JP2760551B2 - 陰極線管のフェース外表面に薄膜を形成する方法 - Google Patents

陰極線管のフェース外表面に薄膜を形成する方法

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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、陰極線管のフェース外表面に帯電防止膜
や反射防止膜などの薄膜を形成する陰極線管のフェース
外表面に薄膜を形成する方法に関する。
(従来の技術) 一般に、受像管などの陰極線管は、明るくかつコント
ラストの良好な画像を表示するために、フェース内面に
形成された蛍光体スクリーンに高電圧が印加される。そ
のため、この高電圧印加陰極線管では、動作時に蛍光体
スクリーンと対向する絶縁ガラスからなるフェース外表
面が帯電し、特にフェース外表面を露出させているプッ
シュスルー方式の受像機では、その帯電のためにフェー
ス外表面に塵埃が付着するし、またその外表面に触れた
場合に電激を受けることがある。したがって、上記帯電
を防止するためにフェース外表面に透明導電膜からなる
帯電防止膜を形成した陰極線管がある。一方、外光の反
射に基づくコントラストの劣化を防止するために、フェ
ース外表面に均一微細な凹凸を有する反射防止膜を形成
した陰極線管、さらに両方を形成した陰極線管もある。
通常、これら帯電および反射防止膜は、いずれも薄膜か
らなる。
従来この薄膜の形成には、第2図に示すように、薄膜
形成溶液をスプレイするスプレイノズル(1)、ホット
エアなどの乾燥用気体を放出する気体放出ノズル(2)
などが付設された筐体(3)の開口端部に板状支持体
(4)が回転自在に配置された薄膜形成装置が使用され
ている。
すなわち、上記薄膜の形成は、板状支持体(4)の中
央部に形成された開孔に、陰極線管(5)のフェース外
側壁部を締結する防爆バンド(6)などを利用して、フ
ェース(7)外表面が筐体(3)内側になるように取付
け、板状支持体(4)を回転しながら、スプレイノズル
(1)からディスペンサー(8)中の薄膜形成溶液
(9)をバルブ(10)を介してスプレイする。ついで、
気体放出ノズル(2)から乾燥用気体を放出して、フェ
ース(7)外表面に塗布された薄膜形成溶液の塗布膜を
乾燥することによりおこなわれている。
しかし、上記方法により薄膜を形成すると、一般に陰
極線管(5)のフェース(7)外表面はなだらかな曲面
をなし、かつフェース(7)外表面とこれに隣接するフ
ェース外側壁部とは連続曲面をなしているので、フェー
ス(7)外表面に塗布された余剰の薄膜形成溶液の大部
分は、陰極線管(5)の回転遠心力によりフェース
(7)外表面に沿って流れ、その外表面周辺部から飛散
するが、一部はフェース(7)外表面の周辺部、特にフ
ェースが矩形状をなすものではその4隅部に滞留し、さ
らに他の一部はフェース外側壁部に流込み、このフェー
ス外側壁部に溜る。しかも特にこのフェース外側壁部に
溜る薄膜形成溶液は、フェース(7)外表面より乾燥し
にくく、フェース(7)外表面が乾燥しても未乾燥状態
となる。そのため、陰極線管(5)の回転を停止する
と、上記フェース外側壁部の未乾燥の薄膜形成溶液がフ
ェース(7)外表面の周辺部に逆流して乗上げ、第3図
および第4図に示すように、上記フェース(7)外表面
の周辺部の滞留やフェース外側壁部からの逆流により、
フェース(7)外表面の周辺部に膜厚の不均一部(11)
ができる。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように、従来、陰極線管のフェース外表面の薄
膜は、陰極線管を回転しながらそのフェース外表面に薄
膜形成溶液をスプレイし、ついで、その塗布された塗布
膜を乾燥用気体により乾燥する方法で形成されている。
しかし、このような方法により薄膜を形成すると、フェ
ース外表面に塗布された余剰の薄膜形成溶液の一部がフ
ェース外表面の周辺部、特にフェースが矩形状をなすも
のではその4隅部に滞留し、さらに他の一部がフェース
