JP2898431B2 - アルキレンビスジチオカルバメート中のetu含量の改良された減少及び抑制方法 - Google Patents

アルキレンビスジチオカルバメート中のetu含量の改良された減少及び抑制方法

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JP2898431B2 JP3069469A JP6946991A JP2898431B2 JP 2898431 B2 JP2898431 B2 JP 2898431B2 JP 3069469 A JP3069469 A JP 3069469A JP 6946991 A JP6946991 A JP 6946991A JP 2898431 B2 JP2898431 B2 JP 2898431B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルキレンビスジチオ
カルバメート中のエチレンチオ尿素(ETU)の減少及
び抑制方法に関する。特に、本発明は、アルキレンビス
ジチオカルバート処方物におけるETUの生成を抑制し
且つETU含量を減少させてETU含量を極めて低い値
で好ましくは0.015重量%未満で安定化する方法に
関する。
【発明の背景】
【0002】1,2−エチレンビスジチオカルバミン酸
の各種塩は、菌類によって引き起こされる植物の病気と
戦うための薬剤として多年の間知られてきた。植物殺菌
剤として有用なエチレンビスジチオカルバメート(時に
はEBDCと称する)としては、1,2−エチレンビス
ジチオカルバミン酸のマンガン、亜鉛、ニッケル、コバ
ルト、銅、ナトリウム、カリウム及びアンモニウム塩又
は共反応金属EBDCが挙げられる。この種の好ましい
殺菌剤は、マンガンEBDC(マンネブ)、亜鉛EBD
C(ジンネブ)、特に、マンガンEBDCの亜鉛配位錯
体(マンコゼブ)である。
【0003】EBDCに付随する問題は、それらが酸
化、熱、湿度等を含む因子によって時間の経過と共に分
解して特にETUとして一般に知られるエチレンチオ尿
素(2−イミダゾリジンチオン)になる傾向があること
である。この分解によって、EBDCの貯蔵間にETU
含量の濃度が高くなる。ETUは動物動物において発癌
性や奇形生成性を有することが判明しており、また殺菌
剤として有意義な生物学的活性がまったく認められてい
ないので、ETUは望まれない分解生成物である。
【0004】多年にわたって、EBDCのETU含量を
減少させるために多くの方法及び添加剤が開発されてき
た。EBDC処方物のETU含量は、処方物中のEBD
Cの重量を基にして0.015重量%未満に減少させる
のが望ましい。EBDCのETU含量を減少させるため
に水性反応混合物にホルムアルデヒド又はホルムアルデ
ヒド前駆物質(ホルムアルデヒド供与体)を好ましくは
水溶性亜鉛塩と共に加えることによって、またその乾燥
生成物にp−ホルムアルデヒド又は他のホルムアルデヒ
ド生成剤(前駆物質又は発生剤)を随意に加えることに
よって幾つかの従来技術の試みがなされてきた。例え
ば、アダムス氏の米国特許第4,217,293号及び
同4,344,890号を参照されたい。しかしなが
ら、EBDCのETU含量を更に一層減少させるための
方法が望まれる。
【発明の概要】
【0005】本発明に従えば、EBDCにEBDC中の
エチレンチオ尿素含量を減少させるのに十分な量のホル
ムアルデヒド供与体とホルムアルデヒド及びエチレンチ
オ尿素の重合反応を終結させるのに十分な量の共重合剤
(架橋剤)とを混合することによってアルキレンビスジ
チオカルバメートを安定化させる方法が提供される。ホ
ルムアルデヒド供与体は、好ましくはEBDCの重量を
基にして約0.1〜2重量%の量で混合される。好まし
くは、p−ホルムアルデヒド及び架橋剤例えばヒドロキ
ノン又はメラミンは、乾燥状態又は湿潤状態のどちらか
でEBDCと混合される。安定化した生成物は、残留ア
ルデヒド及び架橋剤、(ジ)メチロールエチレンチオ尿
素及びそれらの重合生成物、並びにEBDCの重量を基
にして約0.015重量%未満のエチレンチオ尿素それ
自体を含有する。
【好ましい具体例の詳細な記述】
【0006】1,2−エチレンビスジチオカルバミン酸
の殺菌性塩は、斯界において周知であり、そしてアトケ
ム・ノース・アメリカ・インコーポレーテッド(旧名は
ペンウォルト・コーポレーション)、ローム・アンド・
