JP5248191B2 - パーツの整列供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パーツを特定の姿勢に揃えて排出する整列供給装置に関する。
本発明者は、パーツを特定の姿勢に選別して排出する装置を開発した。(特許文献1参照)
このパーツの整列供給装置は、図1に示すように、テーパーローラ等のように方向性のあるパーツPを特定の方向に整列して排出できる。この装置は、図に示すように、複数の溝94を移送方向に平行に並べて、各々の溝94にパーツPを入れて移送する。パーツPの移送路には、姿勢選別機構92を設けている。姿勢選別機構92は、移送路で移送されるテーパーローラを押し出す。押し出されたパーツPは、正常姿勢では移送路から落下せず、正常姿勢でないパーツは移送路から落下される。
特開2005−272114号公報
図1の装置は、テーパーローラを特定の姿勢に揃えて排出できる。ただ、この装置は、パーツを移送する姿勢が特定される。たとえば、テーパーローラにあっては、図に示すように、テーパーローラの中心軸を、移送方向と直交する姿勢とする必要がある。パーツを特定の姿勢に配列して移送する装置は、パーツの移送効率が低下し、あるいはパーツを特定の姿勢に配列する機構が複雑になる欠点がある。
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、種々のパーツを能率よく移送して特定の姿勢に揃えて排出できるパーツの整列供給装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のパーツの整列供給装置は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
パーツの整列供給装置は、パーツPを移送方向に移送する移送機構30と、この移送機構30で移送されるパーツPの姿勢を検出して正常姿勢パーツP’を通過させて、非正常姿勢パーツP”を排除する姿勢選別機構50とを備える。移送機構30は、水平ないしほぼ水平面内に回転できるように配設している内側円盤1と、この内側円盤1の外側にあって内側円盤1に対して傾斜する外側リング板2と、外側リング板2と内側円盤1を回転させる駆動機構3とを備える。外側リング板2は、内側円盤1からパーツPが供給される下部に位置する供給部5と、この供給部5よりも上昇された位置にある上昇落下部6とを備えて、上昇落下部6に姿勢選別機構50を配設している。姿勢選別機構50は、外側リング板2で移送されるパーツPの移送路にあって、外側リング板2で移送されるパーツPで回転される選別回転体51を備え、この選別回転体51は、外側リング板2で移送されるパーツPに引っ掛けられて、パーツPで回転される引掛部52と、移送されるパーツPを案内する選別凹部53を外周に設けている。回転される外側リング板2は、内側円盤1から供給されるパーツPを供給部5から上昇落下部6に移送すると共に、上昇落下部6に設けている選別回転体51でもって、非正常姿勢パーツP”をそれ自体の自重で外側リング板2から内側円盤1に落下させて、正常な姿勢にある正常姿勢パーツP’を選別凹部53に案内して、外側リング板2から落下させることなく外部に排出する。
以上のパーツの整列供給装置は、種々のパーツを能率よく移送して特定の姿勢に揃えて排出できる特徴がある。それは、本発明のパーツの整列供給装置が、内側円盤から外側リング板にパーツを移送して、外側リング板の上昇落下部に移送されたパーツが、姿勢選別機構の選別回転体を回転し、正常姿勢パーツを選別回転体の選別凹部に案内して、外側リング板で排出し、非正常姿勢パーツを選別回転体で外側リング板から内側円盤に落下させるからである。以上の整列供給装置は、外側リング板で移送されるパーツで選別回転体を回転して、正常姿勢パーツを選別することから、極めて簡単な構造で正常姿勢パーツを選別して排出できる。さらに、以上のパーツの整列供給装置は、パーツを移送する姿勢を特定することなく、パーツを外側リング板に載せて移送して選別回転体で選別する簡単な構造としながら、移送されるパーツを特定の方向に整列して排出できる。このため、パーツを特定の姿勢に配列する複雑な機構を設けることなく、種々のパーツを能率よく移送しながら、特定の姿勢に整列させて排出できる。
本発明の請求項2のパーツの整列供給装置は、選別回転体51が、回転を制動する制動機構57、あるいはパーツPの移送速度以下の速度で回転させる回転機構63のいずれか又は両方からなる回転制御機構61を備えている。
この整列供給装置は、パーツを選別凹部に確実に案内して、正常姿勢パーツを安定して選別して排出できる。それは、パーツを選別凹部に案内するように、選別回転体の回転を回転制御機構で制御するからである。選別回転体の回転を制動する制動機構は、パーツが選別回転体に衝突して、パーツの移送速度よりも速く回転するのを防止し、選別回転体をパーツの移送速度以下の速度で回転させる回転機構は、軽いパーツであっても選別回転体を確実に回転させて選別凹部に案内する。
本発明の請求項3のパーツの整列供給装置は、回転制御機構61が、クラッチ64を介して連結しているモータ65を備えている。
この整列供給装置は、軽いパーツで選別回転体を確実に回転して、パーツを選別凹部に案内して、正確に選別して排出する。
本発明の請求項4のパーツの整列供給装置は、回転制御機構61が、選別回転体51の回転を制動する制動機構57と、クラッチ64を介して連結してなるモータ65とを備えている。
この整列供給装置は、軽いパーツで選別回転体をスムーズに回転させて、正常姿勢パーツを選別凹部に確実に案内しながら、パーツが衝突して選別回転体がパーツの移送速度よりも速く回転するのを制限して正常姿勢パーツを選別凹部に案内でき、正常姿勢パーツを確実に選別して排出できる。
