JP2622631B2 - グリセリルエーテル化多価アルコール及びその製造法 - Google Patents
グリセリルエーテル化多価アルコール及びその製造法Info
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Description
剤、潤滑剤、液晶形成剤などとして有用な、新規なグリ
セリルエーテル化多価アルコール及びその製造法に関す
る。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルやソルビタンエ
ステルのポリオキシアルキレンエーテル等のポリオール
エーテル類は、香粧品や化粧品の乳化剤、可溶化剤、潤
滑剤として利用されてきた。しかしながら、これらのポ
リオールエーテル類は、酸化エチレンや酸化プロピレン
等の酸化アルキレンの付加反応により製造されるが、得
られる生成物は種々のポリオキシアルキレン鎖長を有す
る混合物となり、高純度品を合成するのが困難であり化
粧品や香粧品等に利用した場合充分な性能が得られない
ことがあった。
多価アルコールの誘導体が多数存在するが、それらのな
かでグリセリンのモノアルキルエーテル(グリセリルエ
ーテルと称する)が特によく知られている。例えば、魚
類の脂質中には、パルミチルグリセリルエーテル、ステ
アリルグリセリルエーテル及びオレイルグリセリルエー
テルが含まれている。
/O型乳化特性を利用して、化粧品基剤等への幅広い利
用がなされている(特開昭49-87612号、特開昭49-92239
号、特開昭52-12109号等)。また、このようなグリセリ
ルエーテルが数多くの特性を有する非イオン型界面活性
剤である点に注目して、グリセリルエーテルと類似の分
子構造を有するポリオールエーテル化合物を多価アルコ
ールより誘導する試みがなされている(米国特許第2258
892号、特公昭52-18170号、特開昭53-137905号、特開昭
54-145224号等)。これらグリセリルエーテル誘導体の
中でアルキル基にイソステアリル基のような分岐アルキ
ル基を有する分岐アルキルグリセリルエーテル(油化
学、第36巻、第8号、588〜598頁(1987))やジグリセ
リンに分岐アルキル基を導入したジグリセリンの分岐ア
ルキルエーテル(特公昭63-24496号、特開昭59-175445
号等)は、優れたW/O型乳化特性を有する非イオン型
界面活性剤として香粧品や化粧品に利用されてきた。
リルエーテルやジグリセリンの分岐アルキルエーテル
は、優れたW/O型乳化特性を有する反面、シャンプ
ー、リンスあるいは化粧水のような水分含量の高い香化
粧品に使用する場合、親水性が低いために水への分散性
が悪く乳化不良を起こす場合があり、使用量が制限され
るため充分な効果を期待出来ないという問題があった。
剤、液晶形成剤などとして有用な非イオン型界面活性剤
の開発が望まれていた。
発明者らは鋭意研究を行った結果、後記一般式(1)で
表わされる新規なグリセリルエーテル化多価アルコール
が、水分散系にてサーモトロピック液晶を形成し、非常
に優れた潤滑性を示し、ほとんど全ての溶剤に対して相
溶性を示し、かつ水と混合したときほとんど均一に容易
に分散する等の特性を有すること、さらに化粧料基剤、
乳化剤、潤滑剤、液晶形成剤としてこれまでにない非常
に優れた性能を示すことを見いだし本発明を完成した。
ンニトール及びグリコシド類から選ばれる多価アルコー
ルよりすべての水酸基を除いた残基を示す。 A:炭素数2〜4のアルキレン基を示す。 B:y個のB基は同一又は異なって、水素原子又は を示す。ここでRは炭素数16〜36の分岐アルキル基
を示す。但し、y個のB基がすべて水素原子となること
はない。 y:多価アルコールにおける水酸基の数を示す。 x:〔y個の水酸基に対するAO基の全付加モル数〕/
yが0〜10となる数を示す。〕で表わされるグリセリ
ルエーテル化多価アルコール及びその製造法を提供する
ものである。
ール(1)は、例えば、次式に従い、一般式(5)で表
わされる多価アルコール又はそのアルキレンオキシド付
加体と一般式(6)で表わされる分岐アルキルグリシジ
ルエーテルとを、塩基性触媒の存在下で反応させること
により製造される。
の意味を示す。〕
は、目的とする多価アルコール以外の不純物が含まれる
場合がある。これら多価アルコールは、実用上問題がな
ければ不純物を含んだまま使用してもよく、問題がある
場合は公知精製法で精製して用いることができる。
純物としてペンタエリスリトールが縮合したジペンタエ
リスリトールやトリペンタエリスリトールか含まれてい
る場合があり、ジペンタエリスリトール及びトリペンタ
エリスリトールのグリシジルエーテル付加体が少量副生
するが、製品の性能、品質等に支障がなければそのまま
使用してもよく、支障がある場合は、晶析操作などによ
り精製したペンタエリスリトールを原料として使用する
のが好ましい。また、ソルビトールやマンニトール中に
は、少量のグルコース等の還元糖が含まれている場合が
