JP2624172B2 - 磁気テープ処理装置 - Google Patents

磁気テープ処理装置

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JP2624172B2
JP2624172B2 JP6114278A JP11427894A JP2624172B2 JP 2624172 B2 JP2624172 B2 JP 2624172B2 JP 6114278 A JP6114278 A JP 6114278A JP 11427894 A JP11427894 A JP 11427894A JP 2624172 B2 JP2624172 B2 JP 2624172B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ処理装置に
関し、特にブロック単位でデータの記録再生を行う磁気
テープ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の磁気テープ処理装置の構成
を示すブロック図である。従来の磁気テープ処理装置9
0は、上位装置56とのデータ転送のインタフェースを
行う上位装置接続部72と、処理装置90全体の動作制
御を行うマイクロプロセッサ74と、磁気テープ媒体5
1の装着を受け付けて当該磁気テープへのデータの書込
及び当該媒体に書き込まれているデータの読み出しを行
う磁気テープ駆動部52と、この磁気テープ駆動部52
の動作を制御してデータ転送やエラー検出等を行う磁気
テープ制御部54とを備えている。
【0003】この従来例において、マイクロプロセッサ
74には、磁気テープ駆動部の記録再生機構52の磁気
ヘッドが位置するブロック番号を逐次格納されるブロッ
ク番号レジスタ76と、所定の定数が格納された定数レ
ジスタ78と、これらブロック番号と定数とを比較する
比較器80とが併設されている。
【0004】図7は磁気テープ媒体上のデータフォーマ
ットを示す説明図である。磁気テープには、磁気テープ
媒体の始端を示すテープ開始位置(BOT)120があ
り、BOT120の前には巻きつけのための何も書かれ
ていない部分121が形成されている。また、BOT1
20の後には、記録様式を識別するために必要な情報を
記録した記録情報122と、データを記録するデータ記
録部123とがある。磁気テープ媒体の終端には、この
終端を示すEOT124が設けられている。
【0005】データ記録部123にはブロック番号が
0,1,2・・・,nであるデータブロックが続いてい
る。記録情報22は、実際はデータ記録部23の各ブロ
ックの長さに比べると非常に長い領域である。ここで
は、説明のためデータブロックの先頭25を図示する。
【0006】図8は、データブロックの最初に、データ
以外のブロック番号のない特定の制御ブロック126が
記録されている磁気テープのデータフォーマットを示し
た図であり、この制御ブロックは、ヘッドの位置決めや
データの記録再生を制御するために設けられた特定のデ
ータパターンで、通常のデータとは区別して扱わなけれ
ばならない。具体的には、テープ上の有効なデータの終
了を示すEOD(End Of Data)や、ANSI
X3.224-1992に掲載されているErase gap やFormat ch
ange recordなどが記録されている。
【0007】次に、この従来例の動作を説明する。
【0008】(再生動作)
【0009】テープをロードすると、磁気テープ制御部
54は、ヘッドをBOT120に位置付け、ブロック番
号レジスタ76にブロック番号「0」をセットする。
【0010】テープロード後再生命令を受け取ると、磁
気テープ処理装置31はテープを動作させながら記録情
報122を読み取り、このテープに記録されているデー
タの様式を識別する。ヘッドをデータブロックの先頭1
25に位置付けたのち、続けてテープを走行させながら
ブロック番号「0」のブロックのデータを読み込む。読
み取ったデータは上位装置接続部72を介して上位装置
56へ転送される。テープは続いて走行し、ヘッドがブ
ロック番号「1」のブロックの直前に位置付けられたと
き、ブロック番号レジスタ76に値「1」をセットす
る。
【0011】続いて、再生命令を受け取ると、テープを
動作させながらブロック番号「1」のブロックのデータ
を読み込み上位装置接続部3を通して上位装置2へデー
タを転送する。続いて、ヘッドをブロック番号「2」の
ブロックの直前に位置付け、ブロック番号レジスタ76
に値「2」をセットする。
【0012】(記録動作)
【0013】上位装置56からテープロード後記録命令
を受け取ると、磁気テープ制御部54は、まず、テープ
を動作させながら記録情報22に今後当該テープに書き
込むデータの記録様式を書き込む。この様式は、例えば
記録密度等である。続いて、ヘッドをデータブロックの
先頭25に位置付け、テープを動作させながら、ブロッ
ク番号「0」のブロックに、上位装置2から上位装置接
続部3を介して転送されたデータにブロック番号レジス
タ76の値「0」を付加して書き込む。ヘッドがブロッ
ク番号「1」のブロックの直前の位置に達したとき、ブ
ロック番号レジスタ76に値「1」をセットする。
【0014】これに続いて記録命令を受け取ると、テー
プを動作させながら、ブロック番号「1」のブロック
に、上位装置2から上位装置接続部3を介して転送され
たデータにブロック番号レジスタ76の値「1」を付加
して書き込み、ヘッドをブロック番号「2」のブロック
の直前に位置付け、ブロック番号レジスタ76に値
「2」をセットする。
【0015】また、このような書込時には、データ訂正
のための冗長ビットが必要時応じて加えられる。
【0016】(巻き戻し処理)
【0017】次に、従来の巻き戻し命令受け取り時の処
理を説明する。巻き戻し処理では、データ再生のために
巻き戻し処理によってテープをBOT120まで巻き戻
すと、実際の再生をを開始するためには、ヘッドをBO
T120からデータブロックの先頭25まで再度走行さ