ハース・カンパニー、イー・アイ・デュポン社、ルセル
・ユクラフ等を包含する多数の農薬会社から市場で入手
することができる。特に好ましいものは、米国特許第
3,210,394号、同3,379,610号及び同
3,869,486号に記載される如き様々な方法によ
って作ることができるEBDCの亜鉛及びマンガン配位
錯体(マンコゼブ)である。
【0007】これらの殺菌剤は、水性液状処方物及び乾
燥湿潤性粉末(“WP”)を含めて様々な形態で入手可
能である。この種の一つの市場で入手可能な殺菌剤の例
は、アトケム・ノース・アメリカ・インコーポレーテッ
ドから入手することができる製品である“PENNCO
ZEB”であって、16%のマンガンイオン、2%の亜
鉛イオン及び62%のエチレンビスジチオカルバメート
(C4624 )よりなるマンネブ及び亜鉛塩の配
位生成物活性成分80%と不活性成分20%とを含有す
るものである。
【0008】しかしながら、本発明は、分解生成物とし
てエチレンチオ尿素(ETU)又はETU様化合物を含
有又は生成する任意のアルキレンビスジチオカルバメー
ト特にアルキレン−1,2−ビスジチオカルバメートに
応用可能であることが理解されよう。エチレンビスジチ
オカルバメートの同族体と見なすことができる他のかか
るアルキレンビスジチオカルバメートとしては、メチル
−ETUを生成するプロピネブ(亜鉛1−メチル−1,
2−エチレンビスジチオカルバメート)及びメチラム
(ジンネブ−エチレンチウラムジスルフィド付加物)が
挙げられる。便宜上、本明細書ではETUを含有又は生
成するアルキレンジチオカルバメート及び同族体はすべ
て“EBDC”と称することにする。
【0009】本発明は、ETUとホルムアルデヒドそれ
自体又はp−ホルムアルデヒド若しくは他のホルムアル
デヒド供与体(前駆物質)(本明細書ではこれらはすべ
てホルムアルデヒド前駆物質と総称する)からのホルム
アルデヒドとの公知反応に基づいている。約0.3〜1
重量%のホルムアルデヒド又はp−ホルムアルデヒドを
マンコゼブ(例えば、PENNCOZEB WP)に加
えると、ETU含量は、EBDCを基にして約0.02
重量%のレベルまで徐々に低下する。この低下は、ET
Uとホルムアルデヒド供与体とが反応してモノ−及び/
又はジメチロールエチレンチオ尿素(これは重合する傾
向がある)を生成することによるものである。これらの
反応は可逆的であり、従って低いETU含量を得るには
多量のホルムアルデヒド供与体が必要とされる。
【0010】低いETU含量で反応平衡を達成するため
に、本発明に従えば、EBDC系にホルムアルデヒド供
与体と一緒にある種の共重合剤を加えて重合反応の平衡
を完結の方向に変更させることができ、しかしてより多
くのETUが反応しそして重合体形態で結合状態になる
ことが分かった。本発明に従って有効であることが分か
った共重合剤は、一般には、ホルムアルデヒドと共に同
じ種類の重合反応(即ち、ホルムアルデヒドへの添加そ
れに続く縮合)を示すようなものである。
【0011】好適な共重合剤(架橋剤)としては、例え
ば、ヒドロキノン、メラミン、ベンゾキノン、メトキシ
ヒドロキノン、1,2−ナフトキノン、1,4−ナフト
キノン、ピロカテコール、レゾルシノール、フロログル
シノール二水和物、γ−ピランの如き求核活性芳香族化
合物、メラミン並びにN−モノ−及びN,N−ジ置換メ
ラミン例えばN−ブチルメラミン、N,N’−ジブチル
メラミン、並びに2,4−ジアミノ−1,3,5−トリ
アジン例えば2,4−ジアミノ−6−クロル−1,3,
5−トリアジン、2−フェノキシ−4,6−ジアミノ−
1,3,5−トリアジン、アンメリン及びアンメリドが
挙げられる。これらの中で、メラミン及びヒドロキノン
が好ましい。
【0012】好適なホルムアルデヒド供与体としては、
例えば、p−ホルムアルデヒド、ヘキサメチレンテトラ
ミン(ヘキサミン)、Z−1−(クロルアリル)−3,
5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロリド
(Dowicil 200)、イミドゾリジニル尿素(Germa
ll 115)、1,3,5−トチアジン−1,3,5−
(2H,4H,6H)トリエタノール(Grotan BK)、ベンジ
ルアルコールモノ(ポリ)ヘミホルマール(Preventol
2 )、ヒドロキシメタンスルホン酸ナトリウム等が