あり、これら還元糖のグリシジルエーテル付加体が少量
副生するが、製品の性能、品質等に支障がなければその
まま使用してもよく、支障がある場合は、晶析操作など
により精製したソルビトールやマンニトールを使用する
のが好ましい。また、ペンタエリスリトール、ソルビト
ール、マンニトール等の多価アルコールのアルキレンオ
キシド付加体(平均付加モル数1〜10モル)を使用し
てもよく、例えば、ポリオキシエチレンソルビトール、
ポリオキシプロピレンソルビトール、ポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレンソルビトール、ポリオキシエ
チレンペンタエリスリトール、ポリオキシプロピレンペ
ンタエリスリトール、ポリオキシエチレン・ポリオキシ
プロピレンペンタエリスリトール、ポリオキシエチレン
マンニトール、ポリオキシプロピレンマンニトール、ポ
リオキシエチレン・ポリオキシプロピレンマンニトー
ル、ポリオキシエチレンマルチトール、ポリオキシプロ
ピレンマルチトール、ポリオキシエチレン・ポリオキシ
プロピレンマルチトール、ポリオキシエチレンソルビト
ール、ポリオキシプロピレンソルビトール、ポリオキシ
エチレン・ポリオキシプロピレンソルビトール等が挙げ
られる
ルエーテルの1モル付加体を得る場合の反応を例示すれ
ば次の通りである。
は、例えば(a)グルコース、ガラクトース、フルクト
ース、マンノース、キシロース等の単糖類、マルトー
ス、イソマルトース、乳糖、蔗糖等の二糖類、あるいは
セルロース、デンプン、アミロース等の多糖類と、
(b)メタノール、エタノール、プロパノール等の低級
アルコール類又はエチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリセリン、エリスリトール、ソルビトール等
の多価アルコール類とを、酸触媒の存在下に反応せしめ
る公知の手段により得られたものを挙げることができ
る。具体的には、メチルグルコシド、エチルグルコシ
ド、プロピルグルコシド、オクチルグルコシド、デシル
グルコシド、ドデシルグルコシド、オレイルグルコシ
ド、2−エチルヘキシルグルコシド、メチルマルトシ
ド、エチルマルトシド等のアルキルグリコシド類;2−
ヒドロキシプロピルグルコシド、2,3−ジヒドロキシ
プロピルグルコシド、2−ヒドロキシエチルグルコシド
等のヒドロキシアルキルグリコシド類;メトキシエチル
グルコシド、エトキシエチルグルコシド等のアルキルエ
ーテルグリコシド類;マルチトール、ラクチトール等の
還元末端が還元されたオリゴ糖類などを挙げることがで
き、これらは単独でも、二種以上の混合物として使用し
てもよい。
(平均付加モル数1〜10モル)を使用してもよく、例え
ばポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプ
ロピレンメチルグルコシド、ポリオキシエチレン・ポリ
オキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。
ルエーテルは、前記一般式(6)で表わされ、式(6)
中、Rは炭素数16〜36、好ましくは18〜24の分岐アルキ
ル基を示す。かかる分岐アルキル基Rとしては、次の一
般式(3)
を示し、pとqの和は13〜33である。)、又は次の一般
式(4)
を示し、rとsの和は11〜31である。)で表わされる基
が好ましい。なお、これらの分岐アルキル基は二種以上
の混合物でもよい。好ましい分岐アルキルグリシジルエ
ーテルとしては、例えばメチルペンタデシルグリシジル
エーテル、メチルヘキサデシルグリシジルエーテル、メ
チルヘプタデシル(イソステアリル)グリシジルエーテ
ル、メチルオクタデシルグリシジルエーテル、メチルベ
ヘニルグリシジルエーテル、エチルヘキサデシルグリシ
ジルエーテル、エチルオクタデシルグリシジルエーテ
ル、エチルベヘニルグリシジルエーテル、ブチルドデシ
ルグリシジルエーテル、ブチルヘキサデシルグリシジル
エーテル、ブチルオクタデシルグリシジルエーテル、ヘ
キシルデシルグリシジルエーテル、ヘプチルウンデシル
グリシジルエーテル、オクチルドデシルグリシジルエー
テル、デシルドデシルグリシジルエーテル、デシルテト
ラデシルグリシジルエーテル、ドデシルヘキサデシルグ
リシジルエーテル、テトラデシルオクタデシルグリシジ
ルエーテル等が挙げられる。また、本発明に使用される
分岐アルキルグリシジルエーテルには、実際の使用に差
し支えない範囲で直鎖型のアルキル基が含まれていても
よい。
レンオキシド付加体(5)と分岐アルキルグリシジルエ
ーテル(6)との反応モル比は、目的とするグリセリル
エーテル化多価アルコールのエーテル化度によって適宜
選択することができる。例えば、目的とするグリセリル
エーテル化多価アルコールの1モル付加体含量の高いも
のを得るには、通常1.2:1.0〜10.0:1.0
の比率で多価アルコールを過剰に使用すればよく、1モ
ル付加体の生成量及び多価アルコールの回収とを考慮す