せなければならない。即ち、まずBOT120に位置付
け、次に、前述したテープロード後の記録/再生処理の
通り、再度テープを走行させながら記録情報122の処
理を行う。従って、BOT120とデータブロックの先
頭25の間の長い領域を往復するので、次の処理が可能
になるまでに長時間を要する。
【0018】このため、巻き戻し命令を受け取った時の
ヘッドの位置によって処理を選択して行っている。以
後、このような巻き戻し処理について図9のフローチャ
ートを参照して説明する。定数レジスタ8にはあらかじ
め所定の定数を設定しておくが、ここでは「3」とす
る。
【0019】(通常の磁気テープ媒体の巻き戻し処理)
【0020】巻き戻し命令を受け取ったとき、ヘッドが
BOT20に位置しているかを判定する(ステップS2
00)。位置している場合、当該巻き戻し処理を終了す
る。次に、比較器80はブロック番号レジスタ76の値
と定数レジスタ78の値とを比較しする(ステップS2
01)。ブロック番号レジスタ76の値が定数レジスタ
78の値よりも大きい場合は、直ちにテープを巻き戻し
BOT120にヘッドを位置付けて(ステップS20
4)、処理を終了する。
【0021】ブロック番号レジスタ76の値が小さい場
合は、ブロック番号レジスタ76の値が「0」でなけれ
ば(ステップS202)、テープを逆方向に走行させデ
ータを1ブロック読み飛ばし、読み飛ばしたブロックの
BOT側にヘッドを位置付け、ブロック番号レジスタ7
6には1デクリメントした値をセットする(ステップS
203)。この処理をブロック番号レジスタ76の値が
「0」になるまで繰り返し、最終的にはヘッドをBOT
120ではなくデータブロックの先頭125に位置付け
る。
【0022】(特殊な磁気テープ媒体の巻き戻し処理)
【0023】次に、従来の磁気テープ処理装置90で図
8に示すようなデータフォーマットのテープを処理中、
ヘッドがブロック番号「2」のブロックの直前に位置し
ている時、上位装置2から巻き戻し命令を受け取った時
の処理を、図9のフローチャートを参照して説明する。
定数レジスタ8の定数は先程と同様「3」とする。
【0024】巻き戻し命令を受け取ったとき、ヘッドの
位置はBOT120でない(ステップS200)。次に
ブロック番号レジスタ76と、定数レジスタ8の値を比
較器9で比較する、ブロック番号レジスタ76の値はこ
の場合「2」なので定数レジスタ8の値「3」より小さ
く(ステップS201)、ブロック番号レジスタ76の
値が「0」でないので(ステップS202)、テープを
逆方向に走行させデータを1ブロック読み飛ばし、ブロ
ック番号「1」のブロックの直前にヘッドを位置付け、
ブロック番号レジスタ76には1デクリメントした値
「1」をセットする(ステップS203)。
【0025】続いて、ブロック番号レジスタ76の値が
「0」でないので(ステップS202)、テープを逆方
向に走行させデータを1ブロック読み飛ばし、ブロック
番号「0」のブロックの直前にヘッドを位置付け、ブロ
ック番号レジスタ76に1デクリメントした値「0」を
セットする(ステップS203)。ブロック番号レジス
タ76の値が「0」になると(ステップS202)処理
を終了する。
【0026】最終的にはヘッドをデータブロックの先頭
25ではなく、ブロック番号「0」のブロックの直前、
つまり制御ブロックの直後に位置付けられている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】このような従来例で
は、磁気テープ駆動部に、ブロック番号の付されていな
い制御ブロックを有する磁気テープ媒体が装着されてい
るとき、ブロック番号の参照によって巻き戻し処理を行
うと、制御ブロックの直前にヘッドが位置してしまう、
という不都合があった。
【0028】このような巻き戻し処理を行うと、制御ブ
ロックに記録されたデータが再生されてしまう、という
不都合があった。
【0029】さらに、これを解決しようとすると、どの
ような媒体であってもBOTまで巻き戻すようにしなけ
ればならなくなり、ブロック番号の参照による高速な巻
き戻し処理が行えなくなってしまう、という不都合が生
じていた。
【0030】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する不都合を
改善し、特に、装着される磁気テープ媒体の記録方式に
よらず、正確且つ高速な巻き戻し処理を一貫しておこな
うことのできる磁気テープ処理装置を提供することを、
その目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明では、磁気テープ
媒体の装着を受け付ける磁気テープ駆動部と、この磁気
テープ駆動部を制御して上位装置とのデータ転送を行う
磁気テープ制御部とを備えている。
【0032】しかも、磁気テープ制御部が、上位装置か
らのデータの書込及び読取をブロック単位に制御する書
込・読取制御手段と、磁気テープの走行を制御する走行
制御手段と、ブロック番号等の制御データを保存してお
く制御データ記憶領域と、ブロック番号の付されていな
い制御ブロックを有する磁気テープ媒体を認識して制御
ブロック付媒体フラグを制御データ記憶領域に格納する
媒体種別認識手段を備えている。
【0033】さらに、走行制御手段が、制御データ記憶
領域に制御ブロック媒体フラグが記憶されているときに
は磁気テープ開始位置(BOT)を巻き戻し位置に設定
するフラグ型BOT巻き戻し機能と、制御用データ記憶
領域に制御ブロック媒体フラグが記憶されていないとき
には第1のブロック番号の位置を巻き戻し位置に設定す
る第1ブロック巻き戻し機能とを備えた、等の構成を採
っている。これによって前述した目的を達成しようとす
るものである。ここで、制御用データとは、ブロック番
号,定数,及び各種のフラグをいう。
【0034】
【作用】請求項1記載の本発明では、まず、磁気テープ
駆動部を制御して上位装置とのデータ転送を行う。この
とき、書込・読取制御手段は、上位装置からのデータを