本発明の請求項5のパーツの整列供給装置は、選別回転体51が、互いに積層されてなる外周形状の異なる複数枚の回転板60を備えている。
この整列供給装置は、種々の複雑な形状のパーツの姿勢を揃えて排出できる。とくに、複数枚の回転板でパーツの姿勢を立体的に検出するので、回転板を簡単な構造としながら、種々の形状のパーツの形状を立体的に検出して正常姿勢パーツのみを確実に選別して排出できる。
さらに、本発明の請求項6のパーツの整列供給装置は、複数枚の回転板60からなる選別回転体51が、表裏と長手方向のいずれか又は両方に方向性のあるパーツPを判別する。
この整列供給装置は、表裏と長手方向に形状が異なるパーツを選別して排出できる。
さらに、本発明の請求項7のパーツの整列供給装置は、複数枚の回転板60が、互いに積層してなる外形が異なる第1の回転板60Aと第2の回転板60Bとを備えている。
この整列供給装置は、二枚の回転板でパーツの外形を立体的に検出して、正常姿勢パーツのみを確実に排出できる。
さらにまた、本発明の請求項8のパーツの整列供給装置は、第1の回転板60Aが引掛部52と選別凹部53を備え、第2の回転板60Bが、第1の回転板60Aの選別凹部53に案内されるパーツPの姿勢を選別する選別片62を選別凹部53に突出するように設けている。
この整列供給装置は、複雑な形状のパーツの姿勢を正確に検出して、正常姿勢パーツを選別して排出できる。
本発明の請求項9のパーツの整列供給装置は、選別回転体51が、パーツPの表裏と長手方向に方向性のあるパーツPの姿勢を選別する。
この整列供給装置は、パーツの表裏を選別し、さらに長手方向に方向性を選別して正常姿勢パーツのパーツを排出できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのパーツの整列供給装置を例示するものであって、本発明は整列供給装置を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図2の平面図と図3の断面図に示すパーツの整列供給装置が選別するパーツPを図4の斜視図に示している。このパーツPは、図において上面にのみ凸部Pcがあって底面には凸部がない。したがって、表裏の形状が異なっている。さらに、凸部Pcは長手方向の中央になく、中央から長手方向に、図において前方にずれた位置にある。したがって、長手方向に方向性がある。このパーツPを特定の姿勢に揃えて排出する整列供給装置は、パーツPの表裏を選別し、さらに長手方向の方向性も選別して排出するので、以下、パーツPを表裏と長手方向に方向性のある形状として詳述する。ただ、本発明の整列供給装置は、表裏の形状が異なるパーツを特定の向きに揃えて排出する装置、あるいは、外側リング板に載せて移送される状態で水平面内の形状が異なるパーツを特定の方向に揃えて排出する装置として使用できる。
整列供給装置は、パーツPを載せて移送する移送機構30と、この移送機構30で移送されるパーツPの姿勢を検出して正常姿勢パーツP’を通過し、非正常姿勢パーツP”を移送機構30の外側リング板2から落下させる姿勢選別機構50とを備える。
図2と図3の移送機構30は、水平ないしほぼ水平面内に回転できるように配設している内側円盤1と、この内側円盤1の外側に配設している外側リング板2と、この外側リング板2と内側円盤1とを回転する駆動機構3とを備える。移送機構30の外側リング板2で移送されるパーツPの移送路に姿勢選別機構50を配設している。姿勢選別機構50は、外側リング板2で移送されるパーツPの姿勢を選別し、正常な姿勢の正常姿勢パーツP’を外側リング板2に載せて移送するが、非正常姿勢である非正常姿勢パーツP”を外側リング板2から内側円盤1に落下して選別する。
外側リング板2は、内側円盤1に対して傾斜する姿勢に配設している。さらに、外側リング板2は、その一部を内側円盤1と同一平面に配設して、内側円盤1から方向性のあるパーツPを供給できるようにしている。この外側リング板2は、内側円盤1からパーツPが供給される供給部5と、内側円盤1よりも上昇位置に配設されてなる上昇落下部6とを備え、内側円盤1から供給されたパーツPを供給部5から上昇落下部6に移送するようにしている。外側リング板2は、内側円盤1に対して相対的に傾斜して配設される。このことを実現するには、図3に示すように、内側円盤1を水平にして外側リング板2のみを傾斜させ、あるいは、内側円盤と外側リング板の両方を逆方向に傾斜させ、あるいはまた、外側リングを水平にして内側円盤を傾斜させる。
図3に示すように、外側リング板2のみを傾斜させる移送機構30は、内側円盤1を水平面内に配置して、外側リング板2を供給部5から上昇落下部6に向かって上り勾配に傾斜させて、上昇落下部6で外側リング板2と内側円盤1とに落差を設ける。図示しないが、内側円盤と外側リング板の両方を水平面に対して傾斜させる移送機構は、外側リング板をパーツの供給部から上昇落下部に向かって上り勾配に傾斜して、内側円盤を供給部から外側リング板の上昇落下部に向かって下り勾配に傾斜させる。この移送機構は、内側円盤と外側リング板の傾斜角を小さくして、上昇落下部における外側リング板と内側円盤の落差を大きくできる。また、外側リング板を水平に配設する移送機構は、内側円盤を供給部から外側リング板の上昇落下部に向かって下り勾配に傾斜して、上昇落下部で外側リング板と内側円盤とに落差を設ける。
内側円盤1と外側リング板2は、1枚の金属板を、レーザーやプレスで円形に切断して製作できる。内側円盤1の外周縁が外側リング板2の内周縁に接近するからである。ただし、内側円盤と外側リング板とを別々の金属板で製作できるのはいうまでもない。内側円盤1は、供給される多数のパーツPを蓄えることができるように、たとえば外径を10〜80cmとする。内側円盤1を大きくすると、大きなパーツを多数に蓄えることができる。外側リング板2は、この上にパーツPを載せて移送できるように、パーツPの外形に比べて充分な幅に設計される。
