JP2623862B2 - 部品整送装置 - Google Patents

部品整送装置

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JP2623862B2 JP1255967A JP25596789A JP2623862B2 JP 2623862 B2 JP2623862 B2 JP 2623862B2 JP 1255967 A JP1255967 A JP 1255967A JP 25596789 A JP25596789 A JP 25596789A JP 2623862 B2 JP2623862 B2 JP 2623862B2
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拓巳 井上
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神鋼電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えばボルトを懸吊した姿勢で次工程に供給
するための部品整送装置に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
第11図及び第12図はこの種の部品整送装置の従来例を
示すものであるが、図においてほゞ円筒状のボウル
(1)内にはその最上方部(8a)がボウル(1)の上縁
部に一体的に形成された水平フランジ部(1a)とほゞ同
レベルとなるように、傾斜して配設された円板(8)が
設けられており、この中央部に一定的に固定された回転
軸(9)はボウル(1)の底部に形成された中央開口
(1b)を通って下方に延びており、カップリング(12
a)(12b)によりモータ(13)に結合されている。回転
軸(9)は静止部(11)に固定された長手の軸受部材
(10)により回動自在に支持されている。
ボウル(1)の底壁にはプーリ(2)がベアリングB
を介して一体的に固定されており、この周部に形成され
た溝にベルト(3)を巻装させ、これは他方、モータプ
ーリ(4)に巻装されている。モータプーリ(4)に一
体的に固定された回転軸(5)はモータ(6)の回転軸
と一体化されている。またボウル(1)のフランジ部
(1a)の外縁部に沿って円弧状の部品懸吊部材(14)が
静止部(7)に固定されている。ボウル(1)はプーリ
(2)(4)、ベルト(3)を介してモータ(6)によ
り第2図に示す矢印方向に回転する。また円板(8)は
カップリング(12a)(12b)を介してモータ(13)によ
り同じ方向に回転するが、回転速度はボウル(1)のそ
れよりは大きい。またフランジ部(1a)は水平平状に形
成されているが、この接線方向に延びるようにシュート
(15)が所定の傾斜角で配設されており、これは一対の
帯材(16a)(16b)から成るが、この間に整送すべきボ
ルトmの頭部hを懸吊させるような大きさとされてい
る。従来例は以上のように構成されるのであるが、ボウ
ル(1)内に配設された円板(8)上には多数のボルト
mが収容されており、これがモータ(13)による回転力
により高速で回転しており、ボルトmは遠心力を受け最
上方部(8a)において径外方向に飛ばされ、この外方に
配設された第1回転体としてのボウル(1)のフランジ
部(1a)上にのせられる。フランジ部(1a)上ではボウ
ル(1)は同方向に回転しているのでこの回転と共に第
12図で示す矢印方向に搬送される。なおボルトmの形状
により、またボウル(1)の回転力により第12図に示す
ように横臥した姿勢で頭部を後方にするか前方にして移
送され、そしてシュート(15)上にはこの横臥した姿勢
で転送されるが、このシュート(15)を滑走中に重力作
用により懸吊した姿勢、すなわち第12図に示すようにそ
の頭部hを帯材(16a)(16b)に係合させた姿勢で次工
程に供給されるようになっている。
然るに、上記従来例においてはボルトmをボウル
(1)から横臥した姿勢でシュート(15)に供給し、こ
のシュート(15)上で懸吊した姿勢をとるので、ボルト
の形状によっては重心が頭部にあるものがあり、すなわ
