JP2623582B2 - 陰極線管蛍光面の形成方法 - Google Patents

陰極線管蛍光面の形成方法

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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、陰極線管蛍光面の形成方法に関し、感光性
粘着物質を用いた、いわゆるドライプロセス法による陰
極線管蛍光面の形成方法に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、露光により粘着性を発現する感光性粘着物
質を用いた、いわゆるドライプロセス法による陰極線管
蛍光面の形成方法において、パネルの内面に形成された
感光性粘着物質層の粘着性を発現した部分に蛍光体粉末
を被着させる際、上記蛍光体粉末をパネルの内面の一端
縁に沿って注入し、上記蛍光体粉末をパネルの他端縁に
向かって滑らせた後、該パネルを傾斜させた状態で回転
させることにより、上記蛍光体粉末を粘着性が発現した
部分にむらなく均一に被着させ均一な蛍光面を得るもの
である。
〔従来の技術〕 例えば白黒テレビジョン受像機,カラーテレビジョン
受像機等の受像管、オシロスコープ管等に代表される陰
極線管の蛍光面の形成方法としては、蛍光体スラリーを
用いた湿式法が一般的であるが、さらにプロセス時間の
短縮を目的として、露光により粘着性を発現する感光性
粘着物質を用いた,いわゆるドライプロセス法による形
成方法が採用されるようになっている。
この感光性粘着物質を用いたドライプロセス法による
陰極線管蛍光面の形成方法について簡単に説明する。
先ず、陰極線管の蛍光面を形成するパネルの内面に露
光により粘着性を発現する感光性粘着物質を塗布し、乾
燥後、感光性粘着物質層を形成する。そして上記感光性
粘着物質層の所要部分を露光して粘着性を発現させる。
次に、ダスティング法と称される手法により該蛍光体粉
末を空気中に分散させて高速でスプレーにより吹き付
け、粘着性が発現した部分に蛍光体粉末を被着させる。
そして、その後余剰の蛍光体粉末をエアー等で吹き飛ば
すことで蛍光面が形成される。しかしながら、前記ダス
ティング法によった場合、摩擦による蛍光体粉末の発光
輝度の低下や飛散による作業環境の悪化等が問題とな
る。
そこで、上記蛍光体粉末をパネル内面に注入するに
は、次のような方法もとられている。
すなわち、第6図に示すように、パネル51を傾斜させ
ると共に図中矢印Aに回転させながら中央部に蛍光体粉
末53をノズル54の先端から吹き出して注入する方法や、
該蛍光体粉末53をパネル51内面の中央部にまとめて注入
する方法等である。
その他、陰極線管の蛍光面を形成する方法として、例
えば特開昭58−89751号公報に開示される如きものが知
られている。この方法は、パネルの内面に形成された感
光性粘着物質層上に蛍光体粉末を注入し、該パネルを左
右交互に傾けることにより、蛍光体粉末を左右に移動さ
せ、当該感光性粘着物質層上の粘着性が発現した部分に
被着させるものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、上述のようにパネル51を回転させながら蛍
光体粉末53を注入させたり、またはパネル51の中央部に
まとめて注入したりすると、最初に注入された部分のみ
多く被着され、注入による被着むらが生じ易い。すなわ
ち、上記パネル51を回転させることにより蛍光体粉末53
を粘着性が発現した部分に分布させ被着させているが、
上記蛍光体粉末53はパネル51の内面の一部分のみに注入
されているため、上記パネル5の内面全体に亘って均等
に分布せず滑りむらが生ずる。そのため、上記粘着性が
発現した部分全体に亘って均一に被着されず、均一な蛍
光面を得ることができない。また、特開昭58−89751号
公報に開示された方法であっても、滑りむらにより均一
な蛍光面が得られない。
そこで本発明は、上述の従来の実情に鑑みて提案され
たものであって、注入により生ずる被着むらを防止し、
均一な蛍光面を得ることができる陰極線管蛍光面の形成
方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上述の問題を解決し、上記目的を達成する
ため、露光により粘着性を発現する感光性粘着物質をパ
ネルの内面に塗布し、乾燥後、感光性粘着物質層の所要
部分を露光して粘着性を発現させ、その所要部分に蛍光