互いに傾斜する内側円盤1と外側リング板2は、一部を同一面に配設して、内側円盤1から外側リング板2にパーツPを供給する供給部5としている。外側リング板の供給部は、内側円盤からパーツを供給する部分であるから、内側円盤よりも低い位置に配置することもできる。内側円盤1と外側リング板2は、供給部5から離れるにしたがって上下の差が大きくなり、もっとも上下差の大きくなる部分、あるいはその近傍を上昇落下部6としている。外側リング板2の内周縁と内側円盤1の外周縁の間には隙間ができる。外側リング板2を内側円盤1に対して傾斜しているからである。図2と図3に示す移送機構30は、この隙間からパーツPが漏れないように、外側リング板2の下面に連結壁11を固定している。この連結壁11は、外側リング板2を回転させる円盤12に連結している。
外側リング板2は、回転して上に載せているパーツPを円軌道に移送する。外側リング板は、図示しないが、その上面に、パーツの移送方向に連続する移送溝を設けて、この移送溝にパーツを案内して移送することもできる。この移送溝は、外側リング板の回転中心を中心とする円軌道に連続するように設けられる。移送溝を設けた外側リング板は、円柱状のパーツを安定に上に載せて移送できる。すなわち、パーツを横ずれしないように、直線状に一例に並べて移送できる。移送溝は、V溝、U溝、あるいはコ字溝として、パーツを横ずれしないように、一列に直線状に並べて移送することができる。
駆動機構3は、外側リング板2と内側円盤1とを回転させる。図3の駆動機構3は、内側円盤1と外側リング板2とを一緒に同じ回転数で回転させる。この駆動機構3は、内側円盤1の中心に固定している回転軸8に連結している減速モーター9を備える。減速モーター9は、内側円盤1を図2の矢印で示す方向に回転させる。外側リング板2は、フレーム10に回転できるように連結している。図の外側リング板2は、連結壁11を介して下面に円盤12を固定しており、この円盤12の中心に筒状の回転軸13を固定している。筒状の回転軸13がベアリング14を介してフレーム10に回転できるように連結されて、外側リング板2を回転できるようにフレーム10に連結している。外側リング板2と内側円盤1とは傾斜する姿勢に配設されるので、外側リング板2と内側円盤1の回転中心は相対的に傾斜している。
図の駆動機構3は、ひとつの減速モーター9で、内側円盤1と一緒に外側リング板2も回転させる。減速モーター9で内側円盤1と外側リング板2とを一緒に回転させるために、内側円盤1は、下面に突出する駆動ピン15を固定している。この駆動ピン15を案内する一対の平行ピン16を外側リング板2に固定して、平行ピン16の間に摺動スリットを設けている。平行ピン16は、外側リング板2に固定している円盤12が固定される回転軸13の上面に、中心に向かって固定している。平行ピン16の間の摺動スリットに駆動ピン15を出入りできるように、しかも平行ピン16に沿って、すなわち摺動スリットに沿って移動できるように挿入している。この駆動機構3は、減速モーター9が駆動ピン15を回転し、駆動ピン15が平行ピン16を介して外側リング板2を回転させる。内側円盤1と外側リング板2とは回転中心が互いに傾斜しているので、駆動ピン15は平行ピン16の間の摺動スリットを摺動しながら、外側リング板2を回転させる。図示しないが、駆動機構は、内側円盤に半径方向に伸びる摺動スリットを設け、この摺動スリットに案内される駆動ピンを外側リング板の回転軸に固定して、内側円盤と外側リング板を一緒に回転することもできる。
図2と図3に示す移送機構30は、内側円盤1と外側リング板2の間からパーツPが漏れるのを阻止するために、内側円盤1と外側リング板2の隙間を閉塞壁7で閉塞している。閉塞壁7は回転しないように固定される。閉塞壁7は、上昇落下部6を含む部分に設けている落下壁部7Aと、その両側にあって内側円盤1と外側リング板2の上下差の低い部分に配設しているガイド壁部7Bとからなる。落下壁部7Aは、上昇落下部6でパーツPを外側リング板2から内側円盤1に落下させる落下ガイド17に併用している。落下ガイド17を併用する図の落下壁部7Aは、外側リング板2から内側円盤1に向かって下り勾配の傾斜面としている。この落下ガイド17は、パーツPを、衝撃を少なく落下させて、衝撃による損傷をさらに少なくできる。また、落下ガイド17である落下壁部7Aは、フッ素樹脂等の合成樹脂で製作される。フッ素樹脂製の落下ガイド17は、パーツPを極めてスムーズに落下できる。
図に示すパーツの整列供給装置は、外側リング板2の外周縁に沿って外周壁18を配設している。外周壁18のある外側リング板2は、回転速度を速くして、パーツPが遠心力で外側リング板2から外部に飛び出して落下するのを防止できる。このため、このパーツの整列供給装置は、外側リング板2を速く回転して、単位時間に多量のパーツPを排出できる。ただし、外周壁は、必ずしも設ける必要はない。外側リング板を遅く回転するパーツの整列供給装置は、外側リング板に載ったパーツが加速度で外側に落下しないからである。
さらに、図2と図3に示すパーツの整列供給装置は、内側円盤1の上に供給されたパーツPを、下部供給部5において外側リング板2にスムーズに供給するために、パーツガイド40を配設している。パーツガイド40は、内側円盤1の上方にあって、回転される内側円盤1で移送されるパーツPに接触して、パーツPの移送方向を変更する。パーツガイド40は、下面を内側円盤1の表面に沿う形状としてなる板状で、一端を内側円盤1の中心部に、他端を内側円盤1と外側リング板2の境界部分まで延長して配設している。パーツガイド40は、内側円盤1に載って移送されるパーツPを外周方向に移送できるように、内側円盤1の半径方向に対して傾斜させている。図2に示すパーツガイド40は、中心から外周に向かって、内側円盤1の回転方向に傾斜させている。内側円盤1で移送されるパーツPは、このパーツガイド40に沿って外周方向に移送されて、内側円盤1から外側リング板2に供給される。