ち軸部が比較的短いボルトであれば、その頭部hを帯材
(16a)(16b)上で横になった状態で支持させ、軸部l
は不安定ながら回動する事なく、横臥した姿勢でそのま
ゝ次工程に供給される場合がある。然しながらこのよう
な重心が頭部hにあるような軸部lの短いまたは軸部に
あってもこの軸部が短くて頭部hよりに重心があるよう
なボルトmであってもシュート(15)の傾斜を適切に
し、かつその滑走行程を適当にとればこの行程中におい
て懸吊した姿勢をとることができる。然しながらこれで
は次工程の供給効率が非常に低く、この上流側に配設さ
れた部品整送装置の供給効率をこれより以下にしなけれ
ばならず全体としての効率は非常に低いものであった。
第13図は他従来例の部品整送装置を示すものである
が、上記従来例に対応する部分については同一の符号を
付しその詳細な説明は省略する。本従来例のボウル(2
1)もほゞ円筒状であるが、その上縁部にはフランジ部
が形成されていることなく、ボルトmの頭部hを係合さ
せるような間隙をおいて弧状のボルト懸吊部材(22)が
円弧状に配設され静止部に固定されている。このボルト
懸吊部材(22)のシュートへの接続部の近くでは第13図
において左方に示されるように径内方向に突出する支持
部(23)を形成させており、上記従来例と同様に円板
(8)上に多数収容されたボルトmは遠心力により最上
方部(8a)から径外方に飛ばされて、ボウル(21)の上
縁部とボルト懸吊部材(22)との隙間sに嵌まり、頭部
hがボウル(21)の上縁部、ボルト懸吊部材(22)の下
縁部および支持部(23)で支持され、すなわち垂直に懸
吊された姿勢で第13図左方に示すような姿勢でシュート
に向って移送され、シュートにはほゞ直立した姿勢、す
なわち所望の懸吊した姿勢で供給されるので、上記従来
例のようにシュート上で懸吊した姿勢へと変更させる必
要はなくこのまゝシュートの傾斜を小さくするか押さえ
手段を設けておけばその姿勢を崩すことなく、またその
軸部lが比較的短いボルトmであっても次工程に所望の
姿勢で供給することができる。
然るに、上記従来例においてボルトmが隙間sで頭部
hを上述のように懸吊させた姿勢で搬送されゝばよい
が、中にはボルトm′のように隙間sに軸部lを挿入さ
せることなく軸部lをボウル(21)の内周壁面側に向け
て搬送される場合がある。あるいはボルトm″のように
軸部lを隙間sに部分的にのみ挿通させた姿勢で搬送さ
れる場合がある。いづれの姿勢のボルトm′、m″もこ
の後の搬送状態が円滑にならないのみならず、後続する
ボルトに対して悪影響を及ぼす。或いはこのまま隙間s
のシュートへの接続部へと導かれゝばシュートとの接続
部において噛み込みを生じたり、ここで閉塞現象を起こ
したりする。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、第B図に示すよ
うなロータリーフィーダにおいて、隙間sで正規でない
姿勢で懸吊されているボルト状部品の以後の搬送状態へ
の悪影響を防止する事の出来る部品整送装置を提供する
事を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
以上の目的はほゞ円筒形状の第1回転体と、該第1回
転体内にその最上方部が該第1回転体の上縁部のレベル
にほゞ一致するように傾斜して配設された円板状の第2
回転体と、前記第1回転体の上縁部に沿って、整送すべ
き頭部と軸部とから成るボルト状部品の前記軸部よりは
大きいが、前記頭部よりは小さい巾の隙間を形成するよ
うに静止側に固定された弧状の部品懸吊部材とから成
り、前記第1回転体と前記第2回転体とは独立して同一
方向に回転し、前記第2回転体上に収容されたボルト状
部品を前記隙間に向って前記第2回転体の回転による遠
心力によって移動させ、該第2回転体の最上方部で該部
品の頭部を受け、前記第1回転体の上縁部に沿って懸吊
させた姿勢で搬送するようにした前記部品整送装置にお
いて、前記隙間に近接して静止側に支持された周部に複
数の切欠きを有する羽根車を前記第1回転体とは逆方向
に回転させて、前記隙間を正規の姿勢で懸吊されていな