体粉末を被着させ陰極線管蛍光面を形成するに際し、上
記蛍光体粉末をパネルの内面の一端縁に沿って注入し、
次に上記蛍光体粉末が注入された一端縁が上方に配置さ
れるように前記パネルを傾斜させると共に振動を加え上
記蛍光体粉末をパネルの他端縁に向かって滑らせた後、
該パネルを傾斜させた状態で回転させて蛍光体粉末を上
記粘着性が発現した部分に被着させるものである。
〔作用〕
本発明においては、蛍光体粉末をパネルの内面の一端
縁に沿って注入し、次いで上記蛍光体粉末が注入された
一端縁が上方に配置されるように前記パネルを傾斜させ
ると共に他端縁に向かって滑らせているので、上記蛍光
体粉末は他端縁に向かって感光性粘着物質層上全体に亘
って同一条件で一斉に滑ることになる。これによって、
蛍光体粉末の滑る条件が同一となり、粘着性が発現した
部分全体に亘ってむらなく蛍光体粉末が被着する。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照しながら
説明する。
本実施例の陰極線管蛍光面の形成方法は、蛍光体粉末
を一斉に滑らすことから、当該蛍光体粉末を感光性粘着
物質層の粘着性が発現した部分全体に亘ってむらなく均
一に被着させることができるようにしたものである。
先ず、本実施例の陰極線管蛍光面の形成方法に使用し
た回転駆動装置31について簡単に説明する。
上記回転駆動装置31は、第5図に示すように円板状の
パネル取付台33と、このパネル取付台33を水平に回転さ
せる第1のモータ34と、パネル取付台33を垂直方向に回
転させる第2のモータ35とから構成されている。
上記パネル取付台33は、蛍光面を形成するパネル1を
載置し支持するものであって、その上面には、パネル1
を固定するための一対のクランパー32が設けられてい
る。
一方、上記第1のモータ34は、上記パネル取付台33の
下面(パネル1が載置される面とは反対側の面)に自転
軸を介して取り付けられ、したがって、このパネル取付
台33を前記自転軸を中心として水平方向(図中矢印B方
向)に回転駆動するようになっている。
また、上記第2のモータ35は、前記パネル取付台33の
径方向に延在する公転軸36を介して取り付けられ、した
がって、パネル取付台33を前記公転軸36を中心として垂
直方向(図中矢印C方向)に回転駆動し、当該パネル取
付台33を所定角度で傾斜させることが可能となってい
る。なお、上記第2のモータ36は、モータ収納ボックス
37等に収納されている。
次に、上述した回転駆動装置31を用いた本実施例の陰
極線管蛍光面の形成方法について図面を参照しながら説
明する。
先ず、上記陰極線管の蛍光面を形成するパネル1を、
上述した回転駆動装置31のパネル取付台33上に水平に載
置し、クランパー32で固定させる。そして上記パネル1
の内面に露光により粘着性を発現する感光性粘着物質を
塗布し、乾燥後、感光性粘着物質層2を形成する。そし
て上記感光性粘着物質層2の所要部分を露光して粘着性
を発現させる。
次に、第1図に示すようにパネル1を上述した回転駆
動装置31の第2のモータ35を駆動させて、当該パネル1
の一端縁1aが図中下方となるように傾斜させる。本実施
例では、その傾斜角度を60度〜70度とした。そして、傾
斜したパネル1の下方に位置する一端縁1aに沿って蛍光
体粉末3をノズル4等の先端から注入する。この時、上
記蛍光体粉末3を、量にばらつきのないよう帯状に注入
する。上述のように蛍光体粉末3をパネル1の内面の一
端縁1aに沿って均等にばらつきのないように帯状に注入
することにより、次工程で上記蛍光体粉末3が感光性粘
着物質層2上を滑る時に、上記蛍光体粉末3は一斉に感
光性粘着物質層2上を滑ることになる。本実施例では、
パネル1を傾斜させた後蛍光体粉末3を注入している
が、パネル1を水平状態にて上記パネル1の内面の一端
縁1aに沿って注入しても良い。
次に、第2図に示すように、上記パネル1を第2のモ
ータ35を駆動させて最初の状態(水平状態)に戻す。次
いで、第1のモータ34を駆動させてパネル取付台33の軸
方向に上記パネル1を180度回転させる。なお、場合に
よっては当該パネル1を180度回転させなくとも良い。
次に、第3図に示すように、上記蛍光体粉末3が注入
された一端縁1aが図中上方に配置されるように、第2の
モータ35を駆動させて前記パネル1を傾斜させると共に
上記パネル1に図中矢印D方向に上下動する振動を加
え、上記蛍光体粉末3をパネル1の一端縁1aと対向する
他端縁1b側に向かって滑らす。この時、上記蛍光体粉末