挙げられる。PENNCOZEB処方物は、熱安定剤と
して1〜3%のヘキサミンを常に含有する。
【0013】重合反応の平衡を完結(終結)の方向に向
けさせるのに有効な架橋剤の量は、特定の共重合化合物
によって、またホルムアルデヒドとの反応に有効な箇所
の数によって幾分変動する。例えば、ホルムアルデヒド
又はp−ホルムアルデヒド単独の添加によって通常得ら
れるものからのETUの減少を高めるのに、EBDCの
重量を基にして約0.02〜0.25重量%のアミン又
は0.05〜0.5重量%のヒドロキノンが満足である
ことが分かった。アルデヒド及び架橋剤をEBDCに乾
燥状態で加えそして混練によって混合するときには、水
性媒体中での混合に比較して乾燥混合物中での分散の完
全性が低くなる可能性を考慮するために0.02〜0.
5重量%のメラミン又は0.05〜1重量%のヒドロキ
ノンが好ましい。
【0014】同様に、本発明に従って共重合剤を使用す
る場合には、ETU含量の減少に必要とされるアルデヒ
ドの量は、ホルムアルデヒド又はp−ホルムアルデヒド
を単独で加える(例えば、2〜5重量%のp−ホルムア
ルデヒドが通常使用される)ときよりも少ない。従っ
て、ホルムアルデヒド供与体は、EBDCの重量を基に
して約0.1〜2重量%好ましくは0.3〜1重量%の
量で加えることができる。
【0015】ホルムアルデヒド供与体及び共重合剤(架
橋剤)は、多数の方法のどれかでEBDC混合させるこ
とができる。例えば、 (1)ホルムアルデヒド供与体及び架橋剤は、水性処方
物に又は未乾燥EBDC生成物(これは、一般には、E
BDC形成用の反応混合物から得られる湿った顆粒状ペ
ースト(約25重量%の水)である)に加えることがで
きる。 (2)ホルムアルデヒド供与体及び架橋剤は、水と一緒
に乾燥EBDCに加えることができる。 (3)ホルムアルデヒド供与体及び架橋剤は、乾燥EB
DCに加えそして混練によるが如くして強力に混合する
ことができる。本明細書の開示を基にすれば当業者には
他の可能な方法が明らかになるであろう。
【0016】水性媒体を用いる場合には、混合物中に存
在する水の量は、貯蔵間にETUとの更に追加的な反応
に利用できるようにEBDC処方物全体へのホルムアル
デヒド供与体及び架橋剤の良好な分散を許容するのに十
分な量である。反応混合物は、乾燥EBDCの重量を基
にして少なくとも200重量%の水を含有するのが好ま
しい。これは、EBDCの水性ペースト又は濃厚スラリ
ーを形成するのに十分なものである。
【0017】本発明の反応パラメータは、特に厳密な因
子ではない。混合は、好適には室温において約5分で行
うことができるが、しかし当業者には理解されるように
他の時間、温度及び含水量を用いることができる。これ
らの条件は、反応体とEBDC粒子との均一な分布を得
るようなものでさえあればよい。しかる後に、安定化反
応は、乾燥及び貯蔵間に直接行われる。
【0018】水性媒体は、ホルムアルデヒド供与体及び
架橋剤とEBDCとの良好な分散を得るのに十分な時間
存在しさえすればよい。しかる後、混合物は、好ましく
は減圧下に粉末まで乾燥される。また、EBDCを水性
処方物として未乾燥のままにすることも可能である。い
ずれの場合にも、酸素及び高温は、EBDCに及ぼすそ
れらの分解影響のために乾燥及び貯蔵間に回避されるべ
きである。
【0019】水の添加又は水性媒体の使用を必要としな
い好ましい方法は、混練の如き強力な混合を使用してホ
ルムアルデヒド供与体及び架橋剤をEBDCとその乾燥
状態で混合することである。p−ホルムアルデヒドは、
ホルムアルデヒド溶液よりも乾燥EBDCにずっと容易
に加えられる。p−ホルムアルデヒドは、p−ホルムア
ルデヒドがホルムアルデヒドに徐々に分解しそれ故にこ
の態様でホルムアルデヒドがETUとの反応に利用可能
になる時間がより長くなるという点でホルムアルデヒド
溶液よりも更に有益ある。
【0020】本発明の方法は、次の反応式によって例示
することができる。p−ホルムアルデヒドは、式(I)
【化1】 に示される平衡反応に従ってホルムアルデヒドに分解す
る。
【0021】ホルムアルデヒドとETUとの反応は、周
知であり、例えばカプラン氏他の米国特許第3,00
4,002号に記載されている。これらの反応は、次の
式(II)
【化2】 に示されるようにモノ−及び/又はジメチロールエチレ
ンチオ尿素即ちN−メチロールエチレンチオ尿素及び
N,N’−ジメチロールエチレンチオ尿素の形成を包含