いボルト状部品を前記切欠きとの係合により前記隙間か
ら前記第1回転体内に排除するようにし、前記羽根車を
取付けた枠体を前記静止側に揺動自在に枢着し、通常は
前記枠体を前記静止側に固定された当接部材に当接させ
て定位置をとらせるようにしたことを特徴とする部品整
送装置によって達成される。
〔作用〕
第1回転体の上縁部と部品懸吊部材との間の隙間に正
規の姿勢で懸吊されているボルトは、そのまゝ切欠きを
有する羽根車から離れて下流側へと問題なく搬送される
が、正規の姿勢で懸吊されていないボルト、例えば頭部
を隙間から第1回転体の内方へと飛び出したボルトや、
その軸部を隙間から径外方へ挿通させているのではなく
て第1回転体の内壁面側に位置させて懸吊されているよ
うなボルトは切欠きを有する羽根車に至ると、この切欠
きにより第1回転体とは反対方向に回転するので、切欠
きとの係合により第1回転体の内方にはね飛ばされる。
よって円板の下流側には正規の姿勢で懸吊されたボルト
状部品だけが導かれる事に成る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例による部品整送装置について図
面を参照して説明する。
第1図乃至第3図は本実施例による部品整送装置の全
体を示すものであるが、全体は(30)で示され、主とし
て部品整送用のロータリーフィーダ(31)及びこれに接
続されるシュート(32)とからなっている。ほゞ円筒状
の第1回転体としてのボウル(33)内には第2回転体と
しての円板(35)がその上縁部(35a)がボウル(33)
の上縁部とほゞ同一レベルとなるように傾斜して配設さ
れ、この中央部に固定された回転軸(36)はクラッチ
(37)を介して円板(35)を回転駆動するモータ(38)
に結合されている。回転軸(36)は長手状の軸受部材
(39)により回動自在に支持されており、軸受部材(3
9)は本ロータリーフィーダ(31)全体を被覆するカバ
ー(34)と一体的な静止部としての枠体(40)に固定さ
れている。
ボウル(33)の底壁部にはベアリング(41)が固定さ
れ、内輪側にプーリ(42)が固定され、この周部に形成
された溝にベルト(43)を巻装させており、この他端部
はモータプーリ(44)に巻装されている。モータプーリ
(44)に固定された回転軸はトルクガード(45)を介し
てボウル(33)を回転駆動するモータ(46)に結合され
ている。
ボウル(33)の上縁部には、これと隙間sを形成する
ように断面がL字形状の部品懸吊部材としてのボルト懸
吊部材(48)がカバー(34)の内周壁面に固定されたL
字形状の円弧状のアングル部材(47)を介して固定され
ている。上記隙間sはボルトmの頭部hよりは小さい
が、この軸部lよりは大きい巾を有している。またボウ
ル(33)の上縁部には径外方向に下向きに傾斜した支持
部材(50)が弧状のアングル部材(49)に溶接によりボ
ウル(33)に固定されている。
シュート(32)はボルトmの頭部hよりはその間隙を
小さくして一対のロッド(60a)(60b)から成ってお
り、この上方には押さえロッド(61)がロッド(60a)
(60b)と一体化されて取付けられている。
また第2図に示すように本発明に係わる異姿勢ボルト
排除装置(70)が配設されている。これにより後述する
ような構成で第1図に示すような正規の姿勢で懸吊され
ているボルト以外の姿勢のボルトmはすべてボウル(3
3)内に排除されるように構成されている。次にモータ
(46)の回転軸に取付けられるトルクガード(45)につ
いて第4図及び第5図を参照して説明する。
トルクガード(45)はカム式シングル・ポジション復
帰型クラッチとも称するが第4図においてほゞ円筒状の
ケーシング(52)の内側には同心的にハブ(53)が設け
られている。ケーシング(52)にはへの字型のレバー
(54)がピン(56)に回動自在にばね(55)により付勢
されて取付けられており、このレバー(54)の一端部に
回動自在に取付けられたカムフォロワー(57)はハブ
(53)とは一体的に回転するカムリング(58)のカム部
(58a)に上述のばね(55)のばね力により係合してい