れば、1.5:1.0〜5.0:1.0の比率が好まし
い。また、目的とするグリセリルエーテル化多価アルコ
ールの2モル付加体含量の高いものを得るには、通常
0.3:1.0〜1.1:1.0の比率で分岐アルキル
グリシジルエーテルを過剰に使用すればよく、2モル付
加体の生成量を考慮すれば、0.4:1.0〜0.8:
1.0の比率が好ましい。
ルコールと分岐アルキルグリシジルエーテルの混合を助
ける目的で有機溶媒を使用するのが好ましい。かかる有
機溶媒としては、例えばジメチルスルホキシド、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピ
ロリドン等が挙げられ、多価アルコールに対して 0.1〜
10.0倍量用いるのが好ましい。
反応触媒として知られている酸又は塩基性触媒を用いる
ことができるが、酸触媒を用いた場合、副反応として、
生成したグリセリルエーテル化多価アルコールのエーテ
ル結合の分解反応や水酸基の脱水反応が生じるため好ま
しくなく、塩基性触媒を用いるのが好ましい。用いられ
る塩基性触媒としては、特に限定されないが、反応性及
び経済性の点から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、水
素化ナトリウム等が挙げられる。これら塩基性触媒は、
多価アルコールに対して0.01〜20.0重量%、特に 0.1〜
10.0重量%の範囲で用いるのが好ましい。
で行われる。反応温度が50℃未満では反応速度が遅く、
200 ℃を超えると生成物が着色してしまうので好ましく
ない。
存在すると分岐アルキルグリシジルエーテルのエポキシ
基が水と反応してグリセリルエーテルが副生するので、
有機溶媒に多価アルコールを溶解又は分散させ、加熱し
て乾燥窒素ガスを吹き込んだり、減圧下で加熱脱水した
りして水分を除去してから、分岐アルキルグリシジルエ
ーテルを加えて反応させるのが好ましい。
機酸又は硫酸、塩酸、リン酸等の無機酸を加えて触媒を
中和し、次いで反応に用いた有機溶媒を除去する。有機
溶媒は、反応生成物の熱分解を避けるため、減圧下、通
常 120℃以下の温度で除去するのが好ましい。
ール(1)は、通常、多価アルコール又はそのアルキレ
ンオキシド付加体(5)1分子に分岐アルキルグリシジ
ルエーテル(6)が1分子付加した1モル付加体、2分
子付加した2モル付加体のほかに多価アルコール又はそ
のアルキレンオキシド付加体(5)1分子に3分子以上
の分岐アルキルグリシジルエーテル(6)が付加した多
モル付加体の混合物として得られる。このようにして得
られたグリセリルエーテル化多価アルコール(1)は、
通常これら1モル付加体、2モル付加体、あるいは多モ
ル付加体の混合物として使用されるが、性能や製品への
配合上の理由等で問題がある場合は、シリカゲルカラム
や溶媒抽出等の公知の精製方法を用いて精製することが
できる。本発明のグリセリルエーテル化多価アルコール
(1)には、目的とする1モル付加体、2モル付加体、
あるいは多モル付加体の他に、未反応のグリコシドが含
有される場合がある。このような未反応グルコシドは、
実用上問題がなければ含有したままで使用することがで
きるが、問題がある場合には、例えば酢酸エチル、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、クロロホル
ム等の有機溶媒を用いた2層の抽出溶媒系を用いる方法
や、スミス薄膜蒸留などの公知の精製方法により除去す
ることができる。但し、本発明のグリセリルエーテル化
多価アルコールの1モル付加体、2モル付加体、多モル
付加体等の混合物は、使用上問題がなければ、このよう
な精製操作を行わずに混合物のまま界面活性剤として使
用することができる。
コールは、水分散系でサーモトロピック液晶を形成し、
非常に優れた潤滑性を示し、ほとんど全ての溶剤に対し
て相溶性を示し、かつ水と混合したときほとんど均一に
容易に分散するなどの特性を有するため、トイレタリー
や化粧品用の洗浄剤、乳化剤、分散剤、湿潤剤、可溶化
剤、液晶形成剤などとして極めて有用なものである。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例において、1H-NMRスペクトルは、
BRUKER社製AC-200P NMR SPECTROMETERを用い、CDCl3(D
2O 存在下)を溶媒とし、濃度3%、内部標準 TMS、25
℃の条件で測定した。また、IRスペクトルは、日立製作
所製 270-30 赤外分光光度計を用い、25℃で KBr液膜法
により測定した。
g及び水酸化ナトリウム1gを 500mlフラスコに入れ、
105 ℃に加熱して溶解し、乾燥窒素ガスを吹き込み、水
及びジメチルスルホキシドを約20g留出させて反応系中
の水分を除去した。これにイソステアリルグリシジルエ
ーテル39gを1時間かけて滴下した後、105 ℃で4時間
攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応混合物に酢
酸 1.5gを加えて触媒を中和し、減圧下、ジメチルスル
ホキシドを80℃で完全に蒸留除去し、その残留物に99%
エタノールを加えて析出した未反応ペンタエリスリトー
ルを濾別した。得られた濾液を、減圧下でエタノールを
留去した後、残渣に水500ml及び酢酸エチル 500mlを加
えて酢酸エチル抽出を行い、酢酸エチル可溶性画分より
溶媒を留去して淡黄色のペンタエリスリトール・イソス
テアリルグリシジルエーテルの付加体の粗精製物63gを
得た。この粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーを用い、アセトン:ヘキサン=2:1の溶出溶媒で
分離精製を行うと、目的とするペンタエリスリトール・
イソステアリルグリシジルエーテルの1モル付加体が溶
出し、その溶出画分を集めて溶媒を留去して、目的とす
るペンタエリスリトール・イソステアリルグリシジルエ
ーテルの1モル付加体16g(収率30%)を得た。なお、
得られた NMRスペクトルを図1に、IRスペクトルを図2
に、それぞれ示した。 水酸基価 482(計算値 486) NMR(CDCl3):δ(ppm) 3.95(1H,m,-OCH2-CHOH-CH2O-), 3.67(6H,s,-C(CH2 O
H)3),3.46(8H,m,-OCH2-), 1.30〜1.59(29H,b,-CH2-,-CH
-), 0.88(6H,m,-CH3) IR(液膜)cm-1:νO-H(-OH) 3200〜3400; νC-H(伸縮)(-CH-,-CH2-,-CH3) 2850,2920; νC-H(変角)(-CH-,-CH2-,-CH3) 1375,1460; νC-O(-C-O-) 1110,1035,1010
酸化ナトリウム1gを300mlフラスコに入れ、100 ℃に
加熱して溶解し、乾燥窒素ガスを吹き込み、水及びN−
メチルピロリドンを約10g留出させて反応系中の水分を
除去した。これにイソステアリルグリシジルエーテル33
gを2時間かけて滴下した後、110 ℃で4時間攪拌しな
がら反応させた。反応終了後、反応混合物に酢酸 1.5g
を加えて触媒を中和し、減圧下、N−メチルピロリドン
を80℃で完全に蒸留除去し、その残留物にアセトン 500
gを加え、析出した未反応ソルビトールを濾別した。得
られた濾液を、減圧下でアセトンを留去して、ソルビト
ール・イソステアリルグリシジルエーテルの付加体の粗
精製物42gを得た。この粗精製物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーを用い、クロロホルム:メタノール=
5:1の溶出溶媒で分離精製を行うと、目的とするソル
ビトール・イソステアリルグリシジルエーテルの1モル
付加体が溶出し、その溶出画分を集めて溶媒を留去し
て、目的とするソルビトール・イソステアリルグリシジ
ルエーテルの1モル付加体20g(収率39%)を得た。 水酸基価 664(計算値 663) NMR(CDCl3):δ(ppm) 3.35〜3.94(15H,m,-O-CH2-,O-CH-),1.34〜1.58(29H,b,-
CH2-,-CH-),0.86(6H,m,-CH3) IR(液膜)cm-1:νO-H(-OH) 3200〜3400; νC-H(伸縮)(-CH-,-CH2-,-CH3) 2840,2910; νC-H(変角)(-CH-,-CH2-,-CH3) 1370,1455;νC-O(-C
-O-) 1030〜1110
化ナトリウム 0.8gを300mlフラスコに入れ、120 ℃に
加熱して溶解し、乾燥窒素ガスを吹き込み、水及びジメ
チルスルホキシドを約10g留出させて反応系中の水分を
除去した。これに2−オクチルドデシルグリシジルエー
テル35gを2時間かけて滴下した後、120 ℃で6時間攪
拌しながら反応させた。反応終了後、反応混合物に酢酸
1.2gを加えて触媒を中和し、減圧下、ジメチルスルホ
キシドを80℃で完全に蒸留除去し、残渣に水 500mlを加
え、メチルエチルケトン1000ml(500ml×2)で抽出した。
得られたメチルエチルケトン層をボウ硝で乾燥したの
ち、濾過及び溶媒を留去して、マンニトール・2−オク
チルドデシルグリシジルエーテルの付加体の粗精製物53
gを得た。この粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーを用い、クロロホルム:メタノール=5:1の
溶出溶媒で分離精製を行うと、目的とするマンニトール
・2−オクチルドデシルグリシジルエーテルの1モル付
加体が溶出し、その溶出画分を集めて溶媒を留去して、
目的とするマンニトール・2−オクチルドデシルグリシ
ジルエーテルの1モル付加体29g(収率46%)を得た。 水酸基価 625(計算値 628) NMR(CDCl3):δ(ppm) 3.34〜3.96(15H,m,-O-CH2-,O-CH-),1.33 〜1.59(33H,b,