ブロック化してブロック番号と共に磁気テープ駆動部に
出力し、磁気テープ駆動部では、当該データ及びブロッ
ク番号を磁気テープに記録する。データ読取動作は従来
と同様である。
【0035】一方、媒体種別認識手段は、ブロック番号
の付されていない制御ブロックを有する磁気テープ媒体
を認識して、係る媒体であることを示す制御ブロック付
媒体フラグを制御データ記憶領域に格納する。この制御
ブロック付媒体フラグは、磁気テープの巻き戻し動作に
用いられ、走行制御手段は、上位装置から磁気テープの
巻き戻し命令を受信したときは次のように動作する。
【0036】制御用データ記憶領域に制御ブロック媒体
フラグが記憶されているときには、フラグ型BOT巻き
戻し機能が実行され、磁気テープ開始位置(BOT)を
巻き戻位置に設定する。反対に、制御用データ記憶領域
に制御ブロック媒体フラグが記憶されていないときに
は、第1ブロック巻き戻し機能が実行され、第1のブロ
ック番号の位置を巻き戻し位置に設定する。走行制御手
段は、これらの設定を受けて、磁気テープ駆動部を駆動
制御して磁気テープを当該位置まで巻き戻す。
【0037】請求項2記載の本発明では、上位装置から
巻き戻し命令を受信したとき、まず、磁気テープ駆動部
の2段階の走行速度と磁気テープ開始位置(BOT)か
ら第一ブロックまでの距離との関係によって定められた
定数と、磁気テープ駆動部の磁気ヘッドが位置するブロ
ック番号とを比較する。この比較は、制御データ記憶領
域に併設された比較器が行い、この比較器は、定数とブ
ロック番号の比較結果を走行制御手段に出力する。走行
制御手段では、ブロック番号が定数よりも大きい場合に
は、定数型BOT巻き戻し機能が動作し、制御ブロック
媒体フラグを用いずに、磁気テープ開始位置(BOT)
を巻き戻し位置に設定する。走行制御手段は、この設定
を受けて、磁気テープ駆動部を駆動制御して磁気テープ
を当該位置まで巻き戻す。
【0038】請求項3記載の本発明では、媒体種別認識
手段では、磁気テープの再生走行中に制御ブロックを検
出したとき、制御ブロック検出フラグ記録機能が動作
し、制御ブロック検出記憶領域に制御ブロック検出フラ
グを記録する。走行制御手段は、この制御ブロック検出
フラグを制御ブロック付媒体フラグと同種のものとして
扱い、各種巻き戻し機能を動作させる。
【0039】請求項4記載の本発明では、媒体種別認識
手段では、磁気テープの再生位置の検索をブロック番号
によらず検索したとき、巻き付け動作フラグ記録機能が
動作し、動作履歴記憶領域に巻き付け動作フラグを記録
する。走行制御手段は、この巻き付け動作フラグを制御
ブロック付媒体フラグと同種のものとして扱い、各種巻
き戻し機能を動作させる。
【0040】請求項5記載の本発明では、複数の磁気テ
ープ駆動部が、それぞれ磁気テープ媒体の装着を受け付
ける。磁気テープ制御部は、これらの磁気テープ駆動部
を駆動制御して上位装置とのデータ転送を行う。このと
き、チャネル接続制御部は、上位装置と書込・読取制御
部との入出力チャネルの接続を制御する。一方、デバイ
ス接続制御部は、複数の磁気テープ駆動部と書込・読取
制御部との接続を制御する。
【0041】走行制御手段では、接続されたチャネルか
ら送信された命令に基づいて、デバイス接続制御部が接
続した磁気テープ駆動部に対する巻き戻し制御を行う。
この巻き戻し制御中、走行制御手段では駆動部制御デー
タ参照機能が動作し、駆動番号テーブルを参照して各磁
気テープ駆動部の状態に応じた巻き戻し制御を行う。
【0042】当該駆動番号テーブルの各フィールドに
は、前述した各種の制御用データが格納されている。そ
のため、走行制御手段は、磁気テープ駆動部毎のブロッ
ク番号や動作履歴を参照して巻き戻し制御を行ってい
る。一つの磁気テープ駆動部と接続された状態での巻き
戻し制御は、前述の通りである。
【0043】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0044】図1は一実施例の構成を示す機能ブロック
図である。磁気テープ処理装置40は、磁気テープ媒体
1の装着を受け付ける磁気テープ駆動部2と、この磁気
テープ駆動部2を制御して上位装置6とのデータ転送を
行う磁気テープ制御部4とを備えている。
【0045】しかも、磁気テープ制御部4が、上位装置
6からのデータの書込及び読取をブロック単位に制御す
る書込・読取制御手段8と、この書込・読取制御部と連
動して磁気テープの走行を制御する走行制御手段10
と、ブロック番号等の制御データを保存しておく制御デ
ータ記憶領域14と、ブロック番号の付されていない制
御ブロックを有する磁気テープ媒体を認識して制御ブロ
ック付媒体フラグを制御データ記憶領域に格納する媒体
種別認識手段16とを備えている。
【0046】さらに、走行制御手段10が、制御データ
記憶領域14に制御ブロック媒体フラグが記憶されてい
るときには磁気テープ開始位置(BOT)を巻き戻し位
置に設定するフラグ型BOT巻き戻し機能18と、制御
用データ記憶領域に制御ブロック媒体フラグが記憶され
ていないときには第1のブロック番号の位置を巻き戻し
位置に設定する第1ブロック巻き戻し機能20とを備え
ている。
【0047】これを詳細に説明する。磁気テープ1は、
アセテートやポリエステル等に磁性材料が塗布された記
憶媒体である。磁性材料としては、鉄酸化物や二酸化ク
ロムが用いられている。ここでは、1/2[inch]
(12.7[mm])の幅を持ったカートリッジ型の磁
気テープ媒体を用いている。この磁気テープの裏側(磁
性材料を塗布していない面)にはアルミ箔等の反射マー
カーが張り付けられていて、テープの読み書き可能な始
端に付けるマーカーをBOT(Beginning o
f Tape)と呼び、終端をEOT(End of
Tape)と呼んでいる。このBOTからEOTまでが
データの記録可能範囲となる。
【0048】磁気テープ制御部4では、磁気テープへの
記録密度を一定にするため、テープの走行速度が一定速
度に上昇してからデータを記録するように磁気テープ駆