る。ハブ(53)はモータ(46)の回転軸に一体的に取付
けられ、またケーシング(52)はモータプーリ(44)と
一体的に固定される。すなわちケーシング(52)が被駆
動側であり、ハブ(53)が駆動側である。このようなト
ルクガード(45)は公知であるがその作用原理を第5図
で説明すると(A)で示すように正常時、すなわちモー
タ(46)の回転力に対して負荷、すなわちケーシングに
対して負荷がモータ(46)に対して過負荷でないなら
ば、(A)図で示すようにカムフォロワー(57)がカム
リング(58)のカム部(58a)に係合し、ばね(55)の
ばね力で圧接された状態でハブ(53)の回転と共に回転
する。しかし乍らケーシング(52)の負荷が過負荷にな
るとばね(55)のばね力に打勝ってレバー(54)はピン
(56)のまわりに第5図において反時計方向に回動し、
カムリング(58)の周部にのり上げる。これにより空回
りした状態となり、モータ(46)の回転力はケーシング
(52)側には伝達されなくなる。そしてケーシング(5
2)側の過負荷が取り除かれると再びレバー(54)はピ
ン(56)の周りに時計方向にばね(55)のばね力により
回動し、カムリング(58)のカム部(58a)に第5C図に
示すように係合する。よってハブ(53)と共にケーシン
グ(52)は回転する。なおこの自動復旧は本実施例によ
ればモータ(46)の回転を駆動再開始時には所定数以外
に押さえておくと確実に自動復旧するように構成されて
いるものとする。その後、回転数を上げればよい。
以上のようにトルクガード(45)が構成され作用する
のであるがハブ(53)は第5B図に示すように過負荷であ
る場合には下方へと移動するように構成されており、こ
れによりばね(63)を介して取付けられたリミットスイ
ッチ作動板(59)が、下方へと移動する。これにより第
6図に明示されるようにこのトルクガード(45)の下方
に配設されたリミットスイッチ(62)の作動子(62a)
を押動させ、このリミット信号を図示しないコントロー
ラに加えるようにしている。該コントローラではリミッ
トスイッチ(62)のリミット信号を受けるとモータ(4
6)を停止させ、かつ他方のモータ(38)の回転軸に結
合されているクラッチ(37)の駆動側と被駆動側とを切
り離すようにしている。この後、更にモータ(38)の駆
動を停止するようにしている。なお、図示せずともシュ
ート(32)に近接してオーバフロー検出装置が配設さ
れ、これによりボルトmのオーバフローが検出されると
クラッチ(37)を切るが、このときにはモータ(38)は
駆動したまゝとされる。
次に第7図及び第8図を参照して異姿勢ボルト排除装
置(70)の詳細について説明する。
床上には支柱(71)が設置され、これに高さ方向が調
節可能にアーム(72)が取付けられている。アーム(7
2)の先端部にはピン(73)に枠体としてのフレーム(7
4)が枢着されており、すなわちピン(73)のまわりに
回動自在で通常は所望の位置に保持可能とされており、
これにモータ(38)、(46)とは独立した駆動部として
のモータ(78)が取付けられている。モータ(78)の回
転軸(79)には取付リング(81)を介してウレタンでな
る羽根車(80)が取付けられている。これは第8図に明
示されるような形状を呈し、周部に複数の切欠き(80
a)を形成させており、これによりボルトmの一部を引
っ掛けてボウル(33)内に排除するように構成されてい
る。またモータ(78)は羽根車(80)をボウル(33)及
び円板(35)の回転方向とは逆方向に回転させる。
またアーム(72)には逆L字型の調節部材(75)が取
付けられており、これには調節ねじ(77)が螺着してお
り、一端部に当接部材としてのゴムブロック(76)が取
付けられている。これは上述のフレーム(74)に当接し
ており、この位置を規制している。ピン(73)のまわり
に羽根車(80)が過負荷の状態となった時には、モータ
(78)を取付けたフレーム(74)全体がピン(73)のま
わりに第7図において反時計方向に回動し、過負荷を逃
れるように構成されている。また調節ねじ(77)の調節