する。
【0022】これらの反応生成物は、重合する強い傾向
を有し、従って環境及び濃度によって次の式(III)及び
式(IV)
【化3】 及び
【化4】 に示される反応を生じる。先に記載したように、式(II
I)及び式(IV)の反応は可逆的であり、そして共重合剤
の添加はより多くのETUが反応して重合体中に結合状
態になるように平衡を完結の方向に向けさせる。ホルム
アルデヒドとメラミン及びヒドロキノンとの反応は、次
の式(V)
【化5】 及び式(VI)
【化6】 に示される。
【0023】これらの反応生成物は、次いで、次の式
(VII)
【化7】 及び式(VIII)
【化8】 [式中、Xは、先の式(V)及び式(VI)に示される如
きホルムアルデヒドと共重合剤との反応生成物である]
に示されるように式(III)及び式(IV)と同様の重合反
応に関与する。先の式(VII)及び式(VIII)の反応生成
物は更に大きい分子の縮合生成物を形成することができ
ることが理解されよう。
【0024】過剰のホルムアルデヒド供与体及び共重合
剤は、貯蔵間におけるEBDCの分解時にエチレンチオ
尿素含量の安定剤として作用する。その結果として、本
発明に従った安定化EBDCは、未反応又は残量アルデ
ヒド及び共重合剤、モノ−及び/又はジメチロールエチ
レンチオ尿素及びそれらの重合生成物、並びにEBDC
の重量を基にして約0.015重量%未満のエチレンチ
オ尿素(ETU)それ自体を含有する。
【0025】共重合剤を用いない場合には、上記の式
(II)の反応によって到達される最も低いETUレベル
は、約0.02重量%であった。本発明に従って共重合
剤を用いると、ETU含量は、更に1/2程(即ち、ホ
ルムアルデヒドを単独で使用して得られるレベルの約5
0重量%に)容易に減少させることができる。その上、
本発明の共重合剤をホルムアルデヒド供与体と組み合わ
せて加えると、得られる生成物は、共重合剤を添加しな
い場合の生成物よりも長い時間の間低いETU含量のま
まである。本発明に従って処理されたEBDCは、少な
くとも2年半の間安定化状態のままであった。
【0026】加えて、ヒドロキノン架橋剤は、それらが
酸化分解による追加的なETUの形成を一部分防止又は
抑制する還元剤でもあるという利益を有する。
【0027】ここで次の特定の実施例を参照しながら本
発明を例示するが、これらの実施例は本発明を限定する
ものではない。
【0028】
【実施例】例1 600gの未乾燥PENNCOZEB(工業用又は処方
物)に、0.39重量%のホルムアルデヒド及び0.4
6重量%のヒドロキノンを加えた。5分後に、湿ったペ
ーストを減圧中で0.6%の含水量まで乾燥させた(2
0℃において10mm Hgで960分)。共重合剤を
用いず、またアルデヒド又は共重合剤のどちらも用いず
に同じ処理を行った。完全処理生成物では、ETU含量
は乾燥直後に0.022重量%であった。ヒドロキノン
を用いない生成物では、ETU含量は乾燥直後に0.0
49重量%であった。ホルムアルデヒド又はヒドロキノ
ンのどちらも用いない生成物では、ETU含量は乾燥直
後に0.068重量%であった。
【0029】例2 例1における如くして同じ混合物を調製したが、しかし
混合物を2.6%の含水量まで冷凍乾燥させた。乾燥直
後に、ETU含量は0.014重量%であったが、25
日後に0.021重量%に増加した。ヒドロキノンを添
加しない場合には、ETU含量は直後に0.016重量
%で18日後に0.054重量%であった。ホルムアル
デヒド又はヒドロキノンのどちらも用いない生成物で
は、ETU含量は直後に0.114重量%で28日後に
0.142重量%であった。
【0030】例3 初期において0.05重量%のETUを含有する4gの
PENNCOZEBWPに、12mgのp−ホルムアル
デヒド、2mgのメラミン及び10mlの水を加えた。
5分後に、湿ったペーストを減圧中で0.7%の含水量
まで乾燥させた(70℃において10mm Hgで96
0分)。15日以内で、0.006重量%のETU含量
に達しそして室温で貯蔵した少なくとも1年半の間安定
状態のままであった。これとは対照をなして、メラミン
を添加しない同じ生成物は、15日で0.012重量%
のETU含量に達しそして僅か20日間だけ安定状態の
ままであった(その後に、0.017%に増加しそのレ
ベル(0.017%)に少なくとも1年半とどまっ
た)。