さらに、図に示すパーツガイド40は、内側円盤1の表面に沿って移動できるように、所定の角度範囲で回転自在に配設している。パーツガイド40は、内側円盤1の中心側の一端を、垂直姿勢の回動軸42を介して回転できるように配設している。この回動軸42を所定の位置に配置するために、図2と図3に示す整列供給装置は、内側円盤1と外側リング板2の上方に位置して、これらの直径方向に延びる固定フレーム27を配設している。この固定フレーム27は、両端を支柱28で支持しており、支柱28の下端を基台フレーム10の上面に固定して、固定フレーム27を所定の位置に配置している。この固定フレーム27の中央部分に、パーツガイド40の回動軸42を支持する軸受台43を固定している。この軸受台43は、固定フレーム27から突出する位置に回動軸42を支承する軸受部を設けている。回動軸42は、上部を軸受台43に挿通して回転できるように支持されると共に、下部にパーツガイド40を垂直姿勢で固定している。このパーツガイド40は、回動軸42を中心として、内側円盤1の表面に沿って回動する。
以上のパーツガイド40は、内側円盤1から上方に突出する回転軸8で回転されるカム41で駆動されて、内側円盤1の表面に沿って移動する。内側円盤1は、中心に固定している回転軸8を上方に突出させており、この回転軸8の突出部にカム41を固定している。カム41は、外周部を凹凸形状に成形しており、この凹凸の表面にパーツガイド40を接触させて、パーツガイド40を移動させる。図のパーツガイド40は、カム41の表面に接触するアーム44を固定しており、このアーム44の先端部をカム41の外周面に沿って移動させて、回動軸42を中心として回動して、内側円盤1に沿って移動する。図に示すアーム44は、カム41の凹凸に沿ってスムーズに移動できるように、先端部に接触ローラー45を設けている。
さらに、パーツガイド40は、内側円盤1の外周側の先端部を、弾性体46を介して所定の方向に付勢している。この弾性体46は、パーツガイド40を、半径方向に対する傾斜角が小さくなる方向、いいかえると、パーツガイド40の先端を、パーツPの移送方向と逆方向に付勢している。図に示す弾性体46は、引きバネであるコイルスプリングである。さらに、図に示す整列供給装置は、弾性体46で付勢されるパーツガイド40が所定の位置で停止するように、ストッパ47を設けている。このストッパ47は、弾性体46で付勢されるパーツガイド40の先端部に当接して、パーツガイド40を所定の停止位置で停止させる。図に示す整列供給装置は、パーツガイド40が停止位置にある状態では、アーム44の先端がカム41に接触しないようにしている。
以上のパーツガイド40は、内側円盤1のパーツPを外側リング板2に、確実に移送できる。ただし、整列供給装置は、内側円盤1のパーツPを外側リング板2に移送する機構を、図に示す供給ガイド40には特定しない。それは、空気流でパーツを内側円盤から外側リング板に移送し、あるいは磁気的な吸引力や反発力を利用して、磁性材であるパーツを内側円盤から外側リング板に移送することもできるからである。
さらに、図2に示すパーツの整列供給装置は、供給部5において、内側円盤1から外側リング板2にパーツPをスムーズに供給するために供給ガイド19を配設している。供給ガイド19は、パーツPが移送される通路の外側に沿って設けられた案内壁で、一端を外周壁18に固定すると共に、他端をパーツPの移送方向に向かって、次第に移送される通路に接近するように配置している。この供給ガイド19は、回転しないように外周壁18に固定している。供給ガイド19は、外側リング板2に供給されたパーツPの向きを移送方向に整列して、パーツPを速やかに外側リング板2の上に案内する。
さらに、外側リング板2に移送されたパーツPは、起立姿勢や重なった姿勢で移送されることがある。図のパーツの整列供給装置は、外側リング板2の移送路に積層解除材20を配設して、パーツPが積層状態で移送されるのを阻止している。積層解除材20は、下端縁と外側リング板2の上面との間隔を、一段のパーツPのみが通過できる隙間としている。さらに、積層解除材20は、半径方向に対して傾斜する姿勢として、外側リング板2のパーツPを内側円盤1に移送する。いいかえると、パーツPを外側リング板2から内側円盤1に移送できる方向に、半径方向に対して傾斜させている。したがって、起立姿勢や重なった姿勢のパーツPが外側リング板2で移送されると、一段目のパーツPのみを通過させて、一段目のパーツPの上に載ったパーツを、外側リング板2から内側円盤1に落下して排出する。したがって、外側リング板2に載って移送されるパーツPは、積層解除材20を通過して、重ならずに移送される。この機構は、簡単な機構で、外側リング板2の上に積層して移送されるパーツPを正しい姿勢にできる。ただし、外側リング板の上に積層して移送されるパーツは、このことを光センサーで検出して、空気流等で起立姿勢のパーツや重なった姿勢で移送されるパーツを除去することもできる。また、重なって移送されないパーツは、積層解除材を設けることなく、外側リング板で一段に移送できる。