によりゴムブロック(76)とフレーム(74)の当接位置
を変える事により羽根車(80)のボウル(33)に対する
相対的位置を変更可能としている。
以上本発明の実施例による部品整送装置の構成につい
て説明したが次にこの作用について説明する。
第1図および第2図において円板(35)の上には散在
的にしか示されないが実際には高密度でボルトmを収容
しているものとする。モータ(38)を駆動するとこの回
転力はクラッチ(37)を介して円板(35)に伝達され、
第2図において矢印で示す方向に高速で回転する。他
方、モータ(46)も駆動され、トルクガード(45)、モ
ータプーリ(44)、ベルト(43)、プーリ(42)を介し
て円板(35)と同じ方向に、しかし乍らより低速で回転
する。ボルトmは円板(35)の上で遠心力を受け、この
最上方部(35a)に至るその遠心力でこの最上方部(35
a)とほゞ同レベルにあるボウル(33)の上縁部へと飛
ばされ、この時、大部分は軸部lを隙間sに向けて飛ば
される。従ってボルト懸吊部材(48)の下縁とボウル
(33)の上縁部との間に挿通され、軸部lが支持部材
(50)の上に載置して搬送力を受ける。すなわちボルト
mは従来と異なり面接触により搬送力を受けるのでほゞ
ボウル(33)の回転速度と等しい速度で移送されシュー
ト(32)へと搬送される。
シュート(32)への転送時には第9図に示すようにボ
ルトmは傾斜した姿勢でシュート(32)へと転送される
のであるが、ボルトmの軸部lが支持部材(50)との当
接から離脱するにつれて、一対のロッド(60a)(60b)
は直線的に延在しているのみであるが、ボルトmの重力
作用により自動的に垂直の懸吊姿勢をとり、この垂直へ
の姿勢の変更と共に押さえロッド(61)により安定に押
さえられて以下所定の垂直の姿勢を保持してシュート
(32)を滑走し次工程へと供給される。
以上は正常負荷の場合であったが次に過負荷である場
合を説明する。すなわちボウル(33)上でボルトmがオ
ーバーフローに近い状態で搬送されると、或いは何等か
の原因で隙間sにあるボルトmが噛み込んで過負荷状態
となった時にはトルクガード(45)がこれを検知し第4
図に示すハブ(53)が下方へと移動しリミットスイッチ
作動板(59)が下方に移動して、これによりこの側方に
配設されたリミットスイッチ(62)の作動子(62a)が
リミットスイッチ作動板(59)により押圧されるとリミ
ット信号が図示しないコントローラに供給され、モータ
(46)の駆動を停止する。この後、円板(35)を駆動し
ているモータ(38)に結合されているクラッチ(37)を
切り、この後、モータ(38)の駆動を停止するようにし
ている。よってボウル(33)及び円板(35)の回転は停
止する。なお過負荷発生と共に図示しない警報ランプが
点灯し、これにより作業員が過負荷である事を認識し
て、この部品整送装置(30)に至ると、既にボウル(3
3)と円板(35)が停止しているので直ちに過負荷の原
因、すなわち、例えば隙間sにおいてあるボルトが噛み
込んでいればこれを除去するか、或いは円板(35)上に
は図示せずともホッパ及びフィーダを介して供給されて
いるのであるが、この供給量を更に低下させたり、或い
は円板(35)又はボウル(33)上のボルトmを部分的に
取り除いたりする。この後、コントローラを起動させれ
ばモータ(46)は低速運転で開始するようになってお
り、これによりトルクガード(45)は第5C図に示すよう
に確実に自動復帰する。すなわちモータ(46)の回転力
がモータプーリ(45)、ベルト(43)を介してボウル
(33)に伝達される。よってボウルを回転させる。また
リミットスイッチ(62)の復帰信号により先ずクラッチ
(37)を接続し、次いでモータ(38)を駆動開始する。
これにより円板(35)も回転し上述と同様な作用を開始
する。
以上はボルトmが隙間sに問題なく懸吊されて搬送さ
れる場合を説明したが、中にはボルトmが隙間sからボ
ウル側に部分的に突出した姿勢で搬送される場合があ
る。或いは第7図に一点鎖線で示すように支持部材(5
0)により軸部lが支持される事なく、軸部lがボウル