動部2を制御している。そのため、データ記録するとき
は、まず磁気テープの走行を開始して一定速度になるの
を待ち、その後にデータを記録するようになっている。
従って、磁気テープの加速及び減速時に対応する部分に
はデータがなにも記録されない。この記録されない部分
をIRG(Inter Record Gap)とい
い、このIRGが多くなると、磁気テープ上に記録され
なり部分が多くなるため不経済になる。
【0049】これを解決するため、上位装置6から送ら
れたデータは、上位装置接続部22を介して書込・読取
制御手段8に伝達されたのち、書込・読取制御手段8に
よって、データの論理レコードをいくつかまとめられて
磁気テープ駆動部2に出力される。磁気テープ駆動部2
では、このブロック化された複数の論理レコードを一単
位のデータとして扱う。従って、論理レコード間にはギ
ャップが発生せず、ブロック間にギャップIBG(In
ter Block Gap)が発生する。このように
複数の論理レコードをブロック化して記録することで、
IRGをなくすことができ、従って、磁気テープの記憶
容量を増大させ、しかも、磁気ヘッドのアクセスタイム
を短縮することができる。
【0050】磁気テープ駆動部2は、磁気テープ制御部
4から送られた信号を電磁変換して磁気テープ1に記録
する記録ヘッドと、磁気テープ1に磁力線の向きとして
記録されているデータを読み取る再生ヘッドと、テープ
の巻き採られたリールと、このリールを回転させること
で磁気テープを走行させるテープ駆動系とを備えてい
る。ここでは、IBGが15[mm]程度であり、この
IBG内でテープを一定速度に駆動しまた一定速度から
停止するため、キャプスタン駆動方式を採用している。
即ち、磁気テープ駆動部2は、キャプスタンモータと、
これによって磁気テープに加わるショックをやわらげる
ため、真空バッファとを備えている。これらによって規
定の時間内に起動及び停止するようになっている。しか
しながら、データバッファやコマンドチェインを用いて
ストリーミングを行うことで、本発明は、リールツーリ
ール駆動方式などを採用した磁気テープ処理装置にも有
効に用いられる。
【0051】また、書込・読取制御手段8は、上位装置
から受信したデータの論理レコードをブロック化係数
(1ブロックに含まれる論理レコード数)に基づいてブ
ロック化し、このブロック化したデータを磁気テープ駆
動部の記録ヘッドを駆動制御して磁気テープに記録して
いる。このとき、書込・読取制御手段8は、磁気テープ
のBOTに近い側から順に番号を付して記録している。
このブロック番号(BID)は、0から始まるシーケン
シャルな番号であり、図7に示したように、IBGの直
後に記録される。ブロック番号は、データの再生時の検
索などにも用いられている。
【0052】このブロック番号等データの記録方式によ
っては、図8に示したように、BOTから記録密度等の
記録情報が書き込まれた位置に続いて、ブロック番号8
aのない制御ブロックが記録される場合がある。このと
き、ブロック番号8aを参照して検索や巻き戻し等を行
うと、制御の手法によってはブロック番号0のブロック
が2つあることになってしまい、正確な処理が行えなか
った。そのため、本実施例では、媒体種別認識手段16
を設け、このような制御ブロックを有する磁気テープ媒
体を識別している。具体的には、このようなブロック番
号の付されていない制御ブロックを有することが明示さ
れている場合、例えば、記録情報122に記載されてい
る場合など、この記録情報の記載によって媒体種別を判
別している。明示されていない場合は、以下の方法で認
識している。
【0053】媒体種別認識手段16は、磁気テープの再
生走行中に制御ブロックを検出したときに制御データ記
憶領域10に制御ブロック検出フラグを記録する制御ブ
ロック検出フラグ記録機能24を備ている。媒体種別認
識手段16は、この機能によって媒体種別を判別し、こ
のような磁気テープが装着されていることを表示する。
【0054】また、必ず磁気テープの当初から順に再生
するとは限らないため、媒体種別認識手段16に、磁気
テープ媒体中のデータをブロック番号によらず検索した
ときに制御データ記憶領域に巻付動作フラグを記録する
巻き付け動作フラグ記録機能26を設け、磁気テープ種
別の判別ができない場合には、ブロック番号のない制御
ブロックを有する磁気テープであるとみなすようにして
いる。すなわち、磁気テープ制御部4は、制御ブロック
が記録されていたとしても、その部分を再生せずにデー
タ部分の検索をした場合には、制御ブロックを有する磁
気テープ媒体と同等の処理を行う。
【0055】本実施例の動作を以下に説明する。
【0056】磁気テープ制御部4は、磁気テープ駆動部
2を制御して上位装置6とのデータ転送を行う。このと
き、書込・読取制御手段8は、上位装置6からのデータ
をブロック化してブロック番号8aと共に磁気テープ駆
動部2に2進数の電気信号として出力する。磁気テープ
駆動部2では、記録ヘッドが、この電気信号を磁気テー
プ上の磁力線の方向に変化させることで、当該データ及
びブロック番号を磁気テープに記録している。データ読
取動作は従来と同様である。
【0057】一方、媒体種別認識手段16は、ブロック
番号の付されていない制御ブロックを有する磁気テープ
媒体1を認識して、係る媒体であることを示す制御ブロ
ック付媒体フラグ14aを制御データ記憶領域14に格
納する。この制御ブロック付媒体フラグ14aは、磁気
テープの巻き戻し動作に用いられ、走行制御手段10
は、上位装置から磁気テープの巻き戻し命令を受信した
ときは次のように動作する。
【0058】制御用データ記憶領域14に制御ブロック
媒体フラグ14aが記憶されているときには、フラグ型
BOT巻き戻し機能18が実行され、磁気テープ開始位
置(BOT)を巻き戻位置に設定する。反対に、制御用
データ記憶領域14に制御ブロック媒体フラグ14aが
記憶されていないときには、第1ブロック巻き戻し機能
20が実行され、第1のブロック番号の位置を巻き戻し
