1996-05-17 | アゾビスアミジン塩の造粒方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62110975A Division JP2568408B2 (ja) | 1986-05-13 | 1987-05-07 | アゾビスアミジン塩の顆粒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08333323A JPH08333323A (ja) | 1996-12-17 |
JP2624227B2 true JP2624227B2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=26448913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14647096A Expired - Fee Related JP2624227B2 (ja) | 1986-05-13 | 1996-05-17 | アゾビスアミジン塩の造粒方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2624227B2 (ja) |
-
1996
- 1996-05-17 JP JP14647096A patent/JP2624227B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08333323A (ja) | 1996-12-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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