-CH2-,-CH-),0.87(6H,m,-CH3) IR(液膜)cm-1:νO-H(-OH) 3200〜3400; νC-H(伸縮)(-CH-,-CH2-,-CH3) 2860,2930; νC-H(変角)(-CH-,-CH2-,-CH3) 1380,1440;νC-O(-C
-O-) 1030〜1120
g及び水酸化ナトリウム1gを 500mlフラスコに入れ、
100 ℃に加熱して溶解し、乾燥窒素ガスを吹き込み、水
及びジメチルスルホキシドを約20g留出させて反応系中
の水分を除去した。これにステアリルグリシジルエーテ
ル33gを2時間かけて滴下した後、110℃で5時間攪拌
しながら反応させた。反応終了後、反応混合物に酢酸
1.5gを加えて触媒を中和し、減圧下、ジメチルスルホ
キシドを80℃で完全に蒸留除去し、その残留物にアセト
ン 500gを加えて析出した未反応ペンタエリスリトール
を濾別した。得られた濾液を、減圧下でアセトンを留去
し、ペンタエリスリトール・ステアリルグリシジルエー
テルの付加体の粗抽出物45gを得た。この粗精製物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーを用い、ヘキサン:
アセトン=2:1の溶出溶媒にて分離精製を行うと、目
的とするペンタエリスリトール・ステアリルグリシジル
エーテルの1モル付加体が溶出し、その溶出画分を集め
て溶媒を留去して、目的とするペンタエリスリトール・
ステアリルグリシジルエーテルの1モル付加体22g(収
率47%)を得た。なお、NMR 及びIRスペクトル分析よ
り、得られた化合物はペンタエリスリトール・ステアリ
ルグリシジルエーテルの1モル付加体であることを確認
した。
ルコール類及び従来知られている化合物について、室温
での性状及び水への分散性(濃度5重量%)を調べた。
結果を表1に示す。 (評価方法)室温での性状は、肉眼観察により調べた。
水への分散性は試料1gを30ml容サンプルビンに採取
し、そこに試料濃度5重量%になるようにイオン交換水
を加えた後、サンプルビンを1分間振とうし、5分間静
置してから分散状態を肉眼観察した。
のヘアリンス剤を製造し、そのリンス性能を調べた。結
果を表2に示す。 (製造方法)70℃に加熱した水に、同温度に加熱して溶
解した成分を加え、攪拌して混合させた後、攪拌しなが
ら室温まで冷却し、ヘアリンス剤を得た。 (評価方法)今までにコールドパーマ、ブリーチ等の美
容処理を行ったことのない日本人女性の毛髪20g(長さ
15cm)を束ね、この毛髪束をアニオン活性剤を主成分と
する市販シャンプーで洗浄処理し、表2に示すヘアリン
ス剤2gを均一に塗布し、次いで30秒間流水ですすぎ洗
いした後、タオルドライを行った。この湿潤状態の毛髪
束について、柔軟性、平滑性及び油性感を官能評価し
た。評価基準は、特に優れているものは◎、良好なもの
は○、普通のものは△、劣るものは×、として示した。
水酸化ナトウム1gとを500mlフラスコに入れ、105℃に
加熱して溶解させ、乾燥窒素ガスを吹き込んで水及びジ
メチルスルホキシドを約20g留出させて、反応系中の水
分を除去した。これにイソステアリルグリシジルエーテ
ル33gを4時間かけてフラスコ内に滴下後、105℃にて
5時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応混合
物に酢酸1.5gを加えて、触媒を中和したのち、ジメチル
スルホキシドを減圧下、80℃にて完全に蒸留除去し、そ
の残留物に99%エタノールを加えて析出した未反応メチ
ルグルコシドを濾別した。得られた濾液を減圧下でエタ
ノールを留去後、残渣に水500ml及び酢酸エチル500mlを
加えて酢酸エチル抽出を行い、酢酸エチル可溶性画分よ
り溶媒を留去して淡黄色のメチルグルコシド・イソステ
アリルグリシジルエーテルの付加体の粗精製物49gを得
た。この粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーを用いて分離精製を行うと、アセトン:ヘキサン=
4:1の溶出溶媒にて目的とするメチルグルコシド・イ
ソステアリルグリシジルエーテルの1モル付加体が溶出
し、その溶出画分を集めて溶媒を留去して、目的とする
メチルグルコシド・イソステアリルグリシジルエーテル
の1モル付加体16gを得た。 水酸基価 436(計算値 432) NMR(CDCl3):δ(ppm) 4.75(1H,d,-O-CH-OCH3), 3.95(1H,m,-OCH2-CHOH-CH2O
-),3.77〜3.35(12H,m,-OCH2 -,-OCH-), 3.24(3H,s,-OC
H3),1.30〜1.59(29H,b,-CH2 -,-CH-), 0.85(6H,m,-CH3 ) IR(液膜)cm-1:νO-H(-OH) 3200〜3400; νC-H(伸縮)(-CH-,-CH2-,-CH3) 2840,2915; νC-H(変角)(-CH-,-CH2-,-CH3) 1375,1460;νC-O(-C