位置に設定する。走行制御手段10は、これらの設定を
受けて、磁気テープ駆動部2を駆動制御して磁気テープ
を当該位置まで巻き戻す。
【0059】上述のように本実施例によると、ブロック
番号が付されていない制御ブロックを有する磁気テープ
媒体が磁気テープ駆動部に装着されていたとしても、媒
体種別認識手段が、このような媒体を認識して制御ブロ
ック付媒体フラグを制御データ記憶領域に格納し、走行
制御手段が、係るフラグが記憶されているときには強制
的にBOTまで巻き戻すため、従来例のように制御ブロ
ックの直前にヘッドが位置するような不都合が生じな
い。
【0060】また、このような制御ブロックを有しない
磁気テープ媒体が装着されているときには、ブロック番
号を参照しながら1番目のデータブロックの直前にヘッ
ドを位置する高速な巻き戻し処理を行うことができる。
しかも、これらの巻き戻し処理を、複雑な設定をせずに
自動的に行うことができる。
【0061】次に、巻き戻し処理に際して所定の定数を
用いる請求項2に対応する第二実施例を図2を参照して
説明する。
【0062】第二実施例では、制御データ記憶領域14
が、磁気テープ駆動部2の2段階の磁気テープ走行速度
と磁気テープ開始位置(BOT)から第一ブロックまで
の距離との関係によって定められた定数18aを格納し
た定数レジスタ18と、磁気テープ駆動部2の磁気ヘッ
ドが位置するブロック番号8aが書込・読取制御手段8
によって逐次格納されるブロック番号レジスタ20とを
備えている。
【0063】しかも、走行制御手段14が、ブロック番
号8aが定数18aよりも大きい場合にはフラグによら
ず磁気テープ開始位置(BOT)を巻き戻し位置に設定
する定数型BOT巻き戻し機能22を備えている。その
他の構成は第一実施例と同様である。
【0064】これを詳細に説明する。ここでは、磁気テ
ープ駆動部2はブロック番号8aを参照しつつテープを
走行する第一の走行速度と、BOTまたはEOTのマー
カーを参照してテープを走行する第2の走行速度を備え
ている。通常、第2の走行速度の方が高速である。これ
は、ブロック番号の検索には読取ヘッドを用い、これに
対してBOTの検索には光電管を用いるためである。ま
た、BOTの場合はIBG内で停止する必要がないた
め、高速でテープ走行しても不都合が生じないからであ
る。
【0065】磁気テープの巻き戻しや検索等の走行を高
速にするため、本実施例では、所定の定数を用いて走行
制御を行っている。即ち、再生動作後のヘッドの位置す
るブロック番号によっては、ブロック番号を参照しつつ
第一ブロックに巻き戻すよりも、高速な第2の走行速度
によってまずBOTまで巻き戻し、ついで第一ブロック
まで走行させた方が高速に処理を行える場合がある。こ
の、一度BOTまで巻き戻した方が処理が早くなるブロ
ック番号を定数としている。即ち、磁気テープ駆動部2
の2段階の磁気テープ走行速度と磁気テープ開始位置
(BOT)から第一ブロックまでの距離との関係とは、
次式1の関係をいう。
【0066】
【数1】
【0067】ここで、BOTからの距離は、次式2であ
る。
【0068】
【数2】 (記録情報部の長さ)+(定数18a)x(各ブロックの長さの平均値) −−− 式2
【0069】ここでは、記録情報122の距離が約2.
4[m]で、一つのブロックは数[cm]である。ま
た、第一の走行速度、即ち、ブロック番号を参照しつつ
走行するときの速度は、約2[m/s]であり、BOT
まで巻き戻す第二の走行速度は約4[m/s]である。
これらの数値と、1ブロックずつ巻き戻す場合のブロッ
ク間(IBG)処理の時間や、テープの加速及び減速に
必要な時間等を考慮して、後述する値を定数としてい
る。
【0070】このような定数を用いて磁気テープの巻き
戻し処理を行うため、磁気テープ駆動部の動作を最大限
に活用した巻き戻し処理を行うことができる。
【0071】図3は、本発明の一実施例のハードウエア
構成を示すブロック図である。図において、磁気テープ
処理装置40は、上位装置2との命令転送、データ転
送、ステータス転送を行う際のインターフェースを制御
する上位装置接続部6と、マイクロプロセッサ24と、
磁気テープの走行や記録再生等を行う磁気テープ駆動部
2と、この磁気テープ駆動部2に対するデータの転送制
御、動作指示、及びエラー検出等を行う磁気テープ制御
部4と、磁気テープ駆動部2のヘッドの位置するブロッ
ク番号を格納しているブロック番号レジスタ26と、前
述の定数を格納した定数レジスタ18と、ブロック番号
8aと定数とを比較してその大小を出力する比較器30
とを備えている。また、制御ブロック履歴レジスタ32
と、動作履歴レジスタ34とを備えている。
【0072】走行制御手段10が、ブロック番号を持つ
ブロックを順方向に1ブロック処理したとき、書込読取
制御部は、ブロック番号を1インクリメントしてブロッ
ク番号レジスタ26に格納する。逆方向に1ブロック処
理された場合には1デクリメントされる。
【0073】制御ブロック履歴レジスタ34は、BOT
検出から現在までに制御ブロックを検出したとき、この
検出した動作履歴を記憶するレジスタである。動作履歴
レジスタ34は、テープ上のデータをBOTから順にサ
ーチせずにテープの巻き付けによってヘッドの位置付け
を行う動作の履歴を記憶するレジスタである。マイクロ
プロセッサ4は磁気テープ処理装置1全体の動作及びそ
のタイミングを制御する。
【0074】次に、第二実施例の動作を説明する。
【0075】図4は本実施例による磁気テープ制御の一
例を示すフローチャートである。磁気テープ制御部4は
図4に示す処理を行うことで、ブロック番号の付されて
いない制御ブロックを有する磁気テープ媒体が装着され
ていても、そうでない媒体であっても、統一的に巻き戻
し処理を行っている。
【0076】A.(通常の磁気テープ媒体である場合)
【0077】まず、図7に示すようなデータフォーマッ
トの磁気テープの処理を説明する。最初に読み取り動作
を示し、ついで巻き戻し動作について図4を参照して説