さらに、図2の移送機構30は、積層解除材20を通過して一段に整理されたパーツPを、一列に並べて姿勢選別機構50に供給する整列ガイド21を配設している。整列ガイド21は、移送されるパーツPを、所定の姿勢で、すなわちパーツPの長手方向を移送方向とする姿勢で移送して姿勢選別機構50に供給する。整列ガイド21は、姿勢選別機構50の供給側であって、パーツPの通路の外側に沿って設けられた案内壁で、内側面を外側リング板2の内周縁に沿って配設している。整列ガイド21は、回転しないように外周壁18に固定している。この整列ガイド21は、パーツPの移送方向がパーツPの長手方向となるように、パーツPの向きを移送方向に整列して、パーツPを姿勢選別機構50に案内する。したがって、整列ガイド21は、その内周縁と外側リング板2の内周縁との間隔が、一列のパーツPのみを移送できる間隔に調整して、この部分に、パーツPを移送する移送スペース22を設けている。図に示す整列ガイド21は、その先端を、姿勢選別機構50の選別凹部53の開口部の近傍まで延長している。この整列ガイド21は、移送スペース22に沿って移送されるパーツPを確実に選別凹部53に案内できる。
さらに、図に示す移送機構30は、姿勢選別機構50の供給側であって、整列ガイド21の排出側の内側に、移送スペース22を移送されるパーツPの姿勢を補正する補正ガイド23を設けている。補正ガイド23は、外側リング板2の内周縁から内側に突出する姿勢で移送されるパーツPに接触して、姿勢選別機構50に供給されるパーツPの向きを補正する。この補正ガイド23は、移送方向に対して傾斜姿勢で移送されるパーツPの内側面に接触する円形接触部23Aを、移送スペース22の内側に備えている。円形接触部23Aは、水平方向に弾性変形できる弾性体23Bを介して支持プレート23Cに連結されている。この支持プレート23Cをベースプレート55に固定して、円形接触部23Aを所定の位置に配置している。補正ガイド23は、円形接触部23Aの外周面をパーツPの内側面に接触させて、傾斜姿勢で移送されるパーツPの向きを所定の向きに補正する。したがって、この補正ガイド23は、整列ガイド21の内面と円形接触部23Aの外周面との間隔を、長手方向を移送方向とする正しい姿勢のパーツPのみを通過できる間隔、すなわちパーツPの短手方向の幅に調整している。整列ガイド21と補正ガイド23を通過して姿勢を補正されたパーツPは、姿勢選別機構50の選別凹部53の開口部に正しく案内される。この構造は、正常姿勢パーツが内側にずれた状態で姿勢選別機構に供給されるのを防止して、正常姿勢パーツを確実に選別して非正常姿勢パーツのみを落下できる。
図の移送機構30は、内側円盤1から外側リング板2に供給されたパーツPを、供給ガイド19と積層解除材20に通過させて上昇落下部6に移送し、さらに、整列ガイド21に通過させてパーツPの向きを移送方向に整列して姿勢選別機構50に供給する。さらに上昇落下部6において、姿勢選別機構50がパーツPの姿勢を選別して、決められた姿勢にない非正常姿勢パーツP”を外側リング板2から内側円盤1に落下させる。姿勢選別機構50は、正常な姿勢にある正常姿勢パーツP’を、外側リング板2から落下させることなく通過させて、排出機構25で外部に排出する。
パーツの整列供給装置は、移送機構30で移送されるパーツPの移送路である外側リング板2の上昇落下部6に、姿勢選別機構50を配設している。整列供給装置は、図5ないし図13に示すように、回転される外側リング板2の上方に位置して、姿勢選別機構50を配置している。姿勢選別機構50は、外側リング板2に接触しないようにベースプレート55を配置すると共に、このベースプレート55の下面に、回転軸56を介して選別回転体51を回転できるように連結している。
選別回転体51は、外側リング板2に載せて移送されるパーツPに回転されて、正常姿勢パーツP’と非正常姿勢パーツP”とを選別する。すなわち、正常姿勢パーツP’を外側リング板2で移送して、非正常姿勢パーツP”をそれ自体の自重で外側リング板2から内側円盤1に落下させる。図の選別回転体51は、移送機構30の外側リング板2で移送されるパーツPに引っ掛けられて、パーツPで回転される引掛部52と、この引掛部52に引っ掛けられるパーツPを案内する選別凹部53を外周に設けている。選別回転体51は、外周に一定のピッチで8組の選別凹部53を設けている。
選別回転体51は、選別凹部53に案内されるパーツPを引掛部52に接触させて、このパーツPに押されて回転される。いいかえると、引掛部52に引っ掛けられるパーツPが選別凹部53に案内されて、選別回転体51を回転させる。したがって選別回転体51は、選別凹部53の一端、回転方向において選別凹部53の前方に引掛部52を設けている。図5、及び図9ないし図11の選別回転体51は、外側リング板2で移送されるパーツPに押されて左に回転されるので、パーツPの移送路においては、図において選別凹部53の左端に引掛部52を設けている。
さらに、回転する選別回転体51は、慣性による回転が抑制されるように、回転制御機構61を介してベースプレート55に連結している。図6に示す回転制御機61は、制動機構57である。選別回転体51は、外側リング板2で移送されるパーツPが引掛部52を押圧する状態で回転されるが、このとき、選別回転体51が早く回転しすぎると、供給されるパーツPの先端面で確実に引掛部52を押圧して回転させながら、パーツPを選別凹部53に供給できなくなる。このため、選別回転体51を、多少は摩擦抵抗のある状態で回転できるように、制動機構57を設けている。図6に示す姿勢選別機構50は、選別回転体51の中心に固定した回転体58の中心に設けた貫通部58Aに摩擦部材59を介して回転軸56を配設している。回転軸56は、回転体58の貫通部58Aに挿入される円柱部56Aを備えると共に、この円柱部56Aの下端に鍔部56Bを設けて、この鍔部56Bで選別回転体51を回転できるように支持している。さらに、回転軸56は、円柱部56Aの中心に、ベースプレート55を貫通する連結ボルト69をねじ込んで、ベースプレート55に固定している。摩擦部材59は、回転軸56に対する回転体58の摩擦力が、慣性による選別回転体51の回転を抑制するが、パーツPに押圧される状態でスムーズに回転できる大きさとなるように調整している。この選別回転体51は、供給されるパーツPの先端面が引掛部52を押圧する状態で、無理なく回転される。ただ、制動機構は、必ずしも選別回転体と回転軸との間に配設される摩擦部材に特定しない。制動機構は、たとえば、摩擦部材を、選別回転体とベースプレートとの間に配設することもできる。さらに、制動機構は、選別回転体の回転を制動できる他の機構も採用できる。