(33)の内周壁面側に当接して移送される場合がある。
このような異姿勢のボルトに対しては異姿勢ボルト排除
装置(70)に至ると羽根車(80)のボウル(33)とは相
反する方向の回転により直ちに羽根車の切欠き(80a)
によりボウル(33)内へ跳ね飛ばされるようになってい
る。従ってこの異姿勢ボルト排除装置(70)の下流側に
おいてはすべて所定の姿勢でボルトは懸吊されて搬送さ
れる事になる。
シュート(32)上でボルトmのオーバフローが検出さ
れるとクラッチ(37)が切断され、円板(35)の回転が
停止される。
以上、本発明の実施例について説明したが、勿論、本
発明はこれに限定される事なく本発明の技術的思想に基
づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の実施例では部品としては最も一般的なボ
ルトmを説明したが、ボルトとしてはこれに限る事なく
第10図に示すような各種のボルトに対して本発明は適用
可能である。すなわち第10A図に示すよう通常のボルト
mについては実施例で既に適用可能である事を説明した
が第10B図で示すようにいわゆる六角ボルト、スプリン
グワッシャ付組付品としてのボルトにも適用可能であ
る。これは別になったスプリングワッシャをボルトと組
み合せて使用に供するのではなく、既にスプリングワッ
シャSWをボルトの軸部に嵌め込んだ後に軸部にねじを形
成したものであって、これによりスプリングワッシャSW
は軸部から抜けないような構成とされている。このよう
なボルトに対しても本発明は適用可能である。また第10
C図に示すようにウェーブワッシャ付六角ボルトにも本
発明は可能である。これも第10B図に示すような六角ボ
ルトSW付ボルトと同様にウェーブワッシャWWが軸部にね
じ部を形成する前に軸部に嵌挿させておいて、それから
ねじを形成しているようなボルトである。
以下同様に第10D図にはつば付六角ボルト、第10E図に
はプレートワッシャPW付六角ボルト、第10F図にはスプ
リングワッシャSWとプレートワッシャPWを組合せたボル
ト、及び第10G図にはウェーブワッシャWWとプレートワ
ッシャPWとを組合せた上、上記ボルトと同様に軸部にね
じを形成させたボルトであるが、これ等のボルトにも本
発明は適用可能である。
また実施例に示すような隙間sにこれらボルト(A)
乃至(G)を懸吊した姿勢で次工程に供給する事が出来
るのであるが、異姿勢ボルト排除装置(70)によりこれ
らボルトについても異姿勢のボルトは排除する事が出来
る。なお第10B図乃至第10G図に示すボルトではスプリン
グワッシャSWやプレートワッシャPWを嵌合させているの
で上記実施例のボルトmのように頭部hをボルトの上縁
部と部品懸吊部材との間に当接させて懸吊姿勢をとるの
ではなくて、例えば第10D図に示すボルトではそのつば
部Tがボウル(33)の上縁部及び部品懸吊部材(48)の
下縁に当接する事になる。
また以上の実施例では円板(35)を回動させる駆動部
としてはモータ(38)及びこの回転軸に結合されたクラ
ッチ(37)を介するようにしたがこのクラッチ(37)の
代りに従来例のようにメカニカルなカップリングを用い
て回転を伝達するようにしてもよい。またボウル(33)
の回転駆動部としてはモータ(46)、トルクガード(4
5)及びモータプーリ(44)を介して伝達するようにし
たがやはりこれも従来例のようにトルクガード(45)を
用いる事なく、モータ(46)の回転軸にモータプーリ
(44)を直結して、これにベルトを巻装した上で円板
(35)を回転駆動するようにしてもよい。
またシュート(32)においてロータリフィーダ(31)
から傾斜した形で転送するようにしシュート(32)によ
り垂直の懸吊姿勢をとらせるようにしたが、これに2本
のロッド(60a)(60b)を用い、この上で垂直な姿勢で
変更させるようにするのに代えロッドではなく一対の帯
状部材であってもよい。
また以上の実施例ではボウルの上縁部に一体的に径外
方向に向って下向きに傾斜する支持部材を設けたが、こ
れを設けない上述の他従来例で示すような部品整送装置
にも本発明は適用可能である。