3を滑らす方向は、パネル内面に形成される蛍光体スト
ライプ6に対して直交方向とすることが好ましい。この
ように、蛍光体ストライプ6に対して直交方向に滑らす
ことで、均一に該蛍光体粉末3が被着される。なお、蛍
光面は、蛍光体ストライプあるいは蛍光体マトリックス
のいずれにより構成されるものであっても良い。本実施
例では、この工程を1回〜2回行った。上述のように、
パネル1を傾斜させると共に振動を加えて蛍光体粉末3
を感光性粘着物質層2上で滑らすことで、パネル1の内
面の一端縁1aに沿って均一に注入された蛍光体粉末3
は、他端縁1bに向かって感光性粘着物質層2上を一斉に
滑り出す。そして感光性粘着物質層2上全体を同一条件
(例えば、滑り出しから滑り終わりまでの間の各々感光
性粘着物質層2上の位置での速度,圧力等が同じであ
る。)で一斉に滑ることになる。したがって、蛍光体粉
末3の滑る条件が同一となることで該蛍光体粉末3は、
上記感光性粘着物質層2上全体に亘ってむらなく均一に
分布される。
次に、第4図に示すように、上記パネル1内に均等に
分布された蛍光体粉末3が、該パネル1外へ飛び出さな
いように蓋5を用いて閉蓋をする。そしてさらに、上記
パネル1を第2のモータ35を駆動させてその傾斜を所定
の角度に保つ。その所定の角度を保った状態で上記第1
のモータ34を駆動させ、パネル取付台33の軸方向(図中
矢印B方向)に当該パネル1を回転させる。ここで、本
実施例では、上記パネル1の傾斜の角度を43度〜45度の
間とし、回転速度は毎分12〜16回転とすると共に回転さ
せる時間を2〜3分間とした。もちろん、これに限定さ
れるものでなく、使用する材料の種類等に応じて適宜設
定すれば良い。このようにパネル1を傾斜させながら回
転させることにより上記蛍光体粉末3は、前記工程で感
光性粘着物質層2上全体亘ってむらなく均等に分布され
ているため、感光性粘着物質層2の粘着性を発現した部
分全体に亘ってむらなく均一に被着される。
最後に、上記パネル1に取り付けられた蓋5を取り外
して余剰となった蛍光体粉末3をエアー等で吹き飛ばし
除去することで、上記パネル1の内面に蛍光体ストライ
プ6が形成される。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明の陰極線管
蛍光面の形成方法によれば、パネルの内面の一端縁に沿
って蛍光体粉末を注入し、パネルを傾斜させると共に振
動を加えて蛍光体粉末をパネルの他端縁に向かって滑ら
せているので、上記蛍光体粉末は一斉に滑り出し、感光
性粘着物質層上全体に亘ってむらなく均一に分布され
る。
従って、本発明方法によれば、均一な蛍光面を形成す
ることができ、色ムラや膜厚ムラ等を解消することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明を適用した陰極線管蛍光面の
形成方法を示すものであり、第1図はパネルの内面の一
端縁に沿って蛍光体粉末を注入する工程を示す斜視図、
第2図はパネルを180度回転させる工程を示す斜視図、
第3図はパネルを傾斜させると共に振動を加え蛍光体粉
末を他端縁に向かって滑らす工程を示す斜視図、第4図
はパネルを傾斜させた状態で回転させて蛍光体粉末を粘
着性が発現した部分に被着させる工程を示す斜視図であ
る。第5図は回転駆動装置の概略構成図である。第6図
は従来の蛍光体粉末の供給方法の一例を示す概略断面図
である。 1……パネル 2……感光性粘着物質層 3……蛍光体粉末 6……蛍光体ストライプ 31……回転駆動装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光により粘着性を発現する感光性粘着物
    質をパネルの内面に塗布し、乾燥後、感光性粘着物質層
    の所要部分を露光して粘着性を発現させ、その所要部分
    に蛍光体粉末を被着させ陰極線管蛍光面を形成するに際
    し、 上記蛍光体粉末をパネルの内面の一端縁に沿って注入
    し、次に上記蛍光体粉末が注入された一端縁が上方に配
    置されるように前記パネルを傾斜させると共に振動を加
    え上記蛍光体粉末をパネルの他端縁に向かって滑らせた
    後、該パネルを傾斜させた状態で回転させて蛍光体粉末
    を上記粘着性が発現した部分に被着させることを特徴と
    する陰極線管蛍光面の形成方法。
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