【0031】例4 初期において0.05重量%のETUを含有する4gの
PENNCOZEBWPに、12mgのp−ホルムアル
デヒド、2mgのヒドロキノン及び10mlの水を加え
た。5分後に、湿ったペーストを減圧中で0.5%の含
水量まで乾燥させた(70℃において10mm Hgで
960分)。15日以内で、0.007重量%のETU
含量に達しそして室温で貯蔵した少なくとも75日間安
定状態のままであった。これとは対照をなして、ヒドロ
キノンを添加しない同じ生成物は、15日で0.012
重量%のETU含量に達しそして僅か20日間だけ安定
状態のままであった(その後に、0.017%に増加し
そのレベル(0.017%)に少なくとも75日間とど
まった)。
【0032】例5 0.05重量%の初期ETU含量を有する50gのPE
NNCOZEB WPに、80mgのp−ホルムアルデ
ヒド及び260mgのヒドロキノンを加えた。各成分を
混練によって混合した。25日以内で、0.014重量
%のETU含量に達しそして室温で貯蔵した少なくとも
80日間安状態定のままであった。これとは対照をなし
て、ヒドロキノンを添加しない同じ生成物は、0.03
8重量%のETU含量に達しそしてそのレベルで80日
間安定状態のままであった。
【0033】例6 0.05重量%の初期ETU含量を有する700gの未
乾燥PENNCOZEB(工業用)に、0.1重量%の
ホルムアルデヒド、0.18重量%のヒドロキノン及び
0.4重量%のp−ホルムアルデヒドを加えた。5分間
混合後、湿ったペーストを減圧中で0.8%の含水量ま
で乾燥させた(70℃において10mmHgで960
分)。ホルムアルデヒド、p−ホルムアルデヒド及び共
重合剤を用いずに同じ処理を行った。完全処方水分散性
粉末では、ETU含量は、直後に0.023重量%であ
り、21日後に0.010重量%でありそして少なくと
も2年半安定状態であった(0.012重量%)。ホル
ムアルデヒド、p−ホルムアルデヒド及びヒドロキノン
を添加しない生成物では、ETU含量は、直後に0.0
56重量%であり、21日後に0.050重量%であり
そして2年半後0.052重量%であった。
【0034】例7 700gの未乾燥PENNCOZEB(工業用)に、
0.1重量%のホルムアルデヒド、0.4重量%のp−
ホルムアルデヒド及び0.23重量%のメラミンを加え
た。5分間混合後、湿ったペーストを減圧中で0.7%
の含水量まで乾燥させた(70℃において10mm H
gで960分)(この生成物をI とする)。0.07重
量%のメラミンを用いて(IIとする)、またホルムアル
デヒド、p−ホルムアルデヒド及び共重合体を用いない
で(III とする)、同じ処理を行った。上記処方の水分
散性粉末のETU含量を次の表
【表1】 に示す。
【0035】本発明を特定の実施例で説明したけれど
も、本発明は、その精神又は必須要件から逸脱すること
なく他の特定の形態で具体化することができよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヤゴブス・アドリアヌス・マリア・ノー ウス オランダ国エッテンルール、ホートドゥ イフ16 (56)参考文献 特開 平4−235957(JP,A) 特開 平4−225950(JP,A) 特開 昭53−98903(JP,A) 特開 昭52−117422(JP,A) 特開 昭55−28995(JP,A) 特開 昭47−42683(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 47/14 A01N 25/32 A01N 35/00 - 35/06 C07C 333/20

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキレンビスジチオカルバメート(E
    BDC)にホルムアルデヒド供与体及びホルムアルデヒ
    ドに対する共重合剤であってホルムアルデヒド及びエチ
    レンチオ尿素の重合反応を完結させる共重合剤を混合
    し、この場合にホルムアルデヒド供与体及び共重合剤は
    EBDC中のエチレンチオ尿素含量を減少させるのに十
    分な量でEBDCと混合されることからなるアルキレン
    ビスジチオカルバメートの安定化法。
  2. 【請求項2】 ホルムアルデヒド供与体がホルムアルデ
    ヒド及びp−ホルムアルデヒドよりなる群から選択され