また以上の実施例では羽根車はウレタンで構成し、従
って金属のボルトをはね飛ばすとき高い金属音を立てな
いようにしたが、これを許容する場合には羽根車は金属
で成るようにしてもよい。
また以上の実施例では羽根車の切欠きの形状はほぼ半
円形としたが、この形状に限ることなく、例えば鋸歯状
であってもよい。
また以上の実施例では異姿勢ボルト排除装置は1ヶ所
設けたが、複数個設けるようにしてもよい。
また以上の実施例では羽根車を取付ける枠体を静止側
に対し枢着してボウルの径外方及び内方に対し揺動自在
としたが、これに限ることなく定位置に固定するように
してもよい。
また以上の実施例ではシュートを接続し、これにより
傾斜して転送されたボルトを垂直の懸吊姿勢に矯正する
ようにしたが、これを省略し傾斜した懸吊姿勢で次工程
に供給するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明の部品整送装置によれば、隙
間にボルト状部品を懸吊した姿勢で搬送するのである
が、正規の姿勢でないボルト状部品は第1回転体と相反
する方向に回転する羽根車の切欠きにより第1回転体
(ボウル)の内方にはね飛ばして排除するようにしてい
るので、以後の搬送状態に悪影響を及ぼす事なく、次工
程に能率よく懸吊した姿勢でボルト状部品を供給するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例による部品整送装置の全体を示
す側断面図、第2図は同平面図、第3図は第1図におけ
るIII−III線方向断面図、第4図は第3図におけるトル
クガードの部分破断斜視図、第5図は同トルクガードの
原理を説明するための模式図、第6図は第3図における
VI−VI線方向拡大断面図、第7図は第1図における異姿
勢ボルト排除装置の部分拡大断面図、第8図は同第7図
における異姿勢ボルト排除装置の平面図、第9図は第2
図におけるロータリフィーダからシュートへの転送部の
拡大斜視図、第10図は同実施例に適用可能な各種ボルト
の正面図、第11図は従来例の部品整送装置の側断面図、
第12図は同平面図及び第13図は他従来例の部品整送装置
の部分側断面図である。 なお、図において (31)……ロータリフィーダ (33)……ボウル (35)……円板 (70)……異姿勢ボルト排除装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほゞ円筒形状の第1回転体と、該第1回転
    体内にその最上方部が該第1回転体の上縁部のレベルに
    ほゞ一致するように傾斜して配設された円板状の第2回
    転体と、前記第1回転体の上縁部に沿って、整送すべき
    頭部と軸部とから成るボルト状部品の前記軸部よりは大
    きいが、前記頭部よりは小さい巾の隙間を形成するよう
    に静止側に固定された弧状の部品懸吊部材とから成り、
    前記第1回転体と前記第2回転体とは独立して同一方向
    に回転し、前記第2回転体上に収容されたボルト状部品
    を前記隙間に向って前記第2回転体の回転による遠心力
    によって移動させ、該第2回転体の最上方部で該部品の
    頭部を受け、前記第1回転体の上縁部に沿って懸吊させ
    た姿勢で搬送するようにした前記部品整送装置におい
    て、前記隙間に近接して静止側に支持された周部に複数
    の切欠きを有する羽根車を前記第1回転体とは逆方向に
    回転させて、前記隙間を正規の姿勢で懸吊されていない
    ボルト状部品を前記切欠きとの係合により前記隙間から
    前記第1回転体内に排除するようにし、前記羽根車を取
    付けた枠体を前記静止側に揺動自在に枢着し、通常は前
    記枠体を前記静止側に固定された当接部材に当接させて
    定位置をとらせるようにしたことを特徴とする部品整送
    装置。
  2. 【請求項2】前記羽根車の少なくとも切欠きを形成した
    部分はウレタンゴムで成る請求項(1)に記載の部品整
    送装置。
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