さらに、回転制御機は、選別回転体51の回転を制動する制動機構57には特定せず、選別回転体をパーツの移送速度以下の速度で回転させる回転機構とすることもできる。この回転機構の一例を図14と図15に示す。図14と図15の選別回転体51は、軽いパーツで確実に回転できるように、回転機構63で強制的に回転させている。回転機構63は、選別回転体51の選別凹部53の速度が、外側リング板2で移送されるパーツPの移送速度以下となるように、選別回転体51を回転させる。回転機構63で回転される選別回転体51は、パーツPで弱く押して、すなわち、パーツPが選別回転体51を回転させるトルクを小さくして、選別回転体51をパーツPの移送速度で回転できる。図の回転機構63は、クラッチ64を介して連結してなるモータ65を備える。クラッチ64は、両方向にスリップするクラッチ、あるいは選別回転体のパーツの移送方向への回転はスリップさせるが、その逆方向にはスリップさせない一方クラッチである。一方クラッチを介してモータで回転される選別回転体は、パーツに押されてパーツの移送速度で回転される。両方向にスリップするクラッチ64は、たとえば、モータ65と選別回転体51の中心に連結している回転体であるプーリー66にかけたベルト67を滑らせる構造で実現できる。ただ、回転機構には必ずしもクラッチを介してモータを連結する必要はない。それは、誘導モータや直流モータ等の非同期モータは、外部から回転トルクを加えて回転数を高くする状態で回転できるからである。したがって、インダクションモータで選別回転体を回転させる回転機構は、クラッチを介することなく、インダクションモータで選別回転体をパーツの移送速度よりも遅く回転して、パーツに押されて選別回転体をパーツの移送速度で回転できる。回転機構で強制的に回転される選別回転体は、パーツによる回転トルクを小さくして、パーツの移送速度で回転される。したがって、この構造は、軽くて選別回転体を押して回転させる回転トルクの小さいパーツでもって、選別回転体を確実に回転して、選別できる特徴がある。
選別回転体51は、外側リング板2で移送されるパーツPの移送路であって外側リング板2の上に引掛部52及び選別凹部53が位置するように配置している。選別回転体51は、図6に示すように、引掛部52及び選別凹部53を有する外周部の高さが、外側リング板2に載せて移送されるパーツPの位置となる高さに配置している。
引掛部52は、選別回転体51の外周から突出して、外側リング板2で移送されるパーツPの先端に接触して、選別回転体51を回転する。したがって、引掛部52は、外側リング板2で移送されるパーツPの移送路に突出するように設けられる。
選別凹部53は、外側リング板2で移送されるパーツPを案内して、非正常姿勢パーツP”を外側リング板2から落下させることなく移送して、非正常姿勢パーツP”をそれ自体の自重で外側リング2から押し出して内側円盤1に落下させる。本発明の整列供給装置は、パーツPの姿勢を選別して、特定の姿勢のパーツのみを排出する。
図の選別回転体51は、互いに積層している外周形状の異なる複数枚の回転板60を備える。複数枚の回転板60を積層している選別回転体51は、パーツPの表裏と長手方向の方向性を選別する。図の選別回転体51は、互いに外形が異なる第1の回転板60Aと、第2の回転板60Bとを積層している。第1の回転板60Aは、引掛部52と選別凹部53を外周に設けている。第2の回転板60Bは、第1の回転板60Aの選別凹部53に案内されるパーツPの姿勢を選別する選別片62を選別凹部53に突出するように設けている。
第1の回転板60Aの選別凹部53は、パーツPの外形に沿う形状、いいかえると、外側リング板2で移送されるパーツPを案内できる内形としている。図の選別回転体51は、第1の回転板60AではパーツPの姿勢を選別しない。第2の回転板60Bに設けた選別片62でパーツPの表裏と長手方向の方向性を選別する。したがって、第2の回転板60Bに設けている選別片62は、正常姿勢パーツP’の凸部Pcを押さないが、非正常姿勢パーツP”の凸部Pcを押して、外側リング板2から落下させる位置に突出している。選別片62は、第1の回転板60Aの選別凹部53に案内して移送されるパーツPの凸部Pcを押して、非正常姿勢パーツP”を外側リング板2から落下させるので、第1の回転板60Aの選別凹部53に突出するように設けている。また、第2の回転板60Bの選別片62は、パーツPの表裏も選別して、非正常姿勢パーツP”を外側リング板2から落下させる。表裏が反転して裏向きの姿勢で外側リング板2で移送される非正常姿勢パーツP”は、凸部Pcに押し上げられて、凸部のない底面の位置が高くなる。したがって、第1の回転板60Aの選別凹部53に案内して移送される非正常姿勢パーツP”は、第2の回転板60Bの選別片62に上部を押されて、外側リング板2から押し出されて落下する。いいかえると、第2の回転板60Bの選別片62は、凸部Pcを上向きとして、長手方向の方向性が特定の姿勢にある正常姿勢パーツP’のみを押し出さない位置、すなわち、凸部Pcよりも前後にずれた位置にあって、上向きの凸部Pcを押し出し、かつ表裏の反転された裏向きの非正常姿勢パーツP”の上部を押し出す位置に設けている。