-O) 1110,1035,1005
水酸化ナトリウム1gとを300mlフラスコに入れ、110℃
に加熱して溶解させ、乾燥窒素ガスを吹き込んで水及び
N−メチルピロリドンを約10g留出させて、反応系中の
水分を除去した。これにイソステアリルグリシジルエー
テル33gを2時間で反応液に滴下後、110 ℃にて4時間
攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応混合物に酢
酸1.5gを加えて、触媒を中和したのち、N−メチルピロ
リドンを減圧下、80℃にて完全に蒸留除去し、その残留
物にアセトン500gを加えて析出した未反応エチルグルコ
シドを濾別した。得られた濾液より、減圧下でアセトン
を留去して、エチルグルコシド・イソステアリルグリシ
ジルエーテルの付加体の粗精製物50gを得た。この粗精
製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて分
離精製を行うと、ヘキサン:アセトン=5:1の溶出溶
媒にて目的とするエチルグルコシド・イソステアリルグ
リシジルエーテルの1モル付加体が溶出し、その溶出画
分を集めて溶媒を留去して、エチルグルコシド・イソス
テアリルグリシジルエーテルの1モル付加体20gを得
た。 水酸基価 420(計算値 420) NMR(CDCl3):δ(ppm) 4.82(1H,d,-O-CH-OCH3), 3.94(1H,m,-OCH2-CHOH-CH2O
-),3.77〜3.50(12H,m,-OCH2 -,-OCH-), 3.40(2H,q,-OCH2
CH3),1.30〜1.60(32H,b,-CH2 -,-CH-), 0.85(6H,m,-CH3 ) IR(液膜)cm-1:νO-H (-OH) 3200〜3400; νC-H(伸縮)(-CH-,-CH2-,-CH3) 2840,2910; νC-H(変角)(-CH-,-CH2-,-CH3) 1370,1455;νC-O(-C
-O-) 1030,1110
水酸化カリウム2.8gとを300mlフラスコに入れ、120℃に
加熱して溶解させ、乾燥窒素ガスを吹き込んで水及びジ
メチルスルホキシドを約50g留出させて、反応系中の水
分を除去した。これに2−ヘプチルウンデシルグリシジ
ルエーテル33gをフラスコ内へ2時間かけて滴下後、12
0℃にて6時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、
反応混合物に酢酸3gを加えて、触媒を中和したのち、
ジメチルスルホキシドを減圧下、80℃にて完全に蒸留除
去したのち、残渣にエタノール1000mlを加えて析出した
メチルグルコシドを濾別した。濾過よりエタノールを留
去してメチルグルコシド・2−ヘプチルウンデシルグリ
シジルエーテルの付加体の粗精製物56gを得た。この粗
精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて
分離精製を行うと、ヘキサン:アセトン=4:1の溶出
溶媒にて目的とするメチルグルコシド・2−ヘプチルウ
ンデシルグリシジルエーテルの1モル付加体が溶出し、
その溶出画分を集めて溶媒を留去して、メチルグルコシ
ド・2−ヘプチルウンデシルグリシジルエーテルの1モ
ル付加体20gを得た。 水酸基価 438(計算値 432) NMR(CDCl3):δ(ppm) 4.90(1H,d,-O-CH-OCH3), 3.88(1H,m,-OCH2-CHOH-CH2O
-),3.74〜3.36(12H,m,-OCH2 -,-OCH-), 3.20(3H,s,-OC
H3 ),1.68〜1.23(29H,b,-CH2 -,-CH-), 0.79(6H,m,-CH3 ) IR(液膜)cm-1:νO-H(-OH) 3200〜3400; νC-H(伸縮)(-CH-,-CH2-,-CH3) 2860,2930; νC-H(変角)(-CH-,-CH2-,-CH3) 1380,1440;νC-O(-C
-O-) 1130,1040
水酸化ナトリウム1gとを500mlフラスコに入れ、105℃
に加熱して溶解させ、乾燥窒素ガスを吹き込んで水及び
ジメチルスルホキシドを約20g留出させて、反応系中の
水分を除去した。これに2−オクチルドデシルグリシジ
ルエーテル35gを4時間かけてフラスコ内に滴下後、10
5℃にて5時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、
反応混合物に酢酸1.5gを加えて、触媒を中和したのち、
ジメチルスルホキシドを減圧下、80℃にて完全に蒸留除
去し、その残留物に99%エタノールを加えて析出した未
反応メチルマルトシドを濾別した。得られた濾液より減
圧下でエタノールを留去してメチルマルトシド・2−オ
クチルドデシルグリシジルエーテルの付加体の粗精製物
19gを得た。この粗精製物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーを用いて分離精製を行うと、クロロホルム:
メタノール=2:1の溶出溶媒にて目的とするメチルマ
ルトシド・2−オクチルドデシルグリシジルエーテルの
1モル付加体が溶出し、その溶出画分を集めて溶媒を留
去して、目的とするメチルマルトシド・2−オクチルド
デシルグリシジルエーテルの1モル付加体8gを得た。 水酸基価 560(計算値 553) NMR(CDCl3):δ(ppm) 5.01〜4.85(2H,m,-O-CH-OCH3), 3.93(1H,m,-OCH2-CHOH-
CH2O-),3.75〜3.40(17H,m,-OCH2 -,-OCH-), 3.25(3H,s,-
OCH3 ),1.65〜1.20(33H,b,-CH2 -,-CH-), 0.80(6H,m,-C
H3 ), IR(液膜)cm-1:νO-H(-OH) 3200〜3400; νC-H(伸縮)(-CH-, -CH2-,-CH3) 2850,2920; νC-H(変角)(-CH-,-CH2-,-CH3) 1375,1460;νC-O(-C
-O-) 1110,1035,1010
化ナトリウム2gとを300mlフラスコに入れ、110℃に加
熱して溶解させ、乾燥窒素ガスを吹き込んで水及びN−
メチルピロリドンを約10g留出させて、反応系中の水分
を除去した。これに2−デシルテトラデシルグリシジル
エーテル38gを2時間で反応液に滴下後、110℃にて4
時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応混合物
にリン酸5gを加えて、触媒を中和したのち、N−メチ
ルピロリドンを減圧下、80℃にて完全に蒸留除去し、そ
の残留物にアセトン500gを加えて析出した未反応マルチ
トールを濾別した。得られた濾液より、減圧下でアセト
ンで留去して、マルチトール・2−デシルテトラデシル
グリシジルエーテルの付加体の粗精製物83gを得た。こ
の粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用
いて分離精製を行うと、クロロホルム:メタノール=
2:1の溶出溶媒にて目的とするマルチトール・2−デ
シルテトラデシルグリシジルエーテルの1モル付加体が
溶出し、その溶出画分を集めて溶媒を留去して、マルチ
トール・2−デシルテトラデシルグリシジルエーテルの
1モル付加体20gを得た。 水酸基価 663(計算値 670) NMR(CDCl3):δ(ppm) 4.90(1H,d,-O-CH-OCH3), 3.96(1H,m,-OCH2-CHOH-CH2O
-),3.78〜3.42(20H,m,-OCH2 -,-OCH-), 1.30〜1.59(41H,
b,-CH2 -,-CH-),0.81(6H,m,-CH3 ) IR(液膜)cm-1:νO-H(-OH) 3200〜3400; νC-H(伸縮)(-CH-,-CH2-,-CH3) 2830,2910; νC-H(変角)(-CH-,-CH2-,-CH3) 1370,1450;νC-O(-C
-O-) 1030,1110
ルスルホキシド50g及び水酸化カリウム1.4gとを300ml
フラスコに入れ、120℃に加熱して溶解させ、乾燥窒素
ガスを吹き込んで水及びジメチルスルホキシドを約5g
留出させて、反応系中の水分を除去した。これにイソス
テアリルグリシジルエーテル16gをフラスコ内へ2時間
かけて滴下後、120℃にて6時間攪拌しながら反応させ
た。反応終了後、反応混合物に酢酸3gを加えて、触媒
を中和したのち、ジメチルスルホキシドを減圧下、80℃
にて完全に蒸留除去したのち、残渣に水500ml及びメチ
ルエチルケトン1000mlを加えて抽出した。得られたメチ
ルエチルケトン層より減圧下でメチルエチルケトンを留
去して2,3−ジヒドロキシプロピルグルコシド・イソ
ステアリルグリシジルエーテルの付加体の粗精製物17g
を得た。この粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーを用いて分離精製を行うと、ヘキサン:アセトン
=2:1の溶出溶媒にて目的とする2,3−ジヒドロキ
シプロピルグルコシド・イソステアリルグリシジルエー
テルの1モル付加体が溶出し、その溶出画分を集めて溶
媒を留去して、2,3−ジヒドロキシプロピルグルコシ
ド・イソステアリルグリシジルエーテルの1モル付加体
7gを得た。 水酸基価 578(計算値 580) NMR(CDCl3):δ(ppm) 4.88(1H,d,-O-CH-OCH3), 4.01〜3.86(2H,m,-OCH2-CHOH-
CH2O-),3.75〜3.46(17H,m,-OCH2 -,-OCH-), 1.27〜1.73
(29H,b,-CH2 -,-CH-),0.85(6H,m,-CH3 ) IR(液膜)cm-1:νO-H(-OH) 3200〜3400; νC-H(伸縮)(-CH-,-CH2-,-CH3) 2860,2920; νC-H(変角)(-CH-,-CH2-,-CH3) 1370,1440;νC-O(-C