明する。ここでは、上述した理由から、定数レジスタ1
8の値を「16」としている。
【0078】A.1.(読取動作)
【0079】磁気テープ媒体1は、磁気テープ駆動部2
に装着される。磁気テープ制御部4では、新たに磁気テ
ープの装着を磁気テープ駆動部2が受け付けたとき、制
御ブロック履歴レジスタ32及び動作履歴レジスタ34
を「0」に初期化する。
【0080】続いて、磁気テープ制御部4は、上位装置
6から磁気テープの読取命令を受信すると、まず書込・
読取制御手段8及び走行制御手段10を起動する。走行
制御手段10は、再生ヘッドをBOT120に位置付け
るよう磁気テープ駆動部2を制御し、書込・読取制御部
は、ブロック番号レジスタ20を初期化してブロック番
号「0」を格納する。
【0081】続いて、磁気テープ制御部4が、上位装置
6から再生命令を受け取ると、走行制御手段10は、磁
気テープを走行させる。書込・読取手段8は、読取ヘッ
ドを制御して記録情報122を読み取り、この装着され
た磁気テープに記録されているデータの様式を識別す
る。続いて、ヘッドがデータブロックの先頭25に位置
して、磁気テープからブロック番号を読み取る。書込・
読取制御部8は、ブロック番号「0」のブロックのデー
タを再生制御して、当該再生したデータを上位装置接続
部22を介して上位装置6へ転送する。さらに、ヘッド
がブロック番号「1」のブロックの直前に位置したと
き、ブロック番号レジスタ20の値を「1」にセットす
る。
【0082】A.2.(巻き戻し動作)
【0083】次に、巻き戻し動作を図4を参照して説明
する。通常の磁気テープ媒体である場合、媒体種別認識
手段16は、各種機能によってブロック番号の付されて
いない制御ブロックを有する媒体が装着されていること
を示す各種フラグを、記憶領域に格納しなていない。こ
こでは、各種フラグを「1」とし、フラグが立てられて
いない場合を「0」とする。
【0084】上位装置2から巻き戻し命令を受け取った
場合、磁気テープ制御部2は、ヘッドがBOT20に位
置していれば(ステップS100)、巻き戻し処理を終
了する。BOT20に位置していないとき(ステップS
100)、比較器30はブロック番号レジスタ20と定
数レジスタ18の値を比較して走行制御手段10に出力
する。ブロック番号レジスタ20の値が定数よりも大き
い場合は(ステップS101)、走行制御手段10は、
定数型BOT巻き戻し機能が動作し、テープをBOTま
で巻き戻すよう制御する。これを受けて磁気テープ駆動
部2は、ヘッドをBOTに位置付ける(ステップS10
6)。
【0085】ブロック番号レジスタ20の値が定数より
も小さい場合(ステップS101)、制御ブロック履歴
レジスタ、動作履歴レジスタともに「0」なので(ステ
ップS102,103)、ブロック番号が「0」でなけ
れば(ステップS104)、テープを逆方向に走行させ
て巻き戻し、データを1ブロック読み飛ばして読み飛ば
したブロックのBOT側にヘッドを位置付ける。ブロッ
クのBOT側にヘッドを位置付けたとき、書込・読取制
御部8は、ブロック番号レジスタ20にブロック番号を
1デクリメントした値をセットする(ステップS10
5)。この処理を繰り返し(S104〜S105)、ブ
ロック番号が「0」になった時点で(ステップS10
4)、巻き戻し処理を終了する。
【0086】B.(制御ブロックを有する磁気テープ媒
体である場合) 次に、磁気テープ処理装置において、図8に示すような
データブロックの先頭に制御ブロックが記録されている
磁気テープの走行制御について、図4のフローチャート
を参照して説明する。尚、定数レジスタ18の値は、
「16」とする。
【0087】B.1.(制御ブロック履歴レジスタ10
を参照する処理)
【0088】テープをロードすると、磁気テープ制御部
4はヘッドをBOT20に位置付け、ブロック番号レジ
スタ20にブロック番号「0」をセットする。
【0089】テープロード後に再生命令を受け取ると、
磁気テープ処理1は、テープを動作させながら記録情報
22を読み取り、このテープに記録されているデータの
様式を識別し、ヘッドをデータブロックの先頭25に位
置付けた後、続けてテープを動作させながら制御ブロッ
ク26を検出するので、制御ブロック履歴レジスタ32
に「1」をセットし、ブロック番号「0」のブロックの
直前にヘッドを位置付ける。制御ブロック履歴レジスタ
10の値は、巻き戻し命令やその他の処理によってヘッ
ドがBOTに位置付けられた時点で「0」にクリアされ
る。
【0090】制御ブロックにはブロック番号がないた
め、ブロック番号レジスタ20には引き続き「0」がセ
ットされている。
【0091】これに続いて再生命令を受け取ると、テー
プを動作させながらブロック番号「0」のブロックのデ
ータを読み込み、上位装置接続部3を介して上位装置2
へデータを転送し、ヘッドをブロック番号「1」のブロ
ックの直前に位置付け、ブロック番号レジスタ20に値
「1」をセットする。
【0092】その後、多数の位置付け動作や記録再生を
行った後、上位装置2から巻き戻し命令を受け取ると、
磁気テープ制御部4は次のような処理を行う。
【0093】ヘッドの位置はBOTでなく(ステップS
100)、ブロック番号レジスタ20の値が定数レジス
タ18の値「16」と比較して大、小どちらの場合でも
(ステップS101)、制御ブロック履歴レジスタ10
の値が「1」になっているため(ステップS103)、
走行制御手段は、フラグ型BOT巻き戻し機能を動作さ
せ、同様に直ちにBOTまでテープを巻き戻すよう制御
する。ヘッドをBOTに位置付けて(ステップS10
6)、処理を終了する。
【0094】B.2.(制御ブロック履歴レジスタ10
を参照する処理)
【0095】次に、動作履歴レジスタ11を参照する巻
き戻し処理について説明する。
【0096】テープロード後、ブロック番号後「m」
(mは相当に大きな正数)のブロックへの位置付け命令
を受け取った場合、磁気テープ処理装置1は、BOTか
ら順にテープ上のデータをサーチすることなく、テープ