以上のように、複数枚の回転板60を積層している選別回転体51は、立体的に形状が異なるパーツPの表裏や方向性を選別して排出できる。したがって、複数の回転板60を積層している選別回転体51は、積層する回転板60の外形を異なる形状として、図16ないし図19に示すように、立体的に形状が異なるパーツPの表裏や方向性を選別して排出することもができる。図16のパーツPは、中央に沿って長手方向に伸びる凸条Pdがあって、凸条Pdの途中に切断部Peを有し、切断部Peを長手方向の中央から長手方向にずらせた位置に設けている。このパーツPを選別する選別回転体51は、図20に示すように、第1の回転板60Aの選別凹部53を、パーツPを案内できる形状とし、第2の回転板60Bの選別片62を凸条Pdのない部分に案内する形状とする。この選別回転体51は、第2の回転板60Bの選別片62で長手方向の方向性と表裏を選別して、正常姿勢パーツP’のみを排出する。さらに、図17のパーツは、上面の片側に偏在して凸条Pdを設けているので、選別回転体51は、図21に示すように、この凸条Pdを押し出さない位置に第2の回転板60Bの選別片62を設けることで、表裏と長手方向の方向性を選別して正常姿勢パーツP’のみを排出できる。さらに、図18と図19のパーツPは、左右の横方向に伸びるように、凹部Pfや貫通孔Pgを設けている。このパーツPを選別する選別回転体51は、図22と図23に示すように、第1の回転板60Aの選別凹部53をパーツPを案内できる形状とし、第2の回転板60Bの選別片62を正常姿勢パーツP’の凹部Pfや貫通孔Pgに案内できる位置に設けて、正常姿勢パーツP’のみを選別して排出できる。
図7、及び図9ないし図11は、図4のパーツPであって、正常姿勢パーツP’を外側リング板2で移送する状態を示し、図8、図12及び図13は、非正常姿勢パーツP”を外側リング板2から排除して落下させる状態を示している。図9ないし図11に示すように、正常姿勢パーツP’は、選別凹部53に案内される状態で、凸部Pcに第2の回転板60Bの選別片62が接触することなく、その重心は外側リング板2の内側にある。ところが、図8と図13に示す表裏の姿勢が正常でない非正常姿勢パーツP”は、表裏の反転されたパーツPの上部に第2の回転板60Bの選別片62が接触して外側リング板2の外側に押し出され、あるいは、図12に示す長手方向の方向性が正常でない非正常姿勢パーツP”は、凸部Pcに第2の回転板60Bの選別片62が接触して外側リング板2の外側に押し出されるので、その重心が外側リング板2の外側となって、それ自体の自重でアンバランスになって外側リング板2から内側円盤1に落下される。表裏と長手方向の方向性のあるパーツPは、正常な姿勢と正常でない姿勢とで、選別片62に接触する部分の形状が異なる。したがって、選別回転体51の選別片62は、上向きパーツPの凸部Pcや、表裏の反転されたパーツPの上部を押圧して、非正常姿勢パーツP”を外側リング板2から落下させる。正常姿勢パーツP’は、選別片62が凸部PcやパーツPの上部を押さないので、外側リング板2で移送して排出される。
選別回転体51は、選別凹部53に案内して移送するパーツPの位置が、図11と図12に示すように、正常な姿勢と正常でない姿勢とで変化する。正常姿勢パーツP’は、外側リング板2から押し出されることなく移送されるが、非正常姿勢パーツP”は、外側リング板2から押し出される位置に移送される。外側リング板2から押し出されて移送されるパーツPは、図12に示すように、重心が外側リング板2よりも外側となって、それ自体の重量でバランスを崩して外側リング板2から排除される。すなわち、外側リング板2の内側に押し出されて、内側円盤1に落下する。
さらに、図16ないし図19に示すパーツPを選別する整列供給装置においても、正常姿勢パーツP’は、外側リング板2から押し出されることなく移送され、長手方向の方向性が正常でない非正常姿勢パーツP”は、図の鎖線で示すように、外側リング板2から押し出されて、重心が外側リング板2よりも外側となって、それ自体の重量で内側円盤1に落下する。また、表裏の姿勢が正常でない非正常姿勢パーツP”も、図示しないが、表裏の反転されたパーツPの上部に第2の回転板60Bの選別片62が接触して外側リング板2の外側に押し出されて排除される。
以上のようにして、本発明のパーツの整列供給装置は、姿勢選別機構50が、正常姿勢パーツP’を外側リング板2から排除することなく通過させると共に、非正常姿勢パーツP”を外側リング板2から排除して外側リング板2から落下させて、正常姿勢パーツP’のみを外側リング板2で移送して排出する。
さらに、前述の実施例の整列供給装置は、パーツPの姿勢を、表裏と長手方向の方向性から、正常姿勢パーツP’と非正常姿勢パーツP”とに選別する。したがって、この整列供給装置は、立体的な形状のパーツの選別に最適である。ただ、本発明の整列供給装置は、パーツの表裏を選別しないで、長手方向の方向性のみを選別し、あるいは長手方向の方向性を選別しないで、表裏のみを選別することもできる。
本発明者が先に開発したパーツの整列供給装置の概略平面図である。 本発明の一実施例にかかるパーツの整列供給装置の平面図である。 図2に示すパーツの整列供給装置の断面図である。 図2に示すパーツの整列供給装置が選別するパーツの斜視図である。 図2に示すパーツの整列供給装置の姿勢選別機構の平面図である。 図5に示す姿勢選別機構のA−A線断面図である。 姿勢選別機構が正常姿勢パーツを選別する状態を示す斜視図である。 姿勢選別機構が非正常姿勢パーツを選別する状態を示す斜視図である。 姿勢選別機構が正常姿勢パーツを選別する状態を示す平面図である。 姿勢選別機構が正常姿勢パーツを選別する状態を示す平面図である。 姿勢選別機構が正常姿勢パーツを選別する状態を示す平面図である。 姿勢選別機構が非正常姿勢パーツを選別する状態を示す平面図である。 姿勢選別機構が非正常姿勢パーツを選別する状態を示す平面図である。 姿勢選別機構の他の一例を示す垂直断面図である。 図14に示す姿勢選別機構の水平断面図である。 整列供給装置が選別するパーツの他の一例を示す斜視図である。 整列供給装置が選別するパーツの他の一例を示す斜視図である。 整列供給装置が選別するパーツの他の一例を示す斜視図である。 整列供給装置が選別するパーツの他の一例を示す斜視図である。 図16に示すパーツを姿勢選別機構が選別する状態を示す平面図である。 図17に示すパーツを姿勢選別機構が選別する状態を示す平面図である。 図18に示すパーツを姿勢選別機構が選別する状態を示す平面図である。 図19に示すパーツを姿勢選別機構が選別する状態を示す平面図である。