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 EBDCが1,2−エチレンビスジチオ
    カルバメート塩である請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 EBDCの陽イオンがマンガン、亜鉛、
    ニッケル、コバルト、銅、ナトリウム、カリウム、アン
    モニウム及びそれらの共反応錯体よりなる群から選択さ
    れる請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 EBDCがマンガン及び亜鉛との共反応
    錯体である請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 ホルムアルデヒド供与体がEBDCを基
    にして約0.1〜2重量%の量で混合される請求項1記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 未乾燥EBDCにホルムアルデヒド供与
    体が混合される請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 EBDCに水及びホルムアルデヒド供与
    体が混合される請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 水がEBDCを基にして少なくとも20
    0重量%の量で混合される請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 ホルムアルデヒド供与体がEBDCの
    水性処方物と混合される請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 混合物がその後に粉末まで乾燥される
    請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 混合物が減圧乾燥される請求項11記
    載の方法。
  13. 【請求項13】 ホルムアルデヒド供与体が混練によっ
    て乾燥EBDCと混合されるp−ホルムアルデヒドであ
    る請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 ホルムアルデヒド供与体がヘキサメチ
    レンテトラミン、Z−1−(クロルアリル)−3,5,
    7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロリド、イ
    ミダゾリジニル尿素、1,3,5−トリアジン−1,
    3,5−(2H,4H,6H)トリエタノール、ベンジ
    ルアルコールモノ(ポリ)ヘミホルマール及びヒドロキ
    シメタンスルホン酸ナトリウムよりなる群から選択され
    る請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 共重合剤がヒドロキノン、メラミン、
    ベンゾキノン、メトキシヒドロキノン、1,2−ナフト
    キノン、1,4−ナフトキノン、ピロカテコール、レゾ
    ルシノール、フロログルシノール二水和物及びγ−ピラ
    ンよりなる群から選択される請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】 共重合剤がEBDCを基にして約0.
    02〜0.5重量%の量で混合されるメラミンからなる
    請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 共重合剤がEBDCを基にして約0.
    05〜1.0重量%の量で混合されるヒドロキノンから
    なる請求項15記載の方法。
  18. 【請求項18】 ホルムアルデヒドと、ヒドロキノン、
    メラミン、モノ−及び/又はヂメチロールエチレンチオ
    尿素及びこれらの重合生成物よりなる群から選択される
    共重合剤と、エチレンビスジカルバメートの重量を基に
    して約0.015重量%よりも少ないエチレンチオ尿素
    それ自体とを含有する安定化1,2−エチレンビスジチ
    オカルバメート。
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