の巻き付け動作で、ブロック番号「m」のブロックの直
前にヘッドを位置付けるとともに、動作履歴レジスタ1
1に「1」をセットし、ブロック番号レジスタ20にブ
ロック番号の値「m」をセットする。
【0097】動作履歴レジスタ11の値は巻き戻し命令
やその他の処理によってヘッドがBOTに位置付けられ
た時点で「0」にクリアされる。
【0098】その後、多数の位置付け動作や記録再生を
行った後、上位装置2から巻き戻し命令を受け取ると、
磁気テープ処理装置1は、次のような処理を行う。
【0099】ヘッドの位置はBOTでなく(ステップS
100)、ブロック番号レジスタ20の値が定数レジス
タの値「16」と比較して大、小どちらの場合でも(ス
テップS101)、また、制御ブロック履歴レジスタ1
0の値に拘らず(ステップS102)、動作履歴レジス
タ11の値が「1」になっているため(ステップS10
3)、直ちにBOTまでテープを巻き戻し、ヘッドをB
OTに位置付け(ステップS106)、処理を終了す
る。
【0100】上述したように第二実施例によると、前述
したように作用する定数を用いて巻き戻し処理を行うた
め、再生ヘッドの位置に応じてより高速な手法でデータ
ブロックの先頭に位置付けることができる。この定数を
用いた処理において、ブロック番号を参照つつ巻き戻し
処理を行うとする場合、媒体種別識別手段が磁気テープ
駆動部に装着された媒体の種別を判別するため、走行制
御手段は、ブロック番号の付されていない制御データが
記録されているときにはBOTまで巻き戻すよう制御す
ることができ、このため、ブロック番号を参照しつつ巻
き戻す処理によって生じうる不都合を有効に回避するこ
とができる。従って、その処理が有効である場合にの
み、ブロック番号を参照して巻き戻す処理を行うことが
できる。このように、第二実施例では、媒体の種別や、
磁気テープ駆動部のテープ走行速度等のハードウエア資
源を有効に活用する巻き戻し処理を行うことができる。
【0101】次に、第三実施例を図5を参照して説明す
る。
【0102】第三実施例では、磁気テープ媒体1の装着
を受け付ける磁気テープ駆動部2を複数備えると共に、
磁気テープ制御部4が、複数の磁気テープ駆動部2A,
2Bとの接続を制御するデバイス接続制御部36と、上
位装置の入出力チャネルとの接続を制御するチャネル接
続制御部38とを備えている。
【0103】しかも、制御データ記憶領域14に、各磁
気テープ駆動部2A,2Bの数に対応した駆動部別フィ
ールド14A,14Bが形成されている。さらに、走行
制御手段10が、各機能の実行に際して当該駆動部別フ
ィールド14A,14Bを参照する駆動部別制御データ
参照機能40を備えている。
【0104】これを詳細に説明する。チェネル接続制御
38は、上位装置6の入出力チャネルから磁気テープ制
御部4の書込・読取制御手段8との間の回線接続を制御
する。ここでは、複数の上位装置や上位装置における多
重処理による複数のチャネルと、書込・読取制御手段8
とを接続している。一方、デバイス接続制御部36は、
接続されたチャネルからの要求に応じて、必要な磁気テ
ープ駆動部2との回線の接続を制御する。ここでは、読
取・書込制御手段や走行制御手段と、磁気テープ駆動部
との選択及び切り離しを行っている。
【0105】第三実施例では、磁気テープ制御部4が、
チャネル接続制御部38とデバイス接続制御部36をも
ちいて複数の磁気テープを並列に制御している。例え
ば、一つの磁気テープ駆動部と接続して巻き戻し命令を
発行し、この回線を切り離して別の磁気テープ駆動部を
制御してデータの再生を行う。このような磁気テープサ
ブシステムでは、磁気テープ駆動部の接続の拡張や、複
数の上位装置による磁気テープ駆動部の共有をすること
ができ、これによって磁気テープ媒体に記録された情報
の共有や、システム全体の処理速度の向上や、故障時の
代替データの確保等の効果を奏している。
【0106】続いて、第三実施例の動作を説明する。ま
ず、複数の磁気テープ駆動部が、それぞれ磁気テープ媒
体の装着を受け付ける。磁気テープ制御部4は、これら
の磁気テープ駆動部2A,2Bを駆動制御して上位装置
6とのデータ転送を行う。このとき、チャネル接続制御
部38は、上位装置6と書込・読取制御部8との入出力
チャネルの接続を制御し、一方、デバイス接続制御部3
6は、複数の磁気テープ駆動部2A,2Bと書込・読取
制御部8との接続を制御する。
【0107】走行制御手段10では、接続されたチャネ
ルから送信された命令に基づいて、デバイス接続制御部
36が接続した磁気テープ駆動部2Aに対する巻き戻し
制御を行う。この巻き戻し制御中、走行制御手段10で
は駆動部別制御データ参照機能40が動作し、駆動番号
別フィールド2Aを参照して各磁気テープ駆動部2A,
2Bの状態に応じた巻き戻し制御を行う。すなわち、ブ
ロック番号の付されていない制御ブロックを有する磁気
テープ媒体が装着されているときは、BOTまで巻き戻
し制御し、そうでないときは、第一のブロック番号の位
置まで巻き戻し制御する。さらに、前述の定数による巻
き戻し制御を行っても良い。また、巻き付け動作フラグ
等の制御用データが各フィールド毎に記録されていて、
走行制御手段10は、この制御対象の磁気テープ駆動部
2に対応したフィールドを参照して制御を行うため、こ
のような磁気テープサブシステムにあっても、前述の実
施例と同様に正確でかつ高速な巻き戻しをすることがで
きる。
【0108】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、媒体種別認識手段が、ブロック番
号の付されていない制御ブロックを有する磁気テープ媒
体を認識して、係る媒体であることを示す制御ブロック
付媒体フラグを制御データ記憶領域に格納し、走行制御
手段が、上位装置から磁気テープの巻き戻し命令を受信
したとき、制御用データ記憶領域に制御ブロック媒体フ
ラグが記憶されている場合は、フラグ型BOT巻き戻し
機能が実行し、磁気テープ開始位置(BOT)を巻き戻