外側壁部に流込み、陰極線管の回転を停止したのちに、
フェース外表面の周辺部に逆流して乗上げ、このフェー
ス外表面周辺部の滞留やフェース外側壁部からの逆流に
より、フェース外表面の周辺部の膜厚が不均一となり、
外観不良などが発生するという問題がある。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたも
のであり、フェース外表面周辺部の滞留やフェース外側
壁部への流込みをなくして、陰極線管のフェース外表面
に膜厚均一な薄膜を歩留りよく容易に形成できる方法を
得ることを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 陰極線管を回転しながらそのフェース外表面に膜形成
溶液を塗布して均一な塗布膜を形成したのち、その塗布
膜を乾燥して陰極線管のフェース外表面に薄膜を形成す
る方法において、陰極線管のフェース外表面に膜形成溶
液を塗布するときからその膜形成溶液の塗布膜を乾燥す
る直前または塗布膜を乾燥する工程の途中まで、フェー
ス外表面に沿ってフェースの外側壁部外周に遮蔽板を密
接させた。
(作 用) 上記のようにフェース外表面に沿ってその外側壁部外
周に遮蔽板を密接配置すると、フェース外表面に塗布さ
れた膜形成溶液は、フェース外表面からその外側壁部外
周に密接する遮蔽板を伝わって除去される。しかも、フ
ェース外側壁部は遮蔽板により遮蔽されるので、このフ
ェース外側壁部への膜形成溶液の付着が抑制され、従来
発生したフェース外表面周辺部の滞留やフェース外側壁
部からの逆流によるフェース外表面周辺部の膜厚不均一
を防止できる。
(実施例) 以下、図面を参照してこの発明を実施例に基づいて説
明する。
第1図にこの発明の一実施例に使用される薄膜形成装
置を示す。この薄膜形成装置位は、上端を開口とし、こ
の開口が鉛直軸(Z軸)に対して90゜以下の所定角度θ
傾斜した筐体(3)を有する。そして、この筐体(3)
の底部側には、陰極線管のフェース外表面に帯電防止膜
や反射防止膜などの薄膜を形成する膜形成溶液をスプレ
イするスプレイノズル(1)およびこのスプレイノズル
(1)からのスプレイによりフェース部外表面に塗布さ
れた上記膜形成溶液の塗布膜を乾燥する乾燥用気体を放
出する気体放出(ノズル)(2)が付設されている。こ
のスプレイノズル(1)は、バルブ(10)を介してディ
スペンサー(8)に、また気体放出ノズル(2)は、図
示しない気体供給装置に接続されている。
また、上記筐体(3)の上端開口縁部には、陰極線管
を支持する板状の支持板(20)が回転自在に配置され、
図示しない駆動装置により回転駆動されるようになって
いる。この支持板(20)は、中央部に陰極線管(5)の
フェース(7)が挿入可能な開孔が形成されており、た
とえば陰極線管(5)のフェース(7)外側壁部を締結
する防爆バンド(6)のラグ板(図示せず)を支持し
て、フェース(7)外表面が筐体(3)の内側になるよ
うに陰極線管(5)を支持する。
さらに、この例の薄膜形成装置では、上記支持板(2
0)の下面に接近して筐体(3)の上端開口内側に、支
持板(20)とともに回転する遮蔽板(21)が配置されて
いる。この遮蔽板(21)は、支持板(20)に支持された
陰極線管(5)のフェース(7)外側壁部外周を取巻く
複数の分割板からなり、各分割板を支持板(20)の上面
上に配置されたエアシリンダーなどの駆動装置(22)に
より、上記陰極線管(5)のフェース部(7)に近い外
側壁部に対して接離させ、接近時フェース部(7)外側
壁部に密接することができるようになっている。
この薄膜形成装置により陰極線管(5)のフェース
(7)外表面への薄膜の形成は、つぎのようにおこなわ
れる。
まず、陰極線管(5)をフェース(7)外表面が筐体
(3)の内側になるように支持板(20)に取付け、この
陰極線管(5)のフェース(7)外側壁部外周に遮蔽板
(21)を密着させる。つぎに、支持板(20)とともに陰
極線管(5)を管軸まわりに回転させながら、スプレイ
ノズル(1)から一定時間膜形成溶液(9)をスプレイ
する。このスプレイによりフェース(7)外表面に塗布