-O-) 1040,1120
水酸化ナトリウム1gとを500mlフラスコに入れ、105℃
に加熱して溶解させ、乾燥窒素ガスを吹き込んで水及び
ジメチルスルホキシドを約20g留出させて、反応系中の
水分を除去した。これにステアリルグリシジルエーテル
33gを4時間かけてフラスコ内に滴下後、105℃にて5
時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応混合物
に酢酸1.5gを加えて、触媒を中和したのち、ジメチルス
ルホキシドを減圧下、80℃にて完全に蒸留除去し、その
残留物に99%エタノールを加えて析出した未反応メチル
グルコシドを濾別した。得られた濾液を減圧下でエタノ
ールを留去後、残渣に水500ml及び酢酸エチル500mlを加
えて酢酸エチル抽出を行い、酢酸エチル可溶性画分より
溶媒を留去して淡黄色のメチルグルコシド・ステアリル
グリシジルエーテルの付加体の粗精製物47gを得た。こ
の粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用
いて分離精製を行うと、アセトン:ヘキサン=4:1の
溶出溶媒にて目的とするメチルグルコシド・ステアリル
グリシジルエーテルの1モル付加体が溶出し、その溶出
画分を集めて溶媒を留去して、目的とするメチルグルコ
シド・ステアリルグリシジルエーテルの1モル付加体15
gを得た。
多価アルコール類及び比較例2で得られた化合物の室温
での性状及び水への分散性(濃度5wt%)について調べ
た。結果を表3に示す。
られた化合物を用いて、表4に示す組成のヘアリンス剤
を試験例2と同様に調製し、そのリンス性能を調べた。
その結果を表4に示す。
エーテルの代わりにステアリルグリシジルエーテル33g
を用いてジグリセリン・ステアリルグリシジルエーテル
の付加体を合成し、反応混合物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーを用いて精製を行い、ジグリセリン・ス
テアリルグリシジルエーテルの1モル付加体15gを得
た。
で得られた化合物の室温での性状及び水への分散性(濃
度5wt%)について調べた。結果を表5に示す。
ソステアリルグリシジルエーテルの1モル付加体のNMR
スペクトルを示す図面である。
ソステアリルグリシジルエーテルの1モル付加体のIRス
ペクトルを示す図面である。
Claims (7)
- 【請求項1】 次の一般式(1)で表わされるグリセリ
ルエーテル化多価アルコール。 〔式中、G:ペンタエリスリトール、ソルビトール、マ
ンニトール及びグリコシド類から選ばれる多価アルコー
ルよりすべての水酸基を除いた残基を示す。 A:炭素数2〜4のアルキレン基を示す。 B:y個のB基は同一又は異なって、水素原子又は を示す。ここでRは炭素数16〜36の分岐アルキル基
を示す。但し、y個のB基がすべて水素原子となること
はない。 y:多価アルコールにおける水酸基の数を示す。 x:〔y個の水酸基に対するAO基の全付加モル数〕/
yが0〜10となる数を示す。〕 - 【請求項2】 一般式(1)において、Gがアグリコン
として、直鎖もしくは分岐鎖のヒドロキシル基を有して
もよい炭素数1〜22のアルキル基、アルケニル基又は
アルキルエーテル基を有するグリコシド類よりすべての
水酸基を除いた残基である請求項1記載のグリセリルエ
ーテル化多価アルコール。 - 【請求項3】 一般式(1)において、Gが糖縮合度1
〜2のグリコシド類よりすべての水酸基を除いた残基で
ある請求項2記載のグリセリルエーテル化多価アルコー
ル。 - 【請求項4】 一般式(1)において、Gがメチルグル
コシド、エチルグルコシド、メチルマルトシド、マルチ
トール又は2,3−ジヒドロキシプロピレングルコシド
よりすべての水酸基を除いた残基である請求項3記載の
グリセリルエーテル化多価アルコール。 - 【請求項5】 一般式(1)において、Rが次の一般式
(3) (式中、p及びqはそれぞれ0〜33の整数を示し、p
とqの和は13〜33である。)で表わされる基である
請求項1〜4記載のグリセリルエーテル化多価アルコー
ル。 - 【請求項6】 一般式(1)において、Rが次の一般式
(4) (式中、r及びsはそれぞれ0〜31の整数を示し、r
とsの和は11〜31である。)で表わされる基である
請求項1〜4記載のグリセリルエーテル化多価アルコー
ル。 - 【請求項7】 一般式(5) (式中、G、A、x、yは前記の意味を示す。)で表わ
される多価アルコール又は多価アルコールのアルキレン
オキシド付加体と一般式(6) (式中、Rは炭素数16〜36の分岐アルキル基を示
す。)で表わされるグリシジル分岐アルキルエーテルと
を塩基性触媒の存在下で反応させることを特徴とする請
求項1記載のグリセリルエーテル化多価アルコールの製
造法。
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