位置に設定するため、ブロック番号の付されていない制
御ブロックを有する磁気テープ媒体が装着されていると
きには、テープ開始位置まで巻き戻すことができる。ま
た、制御用データ記憶領域に制御ブロック媒体フラグが
記憶されていないときには、第1ブロック巻き戻し機能
が実行され、第1のブロック番号の位置を巻き戻し位置
に設定するため、ブロック番号を参照する巻き戻し処理
を行うことができる。
【0109】このように、装着された磁気テープ媒体の
種別に応じた巻き戻し処理を行うことができ、従って、
テープの特性によらず正確な巻き戻し処理をすることが
でき、しかも、巻き戻し命令受信から再生開始までの時
間を大幅に短縮することのできる従来にない優れた磁気
テープ処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す機能ブロック図
である。
【図2】定数を用いる場合の実施例の構成を示す機能ブ
ロック図である。
【図3】図2に示した実施例のハードウエア構成を示す
ブロック図である。
【図4】本実施例による巻き戻し処理の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図5】複数の磁気テープ駆動部を備えた実施例の構成
を示すブロック図である。
【図6】従来の磁気テープ処理装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】従来の磁気テープの記録形式を示す説明図であ
る。
【図8】ブロック番号のない制御ブロックを有する磁気
テープの記録形式を示す説明図である。
【図9】従来の磁気テープ処理装置による巻き戻し処理
の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 磁気テープ媒体 2 磁気テープ駆動部 4 磁気テープ制御部 6 上位装置 8 書込・読取制御手段 10 走行制御手段 14 制御データ記憶領域 16 媒体種別認識手段 16a 制御ブロック媒体フラグ 18 フラグ型BOT巻き戻し機能 20 第1ブロック巻き戻し機能 22 上位装置接続部 24 制御ブロック検出フラグ記録機能 26 巻き付け動作フラグ記録機能

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープ媒体の装着を受け付ける磁気
    テープ駆動部と、この磁気テープ駆動部を制御して上位
    装置とのデータ転送を行う磁気テープ制御部とを備えた
    磁気テープ処理装置において、 前記磁気テープ制御部が、上位装置からのデータの書込
    及び読取をブロック単位に制御する書込・読取制御手段
    と、磁気テープの走行を制御する走行制御手段と、ブロ
    ック番号等の制御データを保存しておく制御データ記憶
    領域と、ブロック番号の付されていない制御ブロックを
    有する磁気テープ媒体を認識して制御ブロック付媒体フ
    ラグを前記制御データ記憶領域に格納する媒体種別認識
    手段とを備え、 前記走行制御手段が、前記制御データ記憶領域に制御ブ
    ロック媒体フラグが記憶されているときには磁気テープ
    開始位置(BOT)を巻き戻し位置に設定するフラグ型
    BOT巻き戻し機能と、前記制御用データ記憶領域に制
    御ブロック媒体フラグが記憶されていないときには第1
    のブロック番号の位置を巻き戻し位置に設定する第1ブ
    ロック巻き戻し機能とを備えたことを特徴とする磁気テ
    ープ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御データ記憶領域が、前記磁気テ
    ープ駆動部の2段階の磁気テープ走行速度と前記磁気テ
    ープ開始位置(BOT)から第一ブロックまでの距離と
    の関係によって定められた定数を格納した定数レジスタ
    と、前記磁気テープ駆動部の磁気ヘッドの位置を示すブ
    ロック番号が前記書込・読取制御手段によって逐次格納
    されるブロック番号レジスタとを備えると共に、 前記走行制御手段が、前記ブロック番号が前記定数より
    も大きい場合には前記フラグによらず前記磁気テープ開
    始位置(BOT)を巻き戻し位置に設定する定数型BO
    T巻き戻し機能を備えたことを特徴とする請求項1記載
    の磁気テープ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記媒体種別認識手段が、前記磁気テー
    プの再生走行中に制御ブロックを検出したときに前記制
    御データ記憶領域に制御ブロック検出フラグを記録する
    制御ブロック検出フラグ記録機能を備えたことを特徴と
    する請求項1,2記載の磁気テープ処理措置。
  4. 【請求項4】 前記媒体種別認識手段が、前記磁気テー
    プ媒体中のデータをブロック番号によらず検索したとき
    に前記制御データ記憶領域に巻付動作フラグを記録する
    巻き付け動作フラグ記録機能を備えたことを特徴とする
    請求項1,2,又は3記載の磁気テープ処理装置。
  5. 【請求項5】 磁気テープ媒体の装着を受け付ける磁気
    テープ駆動部を複数備えると共に、前記磁気テープ制御
    部が、前記複数の磁気テープ駆動部と前記書込・読取制
    御部との接続を制御するデバイス接続制御部と、前記上
    位装置の入出力チャネルと前記書込・読取制御部との接
    続を制御するチャネル接続制御回路とを備え、 前記制御データ記憶領域が、前記各磁気テープ駆動部の
    数に対応した駆動部別フィールドを有すると共に、 前記走行制御手段が、各機能の実行に際して前記駆動部
    別フィールドを参照する駆動部別制御データ参照機能を
    備えたことを特徴とする請求項1,2,3,又は4記載
    の磁気テープ処理装置。
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