符号の説明
1…内側円盤
2…外側リング板
3…駆動機構
5…供給部
6…上昇落下部
7…閉塞壁 7A…落下壁部
7B…ガイド壁部
8…回転軸
9…減速モーター
10…フレーム
11…連結壁
12…円盤
13…回転軸
14…ベアリング
15…駆動ピン
16…平行ピン
17…落下ガイド
18…外周壁
19…供給ガイド
20…積層解除材
21…整列ガイド
22…移送スペース
23…補正ガイド 23A…円形接触部
23B…弾性体
23C…支持プレート
25…排出機構
27…固定フレーム
28…支柱
30…移送機構
40…パーツガイド
41…カム
42…回転軸
43…軸受台
44…アーム
45…接触ローラー
46…弾性体
47…ストッパ
50…姿勢選別機構
51…選別回転体
52…引掛部
53…選別凹部
55…ベースプレート
56…回転軸 56A…円柱部
56B…鍔部
57…制動機構
58…回転体 58A…貫通部
59…摩擦部材
60…回転板 60A…第1の回転板
60B…第2の回転板
61…回転制御機構
62…選別片
63…回転機構
64…クラッチ
65…モーター
66…プーリー
67…ベルト
69…連結ボルト
92…姿勢選別機構
94…溝
P…パーツ P’…正常姿勢パーツ
P”…非正常姿勢パーツ
Pc…凸部
Pd…凸条
Pe…切断部
Pf…凹部
Pg…貫通孔

Claims (9)

  1. パーツ(P)を移送方向に移送する移送機構(30)と、この移送機構(30)で移送されるパーツ(P)の姿勢を検出して正常姿勢パーツ(P')を通過させて、非正常姿勢パーツ(P")を排除する姿勢選別機構(50)とを備え、
    前記移送機構(30)は、水平ないしほぼ水平面内に回転できるように配設している内側円盤(1)と、この内側円盤(1)の外側にあって内側円盤(1)に対して傾斜する外側リング板(2)と、外側リング板(2)と内側円盤(1)を回転させる駆動機構(3)とを備え、
    前記外側リング板(2)は、内側円盤(1)からパーツ(P)が供給される下部に位置する供給部(5)と、この供給部(5)よりも上昇された位置にある上昇落下部(6)とを備えて、上昇落下部(6)に前記姿勢選別機構(50)を配設しており、
    さらに、前記姿勢選別機構(50)は、外側リング板(2)で移送されるパーツ(P)の移送路にあって、外側リング板(2)で移送されるパーツ(P)で回転される選別回転体(51)を備え、この選別回転体(51)は、外側リング板(2)で移送されるパーツ(P)に引っ掛けられて、パーツ(P)で回転される引掛部(52)と、移送されるパーツ(P)を案内する選別凹部(53)を外周に設けており、
    回転される外側リング板(2)は、内側円盤(1)から供給されるパーツ(P)を供給部(5)から上昇落下部(6)に移送すると共に、上昇落下部(6)に設けている姿勢選別機構(50)の選別回転体(51)でもって、非正常姿勢パーツ(P")をそれ自体の自重で外側リング板(2)から内側円盤(1)に落下させて、正常な姿勢にある正常姿勢パーツ(P')を選別凹部(53)に案内して、外側リング板(2)から落下させることなく外部に排出するようにしてなるパーツの整列供給装置。
  2. 前記選別回転体(51)が、回転を制動する制動機構(57)、あるいはパーツ(P)の移送速度以下の速度で回転させる回転機構(63)のいずれか又は両方からなる回転制御機構(61)を設けている請求項1に記載されるパーツの整列供給装置。
  3. 前記回転制御機構(61)が、クラッチ(64)を介して連結しているモータ(65)を備える請求項2に記載されるパーツの整列供給装置。
  4. 前記回転制御機構(61)が、選別回転体(51)の回転を制動する制動機構(57)と、クラッチ(64)を介して連結してなるモータ(65)とを備える請求項2に記載されるパーツの整列供給装置。
  5. 前記選別回転体(51)が、互いに積層されてなる外周形状の異なる複数枚の回転板(60)を備える請求項1に記載されるパーツの整列供給装置。
  6. 複数枚の回転板(60)からなる前記選別回転体(51)が、表裏と長手方向のいずれか又は両方に方向性のあるパーツ(P)を判別する請求項5に記載されるパーツの整列供給装置。
  7. 前記複数枚の回転板(60)が、互いに積層してなる外形が異なる第1の回転板(60A)と、第2の回転板(60B)とを備える請求項5に記載されるパーツの整列供給装置。
  8. 前記第1の回転板(60A)は引掛部(52)と選別凹部(53)を備え、第2の回転板(60B)は、第1の回転板(60A)の選別凹部(53)に案内されるパーツ(P)の姿勢を選別する選別片(62)を選別凹部(53)に突出するように設けている請求項7に記載されるパーツの整列供給装置。
  9. 前記選別回転体(51)が、パーツ(P)の表裏と長手方向に方向性のあるパーツ(P)の姿勢を選別する請求項1に記載されるパーツの整列供給装置。
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