された余剰の膜形成溶液は、陰極線管(5)の回転遠心
力によりフェース(7)外表面に沿って周辺部方向に流
れ、一部はその周辺部から飛散し、他の一部はフェース
(7)外側壁部外周に密着する遮蔽板(21)を伝わって
フェース(7)外表面から除去され、フェース(7)外
表面に均一厚さの膜形成溶液の塗布膜が形成される。
ついで、気体放出ノズル(2)からたとえばホットエ
アを放出させて、上記フェース(7)外表面の塗布膜を
乾燥する。
この薄膜の形成において、上記フェース(7)外側壁
部外周に密着する遮蔽板(21)は、フェース(7)外表
面の塗布膜を乾燥する直前または塗布膜を乾燥する工程
の途中に、駆動装置(22)によりフェース(7)外側壁
部から離間する方向に後退駆動される。
ところで、上記方法により薄膜を形成すると、陰極線
管(5)の回転遠心力によりフェース(7)外表面に沿
って周辺部方向に流れた余剰の膜形成溶液は、フェース
(7)外表面周辺部に滞留することなく遮蔽板(21)を
伝わって除去され、従来フェース外表面周辺部に発生し
た滞留がなくなる。一方、フェース(7)外側壁部外周
に密着する遮蔽板(21)は、膜形成溶液のフェース
(7)外側壁部への流込みや回込みを阻止する。したが
って、従来フェース外表面周辺部に発生した滞留やフェ
ース外側壁部からの逆流によりフェース外表面周辺部に
生じた膜厚の不均一を防止し、フェース(7)外表面全
面にわたり均一な薄膜を形成することができる。
なお、フェース(7)外側壁部に対する遮蔽板(21)
の接離は、フェース(7)外表面に塗布された塗布膜の
乾燥終了まで連続してフェース(7)外側壁部に密着し
ておくと、フェース(7)外側壁部への乾燥用気体の流
れが悪く外側壁部が乾燥しなくなるので、前述のように
遅くとも塗布膜を乾燥する工程の途中までにフェース
(7)外側壁部から離間させることが望ましい。
[発明の効果] 陰極線管を回転しながらそのフェース外表面に膜形成
溶液を塗布するとき、そのフェース外表面に沿ってフェ
ース外側壁部外周に遮蔽板を密接して配置すると、フェ
ース外表面に塗布された膜形成溶液の一部は、フェース
外表面の周辺部から飛散するが、他の一部は遮蔽板を伝
わって除去される。しかも、フェース外側壁部は遮蔽板
により遮蔽されるので、このフェース外側壁部への膜形
成溶液の付着が抑制され、従来発生したフェース外表面
周辺部の滞留やフェース外側壁部に回込んだ膜形成溶液
の逆流によるフェース外表面周辺部の膜厚の不均一が防
止される。したがって、フェース外表面全面にわたり均
一な膜厚の薄膜を歩留りよく容易に形成することがで
き、膜厚不均一による外観不良や膜抵抗のばらつきある
いは干渉縞などによるコントラストの劣化が防止され、
所要品位の陰極線管とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に使用される薄膜形成装置
の構成図、第2図は従来の薄膜形成装置の構成図、第3
図は従来方法により薄膜を形成した陰極線管の図、第4
図はそのフェース外表面に形成された薄膜の状態を説明
するための平面図である。 1……スプレイノズル、2……気体放出ノズル 3……筐体、5……陰極線管 7……フェース、8……ディスペンサー 9……膜形成溶液、20……支持体 21……遮蔽板、22……駆動装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管を回転しながらそのフェース外表
    面に膜形成溶液を塗布し、上記フェース外表面に均一な
    塗布膜を形成したのち、上記塗布膜を乾燥して上記陰極
    線管のフェース外表面に薄膜を形成する方法において、 上記膜形成溶液を塗布するときから上記塗布膜を乾燥す
    る直前または上記塗布膜を乾燥する工程の途中まで、上
    記フェース外表面に沿って上記フェースの外側壁部外周
    に遮蔽板を密接させることを特徴とする陰極線管のフェ
    ース外表面に薄膜を形成する方法。
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